JPH10301477A - 鍵盤楽器 - Google Patents

鍵盤楽器

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JPH10301477A
JPH10301477A JP9128073A JP12807397A JPH10301477A JP H10301477 A JPH10301477 A JP H10301477A JP 9128073 A JP9128073 A JP 9128073A JP 12807397 A JP12807397 A JP 12807397A JP H10301477 A JPH10301477 A JP H10301477A
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JP9128073A
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Inventor
Kazunori Matsuda
寿徳 松田
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 練習による上達度に応じて適切なガイド表示
を行えるようにする。 【解決手段】 MIDI装置2より入力される演奏ガイ
ド表示のための表示情報と、電子楽器装置3より入力さ
れる実際の演奏に係る演奏情報とを比較し、前記表示情
報と演奏情報とが一致しないときにのみガイド表示装置
9の表示素子を駆動するガイド制御装置8を設け、演奏
者が本来の演奏操作とは異なる操作を間違って行ったこ
とにより表示情報と演奏情報とが一致しない場合にのみ
ガイド表示が行われるようにすることにより、演奏者が
うまく弾けないところだけでガイド表示機能が働くこと
ができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鍵盤楽器に関し、特
に、押鍵位置情報あるいは該情報と共に手の位置情報を
表示するガイド表示装置を有する鍵盤楽器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のピアノや電子ピアノ等の鍵盤楽器
においては、例えば特公昭63−21903号公報に開
示されているように、鍵の表面あるいは鍵の近傍に表示
器を設け、演奏データに基づいて押鍵位置や音符の長さ
などを表示する押鍵指示装置を備えたものがあった。こ
の押鍵指示装置においては、キーオンのタイミングで押
下すべき鍵位置の表示器がオンになるか、あるいは前の
鍵を押下したときに次に押下すべき鍵位置の表示器がオ
ンになるように構成されていた。
【0003】また、実公昭63−12362号公報に
は、各鍵盤ごとに数字表示器を設け、押下すべき指番号
を表示する技術が開示されている。さらに、特開平7−
334073号公報には、LEDにより各指の位置をそ
れぞれ表示する技術が開示されている。
【0004】これら従来の鍵盤楽器における押鍵指示装
置においては、押鍵の位置や長さ、指番号などを表示さ
せていたが、実際に初心者が押鍵指示表示を見ながら練
習を行う場合に、文字や数字を読み取ったり、記号の形
状を認識したりして押鍵していたのでは演奏に間に合わ
ないという欠点があった。
【0005】また、押鍵する際の手の位置が決まれば押
鍵すべき指も自然に決定されるが、手の位置が直接指示
されないタイプの押鍵指示装置においては、指番号を見
てどの指で押下すべきかを判断し、その指を押鍵すべき
鍵の位置に移動させることによって初めて手の位置が決
定されるので、手の移動が遅れるという欠点があった。
さらに、指の位置を表示する従来例においては、両方の
手が接近した場合に位置を認識し難くなるという欠点が
あった。
【0006】そこで、前記のような欠点を解消するべく
本出願人は、先に提出した特願平8−26062号にお
いて、押下すべき鍵の位置と共に手の位置および押下す
べき指の情報が直感的に認識可能な押鍵指示装置を有す
る鍵盤楽器を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、押鍵位
置情報のみを表示する従来型の鍵盤楽器、および手の位
置情報も表示するようにした鍵盤楽器の何れのタイプ
も、押鍵指示装置をONにしておくと一連の演奏曲の全
体にわたって常にガイド表示がなされるようになってい
た。そのため、演奏者は、練習によって既に弾けるよう
になった部分の演奏までガイド表示に頼ってしまう傾向
にあった。このように、従来の押鍵指示装置は、ある程
度弾けるようになった人への配慮に欠けるという問題が
あった。
【0008】本発明はこのような問題を解決するために
成されたものであり、練習による上達具合いに応じて適
切なガイド表示を行えるようにした押鍵指示装置を有す
る鍵盤楽器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の鍵盤楽器は、演
奏のためのガイド表示を行うガイド表示手段と、前記ガ
イド表示のための表示情報と実際の演奏に係る演奏情報
とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結
果に基づいて、前記表示情報と演奏情報とが一致しない
ときにのみ前記ガイド表示手段の表示素子を駆動する駆
動手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】本発明の他の特徴とするところは、演奏の
ためのガイド表示を行うガイド表示手段と、実際の演奏
に係る演奏情報の入力を監視し、前記ガイド表示を行う
べきタイミングから前記演奏情報が入力されるまでの経
過時間を測定する計時手段と、前記計時手段による時間
測定の結果、前記演奏情報の入力がないまま所定時間以
上経過したときに前記ガイド表示手段の表示素子を駆動
する駆動手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】本発明のその他の特徴とするところは、演
奏のためのガイド表示を行うガイド表示手段と、前記ガ
イド表示を行う範囲を指定する指定手段と、前記演奏の
進行状況を監視し、前記指定手段により指定された範囲
内でのみ前記ガイド表示手段の表示素子を駆動する駆動
手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】ここで、前記ガイド表示手段は、押鍵位置
に加えて手のカバーする鍵盤範囲も表示するように構成
され、前記駆動手段は、外部より入力される演奏情報中
に含まれる前記表示情報に基づき前記ガイド表示手段の
表示素子を駆動するように構成してもよい。また、前記
ガイド表示手段は、ペダルの操作情報を表示するペダル
操作表示手段を更に備えてもよい。
【0013】本発明は前記技術手段より成るので、演奏
者が、ガイド表示のための表示情報で示される操作と同
じ正しい操作をすると、比較手段によって表示情報と演
奏情報とが一致したと判断され、ガイド表示は行われな
い。しかし、演奏者が、ガイド表示のための表示情報で
示される操作と異なる操作をすると、比較手段によって
表示情報と演奏情報とが一致しないと判断され、ガイド
表示が行われる。これにより、演奏者が本来の操作とは
異なる操作を間違ってしてしまった場合にのみガイド表
示が行われることとなる。
【0014】また、本発明の他の特徴によれば、ガイド
表示を行うべきタイミング(例えばキーオンのタイミン
グ、つまり正規の楽曲に従って鍵盤操作やペダル操作を
すべきタイミング)になってもそれから所定時間が経過
するまではガイド表示は行われないが、所定時間を経過
しても演奏者によって何ら操作が行われないと、計時手
段による時間測定の結果に基づいてガイド表示が行われ
る。これにより、例えば、演奏者が演奏につっかえたり
迷ったりして何の操作も行うことなく所定時間が経過し
てしまった場合にのみガイド表示が行われることとな
る。
【0015】また、本発明のその他の特徴によれば、演
奏者によってガイド表示を行う範囲として指定された範
囲外ではガイド表示は行われないが、指定された範囲内
に演奏が進行してくるとガイド表示が行われる。これに
より、演奏者がまだうまく弾けないとしてあらかじめ指
定した曲の範囲内でのみガイド表示が行われることとな
る。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の実施の形態を図面を
参照して詳細に説明する。図1は、本発明を消音機能付
きピアノに適用した場合の一実施形態の構成を示すブロ
ック図である。消音機能付きピアノ1は、通常のアコー
スティックピアノに対して、鍵を押下してもハンマーが
弦を叩かないような消音機構および電子ピアノの回路を
付加したものである。
【0017】この消音機能付きピアノ1は、消音機構を
働かせない場合には通常のアコースティックピアノと同
様に演奏が可能であり、また消音機構を働かせた場合に
は、通常の電子ピアノと同様に、押鍵を鍵スイッチによ
り検出して電子的に楽音を発生させる。なお、消音機構
については、例えば特開平7−92965号公報に記載
されているように周知であるので、詳細な説明は省略す
る。
【0018】ピアノ1内の電子楽器装置3、キーボード
回路4、スピーカあるいはヘッドフォン5、パネル6お
よびペダル7は、押鍵指示装置の無い従来の消音機能付
