JPH10299312A - 車両用リモートドアロック制御受信装置 - Google Patents

車両用リモートドアロック制御受信装置

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JPH10299312A
JPH10299312A JP10930697A JP10930697A JPH10299312A JP H10299312 A JPH10299312 A JP H10299312A JP 10930697 A JP10930697 A JP 10930697A JP 10930697 A JP10930697 A JP 10930697A JP H10299312 A JPH10299312 A JP H10299312A
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JP
Japan
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identification code
code
door lock
vehicle
registration
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JP10930697A
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English (en)
Inventor
Satoru Ogiso
悟 小木曽
Hisami Kato
久視 加藤
Tetsuya Kino
哲也 木野
Masashi Sakurai
雅司 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両メーカ等でのみ簡便に識別コードを登録
することができるようにする。 【解決手段】 ドアロック制御受信器にはEEPROM
に登録判定用識別コードを予め記憶されている。CPU
は受信した登録判定用コードが記憶している登録判定用
コードに一致すると新たに受信する識別コードを登録す
る状態となる。CPUは新たに受信した識別コードをE
EPROMに記憶させるとともに記憶していた登録判定
用コードを抹消する。そして、ドアロック制御受信器は
識別コードを受信すると、その識別コードが記憶してい
る識別コードに一致したときにドアロック装置を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用リモートド
アロックシステムを構成し、車両側に搭載される車両用
リモートドアロック制御受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、乗用車等の車両には、ワイヤ
レスでドアのロック及びアンロックを行うことができる
リモートドアロックシステムが採用されている。このリ
モートドアロックシステムは、マスタキーに内蔵したト
ランスミッタと、車両側に設けたドアロック制御受信器
からなっている。トランスミッタからは微弱電波信号で
識別コードが送信され、ドアロック制御受信器がその識
別コードに基づいて各ドアに設けられたドアロック装置
のモータを制御する。このとき、ドアロック制御受信器
は、トランスミッタから送信された識別コードが予め登
録された識別コードと一致するか否かを判定し、両コー
ドが一致するときにのみドアロック装置を制御する。
【0003】ところで、車両の製造工場では、マスタキ
ーと、このマスタキーのトランスミッタの識別コードが
登録されたドアロック制御受信機とを予め組み合わせて
用意しておき、各車両毎にその組み合わせで組み付ける
ようにしていた。なぜなら、ドアロック制御受信器はそ
の趣旨から新たな識別コードを簡単に登録することがで
きないようになっているため、車両の工程で組み付け後
の各ドアロック制御受信器に識別コードを登録する作業
は非効率だからである。
【0004】一方、ドアロック制御受信器には、異なる
識別コードのトランスミッタを内蔵した複数のキーを使
用することができるように、新たな識別コードを追加登
録できる追加モード機能を備えたものがある。この追加
モードを使用して車両の製造工程で各車両に識別コード
を登録することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な組み付け方法では、識別コード毎に組み合わされたマ
スタキーとドアロック制御受信器との組み合わせが車両
の製造工程で入れ違わないようにキー及び制御受信器を
管理する必要がある。従って、車両の製造工程に余分な
作業が加わるため、同製造工程の作業性が低下する問題
があった。
【0006】又、ドアロック制御受信器の追加モード
は、車両がユーザ側に渡った以降にメーカ側で行うこと
を想定したものであり、第3者により不正な識別コード
の追加登録が容易に行われないように追加モードとする
ために煩雑な操作が設定されている。従って、車両の製
造工程で、この識別コードの追加登録機能を使用して識
別コードを登録する作業を行うことは到底無理である。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、車両の製造工程で識
別コードを登録しない状態で車両に組み付けた後に限ら
れた操作のみで簡便に識別コードの登録を行うことがで
きる車両用リモートドアロック制御受信装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、識別コードが記憶される
識別コード記憶手段と、外部から送信される識別コード
を受信する識別コード受信手段と、送信された識別コー
ドが記憶された識別コードに一致するか否かを判定する
コード識別手段とを備え、前記識別コード受信手段が受
信した識別コードが前記識別コード登録手段に記憶され
た識別コードと一致したときにのみ、車両のドアロック
装置をロック状態又はアンロック状態とするための制御
を行う車両用リモートドアロック制御装置において、識
