JP2611104B2 - 連続地中壁における通水工法 - Google Patents
連続地中壁における通水工法Info
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Description
工法に係り、特に、地下構造物の施工時には止水性を、
また、完成時には通水性を確保する山留め工法に好適な
連続地中壁における通水工法に関する。
の内の連続地中壁工法、ソイルセメント柱列壁工法等の
山留め材を残置するものについては、地下構造物施工時
に地下水の流通を遮断し、その止水性を確保していた。
また、施工完了後も地下に残置された山留め材によっ
て、通水が遮断されたままとなるのが、通例であった。
は、地下構造物の完成後に地下水の通水性を確保するこ
とが難しいという問題点があり、地下水系が変化し、地
域地下環境上大きな問題となっていた。
ためになされたもので、地下構造物などの施工時の止水
性と、完成時の通水性とを容易に確保することのできる
連続地中壁における通水工法を提供することである。
を築造する際に地下水等の遮断を目的とした鉄筋コンク
リート造の連続地中壁における通水工法で、掘削時は遮
水し、掘削完了時又は構造物完成後には通水を可能とす
る工法であり、円形、角形或いは多角形状の筒枠又は溝
形枠(以下、特殊通水枠と称す。)を、連続地中壁に鉛
直方向へ配設することで、遮水と通水との両機能をもた
せた連続地中壁における通水工法において、前記地下構
造物を築造する開削部を通して、一方の連続地中壁の特
殊通水枠と、他方の連続地中壁の特殊通水枠との間を地
下水流路用の管で連絡し、前記連続地中壁によって遮断
された地下水を自由通水させることを特徴とする連続地
中壁における通水工法により達成される。また、前記特
殊通水枠を開削部左右の連続地中壁に配設し、前記開削
部に築造した構造物の上部に土砂を埋戻し、前記構造物
の上部に埋戻した土砂を地下水流路として利用し、前記
左右の連続地中壁の特殊通水枠間で、前記連続地中壁に
よって遮断された地下水を自由通水させることを特徴と
する連続地中壁における通水工法によっても達成でき
る。また、前記特殊通水枠に通水孔を有する有孔管を使
用して連続地中壁に配設し、該有孔管の建て込み前もし
くは後に、該有孔管に不透水性の伸縮材料からなる筒状
体を挿入して二重管構造を形成し、該筒状体の内部に周
辺地下水圧より高い水圧を与えることにより、該筒状体
を該有孔管内壁に密着させて周辺地下水を遮断し、その
後、該筒状体を撤去して該有孔管に通水性を生じさせる
ことができる。 また、前記特殊通水枠に通水孔を有する
有孔管を使用して連続地中壁に配設し、該有孔管の建て
込み前もしくは後に、該有孔管内に長手方向の中仕切り
板を挿入して掘削側と地山側の二室構造を形成し、該掘
削側及び地山側間の水圧差により該中仕切り板が低圧側
に押圧され、該中仕切り板と該有孔管の内壁部との接触
部が密着して該掘削側及び地山側間の通水を遮断し、そ
の後、該中仕切り板を撤去して該有孔管に通水性を生じ
させてもよい。 また、前記特殊通水枠に無孔管を使用し
て連続地中壁に配設し、該無孔管及び 連続地中壁により
周辺地下水を止水し、その後、該無孔管に通水孔を形成
して通水性を生じさせてもよい。 また、前記連続地中壁
の壁厚より小さい奥行きの特殊通水枠を、前記連続地中
壁の地山側表面部に設置し、前記地山に面した開口部に
鋼製メッシュを取り付け、前記開口部に対面する背面部
には、前記連続地中壁を貫通する通水スリーブを適宜に
配置し、前記通水スリーブを遮水時には閉塞し、通水時
には開通させてもよい。また、連続地中壁の壁厚方向へ
貫通する通水パイプと、この通水パイプに接続され、地
山側に開口部を有する集水箱とからなる通水部を前記連
続地中壁に分散配置し、前記通水パイプを遮水時には閉
塞し、通水時には開通させることによっても達成でき
る。
