JPH10300262A - 空冷吸収式冷凍装置 - Google Patents

空冷吸収式冷凍装置

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JPH10300262A
JPH10300262A JP9111108A JP11110897A JPH10300262A JP H10300262 A JPH10300262 A JP H10300262A JP 9111108 A JP9111108 A JP 9111108A JP 11110897 A JP11110897 A JP 11110897A JP H10300262 A JPH10300262 A JP H10300262A
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heat exchanger
air
refrigerant
heat
temperature regenerator
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Noriyuki Okuda
則之 奥田
Koichi Yasuo
晃一 安尾
Shiro Yakushiji
史朗 薬師寺
Masato Uchiumi
正人 内海
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 冷房運転時における2次冷媒の異常過熱を防
止することにより、2次冷媒にフロン系冷媒を用いたと
しても冷媒分解が生じないようにする。 【解決手段】 1次冷媒が循環し高温再生器1、気液分
離器4、暖房熱源を得るための温熱熱交換器5、低温再
生器6、空冷凝縮器9、蒸発器12、空冷吸収器15を
順次接続してなる1次冷媒回路Xと、2次冷媒yが循環
し、温熱熱交換器5、利用側熱交換器17、蒸発器12
を順次接続してなる2次冷媒回路Yとを備えた冷凍装置
において、フロン系冷媒を2次冷媒yとして使用し、温
熱熱交換器5の入口及び出口を低温再生器の1次冷媒出
口及び気液分離器4に夫々接続し、分離器4と連通する
凝縮液還流回路21に、冷房時閉弁暖房時開弁する弁2
5を設け、冷房時再生器6を通過し飽和した水蒸気a
(100℃程度)が温熱熱交換器5に流入し、交換器5
の温度が100℃程度に抑えられるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空冷吸収式冷凍
装置に関し、さらに詳しくは空冷吸収式冷凍装置におけ
る2次冷媒の過熱を防止する機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、空冷吸収式冷凍装置は、1次冷
媒が循環し、再生器、気液分離器、1次冷媒(例えば、
1次冷媒蒸気)から暖房熱源を得る温熱熱交換器、空冷
凝縮器、1次冷媒(例えば、凝縮1次冷媒液)から冷房
熱源を得る蒸発器および空冷吸収器を接続してなる1次
冷媒回路と、2次冷媒が循環し、前記温熱熱交換器、利
用側熱交換器および前記蒸発器を接続してなる2次冷媒
回路とを備えて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成の空
冷吸収式冷凍装置の場合、暖房運転時における暖房熱源
として気液分離器から供給される高温の1次冷媒蒸気の
保有する熱を温熱熱交換器により2次冷媒へ伝達するよ
うにしているため、冷房運転時においても、温熱熱交換
器を流れる2次冷媒は、高温の1次冷媒蒸気にさらされ
ることとなる。この場合、2次冷媒として水を用いてい
る空冷吸収式冷凍装置においては、2次冷媒回路を循環
する水が高圧となるおそれがある点を除いてあまり問題
はない。なお、循環水の高圧化を防止するために、冷水
が得られる蒸発器と温熱熱交換器とを直列に接続したも
のがある。
【0004】ところが、2次冷媒としてフロン系冷媒
(例えば、R407c等の混合冷媒)を用いた場合、空
冷吸収式冷凍装置を上記構成のままとすると、冷房運転
時において温熱熱交換器に高温の1次冷媒蒸気(150
℃以上)が供給されることとなるため、2次冷媒である
フロン系冷媒が高温にさらされることとなる。すると、
フロン系冷媒が分解してしまうという不具合が生じる。
【0005】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、冷房運転時における2次冷媒の異常過熱を防止す
ることにより、2次冷媒にフロン系冷媒を用いたとして
も冷媒分解が生じないようにすることを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明の第1の基本構
成では、上記課題を解決するための手段として、1次冷
媒が循環し、高温再生器1、気液分離器4、暖房熱源を
得るための温熱熱交換器5、低温再生器6、空冷凝縮器
9、冷房熱源を得るための蒸発器12および空冷吸収器
15を順次接続してなる1次冷媒回路Xと、2次冷媒y
が循環し、前記温熱熱交換器5、利用側熱交換器17お
よび前記蒸発器12を順次接続してなる2次冷媒回路Y
とを備えた空冷吸収式冷凍装置において、前記2次冷媒
yとしてフロン系冷媒を採用するとともに、前記温熱熱
交換器5の入口および出口を、前記低温再生器6におけ
る1次冷媒出口および前記気液分離器4にそれぞれ接続
し且つ該気液分離器4と連通する凝縮液還流回路21
に、冷房運転時に閉弁し、暖房運転時に開弁する開閉弁