別コードの登録が行われる状態であることを判定するた
めの登録判定用コードが予め記憶された登録判定用コー
ド記憶手段と、外部から送信される前記登録判定用コー
ドを受信する登録判定用コード受信手段と、受信した識
別コードが前記予め記憶された登録判定用コードに一致
するか否かを判定するコード一致判定手段と、受信した
識別コードが登録判定用コードに一致したとき、前記識
別コード受信手段が受信した識別コードを前記識別コー
ド記憶手段に記憶させる識別コード登録手段とを備え
た。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記識別コード登録手段が識別コード
を前記識別コード記憶手段に記憶させたとき、前記登録
判定用コード記憶手段が記憶していた登録判定用コード
を抹消する登録判定用コード抹消手段を備えた。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は請
求項2に記載の発明において、前記識別コード登録手段
が前記識別コード記憶手段に識別コードを記憶させたと
き、前記ドアロック装置を所定時間ロック状態とした
後、再びアンロック状態とする制御を行う登録確認用制
御手段を備えた。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれかに記載の発明において、イグニッション
スイッチからのオン信号が入力されてから、前記登録判
定用コード受信手段が登録判定用コードを受信するまで
の経過時間を計時する経過時間計時手段を備え、前記コ
ード一致判定手段は、計時された経過時間が所定時間以
内であるときにのみ、前記識別コードが登録判定用コー
ドに一致するか否かを判定するようにした。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれかに記載の発明において、前記識別コード
受信手段が外部から所定周期で送信される識別コードを
連続して受信する受信時間を計時する受信時間計時手段
を備え、前記コード登録手段は、計時された経過時間が
所定時間以上であるときにのみ前記識別コードを登録す
る。 (作用)請求項1に記載の発明によれば、外部から送信
された登録判定用コードが記憶している登録判定用コー
ドに一致すると、新たな識別コードを記憶する状態とな
る。この状態で外部から送信された識別コードを受信す
ると、その識別コードが登録される。従って、登録判定
用コードを受信した後新たな識別コードを受信すだけ
で、その識別コードが登録される。そして、外部から送
信された識別コードが登録された識別コードと一致する
ときにドアロック装置が制御される。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の作用に加えて、一旦識別コードが登録さ
れると登録判定用コードが抹消されるため、以後登録判
定用コードを使用しての識別コードの登録ができなくな
る。従って、登録判定用コードを使用しての識別コード
の登録が1回に制限される。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、新たな識別
コードが登録されると、ドアロック装置が一時的にロッ
ク状態となった後、再びアンロック状態となる。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、イ
グニッションスイッチがオンされてから所定時間経過す
るまでに登録判定用コードを受信しないときには識別コ
ードの登録が禁止される。従って、識別コードが登録可
能な状態をイグニッションスイッチの操作で開始するこ
とができる。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、所
定周期で送信される識別コードを連続して所定時間以上
受信しないときにはその識別コードが登録されない。従
って、識別コードが登録可能なときに雑音的に受信した
識別コードが登録されることはない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図7に従って説明する。図1は、車両用
リモートドアロックシステムの構成を示すブロック図で
ある。車両用リモートドアロックシステムは、車両用リ
モートドアロック制御受信装置としてのドアロック制御
受信器1、マスタキー2、イグニッションスイッチ3、
ドアスイッチ4a,4b及びドアロック装置5a,5b
から構成されている。ドアロック制御受信器1、イグニ
ッションスイッチ3、ドアスイッチ4a,4b及びドア
ロック差装置5a,5bは、車両Jに搭載されている。
【0018】マスタキー2は、トランスミッタ6及び図
示しない電池を備えている。マスタキー2は、図示しな
い車両のドアのロック及びアンロックを行うためのスイ
ッチ2aを備えている。
【0019】イグニッションスイッチ3は、マスタキー
2にてオン位置又はオフ位置に操作されるスイッチであ
る。ドアスイッチ4a,4bは各ドア毎に設けられ、各
ドアの開閉状態に基づいてオン又はオフされるスイッチ
である。
【0020】ドアロック装置5a,5bは各ドア毎に設
けられ、各ドアをロック状態又はアンロック状態とする
装置である。ドアロック装置5a,5bには、該ドアロ
ック装置5a,5bを作動させるためのモータ7a,7
bが内蔵されている。又、ドアロック装置5a,5bに
は、該ドアロック装置5a,5bがロック状態であるか
それともアンロック状態であるかを検知するポジション
スイッチ8a,8bが設けられている。
【0021】図2は、車両用リモートドアロックシステ
ムの電気的構成を示す電気ブロック図である。マスタキ
ー2は、スイッチ2aの操作に基づいてトランスミッタ
6から固有の識別コードを微弱電波信号で所定周期毎に
繰り返し出力する。
【0022】イグニッションスイッチ3、ドアスイッチ
4a,4b及びポジションスイッチ8a,8bは、それ
ぞれドアロック制御受信器1に電気的に接続されてい
