JP2647189B2 - 粘着テープもしくはシート - Google Patents

粘着テープもしくはシート

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JP2647189B2
JP2647189B2 JP1076155A JP7615589A JP2647189B2 JP 2647189 B2 JP2647189 B2 JP 2647189B2 JP 1076155 A JP1076155 A JP 1076155A JP 7615589 A JP7615589 A JP 7615589A JP 2647189 B2 JP2647189 B2 JP 2647189B2
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layer
sheet
back surface
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adhesive
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康彦 大山
昌彦 五藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリオレフィン系樹脂からなる基材上に、
粘着性層が形成されてなる粘着テープもしくはシートに
関する。
(従来の技術) 従来、ポリオレフィン系樹脂からなる基材上に粘着剤
層を形成した粘着テープもしくはシートは、公知であ
り、かかる粘着テープもしくはシートの製品形態として
は、コイル状に巻上げ巻重体とするか或いは定尺物を何
段にも積層ねて積層体するのが通常である。そしてその
何れの場合に於いても、上段のものの粘着剤層と下段の
ものの基材背面とが密着することとなり、このままでは
使用時、巻戻したり、引剥がしたりするのに難渋するの
で、基材背面には所謂剥離処理が施される。そして、こ
の剥離処理は、一つには基材背面に予め剥離剤を塗布す
る方法が汎用されており、該剥離剤としては、長鎖アル
キル基含有ポリマー(例えばポリビニルステアリルカル
バメート)、シリコーン系ポリマー、パーフロロ系ポリ
マー等が挙げられる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、これらの剥離剤は、材料費が嵩む因と
なり、煩雑な塗布工程を必要とするので、生産費も嵩
み、更には製品とした後に於いても、かかる剥離剤が粘
着剤層に移行して、該粘着剤層の粘着力が低下する因と
なるという品質上の問題も孕む方法であった。
一方、近時提案された特開昭61−103975号公報記載の
技術は、基材層と粘着剤層とを共押出法により同時に成
形積層する点で工程の簡略化や基材、粘着剤両層の密着
性が改善され、品質面でも優れた技術として注目される
ものの一つであるが、基材背面にはやはり剥離処理を施
す必要があり、然もこの場合、予め基材背面に剥離処理
を施すことは出来ず、処理のタイミングに制約がある点
だけ、より問題点が深刻化するのである。
本発明は、叙上の如き従来技術の欠点を解消し、簡単
な手段と工程で剥離処理を施すことが出来、長期に亘っ
てその剥離性を維持することが出来ると共に、品質面に
も悪影響を及ぼすことのない粘着テープもしくはシート
を提供することを目的としてなされたものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の1と要旨は、ポリオレフィン系樹脂からなる
基材層と、粘着性層とが積層され、基材層の背面が、固
体により摩擦処理して、上記基材層表面に生成する数十
μ径の球晶や数μ以下とフィブリル状の結晶により形成
されている微小な凹凸が平滑化されていることを特徴と
する粘着テープもしくはシートであり、本発明の2の要
旨は、上記もしくはシートにおいて、基材層と粘着性層
との間に、中間層が設けられてなるものである。
本発明に於いて、基材層を形成するポリオレフィン系
樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン及びこれ
らの混合物又はエチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン
−メチルメタクリレート共重合体等の如き共重合体等が
挙げられる。
又、上記ポリオレフィン系樹脂からなるテープもしく
はシートは、一軸もしくは多軸に延伸されていてもよ
い。
本発明に於いて、粘着性層は粘着性を有する層であっ
て、粘着性もしくは粘着性を有する接着剤で形成され
る。この粘着剤もしくは接着剤としては、従来から粘着
剤として知られているゴム系、アクリル系、ウレタン系
粘着剤やエチレン・酢酸ビニル共重合体系の接着剤等が
使用出来る。
本発明に於いて、基材層と粘着性層との間に中間層を
設けてもよく、中間層の材料としては、従来粘着テープ
もしくはシートの基材として用いられているクラフト
紙、布、合成樹脂が好適に使用出来る。
本発明に於いて、摩擦に使用される固体としては、金
属ロール等の回転物であっても、ガーゼ等の布であって
もよく、又その摩擦の方向もシートの長手方向に平行又
は垂直の何れであってもよい。
本発明に於いて、基材層の背面に摩擦処理を施すと、
該背面に剥離効果が与えられる理由については、次のよ
