JPH10301505A - 液晶画像表示装置およびその製造方法 - Google Patents
液晶画像表示装置およびその製造方法Info
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- JPH10301505A JPH10301505A JP10797897A JP10797897A JPH10301505A JP H10301505 A JPH10301505 A JP H10301505A JP 10797897 A JP10797897 A JP 10797897A JP 10797897 A JP10797897 A JP 10797897A JP H10301505 A JPH10301505 A JP H10301505A
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Abstract
上させることを目的とする。 【解決手段】 対向電極11の行方向への液晶セルの充
放電電流の集中を回避するため、対向電極11の上下方
向に電流側路を設ける。これにより、充放電電流は上下
方向に分散して流れるので、対向電極11を細くするこ
とができて、開口率が向上する。
Description
薄膜半導体素子を用いて構成される液晶画像表示装置、
とりわけ視野角の拡大に関連した技術に深く関するもの
である。
トランジスタをスイッチ素子として単位絵素毎に内蔵し
たアクティブ型の液晶画像表示装置は、生産性向上の取
組も相まって基板サイズの拡大が急激に進展し、現状で
は 550×650 mm以上の大きさのガラス基板の採用により
画面サイズが20型(50cm)を越えるものまで商品
化されようとしている。
方の透明性絶縁基板、例えばガラス基板2上には走査線
と信号線との交点毎にスイッチ素子としての薄膜トラン
ジスタと絵素電極とが2次元のマトリクスに配列されて
画像表示部が構成されてい。信号線7の先端部に形成さ
れた端子電極5には、例えばフィルムキャリア4を用い
たTCP実装により信号線7に映像信号が供給され、走
査線8の先端部(図示せず)には、例えば半導体チップ
3を直接接続するCOG実装により走査線8に走査信号
が供給されて、画像表示部に画像が表示される。ここで
は便宜上2種類の実装方式を同時に図示しているが、実
際にはいずれかの方式が適宜選択して採用される。6は
画像表示部上に対向するもう1枚のガラス基板で、2枚
のガラス基板2,6によって挟持される厚さ数μmの空
間に液晶が充填され光学素子として機能する。多くの場
合、液晶と接する対向ガラス基板6の内表面には単位絵
素または信号線毎に対応した有機薄膜よりなる着色層が
付与されてカラー画像表示されるので、対向ガラス基板
6は別名カラーフィルタと称されることが多い。
トランジスタ9を用いたアクティブ型液晶画像表示装置
の等価回路を示し、7は信号線、8は走査線、10は液
晶セルである。実線で描かれた素子類は液晶画像表示装
置を構成する一方のガラス基板2上に形成され、点線で
描かれた全ての液晶セル10に共通な対向電極11は従
来の液晶画像表示装置ではもう一方の対向ガラス基板6
上に形成されていたが、後述するIPS方式の液晶画像
表示装置ではガラス基板2上に形成される。絶縁ゲート
型トランジスタ9のOFF抵抗あるいは液晶セル10の
抵抗が低い場合や表示画像の階調性を重視する場合に
は、負荷としての液晶セル10の時定数を大きくするた
めの補助の蓄積容量12を液晶セル10に並列に加える
などの回路的工夫が加味される。
ネマチック)型のものを用い、上下の透明電極41,4
2が形成された2枚のガラス板43,44で従来の液晶
セルを構成した従来TN方式の場合の視野角の変化量を
示した概念図で、液晶分子50の液晶セルの厚み方向の
対称性の悪さが原因で視野角が狭い欠点があった。
TN型の液晶材を用いても1枚のガラス基板45上に対
向して平行する櫛形の電極47,48を配置しすると、
液晶分子50の液晶セルの厚み方向の対称性が良くなり
視野角が格段と拡大される。図14では下側の一方のガ
ラス基板45面上で液晶分子50が電圧の印加によって
回転することからこのような駆動方式をIPS(In Pla
in Switchig )と称している。なお、46は液晶セルを
構成するためのもう一方の対向ガラス基板またはカラー
フィルタである。
置を構成するアクティブ基板の単位絵素の平面図であ
り、図16は図15のA−A’線上の断面図を示す。そ
の製造工程を以下に簡単に記載する。
と透明性が高い絶縁性基板としてガラス基板2、例えば
コーニング社製の商品名1737の一主面上に、例えば
SPTなどの真空製膜装置を用いて膜厚 0.2 μm程度
の第1の金属層として、例えばCr薄膜を被着し、微細
加工技術により走査線も兼ねるゲート電極8と対向電極
11とを選択的に形成する。
基板2の全面にPCVD装置を用いてゲート絶縁層とな
る第1のシリコン窒化層(SiNx)13、不純物をほ
とんど含まず絶縁ゲート型トランジスタのチャネルとな
る第1の非晶質シリコン層(a−Si)14および第2
のシリコン窒化層15の3種類の薄膜層を例えば膜厚0.
