JPH1030173A - Ito焼結体の製造方法およびスパッタリングターゲット - Google Patents

Ito焼結体の製造方法およびスパッタリングターゲット

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JPH1030173A
JPH1030173A JP8185949A JP18594996A JPH1030173A JP H1030173 A JPH1030173 A JP H1030173A JP 8185949 A JP8185949 A JP 8185949A JP 18594996 A JP18594996 A JP 18594996A JP H1030173 A JPH1030173 A JP H1030173A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラットパネルディスプレイの透明電極
等に用いられるITO薄膜のスパッタリングにおいて、
膜中欠陥の発生原因となるターゲット表面のノジュール
が発生しない高密度ITO焼結体およびスパッタリング
ターゲットを提供する。 【解決手段】 90%以上が1μm以下の粒径をもつ酸
化インジウム酸化スズ固溶体粉末、または最大粒径が1
μm以下、メジアン径(粒度の累積分布の50%に相当
する粉末の粒子径)が0.4μm以下、およびタップ密
度が1.8g/cm3以上の酸化インジウム酸化スズ固
溶体粉末を成形して得られる成形体を酸素雰囲気中で焼
結してITO焼結体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明導電膜製造の
際に使用されるITOスパッタリングターゲット、特に
ノジュール発生のない高密度ITOスパッタリングター
ゲットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ITO(Indium Tin Oxi
de)薄膜は高導電性、高透過率といった特徴を有し、
更に微細加工も容易に行えることから、フラットパネル
ディスプレイ用表示電極、太陽電池用窓材、帯電防止膜
等の広範囲な分野に渡って用いられている。特に液晶表
示装置を始めとしたフラットパネルディスプレイ分野で
は近年大型化および高精細化が進んでおり、その表示用
電極であるITO薄膜に対する需要もまた急速に高まっ
ている。
【0003】このようなITO薄膜の製造方法はスプレ
ー熱分解法、CVD法等の化学的成膜法と電子ビーム蒸
着法、スパッタリング法等の物理的成膜法に大別するこ
とができる。中でもスパッタリング法は大面積化が容易
でかつ高性能の膜が得られる成膜法でることから、様々
な分野で使用されている。
【0004】スパッタリング法によりITO薄膜を製造
する場合、用いるスパッタリングターゲットとしては金
属インジウムおよび金属スズからなる合金ターゲット
(以降ITターゲットと略する)あるいは酸化インジウ
ムと酸化スズからなる複合酸化物ターゲット(以降IT
Oターゲットと略する)が用いられる。このうち、IT
Oターゲットを用いる方法は、ITターゲットを用いる
方法と比較して、得られた膜の抵抗値および透過率の経
時変化が少なく成膜条件のコントロールが容易であるた
め、ITO薄膜製造方法の主流となっている。
【0005】ITOターゲットをアルゴンガスと酸素ガ
スとの混合ガス雰囲気中で連続してスパッタリングした
場合、積算スパッタリング時間の増加と共にターゲット
表面にはノジュールと呼ばれる黒色の付着物が析出す
る。インジウムの低級酸化物と考えられているこの黒色
の付着物は、ターゲットのエロージョン部の周囲に析出
するため、スパッタリング時の異常放電の原因となりや
すく、またそれ自身が異物(パーティクル)の発生源と
なることが知られている。
【0006】その結果、連続してスパッタリングを行う
と、形成された薄膜中に異物欠陥が発生し、これが液晶
表示装置等のフラットパネルディスプレイの製造歩留ま
り低下の原因となっていた。特に近年、フラットパネル
ディスプレイの分野では、高精細化が進んでおり、この
ような薄膜中の異物欠陥は素子の動作不良を引き起こす
ため、特に解決すべき重要な課題となっていた。
【0007】従来のITO薄膜の生産においては、この
ような薄膜中の欠陥の発生を防ぐために定期的にターゲ
ット表面のノジュールを除去するといった対策が取られ
ていた。しかしこのようなターゲットクリーニングの作
業は重大な生産性の低下を引き起こすため、ノジュール
