JPH10301193A - フィルム情報記録装置 - Google Patents

フィルム情報記録装置

Info

Publication number
JPH10301193A
JPH10301193A JP9112680A JP11268097A JPH10301193A JP H10301193 A JPH10301193 A JP H10301193A JP 9112680 A JP9112680 A JP 9112680A JP 11268097 A JP11268097 A JP 11268097A JP H10301193 A JPH10301193 A JP H10301193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
information
recording
frequency
writing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9112680A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Tanaka
義治 田中
Junichi Tanii
純一 谷井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP9112680A priority Critical patent/JPH10301193A/ja
Priority to US09/064,394 priority patent/US6021281A/en
Publication of JPH10301193A publication Critical patent/JPH10301193A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/10Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
    • G11B27/19Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier
    • G11B27/24Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel by using information detectable on the record carrier by sensing features on the record carrier other than the transducing track ; sensing signals or marks recorded by another method than the main recording
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film, e.g. title, time of exposure
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
    • G03B2217/242Details of the marking device
    • G03B2217/244Magnetic devices
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/02Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/008Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic tapes, sheets, e.g. cards, or wires
    • G11B5/00813Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic tapes, sheets, e.g. cards, or wires magnetic tapes
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/02Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムに磁気的に書き込まれる情報の記録
密度の安定化を図る。 【解決手段】 フィルムの1コマ巻上開始時にフィルム
情報生成部161でフィルム情報(2進数データ)が設
定されるとともに、書込周波数制御部163でメモリ1
64に記憶された初期書込周波数fw1が設定される。フ
ィルム情報は初期書込周波数fw1のパルス列信号からな
る磁気信号に変換され、磁気ヘッド15を介しフィルム
の磁気記録領域に記録される。磁気信号の書込周波数f
wは書込周波数制御部163によりこの記録中に初期書
込周波数fw1から第2の書込周波数fw2(>fw1)に変
更される。磁気信号の書込周波数fwを変更することに
よりフィルムの磁気記録領域に記録された磁気信号の記
録密度の変動を抑制し、フィルム給送速度の影響を受け
ないようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長手方向に複数コ
マの露光領域と各コマの露光領域に対応して複数の情報
記録領域とが設けられ、各コマの撮影に関する情報が磁
気記録領域に記録可能なロールフィルムのフィルム情報
記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばAPS(Advanced Photo Syste
m)等の新写真システムでは、コマ毎に撮影日時やプリ
ントサイズなどの情報(以下、フィルム情報という。)
が磁気的に記録可能なロールフィルムが採用されてい
る。そして、フィルム情報は、図13に示すように、ロ
ールフィルムFの各コマの横長露光領域Faの長辺に沿
って設けられた帯状の磁気記録領域Fcに記録されるよ
うになっている。
【0003】新写真システムでは、磁気記録領域のサイ
ズL(領域長)が規格化され、L=22mmとなってい
る。この領域長Lは、露光領域Faの長辺の長さ寸法の
略2/3である。また、フィルム情報は、所定桁数の2
進数データで構成され、磁気記録領域Fcにはこの2進
数データを構成する「0」又は「1」のビットデータ
が、図14に示すパルス列信号に変調されて磁気的に書
き込まれるようになっている。同図に示すパルス列信号
は、デューティ比Du(ty/tx)の異なる2種類の
パルス信号をデータ「0」と「1」とに割り当て、時系
列的に配列したものである。同図では、Du<50%の
パルス信号が「0」に、Du>50%のパルス信号が
「1」にそれぞれ割り当てられている。
【0004】更に、新写真システムでは、磁気記録領域
Fcに書き込まれるフィルム情報の記録密度Bb(1パル
ス信号当りの空間的な磁気変位の寸法)とこの記録密度
Bbの変動幅ΔBbも規格化されている。
【0005】記録密度Bbは、フィルム情報の書込時の
フィルムFの給送速度vwと磁気信号の書込周波数fw
(すなわち、パルス信号の信号幅tx)とで決定される
から、新写真システム用のカメラでは、記録密度Bb及
びその変動幅ΔBbの規格を満足するように、フィルム
情報書込時のフィルムFの給送速度vw、磁気信号の書
込周波数fw及びフィルム情報の書込開始タイミングと
を制御する必要がある。
【0006】好ましくは磁気記録領域Fcの先端位置に
磁気ヘッドが到達した時点からフィルム情報の書込みを
開始し、書込中は一定の給送速度vwで磁気信号を書き
込むことが望ましい。
【0007】しかし、一般に、フィルム情報の書込処理
は、各コマの撮影終了後に行なわれるコマ送り(1コマ
巻上げ)の際に行なわれるので、フィルムFを一定速度
で高速給送することは極めて困難であり、正確に磁気記
録領域Fcの先端位置からフィルム情報の書込みを開始
することも困難となっている。
【0008】従来、新写真システム用のカメラにおいて
は、磁気記録領域Fcに記録されたフィルム情報の安定
化を図るため、フィルム巻上時のフィルムFの駆動源で
あるモータの回転数nを検出し、この検出回転数nに応
じてフィルム情報書込時の磁気信号の書込周波数fwを
変化させるものが製品化されている。
【0009】また、モータの駆動力をフィルムFの巻上
スプールに伝達する駆動力伝達部材の減速比を大きく
し、フィルム巻上時のスプールの回転速度を低速化する
ことで、フィルム給送速度vwの変化を低減し、これに