3-0.05-0.1 μmで順次被着し、微細加工技術によりゲ
ート電極8上の第2のシリコン窒化層15を選択的に残
して15’とし、第1の非晶質シリコン層14を露出す
る。
不純物として、例えば、燐を含む第2の非晶質シリコン
層16を例えば 0.05 μmの膜厚で被着し、図示はしな
いが走査線8への電気的接続に必要なガラス基板2の周
辺部での走査線8上の選択的開口部形成を行った後、図
16(c)に示したようにSPTなどの真空製膜装置を
用いて膜厚 0.3 μm程度の第2の金属層として、例え
ばAL薄膜を被着し、微細加工技術により信号線(ソー
ス配線)7と絵素(ドレイン)電極17とを選択的に形
成する。
成するために用いられた感光性樹脂パターンをマスクと
して第2と第1の非晶質シリコン層16,14をも除去
して第1のシリコン窒化層13を露出させる。絶縁ゲー
ト型トランジスタがオフセット構造とならないためには
ソース・ドレイン配線(電極)7,17はゲート電極8
と一部平面的に重なった位置関係で形成される。
7と同時にゲート配線(図示せず)を作製することも一
般的である。この状態でもアクティブ基板として動作は
可能であるが、液晶セルに直流成分が侵入して高温動作
あるいは長期連続動作に対して液晶が劣化し、黒く着色
する信頼性上の課題を回避するため、図16(d)に示
したようにさらにガラス基板2の全面に透明性の絶縁
層、例えば第3のシリコン窒化層18をやはりPCVD
装置を用いて 0.3 μm程度被着してアクティブ基板と
して完成する。もちろん、走査線8や信号線7に電気信
号を供給できるようにガラス基板の周辺部にて走査線8
や信号線7の端子電極上のパシベーション絶縁層である
第3のシリコン窒化層18は選択的に除去されている。
するため、液晶画像表示装置としての構成は最低限度の
構成因子について説明している。そのため、例えば絶縁
ゲート型トランジスタの耐熱性を高めるにソース・ドレ
イン配線7、17と不純物を含みソース・ドレインとな
る第2の非晶質シリコン層16’との間にCr,Mo,
Tiあるいはこれらのシリサイドなどの耐熱バリア金属
を介在させる技術や、ゲート絶縁層13を多層化して抵
抗値を下げたり、あるいは走査線8と信号線7との間の
層間短絡を防止する技術などについては説明を省略し
た。
ル材について、さらに液晶セルとして動作させるために
必要な配向膜、偏光板などの部材についても、および裏
面光源などの光学素子として必要な構成因子についても
説明を省略している。
ン)電極17と対向電極11とを同一の基板上で櫛形状
に対向させるIPS方式の単位絵素は、従来の透明電極
と同じく透明な対向電極とを別々の透明基板上でサンド
イッチ状に対向させる単位絵素と比較すると開口率は前
者で40%以下、後者で60%以上と圧倒的に低く、明
るい画像が得られない。
極11とが金属薄膜で構成される、(2)絵素電極17
と対向電極11そのものは表示に寄与せず、絵素電極1
7と対向電極11との間の透明領域が表示に寄与するか
らであり、したがって高い開口率を得るためには絵素電
極17と対向電極11とをできるだけ微細化する必要が
ある。
解像力の限界と食刻精度の問題であるが、対向電極11
は液晶セルを充放電する電流が行(横)方向に絵素毎に
積算されていくので表示画素数の増大および表示画面の
拡大に対しては極めて重要な意味を持っている。
防止する意味で、少なくとも対向電極11を行(横)方
向に細長に、図15では上下方向にパターン幅を細くす
ることには設計上の限界が存在する。
量12を導入した場合には、補助容量12を充放電する
電流も加算されるので対向電極11のパターン幅を逆に
上下方向に広げる必要がある。
7と対向電極11とがゲート絶縁層および第1と第2の
非晶質シリコン層とを介して重なった領域19が補助容
量12を構成している。
が低く明るい画像が得にくいIPS方式の液晶画像表示
装置は、結局は裏面光源を強力にして明るい画像を得る
ことで実用化することが優先され、消費電力の観点から
も大きな課題を有している。
