JPH10298360A - 配水管用着色樹脂組成物及び該組成物を用いた着色樹脂配水管 - Google Patents
配水管用着色樹脂組成物及び該組成物を用いた着色樹脂配水管Info
- Publication number
- JPH10298360A JPH10298360A JP12631797A JP12631797A JPH10298360A JP H10298360 A JPH10298360 A JP H10298360A JP 12631797 A JP12631797 A JP 12631797A JP 12631797 A JP12631797 A JP 12631797A JP H10298360 A JPH10298360 A JP H10298360A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pigment
- colored resin
- weight
- blue pigment
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Domestic Plumbing Installations (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
顔料を着色成分として用いたポリオレフィン系上水道配
水管において、水の殺菌用塩素水による着色成分の退色
の発生しない耐塩素含有水性に優れた配水管用着色樹脂
組成物及びそれを用いた着色樹脂配水管を提供すること
にある。 【解決手段】ポリオレフィン樹脂を主成分とする樹脂に
青色顔料を配合してなる配水管用着色樹脂組成物におい
て前記青色顔料として臭素置換フタロシアニンブルー顔
料を使用することを特徴とする配水管用着色樹脂組成
物。
Description
組成物に係り、特に塩素含有水に対する着色成分の色調
堅牢性に優れた配水管用着色樹脂組成物及びそれを用い
た着色樹脂配水管に関する。
プは、鋼管、ダグタイル鋳鉄管及び塩化ビニル管等の材
料で構成されている。しかしながら、先の阪神淡路大震
災等ではこの様な材料で構成された配水管は、地震によ
ってヒビ割れ、亀裂等が生じ、耐震性に弱いことが確認
された。一方、ガス管や水道管で使用されているポリエ
チレン管は、近年の大地震、例えば、1993年1月の
北海道釧路沖地震(M:7.8)、1993年7月の北
海道南西沖地震(M:7.8)及び1995年1月の阪
神淡路大震災(M:7.2)等においてヒビ割れ、亀裂
等の被害が殆どなく、耐震性に優れていることが判明し
ている。ポリエチレン製の上水道給水管は、通常、原料
樹脂としてLDポリエチレン、LLDポリエチレン等を
使用し、これをカーボンブラックで着色した一層管及び
カーボンブラックで着色されたポリエチレン管の内側に
未着色のポリエチレン管を構成した二層管が実用化され
ている。しかし、上水道配水管は、欧米諸国では青色顔
料で着色した一層管が主体となっており、日本でも、一
層管とすることを前提に研究開発が行われている。ここ
で言う配水管とは、配水塔(池)から各家庭に配水され
る本管を示し、給水管とは、配水管から各家庭に送水さ
れる管を示す。一般にポリエチレンを青色に着色する顔
料としては耐候性に優れた銅フタロシアニンブルー顔料
が使用されるが、水道管着色の場合、水道水は塩素殺菌
されるため、使用顔料は耐塩素水試験を行った際に退色
が少ないことが必須要件とされる。無置換の銅フタロシ
アニンブルー顔料は酸化剤に対して弱く、耐塩素水試験
で著しく退色し、ほぼ白色になってしまった。
は、特定のフタロシアニンブルー顔料を着色成分として
用いたポリオレフィン系上水道配水管において、殺菌用
の塩素水による着色成分の色調堅牢性に優れた、耐塩素
含有水性の配水管用着色樹脂組成物及びそれを用いた着
色樹脂配水管を提供することにある。
な現状を克服するため研究を行った結果、ポリオレフィ
ン系樹脂の着色に使用する青色顔料として、特に臭素置
換フタロシアニンブルー顔料を使用することにより、水
の殺菌用塩素水によって退色が少ない着色ポリオレフィ
ン樹脂組成物が得られるという知見を得て本発明を完成