きピアノにも存在する回路である。電子楽器装置3は、
後述するように、CPUの制御によりキーボード回路4
の押鍵状態をスキャンし、演奏操作に対応した楽音信号
を発生させる装置である。
【0019】キーボード回路4は、各鍵ごとに鍵の下部
に配置された、オンになるタイミングの異なる2つの鍵
スイッチの集合からなる回路であり、電子楽器装置3
は、該鍵スイッチの状態変化によってキーオン/キーオ
フを検出するとともに、2つの鍵スイッチのオンになる
タイミングの差から押鍵速度であるベロシティを検出す
る。なお、このような構成は周知である。
【0020】また、スピーカあるいはヘッドフォン5
は、電子楽器装置3から発生される楽音信号を発音す
る。パネル回路6は、音色や効果等を設定するためのス
イッチおよび設定等の状態を表示する表示器からなり、
ペダル回路7は、ダンパーペダルおよびソフトペダルに
連動したスイッチからなる。
【0021】ガイド表示装置9は、例えば図5に示すよ
うに、各鍵に対応して設けられた複数の表示器からなる
表示装置である。ガイド制御装置8は、ピアノ1の外部
にあるMIDI装置2から入力される演奏情報中に含ま
れるガイドデータに基づき、ガイド表示装置9を駆動す
るとともに、内部の電子楽器装置3に対して発音すべき
演奏情報(ガイドデータは除く)を出力する。ガイドパ
ネル10は、押鍵指示モードを指定するためのスイッチ
回路からなる。
【0022】外部にあるMIDI装置2は、演奏情報を
リアルタイムに発生させるための装置であり、例えばガ
イドデータを含む演奏情報であるMIDIファイルをR
OM等に記憶あるいはフロッピーディスク等より入力
し、リアルタイムにMIDIメッセージを発生する市販
のシーケンサが使用可能である。このMIDIシーケン
サは、テンポの設定、一時停止、早送り、リピート、再
生しながら録音を行う機能等を有しているものとする。
【0023】図2は、前記電子楽器装置3の構成を示す
ブロック図である。CPU21は、ROM23に格納さ
れている制御プログラムに基づき、電子楽器装置3全体
の制御を行う中央処理装置である。また、予め設定され
た所定の周期でCPU21に割り込みをかけるタイマ回
路(図示せず)を内蔵している。さらに、MIDI入出
力端子22を介して、ガイド制御装置8との間でMID
I信号をやり取りするためのシリアル信号入出力回路
(図示せず)を備えており、MIDI信号の送受信時に
は、割り込みによってCPU21に通知を行うように構
成されている。
【0024】前記ROM23には、制御プログラムの他
に音色パラメータ、演奏データ等が記憶されている。R
AM24は、CPU21による処理のワークエリアおよ
びバッファとして使用される。このRAM24は、図示
しないバッテリ等によりバックアップされていてもよ
い。パネルインターフェイス回路25は、パネル6の音
色や効果等の選択用スイッチ、および表示器に対するイ
ンターフェイス回路からなる。また、キーボードスキャ
ン回路26は、キーボード回路4の各鍵スイッチをスキ
ャンし、状態変化および押鍵速度を検出してCPU21
に通知する。
【0025】音源回路27は、例えば波形読み出し方式
により楽音信号を発生する回路であり、デジタル楽音波
形情報が記憶されている波形メモリ28から、発音すべ
き音高に比例したアドレス間隔で順次楽音波形を読み出
し、補間演算等を行って楽音波形信号を発生させる。ま
た、エンベロープ信号発生回路を有し、設定されたエン
ベロープパラメータに基づいて発生したエンベロープ信
号を前記楽音波形信号に乗算してエンベロープを付与
し、楽音信号を出力する。この音源回路27は、複数の
楽音発生チャネルを有しているが、実際には、1つの楽
音発生回路を時分割多重動作させることにより、同時に
複数の楽音信号を独立して発生可能に構成されている。
【0026】D/A変換器29は、前記音源回路27で
生成されたデジタル楽音信号をアナログ信号に変換して
アンプ30に供給する。そして、アンプ30によって増
幅された楽音信号は、スピーカあるいはヘッドフォン5
によって発音される。バス32は、電子楽器装置3内の
前述した各回路を接続しており、相互にデータの授受が
行えるようになっている。なお、必要に応じて、メモリ
カードインターフェイス回路やフロッピィディスク装置
等を備えていてもよい。
【0027】図3は、前記ガイド制御装置8の内部構成
を示すブロック図である。図3において、CPU40
は、ROM41に格納されている制御プログラムに基づ
き、ガイド制御装置8全体の制御を行う中央処理装置で
ある。このCPU40は、予め設定された所定の周期で
CPU40に割り込みをかけるタイマ回路(図示せず)
を内蔵している。
【0028】また、CPU40は、MIDI入力端子4
6を介して外部のMIDI装置2からのMIDIメッセ
ージを受信するシリアル信号入力回路、およびMIDI
入出力端子48を介して電子楽器装置3へMIDI信号
を出力するためのシリアル信号出力回路(共に図示せ
ず)を備えており、MIDI信号の送受信時には、割り
込みによってCPU40に通知を行う。
【0029】なお、MIDI入力端子46を介してCP
U40に入力されたMIDI信号の一部(ガイドデー
タ)は、RAM42内の所定のエリア(受信ガイドバッ
ファ)に格納される。また、CPU40から出力される
MIDI信号、および電子楽器装置3から出力されてM
IDI入出力端子48を介して本ガイド制御装置8に入
力されるMIDI信号は、OR回路47によって論理和
がとられ、MIDI出力端子45から外部のMIDI装
置2に出力される。
【0030】前記ROM41には、後述するような処理
を行う制御プログラム等が記憶されている。また、前記
RAM42は、CPU40による処理のワークエリアお
よびバッファとして使用される。特に、本実施形態で
は、前記受信ガイドバッファの他に、電子楽器装置3か
らMIDI入出力端子48を介してCPU40に入力さ
れるMIDI信号(実際の鍵盤操作やペダル操作によっ
て得られるノートナンバ等の演奏情報)を一時格納する
受信データバッファを有している。
【0031】表示装置インターフェイス回路43は、ガ
イド表示装置9にガイド表示用の表示データを送信する
回路であり、DMA(ダイレクトメモリアクセス)転送
制御回路を内蔵し、CPU40からの指示に基づいて、
RAM42の所定のエリアに格納されている複数バイト
の表示データを順に読み出し、図示しないシリアル信号
送出回路からシリアル信号(SS)として送出する。
【0032】このとき、CPU40は、MIDI入力端
子46を介してMIDI装置2から入力されたガイドデ
ータ中のノートナンバと、MIDI入出力端子48を介
して電子楽器装置3から入力された実際の押鍵あるいは
ペダル操作に係るノートナンバと(両者は共にRAM4
2に格納されている)を比較し、両者が一致するか否か
を判断する。そして、不一致の場合にのみそのノートナ
ンバを表示データ(シリアル信号SS)の一部として送
出するように、表示装置インターフェイス回路43に指
示を与える。
【0033】前記表示装置インターフェイス回路43は
また、前記シリアル信号SSの各ビットデータと同期し
てクロック信号(CK)を送出する。そして、DMAに
よる転送が終了すると、CPU40に対して割り込みを
かけて終了を通知する。また、ガイド表示装置9に対し
て表示データをラッチするためのラッチ信号(L)を発
生する。
【0034】ガイドパネルインターフェイス回路44
は、ガイドパネル10上の押鍵指示モードを指定するた
めのスイッチの状態を検出し、CPU40に通知する。
また、現在のモード情報をガイドパネル10上の図示し
ない表示器に表示させる。CPU40は、押鍵指示モー
ドの指定が通知された場合にのみ、上述のような制御を
行う。
【0035】図4は、ガイド表示装置9の構成を示すブ
ロック図である。このガイド表示装置9は、ガイド制御
装置8の表示装置インターフェイス回路43から送出さ
れる表示データ(シリアル信号SS)を受信する、直列
に接続された複数のシフトレジスタ(以下、SRと記
す)を備える。
【0036】SR50、51は例えば8ビットのSRで
あり、最初のSR50の直列入力端子SIには、表示装
置インターフェイス回路43から出力されるシリアル信
号SSが入力される。また、直列出力端子SOは、次の
SR(図示せず)の入力端子SIに接続される。そし
て、SR50とSR51との間にある図示しない複数の
SRを経て、SR51の直列入力端子SIにその直前の
SRの直列出力端子SOが接続される。
【0037】各SRのパラレル出力端子Q1〜Q8に
は、電流制限用の抵抗53と発光ダイオード(LED)
52とで成る直列回路がそれぞれ接続され、各LED5
2の他端は全て電源(+5V)に共通に接続されてい
る。したがって、パラレル出力端子の出力がローレベル
(0)のときに対応するLED52が点灯する。どのよ
うな場合にパラレル出力端子の出力がローレベルとなる
かについては後述する。
【0038】表示装置インターフェイス回路43から出
力されるクロック信号CKおよびラッチ信号Lは、それ
ぞれレシーバ54、55を介して各SRのクロック端子
CKおよびラッチ端子Lに入力される。各SRは、クロ
ック端子CKにクロックパルスが入力されると、レジス
タの内容を右に1ビットシフトする。ラッチ信号Lがハ