で、開口率の高いIPS方式の液晶画像表示装置を提供
することを目的とする。
本発明においては、行方向への液晶セルの充放電電流の
集中を回避するために対向電極に電流側路を付与するも
のである。具体的には一主面上に絶縁ゲート型トランジ
スタと、前記絶縁ゲート型トランジスタのドレインに接
続された絵素電極と、前記絵素電極とは所定の距離を隔
てて形成されるとともに行毎に共通する対向電極とを少
なくとも各々1個は有する単位絵素が二次元のマトリク
スに配列された第1の透明性絶縁基板と、第2の透明性
絶縁基板またはカラーフィルタとの間に液晶を充填して
なる液晶画像表示装置にあり、画像表示部内で前記対向
電極が少なくとも1箇所以上列方向に接続されている、
あるいは、一主面上に絶縁ゲート型トランジスタと、前
記絶縁ゲート型トランジスタのドレインに接続された絵
素電極と、前記絵素電極とは所定の距離を隔てて形成さ
れた対向電極とを少なくとも各々1個は有する単位絵素
が二次元のマトリクスに配列された第1の透明性絶縁基
板と、第2の透明性絶縁基板またはカラーフィルタとの
間に液晶を充填してなる液晶画像表示装置において、前
記第1の透明性絶縁基板上に形成された厚い透明絶縁層
を介して前記絶縁ゲート型トランジスタの走査線上と信
号線上とに格子状の対向電極が形成されている。
を回避するために対向電極に電流側路が付与される結
果、充放電電流は上下方向に分散して流れるので対向電
極のパターン幅を上下方向に狭めることが可能となる。
また厚い絶縁層を介して走査線や信号線上に形成される
格子状の対向電極では、対向電極の実効的な抵抗値の低
減に加えて表示に寄与する領域が拡大し、さらに開口率
が高くなる。
は、一主面上に絶縁ゲート型トランジスタと、前記絶縁
ゲート型トランジスタのドレインに接続された絵素電極
と、前記絵素電極とは所定の距離を隔てて形成されると
ともに行毎に共通する対向電極とを少なくとも各々1個
は有する単位絵素が二次元のマトリクスに配列された第
1の透明性絶縁基板と、第2の透明性絶縁基板またはカ
ラーフィルタとの間に液晶を充填してなる液晶画像表示
装置において、画像表示部内で前記対向電極が少なくと
も1箇所以上列方向に接続されていることを特徴とする
ものであり、対向電極に付与された上下方向の電流側路
により、液晶セルの充放電電流は上下方向に分散して流
れるため、対向電極のパター幅を上下方向に狭めて細く
することができ、開口率を向上させることができる。
極が走査線と同じ材料を用いて走査線と同時に形成され
るともに、対向電極を少なくとも列方向に1箇所以上接
続する走査線との交差部において、走査線が分断されか
つ少なくともゲート絶縁層を介して対向電極が下部配線
として列方向に接続して形成されるとともに分断部分で
走査線が上部配線として多層配線化され、分断された走
査線を接続する上部配線が信号線と同じ材料を用いて信
号線とともに形成されていることを特徴とするものであ
る。
極が走査線と同じ材料を用いて走査線と同時に形成され
るともに、対向電極を少なくとも列方向に1箇所以上接
続する走査線との交差部において少なくともゲート絶縁
層を介して走査線が下部配線として、また対向電極を列
方向に接続する配線が上部配線として多層配線化され、
対向電極を接続する上部配線が信号線と同じ材料を用い
て信号線とともに形成されていることを特徴とするもの
である。
絶縁基板上に、1層以上の第1の金属層よりなる対向電
極と絶縁ゲート型トランジスタのゲートを兼ね画像表示
部内に少なくとも1箇所以上の分断部を有する走査線と
を形成する工程と、少なくともゲート絶縁層とチャネル
となる半導体層とソース・ドレインとなる不純物を含む
半導体層とを形成する工程と、前記走査線の分断部上に
開口部を形成して走査線を選択的に露出する工程と、1
層以上の第2の金属層よりなる絶縁ゲート型トランジス
タの信号(ソース)線と絵素(ドレイン)電極と前記分
断された走査線を前記開口部を介して接続する多層配線
の上部配線とを形成する工程とを含むことを特徴とする
ものである。
