JPH10299112A - 配管工事用スリーブの止水材 - Google Patents

配管工事用スリーブの止水材

Info

Publication number
JPH10299112A
JPH10299112A JP11877497A JP11877497A JPH10299112A JP H10299112 A JPH10299112 A JP H10299112A JP 11877497 A JP11877497 A JP 11877497A JP 11877497 A JP11877497 A JP 11877497A JP H10299112 A JPH10299112 A JP H10299112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
rubber
sleeve
water stop
projecting part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11877497A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Miyagawa
慎也 宮川
Kaoru Shibazaki
薫 柴崎
Kazutaka Ogura
一高 小倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CI Kasei Co Ltd
Marui Sangyo Co Ltd
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
Marui Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CI Kasei Co Ltd, Marui Sangyo Co Ltd filed Critical CI Kasei Co Ltd
Priority to JP11877497A priority Critical patent/JPH10299112A/ja
Publication of JPH10299112A publication Critical patent/JPH10299112A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 止水材をスリーブの外周に手間なく、容易に
取付けることができると共に、確実な水密を有すること
ができる配管工事用スリーブの止水材を提供すること。 【構成】 矩形状のほぼ中央が突出部を有する断面に形
成し、その突出部と両端部を水膨張性ゴムで、その間を
非膨張性ゴムにより長手方向に一体的に形成した止水材
本体をリング状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、構造物の外壁の
地中部分等に埋設するスリーブにおいて、特に水密を要
する際に、スリーブの外周に取り付けて、構造物内への
浸水を防止する止水材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水密を要する部分のスリーブに
は、断面が縦横5×20ミリメートル程度の長方形状で
ある長尺状の止水材をスリーブの外周長さに切断し、止
水材に取り付けた両面粘着テープや接着剤により、スリ
ーブのほぼ中央の外周に沿って直接貼り付けて使用して
いた。その止水材の材質として水膨張性ゴムを使用する
こともあった。また、コンクリート型枠の間隔を支持す
るセパレーターの止水材として、中央にセパレーターが
貫通する透孔を穿設したリング形状の止水具も市場に出
回っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
長尺状の止水材をスリーブの周長に切断し、貼り付けて
使用する方法では、何種類もの外径の大きさがあるスリ
ーブ毎に切断し、貼り付けるために非常に手間であり、
しかも、コンクリートを打設するまでの期間に雨が降っ
たり、強い日差しによりスリーブから止水材が外れてし
まうことがあり、再度取り付けることが必要になるなど
確実性に乏しい。止水材をスリーブに外嵌するリング形
状に形成しても下記のような問題点を有する。水膨張性
ゴムを使用してリング状に形成した止水材であれば、コ
ンクリート打設前の降雨や打設後の水膨張によりリング
状の周長方向にも膨張するために、止水材の周長が伸び
て、スリーブと止水材の間に隙間が生じる場合があり、
止水性能に大きな問題が生じる。また、非膨張性ゴムを
使用してリング状に形成した止水材であれば、コンクリ
ート打設後、コンクリートの乾燥、収縮により止水材と
コンクリートの間に隙間が生じる場合があり、前記と同
様に止水性能に大きな問題が生じる。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記従来の課
題に鑑みなされたもので、その目的は、止水材をスリー
ブの外周に手間なく、容易に取付けることができると共
に、確実な水密を有することができる配管工事用スリー
ブの止水材を提供するものである。
【0005】その手段として、矩形状の上面側の中央を
外方に向かう突出部を有する断面に形成し、その突出部
と両端部を水膨張性ゴムで、その間を非膨張性ゴムによ
り長手方向に一体的に形成した止水材本体をリング状に
形成したことを特徴とする。また、水膨張性ゴム部の表
面をアルカリ性の水に溶解する物質を含有した皮膜を形
成したことを特徴とする
【0006】上記構造から、矩形状の上面側の中央を外
方に向かう突出部を有する断面に形成しているために、
浸水を突出部の高さにより抑えることができる。止水材
の断面において、突出部と両端部を水膨張性ゴムで形成
しているために、コンクリート打設後、コンクリートの
乾燥、収縮により止水材とコンクリートの間に隙間が生
じても、浸水により膨張してその隙間を完全に閉塞する
ことができる。すなわち、止水材本体の形状と水膨張性
であるゴムの性質による2つの止水方法を併用したもの
である。水膨張性ゴム部間に介在する非膨張性ゴムによ
り、水膨張による止水材の周長の伸びを押さえて、スリ
ーブと止水材の間に隙間を生じさせない。止水材本体を
リング状に形成しているために、スリーブに取り付ける
ための接着剤等も不要になり、取付も簡単で、しかも、
スリーブから止水材が外れることも防止できるなど、前
記従来の課題を解消するものである。
【0007】更に、水膨張性ゴム部の外周面をアルカリ
性の水に溶解する物質を含有した皮膜を形成すること
で、以下の作用が確認できる。第1に、水膨張性ゴム部
のコンクリート打設前の降雨による不必要な膨張を抑制
することができる。第2に、水膨張性ゴム部がコンクリ
ート打設後、アルカリ性の水に溶解する物質が溶解し、
水膨張を開始するまでの遅延膜として作用するので、コ
ンクリート強度が十分に発生した後に、膨張を開始する
ために、例えば、壁厚が120ミリメートル程度の比較
