JPH1030228A - 地中連続壁の構築方法及びボックス型鋼 - Google Patents

地中連続壁の構築方法及びボックス型鋼

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JPH1030228A
JPH1030228A JP18775496A JP18775496A JPH1030228A JP H1030228 A JPH1030228 A JP H1030228A JP 18775496 A JP18775496 A JP 18775496A JP 18775496 A JP18775496 A JP 18775496A JP H1030228 A JPH1030228 A JP H1030228A
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box
underground continuous
underground
shaped steel
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JP18775496A
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English (en)
Inventor
Takaya Harasawa
堅也 原沢
Kazuyuki Fukada
和志 深田
Kazuyuki Mizutori
和幸 水取
Yoshitsugu Oshima
祥嗣 大島
Hideo Iwai
英夫 岩井
Ryoichi Taniguchi
良一 谷口
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Zenitaka Corp
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Zenitaka Corp
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄筋コンクリ−トの地中連続壁は、地下構造
物の工事完工後も止水性が保たれ、地下水の流れが遮断
された状態のまま地中に残されるため、地下水系に影響
を及ぼす。従来の構築方法では、地中連続壁に開口部を
設けることが容易でなかった。 【解決手段】 穴の中に対面的に開口部6が設けられ、
開口部が複合材のブロック5で閉塞されたボックス型鋼
3を、鉛直方向に、ブロック5が地中連続壁1の表面及
び裏面に面している状態となるように、所定の間隔をお
いて配設する工程と、ボックス型鋼3の内側からブロッ
ク5を切削することにより地中連続壁1に通水開口部2
を設け、通水性をもたせる工程を含む地中連続壁の構築
方法により、地下構造物の施工時には地盤の土圧、水圧
に十分に耐え、簡単に通水用の開口部を設けることが出
来る地中連続壁を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地中連続壁の構築方
法に係り、特に地下構造物の施工時には止水性を、また
完成時には通水性を有する地中連続壁の構築方法、及び
それに用いるボックス型鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】地盤を掘削して地下構造物を構築する工
事にあたって、周囲の地盤の土圧を支えると同時に地下
水の流通を遮断する山留め壁として、鉄筋コンクリ−ト
等の地中連続壁を構造物の周囲に施工する工法が広く用
いられている。
【0003】該工法は、最初に全体の地中連続壁を造り
あげた後で地中連続壁で囲まれた部分を掘削して地下構
造物を施工するものである。なお、通常地中連続壁は、
地表付近から深さ(10〜数10m位)にわたって構築
される。
【0004】従来地中連続壁の施工は、以下の手順で行
われていた。まず、地中連続壁を構築する位置に1スパ
ン分の溝状の穴(掘削溝)を掘る。この溝状の穴は必要
とする地盤まで掘り下げる。次に、前記穴の中に予め組
み立てられた鉄筋篭をたて込んでゆく。そして前記穴の
中にコンクリ−トを打設し、鉄筋コンクリ−ト壁を形成
する。以上の一連の工程を、1スパンごとに実施し、次
々に位置をずらせて繰返すことで、全体が連続した地中
の山留め壁が構築される。これにより地中連続壁で囲ま
れた部分を掘削しても周囲の地盤は崩れず、掘削した地
下空間へ地下水が流入するのを防止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構築方法に
より施工された鉄筋コンクリ−トの地中連続壁は、地下
構造物の工事完工後も止水性が保たれ、地下水の流れが
遮断された状態のまま地中に残されるため、地下水系に
影響を及ぼす。また、地中連続壁に通水用の穴を貫通さ
せて通水性を与えようとしても、鉄筋コンクリ−トの壁
に後から穴を開けることは非常に難しく、特に地中連続
