JPH09211665A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH09211665A
JPH09211665A JP8016234A JP1623496A JPH09211665A JP H09211665 A JPH09211665 A JP H09211665A JP 8016234 A JP8016234 A JP 8016234A JP 1623496 A JP1623496 A JP 1623496A JP H09211665 A JPH09211665 A JP H09211665A
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JP
Japan
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film
frame
data
magnetic recording
winding
Prior art date
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Application number
JP8016234A
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English (en)
Inventor
Hisatoku Ito
久徳 伊藤
Yoshito Konishi
義人 小西
Shinji Murashima
伸治 村島
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09211665A publication Critical patent/JPH09211665A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影後であっても磁気記録部にデータの記
録、変更等が最初の記録動作と同一の状態で行える。 【解決手段】 駒データ変更モードスイッチがオンであ
れば、フィルムの巻戻しが開始され、第1のPSにより
データ変更すべき、1駒前方のパーフォレーションの前
端が検出されると巻戻しが停止される。次いで、フィル
ムの巻上げが開始され、第1のPSによってデータ変更
を行う駒に対応するパーフォレーションの後端が検出さ
れると、データの変更記録が行われ、巻上げが停止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、新規なシス
テムに沿ったフィルムを装填して撮影を行うカメラに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、新規なシステムに沿ったフィルム
として、対をなすパーフォレーションがフィルム巻上げ
方向に規則的に穿設されるとともに、写真撮影のための
露光領域及び所定のデータを記録するための磁気記録部
が設けられたものが考えられている。この磁気記録部
は、各駒の撮影情報等に関するデータを記録するために
各駒に対応して設けられたフレーム磁気記録部と、フィ
ルムのタイトル等を記録するために先頭の駒のフィルム
先端側に設けられたリーダ磁気記録部とからなり、それ
ぞれ上記パーフォレーションを基準とする所定寸法位置
に配置されている。
【0003】上記のようなフィルムを用いるカメラで
は、撮影が行われると自動的に1駒分の巻上げが行わ
れ、かつ、このフィルム1駒分の巻上げ中に、カメラ本
体に配置された磁気ヘッドによってデータを記録するこ
とが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各フレーム
磁気記録部に記録されるデータとしては、その駒の撮影
前に設定可能なデータの他に、例えばプリント枚数等の
ように、その駒の撮影状況によって変更を生じる可能性
があるデータもある。このような場合に、後のデータ読
取を考慮すると、記録済みのフレーム磁気記録部への変
更データの再記録は、最初の記録動作と同じ状態で行わ
れることが望まれる。また、リーダ磁気記録部にフィル
ムに関するフィルムデータを記録させる場合も、後のフ
ィルムデータ及び駒データの一括したデータ読取を考慮
すると、上記フレーム磁気記録部と同じ状態で行われる
ことが望まれる。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
撮影後であっても上記した磁気記録部にデータの記録、
変更等が最初の記録動作と同一の状態で行えるカメラを
提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、撮影終了後に、フレーム
磁気記録部の記録動作と同一の状態でリーダ磁気記録部
へのデータの記録が行えるカメラを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮影が行われ
る駒の位置に対応して磁気記録部が設けられたフィルム
を順次巻き上げて撮影を行うカメラであって、撮影毎の
1駒分の巻上げ中に、撮影された駒に関するデータを当
該駒に対応する磁気記録部に記録する磁気記録手段と、
上記データの変更を行うデータ変更手段と、変更すべき
磁気記録部までフィルムを巻き戻した後に巻上げを行
い、この巻上げ中に上記磁気記録手段により変更された
データの再記録を行わせる記録制御手段とを備えたもの
である(請求項1)。
【0008】この構成によれば、撮影毎に行われるフィ
ルム1駒分の巻上げ中に、撮影された駒に関するデータ
が当該駒に対応する磁気記録部に記録される。そして、
データ変更手段によりデータの変更が行われると、変更
すべき磁気記録部までフィルムが巻き戻された後に巻上
げが行われ、この巻上げ中に磁気記録手段により変更さ
れたデータの再記録が行われる。これによって、撮影毎
に行われる最初の記録動作と変更データの再記録動作と
が同一の状態で行われることとなる。
【0009】また、撮影が行われる駒の位置に対応して
フレーム磁気記録部が設けられるとともに1駒目の先端
側にリーダ磁気記録部が設けられたフィルムが収納され
たフィルムカートリッジから上記フィルムを引き出して