絶縁基板上に、1層以上の第1の金属層よりなる対向電
極と絶縁ゲート型トランジスタのゲートを兼ねる走査線
とを形成する工程と、少なくともゲート絶縁層とチャネ
ルとなる半導体層とソース・ドレインとなる不純物を含
む半導体層とを形成する工程と、前記対向電極を少なく
とも列方向に1箇所以上接続する走査線との交差部にお
いて対向電極上に開口部を形成して対向電極を選択的に
露出する工程と、1層以上の第2の金属層よりなる絶縁
ゲート型トランジスタの信号(ソース)線と絵素(ドレ
イン)電極と前記交差部の対向電極を前記開口部を介し
て列方向に接続する多層配線の上部配線とを形成する工
程とを含むことを特徴とするものである。
上に絶縁ゲート型トランジスタと、前記絶縁ゲート型ト
ランジスタのドレインに接続された絵素電極と、前記絵
素電極とは所定の距離を隔てて形成された対向電極とを
少なくとも各々1個は有する単位絵素が二次元のマトリ
クスに配列された第1の透明性絶縁基板と、第2の透明
性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に液晶を充填し
てなる液晶画像表示装置において、前記第1の透明性絶
縁基板上に形成された厚い透明絶縁層を介して前記絶縁
ゲート型トランジスタの走査線上と信号線上とに格子状
の対向電極が形成されるとともに、前記厚い透明絶縁層
に形成された開口部を含んでドレイン電極に接続された
絵素電極が形成されていることを特徴とするものであ
り、対向電極を厚い絶縁層を介して走査線上と信号線上
とに格子状に形成したことにより、液晶セルの充放電電
流は周囲方向に分散して流れるため、対向電極の実効的
な抵抗値の低減に加えて表示寄与する領域が拡大し、さ
らに開口率を向上させることができる。
上に絶縁ゲート型トランジスタと、前記絶縁ゲート型ト
ランジスタのドレインに接続された絵素電極と、前記絵
素電極とは所定の距離を隔てて形成された対向電極とを
少なくとも各々1個は有する単位絵素が二次元のマトリ
クスに配列された第1の透明性絶縁基板と、第2の透明
性絶縁基板またはカラーフィルタとの間に液晶を充填し
てなる液晶画像表示装置において、前記第1の透明性絶
縁基板に形成された厚い透明絶縁層を介して前記絶縁ゲ
ート型トランジスタの走査線上と信号線上とに格子状で
その表面に絶縁層が形成された対向電極が形成されると
ともに、前記厚い透明絶縁層に形成された開口部を含ん
でドレイン電極に接続された絵素電極が形成されている
ことを特徴とするものである。
絶縁基板上に、1層以上の第1の金属層よりなる絶縁ゲ
ート型トランジスタのゲートを兼ねる走査線を形成する
工程と、少なくともゲート絶縁層とチャネルとなる半導
体層とソース・ドレインとなる不純物を含む半導体層と
を形成する工程と、1層以上の第2の金属層よりなる信
号(ソース)線とドレイン電極とを形成する工程と、全
面に厚い透明絶縁層を形成する工程と、ドレイン電極上
の前記厚い透明絶縁層に開口部を形成してドレイン電極
を選択的に露出する工程と、前記走査線上と信号線上と
に格子状の対向電極と前記開口部を含んで絵素電極とを
1層以上の第3の金属層で形成する工程とを含むことを
特徴とするものである。
絶縁基板上に、1層以上の第1の金属層よりなる絶縁ゲ
ート型トランジスタのゲートを兼ねる走査線を形成する
工程と、少なくともゲート絶縁層とチャネルとなる半導
体層とソース・ドレインとなる不純物を含む半導体層と
を形成する工程と、1層以上の第2の金属層よりなる信
号(ソース)線とドレイン電極とを形成する工程と、全
面に厚い透明絶縁層を形成する工程と、ドレイン電極上
の前記厚い透明絶縁層に開口部を形成してドレイン電極
を選択的に露出する工程と、前記走査線上と信号線上と
に格子状の対向電極と前記開口部を含んで絵素電極とを
陽極酸化によって絶縁層を形成可能な1層以上の第3の
金属層で形成する工程と、前記対向電極の表面を陽極酸
化して絶縁化する工程とを含むことを特徴とするもので
ある。
図10を参照しながら説明する。なお、従来例と同一ま