の発生の起こりにくいITOターゲットの開発が強く望
まれていた。
【0008】このようなITOターゲットに発生するノ
ジュールは、ITO焼結体の焼結密度が増加するに従っ
て減少することが知られている。そのため、高密度焼結
体に関する研究が盛んに行われている。例えば、焼結を
1気圧以上の加圧酸素雰囲気中で実施する方法が知られ
ている(例えば、特公平5−30905号公報など)。
この方法で作製されるITO焼結体は、その焼結密度が
7.06g/cm3という極めて高い焼結密度を有して
いる。しかしこのように焼結を加圧状態で行うために
は、焼結炉全体を耐圧容器中に設置する必要があるため
製造設備が高価で大掛かりとなる上、製造設備の大型化
が困難であると言った問題点があった。
【0009】またその他にノジュール発生を低減する方
法として、例えば、平均粒径が0.1μm以下の酸化イ
ンジウム粉末および酸化スズ粉末を酸素雰囲気下135
0℃以上の温度で熱処理し、得られた熱処理粉末を再び
粉砕処理した後500〜1000℃以上の温度および1
00kg/cm2以上の圧力下の無酸素雰囲気中で焼結
して、異常放電現象の少ないITO焼結体を得る方法が
開示されている(例えば、特開平4−160047号公
報など)。
【0010】しかし上記方法によりITO焼結体を作製
するためには、混合原料粉末を一旦熱処理した後、粉砕
し、再度成形および焼結を実施しなければならないた
め、製造工程が複雑となり、生産効率が低いばかりでな
く、得られる焼結体密度も相対密度で94%程度と低
く、十分な焼結密度上昇効果が得られがたいといった問
題点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、フラ
ットパネルディスプレイの透明電極等に用いられるIT
O薄膜のスパッタリングにおいて、膜中欠陥の発生原因
となるターゲット表面のノジュールが発生しない超高密
度ITOスパッタリングターゲットを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等はITO焼結
体の焼結機構を明らかにするため、様々な密度を持つI
TO焼結体について詳細な解析を行い、1)焼結体内部
に存在する空孔の周囲には酸化スズの偏析が認められ
る、2)焼結体内部の空孔の大きさと偏析している酸化
スズの大きさの間には相関が有り、酸化スズの偏析径が
減少するに従って焼結体内部の空孔径も減少する、3)
焼結密度の低いITO焼結体内部には、周囲に比べて大
きな酸化スズの偏析が認められる。またこのような大き
な酸化スズの偏析の数は焼結密度の上昇と共に減少す
る、4)焼結密度の低いITO焼結体では、酸化インジ
ウムの異常成長が原因と考えられる焼結粒径の非常に大
きい結晶粒子が認められる等々の知見を得た。
【0013】そこで以上の知見を元に原料粉末である酸
化インジウム酸化スズ固溶体粉末の粒径と焼結密度およ
び焼結体内部の空孔との関係等に着目して更に実験を行
った結果、ある条件を満たす範囲の粒径を有する粉末を
用いると、焼結密度の高いITO焼結体が得られ、得ら
れた焼結体はスパッタリングによるITO薄膜製造のた
めの良好なターゲットとして用いられることを見いだし
た。すなわち、 (1)最大粒径が1.0μm以下でメジアン径が0.4
μm以下である酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末を用
いると、得られるITO焼結体の密度が大幅に上昇す
る。
【0014】(2)上記1に記載の粉末のタップ密度が
1.8g/cm3未満であると、得られる成形体の成形
体強度が低下し、この成形体の焼結時にクラックが発生
することがある。
【0015】(3)上記の粉末からなる成形体の焼結密
度は、焼結を酸素雰囲気中で実施した場合のみ上昇す
る。逆に大気中あるいは非酸化性雰囲気中で焼結を実施
すると焼結密度が大幅に減少する。
【0016】(4)上記の粉末から得られた焼結密度
7.08g/cm3以上の高密度焼結体からなるITO
スパッタリングターゲットには従来に比較して顕著なノ
ジュール発生の抑制効果がある等々の知見であり、一
方、 (5)酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末として、90
%以上が1μm以下の粒径をもつものを用いて焼結する
と、得られるITO焼結体の密度が大幅に上昇する。
【0017】(6)酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末