1駒ずつ撮影を行い、かつこの撮影後のフィルム1駒分
の巻上げ中に当該駒に関するデータを対応するフレーム
磁気記録部に記録するカメラであって、上記フィルムに
関するフィルムデータを作成するデータ作成手段と、上
記リーダ磁気記録部に上記作成されたフィルムデータの
記録を行う磁気記録手段と、上記フィルムカートリッジ
に収納されたフィルムを少なくとも1駒目まで巻き上
げ、次いでリーダ磁気記録部まで巻き戻した後に再巻上
げを行い、この再巻上げ中に上記磁気記録手段により上
記フィルムデータの記録を行わせる記録制御手段とを備
えたものである(請求項2)。
【0010】この構成によれば、撮影毎に行われるフィ
ルム1駒分の巻上げ中に、撮影された駒に関するデータ
が当該駒に対応する磁気記録部に記録される。そして、
フィルムカートリッジに収納されたフィルムが少なくと
も1駒目まで巻き上げられ、次いでリーダ磁気記録部ま
で巻き戻された後に再巻上げが行われ、この再巻上げ中
に、データ作成手段により作成されたフィルムデータ
が、磁気記録手段によってリーダ磁気記録部に記録され
る。これによって、撮影毎に行われるフレーム磁気記録
部への記録動作とリーダ磁気記録部への記録動作とが同
一の状態で行われることとなる。
【0011】また、フィルム長手方向に一列に所定間隔
で穿設された位置基準のための一対のパーフォレーショ
ンと、この各パーフォレーション対の間に設けられた撮
影領域からなる駒とを備えたフィルムを撮影毎に1駒分
ずつ巻き上げて各駒に露光窓を介して撮影を行うカメラ
であって、フィルム巻上げ時に移動する上記各パーフォ
レーションに対向する位置であって上記露光窓のフィル
ム巻上げ方向の両端側にそれぞれ配設された第1のパー
フォレーション検出手段及び第2のパーフォレーション
検出手段を備え、この第1、第2のパーフォレーション
検出手段の間隔が上記所定間隔に一致している(請求項
3)。
【0012】この構成によれば、フィルムが巻き上げら
れると、第1のパーフォレーション検出手段によるパー
フォレーションの検出時点と、第2のパーフォレーショ
ン検出手段による1駒分だけ離れたパーフォレーション
の検出時点とが一致することとなる。従って、フィルム
の給送制御においては、その場合に応じて適宜いずれか
の検出手段を用いればよい。
【0013】また、フィルムの駒が露光窓の対向位置に
あるときに、パーフォレーション対が各検出手段をフィ
ルム巻上げ方向の前後から挟むように配置することが可
能になる。このように配置すると、フィルムを巻き上げ
るときに、パーフォレーション対の後方側のパーフォレ
ーションが撮影領域内の位置に対する基準になり、前方
側のパーフォレーションが巻上げ停止の基準になる。ま
た、フィルムの先頭の駒である第1駒の巻上げ方向前方
側のパーフォレーション対を、巻上げ方向後方側の検出
手段により検出することによって、上記第1駒の1駒分
だけフィルム先端側の領域を仮想的に第0駒として露光
窓に対向させるような位置制御が可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカメラの一実
施形態について図面を参照して説明する。図1、図2は
カメラ本体内部の概略構成図で、図1は上面側から見た
図、図2は背面側から見た図である。図3はフィルム給
送系を示す構成図である。
【0015】カメラ本体11は、図1に示すように、中
央部に配設された図略の撮影レンズを有する撮影レンズ
部12と、この撮影レンズ部12の右側に配設されたカ
ートリッジ装填室13と、このカートリッジ装填室13
の右側に配設されたフィルム給送用のモータ14と、上
記撮影レンズ部12の左側に配設されたフィルム巻取室
15と、上記撮影レンズ部12の光軸後方に配設された
露光枠16、第1のパーフォレーションセンサ(以下、
第1のPSという)17及び第2のパーフォレーション
センサ(以下、第2のPSという)18と、右端部に配
設された電池19を収納するための電池収納室20とを
備えている。
【0016】上記カートリッジ装填室13は、フィルム
カートリッジ21を装填するものである。フィルムカー
トリッジ21は、内部にフィルム22を収納するもの
で、図3に示すように、円筒形状で、軸に平行な側面に
フィルム引出部23が突設され、このフィルム引出部2
3の先端面に図略のフィルム引出口が設けられ、このフ
ィルム引出口からフィルム22が引き出されるようにな
っている。
【0017】上記フィルム巻取室15は、フィルム22
を巻き上げるための巻上げスプール24と、この巻上げ
スプール24の周面に所要の圧力で当接して配設された
円筒状のフィルム押え25とを備えている。巻上げスプ
ール24は、図3に示すように、円筒形状で、上記フィ
ルム巻取室15内に回動可能に配設されている。
【0018】上記露光枠16は、図2に示すように、横
長の枠体で、撮影レンズ部12(図1)の光軸上に穿設
された露光窓26を備えている。この露光窓26は、所
定の縦横比率を有する矩形形状で、フィルムの露光領域
を規制するものである。
【0019】上記第1、第2のPS17,18は、フォ
トインタラプタからなり、フィルムに穿設されたパーフ
ォレーション41,42(図4)を検出してフィルムの
給送を制御するものである。この第1、第2のPS1
7,18の配設位置については後述する。
【0020】上記モータ14は、図3に示すように、カ
ートリッジ減速系31及び巻上げスプール減速系32に
よって、フィルムカートリッジ21及び巻上げスプール
24に連結されている。カートリッジ減速系31及び巻
上げスプール減速系32は、ギア等からなり、モータ1
4の回転駆動力をフィルムカートリッジ21及び巻上げ
スプール24に所定の減速比で減速して伝達するもので
ある。
【0021】このモータ14のモータ軸14aには、モ
ータ回転量センサ33が取り付けられている。モータ回
転量センサ33は、周縁から一定間隔で突設された検出
片を有する円板34及びこの検出片の通過を検出するフ
ォトインタラプタ35からなるパルスエンコーダで構成
され、モータ14の回転量を検出するものである。
【0022】なお、上記モータ回転量センサ33は、周
方向に一定間隔でスリットが形成された円板及びこのス