より記録密度Bbの変動幅ΔBbを抑制するようにしたも
のも商品化されている。
【0010】また、フィルム情報の書込開始タイミング
の安定化については、図13に示すように、フィルムF
の各露光領域Faには先端部と後端部とにそれぞれ穿孔
Fb1,Fb2が設けられ、これらの穿孔Fb1,Fb2のエッ
ジ部を基準に露光領域Fa及び磁気記録領域Fcの長手方
向の位置が規定されているので、従来の新写真システム
用のカメラでは、一般に、穿孔Fb1の検出信号を用いて
フィルム情報の書込開始タイミングを制御することが行
なわれている。
【0011】すなわち、穿孔Fb1,Fb2を検出するフォ
トリフレクタからなる光センサを1つ備えるカメラで
は、画枠のフィルム巻上室側(フィルム巻上時のフィル
ムに対して下流側)であって、露光位置にある撮影コマ
の穿孔Fb1と前のコマの穿孔Fb2の間に相当する位置に
光センサを設けている。フィルム給送が開始されると、
光センサによる撮影コマの先端側の穿孔Fb1の検出信号
により撮影コマの磁気記録領域Fcへのフィルム情報の
書込開始タイミングが制御され、撮影コマの後端側の穿
孔Fb2の検出信号により次のコマの露光領域Faの露光
位置(カメラの画枠に対応する所定の位置)への停止の
制御が行なわれるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のカメラにおけ
る、フィルムFの駆動モータの回転数nに応じてフィル
ム情報書込時の磁気信号の書込周波数fwを変化させる
方法は、フィルムFの駆動源であるモータの回転数nを
検出する検出装置を必要とし、カメラの小型化、低廉化
の要請に対し不利となっている。駆動モータの回転数n
に代えてフィルムFの実際の給送速度vwを検出する方
法も考えられるが、このようにしても検出装置を必要と
する点では変わりがなく、小型化、低廉化の要請に対し
不利となる。
【0013】また、巻上スプールの回転速度を低速化す
る方法は、給送開始時の負荷が低いため、巻上速度が早
く安定するが、フィルム情報を書き込むためにコマ送り
に時間を要し、連続撮影時の応答性が著しく低下し、カ
メラの操作性に問題を生じる。この不具合に対しては、
フィルムFの巻上速度をあまり低速にせず、フィルムF
の給送速度vwの変化が少ない領域でフィルム情報を記
録するようにフィルム情報の書込開始タイミングを制御
する方法が考えられる。しかし、この方法では、フィル
ムFの給送開始からのフィルム情報の書込開始タイミン
グのバラツキにより磁気記録領域Fcにおけるフィルム
情報の記録開始位置が変化し、書込開始タイミングが遅
すぎると、フィルム情報が磁気記録領域Fcに完全に書
き込めなくなるという別の不具合が生じる。
【0014】この問題に対しては、上記従来のフィルム
情報の書込開始タイミングの安定化方法が有効である
が、この方法を採用する場合は、少なくとも磁気ヘッド
が磁気記録領域Fcの先端を通過する時にはフィルムF
の給送速度vwが記録可能な所定の速度以上に上昇する
ように、フィルムFの給送速度の制御とのバランスを取
る必要があり、フィルム巻上時のフィルムFの給送制御
が複雑となる。
【0015】また、従来のフィルム情報の書込開始タイ
ミングの安定化方法は、フィルム情報の書込開始タイミ
ングを制御するための専用の光センサを設ける必要があ
り、カメラの小型化、低廉化に対して不利である。
【0016】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、簡単な構造でフィルムの磁気記録領域に高密度
かつ安定したフィルム情報を記録することのできるカメ
ラを提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、長手方向に複
数コマの露光領域と各コマの露光領域に対応して複数の
情報記録領域とが設けられ、かつ、各情報記録領域の上
流側にコマ単位でのフィルム給送を制御するための穿孔
が設けられたロールフィルムの、上記情報記録領域に対
応するコマの撮影に関する情報を記録するフィルム情報
記録装置であって、上記ロールフィルムをコマ単位で巻
き上げるフィルム巻上手段と、上記撮影に関する情報に
基づき予め設定された初期書込周波数のパルス列信号を
変調してなる記録信号を生成する信号生成手段と、上記
ロールフィルムをコマ単位で巻き上げる際に上記記録信
号を用いて上記撮影に関する情報を巻き上げられるコマ
の情報記録領域に記録する記録手段と、上記撮影に関す
る情報の記録中に少なくとも1回、上記記録信号の書込
周波数を所定の割合で変更する周波数変更手段とを備え
たものである(請求項1)。
【0018】上記構成によれば、各コマの撮影に関する
情報(撮影日時、タイトル、プリントサイズ等の情報)
は、予め設定された初期書込周波数のパルス列信号を変
調してなる記録信号に変換され、撮影コマに対する情報
記録領域に記録される。この情報の記録は、撮影終了後
に次のコマの露光領域を所定の露光位置までロールフィ
ルムを巻き上げる際に記録手段を撮影コマに対する情報
記録領域を相対的に走査させて行なわれ、この記録動作
中に少なくとも1回、記録信号の書込周波数が変更され
る。
【0019】また、本発明は、長手方向に複数コマの露
光領域と各コマの露光領域に対応して複数の情報記録領
域とが設けられ、かつ、各情報記録領域の上流側にコマ
単位でのフィルム給送を制御するための穿孔が設けられ
たロールフィルムの、上記情報記録領域に対応するコマ
の撮影に関する情報を記録するフィルム情報記録装置で
あって、上記ロールフィルムをコマ単位で巻き上げるフ
ィルム巻上手段と、上記ロールフィルムをコマ単位で巻
き上げる際に上記穿孔を検出する穿孔検出手段と、上記
穿孔検出手段が上記穿孔を検出している時間を計時する
計時手段と、上記計時手段の計時結果と上記穿孔のサイ
ズとから上記ロールフィルムの巻上速度を演算する速度
演算手段と、上記速度演算手段で算出された上記ロール
フィルムの巻上速度に基づいて初期書込周波数を設定す
る周波数設定手段と、上記撮影に関する情報に基づき上
記周波数設定手段で設定された初期書込周波数のパルス
列信号を変調してなる記録信号を生成する信号生成手段
と、上記ロールフィルムをコマ単位で巻き上げる際に上
記記録信号を用いて上記撮影に関する情報を巻き上げら
れるコマの情報記録領域に記録する記録手段と、上記撮
影に関する情報の記録中に少なくとも1回、上記記録信
号の書込周波数を所定の割合で変更する周波数変更手段
とを備えたものである(請求項2)。
【0020】上記構成によれば、撮影終了後のロールフ
ィルムの巻上時にロールフィルムの穿孔が検出される。
そして、この穿孔を検出している時間と穿孔のフィルム
巻上方向のサイズとからロールフィルムの巻上速度が算
出され、この巻上速度に基づいて初期書込周波数が設定
される。撮影に関する情報は、ロールフィルムの巻上速
度から設定された初期書込周波数のパルス列信号を変調
してなる記録信号に変換され、撮影コマに対する情報記
録領域に記録される。この情報の記録は、ロールフィル
ムを巻き上げる際に記録手段を撮影コマに対する情報記
録領域を相対的に走査させて行なわれ、この記録動作中
に少なくとも1回、記録信号書込周波数が変更される。
【0021】なお、変更後の書込周波数は変更前の書込
周波数よりも高い周波数にするとよい(請求項3)。こ
の構成によれば、ロールフィルムの巻上速度は巻上開始
時から単調に増加するが、磁気信号の書込周波数はロー
ルフィルムの巻上速度の上昇に応じて高い周波数に変更
されるので、磁気記録領域に記録される撮影に関する情
報の記録密度の変動幅が抑制される。
【0022】また、上記フィルム情報記録装置におい
て、上記書込周波数の変更回数は、上記撮影に関する情
報の総数に基づいて設定するとよい(請求項4)。この
構成によれば、磁気信号の書込周波数の変更回数は、撮
影に関する情報の総数に基づいて設定される。例えば情
報総数が大きい程、変更回数を多くすることにより磁気
記録領域に記録される撮影に関する情報の記録密度の変
動幅が抑制される。
【0023】また、上記フィルム情報記録装置におい
て、上記ロールフィルムの巻上開始から予め設定された
所定の書込開始タイミングを計時するタイミング計時手
段、もしくは上記穿孔の検出時から予め設定された所定
の書込開始タイミングを計時するタイミング計時手段を
備え、上記記録手段は、上記ロールフィルムの巻上開始
から所定の書込開始タイミングが経過した時点、もしく
は上記穿孔の検出時から所定の書込開始タイミングが経