孔管、角形或いは溝形の通水枠を用いることにより、連
続地中壁によって地下水を遮断して掘削等の工事を行う
ことができ、工事完了後は、特殊通水枠を通して地下水
を通水することができる。特に、開削部に地下水流路用
の管を敷設し、この管で、一方の連続地中壁の特殊通水
枠と、他方の連続地中壁の特殊通水枠とを連絡すること
により、地下構造物の築造のために遮断された地下水
を、この管を通して自由通水させることができるし、ま
た、管を敷設しなくても、地下構造物の上部の埋戻し土
砂を利用して、開削により遮断された地下水を自由通水
することができる。そのため、工事の前後によって地下
水系が変化することがない。また、分散配置した通水部
を開閉塞することによっても、遮水及び通水が可能とな
る。
参照して説明する。 (第1実施例)第1図及び第2図は連続地中壁2に通水
孔4を有する有孔管6を配設したもので、第2図に示す
ように、有孔管6の内部には不透水性伸縮材料であるゴ
ムスリ−ブ8を挿入し、二重管構造を形成する。そし
て、地下構造物施工時には、ゴムスリ−ブ8内に周辺地
下水位10より高い水圧(水頭12)を作用させること
によって、ゴムスリ−ブ8を有孔管6に密着させ、止水
性を確保する。また、完成時には、ゴムスリ−ブ8を撤
去し、有孔管6内に粗粒材料(砕石等)を投入すること
によって、周辺地山土砂の管内への流入を防ぐととも
に、通水性を確保する。また、本実施例では有孔管6の
外壁には、図示するように、打設したコンクリートが流
出しないように突起部材11が設けられている。
もので、挿入時には第3図に示すように先端に重し14
を付ける。本実施例の施工手順は次のようになる。 (a) 連続地中壁部掘削後、鉄筋籠と一体化した有孔管
の建て込み (b) 有孔管以外の部分にコンクリ−トを打設し、連続
地中壁を築造 (c) 有孔管内部に重し付きの先端閉塞型ゴムスリ−ブ
を挿入 (d) ゴムスリ−ブ内に泥水を入れて加圧し、有孔管に
密着 (e) 山留め工の内側に構造物を築造(ヤ−ド内掘削、
構築、砕石による埋め戻し) (f) ゴムスリ−ブ先端切断 (g) 砕石を投入しながら、ゴムスリ−ブ引き上げ (h) 施工終了、通水を行う。
実施例を示すもので、本実施例は第1実施例におけるゴ
ムスリ−ブ8を先端開放型のゴムスリ−ブ16としたも
ので、第4図に示すように予め有孔管6にゴムスリ−ブ
16をセットしておくことが容易である。本例の場合は
第5図に示すように有孔管6を建て込み後、根固めコン
クリ−ト18の打設を行う。
き有孔管建て込み (b) 先端開放型ゴムスリ−ブ内部に根固めコンクリ−
ト打設 (c) ゴムスリ−ブ内に泥水を加えて加圧し、有孔管に
密着 (d) 有孔管以外の部分にコンクリ−トを打設し、連続
地中壁を築造 (e) 山留め工の内側に構造物を築造(ヤ−ド内掘削、
構築、砕石による埋め戻し) (f) ゴムスリ−ブ先端切断 (g) 砕石を投入しながら、ゴムスリ−ブ引き上げ (h) 施工終了・通水する。
仕切り板20を用いて、山留め工の施工時の止水性と完
成時の通水性を確保するようにした工法である。第6図
及び第7図に示すように、有孔管6内に中仕切り板20
を挿入し、二室構造を形成する。そして、地下構造物施
工時には、構造物側室21の地下水位が掘削に伴って低
下することから、周辺地山側室22に周辺地下水位によ
る水圧(水頭)が作用することになり、有孔管6と中仕
切り板20は密着し、止水性が確保される。また、完成
時には、中仕切り板20を撤去し、有孔管6内に粗粒材
料(砕石等)を投入することによって、周辺地山土砂の
管内への流入を防ぐとともに、通水性が確保される。本
実施例の場合、有孔管6の内部にはフランジ24が設け
られ、ゴムパッキン26を介して中仕切り板20が密着
するようになっている。また、有孔管6の底部にはベン
トナイトモルタル28を打設する。また、地下構造物の
施工時において、構造物側室21をディープウェル等の