した。すなわち、本発明は、 (1)ポリオレフィン樹脂を主成分とする樹脂に青色顔
料を配合して成る配水管用着色樹脂組成物において前記
青色顔料として臭素置換フタロシアニンブルー顔料を使
用することを特徴とする配水管用着色樹脂組成物を提供
するものである。また、本発明の好適な実施態様とし
て、 (2)臭素置換フタロシアニンブルー顔料の臭素数が2
〜8個の臭素置換フタロシアニンブルー顔料である上記
(1)記載の配水管用着色樹脂組成物。 (3)ポリオレフィン樹脂がポリエチレン系樹脂である
上記(1)記載の配水管用着色樹脂組成物。 (4)臭素置換フタロシアニンブルー顔料が合成樹脂類
または無機化合物で被覆されたものである上記(1)記
載の配水管用着色樹脂組成物が示される。 (5)さらにまた、上記(1)〜(4)記載の配水管用
着色樹脂組成物を含む着色樹脂配水管を提供するもので
ある。
樹脂を主成分とする樹脂とは、押出成形や射出成形等で
用いられる従来公知のポリオレフィン樹脂であり、具体
的には密度0.910〜0.980g/cm3、好ましくは
0.940〜0.960g/cm3、MFRが0.01〜1
0.0g/10min、好ましくは0.05〜1.0g/10
minのポリエチレン単独重合体、エチレン含量が1〜5
0重量%、プロピレン含量が99〜50重量%のエチレ
ン・プロピレン−ブロック共重合体が挙げられる。本発
明におけるブロック共重合体は上記エチレンまたはプロ
ピレンの一部が炭素数4〜6のオレフィンに置き換えら
れたものであっても使用し得る。
ブルー顔料は、臭素数2〜8個、好ましくは3〜6個の
臭素置換フタロシアニンブルー顔料である。臭素数が2
個より少ないと塩素含有水による退色が生ずるので好ま
しくない。また、臭素数が8個以上になると色調がブル
ー色からグリーン色になるため配水管がブルー色となら
ないため、好ましくない。本発明で使用する臭素置換フ
タロシアニンブルー顔料は、通常の臭素置換フタロシア
ニンブルー顔料を製造する公知の方法で製造される。す
なわち、臭素置換のフタル酸無水物もしくはその誘導
体、または臭素置換のフタロジニトリルを出発原料とし
て、この臭素置換フタル酸類と尿素及び銅、コバルトま
たはニッケル等の金属化合物をモリブデン酸アンモニウ
ム、リンモリブデン酸アンモニウムあるいは四塩化チタ
ンなどの触媒の存在下もしくは不存在下でアルキルベン
ゼン、トリクロルベンゼン、ジクロルベンゼンあるいは
ニトロベンゼン等の有機溶媒中で常圧下もしくは加圧下
150〜230℃で2〜10時間反応させる。この場
合、出発原料として使用する臭素置換フタル酸類として
は、単一の種類を使用しても良く、また目的とする臭素
置換シアニンブルー顔料の臭素置換数に応じて0〜4個
置換の2種以上を混合して用いても良い。また、無置換
のフタロシアニン系ブルー顔料または粗製物を出発原料
として、これらを有機溶媒、濃硫酸、発煙硫酸またはク
ロルスルホン酸などに20〜100℃で懸濁もしくは溶
解させ、所定量の臭素を加えた後臭素化する方法によっ
ても臭素置換フタロシアニンブルー顔料を得ることがで
きる。上記の方法によって得られた臭素置換フタロシア
ニンブルー粗製顔料は、数ミクロンの大きな粒子を有し
ているため、色材としての着色力、分散性及び鮮明性等
の顔料としての特性が十分でないので、必要に応じて更
に顔料化するのが好ましい。例えば、粗製の臭素置換フ
タロシアニンブルー顔料をアトライター、ボールミル、
振動ミルまたは双腕型ニーダー等を用いて、摩砕助剤の
存在下若しくは不存在下において摩砕するか、ポリエチ
レングリコールなどの粘結剤中で摩砕助剤の存在下摩砕
して微細化する方法。また、他の方法として、粗製の臭
素置換フタロシアニンブルー顔料を濃硫酸あるいは発煙
硫酸などに溶解させ、水や氷水中に析出させるアシッド
ペースト法などの公知の方法によって顔料化する。又、
上記の臭素置換フタロシアニンブルー顔料はその表面を
無機化合物又は合成樹脂類等の被覆材料で被覆処理して
使用することも好ましい方法である。無機化合物、例え
ば水和無定形シリカ、無水無定形シリカ、それらの混合
物などによる表面処理は従来公知のシリカ類の形成方法
により行われる。例えば、上記の臭素置換フタロシアニ
ンブルー顔料を必要に応じてシランカップリング剤等で