イレベル(1)の場合には、クロック信号CKが入力さ
れてもシフトせず、レジスタの内容がラッチ(保持)さ
れた状態となる。
【0039】なお、各LED52の配置は例えば図5の
ようになっている(丸印で示している)。各SRのパラ
レル出力端子Q1〜Q8と各LED52の位置との対応
は、ガイド制御装置8から表示データを各LED52の
配置に従って並べ替えて送出することにより、任意に決
定可能であるが、例えば配線長を短くするために、左か
らSRの端子数分づつ割り当てていってもよい。
【0040】図5は、本実施形態によるガイド表示装置
9の一構造例を示す正面図である。ガイド表示装置9
は、白鍵60および黒鍵61からなる鍵盤の後部上方に
存在する鍵盤押さえ部材62に多数のLEDを配置した
構造になっている。鍵盤押さえ部材62は、鍵盤と殆ど
接するように鍵盤の後部上方に後部に傾斜して配置され
ており、その内部は、例えばLED52およびSR5
0、51を取り付けたプリント配線基板の上部に、発光
しているLEDのみが見えるように半透明の黒色アクリ
ル板からなるカバーを付けた構造になっている。
【0041】LEDは、各白鍵60および黒鍵61と対
応した位置にそれぞれ3個づつ配置され、基本的には
A、B、Cの3列にそれぞれ例えば88個が配置されて
いる。上段のA列のLEDは、例えば押鍵位置を表示す
るためのLEDであり、例えば白鍵60用は緑色、黒鍵
61用は赤色のLEDである。これらは、表示データ
(ノートナンバ)に基づいてキーオンのタイミングで点
灯し、キーオフのタイミングで消灯する。
【0042】中段のB列のLEDは、右手のカバー範囲
を表示するためのオレンジ色のLEDであり、下段のC
列のLEDは、左手のカバー範囲を表示するためのオレ
ンジ色のLEDである。B、C列のLEDの表示位置を
変化させる場合には、後述する処理によって、実際の手
の移動速度に近い速度で流れるように表示が移動するよ
うにする。
【0043】B列およびC列のLED表示において、押
鍵すべき鍵に対応する位置のLEDは、例えば所定の周
期で点滅させたり、輝度あるいは色を変化させたりする
など、同列の他のLEDとは異なる表示形態とする。図
5においては、A列のLED63および64が押鍵表示
されており、また、B列の連続する8個のLEDによっ
て右手のカバー範囲が表示されている。このとき、A列
のLED63、64に対応する位置のB列のLEDは点
滅している(斜線で示されている)。
【0044】また、鍵盤における黒鍵61の無い箇所
(白鍵60同士が隣接する箇所)にはダンパーぺダルお
よびソフトペダルの操作指示用のLED65および66
が配置されている。なお、このペダル操作表示用LED
65、66は、黒鍵61の無い位置に全て設ける必要は
なく、例えば鍵盤の低音部、中音部、高音部の黒鍵61
の無い箇所に3箇所程度設置するのみでもよい。なお、
このペダル操作表示用LED65、66は最低1組あれ
ば足り、また、このペダル操作表示用LED65、66
を省略しても運指の練習は可能である。
【0045】図6は、本実施形態によるガイド表示装置
用の表示データ(ガイドデータ)を含む専用の演奏デー
タを使用してガイド表示を行う場合の、演奏データの各
トラック(MIDIチャネル)の内容および各モードに
おける処理を説明するための説明図である。なお、図1
に示したように、この演奏データにはMIDIフォーマ
ットが採用されており、外部のシーケンサ等のMIDI
装置2からリアルタイムに再生される。
【0046】専用演奏データの各トラック1〜6は、図
6の備考欄に記載されているようなデータと対応してい
る。すなわち、トラック1、2は演奏者の録音用のトラ
ックであり、初期状態ではデータは入っていない。トラ
ック3、4には、左右それぞれの手に対応する演奏情報
であるMIDIメッセージが格納されている。また、ト
ラック5、6には、それぞれ左右の手に対応する押鍵お
よび運指を指示するための表示データが格納されてい
る。
【0047】トラック5、6の表示データには、MID
Iのポリフォニックキープレッシャー信号を使用してい
る。この信号を使用する理由は、通常使用されず、また
特定のチャネルに、任意のパラメータを有する該信号が
多数存在していても、自動演奏に影響が無いためであ
る。また、表示用に他のMIDIメッセージを使用する
か、あるいは独自のフォーマットの演奏情報を使用して
もよい。
【0048】図8は、専用演奏データ中の表示データに
使用するポリフォニックキープレッシャー信号の第2、
第3バイト目の内容を示す説明図である。ポリフォニッ
クキープレッシャー信号は、全部で3バイトからなり、
第1バイトは、ポリフォニックキープレッシャー信号を
表すステータス情報およびMIDIチャネル情報からな
る。
【0049】第2バイトおよび第3バイトは、図8に示
すように、表示データの属性および値を示している。例
えば、第2バイトが00である場合には、表示データの
第3バイトが運指下限ノートナンバであることを表して
いる。また、第2バイトが21〜108の値である場合
には、第2バイトの値そのものがノートナンバを表し、
第3バイトが00以外であればノートガイドオン、すな
わち第2バイトで示されている押鍵すべき鍵の位置のL
EDの表示をオンにすることを示している。
【0050】図11は、電子楽器装置3のメイン処理を
示すフローチャートである。図11において、電源が投
入されると、ステップS1においては、音源回路27や
RAM24内のデータを初期化する。ステップS2にお
いては、キーボードスキャン回路26を介してキーボー
ド回路4の各鍵スイッチの状態をスキャンし、キーイベ
ント、すなわち鍵スイッチの状態変化があったか否かを
判定する。そして、キーイベントがあった場合にはステ
ップS3に移行する。
【0051】ステップS3においては、そのキーイベン
トがキーオンであるかどうかを判定する。そして、キー
オンである場合にはステップS4に移行し、音源回路2
7の空いている発音チャネルを割り当てるキーアサイン
処理を行い、次のステップS5においては音源回路27
の割り当てられた発音チャネルに各種パラメータを設定
して発音を開始する。また、発生したイベントがキーオ
フの場合にはステップS3からステップS6に移行し
て、キーオフ処理を行う。なお、キーイベントを検出し
た時点でキーイベントに対応するMIDI送信処理も実
行され、例えば外部のMIDI装置2において該演奏情
報を録音することが可能である。
【0052】一方、前記ステップS2においてキーイベ
ントを検出しなかった場合にはステップS7に移行す
る。ステップS7においては、パネルイベント、すなわ
ちパネル6上の各種スイッチの状態変化があったか否か
が判定され、状態変化があった場合にはステップS8に
移行して対応するパネル処理を行う。パネルイベントが
なかった場合は、ステップS9においてMIDIイベン
ト、すなわちMIDIメッセージ信号の受信があったか
否かが判定され、受信した場合にはステップS10に移
行して、キーイベントに対する処理と同様に、発音ある
いはキーオフ等のMIDI信号処理を行う。
【0053】なお、外部から受信したMIDI信号は、
ガイド制御装置8によって外部出力端子に出力されるの
で、電子楽器装置3においては、受信したMIDI信号
は再送信しない。次に、ステップS11においては、そ
の他の処理、例えば効果付加処理、自動演奏処理等が行
われる。なお、電子楽器における図11のような処理は
周知である。
【0054】図12は、ガイド制御装置8のメイン処理
を示すフローチャートである。図12において、ステッ
プS20においては、ガイド表示装置9やRAM42内
のデータを初期化する。ステップS21においては、詳
しくは後述するが、ガイドパネル10上の押鍵指示モー
ドを指定するためのスイッチの状態変化を検出し、モー
ドの更新処理等を行う。ステップS22においては、詳
しくは後述するが、電子楽器装置3より実際の押鍵ある
いはペダル操作に係る演奏情報(ノートナンバ)を入力
する電子楽器装置入力処理を行う。
【0055】ステップS23においては、詳しくは後述
するが、MIDI装置2よりMIDI信号が受信されて
いた場合に、表示データの生成およびMIDI信号の転
送等のMIDI入力処理を行う。ステップS24におい
ては、詳しくは後述するが、左右の手の位置等を表示す
る運指表示データの作成処理を行う。また、次のステッ
プS25においては、詳しくは後述するが、ガイド表示
装置9に転送する表示データを作成して送信する処理を
行う。
【0056】図13は、ガイド制御装置8のタイマ割込
処理を示すフローチャートである。ガイド制御装置8内
のCPU40は、内蔵するタイマ回路から所定の周期で
タイマ割り込みを受ける。ステップS30においては、
ガイドパネル処理の周期を決定するガイドパネル処理タ
イマ用カウンタを+1する。ステップS31において
は、表示データ送信処理の周期を決定する表示データ送
信タイマ用カウンタを+1する。ステップS32におい
ては、運指表示の周期を決定する運指表示タイマ用カウ
ンタを+1する。
【0057】ステップS33においては、LED点滅用
のカウンタを+1する。ステップS34においては、前
記ステップS33でカウントしたLED点滅カウンタの
値が所定値Kを超えたか否かを判定し、結果が肯定の場