揚水管として利用することも可能である。
孔管建て込み (b) 有孔管以外の部分にコンクリ−トを打設し、連続
地中壁を築造 (c) 有孔管内部にパッキン付き中仕切り板を挿入 (d) 有孔管内に厚さ1.0m程度のベントナイトモル
タル等の低強度不透水性材料を投入 (e) 中仕切り板の構造物側室にディープウェルを設置 (f) ディープウェルを用いてヤ−ド内掘削(ディープ
ウェルによる揚水、或いは掘削に伴い山留め工の内側・
外側に水頭差が生じ、中仕切り板と有孔管内部フランジ
が密着) (g) 山留め工内側に構造物築造(構築、砕石による埋
め戻し) (h) ディープウェル撤去後、中仕切り板の構造物側室
に砕石を投入し、中仕切り板と有孔管内部フランジとを
切り離す (i) 中仕切り板を引き抜きながら周辺地山側室に砕石
投入 (j) 施工終了、通水を行う。
例を示すもので、第3実施例のフランジ24のかわり
に、I型の仕切り板30とゴムパッキン32とによって
2室構造を形成するようにしたものである。第9図、第
10図及び第11図は、本実施例の他の例を示すもの
で、ゴムパッキンのかわりに、硬質の仕切りゴム34を
用いた例である。
のかわりに通水孔の形成されていない無孔管を配設して
連続地中壁を施工する方法である。無孔管であるので地
下水の通水は遮断され、地下構造物の工事完了後に、こ
の無孔管に通水孔を形成することによって通水性が確保
される。通水孔の形状は円孔に限らず、長孔、スリット
等にすれば通水性能も向上し、作業性も効率的である。
第5実施例において、特に掘削側の管壁に先に通水孔を
形成して揚水管として使用し、工事完了後に地山側管壁
に通水孔を形成して通水性を回復するようにした実施例
である。
る。 (第7実施例)図12及び図13は、本発明の第7の実
施例を示すもので、図12は斜視図、図13は横断面図
である。これらの図に示すように、連続地中壁2の鉛直
方向に、特殊通水枠として、対面する2面が開口した角
形通水枠50を適宜の間隔で配設し、連続地中壁2を挟
んで、地下の構造物52を築造する際には、山留及び地
下水の遮断を行い、築造後は、地下水を自由に通水させ
ることができるようにしたものである。この角形通水枠
50の通水方向の2つの開口部には、土砂の流入防止の
ための鋼製メッシュ54が取り付けられている。角形通
水枠50は連続地中壁2の壁厚と同厚になっており、鋼
製メッシュ54は連続地中壁2の壁面に沿ってほぼ面一
になっている。
に撤去可能な仕切板56を設け、構造物52側の堀削中
など、必要時は、この仕切板56によって地下水を遮水
する。仕切板56と角形通水枠50との接触部には、必
要に応じて、ゴムパッキン58を用いて遮水性を高め
る。構築完成後等、通水状態にしたいときは、仕切板5
6を引き抜くことで通水状態となる。この場合、図13
では、角形通水枠50内に砕石36を充填してあるが、
充填しない場合もある。
2を築造し、構造物52を構築した後の完成後の状態を
示した斜視図である。築造した連続地中壁2には角形通
水枠50が適宜設けられており、角形通水枠50の開口
部には鋼製メッシュ54が取り付けられ、内部には砕石
36が充填されている。図中に矢印で示した地下水の流
れ60は、角形通水枠50を通って滲出し、埋戻し土砂
62、或いは通水盤64を通り、地下水位10の高い方
から低い方へ流れ、工事による水枯れが防止される。角
形通水枠50には鉛直方向にわたって鋼製メッシュ54
が設けられているので、この地下水の流れ60は、不透
水層66の下方でも、上方と同様に通水される。
実施例を示す横断面図である。図に示すように本実施例
は、特殊通水枠として、例えば連続地中壁2の壁厚より
も薄いコの字形の溝形通水枠70を、地山側に開口面を
向けて鉛直方向に配設し、開口面には鋼製メッシュ72
が、溝形通水枠70の鋼製メッシュ取付部材74に取り
付けられ、地山側の地下水が侵入可能な構造となってい