たは相当する部位には同じ符号を付けて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の(実施の形態1)のア
クティブ基板の単位絵素の平面配置を示し、図2は図1
のB−B’線上の断面図を示す。
導体装置は従来と全く同一の製造工程を経て作製するこ
とが可能であり、従来例との差異は対向電極11の一部
が画像表示部内で少なくとも列方向に1箇所以上の接続
部分20を与えられて形成されることである。
いて同一工程で作製されるため、対向電極11と走査線
8とを分離するためには図1に示したように対向電極1
1の接続部分20と走査線8との交差部において走査線
8を分断し、分断した走査線8は信号線7と同一工程で
多層配線技術で接続した点に特許性が存在する。
いて開口部21を設けて走査線8の一部を露出してお
き、信号線7の形成時に前記開口部21を含んで分断し
た走査線8を接続する多層配線の上部配線22を形成す
れば製造工程の増加は発生しない。
形態2)によるアクティブ基板の単位絵素の平面配置を
示し、図4は図3のC−C’線上の断面を示す。
導体装置も、従来と全く同一の製造工程を経て作製する
ことが可能であり、従来例との差異は対向電極11の一
部が画像表示部内で少なくとも列方向に1箇所以上走査
線8と交差する多層配線の上部配線23を与えて形成さ
れることである。
で少なくとも1箇所以上列方向に対向電極11の端部に
おいて開口部24を設けて対向電極11の一部を露出し
ておき、信号線7の形成時に前記開口部24を含んで列
方向に対向電極11を接続する多層配線の上部配線23
を形成すればよい。
形態3)のアクティブ基板の単位絵素の平面配置を示
し、図6と図7は図5のA−A′線上およびB−B’線
上の断面図に示す。
導体装置は、従来とはやや異なった絶縁ゲート型トラン
ジスタの製造方法および蓄積容量の構成に関連して図6
に示した断面図を参照しながら製造工程の詳細について
記述する。
板2の一主面上に、例えばSPTなどの真空製膜装置を
用いて膜厚 0.2 μm程度の第1の金属層、例えばCr
薄膜を被着し微細加工技術により走査線も兼ねるゲート
電極8を選択的に形成する。
板2の全面にPCVD装置を用いてゲート絶縁層となる
第1のシリコン窒化層(SiNx)13、不純物をほと
んど含まず絶縁ゲート型トランジスタのチャネルとなる
第1の非晶質シリコン層(a−Si)14および不純物
として燐を含みソース・ドレインとなる第2の非晶質シ
リコン層16の3種類の薄膜層を、例えば膜厚 0.3-0.2
-0.05 μmで順次被着し、微細加工技術によりゲート電
極8上に第2と第1の非晶質シリコン層16、14を島
状に残して25とし、第1のシリコン窒化層13を露出
する。
接続に必要なガラス基板2の周辺部での走査線8上の選
択的開口部形成を行った後、図6(c)に示したように
SPTなどの真空製膜装置を用いて膜厚 0.3 μm程度
の第2の金属層として例えばAL薄膜を被着し、微細加
工技術により信号線(ソース配線)7とドレイン電極1
7とを選択的に形成する。この時には、AL薄膜および
前記電極形成に用いられる感光性樹脂パターンをマスク
としてソース・ドレイン間の第2の非晶質シリコン層1
6を確実に除去するために第1の非晶質シリコン層14
も 0.1 μm程度過食刻で除去する必要がある。その結
果、残された 0.1 μm程度の膜厚の第1の非晶質シリ
コン層14’が絶縁ゲート型トランジスタのチャネルを
構成する。
明性の高い絶縁層26を厚く、例えば2〜3μm程度被
着し、ドレイン電極17上に図5、図7に示したような
開口部27を形成してドレイン電極17を一部露出す
る。この時に透明絶縁層26に感光性(例えば日本合成
ゴム製の商品名オプトマー:PC302)のものを用い
れば写真食刻工程の合理化が出来ることは言うまでもな
い。最後に第3の金属層として例えば膜厚 0.3 μm程
度のAL薄膜を被着し、微細加工技術により開口部27
を含んで絵素電極17’と走査線8上および信号線7上
に格子状の対向電極11’を形成して第3の実施形態に