合にはステップS35に移行して点滅フラグの値を反転
するとともに、ステップS36においてLED点滅カウ
ンタをクリアする。なお、Kは点滅周期が例えば数百ミ
リ秒程度になるように決定する。一方、LED点滅カウ
ンタの値が所定値Kを超えていない場合はそのままリタ
ーンとなる。
【0058】図14は、ガイド制御装置8のMIDI信
号受信割込処理を示すフローチャートである。この処理
は、外部のMIDI装置2からMIDI信号を1バイト
受信する度に起動される。ステップS40においては、
受信されたMIDI信号を図示しない受信回路のレジス
タから読み出し、ステップS41においては、その読み
出したMIDI信号をRAM42内の受信バッファ(前
記受信ガイドバッファを含む)に格納する。
【0059】図15は、ガイド制御装置8のMIDI信
号送信割込処理を示すフローチャートである。この処理
は、MIDI装置2に対して1バイトのMIDI信号の
送信が終了する度に起動される。ステップS43におい
ては、RAM42内の送信バッファ内に送信すべきデー
タが有るか否かを判定し、結果が肯定の場合にはステッ
プS44に移行して、送信バッファからデータを1バイ
ト取り出して図示しない送信回路に転送し、該送信回路
を起動させる。
【0060】図16は、表示データ送信終了割込処理を
示すフローチャートである。この処理は、後述する表示
データ作成送信処理によって起動された表示データ送信
動作が終了したときに起動される。ステップS47にお
いてCPU40は、表示装置インターフェイス回路43
を介して送信データラッチ信号Lをハイ(1)にして送
出し、ガイド表示装置9内のシフトレジスタ50、51
のビットシフトを禁止し、データをラッチさせる。
【0061】図17は、図12のステップS21におけ
るガイドパネル処理の詳細を示すフローチャートであ
る。ステップS50においては、ガイドパネル処理タイ
マ用カウンタの値が所定値以上であるか否かにより、ス
イッチのチャタリング時間よりも長い所定の時間が経過
したか否かが判定され、結果が肯定の場合には、該カウ
ンタをクリアしてステップS51に移行する。
【0062】ステップS51においては、ガイドパネル
10上のモード選択用スイッチの状態情報を入力し、ス
テップS52においては、チャタリングによる誤動作を
防止するために、前回入力した状態情報と今回入力した
状態情報とを比較して、2回の状態が一致することを確
認する。なお、ここで状態が不一致の場合にはガイドパ
ネル処理を終了する。
【0063】ステップS53においては、記憶されてい
る現在のスイッチ状態情報と入力された状態情報とを比
較することによってモード選択用スイッチのオンイベン
トの有無が検出され、ステップS54においてスイッチ
オンイベント有りと判定された場合にはステップS55
に移行する。ステップS55においては、イベントに対
応してモード番号を更新し、ステップS56において
は、電子楽器装置3に対して発音処理の初期化を行わせ
るためのMIDI信号を送出することによって音源回路
27の初期化を行い、またガイド表示データも初期化し
て、表示を全てオフにする。
【0064】図18は、図12のステップS22におけ
る電子楽器装置入力処理の詳細を示すフローチャートで
ある。ステップS57においては、電子楽器装置3より
ガイド制御装置8に対して受信データ、すなわち実際の
演奏に係る鍵盤情報やペダル情報があるかどうかが判定
され、結果が肯定の場合にはステップS58に移行す
る。ステップS58においては、RAM42内の受信デ
ータバッファに前記受信した内容を書き込む。
【0065】図19は、図12のステップS25におけ
る表示データ作成送信処理の詳細を示すフローチャート
である。ステップS60においては、表示データ送信タ
イマ用カウンタの値が所定値以上であるか否かにより、
所定の時間が経過したか否かが判定され、結果が肯定の
場合には、該カウンタをクリアしてステップS61に移
行する。
【0066】ステップS61においては、後述する押鍵
指示、運指指示およびペダル操作指示用LEDのオン/
オフデータに基づき、運指指示用LEDのうち、押鍵指
示と一致するLEDについては点滅フラグとの論理積を
とって点滅するように処理し、図4に示すようなガイド
表示装置9のLED52の配列と対応するようにLED
オン/オフデータを並べ替える。
【0067】ステップS62においては、前記ステップ
S61にて生成された表示データをRAM42の所定の
エリアに格納し、ラッチ信号Lをロー(0)にして、表
示装置インターフェイス回路43にDMA転送の起動を
かける。表示装置インターフェイス回路43は、前述し
たように、表示データをRAM42から順に読み出して
シリアル信号SSとしてガイド表示装置9に送出する。
データ転送の間は表示が乱れるが、非常に短い時間であ
るので問題は無い。
【0068】図20は、図12のステップS23におけ
るMIDI入力処理の詳細を示すフローチャートであ
る。ステップS70においては、受信バッファ内にMI
DI装置2からの受信データがあるか否かが判定され、
無い場合にはそのまま処理を終了するが、あった場合に
はステップS71に移行して前記受信バッファからデー
タを読み出す。
【0069】ステップS72においては、読み出した受
信データがFAH、すなわちMIDIのスタートメッセ
ージであるか否かが判定され、結果が肯定であればステ
ップS73に移行して、MIDIデータの種類を「一般
データ」に設定する。通常、シーケンサは演奏開始時に
スタートメッセージを出力するので、ステップS73の
処理によって演奏開始時のデフォルト値が「一般デー
タ」になる。そして、次のステップS74において表示
データが初期化、すなわちLEDが全てオフに設定さ
れ、ステップS70に戻る。
【0070】一方、受信データがFAHでない場合は、
ステップS75に移行する。ステップS75に移行した
場合には、受信データがステータスバイトか否か、すな
わちMSBの値が1か否かが判定され、結果が肯定の場
合にはステップS76に移行する。ステップS76にお
いては、受信データがC0H以上であるか、またはMI
DIチャネルが7チャネル以上であるか否かが判定さ
れ、結果が肯定の場合にはステップS77に移行する。
【0071】ステップS77においては、ステータスバ
イトを格納するバッファの内容を0にする。したがっ
て、C0H以上のステータスバイトあるいは7チャネル
以上のMIDIチャネルを持つMIDIメッセージは、
ここで削除されることになる。しかし、一般的にこのよ
うな情報は含まれていないので、演奏等に問題はない。
なお、このようなデータをスルー処理するようにしても
よい。また、前記ステップS76の判定結果が否定の場
合には、ステップS78において、受信データをステー
タスバッファに格納し、次のステップS79において
は、受信バイトカウンタの値を1に設定する。
【0072】また、前記ステップS75で受信データが
ステータスバイトでないと判断した場合には、ステップ
S80においてステータスバッファの内容が0か否かが
判定され、結果が肯定の場合にはステップS70に戻る
が、否定の場合にはステップS81に移行する。ステッ
プS81においては、受信データのバイト数が1か否か
が判定され、結果が肯定であれば、ステップS85に移
行して2バイト目のデータをバッファに格納するととも
に、ステップS86において受信バイト数を2に設定す
る。
【0073】一方、前記ステップS81で受信バイト数
が1でない(2である)と判断した場合には、ステップ
S82に移行して3バイト目のデータをバッファに格納
するとともに、ステップS83において受信バイト数を
1にする(0にしないのはランニングステータスに対応
するため)。次のステップS84においては、後述する
表示処理を行い、ステップS70に戻る。なお、MID
Iメッセージは通常3バイトからなる。
【0074】図21は、図20のステップS84におけ
る表示処理の詳細を示すフローチャートである。ステッ
プS90においては、MIDI信号(MIDI装置2か
らの受信データ)のチャネルが1ないし4チャネルであ
るか否かが判定され、結果が否定(すなわち5、6チャ
ネル)の場合には後述する5、6チャネル処理に移行す
るが、肯定の場合にはステップS91に移行する。ステ
ップS91においては、MIDI信号がノートオンある
いはノートオフ信号であるか否かが判定され、結果が肯
定の場合にはステップS92に移行する。
【0075】ステップS92においては、演奏データが
一般データか専用データかの別および現在のモード値に
基づき、図6あるいは図7のテーブルを参照して、処理
中のMIDI信号が発音処理すべきチャネル(トラッ
ク)のものであるか否かが判定される。例えば演奏デー
タが「専用データ」であり、モード値が2でチャネルが
3の場合には、図6のモード2、トラック3の欄を参照
して発音処理すべきデータであると判定する。
【0076】そして、前記ステップS92における判定
結果が肯定の場合には、ステップS93に移行して、該
MIDI信号をRAM42の送信バッファに格納してM
IDI送信動作を起動するスルー処理が実行される。こ
の処理によって該MIDI信号は、MIDI出力端子4
5および電子楽器装置3に転送され、発音処理が実行さ
れる。また、例えばガイド表示のみで発音しないデータ