る。コの字型の背面には地中壁を貫通する通水スリーブ
76を、鉛直方向のところどころに配置している。本実
施例によれば、通水スリーブ76の遮水又は通水を簡単
に行うことができる。例えば、溝形通水枠70と通水ス
リーブ76との取付け部に伸縮材を用いて、スリーブの
管口を膜状のもので蓋をして遮水状態を保ち、構造物完
成後には、その膜を除去することで通水状態とすること
ができる。しかも、連続地中壁の強度を損なうことな
く、通水時には、地下水を広く集水することができる。
ための縦断面図である。 本実施例は、図16に示すよ
うに、通水スリーブ76の取付位置に、伸縮自在の袋状
の物(パッカー78)を取り付け、気体又は液体をこの
パッカー78内に高圧充填することで遮水弁の役割りを
果たさせている。掘削時は、パッカー78をふくらませ
て遮水し、構築完成後は、図17に示すように、内部を
減圧してパッカー78を撤去することで通水作用が得ら
れる。
例では、地下水の遮水及び通水を、通水スリーブで容易
に行うことができるので、溝形通水枠の中に粗粒材等を
中詰めすることにより、鋼製メッシュを使用しなくて
も、地山の土砂崩壊を防止することができ、通水機能を
確保することができる。もちろん、鋼製メッシュと粗粒
材とを併用してもよい。
殊通水枠を連続地中壁の鉛直方向へ通して設けている
が、遮水及び通水手段を連続地中壁に部分的に設けるこ
ともできる。 (第10実施例)図18及び図19は、本発明の第10
の実施例を示すもので、図18は斜視図、図19は横断
面図である。これらの図に示すように、本実施例は、連
続地中壁2に通水部80を適宜に配置する方法である。
この通水部80は、集水箱82と通水パイプ84とを接
続して構成され、集水箱82は集水効率を高めるための
もので、連続地中壁2内の地山側表面部に設置され、そ
の背面部の通水パイプ84は連続地中壁2内を貫通して
いる。また、この集水箱82は地山側を開口し、開口部
に鋼製メッシュ86を取り付け、地山土砂の流入を防ぐ
構造になっている。一方、通水パイプ84は内部に逆止
弁88を予め設け、この通水パイプ84の開口している
掘削側の連続地中壁面に、閉塞した逆止弁88を開くた
めの逆止弁作用金物90を設けてある。
逆止弁の開閉動作をそれぞれ説明するための図で、図2
0は遮水状態を示し、図21は通水状態を示している。
図20に示すように、掘削時はストッパー92に係止さ
れた逆止弁88により遮水される。また、図21に示す
ように、通水を必要とする場合には、逆止弁作用金物9
0のロッド90aを通水パイプ84内の掘削側(図中左
方向)へ移動させることにより、逆止弁88を開き、通
水状態にするようになっている。したがって、この逆止
弁作用金物90は、掘削側の埋戻し前に取り付けてお
き、構造物完成後の土砂埋め戻し時には、埋戻しによる
土圧が作用して逆止弁88を押し開いて通水状態にする
ことができる。この通水部の設置は、地山側の地下水の
状態に応じて分散配置することができ、地山側の地下水
を効率的に通水することができる。
構造物を築造する際に必要となる連続地中壁による山留
め工法について、単純な資材と簡明な作業によって、施
工時の止水性と完成時の通水性を容易に確保し、長期的
に地下水系を変化させることのない山留め工法とするこ
とができる。
図である。
る。
断面図である。
視図である。
ある。
ある。
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】 地下構造物を築造する際に地下水等の遮
断を目的とした鉄筋コンクリート造の連続地中壁におけ
る通水工法で、掘削時は遮水し、掘削完了時又は構造物
完成後には通水を可能とする工法であり、円形、角形或
いは多角形状の筒枠又は溝形枠等からなる特殊通水枠
を、連続地中壁に鉛直方向へ配設することで、遮水と通
水との両機能をもたせた連続地中壁における通水工法に