リットの通過を検出するフォトインタラプタからなるパ
ルスエンコーダでもよい。
【0023】また、カメラ本体11は、図2に示すよう
に、露光窓26の左下方に配設された磁気ヘッド36を
備えている。この磁気ヘッド36は、フィルム22に対
向して配設され、後述するように磁気データの記録を行
うものである。また、磁気ヘッド36は、記録された磁
気データの読取を行う。フィルムカートリッジ21に収
納されたフィルム22が一部の駒のみ露光済みであると
きに、磁気ヘッド36によりフレーム磁気記録部45
(図4)に磁気データが記録されているか否かを検出す
ることによって未露光の駒位置が検出可能になってい
る。磁気ヘッド36の配設位置については後述する。
【0024】なお、カメラ本体11は、磁気ヘッド36
のヘッド面がフィルム22の表面に接触乃至は近接する
記録再生位置と離間する退避位置との間で磁気ヘッド3
6を移動させる図略の移動手段を備えており、磁気ヘッ
ド36は、磁気データの記録及び読取のときのみフィル
ム22の表面に接触するようになっている。
【0025】図4はフィルム22の構造を示す図であ
る。フィルム22は、先頭(図4中、左端)からリーダ
部22a、露光部22b及び図外のエンド部の3領域か
ら構成されている。このリーダ部22aはフィルムカー
トリッジ21からフィルム22を引き出すためのリード
部分、上記露光部22bは所定駒数の写真が所定のピッ
チで撮影される領域、上記エンド部は露光部22bの最
終駒に対する撮影を可能にするためにフィルム22をフ
ィルムカートリッジ21から所定寸法以上引き出すため
の領域である。
【0026】フィルム22の幅方向一側縁部(図4中、
上側)には、側縁に沿って同一形状で矩形のパーフォレ
ーション41及びパーフォレーション42が対をなして
規則的に穿設されており、さらにパーフォレーション4
1,42間に撮影のための駒43が設けられている。
【0027】このパーフォレーション41は、フィルム
22の巻上げにおける停止位置基準として、また、パー
フォレーション42は、駒43及び後述する磁気記録部
44,45の配設位置基準として、後述の方法により用
いられる。
【0028】パーフォレーション41,42の巻上げ方
向寸法はd0、隣合うパーフォレーション41の間隔は
寸法d1に設定され、対をなすパーフォレーション41
とパーフォレーション42との間隔は寸法d2(但し、
d2<d1−d2)に設定されている。
【0029】また、フィルム22の幅方向他側縁部(図
4中、下側)には、リーダ磁気記録部44及び複数のフ
レーム磁気記録部45が設けられている。
【0030】上記リーダ磁気記録部44は、リーダ部2
2aに設けられ、このフィルム全体に対応するタイトル
や撮影された写真のパーフォレーションに対する天地情
報などを記録するための領域である。上記フレーム磁気
記録部45は、露光部22bの各駒43に対応して設け
られ、各駒43に撮影された写真に関する撮影日、撮影
画面(縦向き/横向き)、露出制御値、撮影倍率、画
角、光源、プリント枚数等の所定の情報を記録するため
のものである。
【0031】リーダ磁気記録部44及びフレーム磁気記
録部45の領域は、パーフォレーション42の右端から
の寸法によって設定されている。すなわち、リーダ磁気
記録部44の前端は、先頭のパーフォレーション42の
右端から寸法d3、後端は寸法d4である。また、フレ
ーム磁気記録部45の前端は、各パーフォレーション4
2の右端から寸法d5、後端は寸法d6である。
【0032】次に、図2、図5を用いて、上記第1、第
2のPS17,18及び磁気ヘッド36の配設位置につ
いて説明する。図5は図2においてフィルム22が巻上
げスプール24に巻き付けられて撮影位置にある状態を
示す図である。
【0033】第1のPS17は、図5に示すように、パ
ーフォレーション41,42の通過が検出可能な高さ位
置であって、かつ、図2に示すように、その検出点が露
光窓26の中心線に対してフィルム巻上げ方向の前方に
寸法d7の位置に配設されている。
【0034】そして、図5に示すように、第1のPS1
7の検出点は、フィルム22の駒が撮影位置にあるとき
のパーフォレーション41,42の中間に位置すること
となる。なお、第1のPS17によりパーフォレーショ
ン41のエッジを検出することで、後述するように、撮
影時におけるフィルム22の1駒給送時及び記録データ
の変更時における給送停止制御を行うようにしている。
【0035】また、第2のPS18は、図5に示すよう
に、パーフォレーション41,42の通過が検出可能な
高さ位置であって、かつ、図2に示すように、その検出
点が露光窓26の中心線に対してフィルム巻上げ方向の
後方に寸法(d1−d7)の位置に配設されている。
【0036】そして、図5に示すように、第2のPS1
8の検出点は、フィルム22の駒が撮影位置にあるとき
の第1のPS17の後方に隣接するパーフォレーション
41,42の中間に位置することとなる。なお、第1、
第2のPS17,18によりパーフォレーション41,
42のエッジを検出することで、後述するように、リー
ダ磁気記録部44への磁気記録時におけるフィルム22
の給送制御を行うようにしている。
【0037】また、磁気ヘッド36は、図2に示すよう
に、露光窓26の中心線に対してフィルム巻上げ方向の
前方に寸法d8の位置であって、上記磁気記録部44,
45が通過する高さ位置に配設されている。なお、本実
施形態では、d7=d8で、フィルム給送方向での位置
が第1のPS17に一致している。
【0038】図6は制御系を示すブロック図、図7はカ
メラ本体の背面図である。モータドライバ51は、モー
タ14に駆動電流を供給するもので、モータ14の回転
を停止させるときには、逆通電制動をかけることにより
短時間で停止を可能にしている。また、モータドライバ
51は、条件によってモータ14の両端を短絡させて行
う短絡制動(ショートブレーキ)や、モータ14の両端
を切り離して行う自然制動(オープンブレーキ)を組み
合わせたモータ停止制御をも可能にするものである。
【0039】磁気ヘッドドライバ52は、磁気ヘッド3
6に電流をオン、オフ供給することで、磁気記録部4
