JP3774553B2 - 縦材と横材の接合構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は縦材と横材とがL字型固定具によって接合される縦材と横材の接合構造に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、木質系繊維板等からなる縦材と横材とをねじによって接合する場合、材自体の強度が低いため、ねじが材から抜け落ちてしまうということがあった。そのため、ねじの先端部を受けるための孔が形成された平面円形状のねじ受け部材を横材の上面から埋設した後に縦材の表面からねじを挿入し、上記横材に埋設されたねじ受け部材の孔にまでねじを到達させて縦材と横材とを接合する方法が考えられた。しかし、上述した方法の場合、ねじ受け部材の孔の位置を挿入されるねじの方向に合わせなければならず、ねじ受け部材の孔の位置決めに時間がかかるという欠点があった。また、ねじ受け部材の孔の位置がずれたまま横材の中に埋設された場合、再度ねじ受け部材を取り出すのが困難であるという欠点もあった。更に、ねじ受け部材は材を被覆して補強するというものではないために材同士の固定は行われるが強度を高くするという点においては充分とは言えなかった。また、通常のL字型金具等の固定具を使用して材同士を固定するという方法もあったが、この場合材の位置決めが困難であった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は第1発明として縦材と横材のそれぞれの端部が直交するように組み合わせられ、L字型固定具によって上記材同士が接合される縦材と横材の接合構造であって、上記縦材を固定するための縦材支持片、横材を固定するための横材支持片とを有し、縦材支持片の表面にはねじを貫通させるためのねじ貫通孔、また、横材支持片の内側には横材支持片に対して垂直方向に延出されており、ねじの先端が挿入されるように縦材支持片に形成されたねじ貫通孔に対応する位置にねじ締結孔が形成された突起部が設けられたL字型固定具が使用され、L字型固定具の縦材支持片の内側に、縦材支持片に形成されたねじ貫通孔に対応するねじ挿入孔が形成された縦材の表面端部が位置付けられ、また、横材支持片の内側に、突起部に対応する嵌合孔、及び突起部に形成されたねじ締結孔の位置に対応する木口面ねじ挿入孔が形成された横材の表面端部が位置付けられ、L字型固定具の縦材支持片の表面に形成されたねじ貫通孔内にねじが挿入されることによってねじが横材内に嵌合されたL字型固定具の突起部に形成されたねじ締結孔内において締結され、縦材と横材とが接合されることを特徴とする縦材と横材の接合構造、また、第2発明として縦材と横材のそれぞれの端部が直交するように組み合わせられ、L字型固定具によって上記材同士が接合される縦材と横材の接合構造であって、縦材を固定するための縦材支持片、横材を固定するための横材支持片とを有し、縦材支持片の内側には縦材支持片に対して垂直方向に延出されており、ねじの先端が挿入されるようにねじ締結孔が形成された突起部、また、上記横材支持片の表面には上記ねじを貫通させるためのねじ貫通孔が形成されたL字型固定具が使用され、L字型固定具の横材支持片にはねじ貫通孔に対応するねじ挿入孔が形成された横材の表面端部が位置付けられ、また、縦材支持片の内側には縦材支持片に設けられた突起部に対応する嵌合孔、及び突起部に形成されたねじ締結孔の位置に対応する木口面ねじ挿入孔が形成された縦材の表面端部が位置付けられ、L字型固定具の横材支持片の表面に形成されたねじ貫通孔内にねじが挿入されることによってねじが縦材内に嵌合されたL字型固定具の縦材支持片の突起部に形成されたねじ締結孔内において締結され、縦材と横材とが接合されることを特徴とする縦材と横材の接合構造、また、第3発明として第1発明または第2発明の具体的実施態様に係り、L字型固定具の少なくとも縦材支持片または横材支持片のどちらか一方が略平板状であることを特徴とする縦材と横材の接合構造に係るものである。
【0004】
【発明の実施の態様】
図1は本発明の一実施形態に係る枠体接合用のL字型固定具の正面図である。また、図2はその平面図、図3はその底面図、図4はその右側面図、図5はその左側面図、図6は図2のA−A断面図。図7はL字型固定具に使用されるねじの左側面図、図8は一体の横材が二体の縦材の間に位置付けられ組み合わせられた枠体の要部縦断面図である。本発明に記載の枠体とは建具枠であり、縦材とは縦枠材、横材とは横枠材である。
【0005】