25を介設している。
【0007】上記のように構成したことにより、冷房運
転時においては、低温再生器6を通過して飽和した蒸気
(100℃程度)が温熱熱交換器5に流入するため、温
熱熱交換器5の温度が100℃程度に抑えられることと
なる。従って、温熱熱交換器5における2次冷媒yの異
常過熱が防止され、2次冷媒yとして用いられているフ
ロン系冷媒の分解が防止されることとなり、装置の信頼
性を確保することができる。また、暖房運転時において
は、気液分離器4から低温再生器6を経て温熱熱交換器
5へ1次冷媒蒸気a(130℃程度)が供給されること
となり、該1次冷媒蒸気aの保有する熱が暖房熱源とし
て2次冷媒yへ伝達されることとなる。従って、暖房運
転時における成績係数(COP)の低下を防止すること
ができる。
【0008】本願発明の第1の基本構成において、前記
凝縮液回路回路21に、前記開閉弁25に代えて液シー
ル部30を設けた場合、開閉弁25を省略できることと
なり、コストダウンに寄与する。
【0009】本願発明の第2の基本構成では、上記課題
を解決するための手段として、1次冷媒が循環し、高温
再生器1、気液分離器4、暖房熱源を得るための温熱熱
交換器5、低温再生器6、空冷凝縮器9、冷房熱源を得
るための蒸発器12および空冷吸収器15を順次接続し
てなる1次冷媒回路Xと、2次冷媒yが循環し、前記温
熱熱交換器5、利用側熱交換器17および前記蒸発器1
2を順次接続してなる2次冷媒回路Yとを備えた空冷吸
収式冷凍装置において、前記2次冷媒yとしてフロン系
冷媒を採用するとともに、前記温熱熱交換器5を、前記
低温再生器6における吸収液通路6aに配設している。
【0010】上記のように構成したことにより、冷房運
転時においては、低温再生器6における吸収液温度は飽
和蒸気(100℃程度)と同等となっているため、温熱
熱交換器5の温度が100℃程度に抑えられることとな
る。従って、温熱熱交換器5における2次冷媒yの異常
過熱が防止され、2次冷媒yとして用いられているフロ
ン系冷媒の分解が防止されることとなり、装置の信頼性
を確保することができる。また、暖房運転時において
は、気液分離器4から低温再生器6に供給される吸収液
(130℃程度)の保有する熱が暖房熱源として2次冷
媒yへ伝達されることとなる。従って、暖房運転時にお
ける成績係数(COP)の低下を防止することができ
る。
【0011】本願発明の第2の基本構成において、前記
気液分離器4から前記低温再生器6へ供給される中間濃
溶液と前記空冷吸収器15から前記気液分離器4へ還流
される吸収希溶液とを熱交換させる高温溶液熱交換器7
と、前記中間濃溶液が流通する配管に、前記高温溶液熱
交換器7をバイパスし且つ暖房運転時にのみ開通するバ
イパス回路32とを設けた場合、暖房運転時において低
温再生器6へは高温溶液熱交換器7をバイパスした(即
ち、高温溶液熱交換器7において吸収希溶液cに熱回収
されない)中間濃溶液bが供給されることとなり、冷房
運転時において高温再生器1へ還流される吸収希溶液c
への熱回収を有効に行いつつ、暖房運転時における成績
係数(COP)の低下を防止することができる。
【0012】本願発明の第3の基本構成では、上記課題
を解決するための手段として、1次冷媒が循環し、高温
再生器1、気液分離器4、暖房熱源を得るための温熱熱
交換器5、低温再生器6、空冷凝縮器9、冷房熱源を得
るための蒸発器12および空冷吸収器15を順次接続し
てなる1次冷媒回路Xと、2次冷媒yが循環し、前記温
熱熱交換器5、利用側熱交換器17および前記蒸発器1
2を順次接続してなる2次冷媒回路Yとを備えた空冷吸
収式冷凍装置において、前記2次冷媒yとしてフロン系
冷媒を採用するとともに、前記気液分離器4から前記低
温再生器6へ供給される中間濃溶液bと前記空冷吸収器
15から前記気液分離器4へ還流される吸収希溶液cと
を熱交換させる高温溶液熱交換器7を付設し且つ該高温
溶液熱交換器7の下流側に前記温熱熱交換器5を配設し
ている。
【0013】上記のように構成したことにより、冷房運
転時においては、高温溶液熱交換器7の下流側の吸収液
温度は高温溶液熱交換器7における熱回収により130
℃程度となっているため、温熱熱交換器5の温度が13
0℃程度に抑えられることとなる。従って、温熱熱交換
器5における2次冷媒yの異常過熱が防止され、2次冷
媒yとして用いられているフロン系冷媒の分解が防止さ
れることとなり、装置の信頼性を確保することができ
る。また、暖房運転時においては、気液分離器4から高
温溶液熱交換器7を通過した中間濃溶液b(130℃程
度)の保有する熱が暖房熱源として2次冷媒yへ伝達さ
れることとなる。従って、暖房運転時における成績係数
(COP)の低下を防止することができる。
【0014】本願発明の第3の基本構成において、前記
温熱熱交換器5と前記高温溶液熱交換器7とを一体化し
た場合、コストダウンを図ることができる。
【0015】また、前記温熱熱交換器5における1次冷
媒通路の出口を、前記気液分離器4からの1次冷媒蒸気
aが供給されるとともに前記温熱熱交換器5より高位で
あって前記気液分離器4と同一高さもしくはそれより低
位に配置された暖房用吸収器53を介して前記高温再生
器1に接続した場合、暖房運転時において温熱熱交換器
5の1次冷媒通路に供給された吸収濃溶液bが暖房吸収
器53に入り、そこで1次冷媒蒸気aを吸収して吸収希
溶液cとなって高温再生器1へ還流されることとなり、