が(5)の条件を満たし、かつ、80%以上が0.5μ
m以下の粒径をもつ粉末を用いると、得られる焼結体の
密度が更に高くなること。
【0018】(7)これら酸化インジウム酸化スズ固溶
体粉末からなる成形体を、実質的に酸素雰囲気中で焼結
することにより高密度の焼結体が得られるが、大気中あ
るいは非酸化性雰囲気中で焼結を実施すると得られる焼
結体は焼結密度が大幅に低下したものとなること、等々
の知見も得た。
【0019】本発明は上記知見に基づくものであり、最
大粒径が1μm以下、メジアン径が0.4μm以下、お
よびタップ密度が1.8g/cm3以上の酸化インジウ
ム酸化スズ固溶体粉末を成形して得られる成形体を酸素
雰囲気中で焼結することを特徴とするITO焼結体の製
造方法、およびこの焼結体からなるITOスパッタリン
グターゲットに関するものであり、また、本発明は90
%以上が1μm以下の粒径をもつ酸化インジウム酸化ス
ズ固溶体粉末の成形体を酸素雰囲気中で焼結することを
特徴とするITO焼結体の製造方法、およびこの焼結体
からなるITOスパッタリングターゲットに関するもの
である。
【0020】なお、本発明でいう粒径とは2次粒径を意
味し、メジアン径とは粒度の体積での累積分布の50%
に相当する粉末の粒子径を意味する。本発明における粒
度分布の測定は、堀場製作所製、商品名「CAPA−3
00」を用い、2μm未満の粒径に対しては遠心沈降法
(回転数:2000rpm)で、2μm以上の粒径に対
しては、自然沈降法により測定した。
【0021】また、本発明でいうタップ密度とは、粉末
を扱う業界で通常用いられている粉末の物性値で、密充
填カサ密度とも呼ばれている。タップ密度は、シリンダ
ーに粉末を充填し、シリンダーの振蕩(タッピング)に
より粉末の体積を減少させることで、その最終的な粉末
の体積と重量から求めることができる。タップ密度を測
定する際のタッピング幅、回数などは、粉末の体積が一
定となるまで行えば特に限定されないが、例えば、タッ
ピング幅:60mm、回数:500回以上振蕩させた後
の体積と重量から求めることができる。
【0022】以下、本発明を詳細に説明する。
【0023】本発明に関わる焼結体、およびこの焼結体
からなるスパッタリングターゲットは以下の方法で製造
する。
【0024】始めに、酸化インジウム酸化スズ固溶体粉
末を水、例えばイオン交換水中に投じ、例えばアンモニ
ア水を加えて系をアルカリ性(pH=9.5〜10程
度)に調整した後、スターラーあるいは撹拌羽等を用い
て撹拌しながら、必要に応じて超音波を加え酸化インジ
ウム酸化スズ固溶体粉末を水溶液中に均一に分散させ
る。この時、次に行うデカンテーション処理の際に十分
に微細な酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末を得る上で
分散時間は1時間以上とすることが望ましい。また、p
Hが上記範囲であると酸化インジウム酸化スズ固溶体粉
末が十分に分散されるので好ましい。さらに、使用する
粉末は、分散前にボールミル等を用いて予め10時間以
上粉砕しておくことが望ましい。こうした粉砕処理を施
すことにより、粉末の微細成分を良好な収率で得ること
が可能となり、また、粉砕時間等の粉砕条件を適宜選択
することにより任意のメジアン径を持つ酸化インジウム
酸化スズ固溶体粉末を得ることができる。
【0025】また、イオン交換水の量は、粉末に対して
5〜80wt%が好ましい。なぜなら、粉末をイオン交
換水中に均一に分散させることができ、また、デカンテ
ーション後の溶液の比重が小さくなりすぎるのを防止
し、微粒成分を収量よく得ることができるからである。
【0026】分散処理を終えた酸化インジウム酸化スズ
固溶体粉末分散液は所定の時間静置して、分散液中に含
まれる酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末の粗粒成分を
容器の底に沈降させる。一般に分散液中に分散した粒子
は、その粒子径毎に以下に示すストークスの沈降速度式
に従って固有の速度で沈降し、その沈降速度は粒径の大
きな粒子ほど大きくなる。 Vi=0.03267×((ρs−ρf)/μ)×Di
2 ここでVi:粒子径Diの粒子の沈降速度(mm/
分)、Di:粒子径(μm)、ρs:粒子の密度(g/
cm3)、ρf:溶媒の密度(g/cm3)、μ:溶媒の
粘度(センチポイズ)を夫々表す。
【0027】従って、粒子径Diの粒子が分散溶液静置
後に分散溶液の液面から距離(L)だけ沈降するのに必
要な沈降時間(Ti)は、Ti=L/Viとして求めら
