JPH10299318A - ヒンジおよびその取付構造 - Google Patents

ヒンジおよびその取付構造

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JPH10299318A
JPH10299318A JP10780097A JP10780097A JPH10299318A JP H10299318 A JPH10299318 A JP H10299318A JP 10780097 A JP10780097 A JP 10780097A JP 10780097 A JP10780097 A JP 10780097A JP H10299318 A JPH10299318 A JP H10299318A
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JP
Japan
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hinge
mounting
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body member
groove
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JP10780097A
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Yoshio Nagano
義男 長野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被取付部に対する着脱作業を容易にする。被取
付部への取付部分の耐久性を高める。 【構成】合成樹脂繊維が接着積層された折曲げ可能な不
織布で帯形に形成された本体部材1と、本体部材1の折
曲線Yに平行な両縁辺に固着され折曲線Yに直交する断
面形状が縁辺に沿って同一に連続する取付用部材2とか
らなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複雑な機械的構成
を備えずに被取付部の間を角度変更可能に連結するヒン
ジに係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、家具,容器等に取付けられるヒ
ンジは、被取付部の間の角度変更(開閉)を精密,確実
にするために、ヒンジプレート,ヒンジシャフト等の複
雑な機械的構成を備えている。
【0003】然しながら、被取付部の間の角度変更にあ
まり精密性,確実性が要求されないものについては、複
雑な機械的構成を避けて材質の特性を利用した簡易タイ
プのヒンジが使用されるようになってきている。
【0004】従来、簡易タイプのヒンジとしては、例え
ば、帯形の合成ゴム板からなるものが知られている。
【0005】この従来のヒンジは、合成ゴム板の帯形の
端部がネジ,ボルト等で被取付部に固定取付けされて、
合成ゴム板の材質のもつ弾力性で被取付部の間の角度変
更に対応するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来のヒンジで
は、ネジ,ボルト等を回動しないと被取付部に対して着
脱することができないため、被取付部に対する着脱作業
が面倒であるという問題点がある。さらに、重合の高分
子物質である合成ゴムの性質から、弾力性による撓み変
形の応力がそのまま端部に伝搬して被取付部への取付部
分に集中してしまうため、使用によって被取付部への取
付部分が劣化損傷しやすいという問題点がある。
【0007】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、被取付部に対する着脱作業が容易で、被
取付部への取付部分の耐久性が高いヒンジと、このヒン
ジを被取付部に取付けるのに好適なヒンジの取付構造と
を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係るヒンジは、次のような手段を採用す
る。
【0009】即ち、請求項1に記載のように、合成樹脂
繊維が接着積層された折曲げ可能な不織布で帯形に形成
された本体部材と、本体部材の折曲線に平行な縁辺の少
なくとも一方に固着され折曲線に直交する断面形状が縁
辺に沿って同一に連続する取付用部材とからなる。
【0010】この手段では、取付用部材を利用して被取
付部に取付けることができるため、着脱作業の容易な嵌
合,係合等の着脱構造を選択することができる。本体部
材の弾力性による撓み変形の応力は、合成樹脂繊維の間