暖房運転時における1次冷媒の搬送をスムーズに行うこ
とができる。
【0016】また、前記低温再生器6における吸収液通
路6aに、第2の温熱熱交換器43を配設した場合、暖
房運転時における成績係数(COP)がより向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0018】以下の各実施の形態においては、吸収液と
して例えば臭化リチウム水溶液(LiBr水溶液)が採
用され、1次冷媒回路Xを循環する1次冷媒として水お
よび水蒸気が採用され、2次冷媒回路Yを循環する2次
冷媒yとしてフロン系冷媒(例えば、R407c等の混
合冷媒)が採用されている。
【0019】第1の実施の形態(請求項1に対応) 図1には、本願発明の第1の実施の形態にかかる空冷吸
収式冷凍装置の全体的な冷凍システムの構成が示されて
いる。
【0020】図1において、符号1は高温再生器であ
り、ガスバーナ等の加熱源2を備えている。該高温再生
器1の上方には、沸騰気液通路3を介して連通された気
液分離器4が設けられている。前記高温再生器1におい
ては、吸収希溶液c(即ち、臭化リチウム希溶液)を加
熱沸騰させて、沸騰気液通路3を介して上方に位置する
気液分離器4に供給し、ここで1次冷媒蒸気である水蒸
気aと吸収濃溶液b(即ち、臭化リチウム濃溶液)とに
分離再生するようになっている。
【0021】前記臭化リチウム希溶液cは、後に詳述す
る空冷吸収器15において吸収濃溶液である臭化リチウ
ム濃溶液bに1次冷媒凝縮液である水dを吸収して得ら
れ、低温溶液熱交換器14および高温溶液熱交換器7を
経て予熱されて気液分離器4に供給され、その後高温再
生器1へ還流されることとなっている。
【0022】前記気液分離器4において分離された水蒸
気aは低温再生器6に送られる。一方、前記気液分離器
4において分離された臭化リチウムの中間濃溶液bは、
前記高温溶液熱交換器7において前記した臭化リチウム
希溶液cと熱交換した後に前記低温再生器6の吸収液通
路6aへ供給される。なお、低温再生器6に供給される
中間濃溶液bの温度は130℃程度とされる。符号8は
排ガスを排出するための排ガス通路である。
【0023】前記低温再生器6においては、気液分離器
4から供給された水蒸気aと中間濃溶液bとを熱交換さ
せることにより、水蒸気aを凝縮させるとともに中間濃
溶液b中に含まれる残余水分を蒸発させてさらに高濃度
の臭化リチウム溶液をとりだす。
【0024】前記低温再生器6において中間濃溶液bか
ら蒸発された水蒸気aは、空冷凝縮器9に送られて凝縮
液化されて1次冷媒凝縮液(即ち、凝縮水d)となり冷
媒タンク10に溜められる。また、前記低温再生器6に
おいて凝縮液化された凝縮水dも空冷凝縮器9の下端に
おいて合流した後冷媒タンク10に溜められる。なお、
低温再生器6を出た水蒸気aは飽和蒸気(100℃程
度)となっている。
【0025】前記冷媒タンク10に溜められた凝縮水d
は、冷媒ポンプ11により蒸発器12の散布装置13へ
供給される。また、前記低温再生器6から取り出された
臭化リチウム濃溶液bは、低温溶液熱交換器14におい
て前記した臭化リチウム希溶液cと熱交換した後に空冷
吸収器15の吸収液分配容器16に供給される。
【0026】前記蒸発器12は、利用側熱交換器17を
含む2次冷媒回路Yを循環する2次冷媒y(例えば、R
407C等)と冷媒タンク10から送られる凝縮水dと
を熱交換させるものであり、冷房運転時の冷熱源を得る
作用をなす。なお、蒸発器12において蒸発しきれなか
った凝縮水dは、凝縮水還流回路29を介して冷媒ポン
プ11の上流側に還流される。
【0027】そして、前記空冷吸収器15から取り出さ
れた臭化リチウム希溶液cは、溶液ポンプ18により前
述したように低温溶液熱交換器14および高温溶液熱交
換器7を経て気液分離器4に戻される。
【0028】しかして、本実施の形態においては、低温
再生器6における1次冷媒出口(換言すれば、蒸気出口
6b)と前記気液分離器4との間には、暖房熱源を得る
ための温熱熱交換器5が介設されており、該温熱熱交換
器5と該気液分離器4と連通する凝縮液還流回路21
に、冷房運転時に閉弁し、暖房運転時に開弁する開閉弁
25が介設されている。この温熱熱交換器5は、後に詳
述する利用側熱交換器17を含む2次冷媒回路Yを循環
する2次冷媒y(例えば、R407c)と低温再生器6
を通過した飽和水蒸気(100℃程度)とが熱交換して
暖房運転時の温熱源を得る作用をなす。そして、温熱熱
交換器5において凝縮した1次冷媒凝縮液d(即ち、凝
縮水)は凝縮液還流回路21を介して前記気液分離器4
へ還流される。なお、低温再生器6の蒸気出口6bから
温熱熱交換器5に至る配管に、冷房運転時に閉弁され、
暖房運転時に開弁される開閉弁を介設してもよい。この
温熱熱交換器5としては、シェルアンドコイル式熱交換
器、シェルアンドチューブ式熱交換器、二重管式熱交換
器、プレート式熱交換器等が採用される。
【0029】図面中、符号26,27は冷暖切換弁であ
り、それぞれ冷房運転時には開弁され、暖房運転時には
閉弁されることとなっている。
【0030】上記のように構成された空冷吸収式冷凍装
置は、次のように作用する。
【0031】(I) 冷房運転時 開閉弁25を閉弁し、冷暖切換弁26,27を開弁した
状態において、加熱源であるガスバーナ2に点火して高
温再生器1を作動させると、沸騰気液が気液分離器4へ
供給され、ここで水蒸気aと臭化リチウムの中間濃溶液