上記L字型固定具9について説明する。L字型固定具9は金属製であるが、強度的に問題がなければ何を使用して製造しても構わない。L字型固定具9にはそれぞれ縦材1と横材3のそれぞれの表面端部を受けるための支持片が形成されている。縦材支持片2及び横材支持片4の幅寸法は共に40mmと成されている。また、縦材支持片2の長さ寸法は30mm、上記横材支持片4の長さ寸法は80mmであるが、これらの寸法に限定されるものではない。上記縦材支持片2の表面にはねじ貫通孔6が二ヶ所形成されているがこれに限定されるものではない。またねじ貫通孔6は必ずしも並列されて形成される必要はない。ねじ貫通孔6は材同士をL字型固定具9によって接合する時に縦材1のねじ挿入孔10及び横材3の木口面ねじ挿入孔12にねじ5を挿入可能なように、それぞれのねじ挿入孔の位置に対応するように形成されている。また、横材支持片4の内側には直径12mm、縦寸法25mmの突起部8が二ヶ所形成されているが、これは横材3の上面に形成されている二ヶ所の嵌合孔11に対応しているものである。突起部8にはねじ5の挿入時にねじ5の先端が締結されるように成された直径8mmのねじ締結孔7が形成されている。L字型固定具9のそれぞれの支持片は平板状と成されているため、どのような幅寸法の材でも使用可能である。
【0006】
次に上記縦材1および横材3について説明する。上記縦材1として長さ寸法2,010mm、幅寸法130mm、厚み寸法30mmのMDF(中質繊維板)基材の表面に突き板を貼着したものを使用している。また、上記横材3としては長さ寸法800mm、幅寸法110mm、厚み寸法30mmのMDF(中質繊維板)基材の表面に突き板を貼着したものを使用しているが、これに限定されるものではない。縦材1の表面には縦材支持片2のねじ貫通孔6の位置に対応したねじ挿入孔10が形成されている。また横材3の上面には横材支持片4に設けられた突起部8の形状に対応する嵌合孔11、また、横材3の木口面には突起部8に形成されたねじ締結孔7の位置に対応する木口面ねじ挿入孔12が形成されている。
【0007】
次に枠体13について説明する。枠体13は二体の縦材1の間に一体の横材3が位置付けられており、その全幅寸法は上記横材3の長さ寸法に縦材1、二体の厚み寸法を合計した寸法であり、860mmである。次に枠体13の組立方法について説明する。まず、横材3の上面に形成された嵌合孔11に合わせてL字型固定具9の横材支持片4に形成された突起部8を嵌合する。次に縦材支持片2に形成されたねじ貫通孔6内にねじ5を挿入する。次にねじ5の先端が横材3内に嵌合された突起部8のねじ締結孔7に到達するまでねじ5を挿入し、ねじ締結孔7内でねじ5を締結する。もう一方の縦材1も同様にL字型固定具9を使用して横材3の長さ方向に対して対抗する側の端部と接続することによって枠体13は完成する。枠体13は三方枠であるが横材二体、縦材二体からなる四方枠を形成することも可能である。
【0008】
図9は一体の横材の下方に二体の縦材が位置付けられて組み合わせられた枠体の要部縦断面図である。図9の枠体13の全幅寸法は800mmであり、横材3の長さ寸法と同じである。上記横材支持片4の表面にはねじ貫通孔6が二ヶ所形成されているが、これに限定されるものではない。また、ねじ貫通孔6は必ずしも並列されて形成される必要はない。ねじ貫通孔6は材同士をL字型固定具9によって接合する時に横材3のねじ挿入孔10及び縦材1の木口面ねじ挿入孔12にねじ5を挿入可能なように、それぞれのねじ挿入孔の位置に対応する位置に形成されている。また、縦材支持片2の内側には直径12mm、縦寸法25mmの突起部8が二ヶ所形成されているが、これは縦材1に形成されている二ヶ所の嵌合孔11に対応しているものである。突起部8にはねじ5の挿入時にねじ5の先端が締結されるように成された直径8mmのねじ締結孔7が形成されている。次に縦材1および横材3について説明する。縦材1および横材3の材質とその寸法は図8において説明したものと同じであるが、横材3の表面には横材支持片4のねじ貫通孔6の位置に対応したねじ挿入孔10が形成されている。また縦材1には縦材支持片2に設けられた突起部8の形状に対応する嵌合孔11、また、その木口面には突起部8に形成されたねじ締結孔7の位置に対応する木口面ねじ挿入孔12が形成されている。
【0009】
本発明においては建具枠等の枠体を形成するための縦材及び横材が使用されているが収納家具を形成するための縦材及び横材を使用することも可能である。収納家具においては縦材に相当するものは側板材、横材に相当するものは天板材である。
【0010】
【発明の効果】
本発明のような部材を使用して材を接合すれば縦材と横材の位置決めが容易になるとともに補強も確実となる。
【0011】
また、L字型固定具として略平板状の支持片が形成されたものを使用すれば幅寸法の異なる様々な縦材と横材を接合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る枠体接合用のL字型固定具の正面図。
【図2】図1のL字型固定具の平面図。
【図3】図1のL字型固定具の底面図。
【図4】図1のL字型固定具の右側面図。
【図5】図1のL字型固定具の左側面図。
【図6】図2のA−A断面図。
【図7】L字型固定具に使用されるねじの左側面図。
【図8】一体の横材が二体の縦材の間に位置付けられ組み合わせられた枠体の要部縦断面図。
【図9】一体の横材の下方に二体の縦材が位置付けられ組み合わせられた枠体の要部縦断面図。
【符号の説明】
1 縦材
2 縦材支持片
3 横材
4 横材支持片
5 ねじ