る。又、ドアロック制御受信器1には、各モータ7a,
7bが電気的に接続されている。
【0023】イグニッションスイッチ3は、マスタキー
2にてオン位置に操作されるとオンとなり、オフ位置に
操作されるとオフとなる。ドアスイッチ4a,4bは、
ドアが開状態のときオフとなり、ドアが閉状態のときオ
ンとなる。
【0024】ドアロック制御受信器1は、マイコン10
及び駆動回路11を備えている。マイコン10は、トラ
ンスミッタ6から送信された識別コード、イグニッショ
ンスイッチ3のオン及びオフ、各ドアスイッチ4a,4
bのオン及びオフに基づき、各モータ7a,7bを駆動
してドアロック装置5a,5bをアンロック状態からロ
ック状態とするためのロック指令信号SL を出力する。
又、同様に、マイコン10は、各モータ7a,7bを駆
動してドアロック装置5a,5bをロック状態からアン
ロック状態とするためのアンロック指令信号SU を出力
する。
【0025】駆動回路11は、ロック指令信号SL に基
づき、各ドアロック装置4a,4bをアンロック状態か
らロック状態とするための駆動電流を各モータ7a,7
bに出力する。又、駆動回路11は、アンロック指令信
号SU に基づき、各ドアロック装置5a,5bをロック
状態からアンロック状態とするための駆動電流を各モー
タ7a,7bに出力する。
【0026】各モータ7a,7bは、ロック指令信号S
L に基づく駆動電流が供給されたときにはドアロック装
置5a,5bをアンロック状態からロック状態とし、ア
ンロック指令信号SU に基づく駆動電流が供給されたと
きにはドアロック装置5a,5bをロック状態からアン
ロック状態とする。
【0027】ポジションスイッチ8a,8bは、ドアロ
ック装置5a,5bがロック状態のときにはオフとな
り、ドアロック装置5a,5bがアンロック状態のとき
にはオンとなる。
【0028】マイコン10は、無線インターフェース1
1、入力インターフェース12、中央処理装置(以下、
CPUという)13、読み出し専用メモリ(ROM)1
4、不揮発性メモリ(フラッシュEEPROM)15、
読み出し及び書き込み可能なメモリ(RAM)16、タ
イマ17、カウンタ18、出力インターフェース19等
から構成されている。本実施の形態では、無線インター
フェース11にて識別コード受信手段及び登録判定用コ
ード受信手段が構成され、CPU13にてコード識別手
段、コード一致判定手段、識別コード登録手段、登録判
定用コード抹消手段及び登録確認用制御手段が構成され
ている。又、EEPROM15にて識別コード記憶手段
及び登録判定用コード記憶手段が構成され、タイマ17
にて経過時間計時手段及び受信時間計時手段が構成され
ている。
【0029】無線インターフェース11は、トランスミ
ッタ6から微弱電波信号で出力された識別コードを受信
し、その識別コードを電気信号としてCPU13に出力
する。
【0030】CPU13は、入力インターフェース12
を介してイグニッションスイッチ3のオン又はオフ、各
ドアスイッチ4a,4bのオン又はオフ、及び、各ポジ
ションスイッチ8a,8bのオン又はオフを読み込む。
【0031】EEPROM15は、それぞれが識別コー
ドを記憶することができる3つ記憶領域を備えている。
本実施の形態では、EEPROM15の1つの記憶領域
に登録判定用識別コードが予め記憶され、他の2つの記
憶領域にはダミーコードが記憶されている。この登録判
定用識別コードは、1つのドアロック制御受信器に固有
のコードではなく、全てのドアロック制御受信器1に共
通に記憶される識別コードである。この登録判定用識別
コードは、車両の製造工場の車両製造工程で、ドアロッ
ク制御受信器1を各車両に組み付けた後で、組み付けら
れたドアロック制御受信器1にその車両に使用するマス
タキー2のトランスミッタ6の識別コードを記憶させる
ときにのみ使用される識別コードである。又、ダミーコ
ードは、仮に記憶された識別コードであり、いずれのマ
スタキー2の識別コードとも一致しない識別コードであ
る。
【0032】RAM16は、CPU13の演算結果を一
時記憶する。タイマ17は、CPU13からの制御信号
に基づき経過時間を計時する。カウンタ18は、CPU
13からの制御信号に基づきカウント値Cをデクリメン
トする。
【0033】CPU13は、出力インターフェース17
を介してアンロック指令信号SU 又はロック信号Sを駆
動回路11に出力する。ROM14には、3つの制御処
理を実行するためのそれぞれの制御プログラムが記憶さ
れている。各制御処理は、コード登録処理、ドアロック
制御処理及びコード追加処理である。
【0034】コード登録処理は、車両製造メーカでドア
ロック制御受信器1に各車両に割り当てられたマスタキ
ー2の識別コードを登録するコード登録処理を実行する
ための制御処理である。
【0035】コード登録処理として、CPU13は、イ
グニッションスイッチ3がオフからオンとなった後、所
定時間(本実施の形態では5秒)以内に登録判定用識別
コードを入力したときには、そのドアロック制御受信器
1が組み付けられた車両に割り当てられたマスタキー2
の識別コードを登録する状態であると判断する。そし
て、CPU13は、登録判定用識別コードを入力してか
ら所定時間(本実施の形態では20秒)以内に識別コー
ドを入力すると、その識別コードをその車両のマスタキ
ー2の識別コードとしてEEPROM15に記憶させる
とともに、それまで記憶していた登録判定用識別コード
を抹消する。その後、CPU13は、登録判定用識別コ
ードに代わってマスタキー2の識別コードが登録された
ことを知らせるために各ドアロック装置5a,5bを作
動させるべく、始めにロック指令信号SL を出力し、そ
の後、アンロック指令信号SU を出力する。
【0036】又、ドアロック制御処理は、無線インター
フェース11から入力する識別コードに基づき、各ドア
ロック装置5a,5bを制御してドアをロック状態から
アンロック状態とする、あるいは、アンロック状態から
ロック状態とするドアロック制御処理を実行するための