の場合は、ステップS93のスルー処理を迂回するので
外部へは出力されない。
【0077】次に、ステップS94においては、演奏デ
ータが一般データであるか否かが判定される。専用デー
タである場合には、1〜4チャネルはガイド表示には使
用しないので処理を終了するが、一般データの場合には
ステップS95に移行する。ステップS95において
は、図7のテーブルを参照して、該MIDI信号がガイ
ド表示すべきチャネルのものであるか否かが判定され
る。そして、ガイド表示すべきものである場合にはステ
ップS96に移行する。
【0078】ステップS96においては、MIDI装置
2から受信したガイド用の表示データと、電子楽器装置
2から受信した実際の演奏に係る演奏データ(鍵盤情
報)とが同じ内容であるか否かが、互いのノートナンバ
を比較することによって判定される。ノートナンバが互
いに一致する場合は、演奏者が間違いなく演奏したと判
断できるので、ステップS111に移行して、電子楽器
装置3からの演奏データが格納されるRAM42内の受
信データバッファの内容を初期化して処理を終了する。
これにより、ガイド表示は行われないことになる。
【0079】一方、表示データと演奏データとが一致し
ない場合は、ステップS97に移行してRAM42内の
受信データバッファの内容を初期化した後、ステップS
98において押鍵指示用のLEDのオン/オフデータを
更新する。すなわち、ノートオンデータであれば、ノー
トナンバに対応する押鍵表示用LEDの表示データをオ
ンに設定し、ノートオフデータの場合にはオフに設定す
る。したがって、一般データの場合にはノートオン/オ
フデータに基づいて押鍵位置の表示のみが行われ、運指
(手の位置)表示は行われない。
【0080】また、前記ステップS91の判定結果が否
定であった場合には、ステップS99に移行し、MID
I信号がボリュームメッセージであるか否かが判定され
る。この判定の結果が肯定の場合にはステップS110
に移行してステップS93と同じスルー処理が行われる
が、否定の場合にはステップS100に移行する。ステ
ップS100においては、MIDI信号がダンパーオン
/オフメッセージであるか否かが判定され、結果が肯定
の場合にはステップS101に移行する。
【0081】ステップS101においては、ダンパーペ
ダルの操作指示表示を行うべきモードおよびデータ属性
であるか、すなわち一般データでモード5以外であるか
否かが判定される。その結果が否定であればステップS
110に移行してステップS93と同じスルー処理が行
われるが、結果が肯定であればステップS102に移行
する。
【0082】ステップS102においては、前記ステッ
プS96と同様にガイド用の表示データと演奏データ
(ペダル情報)とが同じ内容であるか否かが判定され、
互いに一致する場合はステップS111に移行して、R
AM42内の受信データバッファの内容を初期化して処
理を終了する。一方、表示データと演奏データとが一致
しない場合は、ステップS103に移行して受信データ
バッファの内容を初期化した後、ステップS104にお
いて、ダンパーオン/オフメッセージに従ってダンパー
ペダル操作表示データをオン/オフし、ステップS11
0に移行する。
【0083】前記ステップS100においてダンパーオ
ン/オフメッセージであるか否かを判定した結果が否定
である場合は、ステップS105に移行する。ステップ
S105においては、MIDI信号がソフトペダルオン
/オフメッセージであるか否かが判定され、結果が肯定
の場合にはステップS106に移行してソフトペダルの
操作指示表示を行うべきモードであるか、すなわち一般
データでモード5以外であるか否かが判定され、結果が
肯定であればステップS107に移行する。
【0084】ステップS107においては、前記ステッ
プS102と同様に表示データと演奏データとが同じ内
容であるか否かが判定され、互いに一致する場合はステ
ップS111に移行して、RAM42内の受信データバ
ッファの内容を初期化して処理を終了する。一方、表示
データと演奏データとが一致しない場合は、ステップS
108に移行して受信データバッファの内容を初期化し
た後、ステップS109において、ソフトペダルオン/
オフメッセージに従ってソフトペダル操作表示データを
オン/オフし、ステップS110に移行する。
【0085】図22は、図21のステップS90におけ
る判定結果が否定の場合に移行する5、6チャネル処理
の詳細を示すフローチャートである。ステップS120
においては、ステータスバイトがA4あるいはA5、す
なわち表示データが格納されているMIDIチャネル5
あるいは6のポリフォニックキープレッシャーメッセー
ジであるか否かが判定され、結果が肯定の場合にはステ
ップS121に移行する。なお、結果が否定の場合には
そのまま処理を終了しているが、一般データで5、6チ
ャネルも使用しているものを正しく演奏するために、否
定の場合には該MIDI信号をスルー処理してもよい。
【0086】ステップS121においては、ポリフォニ
ックキープレッシャーメッセージの2バイト目が00で
あるか否かが判定され、結果が肯定の場合にはステップ
S122に移行して、3バイト目の運指下限ノートナン
バデータを下限の運指目標値として格納する。一方、2
バイト目が00でなかった場合は、ステップS123に
おいて2バイト目が01であるか否かが判定され、結果
が肯定の場合にはステップS124に移行して、3バイ
ト目の運指上限ノートナンバデータを上限の運指目標値
として格納する。
【0087】そして、次のステップS125において、
演奏データの種類を「専用データ」に設定する。なお、
ポリフォニックキープレッシャーメッセージの2バイト
目はノートナンバであり、標準的なピアノの場合には、
ノートナンバは21以上であるので(図8を参照)、2
バイト目に01がある場合には押鍵表示データを含む専
用データであるものと判定する。
【0088】次に、ステップS126においては、図6
のテーブルを参照して、該チャネルのデータをガイド表
示すべきか否かが判定され、結果が肯定の場合にはステ
ップS127に移行して運指表示移動モードを設定す
る。この運指表示移動モードの値は、左右それぞれの運
指(手の位置)表示の上限値および下限値の現在の値が
前記ステップS122およびS124で格納された目標
値と一致している場合には0である。また、例えば現在
値が目標値より小さい(左にずれている)場合には1、
大きい(右にずれている)場合には−1の値が設定され
る。
【0089】なお、目標値の上限値と下限値とはペアで
存在し、下限値のみが変更される場合においても、前と
同じ値の上限値データを受信することによってステップ
S125〜S127の処理が実行される。
【0090】ポリフォニックキープレッシャーメッセー
ジの2バイト目が00でも01でもなかった場合は、ス
テップS128に移行して専用データであるか否かが判
定され、専用データでない場合にはそのまま処理を終了
するが、専用データである場合にはステップS129に
移行する。ステップS129においては、メッセージの
2バイト目が02であるか否かが判定され、02である
場合にはステップS130に移行して、ダンパーペダル
操作の表示を行うべきモードであるか否かが判定され
る。
【0091】そして、ガイド表示すべきモードである場
合にはステップS131に移行し、図21のステップS
102と同様にガイド用の表示データと演奏データとが
同じ内容であるか否かが判定され、互いに一致する場合
はステップS144に移行して、RAM42内の受信デ
ータバッファの内容を初期化して処理を終了する。一
方、表示データと演奏データとが一致しない場合は、ス
テップS132に移行して受信データバッファの内容を
初期化した後、ステップS133において、図21のス
テップS104と同様のダンパペダル操作の表示処理を
行う。
【0092】前記ステップS129でメッセージの2バ
イト目が02でなかった場合には、ステップS134に
移行する。ステップS134においては、2バイト目が
03であるか否かが判定され、03である場合にはステ
ップS135に移行して、ソフトペダル操作の表示を行
うべきモードであるか否かが判定される。そして、ガイ
ド表示すべきモードである場合にはステップS136に
移行する。
【0093】ステップS136においては、図21のス
テップS107と同様にガイド用の表示データと演奏デ
ータとが同じ内容であるか否かが判定され、互いに一致
する場合はステップS144に移行して、RAM42内
の受信データバッファの内容を初期化して処理を終了す
る。一方、表示データと演奏データとが一致しない場合
は、ステップS137に移行して受信データバッファの
内容を初期化した後、ステップS138において、図2
1のステップS109と同様のソフトペダル操作の表示
処理を行う。
【0094】前記ステップS134でメッセージの2バ
イト目が03でもなかった場合は、ステップS139に
移行する。ステップS139においては、2バイト目が
21〜108(標準的な88鍵のピアノの場合のノート
ナンバ範囲)であるか否かが判定され、結果が肯定の場
合にはステップS140に移行し、該メッセージがガイ
ド表示すべきチャネルのものであるか否かが判定され
る。
【0095】そして、結果が肯定の場合にはステップS
