JPH10298504A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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Publication number
JPH10298504A
JPH10298504A JP10488097A JP10488097A JPH10298504A JP H10298504 A JPH10298504 A JP H10298504A JP 10488097 A JP10488097 A JP 10488097A JP 10488097 A JP10488097 A JP 10488097A JP H10298504 A JPH10298504 A JP H10298504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
pressure
sensitive adhesive
adhesive tape
corona discharge
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10488097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Iizuka
裕保 飯塚
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH10298504A publication Critical patent/JPH10298504A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コロナ放電処理による基材フィルムの裏抜け
が発生せず、巻重体としても展開性にすぐれた粘着テー
プを提供する。 【解決手段】 片面が凹凸面となされたポリオレフィン
系樹脂フィルムの凹凸面に粘着剤層が設けられてなる粘
着テープにおいて、上記凹凸はフィルム長手方向に略直
交する略直線状に形成されており、凹部の深さが20〜
500μm、凹部同士の間隔が0.4〜5mm、凹部に
おける上記フィルムの最薄部の厚みが10〜100μm
であって、ぬれ張力が36〜44dyn/cmとなるよ
うにコロナ放電処理が施された該凹凸面に粘着剤層が設
けられ、他面に深さが1〜5μmであるマット加工が施
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基材フィルムと粘着
剤層との密着性、手切れ性に優れるとともに、巻重体と
して巻き戻す際の展開性にも優れた粘着テープに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系樹脂フィルムの片面に
粘着剤層が設けられた粘着テープは、通常粘着剤層を内
側にして巻重体とされる。この粘着テープを巻重体から
展開して繰り出して使用する際に、展開しやすく、ま
た、粘着剤層と基材フィルムとが剥離しないように、粘
着剤層を設ける基材フィルム面にコロナ放電処理やアン
カーコートを施すことが行われている。
【0003】又、手切れ性を付与した粘着テープとする
ために、基材フィルムの片面に細かい凹凸を形成し、他
の平滑面にコロナ放電処理を施して粘着剤層を積層する
ことが行われていた。しかし、基材フィルムの平滑面に
コロナ放電処理を行うために凹凸面を処理ロールに接し
て移動させると、処理ロールと基材フィルムの間に隙間
ができてしまい、基材フィルムの凹凸面と処理ロールと
の間でコロナ放電が発生し、凹凸面がコロナ放電処理さ
れることがある(これを「裏抜け」と呼ぶ)。
【0004】このような裏抜けが発生すると、巻重体と
した粘着テープを展開するときの抵抗が大きく、粘着剤
が基材フィルムの背面に残ったり、甚だしい場合には粘
着テープが破断することがあり、基材フィルムの背面に
離型処理をしなければ使用できない。
【0005】上記の問題点を解決するものとして、例え
ば、特開平3−47885号公報には、片面が凹凸面と
なされたポリオレフィン系樹脂フィルムの凹凸面に粘着
剤層が設けられた粘着テープが開示されている。更に、
上記公報には凹凸面にぬれ張力が45dyn/cmとな
るようにコロナ放電処理し、該処理面に粘着剤を塗布す
ることも記載されている。
【0006】上記公報に記載のものは、基材フィルムの
平滑面を処理ロールに密着させることにより、基材フィ
ルムと処理ロールとの間に生じる隙間をなくし、この間
でコロナ放電が発生するのを防止しようとするものであ
る。しかしながら、この粘着テープを巻重体としたと
き、基材フィルムの平滑面が粘着剤層に重ねられ、これ
を展開する際の抵抗が大きくなるので平滑面に離型処理
を施す必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題点を解消し、コロナ放電処理による基材フィルムの裏