制御処理である。
【0037】ドアロック制御処理として、CPU13
は、無線インターフェース11から入力した識別コード
が、EEPROM15に記憶されているいずれかの識別
コードと一致するか否かを判定する。そして、CPU1
3は、入力した識別コードがいずれかの識別コードと一
致するときには、その識別コードの送信に使用されたマ
スタキー2が運転者の所有するキーであると判断し、識
別コードの入力に基づく各ドアロック装置5a,5bの
制御を行う状態となる。
【0038】ドアロック制御処理として、CPU13
は、無線インターフェース11から識別コードを入力し
たときに、各ポジションスイッチ8a,8bからの検知
信号に基づきドアがロック状態であるか否かを判断す
る。そして、CPU13は、ドアがロック状態であると
きには、各ドアをアンロックするためにマスタキー2が
操作されたと判断し、各ドアロック装置5a,5bをア
ンロック状態とするためにアンロック指令信号SU を出
力インターフェース17に出力する。
【0039】反対に、CPU13は、無線インターフェ
ース11から識別コードを入力したときに各ドアロック
装置5a,5bがアンロック状態であるときには、各ド
アスイッチ4a,4bがオンであるか否かを判断する。
CPU13は、各ドアスイッチ4a,4bがオンである
ときには各ドアが閉状態であると判断し、各ドアロック
装置5a,5bをロック状態とするためにロック指令信
号を出力インターフェースに出力する。一方、CPU1
3は、いずれかのドアスイッチ4a,4bがオフである
ときにはいずれかのドアが開状態であってドアロック装
置5a,5bを作動させるべき状態でないと判断し、ロ
ック指令信号SL の出力を行わない。
【0040】又、コード追加処理は、車両製造メーカで
ドアロック制御受信器1に登録されたマスタキー2の識
別コードに加えて、車両がユーザに渡ってから異なる識
別コードのキーをリモートドアロックシステムで使用す
ることができるように、新たな識別コードを登録する制
御処理である。
【0041】コード追加処理として、CPU13は、イ
グニッションスイッチ3がオフでかつ各ドアスイッチ4
a,4bがオンであるときに、1つのドアスイッチ4
a,4bがオンからオフとなってから所定時間(本実施
の形態では10秒)以内にイグニッションスイッチ3が
オンとなり、さらに、イグニッションスイッチ3がオン
となってから所定時間(本実施の形態では10秒)以内
にイグニッションスイッチ3がオフとなるか否かを判定
する。さらに、CPU13は、この条件が成立した上
で、イグニッションスイッチ3がオフとなってから所定
時間(本実施の形態では20秒)以内に1つのドアスイ
ッチ4a,4bがオフからオン、オンからオフを3回繰
り返すか否かを判定する。
【0042】さらに、CPU13は、この条件が成立し
た上で、ドアスイッチ4a,4bがオフとなってから所
定時間(本実施の形態では10秒)以内にイグニッショ
ンスイッチ3がオフからオンとなり、その後所定時間
(本実施の形態では10秒)以内にイグニッションスイ
ッチ3がオンからオフとなるか否かを判定する。
【0043】CPU13は、以上の条件が成立したとき
には、ドアロック制御受信器1に新たなキーの識別コー
ドを登録する状態であると判断する。そして、CPU1
3は、イグニッションスイッチ3がオフとなってから所
定時間(本実施の形態では10秒)以内に識別コードを
入力し、かつ、その所定周期で送信される識別コードが
所定時間(本実施の形態では5秒)以上連続して受信し
たときには、その識別コードをEEPROM15の1つ
の記憶領域に記憶させる。このとき、CPU13は、3
つの記憶領域に時系列で優先順位を設け、新たに記憶す
る識別コードを最新の識別コードとして記憶する。同時
に、CPU13は、最も古い時点で記憶された識別コー
ドを順次抹消する。その後、CPU13は、新たな識別
コードが記憶されたことを知らせるために各ドアロック
装置5a,5bを作動させるべく、始めにロック指令信
号SL を出力し、さらにその後、アンロック指令信号S
Uを出力する。
【0044】次に、上述した車両用リモートドアロック
システムを構成するドアロック制御受信器1に、対応す
るマスタキー2の識別コードを登録する方法について説
明する。
【0045】この識別コードの登録は、各車両にドアロ
ック制御受信器1を組み付けた後で行うようになってい
る。図3は、各車両Jにそれぞれドアロック制御受信器
1を組み付けた後、各車両Jにそれぞれマスタキー2を
割り当てた状態を示している。この各車両Jのドアロッ
ク制御受信器1に割り当てられたマスタキー2の識別コ
ードを登録するには、車両の製造メーカだけが保有する
1台の登録用トランスミッタ20を使用する。
【0046】登録用トランスミッタ20は、各ドアロッ
ク制御受信器1のEEPROM15に記憶されている登
録判定用識別コードと同一の登録判定用識別コードを微
弱電波信号で送信するようになっている。
【0047】次に、以上のように構成されたドアロック
制御受信器を使用した識別コードの登録方法及びドアロ
ック制御受信器の作用について説明する。先ず、車両製
造メーカで各車両にドアロック制御受信器1を組み付け
る前に、各ドアロック制御受信器1のマイコン10のE
EPROM15に同一の登録判定用識別コードを記憶さ
せておく。
【0048】次に、各車両Jにそれぞれドアロック制御
受信器1を組み付けた後、各車両J毎にその車両Jにそ
れぞれのマスタキー2を割り当てる。この状態で、割り
当てられたマスタキー2の識別コードを登録しようとす
る車両Jのイグニッションスイッチ3のみをオンとす
る。すると、その車両Jのドアロック制御受信器1のマ
イコン10がコード登録処理を実行する状態となる。そ
して、登録用トランスミッタ20から登録判定用識別コ
ードを送信する。
【0049】図4はコード登録処理のフローチャートを
示している。コード登録処理において、CPU13は、
S100で、イグニッションスイッチ3がオンとなる