過した時点で上記撮影に関する情報の記録を開始するよ
うにするとよい(請求項5,6)。
【0024】上記構成よれば、ロールフィルムの巻上開
始もしくはロールフィルムの穿孔の検出時から所定の書
込開始タイミングが計時され、この書込開始タイミング
が経過した時点で撮影に関する情報の磁気記録領域への
記録が開始される。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るフィルム情
報記録装置を備えたカメラのフィルム給送及び磁気記録
に関する概略構成を示す上面図であり、図2は、同カメ
ラの正面図である。また、図3は、フィルムカートリッ
ジからフィルムが繰り出された状態を示す図である。
【0026】カメラ1は、カメラ正面から見て撮影レン
ズ2の左側にフィルムカートリッジKTが装填されるカ
ートリッジ装填室1Aが設けられ、撮影レンズ2の右側
にフィルムカートリッジKTから繰り出されたフィルム
Fを巻き上げるフィルム巻上室1Bが設けられている。
【0027】カートリッジ装填室1Aは、カメラ1の底
面にカートリッジ装填口1Cが設けられ、このカートリ
ッジ装填口1Cはカメラ1の底面に開閉可能に設けられ
た蓋3により閉塞されるようになっている。
【0028】カートリッジ装填室1Aは、フィルムカー
トリッジKTの外形形状と略同一の室内形状を有し、上
面側壁(カートリッジ装填口1Cに対向する側壁)の略
中央位置に、装填されたフィルムカートリッジKTのス
プールSPに嵌入装着されるフォーク5が回動可能に設
けられている。フォーク5は、フォーク軸5Aの基端部
にフォークギヤ5Bが一体的に形成され、フォーク軸5
Aの先端部にフォークギヤ5Bよりも小径のフォークキ
ー5Cが軸方向に移動可能かつ軸先端方向に付勢された
状態で取り付けられている。フォーク5は、カートリッ
ジ装填室1Aの上面側壁の外部にフォークキー5Cをカ
ートリッジ装填室1A内に貫通させて設けられている。
【0029】カートリッジ装填室1Aと撮影レンズ2と
の間にはフォーク5の駆動源であるモータ6がカートリ
ッジ装填室1Aの側壁に沿って設けられ、このモータ6
のロータ先端に固着された駆動ギヤ7とフォークギヤ5
Bとの間にモータ6の駆動力をフォークギヤ5Bに伝達
する駆動力伝達部材8が設けられている。
【0030】駆動力伝達部材8は、太陽ギヤ8Aと2個
の遊星ギヤ8B,8Cとからなる遊星ギヤ装置で構成さ
れている。遊星ギヤ8Bは、フィルムFを押し出す方向
にモータ6の駆動力をフォークギヤ5Bに伝達するギヤ
であり、遊星ギヤ8Cは、フィルムFを巻き戻す方向に
モータ6の駆動力をフォークギヤ5Bに伝達するギヤで
ある。太陽ギヤ8Aの軸には所定の開き角を有するV字
状のキャリア8Dが回動可能に取り付けられ、このキャ
リア8Dの先端にそれぞれ遊星ギヤ8B(以下、スラス
ト遊星ギヤ8Bという)と遊星ギヤ8C(以下、巻戻遊
星ギヤ8Cという。)とが太陽ギヤ8Aに噛合させて回
動可能に取り付けられている(図1参照)。また、太陽
ギヤ8Aはモータ6の駆動ギヤ7に噛合されている。
【0031】図1において、駆動ギヤ7が時計方向に回
転するようにモータ6を駆動すると(以下、この方向の
駆動を正転駆動という。)、太陽ギヤ8Aは反時計方向
に回転し、スラスト遊星ギヤ8C及び巻戻遊星ギヤ8C
が太陽ギヤ8Aの周面を反時計方向に移動して巻戻遊星
ギヤ8Cのみがフォークギヤ5Bに連結される。これに
よりモータ6の駆動力が太陽ギヤ8A及び巻戻遊星ギヤ
8Cを介してフォークギヤ5Bに伝達され、フォークギ
ヤ5Bが反時計方向に回転してフィルムFがカートリッ
ジ装填室1Aに巻き戻される(図1の状態参照)。
【0032】一方、駆動ギヤ7が反時計方向に回転する
ようにモータ6を駆動すると(以下、この方向の駆動を
逆転駆動という。)、太陽ギヤ8Aは時計方向に回転
し、スラスト遊星ギヤ8B及び巻戻遊星ギヤ8Cが太陽
ギヤ8Aの周面を時計方向に移動してスラスト遊星ギヤ
8Bのみがフォークギヤ5Bに連結される。これにより
モータ6の駆動力が太陽ギヤ8A及びスラスト遊星ギヤ
8Bを介してフォークギヤ5Bに伝達され、フォークギ
ヤ5Bが時計方向に回転してフィルムFがカートリッジ
装填室1Aから押し出される。
【0033】フィルム巻上室1BにはフィルムFを巻き
上げる巻上スプール4が回転可能に設けられている。
【0034】巻上スプール4は円筒体からなり、下端部
の外周面にスプールギヤ4Aが形成されている。また、
巻上スプール4の周面には図略の摩擦部材が設けられ、
周面適所にコロ12が圧接されている。コロ12は、一
方端が図略のハウジングに固着された燐青銅等の弾性部
材からなる帯状のバネ部材13の先端に回転可能に支持
されている。このコロ12は、フィルムFのローディン
グ時にフィルムカートリッジKTから押し出されたフィ
ルムFの先端を巻上スプール4の周面との間でニップ
し、フィルムFを巻上スプール4に巻き付けるものであ
る。
【0035】巻上スプール4の内部には巻上スプール4
の駆動源であるモータ9が設けられ、巻上スプール4の
下部にモータ9の駆動力をスプールギヤ4Aに伝達する
駆動力伝達部材10が設けられている。駆動力伝達部材
10は、太陽ギヤ10Aと1個の遊星ギヤ10Bとから
なる遊星ギヤ装置で構成されている。太陽ギヤ10Aは
モータ9のロータ先端に固着された駆動ギヤ11に噛合
されている。
【0036】図1において、駆動ギヤ11が反時計方向
に回転するようにモータ9を駆動すると(以下、この方
向の駆動を逆転駆動という。)、太陽ギヤ10Aは時計
方向に回転し、遊星ギヤ10Bが太陽ギヤ10Aの周面
を時計方向に移動してスプールギヤ4Aに連結される。
これによりモータ9の駆動力が太陽ギヤ10A及び遊星
ギヤ10Bを介してスプールギヤ4Aに伝達され、スプ
ールギヤ4Aが時計方向に回転してフィルムFが巻き上
げられる(図1の状態参照)。
【0037】一方、駆動ギヤ11が時計方向に回転する
ようにモータ9を駆動すると(以下、この方向の駆動を
正転駆動という。)、太陽ギヤ10Bは反時計方向に回
転し、遊星ギヤ10Bが太陽ギヤ10Aの周面を反時計
方向に移動してスプールギヤ4Aとの連結が解除され
る。
【0038】カメラ1の撮影レンズ2の後方位置に設け
られた露光窓1Dと巻上スプール4との間であって、フ
ィルム給送時におけるフィルムFの穿孔Fb1,Fb2の移
動経路上にこれらの穿孔Fb1,Fb2を検出するフォトリ
フレクタからなる光センサ14が設けられている。ま
た、露光窓1Dと巻上スプール4との間であって、フィ
ルム給送時におけるフィルムFの磁気記録領域Fcの移
動経路上にフィルム情報を記録するための磁気ヘッド1
5が設けられている。また、磁気ヘッド15と対向する
位置には、フィルムFを磁気ヘッド15に押圧するパッ
ド30が設けられている。このパッド30は、図略のス
プリング等の付勢手段により磁気ヘッド15の方向に付
勢されている。
【0039】フォトリフレクタ14は、正確には、フィ
ルムFのN番目のコマの露光領域Faの中心と露光窓1
Dの中心とを一致させた場合、N番目のコマの先端側の
穿孔Fb1と(N−1)番目のコマの後端側の穿孔Fb2と
の間に位置するように、配設されている。また、磁気ヘ
ッド15は、フォトリフレクタ14の下方位置に配設さ
れている。
【0040】図4は、本発明に係るフィルム情報記録装
置の制御系のブロック図である。また、図5は、フィル
ム情報の書込タイミングを説明するための図で、フィル
ム上のNコマ目の露光領域と磁気記録領域とを示す図で
ある。
【0041】図4において、図1〜図3に示す部材と同
一部材には同一番号を付している。また、制御部16
は、フィルム情報のフィルムFの磁気記録領域Fcへの
記録を集中制御するものである。制御部16にはフォト
リフレクタ14、磁気信号変換部17、モータドライバ
18、入力部19及び撮影時刻データ出力部20が接続
されている。
【0042】磁気信号変換部17は、後述するフィルム
情報生成部161から入力されるフィルム情報を書込周
波数制御部163から入力される書込周波数fwの磁気
信号(パルス列信号)に変換して磁気ヘッド15に出力
するものである。磁気信号変換部17の動作は、後述す
る制御部16内の書込制御部165により制御され、磁
気信号変換部17の起動/停止を制御することにより磁
気ヘッド15によるフィルム情報のフィルムFへの書込
動作が制御される。
【0043】モータドライバ18は、フォーク駆動用の
モータ6及びスプール駆動用のモータ9の駆動を制御す