に分散されて被取付部への取付部分である本体部材の縁
辺や取付用部材に集中しなくなる。被取付部への取付部
分は、本体部材の縁辺と取付用部材との固着された2層
構造で補強されている。
【0011】また、請求項2に記載のように、請求項1
のヒンジにおいて、取付用部材は本体部材が挟入される
差込溝が設けられ、本体部材は取付用部材の差込溝に接
着剤を介し挟入されて固着されていることを特徴とす
る。
【0012】この手段では、取付用部材に設けられた差
込溝は、本体部材の縁辺と取付用部材との固着面積を広
く確保する。接着剤は、本体部材の合成樹脂繊維の間に
含浸されて、本体部材の縁辺と取付用部材とを固着一体
化させる。
【0013】また、請求項3に記載のように、請求項1
または2のヒンジにおいて、本体部材を構成する不織布
は織組構造または編組構造の補強材層を有していること
を特徴とする。
【0014】この手段では、補強材層が本体部材全体の
耐撓強度を高める。
【0015】さらに、前述の課題を解決するため、本発
明に係るヒンジの取付構造は、次のような手段を採用す
る。
【0016】即ち、請求項4に記載のように、請求項1
〜3のいずれかのヒンジが取付けられる被取付部には取
付溝が設けられてなり、取付溝は、被取付部の内部に掘
設されヒンジの取付用部材がスライド嵌合する溝本体
と、被取付部の端面に開口され溝本体に連通してヒンジ
の取付用部材が抜差しされる抜差口と、被取付部の抜差
口が開口された端面と直交する端面にスリット形に開口
され溝本体に連通してヒンジの本体部材が挿通される細
溝とからなる。
【0017】この手段では、ヒンジの取付用部材が被取
付部の取付溝にスライド嵌合されるため、被取付部に対
するヒンジの着脱作業がヒンジのスライド操作になる。
【0018】また、請求項5に記載のように、請求項4
のヒンジの取付構造において、被取付部の細溝が開口さ
れた端面に面取部を設けたことを特徴とする。
【0019】この手段では、被取付部に設けられた面取
部は、ヒンジの本体部材の撓み変形の応力を受けるとと
もに、被取付部の間の角度変更範囲を拡張する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るヒンジおよび
その取付構造の実施の形態を図面に基いて説明する。
【0021】図1〜図9は、本発明に係るヒンジおよび
その取付構造の実施の形態(1)を示すものである。
【0022】この実施の形態のヒンジAは、図1に示す
ように、本体部材1と取付用部材2とにより長尺形に構
成されている。
【0023】本体部材1は、折曲げ可能な3mm程度の
帯形の不織布からなる。この本体部材1の組織構造は、
図2,図3に詳細に示されるように、合成樹脂繊維の短
繊維等を接着剤で接着積層してなる基材層11と、基材
層11の内部に合成樹脂繊維の織組構造または編組構造
で積層された補強材層12とを備えている。なお、この
本体部材1としては、パンチカーペットと称される市販
の床敷用カーペットが好適である。
【0024】取付用部材2は、本体部材1の折曲線Yに
平行な両縁辺に固着された木材製,合成樹脂材製,金属
材製等の枠体からなる。この取付用部材2の本体部材1
の折曲線Yに直交する断面形状は、図2,図3に詳細に
示されるように、方形の一面21から本体部材1の厚さ
とほぼ同じ溝幅の差込溝22が切込み形成されたコ字形
からなる。なお、この断面形状は、図1から明らかなよ
うに、本体部材1の縁辺に沿って同一に連続している。
【0025】これ等の本体部材1,取付用部材2は、図
3に示されるように、本体部材1の縁辺を接着剤3の塗
布された取付用部材2の差込溝22に挟入することによ
って固着されている。接着剤3は、取付用部材2の差込
溝22に挟入された本体部材1の縁辺の合成樹脂繊維の
間に含浸され、本体部材1,取付用部材2を強固に固着
して一体化させる。
【0026】この実施の形態の被取付部Bは、図4に示
すように、取付溝4と面取部5とが設けられて相対する
板体からなる。
【0027】取付溝4は、被取付部Bの内部に掘設され
た溝本体41と、被取付部Bの端面Baに開口された抜
差口42と、被取付部Bの前記端面Baに直交する端面
Bbに開口された細溝43とからなる。溝本体41は、
ヒンジAの取付用部材2がスライド嵌合可能に方形の断
面形状が連続する角柱形からなる。抜差口42は、ヒン
ジAの取付用部材2が抜差し可能に溝本体41の長さ方
向の一端部に連通した方形からなる。細溝43は、ヒン
ジAの本体部材1が挿通可能に溝本体41の長さ方向に