と、S110で、登録判定用識別コードが受信された否
かを判定する。CPU13は、S110で、登録判定用
識別コードが受信されていないときには、S120でイ
グニッションスイッチ3がオンとなった時点からの経過
時間t1が5秒以下であるか否かを判定する。CPU1
3は、S120で、経過時間t1が5秒を越えるときに
はコード登録処理を終了する。従って、イグニッション
スイッチ3がオンとなってから5秒以内に登録判定用識
別コードが送信されないときには、識別コードの登録が
できなくなる。
【0050】一方、CPU13は、S120で、経過時
間t1が5秒以下であるときには、S110を実行す
る。CPU13は、S110で登録判定用識別コードを
入力したときには、S130で、識別コードが受信され
た否かを判定する。CPU13は、S130で識別コー
ドが受信されていないときには、S140で、登録判定
用識別コードを入力してからの経過時間t2が20秒以
下であるか否かを判定する。CPU13は、S140
で、経過時間t2が20秒を越えるときには、コード登
録処理を終了する。従って、登録判定用コードを受信し
てから20秒以内に新たな識別コードを受信しないとき
には、その識別コードの登録ができなくなる。
【0051】一方、CPU13は、S140で経過時間
t2が20秒以下であるときには、S130を実行す
る。CPU13は、S130で、識別コードを入力した
ときには、S150で、その識別コードを連続的に受信
した受信時間t3が5秒以上であるか否かを判定する。
CPU13は、S150で、経過時間t3が5秒未満で
あるときにはコード登録処理を終了する。従って、識別
コードが5秒以上連続して受信されないときには、その
識別コードは登録されない。
【0052】一方、CPU13は、S150で、経過時
間t3が5秒以上であるときには、S160で、EEP
ROM15の3つのコード記憶領域にそれぞれ識別コー
ドを記憶させる。次いで、CPU13は、S170でロ
ック指令信号SL を出力し、さらにその後、S180で
アンロック指令信号SU を出力してコード登録処理を終
了する。従って、新たな識別コードが登録されたことを
ドアロック装置5a,5bの作動で確認することができ
る。
【0053】以上の結果、識別コードを登録しようとす
るドアロック制御受信機1を組み付けた車両Jのイグニ
ッションスイッチ3をオンとした上で登録判定用識別コ
ードを送信するだけで、割り当てたマスタキー2の識別
コードが登録される。
【0054】このようにドアロック制御受信器1にマス
タキー2の識別コードが登録された車両Jのドアをマス
タキー2を使用してリモートでロック又はアンロックし
ようとするときには、マスタキー2のスイッチを操作し
て識別コードをドアロック制御受信器1に送信する。す
ると、マイコン10が、ドアロック制御処理を実行する
状態となる。
【0055】図5はドアロック制御処理のフローチャー
トを示している。ドアロック制御処理において、CPU
13は、S200で、識別コードを入力すると、S21
0でこの識別コードがEEPROM15に記憶している
識別コードに一致するか否かを判定する。CPU13
は、S210で、識別コードが記憶している識別コード
に一致しないときにはドアロック制御処理を終了する。
従って、受信した識別コードが登録されている識別コー
ドと異なるときにはドアロック装置5a,5bが作動し
ない。
【0056】一方、CPU13は、S210で、識別コ
ードが記憶している識別コードに一致したときには、S
220で、各ポジションスイッチ8a,8bからの検知
信号に基づき各ドアロック装置5a,5bがロック状態
であるか否かを判定する。CPU13は、S220で、
各ドアロック装置5a,5bがロック状態であったとき
には、S230で、アンロック指令信号SU を出力して
各ドアロック装置5a,5bをアンロック状態とする。
【0057】従って、各ドアロック装置5a,5bがロ
ック状態のときにマスタキー2から識別コードが送信さ
れると、各ドアロック装置5a,5bがロック状態から
アンロック状態となる。
【0058】一方、CPU13は、S220で、各ドア
ロック装置5a,5bがアンロック状態であったときに
は、S240を実行する。S240で、CPU13は、
各ドアスイッチ4a,4bの全てがオンであるか否かを
判定する。CPU13は、S240で、いずれかのドア
スイッチ4a,4bがオフであったときには、ドアロッ
ク制御処理を終了する。
【0059】従って、いずれかのドアが開状態であると
きには、ドアロック装置5a,5bが作動しない。又、
CPU13は、S240で、全てのドアスイッチ4a,
4bがオンであったときには、S250で、各ドアロッ
ク装置5a,5bにロック指令信号SL を出力して各ド
アロック装置5a,5bをロック状態とする。
【0060】従って、ドアロック装置5a,5bがアン
ロック状態のときにマスタキー2から識別コードが送信
されると、各ドアロック装置5a,5bがアンロック状
態からロック状態となる。
【0061】車両Jの購入時に車両Jに付いていたマス
タキー2に加えて、リモートドアロックシステムで使用
することができるキーを追加するために、そのキーのト
ランスミッターが出力する識別コードをドアロック制御
受信器に登録するには以下の手順を行う。
【0062】車両Jの各ドアが閉状態でイグニッション
スイッチ3がオフであるときに、ドアを開けてから10
秒以内にイグニッションスイッチ3をオンとする。する
と、マイコン10がコード追加処理を実行する状態とな
る。
【0063】図6及び図7はコード追加処理のフローチ
ャートを示している。コード追加処理において、CPU
13は、S300で、いずれかのドアスイッチ4a,4
bがオンからオフとなったか否かを判定する。CPU1
3は、S300で、いずれかのドアスイッチ4a,4b
がオフとなったときには、S310で、イグニッション
スイッチ3がオフからオンとなったか否かを判定する。
CPU13は、S310で、イグニッションスイッチ3