抜けが発生せず、離型処理を行わなくても巻重体として
展開性にすぐれた粘着テープを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着テープは、
片面が凹凸面となされたポリオレフィン系樹脂フィルム
の凹凸面に粘着剤層が設けられてなる粘着テープにおい
て、上記凹凸はフィルム長手方向に略直交する略直線状
に形成されており、凹部の深さが20〜500μm、凹
部同士の間隔が0.4〜5mm、凹部における上記フィ
ルムの最薄部の厚みが10〜100μmであって、ぬれ
張力が36〜44dyn/cmとなるようにコロナ放電
処理が施された該凹凸面に粘着剤層が設けられるととも
に、他面に深さが1〜5μmであるマット加工が施され
てなることを特徴とするものである。
【0009】本発明でフィルムとして使用されるポリオ
レフィン系樹脂は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エ
チレンもしくはプロピレンと他の1種もしくは2種以上
のα−オレフィンとの共重合体などが挙げられる。従来
α−オレフィンとしてはエチレン、プロピレン、ブテン
−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オ
クテン−1、ノネン−1、4−メチルペンテン、デセン
−1などがある。
【0010】ポリオレフィン系樹脂フィルムの片面に設
けられる凹部の深さは20〜500μmである。20μ
m未満では粘着剤層に対するアンカー性が不足し、50
0μmを超えると気泡が残りやすくなる。また、粘着剤
層とのアンカー性を高めるために凹部同士の間隔は0.
4〜10mmの範囲とする。
【0011】更に、凹部による最も薄い部分のフィルム
の厚みは10〜100μmである。10μm未満ではフ
ィルムの強度が低下して破断しやすく、100μmを超
えると手切れ性が悪くなる。
【0012】上記凹凸を形成する方法としては従来から
公知の方法が採用される。例えば、溶融したポリエチレ
ン樹脂を押出機で押出成形したフィルムを、所定の凹凸
が表面に形成されたエンボスロールとゴムロールとの間
で加熱圧着しながら通過させ、エンボスロールの凹凸を
フィルム面に転写する方法が一般的である。
【0013】上記凹凸面にコロナ放電処理を施すが、本
発明ではぬれ張力が36〜44dyn/cmの範囲とな
るように処理する。36dyn/cmよりも低いと粘着
剤層との密着性が不足して粘着剤層が剥離しやすくな
り、44dyn/cmを超えるとマット面とロールの間
で放電が発生して裏抜けが発生しやすくなる。
【0014】上記ポリオレフィン系樹脂フィルムの凹凸
面とは反対面にマット加工が施される。このマット加工
はフィルム面を粗面とし、巻重体となされた粘着テープ
を展開しやすくするためであり、マット加工の深さは粘
着剤層との離型性を得るために1μm以上が必要であ
り、フィルムの透明性を維持するために5μm以下とす
る。マット加工のパターンは任意に選択すればよい。
【0015】上記マット加工を行う方法は従来から公知
の方法、例えば、表面に規則的又は不規則で微細な凹凸
が形成されたゴムロールを圧着することにより形成する
ことができる。
【0016】粘着剤層は特に限定されるものではなく、
ゴム系、アクリル系などの溶剤系粘着剤、アクリル系エ
マルジョンなどを使用できる。粘着剤の形成方法は、塗
布ロールによりフィルムに直接塗布し乾燥する方法、別
途剥離紙に塗布乾燥して形成した粘着剤層を転写する方
法など、従来から公知の方法が採用される。
【0017】粘着剤層は乾燥後で20g/m2 以上とな
るように形成するのが好ましい。20g/m2 未満であ
ると、粘着剤がフィルムの凹部に入り込んで凸部よりも
低くなることがあり、粘着力が不安定となりやすいから
である。
【0018】(作用)ポリオレフィン系樹脂フィルムの
凹凸面にぬれ張力が36〜44dyn/cmの範囲とな
るようにコロナ放電処理を行い、該処理面に粘着剤層を
形成するのでフィルムと粘着剤層との密着性に優れ、フ
ィルムと粘着剤層とが剥離することがない。又、粘着剤
層と反対側のフィルム面に微細な凹凸のマット加工する
ことにより、フィルムに裏抜けが発生せず、巻重体とし
た粘着テープを容易に展開することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 (実施例1)低密度ポリエチレン(三井石油化学工業社
製,商品名「ミラソン12」)を押出成形して厚み90
μmのフィルムを得た。このフィルムの片面に深さ50
μmの凹部が0.8mmの間隔で形成されたエンボス加
工を施し、他の面には不規則な凹凸が形成されるように
表面を荒らしたゴムロールにより深さ2〜3μmの微小
な凹凸からなるマット加工を施した。上記エンボス加工
面に42dyn/cmでコロナ放電処理を行った。
【0020】ブチルアクリレート80重量部、2−エチ
ルヘキシルアクリレート20重量部を主成分とする粘着