壁の下層部分では壁の両面が地盤に覆われているため通
水用の開口部を設けることは不可能であった。
【0006】本発明の目的は上記の課題を解決し、従来
の構築方法では設けることが出来ない通水開口部を容易
に設けることを可能にし、地下構造物の施工時には止水
性を、また完成時には通水性を有する地中連続壁を得る
のに好適なの構築方法、及び地中連続壁を構成するボッ
クス型鋼を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は第1
に、地下構造物を建設する領域に施工する地中連続壁の
構築方法において、中空で、対面的に1対以上の開口部
が設けられ、該開口部は両方ともドリルで切削可能な部
材よりなるブロックで閉塞された水密状態となっている
ボックス型鋼を、鉛直方向に、かつ前記両開口部に設け
られた両ブロックが地中連続壁の表面及び裏面に面して
いる状態となるように、所定の間隔をおいて配置する工
程と、前記ボックス型鋼の内側からドリルで前記ブロッ
クを切削することにより地中連続壁に通水開口部を設
け、通水性をもたせる工程を含むことを特徴とする地中
連続壁の構築方法により達成される。上記の方法は、開
口部をドリルで切削可能な部材ブロックで閉塞したボッ
クス型鋼で地中連続壁を構成するので、山留め壁として
の機能を果たし、地下構造物の工事完工後はボックス型
鋼内からドリルで複合材のブロックを切削して、簡単に
通水用の開口部を設けることが出来る。前記本発明の目
的は第2に、第1の方法において、前記ブロックは、プ
ラスチック発泡体を無機繊維で強化した複合材よりなる
ことを特徴とする地中連続壁の構築方法により達成され
る。上記の方法は、地中連続壁を構成するボックス型鋼
の開口部を閉塞するブロックを、プラスチック発泡体を
無機繊維で強化した複合材で形成することで、地中連続
壁を十分な強度及び止水性を備えるものとすることが出
来る。また上記の部材は、ドリル等により容易に切削す
ることが可能であり、地下構造物の工事完工後はボック
ス型鋼内から複合材のブロックを切削して、簡単に通水
用の開口部を設けることが出来る。
【0008】前記本発明の目的は第3に、第1又は2の
方法において、前記ボックス型鋼を、ボックス型鋼の両
側に接合された複合材のブロックの両端面が前記溝状の
穴の両側の内壁に当接している状態となるように配置す
ることを特徴とする地中連続壁の構築方法により達成さ
れる。上記の方法によれば、複合材のブロックの両端面
と溝状の穴の両側内壁面との間に隙間が存在しないの
で、コンクリ−トが前記溝状の穴に注入されてもブロッ
クと地盤の間にコンクリ−トが介在してブロックを切削
して通水開口部を導通させる際の妨げとなることがなく
なる。前記本発明の目的は第4に、第1から3の方法の
いずれかにおいて、溝状の穴に配設されたボックス型鋼
の内部に水を入れることを特徴とする地中連続壁の構築
方法により達成される。上記の方法によれば、コンクリ
−トを溝状の穴に打設する際に、中空のボックス型鋼に
浮力が生じて、たて込んだボックス型鋼等がずれるのを
防ぐことが出来る。さらに、プラスチック発泡体を無機
繊維で強化した複合材は、比重が水より軽いので、通水
開口部を設ける際に切削された複合材の破片がボックス
型鋼内を通って浮き上がり回収することが可能となる。
前記本発明の目的は第5に、第1から4の方法のいずれ
かにおいて、複合材のボックスの切削が完了した後にボ
ックス型鋼の内部に砕石を投入することを特徴とする地
中連続壁の構築方法により達成される。上記の方法によ
れば、地中連続壁の強度を向上することが出来る。前記
本発明の目的は第6に、第5の方法において、砕石を投
入する前にボックス型鋼の内部にポンプと給水パイプを
設置することにより、井戸として利用可能にしたことを
特徴とする地中連続壁の構築方法により達成される。
【0009】上記の方法によれば、例えば消火栓等に供
給する等、地中連続壁によって地下水を利用することが
出来る。前記本発明の目的はまた、地下構造物を建設す
る領域に施工する地中連続壁の構築方法において、中空
で、対面的に1対以上の開口部が設けられ、該開口部は
両方ともドリルで切削可能な部材よりなるブロックで閉
塞された水密状態となっているボックス型鋼を、鉛直方
向に、かつ前記両開口部に設けられた両ブロックが地中
連続壁の表面及び裏面に面している状態となるように、
所定の間隔をおいて配置する工程と、(地下構造物の施
工に先立って)前記地下構造物の下側の領域に(一部又
は全部の側壁が前記地中連続壁で構成される)地下貯水
槽を建設する工程と、前記ボックス型鋼の内側からドリ
ルで前記ブロックを切削することにより地中連続壁に通
水開口部を設け、通水性をもたせるとともに前記地下貯
水槽内に地下水を導入する工程を含むことを特徴とする
地中連続壁の構築方法により達成される。上記の方法に
よれば、地下構造物の施工時には止水性を、完成時には