れる。この時分散溶液中にあるDiより粒子径の大きな
粒子はその沈降速度がViより大きいため、Ti時間経
過後にはLよりも長い距離まで沈降しているので、液面
から長さLの範囲にある分散溶液中にはDi以上の粒子
径を持つ粒子は存在しない。
【0028】その結果、Ti時間経過後にこの液面から
距離Lの範囲にある溶液をデカンテーション処理して分
離することにより、任意の最大粒子径を含む酸化インジ
ウム酸化スズ固溶体粉末を得ることが可能となる。本発
明で限定した粒径の原料粉末はこのようにして調製する
ことができる。
【0029】デカンテーション処理は、とくに制限なく
従来の方法により行えばよい。このような方法として
は、必要な部分をマイクロチューブポンプなどによっ
て、分離する方法などがあげられる。
【0030】次にこうして得られた所定の粒度分布をも
つ酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末を含む溶液から、
ロータリーエバポレーターあるいはスプレードライヤー
等を用いて水分およびアルカリ成分を乾燥除去して原料
酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末を得る。この際、必
要に応じて乾燥後の粉末をイオン交換水中に再度投入し
て洗浄処理を行ってもよい。
【0031】乾燥処理により得られた酸化インジウム酸
化スズ固溶体粉末は、緩やかに凝集して3次粒子を形成
している恐れがあるのでボールミル等により5時間以上
粉砕することが望ましい。
【0032】本発明では、酸化インジウム酸化スズ固溶
体粉末のタップ密度を1.8g/cm3以上とすること
により、粉末を成形して焼結工程に供する際に十分な強
度を有する成形体を得ることができ、また、焼結時に焼
結体にクラックが発生しにくくなる。上記した値以上の
タップ密度をもつ粉末を得るには、例えば、乾燥処理後
の粉末に対してボールミル処理を10時間以上施せばよ
い。
【0033】なお、酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末
中のスズの含有量は、スパッタリングによりITO薄膜
を形成した際に比抵抗値が最も低下する5〜15wt%
とすることが望ましい。
【0034】こうして得られた粉末を次にプレス法ある
いは鋳込み法等の成形方法により成形してITO成形体
を作製する。プレス成形により成形体を製造する場合に
は所定の大きさの金型に前記粉末を充填した後、プレス
機を用いて100〜300kg/cm2の圧力でプレス
を行い成形体とする。この際必要に応じてポリビニルア
ルコール等のバインダーを添加してもよい。一方、鋳込
み成形により成形体を製造する場合には粉末を水、バイ
ンダーおよび分散材と共に混合してスラリー化し、こう
して得られた50〜5000センチポイズの粘度を持つ
スラリーを鋳込み成形用の型の中へ注入して3〜25k
g/cm2で加圧し、成形体を製造すればよい。
【0035】次に、得られた成形体は必要に応じて冷間
等方圧プレス(CIP)による圧密化処理を行う。この
際CIPの圧力は十分な圧密効果を得るため2ton/
cm2以上であることが望ましい。成形を鋳込み法によ
り行った場合には、CIP後の成形体中に残存する水分
およびバインダーなどの有機物を除去するため300〜
500℃の温度で5〜20時間程度の乾燥処理および脱
バインダー処理を施すことが好ましい。また、成形をプ
レス法により行った場合でも、成形時にバインダーを使
用したときには、同様の脱バインダー処理を行うことが
望ましい。
【0036】このようにして得られた成形体は焼結炉内
で焼結を行う。焼結方法としては酸素雰囲気中、即ち、
実質的に純酸素雰囲気中で焼結を実施する必要がある。
また、焼結時には酸素ガスを線速2.5cm/分以上で
焼結炉内に導入することがより望ましい。酸素ガスを導
入することにより焼結体の十分な密度上昇効果を得るこ
とが可能となる。さらに、十分な密度上昇効果を得るた
め、焼結温度は1450℃以上、好ましくは、1450
〜1550℃、焼結時間は3時間以上であることが望ま
しい。
【0037】以上の方法により作製された焼結体は、焼
結密度7.08g/cm3以上の高密度ITO焼結体と
して得られる。
【0038】このようにして得られた高密度ITO焼結
体は、所望の形状に研削加工してスパッタリングターゲ
ットとする。上記超高密度ITO焼結体は従来のITO
焼結体に比べて硬度が高く、研削加工中に焼結体内部に