がオフであるときには、S320で、ドアスイッチ4
a,4bがオフとなってからの経過時間t4が10秒以
下であるか否かを判定する。CPU13は、S320
で、経過時間t4が10秒を越えるときにはコード追加
処理を終了する。一方、CPU13は、S320で、経
過時間t4が10秒以下であるときには、S310を実
行する。CPU13は、ドアスイッチ4a,4bがオフ
となってから10秒以内にイグニッションスイッチ3が
オフからオンとなるとS330を実行する。
【0064】CPU13は、S330で、イグニッショ
ンスイッチ3がオンからオフとなったか否かを判定す
る。CPU13は、S330で、イグニッションスイッ
チ3がオンであるときには、S340で、イグニッショ
ンスイッチ3がオンとなってからの経過時間t5が10
秒以下であるか否かを判定する。CPU13は、S34
0で、経過時間t5が10秒を越えるときにはコード追
加処理を終了する。一方、CPU13は、S340で、
経過時間t5が10秒以下であるときにはS330を実
行する。CPU13は、イグニッションスイッチ3がオ
ンとなってから10秒以内に再びオフとなるとS350
を実行する。
【0065】CPU13は、S350で、カウント値C
を3とし、次いでS360で、全てのドアスイッチ4
a,4bがオンであるか否かを判定する。CPU13
は、S360で、いずれのドアスイッチ4a,4bもオ
フであるときには、S370で、イグニッションスイッ
チ3がオフとなってからの経過時間t6が20秒以下で
あるか否かを判定する。CPU13は、S370で、経
過時間t6が20秒を越えたときにはコード追加処理を
終了する。CPU13は、S370で、経過時間t6が
20秒以下であるときにはS360を実行する。
【0066】一方、CPU13は、S360で、全ての
ドアスイッチ4a,4bがオンであったときには、S3
80で、いずれかのドアスイッチ4a,4bがオンから
オフとなったか否かを判定する。CPU13は、S38
0で、いずれかのドアスイッチ4a,4bもオフでない
ときには、S390で、イグニッションスイッチ3がオ
フとなってからの経過時間t6が20秒以下であるか否
かを判定する。CPU13は、S390で、経過時間t
6が20秒を越えたときにはコード追加処理を終了す
る。CPU13は、S390で、経過時間t6が20秒
以下であるときにはS380を実行する。
【0067】CPU13は、S380で、いずれかのド
アスイッチ4a,4bがオフであったときには、S40
0でカウント値Cをデクリメントした後、S410でカ
ウント値Cが0となったか否かを判定する。CPU13
は、S410で、カウント値Cが0でないときには、S
360を実行する。CPU13は、S410で、カウン
ト値Cが0となったときには、S420を実行する。
【0068】S420で、CPU13は、イグニッショ
ンスイッチ3がオンとなった否かを判定する。CPU1
3は、S420で、イグニッションスイッチ3がオフで
あったときには、S430で、ドアスイッチ4a,4b
がオフとなってからの経過時間t7が10秒以下である
か否かを判定する。CPU13は、S430で、経過時
間t7が10秒を越えたときにはコード追加処理を終了
する。CPU13は、S430で、経過時間t7が10
秒以下であるときにはS420を実行する。
【0069】CPU13は、S420で、イグニッショ
ンスイッチ3がオンであったときには、S440で、イ
グニッションスイッチ3がオフとなった否かを判定す
る。CPU13は、S440で、イグニッションスイッ
チ3がオンであったときには、S450で、ドアスイッ
チ4a,4bがオンとなってからの経過時間t8が10
秒以下であるか否かを判定する。CPU13は、S45
0で、経過時間t8が10秒を越えたときにはコード追
加処理を終了する。CPU13は、S450で、経過時
間t8が10秒以下であるときにはS440を実行す
る。
【0070】CPU13は、S440で、イグニッショ
ンスイッチ3がオフであったときには、S460を実行
する。CPU13は、S460で、識別コードが入力さ
れた否かを判定する。CPU13は、S460で、識別
コードが入力されないときには、S470で、イグニッ
ションスイッチ3がオフとなってからの経過時間t9が
10秒以下であるか否かを判定する。CPU13は、S
470で、経過時間t9が10秒を越えたときにはコー
ド追加処理を終了する。CPU13は、S470で、経
過時間t9が10秒以下であるときにはS460を実行
する。
【0071】CPU13は、S460で、識別コードが
入力されたときには、S480を実行する。CPU13
は、S480で、識別コードが連続して受信する受信時
間t10が5秒以上であるか否かを判定する。CPU1
3は、S480で、識別コードが入力される経過時間t
10が5秒未満であったときにはコード追加処理を終了
する。一方、CPU13は、S480で、経過時間t1
0が5秒以上であったときにはS490を実行する。
【0072】S490で、CPU13は、入力した識別
コードをEEPROM15の1つの記憶領域に記憶して
いた識別コードに代えて新たに記憶する。次いで、CP
U13は、S500でロック指令信号SL を出力した
後、S510で、アンロック指令信号SU を出力してコ
ード追加処理を終了する。
【0073】従って、車両Jがユーザに渡ってからリモ
ートドアロックシステムで使用できるキーを追加するに
は、車両Jのドアが全て閉じた状態からドアを開けた
後、10秒以内にイグニッションスイッチ3をオンとす
る。そして、イグニッションスイッチ3をオンとしてか
ら10秒以内にイグニッションスイッチ3を再びオフと
する。その後、イグニッションスイッチ3をオフとして
から20秒以内にドアを閉めた後再び開く動作を3回繰
り返して行う。最後に、ドアを開いてから10秒以内に
イグニッションスイッチ3をオンとし、その後10秒以
内に再びオフとする。すると、ドアロック制御受信器1
が新たなキーの識別コードを登録する状態となる。この