bとに分離され、水蒸気aは低温再生器6へ、中間濃溶
液bは高温溶液熱交換器7において臭化リチウム希溶液
cを加熱した後低温再生器6へ供給される。
【0032】低温再生器6においては、中間濃溶液bが
水蒸気aとの熱交換により加熱されて水蒸気aを蒸発さ
せ、自身さらに濃縮される。ここで、中間濃溶液bとの
熱交換により凝縮した凝縮水dは空冷凝縮器9の下部を
経て冷媒タンク10に溜め込まれる。一方、低温再生器
6において中間濃溶液bから蒸発した水蒸気aは空冷凝
縮器9において凝縮されて凝縮水dとなり、冷媒タンク
10に溜め込まれる。
【0033】冷媒タンク10に溜められた凝縮水dは、
冷媒ポンプ11により散布装置13へ供給された後、蒸
発器12に散布され、ここで、2次冷媒yと熱交換して
自身蒸発するとともに、2次冷媒yを冷却する。かくし
て冷却された2次冷媒yは利用側熱交換器17において
冷房用の冷熱源として利用される。
【0034】一方、前記低温再生器6から取り出された
臭化リチウム濃溶液bは、低温溶液熱交換器14におい
て前記した臭化リチウム希溶液cと熱交換した後に吸収
液分配容器16を経て空冷吸収器15に供給され、前記
蒸発器12で得られた水蒸気aを吸収し、臭化リチウム
希溶液cとなる。
【0035】そして、前記空冷吸収器15から取り出さ
れた臭化リチウム希溶液cは、溶液ポンプ18により前
述したように低温溶液熱交換器14および高温溶液熱交
換器7を経る過程において余熱されて気液分離器4に戻
される。
【0036】上記したように、冷房運転時においては、
低温再生器6を通過して飽和した水蒸気a(100℃程
度)が温熱熱交換器5に流入するため、温熱熱交換器5
の温度が100℃程度に抑えられることとなる。従っ
て、温熱熱交換器5における2次冷媒yの異常過熱が防
止され、2次冷媒yとして用いられているフロン系冷媒
の分解が防止されることとなり、装置の信頼性を確保す
ることができる。
【0037】(II) 暖房運転時 開閉弁25を開弁し、冷暖切換弁26,27を閉弁した
状態において、加熱源であるガスバーナ2に点火して高
温再生器1を作動させると、沸騰気液が気液分離器4へ
供給され、ここで水蒸気aと臭化リチウムの中間濃溶液
bとに分離され、水蒸気aは低温再生器6を経て温熱熱
交換器5へ供給される。
【0038】そして、温熱熱交換器5においては、2次
冷媒yとの熱交換により飽和水蒸気aが凝縮され、得ら
れた凝縮水は凝縮液循環回路21を介して気液分離器4
へ還流され、その後高温再生器1へ戻される。つまり、
飽和水蒸気aの保有する熱は、2次冷媒yに暖房用の温
熱源として与えられるのである。
【0039】上記したように、暖房運転時においては、
温熱熱交換器5へ低温再生器6から出た飽和水蒸気aが
供給され、該飽和水蒸気aの保有する熱が暖房熱源とし
て2次冷媒yへ伝達されることとなる。従って、暖房運
転時における成績係数(COP)の低下を防止すること
ができる。
【0040】第2の実施の形態(請求項1、2に対応) 図2には、本願発明の第2の実施の形態にかかる空冷吸
収式冷凍装置の全体的な冷凍システムの構成が示されて
いる。
【0041】この場合、温熱熱交換器5と気液分離器4
とを連絡する凝縮液還流回路21には、開閉弁25に代
えてU字管からなる液シール部30が介設されている。
該液シール部30は、冷房運転時において温熱熱交換器
5において凝縮された凝縮水を封入し、低温再生器6か
ら温熱熱交換器5を経て気液分離器4へ飽和水蒸気が短
絡してしまうのを防止するものであり、開閉弁と同等の
作用をなす。このようにすると、開閉弁が不要となるの
で、コストダウンに寄与することとなる。その他の構成
および作用効果は第1の実施の形態におけると同様なの
で説明を省略する。
【0042】第3の実施の形態(請求項3、4に対応) 図3には、本願発明の第3の実施の形態にかかる空冷吸
収式冷凍装置の全体的な冷凍システムの構成が示されて
いる。
【0043】この場合、温熱熱交換器5は、低温再生器
6における吸収液通路6aに配設されている。また、冷
暖切換弁26は省略され、中間濃溶液bが流通する配管
31には、高温溶液熱交換器7をバイパスし且つ暖房運
転時にのみ開通するバイパス回路32が設けられてい
る。該バイパス回路32には、冷房運転時に閉弁し、暖
房運転時に開弁する開閉弁33が介設されている。さら
に、低温再生器6から低温溶液熱交換器14に至る配管
34から分岐して高温再生器1に至る分岐回路35が付
設されており、該分岐回路35には、冷房運転時に閉弁
し、暖房運転時に開弁する開閉弁36が介設されてい
る。符号37は低温溶液熱交換器14から吸収液分配容
器16に至る配管に介設された冷暖切換用の開閉弁であ
る。
【0044】上記のように構成したことにより、冷房運
転時においては、開閉弁33,36を閉弁し、冷暖切換
弁27および開閉弁37を開弁した状態で高温再生器1
を駆動させる。すると、低温再生器6の吸収液通路6a
には、気液分離器4により分離された中間濃溶液bが高
温溶液熱交換器7を経て供給されることとなり、吸収液
通路6aの温度は飽和蒸気(100℃程度)と同等とな
る。従って、温熱熱交換器5の温度が100℃程度に抑
えられることとなり、温熱熱交換器5における2次冷媒
yの異常過熱が防止される結果、2次冷媒yとして用い
られているフロン系冷媒の分解が防止され、装置の信頼
性を確保することができる。
【0045】一方、暖房運転時においては、冷暖切換弁