よる画像表示装置用半導体装置が完成する。
る必然性は、対向電極11’が絶縁層26を介して走査
線8や信号線7と形成する静電容量を無視できるほど小
さくしたいためで、なぜならこれらの静電容量は全て走
査線8や信号線7の負荷容量を増大させて、結局は駆動
回路の消費電力を増大させるからである。ちなみに一般
的なシリコン窒化層を用いてこのように厚い膜厚の絶縁
層を形成することは、製膜に要する時間、膜内部に発生
する内部応力などの観点からは実用に耐えられず、上記
したように塗布型の樹脂が最適と思われる。
ト型トランジスタ9上にも対向電極11’を延長して形
成すると光シールド機能が付与されることは言うまでも
ないだろう。また対向電極11’と絵素電極17’とを
反射率の低い金属、例えばCr,Ti,Moなどで形成
または積層化するとこれらの電極からの反射光が低減し
て表示画像のコントラスト比が向上することも明かであ
り、従来のカラーフィルタで用いられたBM(ブラック
・マトリス)機能をアクティブ基板2上に形成すること
も可能となる。
12は、ドレイン電極17と前段の走査線8との間で構
成されるよう前段の走査線8に突起部28を付加するこ
とにより、ゲート絶縁層13を介して前段の走査線8の
突起部28とドレイン電極17とが重なった領域で形成
されているが、蓄積容量12をどのように配置するか、
どの導電性部材を組み合わせて構成するかはマスク設計
の範疇であるので、ここで敢えて図1および図3に示し
た蓄積容量とは異なった構成を採用して理解を深めてい
るに過ぎない。
1’と絵素電極17’とが露出しており、高温動作時あ
るいは長期連続動作時にこれらの電極と液晶との間で微
少とは言え直流電流が流れて液晶が劣化する恐れは皆無
ではない。
形態4)のアクティブ基板を示し、図9は同実施形態に
よるアクティブ基板の平面配置を示す。
面を絶縁化することで液晶の劣化を防止することが可能
であり、そのためには図9に示したようにガラス基板2
の外周部に選択的に残された第3の金属層のベタ(幅
広)パターン30に格子状の対向電極11’を延長して
接続し、図10に示したように化成液31中にガラス基
板2を浸し、ベタパターン30を金属性のクリップなど
で挟んで直流電源32より+(プラス)電位を与え、好
ましくは金,白金などの貴金属板、簡易的にはSUS板
などの陰極板33を同じくクリップなどで挟んで化成液
31中に浸し−(マイナス)電位を与えて陽極酸化を行
うものである。対向電極11’と絵素電極17’とは電
気的には分離しているので、対向電極11’の表面にの
み陽極酸化層29が形成される。
0.1μmもあれば十分である。言うまでもなく34は絶
縁性、例えばガラスや塩化ビニールなどよりなる容器で
ある。ちなみに図9のパターン配置図はデバイス2面取
りの場合を示している。
って絶縁層を形成可能な第3の金属層としては、例えば
上述したALが抵抗値の低さも相まって最適である。ま
た対向電極11’の表面のみが陽極酸化されるので、第
3の金属層がALと低反射性のCr,Ti,Moなどの
積層であっても何ら支障はない。
溶性で純水を用いた洗浄で簡単に除去されるからで、陽
極酸化の化成電圧を少し上げ、下地のAL層まで陽極酸
化層が形成されていれば、対向電極11’の表面には絶
縁層が形成されて目的が達せられるとともに、絵素電極
17’表面は陽極酸化されず低反射性のままなので少し
でも表示画像のコントラストを上げることができるから
である。
晶画像表示装置においては、対向電極の行方向への液晶
セルの充放電電流の集中を回避するため、対向電極に上
下方向の電流側路を設けたり、対向電極を厚い絶縁層を
介して走査線上と信号線上とに格子状に形成している。
向または周囲方向に分散して対向電極の抵抗値は著しく
低下したのと等価の効果があり、単位絵素間で対向電極
を接続する対向電極のパターン幅を細くすることができ
て開口率が向上する。
線上と信号線上とに配置することで絵素電極と対向電極
との間の表示に寄与する領域が拡大され、やはり開口率
が向上する。