通水性を有する地中連続壁とすることが出来るととも
に、通水開口部を設けた地中連続壁に囲まれる地下構造
物の下層領域を地下貯水槽として活用することが出来
る。特に上記の方法は、通水開口部を設けた地中連続壁
を活用するものであるため、目的の地下構造物と同時
に、比較的大規模な地下貯水槽を極めて低コストで簡単
に構築することが可能となる。前記本発明の目的はま
た、地下構造物を建設する領域に施工する地中連続壁の
構築に用いるボックス型鋼において、中空であること
と、対面的に1対以上の開口部が設けられていること
と、該開口部は両方ともプラスチック発泡体を無機繊維
で強化した複合材のブロックで閉塞された水密状態とな
っていることを特徴とするボックス型鋼により達成され
る。上記のボックス型鋼で地中連続壁を構成することに
より、十分な強度及び止水性を備えるものとすることが
出来、複合材はドリル等により容易に切削することが可
能なので簡単に通水用の開口部を設けることが出来る。
前記本発明の目的は、前記開口部を前記ボックス型鋼の
縦方向に細長い形状とし、地中連続壁にスリット状の通
水開口部を設けることを特徴とする上記のボックス型鋼
により達成される。前記本発明の目的はまた、鉛直方向
に配置されたとき下端が閉塞されていることを特徴とす
る上記のボックス型鋼により達成される。上記のボック
ス型鋼で地中連続壁を構築する場合、ボックス型鋼下端
から内部にコンクリ−トが侵入するのを防止出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る地中連続壁の
構築方法の例を図面を用いて説明する。図8は本発明の
方法で構築された地下鉄の地中連続壁の構造を示す断面
図である。図9は、図8と同じ地下鉄の例において、地
中連続壁を利用して地下貯水槽を設けた場合の構造を示
す断面図である。図10は本発明の方法で構築した、地
階を有するビルディングにおける地中連続壁の斜視断面
図である。図1は、スリット状の通水開口部を設けた図
8の地中連続壁1の壁面を示している。この例では壁面
高さは約30m、スリット状の開口部2は長さが約10
mであり、地下水の通る砂礫層の位置となるように、地
中連続壁の下層部に約2mの一定の間隔をもって設けら
れている。点線8から隣の点線8までの間隔が1スパン
で、一連の工程で1回に施工される範囲である。図2
は、図1の地中連続壁1の内部構造を示すII−II線にお
ける断面図である。地中連続壁1の壁厚は約1mであ
る。通水開口部2の幅は壁表面部分ではボックス型鋼3
の幅より狭くなる。図3は、図1の地中連続壁1の内部
構造を示すIII−III線における断面図である。通水開口
部を設けない部分の壁内部にも中空のボックス型鋼3が
内通している。なお、図1の例では地中連続壁1の下層
側だけに通水開口部2が設けられた構造となっている
が、ボックス型鋼3の開口部形状を拡大し、地中連続壁
の鉛直方向上層部まで通して通水開口部を設けることも
出来る。
【0011】図4は、本発明のボックス型鋼を設置して
地中連続壁1であるコンクリ−トを打ち上げた状態にお
いて、図1の地中連続壁1のIV−IV線における断面図で
ボックス型鋼3部分の構造を拡大した図である。図5
は、図4と同じ状態で、図1の地中連続壁1のV−V線に
おける断面図でのボックス型鋼3の部分を拡大した図で
ある。図6は、図4のVI−VIにおける断面図であり、ド
リルで切削可能な複合材のブロック5を両側に接合した
ボックス型鋼3の構造を示している。
【0012】本施工例に用いたボックス型鋼3は、一辺
40cmの正方形の断面の鉄製のもので、長さは約30
mである。下端側に設けられた開口部6は、幅が20c
m弱で長さが約10mのスリット状であり、開口部6周
囲には、複合材のブロック5を固定するための突出面4
が設けられている。複合材のブロック5のサイズは、ボ
ックス型鋼との当接面において開口部6よりひとまわり
大きく、剥離しないように上記突出面4にはめ込んだ状
態で強固に固定されている。ブロック5とボックス型鋼
3の接合には接着剤を用いる。なお、壁厚方向の厚さを
30cmとすることで、ボックス型鋼3を配置した際に
両側のブロック5の両端が、幅約1mの溝状の穴の両側
の内壁に当接している状態となり、コンクリ−ト打設後
にブロック5と地盤の間にコンクリ−トが介在して通水
開口部2を導通させる妨げとなるのを防ぐ。本施工例に
おける前記のドリルで切削可能な部材は、プラスチック
発泡体を無機繊維で強化した複合材(FFU)とし、市
販されている軽量耐食構造材であるエスロンネオランバ
−FFUの内、品種記号FFU−74(積水化学工業株
式会社製)を使用する。なお、開口部6に取り付けるブ
ロックに用いる部材としては、上記FFU以外にもプラ
スチック発泡体、木材、その他、ドリルで切削可能で、
ブロックとして要求される特性(強度、止水性等)を満
足するものであれば上記の材料に限定されるものではな
い。