的薄いコンクリート部分でもゴムの膨張によるコンクリ
ート表面のクラックが発生することを防止することがで
きる。
【0008】これらの止水材に使用される水膨張性ゴム
は、例えば、ゴム物質と水膨張性樹脂、充填剤、加硫
剤、加硫促進剤、可塑剤、着色剤、老化防止剤、加工助
剤、などを加えた組成物を、ローラーミキサー、バンバ
リーミキサー、ニーダー等の機械で混練し、押出成形に
より所望の形状に押出し、常法により加硫されたもので
ある。また、非膨張性ゴムは、前記の水膨張性樹脂を除
いた組成物からなり、2台の押出機を使用し、同時押出
成形することにより複合構造の止水材を製造することが
できる。
【0009】前記ゴム物質としては、クロロプレンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブチ
ルゴム、天然ゴム等を挙げることができ、これらを複合
ブレンドとして使用することも可能である。
【0010】水膨張性ゴムに使用される水膨張性樹脂と
しては、アクリル酸系、アクリレート系、無水マレイン
酸系、ウレタン系、ポリビニルアルコール系等の架橋さ
れた各種の水膨張性樹脂を挙げることができる。これら
の水膨張性樹脂を配合し、2〜15倍、好ましくは3〜
10倍の体積膨張を有するものとなる。
【0011】更に、アルカリ性の水に溶解する物質を含
有した皮膜は、合成樹脂、合成ゴム、天然ゴム等の非水
溶性高分子物質100重量部に対し、中性の水には不溶
でかつ、アルカリ性の水に溶解する物質10〜150重
量部を分散させた皮膜が好適である。この中性の水に不
溶でかつ、アルカリ性の水に溶解する物質としては、例
えば、無水マレイン酸系、(メタ)アクリル酸系等の非
架橋の弱酸性高分子が挙げられ、具体的には、イソブチ
レン−無水マレイン酸共重合体(クラレ社製、イソバ
ン)、エチレン−無水マレイン酸共重合体(モンサント
社製、EMA61)等がある。非水溶性高分子物質の溶
液または、エマルジョンに、中性の水には不溶でかつ、
アルカリの水に溶解する物質を分散させ、止水材を浸
漬、塗布あるいは噴霧した後、乾燥することにより製造
することができる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。図1は本発明の実施例を示す斜視図、図2は本発明
の実施例を示す断面図である。1は止水材本体であり、
スリーブの外周に嵌着できるようにリング状に形成す
る。2は突出部であり、打設するコンクリートが良く回
るように、ゆるやかな傾斜により形成し、その突出部2
と両端部3、3を水膨張性ゴムで形成する。4、4は突
出部2と両端部3、3間に介在する部分であり、非膨張
性ゴムにより形成する。上記止水材の製造方法は、例え
ば、水膨張性樹脂を配合したクロロプレンゴム組成物か
らなる水膨張性ゴムと水膨張性樹脂を配合しないクロロ
プレンゴム組成物からなる非膨張性ゴムを2台の押出機
にそれぞれ投入し、同時押出成形により上記の複合構造
の止水材を製造した。更に、止水材の表面にイソバンの
粉末を分散させたゴム溶液を塗布し、乾燥することによ
り、アルカリ性の水に溶解する皮膜を形成させた。ま
た、止水材本体1は水膨張性ゴムと非膨張性ゴムとを押
出成形等により長手方向に一体的に形成したものを適宜
内径のリング状に接着してもよい。
【0013】次に本発明の使用方法を説明する。図3は
本発明の実施例の使用状態を示す斜視図、図4は本発明
の実施例の施工状態図である。外周のほぼ中央に止水材
本体1を嵌着して取付けたスリーブAを型枠Bの内側の
所望の位置に釘止めにより固定し、コンクリートCを打
設する。その後、コンクリート養生、型枠の脱型を行っ
た後に、スリーブ内には配管を配置する。
【0014】
【発明の効果】以上詳細に説明したようにこの発明の配
管工事用スリーブの止水材によれば、止水材本体の形状
と水膨張性であるゴムの性質による2つの止水方法を併
用し、しかも、水膨張性ゴム部間に介在する非膨張性ゴ
ムにより、止水材の周長の伸びを押さえることができる
ために、確実な止水効果を得ることができ、施工の信頼
性が向上する。止水材本体をリング状に形成しているた
めに、スリーブに取り付けが簡単、確実になり、作業能
率が向上できる。更に、水膨張性ゴム部の外周面をアル
カリ性の水に溶解する物質を含有した皮膜を形成するこ
とで、コンクリート打設前の降雨による水膨張性ゴム部
の不必要な膨張を抑制することができると共に、コンク
リート打設後、アルカリ性の水に溶解する物質が溶解
し、水膨張を開始するまでの遅延膜として作用するの
で、水膨張性ゴム部がコンクリート強度が十分に発生し
た後に、膨張を開始するために、ゴムの膨張によるコン
クリート表面のクラックが発生することを防止すること
ができ、非常に信頼性の高い止水材を提供できるなど実
用上有益なスリーブの止水材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す斜視図
【図2】 本発明の実施例を示す断面図
【図3】 本発明の実施例の使用状態を示す斜視図
【図4】 本発明の実施例の施工状態図
【符号の説明】
1 止水材本体 2 突出部 3 両端部 A スリーブ B 型枠 C コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小倉 一高 東京都中央区京橋1丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の上面側のほぼ中央が外方に向か
    う突出部を有する断面に形成し、その突出部と両端部を
    水膨張性ゴムで、その間を非膨張性ゴムにより長手方向
    に一体的に形成した止水材本体をリング状に形成したこ
    とを特徴とする配管工事用スリーブの止水材。
  2. 【請求項2】 前記水膨張性ゴム部の表面をアルカリ性
    の水に溶解する物質を含有した皮膜を形成したことを特
    徴とする請求項1に記載の配管工事用スリーブの止水
    材。
JP11877497A 1997-04-21 1997-04-21 配管工事用スリーブの止水材 Pending JPH10299112A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11877497A JPH10299112A (ja) 1997-04-21 1997-04-21 配管工事用スリーブの止水材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11877497A JPH10299112A (ja) 1997-04-21 1997-04-21 配管工事用スリーブの止水材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10299112A true JPH10299112A (ja) 1998-11-10