うに考えられる。
通常、基材層の製造は、ポリオレフィン系樹脂を材料
とし、押出機を用い、インフレーション法又はTダイ法
で押出成形することによってなされるが、このとき、チ
ューブ状又はフィルム状に押出された溶融樹脂が冷却さ
れる過程で結晶が生成し、この結晶の為に基材の表面に
極微の凹凸が形成される。この凹凸が摩擦処理時に与え
られる擦過力によって平滑になり、剥離効果が具現する
のである。この凹凸状態のまま、特に他の剥離処理を施
さずして巻重体或いは積層体とした際に、基材背面と粘
着性層とが密着した場合、粘着性層を形成する粘(接)
着剤が凹部に減り込み、粘(接)表面積が増大して粘
(接)着力が亢進すると共に凹部が投錨効果を与えるこ
とにもなり、剥離力が増大するのである。このことは、
本発明の摩擦処理を施した背面を有する基材表面と、摩
擦処理をしない基材表面とを表面走査顕微鏡によって観
察すると理解される。即ち、前者にあっては極微小な凹
凸は殆ど認められず、非常に平滑な表面が形成されてい
るのに対して、後者の場合には数十μ前後の球晶や数μ
以下のフィブリル状の結晶が無数に生成しており、これ
によって微細な凹凸が形成されているのである。
(作用) 本発明粘着テープもしくはシートな於いては、ポリオ
レフィン系樹脂からなる基材層と、粘着性層とが積層さ
れ、基材層の背面が、固体により摩擦処理されてなるこ
とにより、押出成形後の冷却過程で、ポリオレフィン系
樹脂シートの表面に生成する数十μ径の球晶や数μ以下
のフィブリル状の結晶により形成されている微小な凹凸
が平滑化される。
(実施例) 以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明
は実施例に限定されるものではない。
実施例1 インフレーション法で成形された厚み60μのポリエチ
レン(商品名「ネオゼックス3510F」三井石油化学工業
社製)製シートの一面に、スチレン−ブタジエン−スチ
レンブロック共重合体の水素添加物(商品名「クレイト
ンG1657」シェル化学社製)100重量部と粘着性付与樹脂
(商品名「アルコンP100」荒川化学社製)40重量部との
混合物をトルエンにて均一溶液(固形分濃度40%)とし
た粘着剤溶液を、固形厚みが10μとなるよう塗布乾燥
し、引続き第1図に示すように塗布面と反対側の表面
(背面)1をガーゼ2を巻付けた逆方向回転ロール3に
て摩擦し、ピンチローラ4を経て内径3インチの紙管に
巻取り(図示せず)、巻重体とした。
実施例2 実施例1と同様のポリエチレンと実施例1と同様の粘
着剤成分(溶剤は使用せず)とを用い、両者をTダイ法
で、共押出したこと以外は実施例1と同様にして巻重体
とした。
比較例 摩擦処理を行わないこと以外は実施例2の通りにして
巻重体を得た。
叙上の実施例及び比較例の測定結果は次表の通りであ
る。
注1.巻取後の養生:粘着テープを巻重体とした後、温度
と時間について3種類の組合せになる条件下に放置。
注2.巻重体からの展開力は、10m/分の速度で粘着テープ
を巻重体から巻戻したときに要する力をg/50mm幅換算値
で示す。
注3.対SUS粘着力:巻重体から巻戻した粘着テープを、
ラミネーターで鏡面ステンレス板に貼付け、30分経過後
23℃の温度条件下で300mm/分の速度で180度の角度で引
剥がした場合に要する力をg/50mm幅換算値で示す。
本発明である実施例1、2に於いて、巻重体にした
後、実用的な温度範囲で、経時後も展開力が低く維持さ
れ、巻重体から引剥がす際にテープが延伸変形すること
がなく、引剥がし後の対SUS粘着力も変化がないことが
分かる。比較例では経時的に展開力が高くなり、テープ
が伸長変形してカールし、事実上使用できないことが分
かる。
(発明の効果) 本発明の粘着テープもしくはシートは、叙上の通り構
成されており、剥離剤を使用しないので、製造工程が簡
略化され、剥離処理に要する工程も簡単でインライン化
することが出来、且つ経時後も巻戻し性が良好で、長期
に亘ってその剥離力を維持することが出来、被着材料の
表面を汚染する等の品質面への悪影響もないものを提供
し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は基材層の背面の摩擦処理工程を示す説明図であ
る。 1……背面、2……ガーゼ、3……逆方向回転ロール。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィン系樹脂からなる基材層と、
    粘着性層とが積層され、基材層の背面が、固体により摩
    擦処理して、上記基材層背面の表面に生成する数十μ径
    の球晶や数μ以下のフィブリル状の結晶により形成され
    ている微小な凹凸が平滑化されてなることを特徴とする
    粘着テープもしくはシート。
  2. 【請求項2】ポリオレフィン系樹脂からなる基材層と、
    中間層と、粘着性層とが順に積層され、上記基材層の背
    面が、固体により摩擦処理して、上記基材層背面の表面
    に生成する数十μ径の球晶や数μ以下のフィブリル状の
    結晶により形成されている微小な凹凸が平滑化されてな
    る粘着テープもしくはシート。
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