【0013】本発明に係る地中連続壁の構築方法の手順
を以下に示す。まず従来方法と同様に、地中連続壁1を
構築する位置に1スパン分の溝状の穴(掘削溝)を必要
とする地盤辺りまで掘る。次に、該穴の中に開口部が閉
塞されたボックス型鋼3を、鉛直方向に、両開口部に設
けられたFFUのブロック5が地中連続壁1の表面及び
裏面に面している状態となるように、所定の間隔をおい
て配設する。本施工例においては、組み立てた鉄筋篭に
ブロック5を取り付けたボックス型鋼3を、予め約2m
の間隔をおいてL型鋼等を用いて強固に固定した状態
で、溝状の穴に同時にたて込んでいくようにした。な
お、このようにブロック5を予め鉄筋篭に取り付けず、
別個に溝状の穴に各ボックス型鋼3を1本づつ配置して
もよい。次に、たて込んだボックス型鋼3内を水で満た
す。これにより、溝状の穴に注入されたコンクリ−トに
より中空のボックス型鋼3に浮力が生じて、たて込んだ
ボックス型鋼3及び鉄筋篭がずれるのを防ぐことが出来
る。またボックス型鋼3の上端はコンクリ−トが流入し
ないように取外しが出来る蓋でふさぐ。下端は強固に閉
塞されているものとする。続いて、前記溝状の穴の中に
コンクリ−トを打設し、鉄筋コンクリ−ト壁を形成す
る。以上の工程を1スパンごとに繰返すことで、全体が
連続した地中の山留め壁が構築される。
【0014】地中連続壁完成後、壁内の地盤の掘削を行
なう。FFU部材5を取り付けたボックス型鋼3は水密
状態であり、これを取り付けた地中連続壁は止水性を有
するので、山留め壁として地下水が流入するのを防止す
る。掘削終了後、目的の地下構造物の構築工事を完成さ
せる。ここで、地中連続壁を利用した地下貯水槽を設け
る場合には、目的の構造物が占める部分の下側を貯水槽
のスペ−ス分だけさらに掘り下げておき、予め地下貯水
槽の施工を行った上で目的の構造物を施工する手順とな
る。
【0015】地中連続壁1に通水開口部2を設けるとき
は、ボックス型鋼3の上側の蓋を開け、ボックス型鋼3
内に専用ドリル7を上から挿入し、FFU部材5を切削
する。図7は、図4のVII−VII線における断面図であ
り、ボックス型鋼3の両側に取り付けたブロック5をド
リル7で切削する状態を示している。専用ドリル7は電
気又は油圧タイプであり、ドリルの方向は水平である。
この時、ボックス型鋼3内には水が入っているので水中
切削となる。プラスチック発泡体を無機繊維で強化した
複合材(FFU)は、比重が水より軽いので、通水開口
部2を設ける際に切削された複合材の破片がボックス型
鋼内を通って浮き上がり回収される。切削が終了した
後、ボックス型鋼3内に透水性のよい砕石を入れる。ま
た、井戸として利用する場合は、ポンプと給水パイプを
設置し、その後透水性のよい砕石を投入する。
【0016】通水開口部2の形状及び水平方向の設置間
隔は任意であり、地盤の種類(砂、砂礫等)、地盤の透
水係数(水の通り安さ)、地下水の量等に対応して変化
させればよい。なお、標準的な設定値としてはスリット
幅を20〜30cm、スリットの長さを10m程度、ス
リットの水平方向の設置間隔は2〜10m程度、スリッ
トの設置深さは透水性のよい地盤(砂、砂礫等)の底面
辺りまでとする。
【0017】上記のような地中連続壁は地下水系への影
響を低減し、大規模地震等に伴う地盤の液状化現象の際
には、通水開口部が過剰間隙水圧の逃げ道の役割を果た
すので、地下構造物及び地中連続壁にかかる負担を軽減
し、地震対策としての効果も得られる。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る地中連続壁の構築方法によ
れば、地中連続壁に極めて容易に通水開口部を設けるこ
とが可能であり、地下構造物の施工時には止水性を有す
る山留め壁とし、また完成時には通水性を有する地中連
続壁とすることが出来る。
【0019】また、本発明に係るボックス型鋼は、十分
な強度及び止水性を備えるものとすることが出来、複合
材はドリル等により容易に切削することが可能なので簡
単に通水用の開口部を設けることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で構築されたスリット状の通水開口部を
設けた地中連続壁の側面図である。
【図2】図1の地中連続壁の内部構造を示すII−II線の
断面図である。
【図3】図1の地中連続壁の内部構造を示すIII−III線
の断面図である。
【図4】図1の地中連続壁のIV−IV線における断面図で
ボックス型鋼3部分の構造を拡大した図である(ブロッ
ク切削前)。
【図5】図1の地中連続壁のV−V線における断面図でボ
ックス型鋼3の部分を拡大した図である。
【図6】図4のVI−VI線の断面図である。
【図7】図4のVII−VII線の断面図である(ブロック切
削時)。
【図8】本発明の方法で構築された地下鉄の地中連続壁
の構造を示す断面図である。
【図9】図8と同じ例において、地中連続壁を利用して