クラックを生じ易いので、加工は湿式加工で行うことが
望ましい。また、スパッタリング面については、湿式加
工後の表面に残存する細かい加工傷を除去するため、必
要に応じてアルミナスラリーを用いて鏡面研磨を施して
もよい。
【0039】得られた加工済みのITO焼結体は、イン
ジウム半田等を用いて無酸素銅等からなるバッキングプ
レートにボンディングすることにより容易にターゲット
化することができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例をもって更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0041】実施例1 最大粒径9.2μmでメジアン径1.9μmの酸化イン
ジウム酸化スズ固溶体粉末1000gを、250gずつ
4個の3Lのポリエチレン製のポットに入れ、これに直
径15mmの鉄心入りナイロンボール3kgを加え72
時間ボールミル粉砕した。次にこの酸化インジウム酸化
スズ固溶体粉末を250gずつ4個の5Lポリエチレン
容器中のイオン交換水5000gに投入し、更にアンモ
ニア水を少量加えてpHを9.5に調整し、その後撹拌
羽を用いて溶液を撹拌しながら超音波を加えて1時間分
散処理した。分散処理後の溶液の一部をサンプリングし
溶液の粘度を測定したところ1センチポイズであった。
また、容器内の分散溶液の液面の高さは容器の底から2
50mmであった。
【0042】ここで、未固溶の酸化スズが残存している
可能性を考慮し沈降速度の遅い酸化スズの粉末に対し
て、粒径1.0μmの粉末の沈降速度をストークスの沈
降速度式より求めたところ0.194mm/分であっ
た。容器の底に粉末の沈殿が発生することを考慮して、
液面から180mmまでの高さまで粒径1.0μmの酸
化インジウム酸化スズ固溶体粉末が沈降するのに要する
時間を計算したところ15.5時間であることがわかっ
た。
【0043】この分散溶液を15.5時間静置した後、
液面から180mmまでの範囲にある分散溶液をマイク
ロチューブポンプを用いて分離した。分離した酸化イン
ジウム酸化スズ固溶体粉末を含む分散溶液をロータリー
エバポレーターを用いて乾燥処理し酸化インジウム酸化
スズ固溶体粉末を得た。得られた酸化インジウム酸化ス
ズ固溶体粉末の重量は合計で420gであった。またこ
の粉末の粒度を粒度分布測定装置を用いて測定したとこ
ろ、最大粒径は1.0μm、メジアン径は0.4μmで
あった。
【0044】この粉末を16時間乾式ボールミル処理し
た。この粉末のタップ密度は2.03g/cm3であっ
た。
【0045】この粉末を直径120mmの金型に入れ、
250kg/cm2の圧力でプレスして成形体とした。
この成形体を3ton/cm2の圧力でCIP処理して
密度3.94g/cm3の成形体を得た。次にこの成形
体を純酸素雰囲気焼結炉内に設置して以下の条件で焼結
した。
【0046】(焼結条件) 焼結温度:1500℃、昇温速度:25℃/時間、焼結
時間:6時間、酸素線速:2.7cm/分 得られた焼結体の密度をアルキメデス法により測定した
ところ7.08g/cm3であった。この焼結体を湿式
加工法により直径76.2mm、厚さ6mmの焼結体に
加工し、インジウム半田を用いて無酸素銅製のバッキン
グプレートにボンディングしてターゲットとした。
【0047】このターゲットを以下のスパッタリング条
件でスパッタリングして連続放電試験を実施した。
【0048】(スパッタリング条件) DC電力:120W(2.6W/cm2)、ガス圧:
0.5Pa、Arガス流量:50SCCM、O2ガス流
量:0.6SCCM 上記の条件により連続的にスパッタリング試験を実施し
たところ、ターゲット寿命末期までノジュールの発生は
無かった。
【0049】実施例2 最大粒径9.1μmでメジアン径1.9μmの酸化イン
ジウム酸化スズ固溶体粉末1000gを、250gずつ
8個の3Lのポリエチレン製のポットに入れ、これに直
径15mmの鉄心入りナイロンボール3kgを加え72
時間ボールミル粉砕した。次にこの酸化インジウム酸化
スズ固溶体粉末を250gずつ8個の5Lポリエチレン
容器中のイオン交換水5000gに投入し、更にアンモ
ニア水を少量加えてpHを9.5に調整し、その後撹拌
羽を用いて溶液を撹拌しながら超音波を加えて1時間分
散処理した。分散処理後の溶液の一部をサンプリングし
溶液の粘度を測定したところ1センチポイズであった。
また、容器内の分散溶液の液面の高さは容器の底から2
50mmであった。
【0050】ここで、未固溶の酸化スズが残存している