27および開閉弁37を閉弁し、開閉弁33,36を開
弁した状態で高温再生器1を駆動させる。すると、低温
再生器6の吸収液通路6aには、気液分離器4により分
離された中間濃溶液bが直接供給されることとなり、吸
収液通路6aの温度は130℃程度となる。従って、暖
房運転時においては、気液分離器4から低温再生器6に
供給される吸収液(130℃程度)の保有する熱が暖房
熱源として2次冷媒yへ伝達されることとなり、暖房運
転時における成績係数(COP)の低下を防止すること
ができる。なお、低温再生器6における2次冷媒yとの
熱交換により冷却された中間濃溶液bは、配管34およ
び分岐回路35を介して高温再生器1へ還流される。
【0046】その他の構成および作用効果は第1の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0047】第4の実施の形態(請求項5に対応) 図4には、本願発明の第4の実施の形態にかかる空冷吸
収式冷凍装置の全体的な冷凍システムの構成が示されて
いる。
【0048】この場合、温熱熱交換器5は、高温溶液熱
交換器7の下流側に配設されている。また、この温熱熱
交換器5から低温再生器6に至る配管38における冷暖
切換弁26の上流側から分岐して高温再生器1へ至る分
岐回路39が付設されており、該分岐回路39には、冷
房運転時に閉弁し、暖房運転時に開弁する開閉弁40が
介設されている。
【0049】上記のように構成したことにより、冷房運
転時においては、開閉弁40を閉弁し、冷暖切換弁2
6,27を開弁した状態で高温再生器1を駆動させる。
すると、温熱熱交換器5には、気液分離器4により分離
された中間濃溶液bが高温溶液熱交換器7を経て供給さ
れることとなり、温熱熱交換器5の温度が高温溶液熱交
換器7における熱回収により130℃程度に抑えられる
こととなる。従って、温熱熱交換器5における2次冷媒
yの異常過熱が防止されることとなり、2次冷媒yとし
て用いられているフロン系冷媒の分解が防止され、装置
の信頼性を確保することができる。
【0050】一方、暖房運転時においては、冷暖切換弁
26,27を閉弁し、開閉弁40を開弁した状態で高温
再生器1を駆動させる。すると、温熱熱交換器5には、
気液分離器4により分離された中間濃溶液bが高温溶液
熱交換器7を経て供給されるが、この時高温溶液熱交換
器7には吸収希溶液cが供給されていないため、温熱熱
交換器5の温度は130℃程度となる。従って、暖房運
転時においては、気液分離器4から供給される吸収液
(130℃程度)の保有する熱が暖房熱源として2次冷
媒yへ伝達されることとなり、暖房運転時における成績
係数(COP)の低下を防止することができる。なお、
温熱熱交換器5における2次冷媒yとの熱交換により冷
却された中間濃溶液bは、分岐回路39を介して高温再
生器1へ還流される。
【0051】その他の構成および作用効果は第1の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0052】第5の実施の形態(請求項5、6に対応) 図5には、本願発明の第5の実施の形態にかかる空冷吸
収式冷凍装置の全体的な冷凍システムの構成が示されて
いる。
【0053】この場合、温熱熱交換器5と高温溶液熱交
換器7とは一体化されて熱交換器ユニットAとされてい
る。該熱交換器ユニットAは、図6に示すように、複数
の伝熱プレート41,41・・を積層し、これらの伝熱
プレート41,41・・間に通路42A,42B・・を
形成したプレート式熱交換器として構成されており、通
路42A,42Cに中間濃溶液bを流通させ、通路42
Bに吸収希溶液cを流通させ、通路42Dに2次冷媒y
を流通させるようにしている。このようにすれば、大幅
なコストダウンを図ることができる。その他の構成およ
び作用効果は第4の実施の形態におけると同様なので説
明を省略する。
【0054】第6の実施の形態(請求項5、6、8に対
応) 図7には、本願発明の第6の実施の形態にかかる空冷吸
収式冷凍装置の全体的な冷凍システムの構成が示されて
いる。
【0055】この場合、第5の実施の形態にかかる空冷
吸収式冷凍装置における低温再生器6の吸収液通路6a
に第2の温熱熱交換器43を配設している。また、冷暖
切換弁26,27は、低温再生器6における吸収液通路
6aの上部から空冷凝縮器9へ至る配管44および冷媒
ポンプ11から吸収液分配容器16における散布装置1
3へ至る配管45から分岐して吸収液分配容器16の底
部に至る配管46にそれぞれ介設されている。
【0056】上記のように構成したことにより、冷房運
転時においては、冷暖切換弁26を開弁し、冷暖切換弁
27を閉弁した状態で、高温再生器1を駆動させと、温
熱熱交換器5には、気液分離器4により分離された中間
濃溶液bが高温溶液熱交換器7を経て供給されることと
なり、温熱熱交換器5の温度が130℃程度に抑えられ
ることとなる。従って、温熱熱交換器5における2次冷
媒yの異常過熱が防止されることとなり、2次冷媒yと
して用いられているフロン系冷媒の分解が防止され、装
置の信頼性を確保することができる。また、低温再生器
6の吸収液通路6aには、気液分離器4により分離され
た中間濃溶液bが高温溶液熱交換器7を経て供給される
こととなり、吸収液通路6aの温度は飽和蒸気(100
℃程度)と同等となる。従って、第2の温熱熱交換器4
3の温度が100℃程度に抑えられることとなり、第2