るものである。モータドライバ18は、後述するフィル
ム給送制御部166からの制御信号に基づいてモータ6
又はモータ9を所定の方向に所定の速度で回転駆動す
る。
【0044】入力部19は、プリントサイズ(Lプリン
ト/パノラマ/ハイビジョン)、コマタイトル、撮影画
面(縦画面/横画面)等のフィルム情報を入力するもの
である。入力部19にはカメラ1の本体適所に設けられ
た入力キーが含まれ、撮影者はこの入力キーを操作して
所望のフィルム情報を入力することができるようになっ
ている。撮影時刻データ出力部20は、図略のデート写
込装置に設けられ、撮影時刻をフィルム情報として出力
するものである。
【0045】制御部16は、フィルム情報生成部16
1、書込タイミング検出部162、書込周波数制御部1
63、メモリ164、書込制御部165及びフィルム給
送制御部166を備えている。
【0046】フィルム情報生成部161は、コマ毎にそ
のコマの磁気記録領域Fcに記録すべきフィルム情報を
生成するものである。フィルム情報生成部161には入
力部19からのフィルム情報や撮影時刻データ出力部2
0からの撮影時刻データが入力される。また、図略の撮
影動作に関する制御部から撮影条件(露出制御値や光源
等の撮影条件)をフィルム情報として入力することもで
きる。フィルム情報生成部161は、入力された複数種
類のフィルム情報(2進数データ)を所定の順番で配列
して1纏まりのフィルム情報(総ビット数Xの2進数デ
ータ)を生成する。
【0047】書込タイミング検出部162は、撮影終了
後のフィルムFの1コマ巻上時におけるフィルム情報の
フィルムFへ書込開始タイミングを検出するもので、タ
イマ162Aを有している。書込タイミング検出部16
2にはフォトリフレクタ14の検出信号が入力されてい
る。書込タイミング検出部162はフォトリフレクタ1
4の検出信号の変化から撮影コマの先端側の穿孔Fb1の
後側のエッジ(図5のc点参照)を検出すると、タイマ
162Aの計時を開始させ、予め設定された所定の時間
tb(ms)の計時終了タイミングで書込制御部165に
フィルム情報の書込開始信号を出力する。書込制御部1
65は、この書込開始信号を受けて磁気信号変換部17
を起動する。
【0048】すなわち、本実施の形態では、図5におい
て、穿孔Fb1の後側のエッジc点から所定の時間tbだ
けフィルムFが巻き上げられると、少なくとも撮影コマ
(Nコマ目の撮影コマ)の磁気記録領域Fcの先端d点
が磁気ヘッド15の対向位置に達していると推定してフ
ィルム情報の当該磁気記録領域Fcへの書込みを開始さ
せるものである。
【0049】書込周波数制御部163は、フィルム情報
を磁気信号に変換する際の当該磁気信号の書込周波数f
wを制御するものである。本実施の形態に係るカメラ1
は、撮影終了後の1コマ巻上げが比較的高速で行なわれ
るようになっているので、フィルム巻上中のフィルムF
の給送速度vは、例えば図6の給送速度特性に示すよう
に、巻上開始(t=0)から巻上終了(t=t6)まで
に大きく変化する。磁気信号の書込周波数fwを、同図
の書込周波数特性に示すように初期書込周波数fw1に固
定すると、フィルムFの給送速度vの増加に応じて磁気
記録領域Fcにおける磁気ヘッド15の相対走査距離が
増加するので、磁気記録領域Fcに記録されたフィルム
情報の記録密度Bbは大きく変動することとなる(図6
の変動幅ΔBb2参照)。
【0050】そこで、本実施の形態では、磁気ヘッド1
5を磁気記録領域Fc上に相対走査させている間に磁気
ヘッド15に入力される磁気信号の書込周波数fwを少
なくとも1回切り換え、フィルムFの給送速度vの変化
幅が大きくても磁気記録領域Fcに記録されたフィルム
情報の記録密度Bbの変動幅ΔBbを可及的に抑制するよ
うにしている(図6の変動幅ΔBb1参照)。
【0051】図6の例では、フィルム情報の書込中に磁
気信号の書込周波数fwを初期書込周波数fw1より大き
い書込周波数fw2(=β1・fw1,β1>1)に切り換え
て記録密度Bbの変動幅ΔBbを書込周波数固定の場合の
変動幅ΔBb2より小さくするようにしている。また、図
5は、磁気記録領域Fcのα1・Xの部分は、総数Xの
フィルム情報のうち、α1・X(0<α1<1)のフィル
ム情報が書込周波数fw1で書き込まれ、残りの(1−α
1)・Xのフィルム情報が書込周波数fw2(>fw1)で
書き込まれていることを示している。
【0052】書込周波数制御部163はタイマ163A
を有し、書込周波数制御部163にはフォトリフレクタ
14の検出信号が入力されている。書込周波数制御部1
63は、フォトリフレクタ14の検出信号の変化から撮
影コマの先端側の穿孔Fb1の前側のエッジ(図5のb点
参照)を検出すると、タイマ163Aの計時を開始さ
せ、穿孔Fb1の後側のエッジ(図5のc点参照)を検出
すると、タイマ163Aの計時を停止してフィルムFが
穿孔Fb1の長手方向の寸法Lp分だけ給送される時間tp
を計時する。そして、この計時時間tp(sec)と穿孔F
b1の長手方向の寸法Lp(mm)とからフィルム情報の書
込開始直前のフィルムFの給送速度vw1(=Lp/tp)
を算出し、この算出結果に基づいて初期書込周波数fw1
を設定する。
【0053】初期書込周波数fw1をフィルムFの給送速
度vw1から決定するのは、磁気記録領域Fcに記録され
るフィルム情報の記録密度Bbには適正範囲があり、こ
の記録密度Bbの絶対値がフィルムFの給送速度vw1と
書込周波数fw1とから決定されるからである。従って、
図6の記録密度特性に示すように、フィルム情報の記録
密度Bbが適正範囲Bb1〜Bb2の範囲内となるように、
フィルムFの給送速度vに対応した初期書込周波数fw1
が設定される。
【0054】なお、穿孔Fb1の部分の給送時間tpから
算出されたフィルム情報書込開始直前のフィルムFの給
送速度vw1は、実際のフィルム情報の書込開始時の給送
速度vw2とは異なるので、給送速度検出時からフィルム
情報書込時までの給送速度の変化分Δvを考慮して初期
書込周波数fw1が設定される。すなわち、図6におい
て、時刻t2において、穿孔Fb1の部分の給送時間tp
から給送速度vw1が検出されるが、この給送速度vw1か
ら時刻t3までの速度変化量Δvを推定し、時刻t3に
おける給送速度vw2に対応する初期書込周波数fw1が設
定される。
【0055】フィルムFの給送速度vw1からの初期書込
周波数fw1の設定は、予め設定され、メモリ164に記
憶されたvw1−fw1の変換テーブルによって行なわれ
る。なお、給送速度vw1から演算式により初期書込周波
数fw1を算出設定するようにしてもよい。書込周波数制
御部163は、メモリ164から検出速度vw1に対応す
る初期書込周波数fw1を読み出すことで、初期書込周波
数fw1の設定を行ない、この初期書込周波数fw1を磁気
信号変換部17に出力する。
【0056】また、書込周波数制御部163は、変更す
べき第2の書込周波数fw2を設定し、書込制御部165
から入力される変更タイミングで順次、磁気信号変換部
17に出力する。書込周波数fw2は初期書込周波数fw1
に予め設定された係数β1(>1)を乗じて決定され、
この係数β1もメモリ164に記憶されている。
【0057】磁気信号変換部17は、書込周波数制御部
163から書込周波数fw2(=β1・fw1)が入力され
ると、磁気信号の書込周波数fwを当該書込周波数fw2
に変更して磁気ヘッド15に出力する。
【0058】書込制御部165は、磁気ヘッド15のフ
ィルムFの磁気記録領域Fcへの書込開始及び書込停止
のタイミングを制御するとともに、書込周波数fwの変
更タイミングを制御するものである。書込制御部165
は、フィルム情報の書込開始と同時に当該フィルム情報
を構成する2進数データのビット数xをカウントし、所
定のビット数X1(=α1・X)のフィルム情報が磁気記
録領域Fcに書き込まれると、書込周波数fwを初期書込
周波数fw1から第2の周波数fw2に変更し、全ビット数
Xのフィルム情報が磁気記録領域Fcに書き込まれる
と、フィルム情報の書込みを停止させる。
【0059】なお、Xはフィルム情報の総ビット数であ
り、α1は0<α1<1の係数である。係数α1は予めメ
モリ164に記憶されている。また、書込制御部165
は、ビット数xをカウントするためのカウンタ165A
を有している。
【0060】また、フィルム給送制御部166は、フィ
ルムFの給送を制御するものである。フィルム給送制御