Family

ID=14744751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11877497A Pending JPH10299112A (ja) 1997-04-21 1997-04-21 配管工事用スリーブの止水材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10299112A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006037642A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Kunimine Industries Co Ltd 管廻り用止水材
JP2014133987A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Arc Ace:Kk 止水リング
US8813336B1 (en) * 2006-09-26 2014-08-26 Kenneth R. Cornwall Sleeve coupling
KR20220071705A (ko) * 2020-11-24 2022-05-31 한국수자원공사 유니언 너트를 보호하는 클램프

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006037642A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Kunimine Industries Co Ltd 管廻り用止水材
JP4565920B2 (ja) * 2004-07-29 2010-10-20 クニミネ工業株式会社 管廻り用止水材
US8813336B1 (en) * 2006-09-26 2014-08-26 Kenneth R. Cornwall Sleeve coupling
JP2014133987A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Arc Ace:Kk 止水リング
KR20220071705A (ko) * 2020-11-24 2022-05-31 한국수자원공사 유니언 너트를 보호하는 클램프

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10299112A (ja) 配管工事用スリーブの止水材
JP2005282637A (ja) 合成樹脂管の接合構造および接合方法
JP3167433U (ja) 配管工事用スリーブの止水リング
JP4680514B2 (ja) 水膨張性シール材、およびシール材を一体化したプレキャストコンクリートとその製造方法
JPH101961A (ja) 既設マンホールにおける側面孔の修繕または増設工事用の筒形孔付き取付板
JPS6328253Y2 (ja)
JP3029766B2 (ja) 型枠セパレーターの止水構造
JP3127236B2 (ja) セグメントのシール構造
JP3730368B2 (ja) マンホール継手
JP2995287B2 (ja) シールドセグメント
JPH037442Y2 (ja)
JP2002088937A (ja) 止水材複合体及びラス網
CN216041823U (zh) 一种对拉螺栓孔封堵堵头
JPH0374298B2 (ja)
CN109972749B (zh) 一种露台防渗施工用围水带及其施工方法
JP2006207218A (ja) 十字状の接合部を形成するシールドトンネルの止水構造とそれに用いる水膨張性シール材のコーナー部の成形方法
JPH0774513B2 (ja) 目地シール材およびその施工法
JP3549948B2 (ja) 遮水材
JPH0647997Y2 (ja) 推進用ヒューム管の継手構造
JP2919315B2 (ja) ライニング板とその構造及びライニング板の施工方法
JPH11350730A (ja) 止水部材
JPH0710129Y2 (ja) 長尺パッキング材
JPS5828313A (ja) ヒユ−ム管の接続方法
JPS5814907B2 (ja) 型枠締付用埋込み固定具
JP3401457B2 (ja) 配線用地中埋め込みボックス