4,45にデータの記録を行わせるもので、供給電流
は、制御部60によって制御される。また、磁気ヘッド
36により磁気データを読み取るときには、磁気データ
を磁気的にピックアップして制御部60に送出するもの
である。
【0040】測光測距部53は、被写体輝度及び被写体
距離を測定するもので、露出部54は、上記測光測距部
53の測定結果を用いてフィルムを露出するものであ
る。表示部55は、LCDパネル等からなり、図7に示
すようにカメラ本体の背面ほぼ中央部に配設され、フィ
ルム装填の有無や、後述するように、各種のデータを表
示するものである。
【0041】制御部60は、ROM61、RAM62及
び時計機能を有するマイクロコンピュータ等からなり、
後述する図8、図9、図11、図13のフローチャート
に示すように、本カメラの動作を制御するものである。
RAM62は各種のデータを一時的に保管するもので、
後述するように、直前にフレーム磁気記録部44に記録
したデータと同じデータを1駒分記憶するものである。
【0042】また、ROM61は、制御プログラムを記
憶するとともに、フィルム22の現在の駒数から、モー
タ回転量センサ33が1パルス分だけ回転したときのフ
ィルム給送量を求めるテーブルデータを記憶するもので
ある。すなわち、巻上げスプール24の直径及びフィル
ム22の厚さは既知であり、これらを用いて、フィルム
22の駒数に応じた巻上げスプール24の巻太りの比率
を算出することができる。また、巻上げスプール減速系
32の減速比も既知であり、この減速比及び上記巻太り
の比率から、モータ回転量センサ33からの1パルス当
りのフィルム給送量は、フィルム22の駒数の関数とし
て予め算出される。ROM61は、この関数をテーブル
データとして記憶している。
【0043】また、上記制御部60には、レリーズスイ
ッチ71、駒データ変更モードスイッチ72、リーダ部
データ設定モードスイッチ73、画面サイズ設定スイッ
チ74、データ内容選択スクロールスイッチ75及びデ
ータ内容決定スイッチ76が接続されており、図7に示
すように、レリーズスイッチ71はカメラ本体の上面適
所に配設され、他のスイッチ72〜76は、カメラ本体
11の背面の上記表示部55の周囲適所に配設されてい
る。そして、上記制御部60は、各スイッチの操作状態
に基づいて、上記各部の動作を制御する。
【0044】上記レリーズスイッチ71は撮影動作を行
わせるためのものである。上記駒データ変更モードスイ
ッチ72はフレーム磁気記録部45のデータ変更を指示
するためのもので、上記リーダ部データ設定モードスイ
ッチ73はリーダ磁気記録部44のデータ設定を指示す
るためのものである。
【0045】この駒データ変更モードスイッチ72及び
リーダ部データ設定モードスイッチ73が操作される
と、表示部55に選択可能なデータが列挙され、その内
の1つのデータにカーソルが付されるようになってい
る。
【0046】上記画面サイズ設定スイッチ74は、パノ
ラマ、「16:9」又は「4:3」のように画面サイズ
を設定するもので、撮影者がファインダ77を覗きなが
ら設定するようになっている。
【0047】上記データ内容選択スクロールスイッチ7
5は、操作する毎に表示部55に列挙表示されたデータ
に付されたカーソルをスクロールさせるものである。上
記データ内容決定スイッチ76は、操作したときにカー
ソルが付されているデータを選択データとして決定する
ものである。
【0048】次に、図8、図9のフローチャートに従っ
て、図10のタイミングチャートを参照しながら磁気デ
ータの記録動作を説明する。図8はメインルーチンを示
すフローチャート、図9は図8の#60のサブルーチン
を示すフローチャート、図10は各部の状態を示すタイ
ミングチャートである。
【0049】まず、レリーズスイッチ71のオン、オフ
が判別される(#10)。なお、このときフィルム22
は図5に示すように配置されている。
【0050】そして、レリーズスイッチ71がオンであ
れば(#10でYES)、測光と測距が行われ(#2
0)、次いで、フィルム22に露出が行われ(#3
0)、露出が完了すると、レリーズスイッチ71の受付
が禁止されて(#40)、巻上げ動作が開始される(#
50)。
【0051】すなわち、図10に示すように、モータ1
4へのモータ電流IMの供給が開始される。そして、モ
ータ14の回転速度VMが安定速度に向かって上昇し、
これに応じてモータ回転量センサ33の検出信号SMPの
パルス幅が短縮されて、一定の回転速度V1でモータ1
4が駆動される。
【0052】次に、図9に示すデータ記録サブルーチン
に進む(#60)。まず、ROM61に記憶されたテー
ブルデータを参照し、現在のフィルム22の駒数を用い
て、モータ回転量センサ33の検出信号SMPの1パルス
当りのフィルム給送量を求め、これと寸法d5(図4参
照)とから、寸法d5だけ給送するための検出信号SMP
のパルス数Nが算出される(#200)。
【0053】次に、第1のPS17によってパーフォレ
ーション42の前端が検出されると(#210でYE
S)、モータ回転量センサ33の検出信号SMPのパルス
数カウントが開始され(#220)、次に第1のPS1
7によってパーフォレーション42の後端が検出される
と(#230でYES)、モータ回転量センサ33の検
出信号SMPのパルス数カウントが一旦リセットされ(#
240)、このリセット直前のカウントパルス数Mから
フィルム22の平均的給送速度が算出される(#25
0)。すなわち、パーフォレーション42の寸法d0
と、その間に出力されるモータ回転量センサ33の検出
信号SMPのパルス数Mとから、フィルム22の給送速度
が算出される。
【0054】次いで、算出されたフィルム給送速度を用
いて磁気データの記録周波数が算出される(#26
0)。これは、フィルム給送速度は電池の消耗度合い等
その他の要因により変動する一方、記録すべきデータ量
(ビット数)は予め設定されていることから、フィルム
22のフレーム磁気記録部45、すなわち図4に示す寸
法(d6−d5)内への磁気データの記録を適正なビッ
ト密度で行わせるためである。
【0055】続いて、#230の後端検出から寸法d5