と、厚く平坦な絶縁層上に対向電極と絵素電極とが存在
するため、配向膜の配向処理が均一化され易くコントラ
スト比が向上する効果も期待できる。
層を用いて対向電極と絵素電極とを構成すると、陽極酸
化工程を追加するだけで対向電極表面を絶縁化すること
ができて、高温動作または長期連続動作時にも高い信頼
性が得られる等の優れた効果が得られた。
るためのパターン配置および厚い絶縁層の導入に関わる
デバイス構造と製造方法が発明の主眼点であり、絶縁ゲ
ート型トランジスタの構造的な差異や材料の差異は何等
本発明の制約を受けず、走査線や信号線の材料や構成あ
るいは積層化に関しても、また蓄積容量の有無や構成に
関しても全く同様に本発明の制約を受けないことは明白
であろう。
単位絵素の平面図
単位絵素の平面図
単位絵素の平面図
断面図
平面配置図
図
明する概念図
説明する基本原理図
位絵素の平面図
Claims (9)
- 【請求項1】 一主面上に絶縁ゲート型トランジスタ
と、前記絶縁ゲート型トランジスタのドレインに接続さ
れた絵素電極と、前記絵素電極とは所定の距離を隔てて
形成されるとともに行毎に共通する対向電極とを少なく
とも各々1個は有する単位絵素が二次元のマトリクスに
配列された第1の透明性絶縁基板と、第2の透明性絶縁
基板またはカラーフィルタとの間に液晶を充填してなる
液晶画像表示装置において、画像表示部内で前記対向電
極が少なくとも1箇所以上列方向に接続されている液晶
画像表示装置。 - 【請求項2】 対向電極が走査線と同じ材料を用いて走
査線と同時に形成されるともに、対向電極を少なくとも
列方向に1箇所以上接続する走査線との交差部におい
て、走査線が分断されかつ少なくともゲート絶縁層を介
して対向電極が下部配線として列方向に接続して形成さ
れるとともに分断部分で走査線が上部配線として多層配
線化され、分断された走査線を接続する上部配線が信号
線と同じ材料を用いて信号線とともに形成されている請
求項1に記載の液晶画像表示装置。 - 【請求項3】 対向電極が走査線と同じ材料を用いて走
査線と同時に形成されるともに、対向電極を少なくとも
列方向に1箇所以上接続する走査線との交差部において
少なくともゲート絶縁層を介して走査線が下部配線とし
て、また対向電極を列方向に接続する配線が上部配線と
して多層配線化され、対向電極を接続する上部配線が信
号線と同じ材料を用いて信号線とともに形成されている
請求項1に記載の液晶画像表示装置。 - 【請求項4】 透明性絶縁基板上に、1層以上の第1の
金属層よりなる対向電極と絶縁ゲート型トランジスタの
ゲートを兼ね画像表示部内に少なくとも1箇所以上の分
断部を有する走査線とを形成する工程と、少なくともゲ
ート絶縁層とチャネルとなる半導体層とソース・ドレイ
ンとなる不純物を含む半導体層とを形成する工程と、前
記走査線の分断部上に開口部を形成して走査線を選択的
に露出する工程と、1層以上の第2の金属層よりなる絶
縁ゲート型トランジスタの信号(ソース)線と絵素(ド
レイン)電極と前記分断された走査線を前記開口部を介
して接続する多層配線の上部配線とを形成する工程とを
含む画像表示装置用半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 透明性絶縁基板上に、1層以上の第1の
金属層よりなる対向電極と絶縁ゲート型トランジスタの
ゲートを兼ねる走査線とを形成する工程と、少なくとも
ゲート絶縁層とチャネルとなる半導体層とソース・ドレ
インとなる不純物を含む半導体層とを形成する工程と、
前記対向電極を少なくとも列方向に1箇所以上接続する
走査線との交差部において対向電極上に開口部を形成し
て対向電極を選択的に露出する工程と、1層以上の第2
の金属層よりなる絶縁ゲート型トランジスタの信号(ソ
ース)線と絵素(ドレイン)電極と前記交差部の対向電
極を前記開口部を介して列方向に接続する多層配線の上
部配線とを形成する工程とを含む液晶画像表示装置用半
導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 一主面上に絶縁ゲート型トランジスタ