部166は、図略の露出制御部材から撮影終了信号が入
力されると、モータドライバ18を介してモータ9を逆
転駆動し、フィルムFの1コマ巻上げを開始する。フィ
ルム給送制御部166にはフォトリフレクタ14の検出
信号が入力されており、フィルム給送制御部166は、
フォトリフレクタ14の検出信号の変化から撮影コマの
後端側の穿孔Fb2のエッジ(図5のf点参照)を検出す
ると、モータドライバ18を介してモータ9の駆動を停
止させる。これによりモータ9の駆動停止後、所定時間
後(ブレーキングの時間後)にフィルムFは停止し、次
のコマの露光領域Faが所定の撮影位置にセットされ
る。
【0061】次に、フィルム情報記録装置のフィルム情
報の書込制御について、図5〜図8の図面を用いて説明
する。
【0062】なお、図6は、1コマ巻上時のフィルムの
給送速度、フィルム情報の書込周波数及び磁気記録領域
記録されたフィルム情報の記録密度の特性を示す図であ
る。また、図7、図8は、フィルム情報の書込制御の第
1の実施形態を示すフローチャートである。
【0063】図7,図8のフローチャートは、Nコマ目
の撮影が終了し、(N+1)コマ目の露光領域Faを露
光窓1Dに対向する所定の露光位置までフィルムFを巻
き上げる際のNコマ目の撮影画像に対するフィルム情報
をNコマ目の磁気記録領域Fcに記録するときの書込制
御を示している。
【0064】Nコマ目の露光領域Fcが露光位置に給送
されたときには、駆動力伝達部材8のスラスト遊星ギヤ
8B及び巻戻遊星ギヤ8Cのフォークギヤ5Bとの連結
は解除され、フォークギヤ5Bは回転フリーの状態にな
っている。一方、駆動力伝達部材10の遊星ギヤ10B
はモータ9の駆動ギヤ11に連結され、フィルムFは巻
上可能な状態となっている。
【0065】Nコマ目の撮影が終了すると、まず、その
撮影コマに対するフィルム情報のデータ数Xと初期書込
周波数fw1で書き込まれるフィルム情報のデータ数X1
=α1・X(α1;係数,0<α1<1)とが書込制御部1
65に設定される(#2)。
【0066】続いて、巻上スプール4の駆動用のモータ
9を逆転駆動してフィルムFの巻上げが開始されるとと
もに、フォトリフレクタ14によりNコマ目の露光領域
Faの先端側の穿孔Fb1の検出が開始される(#4)。
【0067】そして、フォトリフレクタ14の検出信号
の最初の信号変化から穿孔Fb1の前側のエッジ(図5の
b点参照)が検出されると(#6でYES、図6の時刻
t1参照)、書込周波数制御部163で穿孔Fb1の部分
のフィルムFの給送時間tpの計時が開始される(#
8)。続いて、フォトリフレクタ14の検出信号の2回
目の信号変化から穿孔Fb1の後側のエッジ(図5のc点
参照)が検出されると(#10でYES、図6の時刻t
2参照)、フィルムFの給送時間tpの計時が終了され
(#12)、これと同時に書込タイミング検出部162
で予め設定された所定の時間tb(図5においてc点か
らの書込タイミング時間)の計時が開始される(#1
4)。
【0068】続いて、書込周波数制御部163でフィル
ムFの給送時間tpの計時結果からフィルムFの給送速
度vw1が算出されるとともに、この算出結果に基づきフ
ィルム情報の初期書込周波数fw1と第2の書込周波数f
w2とが決定され、これらの書込周波数fw1,fw2が磁気
信号変換部17に設定される(#16)。
【0069】この後、所定の書込タイミング時間tbの
計時が終了すると(#18でYES、図6の時刻t3参
照)、フィルム情報生成部161からフィルム情報(総
ビット数Xの2進数データ)が磁気信号変換部17に入
力され、このフィルム情報が初期書込周波数fw1のパル
ス列信号からなる磁気信号に変換されて磁気ヘッド15
に出力され、これによりフィルム情報のNコマ目の磁気
記録領域Fcへの記録が開始される(#20)。
【0070】また、これと同時に書込制御部165で磁
気記録領域Fcに書き込まれるフィルム情報のデータ数
(ビット数)xのカウントが開始される(#22)。こ
のカウントは、例えば磁気信号変換部17から磁気ヘッ
ド15に出力される磁気信号の1ビット当りの時間tx
(=1/fw1)が分かっているので、記録開始後の記録
時間tを計時することによりカウントすることができ
る。
【0071】この後、磁気記録領域Fcに書き込まれた
データ数xが所定のデータ数X1(=α1・X)に達する
と(#24でYES、図6の時刻t4参照)、磁気信号
変換部17で磁気信号の書込周波数fwが初期書込周波
数fw1から第2の書込周波数fw2(=β1・fw1>fw1)
に変更され(#26)、書込開始時よりも高い書込周波
数fwでフィルム情報が磁気記録領域Fcに書き込まれ
る。そして、磁気記録領域Fcに書き込まれたデータ数
xがフィルム情報の総データ数Xに達すると(#28で
YES、図6の時刻t5参照)、フィルム情報の書込動
作が停止される(#30)。
【0072】続いて、フォトリフレクタ14の検出信号
の3回目の信号変化からNコマ目の露光領域Faの後端
側の穿孔Fb2の前側のエッジ(図5のf点参照)が検出
されると(#32でYES、図6の時刻t6参照)、フ
ィルム給送制御部166から駆動停止信号がモータドラ
イバ18に出力され、モータ9の逆回転駆動が停止され
て(#34)、1コマ巻上処理は終了する。なお、モー
タ9の駆動停止タイミングは、穿孔Fb2の後側のエッジ
の検出タイミングとしてもよい。
【0073】上記のように、本実施の形態ではフィルム
Fの穿孔Fb1がフォトリフレクタ14を通過後にフィル
ムFの給送速度vw1を検出し、この検出結果に基づきフ
ィルム情報の初期書込周波数fw1を決定するようにして
いるので、フィルム情報の書込開始時のフィルムFの給
送速度vw2が変動した場合に当該給送速度vw2に応じた
好適な初期書込周波数fw1を設定することができる。
【0074】また、図6の書込周波数特性に示すよう
に、フィルム情報の記録中に書込周波数fwを初期周波
数fw1からこれよりも高い第2の書込周波数fw2に変更
するようにしているので、同図の記録密度の特性に示す
ように、磁気記録領域Fcの書き込まれたフィルム情報
の記録密度の変動幅ΔBb1が書込周波数fwを変更しな
い場合の記録密度の変動幅ΔBb2より小さくなり、フィ
ルム情報の書込期間中におけるフィルムFの給送速度v
が大きく変動した場合にも安定した記録密度でフィルム
情報をフィルムFに記録することができる。
【0075】なお、図7,図8のフローチャートでは、
2種類の書込周波数fw1,fw2でフィルム情報を書き込
むようにしているが、3種類以上の書込周波数fw1,f
w2,fw3,…でフィルム情報を書き込むようにしてもよ
い。この場合は、フィルムFの給送速度vの変化量が漸
減するので、書込周波数fwの変化割合β1,β2,β3,
…も順次、小さくするように(β1>β2>β3>…とな
るように)するとよく、各書込周波数fw1,fw2,fw
3,…での書込データ数X1,X2,X3,…も順次、少な
くなるようにするとよい。
【0076】また、書込周波数fwの変更回数は、フィ
ルム情報書込開始時のフィルムFの給送速度vからフィ
ルム情報書込中の変化割合を推定し、この推定結果に基
づいて決定してもよく、フィルム情報のデータ総数Xに
応じて決定するようにするとよい。
【0077】更に、書込周波数fwの変更タイミングを
初期書込周波数fw1での書込データ数xにより決定して
いたが、フィルムFの給送開始時(図5のa点参照)も
しくは穿孔Fb1の前側又は後側のエッジ検出時(図5の
b,c点参照)からのフィルムFの給送時間で決定する
ようにしてもよい。
【0078】図9,図10は、フィルム情報の書込制御
の第2の実施形態を示すフローチャートである。
【0079】第1の実施形態に係る書込制御ではフィル
ム情報の書込開始直前にフィルムFの給送速度vw1を検
出し、この検出速度vw1に基づいて初期書込周波数fw1
を決定するようにしていたが、第2の実施形態に係る書
込制御はフィルムFの給送速度vw1を検出することなく
予め所定の初期書込周波数fw1を設定しておくものであ
る。また、フィルム情報の書込開始タイミングの基準を
穿孔Fb1の前後のエッジの検出タイミングではなく、フ
ィルムFの給送開始時としたものである。
【0080】従って、第2の実施の形態に係るフィルム
情報記録装置の制御系のブロック図も基本的に図4と同
様に構成することができるが、書込タイミング検出部1
62はフィルムFの給送開始タイミングから書込タイミ
ング時間の計時を開始することになる。また、書込周波