可能性を考慮し沈降速度の遅い酸化スズの粉末に対し
て、粒径0.5μmの粉末の沈降速度をストークスの沈
降速度式より求めたところ0.048mm/分であっ
た。容器の底に粉末の沈殿が発生することを考慮して、
液面から180mmまでの高さまで粒径0.5μmの酸
化インジウム酸化スズ固溶体粉末が沈降するのに要する
時間を計算したところ62.5時間であることがわかっ
た。
【0051】この分散溶液を62.5時間静置した後、
液面から180mmまでの範囲にある分散溶液をマイク
ロチューブポンプを用いて分離した。分離した酸化イン
ジウム酸化スズ固溶体粉末を含む分散溶液をロータリー
エバポレーターを用いて乾燥処理し酸化インジウム酸化
スズ固溶体粉末を得た。得られた酸化インジウム酸化ス
ズ固溶体粉末の重量は合計で450gであった。またこ
の粉末の粒度を粒度分布測定装置を用いて測定したとこ
ろ、最大粒径は0.5μm、メジアン径は0.3μmで
あった。
【0052】この粉末を16時間乾式ボールミル処理し
た。この粉末のタップ密度は2.05g/cm3であっ
た。
【0053】この粉末を直径120mmの金型に入れ、
250kg/cm2の圧力でプレスして成形体とした。
この成形体を3ton/cm2の圧力でCIP処理して
密度3.95g/cm3の成形体を得た。次にこの成形
体を純酸素雰囲気焼結炉内に設置して以下の条件で焼結
した。
【0054】(焼結条件) 焼結温度:1500℃、昇温速度:25℃/時間、焼結
時間:6時間、酸素線速:2.8cm/分 得られた焼結体の密度をアルキメデス法により測定した
ところ7.13g/cm3であった。この焼結体を湿式
加工法により直径76.2mm、厚さ6mmの焼結体に
加工し、インジウム半田を用いて無酸素銅製のバッキン
グプレートにボンディングしてターゲットとした。この
ターゲットを実施例1と同様のスパッタリング条件でス
パッタリングして連続放電試験を実施したところ、ター
ゲット寿命末期までノジュールの発生は無かった。
【0055】比較例1 最大粒径9.0μmでメジアン径1.9μmの酸化イン
ジウム酸化スズ固溶体粉末400gを実施例1と同様の
条件で粉砕した後、実施例1と同様の条件でプレス成形
およびCIP処理を施して成形体を得た。得られた成形
体の密度は3.91g/cm3であった。この成形体を
実施例1と同様の条件で焼結してITO焼結体を作製し
た。
【0056】得られた焼結体の密度をアルキメデス法に
より測定したところ6.84g/cm3であった。この
焼結体を湿式加工法により直径76.2mm、厚さ6m
mの焼結体に加工しインジウム半田を用いて無酸素銅製
のバッキングプレートにボンディングしてターゲットと
した。このターゲットを実施例1と同様のスパッタリン
グ条件でスパッタリングして連続放電試験を実施したと
ころ、ターゲット使用開始後30時間程度からノジュー
ルがエロージョン部近傍に発生していることが確認され
た。
【0057】実施例3 酸化スズ換算で10wt%のスズを含有し、70%が1
μm以下の粒径をもつ酸化インジウム酸化スズ固溶体粉
末1000gを、250gずつ4個の3Lのポリエチレ
ン製のポットに入れ、これに直径15mmの鉄心入りナ
イロンボール3kgを加え72時間ボールミル粉砕し
た。次にこの酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末を25
0gずつ4個の5Lポリエチレン容器中のイオン交換水
5000gに投入し、更にアンモニア水を少量加えてp
Hを9.5に調整し、その後撹拌羽を用いて溶液を撹拌
しながら超音波を加えて1時間分散処理した。分散処理
後の溶液の一部をサンプリングし溶液の粘度を測定した
ところ1センチポイズであった。また、容器内の分散溶
液の液面の高さは容器の底から250mmであった。こ
こで、未固溶の酸化スズが残存している可能性を考慮し
沈降速度の遅い酸化スズの粉末に対して、粒径0.8μ
mの粉末の沈降速度をストークスの沈降速度式より求め
たところ0.124mm/分であった。
【0058】容器の底に粉末の沈殿が発生することを考
慮して、液面から160mmまでの高さまで粒径0.8
μmの酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末が沈降するの
に要する時間を計算したところ21.5時間であること
がわかった。この分散溶液を21.5時間静置した後、
液面から160mmまでの範囲にある分散溶液をマイク
ロチューブポンプを用いて分離した。分離した酸化イン