処理し、それを水中に微細に分散させ、これに珪酸ナト
リウム、珪酸カリウム等の水溶液と希硫酸水溶液を同時
に滴下ないし流下して添加し、撹拌する方法や、これら
顔料を含水エタノールなどの溶媒中に微細に分散させ、
これにテトラエチルオルソシリケートやテトラメチルオ
ルソシリケートなどを添加し、加水分解反応及び縮合反
応させる方法によって得られる。また、合成樹脂類によ
る被覆処理とは、例えば硬化重合体、媒体に対して実質
的に不溶性である重合体等による被覆処理であり、従来
公知のこれら合成樹脂類の形成方法により行われる。硬
化重合体としては従来公知の硬化樹脂が使用され、例え
ば硬化アミノ樹脂、硬化エポキシ樹脂、硬化フェノール
樹脂、硬化ウレタン樹脂、架橋不飽和ポリエステル樹
脂、架橋ポリ(メタ)アクリレート樹脂などが挙げられ
る。また、ポリオレフィン系樹脂に実質的に不溶性か或
は樹脂の加工温度より高融点であれば非硬化性重合体で
も使用できる。例えばポリアミド樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリアミドイミド樹脂などが挙げられる。硬化性樹
脂の場合では従来公知のごとくそれぞれの単量体、初期
縮合物などの可溶性の状態のもので必要に応じて適切な
架橋剤、硬化剤、触媒、重合開始剤などと共に使用され
る。非硬化性重合体の場合はそれぞれ可溶性の溶媒中に
溶解させて使用される。上記の臭素置換フタロシアニン
ブルー顔料を必要に応じてシランカップリング剤等で処
理し、水中あるいは溶剤中に微細に分散させ、撹拌下
で、これに上記の有機化合物をそれぞれ被覆形成の常法
に従って例えば、水溶液、エマルジョン、溶剤溶液など
の形で滴下ないし流下して添加し、必要に応じて加熱
し、アミンなどの硬化剤あるいは酸あるいはアルカリな
どの硬化触媒、重合開始剤の添加などによって被覆処理
が行われる。生成した表面処理臭素置換フタロシアニン
ブルー顔料においては、これら無機化合物あるいは合成
樹脂類の処理量は顔料の表面が被覆される量が必要であ
り、顔料100部当たり3〜3000重量部、好ましく
は100〜2000重量部の割合で処理される。
め、上記の臭素置換フタロシアニンブルー顔料に他の顔
料を配合することもできる。他の顔料としては、例え
ば、フタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、イソインドリ
ノン系顔料、キナクリドン系顔料、アンスラキノン系顔
料、ジオキサジン系顔料及びペリレン系顔料等の有機顔
料、複合酸化物系顔料(例えば、C.I.ピグメントイ
エロー157、C.I.ピグメントイエロー53、C.
I.ピグメントイエロー119、C.I.ピグメントブ
ラウン24、C.I.ピグメントブラウン33、C.
I.ピグメントブラウン34、C.I.ピグメントグリ
ーン26、C.I.ピグメントグリーン50、C.I.
ピグメントブルー28、C.I.ピグメントブルー3
6、C.I.ピグメントブラック26、C.I.ピグメ
ントブラック27、C.I.ピグメントブラック28
等)、酸化チタン系顔料、カーボンブラック、群青、ベ
ンガラ等の無機顔料が挙げられる。臭素置換フタロシア
ニンブルー顔料の配合量は、ポリオレフィン系樹脂を主
成分とする樹脂100重量部に対して、0.001〜1
0重量部、好ましくは0.01〜2.0重量部である。ま
た、上記白色ないし有色顔料は、単独または二種以上用
いることができる。
の分散を向上させるため、金属石けん、ポリエチレンワ
ックス等の分散剤が用いられる。金属石けんとしては、
例えば、パルミチン酸マグネシウム、オレイン酸カルシ
ウム、オレイン酸銅、ステアリン酸リチウム、ステアリ
ン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム等が挙げられる。また、ポリエチレンワックス
としては、一般重合型、分解型、変成型などの各種ポリ
エチレンワックスが用いられる。
は、必要に応じて上記の成分の他、酸化防止剤、紫外線
防止剤、帯電防止剤、抗菌剤、安定剤、架橋剤、タル
ク、クレー、シリカ、アルミナ等の無機充填剤が配合さ
れる。
る一例を挙げれば、ポリオレフィン樹脂を主成分とする