沿って連通したスリット形からなる。
【0028】面取部5は、細溝43が開口された端面B
bの両角部を傾斜面により切除してなる。
【0029】この実施の形態によると、図4,図5に示
すように、ヒンジAの取付用部材2を被取付部Bの取付
溝4の抜差口42に差込み、ヒンジAの本体部材1を被
取付部Bの取付溝4の細溝43に挿入して、ヒンジAを
被取付部Bに対してスライドさせることにより、ヒンジ
Aが被取付部Bに取付けられる。また、図4,図5に示
すように、ヒンジAを被取付部Bに対して逆方向へスラ
イドさせ、ヒンジAの取付用部材2を被取付部Bの取付
溝4の抜差口42から引抜くことにより、ヒンジAが被
取付部Bから取外される。従って、ヒンジAのスライド
操作のみで被取付部Bに対して取付け,取外しすること
ができるため、ヒンジAの被取付部Bに対する着脱作業
が容易である。
【0030】ヒンジAの被取付部Bへの取付けでは、被
取付部Bの取付溝4の抜差口42が溝本体41の長さ方
向の一端部にのみ連通して他端部側に設けられていない
ため、溝本体41の内部をスライドするヒンジAの取付
用部材2が溝本体41の他端部側に当接してストップさ
れる。従って、ヒンジAの被取付部Bへの取付けの位置
決めが容易,確実になされる。
【0031】ヒンジAが被取付部Bへ取付けられた状態
では、図6に示すように、ヒンジAの本体部材1が撓み
変形して折曲がり被取付部Bの間の角度変更を可能にす
る。このとき、ヒンジAの本体部材1の撓み変形の応力
は、本体部材1の合成樹脂繊維の間に分散して、本体部
材1の縁辺や取付用部材2付近に集中することがない。
このため、ヒンジAの本体部材1の縁辺や取付用部材2
は、使用によって簡単に劣化損傷することがなく耐久性
が高くなる。なお、ヒンジAの本体部材1の縁辺や取付
用部材2が2重構造で接着剤3を介して強固に固着一体
化されていることも、耐久性の向上に寄与している。ま
た、本体部材1の補強材層12も、本体部材1の耐撓強
度を高めて本体部材1全体の耐久性の向上に寄与する。
【0032】なお、被取付部Bの間の角度変更の範囲
は、面取部5で両被取付部Bの当接距離が長く確保され
ていることにより拡張されている。また、被取付部Bの
間の角度変更により面取部5が当接した状態(図6の2
点鎖線参照)では、ヒンジAの本体部材1が大きく撓み
変形して応力が強くなるが、本体部材1の縁辺や取付用
部材2付近に僅かに伝搬した本体部材1の撓み変形の応
力も面取部5で受けられるため、本体部材1の縁辺や取
付用部材2付近へ集中してしまうことはない。
【0033】また、ヒンジAの取付用部材2の本体部材
1側の面21が被取付部Bの取付溝4の細溝43側の周
囲の面に当接するため、取付用部材2が取付溝4に確実
に抜止めされる。また、ヒンジAの取付用部材2が方形
であるため、被取付部Bの取付溝4に確実に回止めされ
て、ヒンジAの本体部材1の撓み変形が不規則になるの
を防止する。
【0034】なお、被取付部Bについては、図7,図8
に示すように、柱体とした被取付部B’の周囲に放射状
に板体の被取付部Bを配置することもできる。このよう
な配置では、ヒンジAの着脱の際に、ヒンジAではなく
柱体とした被取付部B’をスライドさせた方が便利なこ
ともある。また、面取部5については、図8に示すよう
に、曲面形にすることも可能である。
【0035】この実施の形態は、図9に示すように、ベ
ビーサークルに利用するのに好適である。即ち、盲板
C,枠板Dが連結されるベビーサークルの連結部分に被
取付部Bを設けてヒンジAで連結するようにすると、ヒ
ンジAのスライド操作という簡単な着脱作業で盲板C,
枠板Dを組立,分解することができる。従って、不使用
時に分解収納しておき、使用時にのみ組立てようにする
ことが可能である。また、使用時に幼児が盲板C,枠板
Dに寄り掛かるが、ヒンジAの全体と本体部材1の縁辺
や取付用部材2との耐久性によって充分に長期使用に耐
えることができる。
【0036】なお、この実施に形態は、ベビーサークル
の外に、簡易家屋の連結部分や仕切,区画装置の連結部
分への利用に好適である。
【0037】図10は、本発明に係るヒンジおよびその
取付構造の実施の形態(2)を示すものである。
【0038】この実施の形態では、ヒンジAの本体部材
1の一方を被取付部Bに直接固着してある。即ち、被取
付部BにヒンジAの本体部材1を挟入可能な差込溝6を
設けて、差込溝6に接着剤3を介して本体部材1を挟入
しボルト7で貫通止めして固着してなる。
【0039】この実施の形態によると、一方の被取付部
B側へのヒンジAの取付強度を強固にすることができ