状態で、イグニッションスイッチ3をオフとしてから1
0秒以内に追加するキーから所定周期で送信される識別
コードを5秒間以上連続して送信すると、そのキーの識
別コードがドアロック制御受信器1に追加登録される。
このため、登録用トランスミッター20を使用しないで
新たな識別コードを追加登録するには、煩雑な手順が必
要となる。
【0074】以上詳述したように、本実施の形態のドア
ロック制御受信器1によれば、以下の効果を得ることが
できる。 (a) 登録判定用コード記憶手段(EEPROM1
5)に予め登録判定用コードを記憶させておき、車両メ
ーカの車両製造工程で各車両Jにドアロック制御受信器
1を組み付けた後、車両メーカだけが保有する登録用ト
ランスミッタ20から識別コードを登録する車両Jのド
アロック制御受信器1に登録判定用コードを送信する。
すると、登録判定用コードの受信に基づきコード登録手
段(CPU13)が新たな識別コードを登録する状態と
なる。この状態で、その車両Jに組み合わせたマスタキ
ー2から識別コードを送信すると、コード登録手段がそ
の識別コードを登録するようにした。
【0075】従って、登録判定用コードを送信するだけ
で登録させようとする識別コードが登録される状態とな
り、マスタキー2からの識別コードの送信よりその識別
コードが登録される。その結果、車両Jの製造工程で識
別コードを登録していない状態でドアロック制御受信装
置を車両Jに組み付けた後、登録用トランスミッタ20
から登録判定用識別コードを送信した後に新たな識別コ
ードを送信するだけで簡便にその識別コードを登録させ
ることができる。
【0076】(b) 車両Jに組み付けられたドアロッ
ク制御受信器1に一旦識別コードが登録されると登録判
定用コードが抹消されるため、登録判定用コードを使用
しての新たな識別コードの登録ができなくなる。その結
果、車両製造メーカ以外での識別コードの登録が一層困
難となる。
【0077】(c) 新たにマスタキー2の識別コード
が登録されると、登録確認用制御手段(CPU13)が
ドアロック装置5a,5bを制御して一旦ロック状態と
した後、再びアンロック状態とするようにした。その結
果、新たな識別コードが登録されたことを容易に確認す
ることができる。 (d) イグニッションスイッチ3をオンとしてから所
定時間(t1=5秒)経過するまでに登録判定用コード
を受信したときにのみ、新たな識別コードを登録する状
態となるようにした。従って、車両の製造工程で複数の
車両Jに連続的に識別コードを登録させていきたいとき
に、各車両Jのイグニッションスイッチ3を時間をずら
して順次オンさせることにより、各車両Jのドアロック
制御受信器1を順次識別コードを登録する状態とするこ
とができる。その結果、1つのスマタキー2から送信し
た識別コードが複数のドアロック制御受信器1に登録さ
れることがない。
【0078】(e) 所定周期で送信される新たな識別
コードを所定時間(t3=5秒)以上連続して受信しな
いときには、その識別コードの登録が行われないように
した。従って、識別コードを登録可能なときに雑音的に
受信した識別コードが誤って誤って登録されることがな
い。その結果、登録しようとする識別コードだけを確実
に登録することができる。
【0079】尚、上記実施の形態は以下のように変更し
てもよい。 (1) 登録判定用コードを受信して新たな識別コード
を登録する状態となっても同登録判定用コードを抹消せ
ず、改めて登録判定用コードを受信したときには、同様
に、新たな識別コードを簡便に登録することができるよ
うにしてもよい。この構成によれは、車両メーカからユ
ーザに車両Jが渡ってからユーザがリモートドアロック
システムで使用できるキーを追加する場合には、その新
たなキーの識別コードの追加作業をディーラ等で登録用
トランスミッタ20を使用して簡便に行うことができ
る。
【0080】(2) 新たな識別コードが登録されたと
きに、その登録を確認するための各ドアロック装置5
a,5bの作動制御を行わないようにしてもよい。又、
登録を確認するために各ドアロック装置5a,5bに行
わせる動作を、複数回繰り返して行わせるようにしても
よい。この構成によれば、登録の確認を確実に行うこと
ができる。
【0081】(3) コード追加処理で、イグニッショ
ンスイッチ3のオンを必要とせず、登録判定用コードを
受信しただけで新たな識別コードを登録する状態となる
ようにしてもよい。この構成によれば、車両製造工程で
の新たな識別コードの登録を一層簡便に行うことができ
る。
【0082】(4) 所定周期で送信される識別コード
を連続的に所定時間以上受信したときにのみその識別コ
ードを登録する代わりに、1回だけ送信される識別コー
ドを登録するようにしてもよい。この構成によっても、
簡便に新たな識別コードを登録することができる。
【0083】(5) 微弱電波式に限らず、赤外線式の
リモートドアロックシステムシステムであってもよい。
この場合には、無線インターフェース11に代えて受光
手段とする。
【0084】(6) 車両Jは、セダン、スポーツカー
等の乗用車両に限らず、バス、トラック等の運搬車両、
クレーン車、高所作業車等の作業車両であってもよい。
以下、特許請求の範囲に記載された技術的思想の外に前
述した実施の形態から把握される技術的思想をその効果
とともに記載する。
【0085】(1) 請求項1〜請求項5のいずれかに
記載の車両用リモートドアロック制御受信装置におい
て、前記識別コード受信手段及び登録判定用コード受信
手段は、微弱電波信号で送信される識別コードを受信す
るようにした。このような構成によれば、微弱電波信号
で識別コードを送信するリモートドアロックシステムで
実施することができる。
【0086】尚、この明細書において、発明の構成に係
る手段及び部材は、以下のように定義されるものとす
る。 (1) 車両とは、セダン、スポーツカー等の乗用車両
に限らず、バス、トラック等の運搬車両や、クレーン
車、高所作業車等の産業車両をも含むものとする。