数制御部163のタイマ163Aは省略することがで
き、書込周波数制御部163は、予め設定された初期書
込周波数fw1をメモリ164から読み出して磁気信号変
換部17に設定する。
【0081】第2の実施形態に係る書込制御は、フィル
ムFの給送速度vw1を検出しないので、フィルム情報の
書込開始直前のフィルムFの給送速度vw1のバラツキが
比較的少ない場合には特に有効であり、書込制御の処理
が簡単になるという利点がある。
【0082】図9,図10に示すフローチャートは、初
期書込周波数fw1、第2の書込周波数fw2及び第3の書
込周波数fw3でフィルム情報を書き込むようにしている
が、その書込周波数の変更制御は第1の実施形態の場合
と同一である。すなわち、各書込周波数fw1〜fw3で書
き込まれるデータ数X1(=α1・X,0<α1<1),
X2(=α2・X,α1<α2<1,0<(α1+α2)<
1)を予め設定しておき、磁気記録領域Fcへの書込デ
ータ数xが所定のデータ数X1,X2に達する毎に書込
周波数fwを順次、初期書込周波数fw1から第3の書込
周波数fw3に変更するものである(#50〜#62)。
【0083】従って、図9,図10に示すフローチャー
トのステップ#50以下の処理は、図7,図8に示すフ
ローチャートのステップ#24以下の処理と基本的に同
一であるから、ここでは、ステップ#40〜#48まで
の説明を行なう。
【0084】図9において、Nコマ目の撮影が終了する
と、まず、書込周波数制御部163から磁気信号変換部
17に初期書込周波数fw1が設定されるとともに、撮影
コマに対するフィルム情報のデータ数X、初期書込周波
数fw1で書き込まれるフィルム情報のデータ数X1=α
1・X及び第2の書込周波数fw2で書き込まれるフィル
ム情報のデータ数X2=α2・Xが書込制御部165に設
定される(#40)。
【0085】続いて、巻上スプール4の駆動用のモータ
9を逆転駆動してフィルムFの巻上げが開始されるとと
もに、書込タイミング検出部162で予め設定された所
定の時間tc(図5においてa点からの書込タイミング
時間)の計時が開始される(#44,#46)。
【0086】この後、所定の書込タイミング時間tcの
計時が終了すると(#46でYES)、フィルム情報生
成部161からフィルム情報(総ビット数Xの2進数デ
ータ)が磁気信号変換部17に入力され、このフィルム
情報が初期書込周波数fw1のパルス列信号からなる磁気
信号に変換されて磁気ヘッド15に出力され、これによ
りフィルム情報のNコマ目の磁気記録領域Fcへの記録
が開始される(#48)。
【0087】ところで、上記第1、第2の実施の形態で
は、電源電圧の変動やフィルムFの巻上量の変動による
モータ9の駆動トルクの変動(すなわち、フィルムFの
給送速度v)を考慮していないが、より好ましくはこれ
らの給送速度vの変動要因を考慮して初期書込周波数f
w1、書込周波数fwの変化割合、書込周波数fwの変更タ
イミング及び書込周波数fwの変更回数等を設定し、記
録されたフィルム情報の記録密度Bbの安定化を図るよ
うにするとよい。
【0088】書込周波数fwの変化割合は、書込周波数
fwの変更前後の変化の割合で、例えば初期書込周波数
fw1と第2の書込周波数fw2との間ではfw2=β1・fw1
であるから、書込周波数fwの変化割合は係数β1であ
る。従って、書込周波数fwを初期書込周波数fw1,第
2の書込周波数fw2,第3の書込周波数fw3,…と変化
させる際の各変更時の書込周波数fwの変化割合は、係
数β1,β2,β3,…となる。
【0089】図6のフィルムFの給送速度vの変化特性
からも明らかなように、給送速度vの加速度は単調減少
するので、電源電圧が安定している場合でも書込周波数
fwの変化割合β1,β2,β3,…は単調減少させる(β
1>β2>β3とする)ことが望ましい。
【0090】電源電圧が高い場合(電源電池が新しい場
合)は、図11に示すように、モータ9の駆動トルクも
大きいので、1コマ巻上時のフィルムFの給送速度vの
変化量が大きく、最高速度vmaxも高くなるが、電源電
池を消耗し、電源電圧が標準的な駆動電圧よりも低い場
合は、モータ9の駆動トルクが低下し、1コマ巻上時の
フィルムFの給送速度vの変化量は小さく、最高速度v
maxは低くなる。
【0091】従って、電源電圧が標準的な駆動電圧より
も低下している場合は、フィルム情報書込開始時のフィ
ルムFの給送速度vが標準電圧時よりも低下するので、
図12に示すように、初期書込周波数fw1を標準電圧時
の初期書込周波数fw0よりも低くしてフィルムFに書き
込まれたフィルム情報の記録密度Bbを略同一にするよ
うにするとよく、電源電圧が標準的な駆動電圧よりも高
くなっている場合は、図12に示すように、初期書込周
波数fw1を標準電圧時の初期書込周波数fw0よりも高く
してフィルムFに書き込まれたフィルム情報の記録密度
Bbを略同一にするようにするとよい。
【0092】また、書込周波数fwの各変化割合β1,β
2,…もフィルムFの給送速度vの変化量が小さくなる
ので、標準電圧時よりも小さくして記録密度Bbの変動
幅ΔBbを略同一となるようにするとよい。
【0093】また、電源電圧が高い場合は、図11に示
すように、書込周波数fwの変更回数を比較的多くし、
小刻みに記録密度Bbに変化させて記録密度Bbの変動幅
ΔBbを抑制するようにし、電源電圧が低い場合は、図
12に示すように、書込周波数fwの変更回数を少なく
し、記録密度Bbの不必要な変化を抑制するようにする
とよい。
【0094】電源電圧を考慮した初期書込周波数fw1及
び書込周波数fwの変化割合βの設定制御は、例えば図
4の一点鎖線で示すように、電源電池の電圧を検出する
電源電圧検出部21を設け、この電源電圧検出部21の
検出電圧に基づいて初期書込周波数fw1及び書込周波数
fwの変化割合β1,β2,…を設定し、各書込周波数fw
の変更タイミングを設定する方法が考えられる。
【0095】なお、この場合、書込周波数制御部163
は電源電圧値をパラメータとした演算式により初期書込
周波数fw1及び変更すべき書込周波数fwを設定する
か、メモリ164に電源電圧に対応して複数の初期書込
周波数fw1及び書込周波数fwの変化割合β1,β2,β
3,…のデータを記憶しておき、書込周波数制御部16
3は電源電圧検出部21の検出電圧に基づきメモリ16
4内の変換テーブルにより初期書込周波数fw1及び変更
すべき書込周波数fwを設定するようにする。
【0096】また、電源電池が温度変化の影響で電圧変
動することを考慮して、カメラ1内の環境温度を検出す
る温度検出部22を電源電圧検出部21に代えて、ある
いはこれに追加して設け、この温度検出部22の検出温
度に基づき初期書込周波数fw1及び書込周波数fwの変
化割合β1,β2,…を設定するようにしてもよい。
【0097】また、フィルムFの巻上量のフィルムFの
給送速度vへの影響は、主としてフィルムFの巻上スプ
ール4への巻付量に関係する。
【0098】すなわち、フィルム先端側のコマをコマ送
りするときは、巻上スプール4へのフィルムFの巻付量
が少なく、フィルムFを引っ張るスプール径(巻上スプ
ール4に巻き付いたフィルムFの最外周面の外径)は小
さくなってモータ9に対する負荷は小さくなるため、モ
ータ9の回転速度及びスプール回転速度は大きくなって
いる。これに対し、フィルム後端側のコマをコマ送りす
るときは、巻上スプール4へのフィルムFの巻付量が大
きく、フィルムFを引っ張るスプール径は大きくなって
モータ9に対する負荷は大きくなるため、モータ9の回
転速度及びスプール回転速度は小さくなる。
【0099】唯し、フィルム先端側のコマをコマ送りす
るときは、フィルムFを引っ張るスプール径が小さく、
フィルム後端側のコマをコマ送りするときは、フィルム
Fを引っ張るスプール径が大きいので、同じスプール回
転速度の場合、フィルム先端側のコマをコマ送りすると
きよりもフィルム後端側のコマをコマ送りするときの方
がフィルムFを引っ張る速度は速くなる。
【0100】従って、フィルムFの撮影枚数やフィルム
Fの巻上量(巻上コマ数)に応じて初期書込周波数fw
1、書込周波数fwの変化割合、書込周波数fwの変更タ
イミング及び書込周波数fwの変更回数等を設定するこ
とにより、電源電圧の変動の場合と同様に、フィルム情
報の書込中におけるフィルムFの給送速度vに応じた複
数の好適な書込周波数fwでフィルム情報を記録するこ
とができる。