る。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るヒンジは、
取付用部材を利用して嵌合,係合等により被取付部に対
して着脱することができるため、着脱作業が容易になる
効果がある。
【0041】さらに、本体部材の弾力性による撓み変形
の応力が合成樹脂繊維の間に分散されて被取付部への取
付部分である本体部材の縁辺や取付用部材に集中しなく
なるため、被取付部への取付部分の耐久性が高くなる効
果がある。
【0042】さらに、本発明に係るヒンジの取付構造
は、本発明に係るヒンジの効果を損なわないことに加え
て、前述の取付用部材を利用してスライド嵌合により被
取付部に対して着脱することができるため、ヒンジの着
脱作業がより容易になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒンジの実施の形態(1)を示す
斜視図である。
【図2】図1のX−X線拡大断面図である。
【図3】図2の製造例を示す図である。
【図4】本発明に係るヒンジの取付構造の実施の形態
(1)を示す取外状態の斜視図である。
【図5】図4の取付状態図である。
【図6】図5の被取付部の角度変更の動作を示す拡大平
面図である。
【図7】図4〜図5の被取付部の変形例を示す平面図で
ある。
【図8】図4〜図5の被取付部のさらに他の変形例を示
す平面図である。
【図9】本発明に係るヒンジおよびその取付構造の実施
の形態(1)の用途例を示す斜視図である。
【図10】本発明に係るヒンジおよびその取付構造の実
施の形態(2)を示す断面図である。
【符号の説明】
1 本体部材 12 補強材層 2 取付用部材 22 差込溝 3 接着剤 4 取付溝 41 溝本体 42 抜差口 43 細溝 5 面取部 A ヒンジ B 被取付部 Ba,Bb 端面 Y 折曲線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂繊維が接着積層された折曲げ可
    能な不織布で帯形に形成された本体部材と、本体部材の
    折曲線に平行な縁辺の少なくとも一方に固着され折曲線
    に直交する断面形状が縁辺に沿って同一に連続する取付
    用部材とからなるヒンジ。
  2. 【請求項2】 請求項1のヒンジにおいて、取付用部材
    は本体部材が挟入される差込溝が設けられ、本体部材は
    取付用部材の差込溝に接着剤を介し挟入されて固着され
    ていることを特徴とするヒンジ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のヒンジにおいて、本
    体部材を構成する不織布は織組構造または編組構造の補
    強材層を有していることを特徴とするヒンジ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかのヒンジが取付
    けられる被取付部には取付溝が設けられてなり、取付溝
    は、被取付部の内部に掘設されヒンジの取付用部材がス
    ライド嵌合する溝本体と、被取付部の端面に開口され溝
    本体に連通してヒンジの取付用部材が抜差しされる抜差
    口と、被取付部の抜差口が開口された端面と直交する端
    面にスリット形に開口され溝本体に連通してヒンジの本
    体部材が挿通される細溝とからなるヒンジの取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項4のヒンジの取付構造において、
    被取付部の細溝が開口された端面に面取部を設けたこと
    を特徴とするヒンジの取付構造。
JP10780097A 1997-04-24 1997-04-24 ヒンジおよびその取付構造 Pending JPH10299318A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009084717A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Kuraray Kuraflex Co Ltd 板状不織繊維構造体およびこれからなるシート状蝶番ならびにこれを備える物品
US11396765B2 (en) 2017-07-03 2022-07-26 International Meteorological Consultant Inc. Hinge and hinge roll

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