141に移行し、図21のステップS96と同様にガイ
ド用の表示データと演奏データとが同じ内容であるか否
かが判定され、互いに一致する場合はステップS144
に移行して、RAM42内の受信データバッファの内容
を初期化して処理を終了する。一方、表示データと演奏
データとが一致しない場合は、ステップS142に移行
して受信データバッファの内容を初期化した後、ステッ
プS143において、図21のステップS98と同様の
LEDオン/オフデータ生成処理を行う。
【0096】なお、以上の例では、演奏者が間違って演
奏したときに押鍵位置表示および運指(手の位置)表示
を行い、演奏者が正しく演奏を行っているときにはこの
ようなガイド表示は行わないようになっている。しか
し、演奏が間違っているか否かの判断は、押鍵位置を表
すノートナンバに基づいて行っているので、ガイド表示
の実行/非実行を押鍵位置表示に関してのみ切り替える
ようにしても良い。すなわち、運指表示は常に行うよう
にしても良いし、特別な操作スイッチ等を設けて運指表
示は行わずに押鍵位置表示のみを行うようにしても良
い。
【0097】図23は、図12のステップS24におけ
る運指表示データ作成処理の詳細を示すフローチャート
である。ステップS150においては、運指表示タイマ
用カウンタの値が所定値以上であるか否かにより、所定
の時間(例えば数十ミリ秒から数百ミリ秒)が経過した
か否かが判定され、結果が肯定の場合には、該カウンタ
をクリアしてステップS151に移行する。
【0098】ステップS151においては、左手上限運
指モード値が0か否かが判定され、結果が肯定の場合に
はステップS159にジャンプするが、否定の場合には
ステップS152に移行し、左手運指表示を全てオフに
設定する。次のステップS153においては、左手上限
運指モード値が1であるか否かが判定され、結果が肯定
であればステップS155に移行し、左手運指表示上限
値の現在値に1を加算する。またモード値が1でない
(−1である)場合にはステップS154に移行し、現
在値から1を減算する。
【0099】次に、ステップS156においては、更新
した上限値の現在値および下限値の現在値の間に対応す
るLED表示データを全てオンに設定する。ステップS
157においては、左手上限値の現在値が目標値と等し
いか否かが判定され、結果が肯定の場合にはステップS
158に移行して、左手上限値の運指モード値を0に設
定する。
【0100】次のステップS159、S160、S16
1においては、左手下限値、右手上限値、右手下限値に
ついて、前記ステップS151〜S158の処理と同様
の処理が実行され、それぞれ運指表示データが更新され
る。なお、この運指表示データ作成処理の起動周期(ス
テップS150の比較値)を適当に設定することによ
り、運指表示が移動する場合に、表示が異なる位置に急
に飛ぶのではなく、実際の手の動きと同様に表示を流れ
るように移動させることが可能となる。
【0101】次に、前記ガイド表示装置9の他の実施形
態について説明する。図9は、ガイド表示装置9の他の
実施形態による構造を示す正面図である。この例では、
前述した実施形態である図5のガイド表示装置の上段
(A列)の押鍵表示用のLEDが省略され、2段の構成
になっている。表示方法は前述した左右の運指表示と同
様の方法で、押鍵すべき位置のLED(図9の70、7
1)を点滅させてもよいし、押鍵すべき位置のLEDの
色や輝度を変えて視認性を向上させてもよい。
【0102】また、この実施形態においては、ペダル用
のLEDも、黒鍵の無い位置に1個のみ配置されてお
り、一方のペダルの情報のみを表示する、2色LEDを
使用して色の違いで2種類の情報を表示する、あるいは
黒鍵の無い位置に1個おきに異なる色のLEDを配置し
て2つのペダルの情報を表示するように制御する。
【0103】図10は、ガイド表示装置9の更に別の実
施形態による構造を示す正面図である。この実施形態
は、図5に示した第1番目の実施形態における上段(A
列)の各LEDの配置を、黒鍵と白鍵の位置に対応させ
てずらしたものである。さらに、黒鍵用LED81と白
鍵用LED80の色を変えてもよい。このような構成に
より視認性がより向上する。
【0104】なお、以上に述べたガイド表示装置9の3
つの実施形態において、例えば輝度を下げたいLEDを
点滅表示させ、その点滅周期を非常に速くし、また点灯
する時間比率を制御することによって輝度を変えること
ができる。
【0105】以上のように、本発明の第1の実施形態に
よれば、実際の演奏に係る鍵盤情報あるいはペダル情報
とガイド表示すべきデータとを比較し、両者が一致しな
い場合にのみガイド表示を行うようにしたので、演奏者
が間違って演奏したときにのみガイド表示を行うように
することができる。すなわち、うまく弾けないところだ
けガイド機能が働くようにすることができ、演奏者のレ
ベルに応じて適切なガイド表示を行うことができる。
【0106】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図面を参照して詳細に説明する。この第2の
実施形態において、本発明を適用した消音機能付きピア
ノ1の全体構成およびその内部構成は、図1〜図10に
示した第1の実施形態のものと同じである。ただし、ガ
イド制御装置8が行う処理のフローが第1の実施形態と
異なっており、以下では、その異なるフローについての
み説明する。
【0107】第2の実施形態において、ガイド制御装置
8のタイマ割込処理は、図24に示すように、図13で
示したステップS30〜S36の処理の後にステップS
170〜S173の処理が追加される。ステップS17
0においては、表示待機カウンタの値が0であるか否か
が判定され、結果が肯定である場合にはそのままリター
ンとなるが、否定である場合にはステップS171に移
行して、前記表示待機カウンタの値から1を減算する。
【0108】次に、ステップS172においては、−1
された結果表示待機カウンタの値が0になったか否かが
判定され、結果が肯定の場合にはステップS173に移
行して、表示フラグの値を1とする。なお、表示待機カ
ウンタは初期値が0で、後述するある所定の条件である
所定値がセットされる。また、表示フラグは初期値が0
で(図20のステップS74で初期化される)、表示待
機カウンタが0となったときに、ガイド表示を可能とす
べく1の値がセットされる。
【0109】第2の実施形態において、図12のステッ
プS22における電子楽器装置入力処理は、図18の代
わりに図25のフローチャートのように動作する。図2
5において、ステップS180においては、電子楽器装
置3よりガイド制御装置8に対して受信データ、すなわ
ち実際の演奏に係る鍵盤情報やペダル情報があるかどう
かが判定され、結果が肯定の場合にはステップS181
に移行する。
【0110】ステップS181においては、電子楽器装
置3からの受信データの有無を表すフラグを「受信デー
タ有り」に設定する。「受信データ有り」とされた場合
は、演奏すべき正規のタイミングから所定時間内に演奏
者によって演奏が行われたと判断できるので、次のステ
ップS182において前記表示待機カウンタの値を0に
クリアする。
【0111】図26は、図21に示した表示処理および
図22に示した5、6チャネル処理の中の一部で行われ
る処理を示すフローチャートである。例えば、第1の実
施形態では、図21のステップS95とステップS98
との間でステップS96、S97の処理を行っている
が、第2の実施形態では、これの代わりに以下に示すス
テップS190〜S194の処理を行う。また、図21
のステップS102、S103の処理およびステップS
107、S108の処理、図22のステップS131、
S132の処理、ステップS136、S137の処理お
よびステップS141、S142の処理の代わりにも以
下と同様の処理を行う。
【0112】例えばステップS95の次にステップS1
90においては、表示フラグの値が1であるか否かが判
定され、結果が肯定である場合には、ステップS98に
移行する。これにより、途中の弾けないところ以降で前
述したガイド表示が行われる。一方、表示フラグの値が
1でない場合(0である場合)には、ステップS191
に移行して、電子楽器装置3からの受信データの有無を
表すフラグが「受信データ有り」であるか否かが判定さ
れ、結果が肯定である場合には、ステップS192にお
いて前記フラグを「受信データ無し」として処理を終了
する。
【0113】また、前記ステップS191における判定
の結果が「受信データ無し」であった場合には、ステッ
プS193に移行して、表示待機カウンタの値が0(初
期値)であるか否かが判定される。カウンタの値が0で
なければそのまま処理を終了するが、0である場合には
ステップS194に移行し、表示待機カウンタに所定値
をセットする。
【0114】このように、第2の実施形態では、ガイド
表示をすべきタイミングとなったときにステップS19
1にて「受信データ無し」と判断された場合に、表示待
機カウンタに所定値をセットする。その後、この表示待
機カウンタにセットした所定値を図24に示したタイマ
割込処理によって所定周期ごとに減算していき、データ
受信がないままカウンタ値が0になったら、表示フラグ
に1を立ててガイド表示を行う。つまり、ガイド表示す