【0101】上述の議論は、フィルム情報の記録密度の
安定化を問題したものであるが、給送開始時のフィルム
Fの給送速度vの変動は、フィルム情報の書込開始を基
準点からの書込開始タイミング(給送時間)tb,tcで
行なうようにしているので、磁気記録領域Fcにおける
フィルム情報の書込開始位置にも大きく影響を与える。
【0102】電源電圧の変動やフィルムFの巻上量の変
動によるモータ9の駆動トルクの変動に関係なく書込開
始タイミング(給送時間)tb,tcを一定にしている
と、例えば負荷に対するモータ9の駆動トルクが低くて
給送開始時のフィルムFの給送速度vが低くなると、磁
気ヘッド15が磁気記録領域Fcに達する前にフィルム
情報の書込みが開始されるおそれがある。逆に負荷に対
するモータ9の駆動トルクが高くて給送開始時のフィル
ムFの給送速度vが高くなると、磁気ヘッド15が磁気
記録領域Fcに達してもフィルム情報の書込みが開始さ
れないおそれがある。
【0103】従って、基準点からの書込開始タイミング
(給送時間)tb,tcも電源電圧の変動やフィルムFの
巻上量の変動によるモータ9の駆動トルクの変動に応じ
て変化させることが好ましい。特に、第2の実施形態に
係る書込制御における書込開始タイミングtcは、第1
の実施形態に係る書込制御における書込開始タイミング
tbよりも長くなるので、モータ9の駆動トルクの変動
に応じて変化させることが好ましい。
【0104】例えば第2の実施形態に係る書込制御にお
いて、電源電圧の変動に対しては、電源電圧が高いとき
は、図11に示すように、書込開始タイミングtcを短
くし、電源電圧が低いときは、図12に示すように、書
込開始タイミングtcを長くするようにする。また、初
期書込周波数fw1及び書込周波数fwの変化割合βも、
電源電圧が低いときの初期書込周波数fw1,変化割合β
を電源電圧が高いときの初期書込周波数fw1,変化割合
βよりも小さくするようにするとよい。
【0105】なお、上記実施の形態では、カメラのフィ
ルム情報書込装置について説明したが、本発明は、カメ
ラに限定されず、例えば現像済みのカートリッジ収納型
フィルムの撮影画像をCRT(Cathode Ray Tube)等の
表示装置に再生するフィルム画像再生装置のフィルム情
報記録装置についても適用することができる。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、撮影コマに対する情報を予め設定された初
期書込周波数のパルス列信号を変調してなる記録信号に
変換し、撮影終了後のフィルム巻上時に記録手段を撮影
コマに対する情報記録領域に相対的に走査させて当該情
報記録領域に記録信号を記録するとともに、この記録中
に少なくとも1回、記録信号の書込周波数を変更するよ
うにしたので、フィルム巻上時のフィルム給送速度が大
きく変化した場合にも情報記録領域に記録された磁気信
号の記録密度の変化幅が抑制され、安定した記録密度で
情報を記録することができる。
【0107】また、請求項2記載の発明によれば、撮影
終了後のフィルム巻上時にフィルムの穿孔の検出信号か
らフィルム給送速度を検出するとともに、このフィルム
給送速度から初期書込周波数を設定し、撮影コマに対す
る情報をこの初期書込周波数のパルス列信号を変調して
なる記録信号に変換するようにしたので、フィルム給送
速度の変化に関係なく情報記録領域に記録された磁気信
号の記録密度の変動中心が安定し、より安定した記録密
度で情報を記録することができる。
【0108】また、請求項3記載の発明によれば、変更
後の書込周波数を変更前の書込周波数よりも高くするよ
うにしたので、ロールフィルムの巻上速度が増加した場
合にも磁気記録領域に記録される撮影に関する情報の記
録密度の変動幅を抑制することができる。更に、請求項
4記載の発明によれば、書込周波数の変更回数を記撮影
に関する情報の総数に基づいて設定するようにしている
ので、情報総数が大きい場合にも変更回数を多くするこ
とにより磁気記録領域に記録される撮影に関する情報の
記録密度の変動幅を抑制することができる。
【0109】また、請求項5又は6記載の発明によれ
ば、ロールフィルムの巻上開始もしくはロールフィルム
の穿孔の検出時から所定の書込開始タイミングで撮影に
関する情報の記録を開始するようにしたので、簡単な制
御で磁気記録領域における情報の記録開始位置の安定化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィルム情報記録装置を備えたカ
メラのフィルム給送及び磁気記録に関する概略構成を示
す上面図である。
【図2】本発明に係るフィルム情報記録装置を備えたカ
メラのフィルム給送及び磁気記録に関する概略構成を示
す正面図である。
【図3】フィルムカートリッジからフィルムが繰り出さ
れた状態を示す図である。
【図4】本発明に係るフィルム情報記録装置の制御系の
ブロック図である。
【図5】フィルム情報の書込タイミングを説明するため
の図で、フィルム上のNコマ目の露光領域と磁気記録領
域とを示す図である。
【図6】1コマ巻上時のフィルムの給送速度、フィルム
情報の書込周波数及び磁気記録領域記録されたフィルム
情報の記録密度の特性を示す図である。
【図7】フィルム情報の書込制御の第1の実施形態を示
すフローチャートである。
【図8】フィルム情報の書込制御の第1の実施形態を示
すフローチャートである。
【図9】フィルム情報の書込制御の第2の実施形態を示
すフローチャートである。
【図10】フィルム情報の記録制御の第2の実施形態を
示すフローチャートである。
【図11】電源電圧が高い場合の1コマ巻上時のフィル
ムの給送速度、フィルム情報の書込周波数及び磁気記録
領域記録されたフィルム情報の記録密度の特性を示す図
である。
【図12】電源電圧が低い場合の1コマ巻上時のフィル
ムの給送速度、フィルム情報の書込周波数及び磁気記録
領域記録されたフィルム情報の記録密度の特性を示す図
である。
【図13】フィルムの構造を示す図である。
【図14】磁気記録領域に記録されるフィルム情報の信
号波形を示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ 1A カートリッジ装填室 1B フィルム巻上室 1C カートリッジ装填口 1D 露光窓 2 撮影レンズ 3 蓋 4 巻上スプール(フィルム巻上手段) 4A スプールギヤ 5 フォーク 6,9 モータ 7,11 駆動ギヤ 8,10 駆動力伝達部材(遊星ギヤ装置) 12 コロ 13 バネ部材 14 光センサ(フォトリフレクタ) 15 磁気ヘッド(記録手段) 16 制御部 161 フィルム情報生成部 162 書込タイミング検出部 162A タイマ(タイミング計時手段) 163 書込周波数制御部(周波数変更手段,速度演算
手段、周波数設定手段) 163A タイマ(計時手段) 164 メモリ 165 書込制御部 166 フィルム給送制御部 17 磁気信号変換部(信号生成手段) 18 モータドライバ 19 入力部 20 撮影時刻データ出力部 21 電源電圧検出部 22 温度検出部 KT フィルムカートリッジ F フィルム Fa 露光領域 Fb1,Fb2 穿孔 Fc 磁気記録領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に複数コマの露光領域と各コマ
    の露光領域に対応して複数の情報記録領域とが設けら
    れ、かつ、各情報記録領域の上流側にコマ単位でのフィ
    ルム給送を制御するための穿孔が設けられたロールフィ
    ルムの、上記情報記録領域に対応するコマの撮影に関す
    る情報を記録するフィルム情報記録装置であって、上記
    ロールフィルムをコマ単位で巻き上げるフィルム巻上手
    段と、上記撮影に関する情報に基づき予め設定された初
    期書込周波数のパルス列信号を変調してなる記録信号を
    生成する信号生成手段と、上記ロールフィルムをコマ単
    位で巻き上げる際に上記記録信号を用いて上記撮影に関
    する情報を巻き上げられるコマの情報記録領域に記録す
    る記録手段と、上記撮影に関する情報の記録中に少なく
    とも1回、上記記録信号の書込周波数を所定の割合で変
    更する周波数変更手段とを備えたことを特徴とするフィ
    ルム情報記録装置。
  2. 【請求項2】 長手方向に複数コマの露光領域と各コマ
    の露光領域に対応して複数の情報記録領域とが設けら
    れ、かつ、各情報記録領域の上流側にコマ単位でのフィ