と、前記絶縁ゲート型トランジスタのドレインに接続さ
れた絵素電極と、前記絵素電極とは所定の距離を隔てて
形成された対向電極とを少なくとも各々1個は有する単
位絵素が二次元のマトリクスに配列された第1の透明性
絶縁基板と、第2の透明性絶縁基板またはカラーフィル
タとの間に液晶を充填してなる液晶画像表示装置におい
て、前記第1の透明性絶縁基板上に形成された厚い透明
絶縁層を介して前記絶縁ゲート型トランジスタの走査線
上と信号線上とに格子状の対向電極が形成されるととも
に、前記厚い透明絶縁層に形成された開口部を含んでド
レイン電極に接続された絵素電極が形成されていること
を特徴とする液晶画像表示装置。 - 【請求項7】 一主面上に絶縁ゲート型トランジスタ
と、前記絶縁ゲート型トランジスタのドレインに接続さ
れた絵素電極と、前記絵素電極とは所定の距離を隔てて
形成された対向電極とを少なくとも各々1個は有する単
位絵素が二次元のマトリクスに配列された第1の透明性
絶縁基板と、第2の透明性絶縁基板またはカラーフィル
タとの間に液晶を充填してなる液晶画像表示装置におい
て、前記第1の透明性絶縁基板に形成された厚い透明絶
縁層を介して前記絶縁ゲート型トランジスタの走査線上
と信号線上とに格子状でその表面に絶縁層が形成された
対向電極が形成されるとともに、前記厚い透明絶縁層に
形成された開口部を含んでドレイン電極に接続された絵
素電極が形成されていることを特徴とする液晶画像表示
装置。 - 【請求項8】 透明性絶縁基板上に、1層以上の第1の
金属層よりなる絶縁ゲート型トランジスタのゲートを兼
ねる走査線を形成する工程と、少なくともゲート絶縁層
とチャネルとなる半導体層とソース・ドレインとなる不
純物を含む半導体層とを形成する工程と、1層以上の第
2の金属層よりなる信号(ソース)線とドレイン電極と
を形成する工程と、全面に厚い透明絶縁層を形成する工
程と、ドレイン電極上の前記厚い透明絶縁層に開口部を
形成してドレイン電極を選択的に露出する工程と、前記
走査線上と信号線上とに格子状の対向電極と前記開口部
を含んで絵素電極とを1層以上の第3の金属層で形成す
る工程とを含む液晶画像表示装置用半導体装置の製造方
法。 - 【請求項9】 透明性絶縁基板上に、1層以上の第1の
金属層よりなる絶縁ゲート型トランジスタのゲートを兼
ねる走査線を形成する工程と、少なくともゲート絶縁層
とチャネルとなる半導体層とソース・ドレインとなる不
純物を含む半導体層とを形成する工程と、1層以上の第
2の金属層よりなる信号(ソース)線とドレイン電極と
を形成する工程と、全面に厚い透明絶縁層を形成する工
程と、ドレイン電極上の前記厚い透明絶縁層に開口部を
形成してドレイン電極を選択的に露出する工程と、前記
走査線上と信号線上とに格子状の対向電極と前記開口部
を含んで絵素電極とを陽極酸化によって絶縁層を形成可
能な1層以上の第3の金属層で形成する工程と、前記対
向電極の表面を陽極酸化して絶縁化する工程とを含む液
晶画像表示装置用半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10797897A JP3676906B2 (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | 液晶画像表示装置 |
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JPH10301505A true JPH10301505A (ja) | 1998-11-13 |
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- 1997-04-25 JP JP10797897A patent/JP3676906B2/ja not_active Expired - Fee Related
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