ジウム酸化スズ固溶体粉末を含む分散溶液をロータリー
エバポレーターを用いて乾燥処理し酸化インジウム酸化
スズ固溶体粉末を得た。得られた酸化インジウム酸化ス
ズ固溶体粉末の重量は合計で402gであった。またこ
の粉末の粒度を粒度分布測定装置を用いて測定したとこ
ろ、1μm以下の粒子が91%、かつ0.5μm以下の
粒子が78%であった。
【0059】この酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末
は、緩やかに凝集して、3次粒子を形成している可能性
があるので、16時間乾式ボールミルで粉砕した。この
粉末を直径120mmの金型に入れ、250kg/cm
2の圧力でプレスして成形体とした。この成形体を3t
on/cm2の圧力でCIP処理して密度3.93g/
cm3の成形体を得た。次にこの成形体を純酸素雰囲気
焼結炉内に設置して以下の条件で焼結した。
【0060】(焼結条件) 焼結温度:1500℃、昇温速度:25℃/時間、焼結
時間:6時間、酸素線速:2.8cm/分 得られた焼結体の密度をアルキメデス法により測定した
ところ7.08g/cm3であった。この焼結体を湿式
加工法により直径76.2mm、厚さ6mmの焼結体に
加工し、インジウム半田を用いて無酸素銅製のバッキン
グプレートにボンディングしてターゲットとした。この
ターゲットを以下のスパッタリング条件でスパッタリン
グして連続放電試験を実施した。
【0061】(スパッタリング条件) DC電力:120W(2.6W/cm2)、ガス圧:
0.5Pa、Arガス流量:50SCCM、O2ガス流
量:0.6SCCM 上記の条件により連続的にスパッタリング試験を実施し
たところ、ターゲット寿命末期までノジュールの発生は
無かった。
【0062】実施例4 酸化スズ換算で10wt%のスズを含有し、70%が1
μm以下の粒径をもつ酸化インジウム酸化スズ固溶体粉
末1000gを、250gずつ8個の3Lのポリエチレ
ン製のポットに入れ、これに直径15mmの鉄心入りナ
イロンボール3kgを加え72時間ボールミル粉砕し
た。次にこの酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末を25
0gずつ8個の5Lポリエチレン容器中のイオン交換水
5000gに投入し、更にアンモニア水を少量加えてp
Hを9.5に調整し、その後撹拌羽を用いて溶液を撹拌
しながら超音波を加えて1時間分散処理した。
【0063】分散処理後の溶液の一部をサンプリングし
溶液の粘度を測定したところ1センチポイズであった。
また、容器内の分散溶液の液面の高さは容器の底から2
50mmであった。
【0064】ここで、未固溶の酸化スズが残存している
可能性を考慮し沈降速度の遅い酸化スズの粉末に対し
て、粒径0.4μmの粉末の沈降速度をストークスの沈
降速度式より求めたところ0.031mm/分であっ
た。容器の底に粉末の沈殿が発生することを考慮して、
液面から130mmまでの高さまで粒径0.4μmの酸
化インジウム酸化スズ固溶体粉末が沈降するのに要する
時間を計算したところ69.9時間であることがわかっ
た。
【0065】この分散溶液を69.9時間静置した後、
液面から130mmまでの範囲にある分散溶液をマイク
ロチューブポンプを用いて分離した。分離した酸化イン
ジウム酸化スズ固溶体粉末を含む分散溶液をロータリー
エバポレーターを用いて乾燥処理し酸化インジウム酸化
スズ固溶体粉末を得た。得られた酸化インジウム酸化ス
ズ固溶体粉末の重量は合計で440gであった。またこ
の粉末の粒度を粒度分布測定装置を用いて測定したとこ
ろ、1μm以下の粒子が98%、かつ0.5μm以下の
粒子が93%であった。
【0066】この酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末
は、緩やかに凝集して、3次粒子を形成している可能性
があるので、16時間乾式ボールミルで粉砕した。この
粉末を直径120mmの金型に入れ、250kg/cm
2の圧力でプレスして成形体とした。この成形体を3t
on/cm2の圧力でCIP処理して密度3.95g/
cm3の成形体を得た。次にこの成形体を純酸素雰囲気
焼結炉内に設置して以下の条件で焼結した。
【0067】(焼結条件) 焼結温度:1500℃、昇温速度:25℃/時間、焼結
時間:6時間、酸素線速:2.9cm/分 得られた焼結体の密度をアルキメデス法により測定した
ところ7.13g/cm3であった。この焼結体を湿式