剤を乾燥後で35g/m2 となるように塗工機で塗布
し、80℃で4分間乾燥した後巻き取り、幅25mmに
切断して粘着テープの巻重体を得た。
【0021】(実施例2)コロナ放電処理を36dyn
/cmとした以外は実施例1と同様にして粘着テープの
巻重体を得た。
【0022】(比較例1)コロナ放電処理を45dyn
/cmとした以外は実施例1と同様にして粘着テープの
巻重体を得た。
【0023】(比較例2)コロナ放電処理を行わなかっ
た以外は実施例1と同様にして粘着テープの巻重体を得
た。
【0024】(比較例3)フィルムの片面に実施例1と
同様にエンボス加工を行い、他の面にはマット加工を行
わなかった以外は実施例1と同様にして粘着テープの巻
重体を得た。
【0025】上記実施例1、2及び比較例1〜3の粘着
テープにつき、以下の項目で評価を行った。 1)アンカー性 ステンレス板に貼り付けて70℃で10日間放置した
後、手で剥離して粘着剤がステンレス板に残る状況を調
べた。剥離速度は高速と低速の2水準とし、次の基準で
表示した。 ○:全く残らない △:点状に粘着剤が残る ×:粘着剤が多量に残る
【0026】2)展開力 粘着テープの巻重体を巻きほぐし試験機で展開し、25
mm幅での展開力の値を読み取った。
【0027】3)コロナ放電処理による裏抜け 濡れ試薬を使用して、コロナ放電処理の際に発生する雷
状のすじの有無を調べた。以上の結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1で明らかなとおり、本発明による実施
例1、2のものは粘着剤層とフィルムとの密着性に優
れ、且つ、コロナ放電による裏抜けがないので展開性が
よい。しかし、比較例1のものはコロナ放電が強いので
フィルムに裏抜けが発生し、展開力が大きい。比較例2
のものはフィルムにコロナ放電処理されず、比較例3の
ものはフィルムにマット加工がなされていないので展開
力が大きく、使用に不便のあることが判る。
【発明の効果】本発明の粘着テープは以上の構成である
から、コロナ放電による基材フィルムの裏抜けが発生せ
ず、マット加工されているので巻重体とした粘着テープ
の展開性に優れ、且つ、粘着剤層を展開しても基材フィ
ルムに粘着剤層が残ることもない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面が凹凸面となされたポリオレフィン
    系樹脂フィルムの凹凸面に粘着剤層が設けられてなる粘
    着テープにおいて、上記凹凸はフィルム長手方向に略直
    交する略直線状に形成されており、凹部の深さが20〜
    500μm、凹部同士の間隔が0.4〜5mm、凹部に
    おける上記フィルムの最薄部の厚みが10〜100μm
    であって、ぬれ張力が36〜44dyn/cmとなるよ
    うにコロナ放電処理が施された該凹凸面に粘着剤層が設
    けられるとともに、他面に深さが1〜5μmであるマッ
    ト加工が施されてなることを特徴とする粘着テープ。
JP10488097A 1997-04-22 1997-04-22 粘着テープ Withdrawn JPH10298504A (ja)

Priority Applications (1)

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JP10488097A JPH10298504A (ja) 1997-04-22 1997-04-22 粘着テープ

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JPH10298504A true JPH10298504A (ja) 1998-11-10

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JP10488097A Withdrawn JPH10298504A (ja) 1997-04-22 1997-04-22 粘着テープ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013000288A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Three M Innovative Properties Co 棚上物品落下防止用粘着テープ、該粘着テープの使用方法及び該粘着テープを有する本棚

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013000288A (ja) * 2011-06-15 2013-01-07 Three M Innovative Properties Co 棚上物品落下防止用粘着テープ、該粘着テープの使用方法及び該粘着テープを有する本棚

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