おいて、前記地下構造物を築造する開削部を通して、一
方の連続地中壁の特殊通水枠と、他方の連続地中壁の特
殊通水枠との間を地下水流路用の管で連絡し、前記連続
地中壁によって遮断された地下水を自由通水させること
を特徴とする連続地中壁における通水工法。 - 【請求項2】 地下構造物を築造する際に地下水等の遮
断を目的とした鉄筋コンクリート造の連続地中壁におけ
る通水工法で、掘削時は遮水し、掘削完了時又は構造物
完成後には通水を可能とする工法であり、円形、角形或
いは多角形状の筒枠又は溝形枠等からなる特殊通水枠
を、連続地中壁に鉛直方向へ配設することで、遮水と通
水との両機能をもたせた連続地中壁における通水工法に
おいて、前記特殊通水枠を開削部左右の連続地中壁に配
設し、前記開削部に築造した構造物の上部に土砂を埋戻
し、前記構造物の上部に埋戻した土砂を地下水流路とし
て利用し、前記左右の連続地中壁の特殊通水枠間で、前
記連続地中壁によって遮断された地下水を自由通水させ
ることを特徴とする連続地中壁における通水工法。 - 【請求項3】 地下構造物を築造する際に地下水等の遮
断を目的とした鉄筋コンクリート造の連続地中壁におけ
る通水工法で、掘削時は遮水し、掘削完了時又は構造物
完成後には通水を可能とする工法であり、円形、角形或
いは多角形状の筒枠等からなる特殊通水枠を、連続地中
壁に鉛直方向へ配設することで、遮水と通水との両機能
をもたせた連続地中壁における通水工法において、前記
特殊通水枠に通水孔を有する有孔管を使用して連続地中
壁に配設し、該有孔管の建て込み前もしくは後に、該有
孔管に不透水性の伸縮材料からなる筒状体を挿入して二
重管構造を形成し、該筒状体の内部に周辺地下水圧より
高い水圧を与えることにより、該筒状体を該有孔管内壁
に密着させて周辺地下水を遮断し、その後、該筒状体を
撤去して該有孔管に通水性を生じさせる連続地中壁にお
ける通水工法。 - 【請求項4】 地下構造物を築造する際に地下水等の遮
断を目的とした鉄筋コンクリート造の連続地中壁におけ
る通水工法で、掘削時は遮水し、掘削完了時又は構造物
完成後には通水を可能とする工法であり、円形、角形或
いは多角形状の筒枠等からなる特殊通水枠を、連続地中
壁に鉛直方向へ配設することで、遮水と通水との両機能
をもたせた連続地中壁における通水工法において、前記
特殊通水枠に通水孔を有する有孔管を使用して連続地中
壁に配設し、該有孔管の建て込み前もしくは後に、該有
孔管内に長手方向の中仕切り板を挿入して掘削側と地山
側の二室構造を形成し、該掘削側及び地山側間の水圧差
により該中仕切り板が低圧側に押圧され、該中仕切り板
と該有孔管の内壁部との接触部が密着して該掘削側及び
地山側間の通水を遮断し、その後、該中仕切り板を撤去
して該有孔管に通水性を生じさせる連続地中壁における
通水工法。 - 【請求項5】 地下構造物を築造する際に地下水等の遮
断を目的とした鉄筋コンクリート造の連続地中壁におけ
る通水工法で、掘削時は遮水し、掘削完了時又は構造物
完成後には通水を可能とする工法であり、円形、角形或
いは多角形状の筒枠等からなる特殊通水枠を、連続地中
壁に鉛直方向へ配設することで、遮水と通水との両機能
をもたせた連続地中壁における通水工法において、前記
特殊通水枠に無孔管を使用して連続地中壁に配設し、該
無孔管及び連続地中壁により周辺地下水を止水し、その
後、該無孔管に通水孔を形成して通水性を生じさせる連
続地中壁における通水工法。 - 【請求項6】 地下構造物を築造する際に地下水等の遮
断を目的とした鉄筋コンクリート造の連続地中壁におけ
る通水工法で、掘削時は遮水し、掘削完了時又は構造物
完成後には通水を可能とする工法であり、円形、角形或
いは多角形状の溝形枠等からなる特殊通水枠を、連続地
中壁に鉛直方向へ配設することで、遮水と通水との両機
能をもたせた連続地中壁における通水工法において、前
記連続地中壁の壁厚より小さい奥行きの特殊通水枠を、