べきタイミングにおいて電子楽器装置3からの鍵盤入力
あるいはペダル入力がなく、更にその後一定時間以上鍵
盤入力あるいはペダル入力がないことを条件に、前述し
たガイド表示を行う。
【0115】すなわち、練習によって十分に弾けるよう
になった部分では鍵盤やペダルを正規の楽曲どおりにス
ムーズに操作することが可能であるが、うまく弾けない
部分ではつっかえたり迷ったりすることが多くなる。そ
こで、本実施形態ではこの点に着目し、正規のタイミン
グから一定時間を経過しても鍵盤入力やペダル入力がな
い場合には演奏者が迷っていると判断してガイド表示を
行い、それ以外の場合にはスムーズに演奏できていると
判断してガイド表示は行わないようにしている。これに
より、演奏者がうまく弾けないところだけガイド機能が
働くようにすることができ、演奏者のレベルに応じて適
切なガイド表示を行うことができる。
【0116】なお、以上の例では第1の実施形態と第2
の実施形態とを独立したものとして説明したが、これら
を組み合わせることも可能である。
【0117】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態を図面を参照して詳細に説明する。この第3の
実施形態において、本発明を適用した消音機能付きピア
ノ1の全体構成およびその内部構成は、図1〜図10に
示した第1の実施形態のものとほぼ同じである。ただ
し、ガイドパネル10の構成およびガイド制御装置8が
行う処理のフローが第1の実施形態と異なっており、以
下では、その異なる部分についてのみ説明する。
【0118】第3の実施形態では、図27に示すよう
に、ガイド表示を行う範囲を指定するためのスイッチと
拍子を選択するためのスイッチと表示器とをガイドパネ
ル10に設ける。すなわち、10aはガイド表示を開始
する小節を指定するための開始小節指定スイッチ、10
bはガイド表示を終了する小節を指定するための終了小
節指定スイッチ、10cは拍子を選択するための拍子選
択スイッチ、10dはこれらの指定または選択状況等を
表示するための表示器である。
【0119】ガイド制御装置8は、外部のMIDI装置
2から入力されるガイドデータにより小節を管理し、こ
れを指定された範囲と比較することによって、ガイド表
示をするか否かを決定する。なお、小節は、例えばMI
DIクロックのカウントによって判断することができ
る。
【0120】第3の実施形態においては、図17のガイ
ドパネル処理の代わりに図28のフローが行われ、図2
0のMIDI入力処理の代わりに図29のフローが行わ
れ、図21の表示処理の代わりに図30のフローが行わ
れ、図22の5、6チャネル処理の代わりに図31のフ
ローが行われる。なお、図28、図29、図30、図3
1において、図17、図20、図21、図22に示した
処理ステップと同じ処理ステップには同一のステップ番
号を付している。
【0121】図28において、第1の実施形態において
はステップS56の後は直ちにエンドとなっていたが、
本実施形態においてはステップS200〜S205の処
理が更に追加される。ステップS200においては、開
始小節指定スイッチ10aのオンイベントが有ったか否
かが判定され、結果が肯定の場合にはステップS201
に移行する。ステップS201においては、そのオンイ
ベントに対応して開始小節に1を加え、次のステップS
202において、更新された開始小節の値を表示器10
dに表示する。
【0122】前記ステップS200において開始小節指
定スイッチ10aのオンイベントがなかったと判定され
た場合は、ステップS203にジャンプする。ステップ
203においては、終了小節指定スイッチ10bのオン
イベントが有ったか否かが判定され、結果が肯定の場合
にはステップS204に移行する。ステップS204に
おいては、そのオンイベントに対応して終了小節に1を
加え、次のステップS205において、更新された終了
小節の値を表示器10dに表示する。
【0123】図29においては、ステップS72とステ
ップS75との間にステップS210〜S216の処理
が追加されるとともに、ステップS74の後にステップ
S217の処理が追加される。ステップS210におい
ては、MIDI装置2からの受信データがF8H、すな
わちMIDIクロックであるか否かが判定され、結果が
肯定であればステップS211に移行して、小節カウン
タに1を加える。
【0124】次に、ステップS212においては、前記
更新された小節カウンタの値と、開始小節指定スイッチ
10aにより指定された小節の値(MIDIスタートメ
ッセージからのMIDIクロックの総カウント数に換算
したもの)との比較により、指定された開始小節になっ
たか否かが判定される。なお、小節カウンタの値は、ス
テップS72においてMIDIスタートメッセージであ
るFAHの信号が入力されたときにステップS74の後
で行われるステップS217において、0にクリアされ
る。よって、ここからカウントが開始される。
【0125】MIDIクロックであるF8Hの信号は、
通常、4分音符に対して24回発生する。したがって、
4/4拍子であれば、F8H信号が96回くると1小節
進むことになる。よって、前記ステップS212におい
ては、現在何拍子に設定されているかに応じて、F8H
信号のカウント値に基づき開始小節になったか否かが判
定される。なお、現在の曲の拍子は、MIDI装置2よ
りエクスクルーシブ等で入力されるようにしても良い。
【0126】前記ステップS212における判定の結
果、指定された開始小節になったと判断された場合に
は、ステップS213において表示フラグを1に設定し
てステップS70に戻る。また、判定の結果が否定であ
った場合には、ステップS214に移行する。ステップ
S214においては、終了小節指定スイッチ10bによ
り指定された終了小節になったか否かが判定され、結果
が肯定の場合にはステップS215において表示フラグ
を0にするとともに、ステップS216において表示デ
ータを初期化してステップS70に戻る。
【0127】図30において、ステップS95において
ガイド表示すべきチャネルであると判断された場合に
は、ステップS220に移行して表示フラグが1である
か否かが判定され、結果が肯定の場合にはステップS9
8に移行し、否定の場合にはそのまま処理を終了する。
【0128】また、ステップS101においてダンパの
ガイド表示をすべきモードであると判断された場合に
は、ステップS221に移行して表示フラグが1である
か否かが判定され、結果が肯定の場合にはステップS1
04に移行してガイド表示を行い、結果が否定の場合に
はそのまま処理を終了する。
【0129】また、ステップS106においてソフトペ
ダルのガイド表示をすべきモードであると判断された場
合には、ステップS222に移行して表示フラグが1で
あるか否かが判定され、結果が肯定の場合にはステップ
S109に移行してガイド表示を行い、結果が否定の場
合にはそのまま処理を終了する。
【0130】図31において、ステップS126におい
てガイド表示すべきチャネルであると判断された場合に
は、ステップS230に移行して表示フラグが1である
か否かが判定され、結果が肯定の場合にはステップS1
27に移行し、否定の場合にはそのまま処理を終了す
る。
【0131】また、ステップS130においてダンパの
ガイド表示をすべきモードであると判断された場合に
は、ステップS231に移行して表示フラグが1である
か否かが判定され、結果が肯定の場合にはステップS1
33に移行してガイド表示を行い、結果が否定の場合に
はそのまま処理を終了する。
【0132】また、ステップS135においてソフトペ
ダルのガイド表示をすべきモードであると判断された場
合には、ステップS232に移行して表示フラグが1で
あるか否かが判定され、結果が肯定の場合にはステップ
S138に移行してガイド表示を行い、結果が否定の場
合にはそのまま処理を終了する。
【0133】また、ステップS140においてガイド表
示すべきチャネルであると判断された場合には、ステッ
プS233に移行して表示フラグが1であるか否かが判
定され、結果が肯定の場合にはステップS143に移行
してLEDオン/オフデータを作成し、結果が否定の場
合にはそのまま処理を終了する。
【0134】以上のように、第3の実施形態では、ガイ
ド表示を行う範囲を指定するための手段を設け、この指
定された範囲内でのみガイド表示を行うようにしてい
る。これにより、演奏者がうまく弾けないとして指定し
たところだけでガイド機能が働くようにすることがで
き、演奏者のレベルに応じて適切なガイド表示を行うこ
とができる。
【0135】以上、第1〜第3の実施形態を説明した
が、次のような変形例も考えられる。すなわち、以上の
実施形態においては消音形ピアノにガイド表示用の回路
を付加する構成を開示したが、電子ピアノに適用する場
合の構成も同一である。また、例えばガイド制御装置8
と電子楽器装置3、さらにはMIDIシーケンサ2をも
内蔵して、1つのCPUで制御することも可能である。
さらに、通常のアコースティックピアノにガイド表示装
置を付加する場合には、ガイド制御装置8、ガイド表示
装置9、ガイドパネル10のみをピアノに付加すればよ
い。
【0136】また、表示素子としてLEDを使用する例