の温熱熱交換器43においても、2次冷媒yの異常過熱
が防止される結果、2次冷媒yとして用いられているフ
ロン系冷媒の分解が防止され、装置の信頼性を確保する
ことができる。
【0057】一方、暖房運転時においては、冷暖切換弁
26を閉弁し、冷暖切換弁27を開弁した状態で高温再
生器1を駆動させと、温熱熱交換器5には、気液分離器
4により分離された中間濃溶液bが高温溶液熱交換器7
を経て供給され、温熱熱交換器5の温度は130℃程度
となる。従って、暖房運転時において、温熱熱交換器5
では気液分離器4から高温溶液熱交換器7を経て供給さ
れる吸収液(130℃程度)の保有する熱が暖房熱源と
して2次冷媒yへ伝達されるとともに、低温再生器6に
おいては、気液分離器4から供給された水蒸気aおよび
温熱熱交換器5を経て供給された中間濃溶液bの保有す
る熱が暖房熱源として2次冷媒yに伝達される。従っ
て、暖房運転時における成績係数(COP)の低下を防
止することができる。なお、低温再生器6から出た凝縮
水dは冷媒タンク10、冷媒ポンプ11を経て配管46
から吸収液分配容器16の底部に送られる一方、中間濃
溶液bは、そのまま冷媒分配容器16の底部へ送られ
る。そして、冷媒分配容器16において合流された凝縮
水dと中間濃溶液bとは、空冷吸収器15、溶液ポンプ
18、低温溶液熱交換器14および高温溶液熱交換器7
を経て気液分離器4へ還流される。
【0058】その他の構成および作用効果は第5の実施
の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0059】第7の実施の形態(請求項5〜7に対応) 図8には、本願発明の第7の実施の形態にかかる空冷吸
収式冷凍装置の全体的な冷凍システムの構成が示されて
いる。
【0060】この場合、温熱熱交換器5と高温溶液熱交
換器7とは一体化されて熱交換器ユニットAとされてい
る。該熱交換器ユニットAは、図9に示すように、複数
の伝熱プレート41,41・・を積層し、これらの伝熱
プレート41,41・・間に通路42A,42B・・を
形成したプレート式熱交換器として構成されており、通
路42A,42Cに吸収吸収液cを流通させ、通路42
Bに中間濃溶液bを流通させ、通路42Dに2次冷媒y
を流通させるようにしている。また、高温溶液熱交換器
7から低温再生器6に至る配管38から分岐して低温溶
液熱交換器14と高温溶液熱交換器7との間の吸収希溶
液配管48に至る分岐回路49が付設されており、該分
岐回路49には、冷房運転時に閉弁し、暖房運転時に開
弁する開閉弁50が介設されている。さらに、高温溶液
熱交換器7から気液分離器4に至る吸収希溶液配管51
(換言すれば、温熱熱交換器5における1次冷媒通路)
から分岐して高温再生器1に至る分岐回路52が付設さ
れており、該分岐回路52には、前記温熱熱交換器5よ
り高位であって前記気液分離器4と同一高さもしくはそ
れより低位に配置され且つ前記気液分離器4からの水蒸
気aが供給される暖房用吸収器53が設けられている。
符号54は冷房運転時に開弁され、暖房運転時に閉弁す
る冷暖切換弁である。その他の構成は第5の実施の形態
におけると同様なので説明を省略する。
【0061】上記のように構成したことにより、冷房運
転時においては、冷暖切換弁26,27,54を開弁
し、開閉弁50を閉弁した状態で高温再生器1を駆動さ
せると、温熱熱交換器5には、気液分離器4により分離
された中間濃溶液bが高温溶液熱交換器7を経て供給さ
れることとなり、温熱熱交換器5の温度が130℃程度
に抑えられることとなる。従って、温熱熱交換器5にお
ける2次冷媒yの異常過熱が防止されることとなり、2
次冷媒yとして用いられているフロン系冷媒の分解が防
止され、装置の信頼性を確保することができる。
【0062】一方、暖房運転時においては、冷暖切換弁
26,27,54を閉弁し、開閉弁50を開弁した状態
で高温再生器1を駆動させと、温熱熱交換器5には、気
液分離器4により分離された中間濃溶液bが高温溶液熱
交換器7を経て供給されるが、この時高温溶液熱交換器
7には吸収希溶液cが供給されていないため、温熱熱交
換器5の温度は130℃程度となる。従って、暖房運転
時においては、気液分離器4から供給される吸収液(1
30℃程度)の保有する熱が暖房熱源として2次冷媒y
へ伝達されることとなり、暖房運転時における成績係数
(COP)の低下を防止することができる。なお、温熱
熱交換器5における2次冷媒yとの熱交換により冷却さ
れた中間濃溶液bは、分岐回路49、吸収希溶液配管4
8、高温溶液熱交換器7、吸収希溶液配管51および分
岐回路52を介して暖房吸収器53に供給され、ここ
で、気液分離器4から供給された水蒸気aを吸収して吸
収希溶液cとなって高温再生器1へ還流される。このよ
うにすると、暖房運転時における1次冷媒の搬送をスム
ーズに行うことができる。その他の作用効果は第5の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0063】
【発明の効果】本願発明の第1の基本構成によれば、冷
房運転時において、暖房熱源を得るための温熱熱交換器
5を低温再生器6の1次冷媒出口側に接続するようにし
ているので、温熱熱交換器5の温度が飽和蒸気の温度
(100℃程度)に抑えられることとなり、温熱熱交換
器5における2次冷媒yの異常過熱が防止され、2次冷
媒yとして用いられているフロン系冷媒の分解が防止さ