前記連続地中壁の地山側表面部に設置し、前記地山に面
した開口部に鋼製メッシュを取り付け、前記開口部に対
面する背面部には、前記連続地中壁を貫通する通水スリ
ーブを適宜に配置し、前記通水スリーブを遮水時には閉
塞し、通水時には開通させる連続地中壁における通水工
法。 - 【請求項7】 前記特殊通水枠の中に粗粒材を充填し、
前記特殊通水枠内への周辺土砂等の流入を防止する請求
項1ないし6のうちいずれかに記載の連続地中壁におけ
る通水工法。 - 【請求項8】 地下構造物を築造する際に地下水等の遮
断を目的とした鉄筋コンクリート造の連続地中壁におけ
る通水工法で、掘削時は遮水し、掘削完了時又は構造物
完成後には通水を可能とする工法であり、連続地中壁の
壁厚方向へ貫通する通水パイプと、この通水パイプに接
続され、地山側に開口部を有する集水箱とからなる通水
部を前記連続地中壁に分散配置し、前記通水パイプを遮
水時には閉塞し、通水時には開通させる連続地中壁にお
ける通水工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4346066A JP2611104B2 (ja) | 1991-12-26 | 1992-12-25 | 連続地中壁における通水工法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3-345177 | 1991-12-26 | ||
JP34517791 | 1991-12-26 | ||
JP4346066A JP2611104B2 (ja) | 1991-12-26 | 1992-12-25 | 連続地中壁における通水工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0649839A JPH0649839A (ja) | 1994-02-22 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4346066A Expired - Lifetime JP2611104B2 (ja) | 1991-12-26 | 1992-12-25 | 連続地中壁における通水工法 |
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JP (1) | JP2611104B2 (ja) |
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CN102561371A (zh) * | 2012-02-29 | 2012-07-11 | 中交一航局第五工程有限公司 | 岛遂结合部钢沉箱围护结构 |
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JP2000220136A (ja) * | 1999-02-01 | 2000-08-08 | Kubota Corp | 鋼管柱列土留壁における地下水脈復元工法。 |
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JPS5936058A (ja) * | 1982-08-19 | 1984-02-28 | Toray Ind Inc | フイルム巻取機の巻取フイルムロ−ル旋回方法およびその装置 |
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1992
- 1992-12-25 JP JP4346066A patent/JP2611104B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0649839A (ja) | 1994-02-22 |
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