(図4参照)だけフィルムが給送されたかどうかが判別
される(#270)。すなわち、#230の後端検出か
らカウントされている検出信号SMPのパルス数が上記算
出パルス数Nになったかどうかが判別される。
【0056】そして、寸法d5だけフィルムが給送され
ると(#270でYES)、磁気データの記録が行われ
(#280)、所定の磁気データが記録されるまで(#
290でNO)、継続され、磁気データの記録が終了す
ると(#290でYES)、モータ14の回転速度が減
速されてフィルム給送速度が低下する(#300)。
【0057】すなわち、図10に示すように、t1時点
で磁気データの記録が開始され、t時点で所定の磁気
データの記録が終了する。このt時点からモータ14
へ供給するモータ電流IMを−I2として逆通電を行うこ
とによって、モータ14に制動をかけ、その回転速度を
回転速度V2(<V1)まで低下させる。そして、回転速
度V2まで低下した後、モータ14への電流供給を所定
のデューティ比でオン、オフさせることによって、ほぼ
一定の回転速度V2に維持する。この回転速度V2は、モ
ータ回転量センサ33からの単位時間当りの検出信号SM
Pのパルス数が所定値になるように制御されることによ
って得られている。
【0058】そして、パーフォレーション41の後端が
検出されるまで継続し(#310でNO)、後端が検出
されると(#310でYES)、図8のメインルーチン
に戻る。
【0059】そして、図10に示すように、モータ14
へ供給するモータ電流IMを−I2として逆通電を行うこ
とによってモータ14の回転を停止させ、フィルム22
の給送が停止され(#70)、フィルム22の配置は、
1駒給送後の図5に示す状態になる。次いで、レリーズ
スイッチ71の受付が許可されて(#80)、#10に
戻って、レリーズスイッチ71の待機状態になる。
【0060】一方、#10において、レリーズスイッチ
71がオンでなければ(#10でNO)、駒データ変更
モードスイッチ72のオン、オフが判別され(#9
0)、オフであれば(#90でNO)、#10に戻る。
【0061】#90において、駒データ変更モードスイ
ッチ72がオンであれば(#90でYES)、データ内
容選択スクロールスイッチ75を操作することによっ
て、表示部55に列挙表示されたデータに付されたカー
ソルがスクロールされてデータの選択が行われ(#10
0)、次いで、データ内容決定スイッチ76を操作する
ことによって、カーソルが付されたデータが選択データ
として決定される(#110)。
【0062】続いて、駒データ変更モードスイッチ72
のオン、オフが再度判別され(#120)、オフであれ
ば(#120でNO)、#100及び#110が繰り返
されて、異なる種類のデータの選択及び決定が可能にさ
れる。
【0063】そして、駒データ変更モードスイッチ72
がオンにされると(#120でYES)、後述するデー
タ変更サブルーチンに進んで(#130)、#10に戻
る。
【0064】このように、図5に示すように、フィルム
22が撮影位置にあるときに第1のPS17がパーフォ
レーション41,42の中間に位置するように構成し、
最初のパーフォレーション42の後端検出からモータ回
転量センサ33のパルス数を所定数カウントした時点で
磁気データの記録を開始するようにしたので、磁気デー
タの記録を予め設定されているフレーム磁気記録部45
のエリア内から確実に開始することができる。
【0065】また、パーフォレーション42の通過中に
おけるモータ回転量センサ33のパルス数をカウントす
ることによってフィルム22の給送速度を算出し、この
給送速度に応じて磁気データの記録周波数を決定するよ
うにしたので、予め設定されているフレーム磁気記録部
45のエリア内に確実に記録できるとともに、適正なビ
ット密度で磁気データの記録を行うことができる。
【0066】また、磁気データの記録中は、モータ14
のオン、オフを行わずにフィルム22の給送を行うよう
にしたので、消費電流の変動による給送速度のばらつき
を抑制して一定速度でフィルム22を給送することがで
き、これによって磁気データのビット密度やビット幅の
ばらつきを防止することができる。従って、磁気データ
の読取を正確に行うことができる。
【0067】また、磁気データの記録終了後にフィルム
22の給送速度を低下させるようにしたので、パーフォ
レーション41の後端検出から短時間でフィルム22を
停止させることができ、これによって、フィルム22の
給送停止を精度良く行うことができる。
【0068】なお、上記回転速度V2は、#70におい
て減速開始から短時間でフィルム22が停止して、図5
に示すように、露光窓26に対して精度良くフィルム2
2の駒43を配置することができるような値に設定され
ている。
【0069】また、上記実施形態では、d7=d8でフ
ィルム給送方向での位置が磁気ヘッド36と第1のPS
17とで一致しているが、d7≠d8の場合には、#2
00において、第1のPS17と磁気ヘッド36の相対
距離分を補正して寸法(d5+d8−d7)に相当するパ
ルス数を算出すればよい。
【0070】図11は図8の#130のデータ変更サブ
ルーチンを示すフローチャート、図12は同サブルーチ
ンを説明するための各部の状態を示すタイミングチャー
トである。
【0071】まず、モータ14及びカートリッジ減速系
31が駆動されてフィルム22の巻戻しが開始され(#
400)、第1のPS17によって3個目のパーフォレ
ーション、すなわちデータ変更すべき、1駒前方のパー
フォレーション41の前端が検出されると(#410で
YES)、図12に示すように、巻戻しが停止される
(#420)。
【0072】次いで、モータ14及び巻上げスプール減
速系32が駆動されてフィルム22の巻上げが開始され
(#430)、第1のPS17によって2個目のパーフ
ォレーション、すなわちデータ変更を行う駒に対応する
パーフォレーション42の後端が検出されると(#44
0でYES)、図9のデータ記録サブルーチンに進んで
データの変更記録が行われ(#450)、巻上げが停止
されて(#460)、終了する。
【0073】このように、撮影後に1駒前のフレーム磁