【0087】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
5に記載の発明によれば、車両の製造工程で識別コード
を登録しない状態で車両に組み付けた後に限られた操作
でのみ簡便に識別コードを登録することができる。
【0088】請求項2に記載の発明によれば、車両の製
造工程以外での識別コードの登録を一層困難とすること
ができる。請求項3に記載の発明によれば、識別コード
が登録されたことを容易に確認することができる。
【0089】請求項4に記載の発明によれば、複数の車
両に連続的に識別コードを登録させていくときに、複数
の車両に同一の識別コードが登録されることを防止する
ことができる。
【0090】請求項5に記載の発明によれば、登録しよ
うとする識別コードを確実に登録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 リモートドアロックシステムの構成を示す模
式図。
【図2】 リモートドアロックシステムの電気ブロック
図。
【図3】 車両製造工程での識別コードの登録方法を示
す模式図。
【図4】 コード登録処理のフローチャート。
【図5】 ドアロック制御処理のフローチャート。
【図6】 コード追加処理のフローチャート。
【図7】 コード追加処理のフローチャート。
【符号の説明】
5a,5b…ドアロック装置、11…識別コード受信手
段、登録判定用コード受信手段としての無線インターフ
ェース、13…コード識別手段、コード一致判定手段、
識別コード登録手段、登録判定用コード抹消手段、登録
確認用制御手段としてのCPU、15…識別コード記憶
手段、登録判定用コード記憶手段としてのEEPRO
M、17…経過時間計時手段、受信時間計時手段として
のタイマ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 雅司 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 識別コードが記憶される識別コード記憶
    手段と、 外部から送信される識別コードを受信する識別コード受
    信手段と、 送信された識別コードが記憶された識別コードに一致す
    るか否かを判定するコード識別手段とを備え、前記識別
    コード受信手段が受信した識別コードが前記識別コード
    登録手段に記憶された識別コードと一致したときにの
    み、車両のドアロック装置をロック状態又はアンロック
    状態とするための制御を行う車両用リモートドアロック
    制御装置において、 識別コードの登録が行われる状態であることを判定する
    ための登録判定用コードが予め記憶された登録判定用コ
    ード記憶手段と、 外部から送信される前記登録判定用コードを受信する登
    録判定用コード受信手段と、 受信した登録判定用コードが前記予め記憶された登録判
    定用コードに一致するか否かを判定するコード一致判定
    手段と、 受信した識別コードが登録判定用コードに一致したと
    き、前記識別コード受信手段が受信した識別コードを前
    記識別コード記憶手段に記憶させる識別コード登録手段
    とを備えた車両用リモートドアロック制御受信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用リモートドアロ
    ック制御受信装置において、 前記識別コード登録手段が識別コードを前記識別コード
    記憶手段に記憶させたとき、前記登録判定用コード記憶
    手段が記憶していた登録判定用コードを抹消する登録判
    定用コード抹消手段を備えた車両用リモートドアロック
    制御受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の車両用リ
    モートドアロック制御受信装置において、 前記識別コード登録手段が前記識別コード記憶手段に識
    別コードを記憶させたとき、前記ドアロック装置を所定
    時間ロック状態とした後、再びアンロック状態とする制
    御を行う登録確認用制御手段を備えた車両用リモートド
    アロック制御受信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    車両用リモートドアロック制御受信装置において、 イグニッションスイッチからのオン信号が入力されてか
    ら、前記登録判定用コード受信手段が登録判定用コード
    を受信するまでの経過時間を計時する経過時間計時手段
    を備え、 前記コード一致判定手段は、計時された経過時間が所定
    時間以内であるときにのみ、前記識別コードが登録判定
    用コードに一致するか否かを判定するようにした車両用
    リモートドアロック制御受信装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    車両用リモートドアロック制御受信装置において、 前記識別コード受信手段が外部から所定周期で送信され
    る識別コードを連続して受信する受信時間を計時する受
    信時間計時手段を備え、 前記コード登録手段は、計時された受信時間が所定時間
    以上であるときにのみ前記識別コードを登録する車両用
    リモートドアロック制御受信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005264625A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Tokai Rika Co Ltd 作動制御装置及び電子キーシステム
WO2013114972A1 (ja) * 2012-01-31 2013-08-08 株式会社東海理化電機製作所 電子キー登録方法及び電子キー登録システム

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