れる結果、装置の信頼性を確保することができるという
優れた効果がある。また、暖房運転時においては、気液
分離器4から低温再生器6を経て温熱熱交換器5へ1次
冷媒蒸気a(130℃程度)が供給されることとなって
いるので、該1次冷媒蒸気aの保有する熱が暖房熱源と
して2次冷媒yへ伝達されることとなり、暖房運転時に
おける成績係数(COP)の低下を防止することができ
るという効果もある。
【0064】本願発明の第1の基本構成において、前記
凝縮液回路回路21に、前記開閉弁25に代えて液シー
ル部30を設けた場合、開閉弁25を省略できることと
なり、コストダウンに寄与する。
【0065】本願発明の第2の基本構成によれば、温熱
熱交換器5を、低温再生器6における吸収液通路6aに
配設して、冷房運転時において、温熱熱交換器5の温度
が100℃程度に抑えられるようにしたので、温熱熱交
換器5における2次冷媒yの異常過熱が防止され、2次
冷媒yとして用いられているフロン系冷媒の分解が防止
されることとなり、装置の信頼性を確保することができ
るという優れた効果がある。また、暖房運転時において
は、気液分離器4から低温再生器6に供給される吸収液
(130℃程度)の保有する熱が暖房熱源として2次冷
媒yへ伝達されるようにしたので、暖房運転時における
成績係数(COP)の低下を防止することができるとい
う効果もある。
【0066】本願発明の第2の基本構成において、前記
気液分離器4から前記低温再生器6へ供給される中間濃
溶液bと前記空冷吸収器15から前記気液分離器4へ還
流される吸収希溶液cとを熱交換させる高温溶液熱交換
器7と、前記中間濃溶液bが流通する配管31に、前記
高温溶液熱交換器7をバイパスし且つ暖房運転時にのみ
開通するバイパス回路32とを設けた場合、暖房運転時
において低温再生器6へは高温溶液熱交換器7をバイパ
スした(即ち、高温溶液熱交換器7において吸収希溶液
cに熱回収されない)中間濃溶液bが供給されることと
なり、冷房運転時における高温再生器1へ還流される吸
収希溶液cへの熱回収を有効に行いつつ、暖房運転時に
おける成績係数(COP)の低下を防止することができ
る。
【0067】本願発明の第3の基本構成によれば、気液
分離器4から低温再生器6へ供給される中間濃溶液bと
空冷吸収器15から前記気液分離器4へ還流される吸収
希溶液cとを熱交換させる高温溶液熱交換器7の下流側
に温熱熱交換器5を配設して、冷房運転時において、温
熱熱交換器5の温度が高温溶液熱交換器7の下流側の吸
収液温度130℃程度と同等に抑えられるようにしたの
で、温熱熱交換器5における2次冷媒yの異常過熱が防
止され、2次冷媒yとして用いられているフロン系冷媒
の分解が防止されることとなり、装置の信頼性を確保す
ることができるという優れた効果がある。また、暖房運
転時においては、気液分離器4から高温溶液熱交換器7
を通過した中間濃溶液b(130℃程度)の保有する熱
が暖房熱源として2次冷媒yへ伝達されるようにしたの
で、暖房運転時における成績係数(COP)の低下を防
止することができるという効果もある。
【0068】本願発明の第3の基本構成において、前記
温熱熱交換器5と前記高温溶液熱交換器7とを一体化し
た場合、コストダウンを図ることができる。
【0069】また、前記温熱熱交換器5における1次冷
媒通路の出口を、前記気液分離器4からの1次冷媒蒸気
aが供給されるとともに前記温熱熱交換器5より高位で
あって前記気液分離器4と同一高さもしくはそれより低
位に配置された暖房用吸収器53を介して前記高温再生
器1に接続した場合、暖房運転時において温熱熱交換器
5の1次冷媒通路に供給された吸収濃溶液bが暖房吸収
器53に入り、そこで1次冷媒蒸気aを吸収して吸収希
溶液cとなって高温再生器1へ還流されることとなり、
暖房運転時における1次冷媒の搬送をスムーズに行うこ
とができる。
【0070】また、前記低温再生器6における吸収液通
路6aに、第2の温熱熱交換器43を配設した場合、暖
房運転時における成績係数(COP)がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる空冷吸収
式冷凍装置の冷凍サイクルを示す回路図である。
【図2】本願発明の第2の実施の形態にかかる空冷吸収
式冷凍装置の冷凍サイクルを示す回路図である。
【図3】本願発明の第3の実施の形態にかかる空冷吸収
式冷凍装置の冷凍サイクルを示す回路図である。
【図4】本願発明の第4の実施の形態にかかる空冷吸収
式冷凍装置の冷凍サイクルを示す回路図である。
【図5】本願発明の第5の実施の形態にかかる空冷吸収
式冷凍装置の冷凍サイクルを示す回路図である。
【図6】本願発明の第5の実施の形態にかかる空冷吸収
式冷凍装置における熱交換器ユニットの内部を透視した
斜視図である。
【図7】本願発明の第6の実施の形態にかかる空冷吸収
式冷凍装置の冷凍サイクルを示す回路図である。
【図8】本願発明の第7の実施の形態にかかる空冷吸収
式冷凍装置の冷凍サイクルを示す回路図である。
【図9】本願発明の第7の実施の形態にかかる空冷吸収
式冷凍装置における熱交換器ユニットの内部を透視した
斜視図である。
【符号の説明】
1は高温再生器、4は気液分離器、5は温熱熱交換器、
6は低温再生器、6aは吸収液通路、9は空冷凝縮器、
11は冷媒ポンプ、12は蒸発器、15は空冷吸収器、
17は利用側熱交換器、18は溶液ポンプ、21は凝縮
液還流回路、25は開閉弁、30は液シール部、32は