地下貯水槽を設けた場合の構造を示す断面図である。
【図10】本発明の方法で構築した、地階を有するビル
ディングにおける地中連続壁の斜視断面図である。
【符号の説明】
1 地中連続壁 2 通水開口部 3 ボックス型鋼 4 突出面 5 複合材(FFU)のブロック 6 開口部 7 専用ドリル 8 点線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 祥嗣 東京都豊島区長崎6−31−3 (72)発明者 岩井 英夫 滋賀県近江八幡市出町312−6 (72)発明者 谷口 良一 滋賀県蒲生郡安土町常楽寺1070−28

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下構造物を建設する領域に施工する地
    中連続壁の構築方法において、 中空で、対面的に1対以上の開口部が設けられ、該開口
    部は両方ともドリルで切削可能な部材よりなるブロック
    で閉塞された水密状態となっているボックス型鋼を、鉛
    直方向に、かつ前記両開口部に設けられた両ブロックが
    地中連続壁の表面及び裏面に面している状態となるよう
    に、所定の間隔をおいて配置する工程と、 前記ボック
    ス型鋼の内側からドリルで前記ブロックを切削すること
    により地中連続壁に通水開口部を設け、通水性をもたせ
    る工程を含むことを特徴とする地中連続壁の構築方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ブロックは、プ
    ラスチック発泡体を無機繊維で強化した複合材よりなる
    ことを特徴とする地中連続壁の構築方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記ボックス
    型鋼を、ボックス型鋼の両側に接合された複合材のブロ
    ックの両端面が前記溝状の穴の両側の内壁に当接してい
    る状態となるように配置することを特徴とする地中連続
    壁の構築方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかにおいて、溝
    状の穴に配設されたボックス型鋼の内部に水を入れるこ
    とを特徴とする地中連続壁の構築方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかにおいて、複
    合材のボックスの切削が完了した後にボックス型鋼の内
    部に砕石を投入することを特徴とする地中連続壁の構築
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、砕石を投入する前に
    ボックス型鋼の内部にポンプと給水パイプを設置するこ
    とにより、井戸として利用可能にしたことを特徴とする
    地中連続壁の構築方法。
  7. 【請求項7】 地下構造物を建設する領域に施工する地
    中連続壁の構築方法において、 中空で、対面的に1対以上の開口部が設けられ、該開口
    部は両方ともドリルで切削可能な部材よりなるブロック
    で閉塞された水密状態となっているボックス型鋼を、鉛
    直方向に、かつ前記両開口部に設けられた両ブロックが
    地中連続壁の表面及び裏面に面している状態となるよう
    に、所定の間隔をおいて配置する工程と、 前記地下構
    造物の下側の領域に、一部又は全部の側壁が前記地中連
    続壁で構成される地下貯水槽を建設する工程と、 前記ボックス型鋼の内側からドリルで前記ブロックを切
    削することにより地中連続壁に通水開口部を設け、通水
    性をもたせるとともに前記地下貯水槽内に地下水を導入
    する工程を含むことを特徴とする地中連続壁の構築方
    法。
  8. 【請求項8】 地下構造物を建設する領域に施工する地
    中連続壁の構築に用いるボックス型鋼において、 中空であることと、対面的に1対以上の開口部が設けら
    れていることと、該開口部は両方ともプラスチック発泡
    体を無機繊維で強化した複合材のブロックで閉塞された
    水密状態となっていることを特徴とするボックス型鋼。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記開口部を前記ボ
    ックス型鋼の縦方向に細長い形状とし、地中連続壁にス
    リット状の通水開口部を設けることを特徴とするボック
    ス型鋼。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9において、鉛直方向に
    配置されたとき下端が閉塞されていることを特徴とする
    ボックス型鋼。
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