を開示したが、液晶、蛍光表示管、電球、EL素子等任
意の表示素子を使用可能である。また、表示装置の構造
としては、2段あるいは3段のものを開示したが、例え
ば2色のLEDを使用することによって1段の表示装置
で左右の手の位置を独立して表示することも可能であ
る。また実施形態においては、上段を押鍵位置表示に使
用する例を開示したが、押鍵位置表示は中段、あるいは
下段であってもよい。また、押鍵位置のみを表示し、運
指位置は表示しないタイプの表示装置であってもよい。
【0137】運指データは、専用データとして予め作成
されたものを使用する例を開示したが、運指データは押
鍵指示データとは独立しているので、実際の手の動きに
合わせて表示タイミングを決定することが可能であり、
押鍵前に手の移動の表示を行うことによって、手の移動
がスムーズに行える。また、例えばデモ演奏等において
は、押健位置および運指表示ではなく、曲用に合ったイ
ルミネーション(電飾)あるいは動画を表示することも
可能である。
【0138】専用データの場合、ペダルの演奏情報は、
他の音源装置で演奏した場合においても正常に動作する
ように、3、4トラック(チャネル)に同じ演奏データ
を入れておいてもよい。また、5、6トラックのペダル
表示情報を省略し、一般データと同様に、3、4トラッ
クの演奏情報を用いて表示を行うようにしてもよい。な
お、本発明はピアノのみならず、演奏用の鍵盤を有する
任意の鍵盤楽器に適用可能である。
【0139】
【発明の効果】本発明は前述したように、ガイド表示の
ための表示情報と実際の演奏に係る演奏情報とを比較
し、両者が一致しないときにのみガイド表示手段の表示
素子を駆動するように構成したので、演奏者が本来の操
作とは異なる操作を間違ってしてしまった場合にのみガ
イド表示が行われるようにすることができる。これによ
り、演奏者がうまく弾けないところだけでガイド表示機
能が働くようにすることができ、演奏者の上達レベルに
応じて適切なガイド表示を行うことができる。
【0140】また、本発明の他の特徴によれば、ガイド
表示を行うべきタイミングから実際の演奏に係る演奏情
報が入力されるまでの経過時間を測定し、演奏情報の入
力がないまま所定時間以上経過したときにガイド表示手
段の表示素子を駆動するように構成したので、例えば演
奏者が演奏につっかえたり迷ったりして何の操作も行う
ことなく所定時間が経過してしまった場合にのみガイド
表示が行われるようにすることができる。これにより、
演奏者がうまく弾けないところだけでガイド表示機能が
働くようにすることができ、演奏者の上達レベルに応じ
て適切なガイド表示を行うことができる。
【0141】また、本発明のその他の特徴によれば、ガ
イド表示を行う範囲を指定する指定手段を設け、演奏の
進行が前記指定された範囲内となったときにのみガイド
表示手段の表示素子を駆動するように構成したので、演
奏者がまだうまく弾けないとしてあらかじめ指定した曲
の範囲内でのみガイド表示が行われるようにすることが
できる。これにより、演奏者がうまく弾けないところだ
けでガイド表示機能が働くようにすることができ、演奏
者の上達レベルに応じて適切なガイド表示を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である消音機能付きピアノ
の全体構成を示すブロック図である。
【図2】電子楽器装置の構成を示すブロック図である。
【図3】ガイド制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】ガイド表示装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】ガイド表示装置の構造の一例を示す正面図であ
る。
【図6】専用の演奏データを用いた場合の、各トラック
の内容および処理の説明図である。
【図7】一般の演奏データを用いた場合の、各トラック
の内容および処理の説明図である。
【図8】表示データの第2、第3バイト目の内容を示す
説明図である。
【図9】ガイド表示装置の他の構造例を示す正面図であ
る。
【図10】ガイド表示装置の更に別の構造例を示す正面
図である。
【図11】電子楽器装置のメイン処理を示すフローチャ
ートである。
【図12】ガイド制御装置のメイン処理を示すフローチ
ャートである。
【図13】第1の実施形態を示す図であり、ガイド制御
装置のタイマ割込処理を示すフローチャートである。
【図14】ガイド制御装置のMIDI受信割込処理を示
すフローチャートである。
【図15】ガイド制御装置のMIDI送信割込処理を示
すフローチャートである。
【図16】表示データ送信終了割込処理を示すフローチ
ャートである。
【図17】第1の実施形態を示す図であり、図12のス
テップS21におけるガイドパネル処理を示すフローチ
ャートである。
【図18】第1の実施形態を示す図であり、図12のス
テップS22における電子楽器装置入力処理を示すフロ
ーチャートである。
【図19】図12のステップS25における表示データ
作成送信処理を示すフローチャートである。
【図20】第1の実施形態を示す図であり、図12のス
テップS23におけるMIDI入力処理を示すフローチ
ャートである。
【図21】第1の実施形態を示す図であり、図20のス
テップS84における表示処理の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図22】第1の実施形態を示す図であり、図21のス
テップS90から移行する5、6チャネル処理の詳細を
示すフローチャートである。
【図23】図12のステップS24における運指表示デ
ータ作成処理の詳細を示すフローチャートである。
【図24】第2の実施形態を示す図であり、ガイド制御
装置のタイマ割込処理を示すフローチャートである。
【図25】第2の実施形態を示す図であり、図12のス
テップS22における電子楽器装置入力処理を示すフロ
ーチャートである。
【図26】第2の実施形態を示す図であり、図21の表
示処理および図22の5、6チャネル処理の中の一部で
行われる処理を示すフローチャートである。
【図27】第3の実施形態を示す図であり、ガイドパネ
ルの構成を示す図である。
【図28】第3の実施形態を示す図であり、図12のス
テップS21におけるガイドパネル処理を示すフローチ
ャートである。
【図29】第3の実施形態を示す図であり、図12のス
テップS23におけるMIDI入力処理を示すフローチ
ャートである。
【図30】第3の実施形態を示す図であり、図29のス
テップS84における表示処理の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図31】第3の実施形態を示す図であり、図30のス
テップS90から移行する5、6チャネル処理の詳細を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 消音形ピアノ 2 MIDI装置 3 電子楽器装置 4 キーボード回路 5 スピーカあるいはヘッドフォン 6 パネル 7 ペダル 8 ガイド制御装置 9 ガイド表示装置 10 ガイドパネル 40 CPU 42 RAM 43 表示装置インターフェイス回路 45 MIDI出力端子 46 MIDI入力端子 48 MIDI入出力端子 52 LED

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏のためのガイド表示を行うガイド表
    示手段と、 前記ガイド表示のための表示情報と実際の演奏に係る演
    奏情報とを比較する比較手段と、 前記比較手段による比較の結果に基づいて、前記表示情
    報と演奏情報とが一致しないときにのみ前記ガイド表示
    手段の表示素子を駆動する駆動手段とを備えたことを特
    徴とする鍵盤楽器。
  2. 【請求項2】 演奏のためのガイド表示を行うガイド表
    示手段と、 実際の演奏に係る演奏情報の入力を監視し、前記ガイド
    表示を行うべきタイミングから前記演奏情報が入力され
    るまでの経過時間を測定する計時手段と、 前記計時手段による時間測定の結果、前記演奏情報の入
    力がないまま所定時間以上経過したときに前記ガイド表
    示手段の表示素子を駆動する駆動手段とを備えたことを
    特徴とする鍵盤楽器。
  3. 【請求項3】 演奏のためのガイド表示を行うガイド表
    示手段と、 前記ガイド表示を行う範囲を指定する指定手段と、 前記演奏の進行状況を監視し、前記指定手段により指定
    された範囲内でのみ前記ガイド表示手段の表示素子を駆
    動する駆動手段とを備えたことを特徴とする鍵盤楽器。
  4. 【請求項4】 前記ガイド表示手段は、押鍵位置に加え
    て手のカバーする鍵盤範囲も表示するように構成され、 前記駆動手段は、外部より入力される演奏情報中に含ま
    れる前記表示情報に基づき前記ガイド表示手段の表示素
    子を駆動することを特徴とする請求項1〜3の何れか1
    項に記載の鍵盤楽器。
  5. 【請求項5】 前記ガイド表示手段は、ペダルの操作情
    報を表示するペダル操作表示手段を更に備えたことを特
    徴とする請求項4に記載の鍵盤楽器。
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