気記録部45のデータを変更可能にしたので、撮影され
た人数に応じてプリント枚数などのデータを変更するこ
とが容易に行え、これによって操作性の向上を図ること
ができる。
【0074】また、フレーム磁気記録部45の変更デー
タの記録を撮影後のデータ記録と同様に巻上げ中に行う
ようにしたので、巻上げスプール減速系32による給送
精度を確保することにより、均一なビット密度で記録で
きる等、磁気記録を精度良く行うことができる。
【0075】なお、#410において、3個目のパーフ
ォレーションの前端が検出されるまで巻戻しを行ってい
るが、これに代えて、2個目のパーフォレーション、す
なわち1駒分だけ巻戻しを行った後、巻戻しを停止する
ようにしてもよい。この場合には、#440では1個目
のパーフォレーションの後端検出を判別するようにする
ことにより、同様にデータ変更を行うことができる。
【0076】また、#450において、変更されていな
いデータは、RAM62に保管されている最初に記録さ
れたデータが変更されずに記録される。
【0077】次に、図13〜図16を用いて、リーダ磁
気記録部44へのデータ記録動作について説明する。図
13、図14は同記録動作手順を示すフローチャート、
図15は同手順を説明するための各部の状態を示すタイ
ミングチャート、図16はリーダ磁気記録部44の位置
検出を説明するための図である。
【0078】なお、リーダ磁気記録部44への磁気記録
は、フィルムの先頭の駒からの巻戻し中に行うことも可
能ではあるが、ここでは後述する理由により先頭の駒ま
での巻上げ中に行うようにしている。
【0079】リーダ磁気記録部44への磁気記録動作前
の初期状態においては、フィルム22はフィルムカート
リッジ21に完全に収納されているものとする。
【0080】まず、リーダデータ設定モードスイッチ7
3のオン、オフが判別され(#500)、オフであれば
(#500でNO)、待機する。
【0081】一方、リーダデータ設定モードスイッチ7
3がオンにされると(#500でYES)、データ内容
選択スクロールスイッチ75を操作することによって、
表示部55に列挙表示されたデータに付されたカーソル
がスクロールされてデータの選択が行われ(#51
0)、次いで、データ内容決定スイッチ76を操作する
ことによって、カーソルが付されたデータが選択データ
として決定される(#520)。
【0082】続いて、リーダデータ設定モードスイッチ
73のオン、オフが再度判別され(#530)、オフで
あれば(#530でNO)、#510及び#520が繰
り返されて、異なる種類のデータの選択及び決定が可能
にされる。
【0083】そして、リーダデータ設定モードスイッチ
73がオンにされると(#530でYES)、リーダ磁
気記録部44への記録が開始される。
【0084】すなわち、フィルム22の送り出しが開始
され(#540)、第1のPS17によりフィルム22
の先端が検出されたかどうかが判別され(#550)、
検出されると(#550でYES、図15のt1時点)、
続いて、第2のPS18により先頭のパーフォレーショ
ン41の前端が検出されたかどうかが判別され(#56
0)、検出されると(#560でYES、図15のt2時
点)、次いで、第1のPS17により先頭のパーフォレ
ーション41の後端が検出されたかどうかが判別される
(#570)。
【0085】そして、後端が検出されると(#570で
YES、図15のt3時点)、送り出しが停止される(#
580)。これによって、図5に示す撮影位置には、フ
ィルム22の第1駒が配置される。
【0086】次いで、フィルム22の巻戻しが開始され
(#590)、第2のPS18により巻戻し開始から2
個目のパーフォレーション、すなわち先頭のパーフォレ
ーション42の前端が検出されたかどうかが判別され
(#600)、検出されると(#600でYES、図1
5のt4時点)、巻戻しが停止される(#610)。
【0087】このとき、フィルム22は図16に示すよ
うな配置になっている。すなわち、第2のPS18の左
右には先頭のパーフォレーション41,42が配置され
る。一方、第1のPS17の左右には先頭のパーフォレ
ーションの前方に想定される仮想的なパーフォレーショ
ン41,42が配置され、撮影位置には仮想的な第0駒
の駒43が配置される。
【0088】従って、フィルム22の巻上げ動作におい
て、第2のPS18による先頭のパーフォレーション4
2の後端検出は、第1のPS17による仮想的なパーフ
ォレーション42の後端検出に相当することとなる。
【0089】一方、図4で説明したように、先頭パーフ
ォレーション42の後端と仮想パーフォレーション42
の後端の間隔は寸法d1であり、先頭パーフォレーショ
ン42の後端とリーダ磁気記録部44の前端の間隔は寸
法d3である。
【0090】以上のことから、第2のPS18による先
頭のパーフォレーション42の後端検出から寸法(d1
−d3)だけフィルム22の巻上げを行うと、リーダ磁
気記録部44の前端が磁気ヘッド36に対向することと
なる。
【0091】図13に戻って、巻上げが開始され(#6
20)、図9を用いて説明したデータ記録サブルーチン
に進んで(#630)、巻上げが停止される(#64
0、図15のt5時点)。
【0092】なお、#630では、寸法d5に代えて寸
法(d1−d3)が用いられる。また、パーフォレーショ
ンの検出は、第1のPS17に代えて第2のPS18が
用いられる。その他は図9で説明した手順で行われる。
【0093】次いで、巻戻しが開始され(#650)、
第1のPS17によりパーフォレーションの後端が検出
されたかどうかが判別され(#660)、検出されると
(#660でYES、図15のt6時点)、タイマカウン
トが開始され(#670)、次いで第1のPS17によ
りパーフォレーションの前端が検出されたかどうかが判
別される(#680)。
【0094】そして、前端が検出されなければ(#68
0でNO)、カウント時間が所定時間Tを越えたかどう
かが判別され(#690)、所定時間Tになるまでは
(#690でNO)、#680に戻って検出が継続され
る。
【0095】第1のPS17によりパーフォレーション
の前端が検出されると(#680でYES)、カウント