    ルム給送を制御するための穿孔が設けられたロールフィ
    ルムの、上記情報記録領域に対応するコマの撮影に関す
    る情報を記録するフィルム情報記録装置であって、上記
    ロールフィルムをコマ単位で巻き上げるフィルム巻上手
    段と、上記ロールフィルムをコマ単位で巻き上げる際に
    上記穿孔を検出する穿孔検出手段と、上記穿孔検出手段
    が上記穿孔を検出している時間を計時する計時手段と、
    上記計時手段の計時結果と上記穿孔のサイズとから上記
    ロールフィルムの巻上速度を演算する速度演算手段と、
    上記速度演算手段で算出された上記ロールフィルムの巻
    上速度に基づいて初期書込周波数を設定する周波数設定
    手段と、上記撮影に関する情報に基づき上記周波数設定
    手段で設定された初期書込周波数のパルス列信号を変調
    してなる記録信号を生成する信号生成手段と、上記ロー
    ルフィルムをコマ単位で巻き上げる際に上記記録信号を
    用いて上記撮影に関する情報を巻き上げられるコマの情
    報記録領域に記録する記録手段と、上記撮影に関する情
    報の記録中に少なくとも1回、上記記録信号の書込周波
    数を所定の割合で変更する周波数変更手段とを備えたこ
    とを特徴とするフィルム情報記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のフィルム情報記録
    装置において、変更後の書込周波数は変更前の書込周波
    数よりも高い周波数であることを特徴とするフィルム情
    報記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のフィル
    ム情報記録装置において、上記書込周波数の変更回数
    は、上記撮影に関する情報の総数に基づいて設定される
    ことを特徴とするフィルム情報記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のフィル
    ム情報記録装置において、上記ロールフィルムの巻上開
    始から予め設定された所定の書込開始タイミングを計時
    するタイミング計時手段を備え、上記記録手段は、上記
    ロールフィルムの巻上開始から所定の書込開始タイミン
    グが経過した時点で上記撮影に関する情報の記録を開始
    するものであることを特徴とするフィルム情報記録装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のフィル
    ム情報記録装置において、上記穿孔の検出時から予め設
    定された所定の書込開始タイミングを計時するタイミン
    グ計時手段を備え、上記記録手段は、上記穿孔の検出時
    から所定の書込開始タイミングが経過した時点で上記撮
    影に関する情報の記録を開始するものであることを特徴
    とするフィルム情報記録装置。
JP9112680A 1997-04-30 1997-04-30 フィルム情報記録装置 Withdrawn JPH10301193A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9112680A JPH10301193A (ja) 1997-04-30 1997-04-30 フィルム情報記録装置
US09/064,394 US6021281A (en) 1997-04-30 1998-04-22 Apparatus and method for recording information on a film

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9112680A JPH10301193A (ja) 1997-04-30 1997-04-30 フィルム情報記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10301193A true JPH10301193A (ja) 1998-11-13

Family

ID=14592795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9112680A Withdrawn JPH10301193A (ja) 1997-04-30 1997-04-30 フィルム情報記録装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6021281A (ja)
JP (1) JPH10301193A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000112012A (ja) * 1998-09-30 2000-04-21 Fuji Photo Optical Co Ltd 磁気記録装置付きカメラ
US7163148B2 (en) * 2004-03-31 2007-01-16 Silicon Labs Cp, Inc. Magnetic stripe reader

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2960797B2 (ja) * 1991-04-26 1999-10-12 キヤノン株式会社 カメラ及びフィルム送り装置
JPH04366935A (ja) * 1991-06-14 1992-12-18 Canon Inc カメラ
JPH06273842A (ja) * 1993-03-19 1994-09-30 Nikon Corp カメラの磁気記録装置
US5745812A (en) * 1995-09-11 1998-04-28 Eastman Kodak Company Method and apparatus for recording data on photographic film in a low cost camera

Also Published As

Publication number Publication date
US6021281A (en) 2000-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3724935A (en) Method and apparatus for editing motion picture film
JPH10301193A (ja) フィルム情報記録装置
JP2941019B2 (ja) 磁気記憶部付フィルムを用いるカメラ
US5950027A (en) Camera loadable with a film provided with a magnetic recording area
JP3103798B2 (ja) カメラ
JPH10148881A (ja) カメラのフィルム給送機構
JPH04116539A (ja) 磁気記憶部付フィルムを用いるカメラ
JP2001188286A (ja) 給送装置及びカメラ
JPH04116537A (ja) 磁気記憶部付フィルムを用いるプリワインド方式のカメラ
JP2950686B2 (ja) カメラ
JP3333895B2 (ja) カメラ及びカメラの磁気記録装置
JPH09189949A (ja) フィルム給送装置
JPH09101559A (ja) フィルム給送装置
JPH07270872A (ja) カメラ及びカメラのフイルム送り停止精度測定方法並びにパーフォレーション検出精度測定方法
JPH0534796A (ja) 磁気記憶部を備えたフイルムを用いるカメラ
JPH04116538A (ja) 磁気記憶部付フィルムを用いるカメラ
JPH09189950A (ja) フィルム給送装置
JP2000066279A (ja) 圧電駆動機構と同期する磁気記録サブシステムを有する写真カメラ
JPH07261255A (ja) カメラ用データ記録装置
JPH08304907A (ja) カメラ
JPH05158129A (ja) カメラ
JPH0580409A (ja) 磁気記憶部付フイルムを用いるカメラ
JPH09150548A (ja) 回転ドラムレコーダを用いた帯状記録媒体の露光装置
JPH09211665A (ja) カメラ
JPH07199323A (ja) 磁気記録部付きフィルムを使用するカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040706