6 ねじ貫通孔
7 ねじ締結孔
8 突起部
9 L字型固定具
10 ねじ挿入孔
11 嵌合孔
12 木口面ねじ挿入孔
Claims (3)
- 縦材(1)と横材(3)のそれぞれの端部が直交するように組み合わせられ、L字型固定具(9)によって上記材同士が接合される縦材と横材の接合構造であって、上記縦材(1)を固定するための縦材支持片(2)、横材(3)を固定するための横材支持片(4)とを有し、縦材支持片(2)の表面にはねじ(5)を貫通させるためのねじ貫通孔(6)、また、横材支持片(4)の内側には横材支持片(4)に対して垂直方向に延出されており、ねじ(5)の先端が挿入されるように縦材支持片(2)に形成されたねじ貫通孔(6)に対応する位置にねじ締結孔(7)が形成された突起部(8)が設けられたL字型固定具(9)が使用され、L字型固定具(9)の縦材支持片(2)の内側に、縦材支持片(2)に形成されたねじ貫通孔(6)に対応するねじ挿入孔(10)が形成された縦材(1)の表面端部が位置付けられ、また、横材支持片(4)の内側に、突起部(8)に対応する嵌合孔(11)、及び突起部(8)に形成されたねじ締結孔(7)の位置に対応する木口面ねじ挿入孔(12)が形成された横材(3)の表面端部が位置付けられ、L字型固定具(9)の縦材支持片(2)の表面に形成されたねじ貫通孔(6)内にねじ(5)が挿入されることによってねじ(5)が横材(3)内に嵌合されたL字型固定具(9)の突起部(8)に形成されたねじ締結孔(7)内において締結され、縦材(1)と横材(3)とが接合されることを特徴とする縦材と横材の接合構造。
- 縦材(1)と横材(3)のそれぞれの端部が直交するように組み合わせられ、L字型固定具(9)によって上記材同士が接合される縦材と横材の接合構造であって、縦材(1)を固定するための縦材支持片(2)、横材(3)を固定するための横材支持片(4)とを有し、縦材支持片(2)の内側には縦材支持片(4)に対して垂直方向に延出されており、ねじ(5)の先端が挿入されるようにねじ締結孔(7)が形成された突起部(8)、また、上記横材支持片の表面には上記ねじを貫通させるためのねじ貫通孔(6)が形成されたL字型固定具(9)が使用され、L字型固定具(9)の横材支持片(4)にはねじ貫通孔(6)に対応するねじ挿入孔(10)が形成された横材(3)の表面端部が位置付けられ、また、上記縦材支持片(2)の内側には上記縦材支持片(2)に設けられた突起部(8)に対応する嵌合孔(11)、及び突起部(8)に形成されたねじ締結孔(7)の位置に対応する木口面ねじ挿入孔(12)が形成された縦材(1)の表面端部が位置付けられ、L字型固定具(9)の横材支持片(4)の表面に形成されたねじ貫通孔(6)内にねじ(5)が挿入されることによってねじ(5)が縦材(1)内に嵌合されたL字型固定具(9)の縦材支持片(2)の突起部(8)に形成されたねじ締結孔(7)内において締結され、縦材(1)と横材(3)とが接合されることを特徴とする縦材と横材の接合構造。
- L字型固定具(9)の少なくとも縦材支持片(2)または横材支持片(4)のどちらか一方が略平板状であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の縦材と横材の接合構造。
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| JP27640097A JP3774553B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 縦材と横材の接合構造 |
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| JP27640097A JP3774553B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 縦材と横材の接合構造 |
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| JPH1193534A JPH1193534A (ja) | 1999-04-06 |
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| JP27640097A Expired - Fee Related JP3774553B2 (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | 縦材と横材の接合構造 |
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1997
- 1997-09-24 JP JP27640097A patent/JP3774553B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH1193534A (ja) | 1999-04-06 |
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