していたタイマが0にリセットされ(#700)、#6
60に戻って以上の動作が繰り返される。
【0096】そして、第1のPS17によりパーフォレ
ーションの前端が検出されることなくタイマカウントが
所定時間Tを越えると(#690でYES)、フィルム
22の先端が通過したものと判断されて、巻戻しが停止
される(#710、図15のt7時点)。
【0097】なお、上記所定時間Tは、第1のPS17
によりフィルム先端が検出された後の巻戻し動作によっ
てフィルム22が完全にフィルムカートリッジ21内に
収納されるために充分な時間に設定する。
【0098】このように、第2のPS18を用いて、フ
ィルム22の仮想的な第0駒を検出するようにしたの
で、フレーム磁気記録部45にデータ記録を行うときと
同様の手順で、リーダ磁気記録部44を正確に検出する
ことができ、これによってリーダ磁気記録部44内にデ
ータ記録を行うことができる。
【0099】また、リーダ磁気記録部44への磁気記録
をフレーム磁気記録部45への磁気記録と同様に巻上げ
中に行うようにしたので、巻上げスプール減速系32に
よる給送精度を確保することにより、均一なビット密度
で記録できる等、磁気記録を精度良く行うことができ
る。
【0100】なお、本発明は、上記実施形態に限られ
ず、以下に示す変形形態を採用することができる。
【0101】(1)図9の#200において算出したパ
ーフォレーション42の後端検出から磁気データ記録開
始までの上記パルス数Nは、#240においてパルス数
Mが得られた後で、N=M×d5/d0によって算出するよ
うにしてもよい。これによって同様の効果が得られる。
【0102】(2)上記パルス数Nは、位置検出誤差を
考慮して、10パルス程度の所定値を算出値に加算する
ようにしてもよい。これによって、より確実に磁気デー
タを磁気記録部45内に記録することができる。
【0103】(3)上記実施形態では、図9の#300
の減速開始を磁気データの記録終了から行っているが、
これに代えて、#310で後端検出を行うパーフォレー
ション41の前端を検出した時点で減速を開始するよう
にしてもよい。
【0104】(4)図9の#300においてモータ14
の回転速度を回転速度V2まで低下させた後の、モータ
14への電流供給のデューティ比は、モータ14のオ
ン、オフ特性、周囲温度、又は電源電圧の内の少なくと
も1つをパラメータとして、決定するようにしてもよ
い。これによって、各パラメータの変動に応じて回転速
度V2を好適な値に保持することができる。
【0105】(5)上記実施形態では、1駒前のフレー
ム磁気記録部45のデータを変更するようにしたが、任
意の駒のフレーム磁気記録部45のデータを変更するよ
うにしてもよい。これは、データを変更する駒を指定
し、現在撮影位置にある駒番号は予め分かっているの
で、パーフォレーションをカウントしながら指定された
駒まで巻き戻した後、巻き上げながら変更データを記録
することによって行える。なお、この場合に、現在の駒
までの記録データをRAM62に保管しておいて、変更
しないデータをRAM62から読み出して、フレーム磁
気記録部45のデータ更新を行うようにすることもでき
る。
【0106】(6)上記実施形態では、リーダ磁気記録
部44にデータを記録する際に、第1駒までフィルム2
2を送り出すようにしたが、これに限られず、第2駒以
降の所定の駒位置まで送り出すようにしてもよい。
【0107】(7)フィルム給送速度の算出は、図10
におけるt1時点の直前にモータ回転量センサ33の検
出信号SMPのパルス幅の時間をカウントすることによっ
て行うようにしてもよい。これによって、磁気データの
記録直前のフィルム給送速度を算出することができ、こ
の算出結果を用いることによって磁気データの記録周波
数を好適に決定することができる。
【0108】(8)図11のデータ変更サブルーチンに
おいて、フィルム22の1駒の巻戻し中に、磁気ヘッド
36に所定の記録電流を与えて変更すべきフレーム磁気
記録部45に記録されたデータを消去するようにしても
よい。単に重ね書きを行うだけでは前回の記録が微弱信
号ながら残留してしまう虞れがあるが、巻戻し中にデー
タを消去することによって、変更データの再記録におけ
るS/N比を向上することができる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、撮影毎に行われるフィルム1駒分の巻上げ中
に、撮影された駒に関するデータを当該駒に対応する磁
気記録部に記録するもので、データの変更が行われる
と、変更すべき磁気記録部までフィルムを巻き戻した後
に巻上げを行い、この巻上げ中に変更されたデータの再
記録を行わせるようにしたので、撮影毎に行われる最初
の記録動作と変更データの再記録動作とを同一の状態で
行うことができる。従って、磁気データの記録状態をほ
ぼ同様にすることができ、これによって記録された磁気
データの読取精度を向上することができる。
【0110】また、請求項2の発明によれば、撮影毎に
行われるフィルム1駒分の巻上げ中に、撮影された駒に
関するデータを当該駒に対応する磁気記録部に記録する
もので、フィルムカートリッジに収納されたフィルムを
少なくとも1駒目まで巻き上げ、次いでリーダ磁気記録
部まで巻き戻した後に再巻上げを行い、この再巻上げ中
にフィルムデータの記録を行わせるようにしたので、撮
影毎に行われるフレーム磁気記録部への記録動作とリー
ダ磁気記録部への記録動作とを同一の状態で行うことが
できる。従って、磁気データの記録状態をほぼ同様にす
ることができ、これによって記録された磁気データの読
取精度を向上することができる。
【0111】また、請求項3の発明によれば、フィルム
巻上げ時に移動する各パーフォレーションに対向する位
置であって上記露光窓のフィルム巻上げ方向の両端側に
それぞれ配設された第1のパーフォレーション検出手段
及び第2のパーフォレーション検出手段を備え、この第
1、第2のパーフォレーション検出手段の間隔を位置基
準のための一対のパーフォレーションの間隔に一致させ
るようにしたので、フィルムの巻上げにおいて、第1の
パーフォレーション検出手段によるパーフォレーション