バイパス回路、33は開閉弁、43は第2の温熱熱交換
器、53は暖房用吸収器、aは1次冷媒蒸気(水蒸
気)、bは吸収濃溶液(臭化リチウム濃溶液)、cは吸
収希溶液(臭化リチウム希溶液)、dは1次冷媒凝縮液
(凝縮水)、Xは1次冷媒回路、Yは2次冷媒回路、y
は2次冷媒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薬師寺 史朗 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 内海 正人 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次冷媒が循環し、高温再生器(1)、
    気液分離器(4)、暖房熱源を得るための温熱熱交換器
    (5)、低温再生器(6)、空冷凝縮器(9)、冷房熱
    源を得るための蒸発器(12)および空冷吸収器(1
    5)を順次接続してなる1次冷媒回路(X)と、2次冷
    媒(y)が循環し、前記温熱熱交換器(5)、利用側熱
    交換器(17)および前記蒸発器(12)を順次接続し
    てなる2次冷媒回路(Y)とを備えた空冷吸収式冷凍装
    置であって、前記2次冷媒(y)としてフロン系冷媒を
    採用するとともに、前記温熱熱交換器(5)の入口およ
    び出口を、前記低温再生器(6)における1次冷媒出口
    および前記気液分離器(4)にそれぞれ接続し且つ該気
    液分離器(4)と連通する凝縮液還流回路(21)に
    は、冷房運転時に閉弁し、暖房運転時に開弁する開閉弁
    (25)を介設したことを特徴とする空冷吸収式冷凍装
    置。
  2. 【請求項2】 前記凝縮液回路回路(21)には、前記
    開閉弁(25)に代えて液シール部(30)を設けたこ
    とを特徴とする前記請求項1記載の空冷吸収式冷凍装
    置。
  3. 【請求項3】 1次冷媒が循環し、高温再生器(1)、
    気液分離器(4)、暖房熱源を得るための温熱熱交換器
    (5)、低温再生器(6)、空冷凝縮器(9)、冷房熱
    源を得るための蒸発器(12)および空冷吸収器(1
    5)を順次接続してなる1次冷媒回路(X)と、2次冷
    媒(y)が循環し、前記温熱熱交換器(5)、利用側熱
    交換器(17)および前記蒸発器(12)を順次接続し
    てなる2次冷媒回路(Y)とを備えた空冷吸収式冷凍装
    置であって、前記2次冷媒(y)としてフロン系冷媒を
    採用するとともに、前記温熱熱交換器(5)を、前記低
    温再生器(6)における吸収液通路(6a)に配設した
    ことを特徴とする空冷吸収式冷凍装置。
  4. 【請求項4】 前記気液分離器(4)から前記低温再生
    器(6)へ供給される中間濃溶液(b)と前記空冷吸収
    器(15)から前記気液分離器(4)へ還流される吸収
    希溶液(c)とを熱交換させる高温溶液熱交換器(7)
    と、前記中間濃溶液(b)が流通する配管(31)に
    は、前記高温溶液熱交換器(7)をバイパスし且つ暖房
    運転時にのみ開通するバイパス回路(32)とを設けた
    ことを特徴とする前記請求項3記載の空冷吸収式冷凍装
    置。
  5. 【請求項5】 1次冷媒が循環し、高温再生器(1)、
    気液分離器(4)、暖房熱源を得るための温熱熱交換器
    (5)、低温再生器(6)、空冷凝縮器(9)、冷房熱
    源を得るための蒸発器(12)および空冷吸収器(1
    5)を順次接続してなる1次冷媒回路(X)と、2次冷
    媒(y)が循環し、前記温熱熱交換器(5)、利用側熱
    交換器(17)および前記蒸発器(12)を順次接続し
    てなる2次冷媒回路(Y)とを備えた空冷吸収式冷凍装
    置であって、前記2次冷媒(y)としてフロン系冷媒を
    採用するとともに、前記気液分離器(4)から前記低温
    再生器(6)へ供給される中間濃溶液(b)と前記空冷
    吸収器(15)から前記気液分離器(4)へ還流される
    吸収希溶液(c)とを熱交換させる高温溶液熱交換器
    (7)を付設し且つ該高温溶液熱交換器(7)の下流側
    に前記温熱熱交換器(5)を配設したことを特徴とする
    空冷吸収式冷凍装置。
  6. 【請求項6】 前記温熱熱交換器(5)と前記高温溶液
    熱交換器(7)とを一体化したことを特徴とする前記請
    求項5記載の空冷吸収式冷凍装置。
  7. 【請求項7】 前記温熱熱交換器(5)における1次冷
    媒通路の出口を、前記気液分離器(4)からの1次冷媒
    蒸気(a)が供給されるとともに前記温熱熱交換器
    (5)より高位であって前記気液分離器(4)と同一高
    さもしくはそれより低位に配置された暖房用吸収器(5
    3)を介して前記高温再生器(1)に接続したことを特
    徴とする前記請求項5および請求項6のいずれか一項記
    載の空冷吸収式冷凍装置。
  8. 【請求項8】 前記低温再生器(6)における吸収液通
    路(6a)に、第2の温熱熱交換器(43)を配設した
    ことを特徴とする前記請求項5および6のいずれか一項
    記載の空冷吸収式冷凍装置。
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