加工法により直径76.2mm、厚さ6mmの焼結体に
加工し、インジウム半田を用いて無酸素銅製のバッキン
グプレートにボンディングしてターゲットとした。この
ターゲットを実施例3と同様のスパッタリング条件でス
パッタリングして連続放電試験を実施したところ、ター
ゲット寿命末期までノジュールの発生は無かった。
【0068】比較例2 酸化スズ換算で10wt%のスズを含有し、60%が1
μm以下の粒径をもつ酸化インジウム酸化スズ固溶体粉
末400gを実施例3と同様の条件で乾式ボールミル粉
砕した後、実施例3と同様の条件でプレス成形およびC
IP処理を施して成形体を得た。得られた成形体の密度
は3.91g/cm3であった。この成形体を実施例1
と同様の条件で焼結してITO焼結体を作製した。
【0069】得られた焼結体の密度をアルキメデス法に
より測定したところ6.82g/cm3であった。この
焼結体を湿式加工法により直径76.2mm、厚さ6m
mの焼結体に加工しインジウム半田を用いて無酸素銅製
のバッキングプレートにボンディングしてターゲットと
した。このターゲットを実施例3と同様のスパッタリン
グ条件でスパッタリングして連続放電試験を実施したと
ころ、ターゲット使用開始後30時間程度からノジュー
ルがエロージョン部近傍に発生していることが確認され
た。
【0070】
【発明の効果】本発明の方法により製造されるITO焼
結体は、焼結密度が7.08g/cm3以上の高密度I
TO焼結体であり、この焼結体から構成されるITOス
パッタリングターゲットはスパッタリング中のノジュー
ルの発生が無く、パーティクルの発生を抑制することが
できるので、LCD生産における歩留まりを飛躍的に向
上させることができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最大粒径が1μm以下、メジアン径(粒
    度の累積分布の50%に相当する粉末の粒子径)が0.
    4μm以下、およびタップ密度が1.8g/cm3以上
    の酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末を成形して得られ
    る成形体を酸素雰囲気中で焼結することを特徴とする酸
    化インジウム−酸化スズ(ITO)焼結体の製造方法。
  2. 【請求項2】 最大粒径が1μm以下、メジアン径(粒
    度の累積分布の50%に相当する粉末の粒子径)が0.
    4μm以下、およびタップ密度が1.8g/cm3以上
    の酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末を成形して得られ
    る成形体を酸素雰囲気中で焼結して得た焼結体からなる
    ITOスパッタリングターゲット。
  3. 【請求項3】 90%以上が1μm以下の粒径をもつ酸
    化インジウム酸化スズ固溶体粉末の成形体を酸素雰囲気
    中で焼結することを特徴とするITO燒結体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 80%以上が0.5μm以下の粒径をも
    つ酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末である請求項3に
    記載のITO燒結体の製造方法。
  5. 【請求項5】 酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末中の
    スズの量が、酸化スズ換算で5〜15wt%であること
    を特徴とする請求項1、3または4に記載のITO焼結
    体の製造方法。
  6. 【請求項6】 90%以上が1μm以下の粒径をもつ酸
    化インジウム酸化スズ固溶体粉末の成形体を酸素雰囲気
    中で焼結して得た焼結体からなるITOスパッタリング
    ターゲット。
  7. 【請求項7】 80%以上が0.5μm以下の粒径をも
    つ酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末を用いて得た焼結
    体である請求項6に記載のITOスパッタリングターゲ
    ット。
  8. 【請求項8】 酸化インジウム酸化スズ固溶体粉末中の
    スズの量が、酸化スズ換算で5〜15wt%である請求
    項2、6または7に記載のITOスパッタリングターゲ
    ット。
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