の検出時点と、第2のパーフォレーション検出手段によ
る1駒分だけ離れたパーフォレーションの検出時点とを
一致させることができる。これによってフィルムの給送
制御において、その場合に応じて適宜いずれかの検出手
段を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カメラ本体内部の上面側から見た概略構成図で
ある。
【図2】カメラ本体内部の背面側から見た概略構成図で
ある。
【図3】フィルム給送系を示す構成図である。
【図4】フィルムの構造を示す図である。
【図5】図2においてフィルムが巻上げスプールに巻き
付けられて撮影位置にある状態を示す図である。
【図6】制御系を示すブロック図である。
【図7】カメラ本体の背面図である。
【図8】メインルーチンを示すフローチャートである。
【図9】図8の#60のデータ記録サブルーチンを示す
フローチャートである。
【図10】各部の状態を示すタイミングチャートであ
る。
【図11】図8の#130のデータ変更サブルーチンを
示すフローチャートである。
【図12】各部の状態を示すタイミングチャートであ
る。
【図13】リーダ磁気記録部への記録動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図14】リーダ磁気記録部への記録動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図15】各部の状態を示すタイミングチャートであ
る。
【図16】リーダ磁気記録部の位置検出を説明するため
の図である。
【符号の説明】
11 カメラ本体 14 モータ 17 第1のパーフォレーションセンサ 18 第2のパーフォレーションセンサ 21 フィルムカートリッジ 22 フィルム 24 巻上げスプール 33 モータ回転量センサ 36 磁気ヘッド(磁気記録手段) 41 第1のパーフォレーション 42 第2のパーフォレーション 43 駒 44 リーダ磁気記録部 45 フレーム磁気記録部 51 モータドライバ 52 磁気ヘッドドライバ 60 制御部(記録制御手段) 61 ROM 62 RAM 71 レリーズスイッチ 72 駒データ変更モードスイッチ(データ変更手段) 73 リーダデータ設定モードスイッチ(データ作成手
段) 74 画面サイズ設定スイッチ 75 データ内容選択スクロールスイッチ 76 データ内容決定スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影が行われる駒の位置に対応して磁気
    記録部が設けられたフィルムを順次巻き上げて撮影を行
    うカメラであって、撮影毎の1駒分の巻上げ中に、撮影
    された駒に関するデータを当該駒に対応する磁気記録部
    に記録する磁気記録手段と、上記データの変更を行うデ
    ータ変更手段と、変更すべき磁気記録部までフィルムを
    巻き戻した後に巻上げを行い、この巻上げ中に上記磁気
    記録手段により変更されたデータの再記録を行わせる記
    録制御手段とを備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 撮影が行われる駒の位置に対応してフレ
    ーム磁気記録部が設けられるとともに1駒目の先端側に
    リーダ磁気記録部が設けられたフィルムが収納されたフ
    ィルムカートリッジから上記フィルムを引き出して1駒
    ずつ撮影を行い、かつこの撮影後のフィルム1駒分の巻
    上げ中に当該駒に関するデータを対応するフレーム磁気
    記録部に記録するカメラであって、上記フィルムに関す
    るフィルムデータを作成するデータ作成手段と、上記リ
    ーダ磁気記録部に上記作成されたフィルムデータの記録
    を行う磁気記録手段と、上記フィルムカートリッジに収
    納されたフィルムを少なくとも1駒目まで巻き上げ、次
    いでリーダ磁気記録部まで巻き戻した後に再巻上げを行
    い、この再巻上げ中に上記磁気記録手段により上記フィ
    ルムデータの記録を行わせる記録制御手段とを備えたこ
    とを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 フィルム長手方向に一列に所定間隔で穿
    設された位置基準のための一対のパーフォレーション
    と、この各パーフォレーション対の間に設けられた撮影
    領域からなる駒とを備えたフィルムを撮影毎に1駒分ず
    つ巻き上げて各駒に露光窓を介して撮影を行うカメラで
    あって、フィルム巻上げ時に移動する上記各パーフォレ
    ーションに対向する位置であって上記露光窓のフィルム
    巻上げ方向の両端側にそれぞれ配設された第1のパーフ
    ォレーション検出手段及び第2のパーフォレーション検
    出手段を備え、この第1、第2のパーフォレーション検
    出手段の間隔が上記所定間隔に一致していることを特徴
    とするカメラ。
JP8016234A 1996-01-31 1996-01-31 カメラ Pending JPH09211665A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0969652A3 (en) * 1998-06-29 2001-11-21 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus, information processing method, and storage medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0969652A3 (en) * 1998-06-29 2001-11-21 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus, information processing method, and storage medium

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