樹脂に臭素置換フタロシアニンブルー顔料、分散剤を配
合し、更に必要に応じて上記したその他の添加剤を添加
して混合機[商品名:ヘンシェルミキサー (株)三井三
池製作所]に入れ、常温または加熱混合し、混練物を更
に加熱した三本ロールミルで混練して冷却後粉砕機で粉
砕してペレット状にするか、押出成形機に供し、押出成
形してビーズ状、柱形状に形成する方法によりなされ
る。
ン樹脂に上記の配水管用着色樹脂組成物を公知の方法に
準じて必要に応じて他の添加剤と共に混合し、押出成形
機に供して所定の寸法の水道用配水管に成形する。
る。 合成例1 臭素置換銅フタロシアニンブルー顔料の合成 4−ブロム無水フタル酸45.4重量部、尿素60.0重
量部、塩化第二銅7.0重量部、四塩化チタン4.5重量
部、及びアルキルベンゼン系溶媒[商品名:ハイゾール
P 日本石油(株)製品]52.3重量部をグラスライニ
ング製反応容器に入れ、撹拌しつつ170〜200℃に
昇温し、4時間反応を行う。反応終了後、溶剤を減圧蒸
溜により除去し、希酸及び希アルカリ水溶液でそれぞれ
加熱(80〜100℃)処理して不純物(未反応物、副
生成物等)をろ過して分離、沈殿を水洗乾燥(80℃)
し、青色の粗製テトラブロム銅フタロシアニンを得た。
次いで、上記の粗製テトラブロム銅フタロシアニンを双
腕型ニーダーに入れ、これに無水芒硝300重量部、ポ
リエチレングリコール(分子量400)40重量部を加
え5時間混練して顔料化を行う。この混練物を希酸水溶
液に投入して加熱処理を行った後、ろ過、水洗し、80
℃で乾燥して色調鮮明なテトラブロム銅フタロシアニン
顔料38.5重量部(収率91.8%)を得た。この顔料
を元素分析した結果、臭素の平均置換個数は4であっ
た。 合成例2 臭素置換フタロシアニンブルー顔料の表面被覆処理 合成例1で得られた臭素置換フタロシアニンブルー顔料
10部とエチレンオキサイド変性ビスフェノールAジア
クリレート40部、トリメチロールプロパントリアクリ
レート30部及びステアリルメタアクリレート20部を
配合し、ロールミルで均一に分散、混合した。そこに重
合開始剤のアゾイソブチロニトリル0.8部を加えて混
合し、それを高速撹拌機で撹拌されているポリビニルア
ルコール水溶液に添加し、平均粒径約3μの懸濁液を作
成した。得られた懸濁液を懸濁重合装置に仕込み、撹拌
しながら65〜75℃にて重合させた。重合した懸濁ス
ラリーはろ過、水洗、乾燥し、臭素置換フタロシアニン
ブルー顔料の表面被覆処理物を得た。顔料分は10%
で、平均粒径は約3μであった。 実施例1 高密度ポリエチレン(密度:0.949g/cm3、MF
R:0.10g/10min.)100重量部、合成例1で
得た臭素置換フタロシアニンブルー0.05重量部、ポ
リエチレンワックス[商品名:サンワックス151P
三洋化成工業(株)製品]0.06重量部を二本ロールに
より185℃2分間混練し配水管用着色樹脂組成物を得
た。次いで、上記の混練物を加熱プレスし、厚さ2mmの
プレスシートを作成した。プレスシートの作成条件は、
230℃で予熱2分間(20kg/cm2)、加圧2分間
(200kg/cm2)冷却温度20℃で5分間行った。得
られたプレスシートから20mm×120mmの試験片を作
成した。この試験片により耐塩素水試験の退色評価を行
った。その結果ほとんど退色せず、優れた色調堅牢性を
示した。 実施例2 実施例1のポリエチレンワックスに替えステアリン酸カ
ルシウム0.06重量部を使用した他は実施例1と同様
にして配水管用着色樹脂組成物を得た。この配水管用着
色樹脂組成物より実施例1と同様にして試験片を作成
し、耐塩素水試験の退色評価を行った。その結果ほとん
ど退色せず優れた色調堅牢性を示した。 実施例3 高密度ポリエチレン(密度:0.949g/cm3、MF
R:0.10g/10min.)100重量部、合成例1で
得た臭素置換フタロシアニンブルー0.05重量部、二
酸化チタン[商品名:タイペークCR90 石原産業
(株)製品]0.02重量部、ポリエチレンワックス[商
品名:サンワックス151P]0.07重量部を二本ロ
ールにより185℃2分間混練し配水管用着色樹脂組成
物を得た。次いで、上記の混練物を加熱プレスし、厚さ
2mmのプレスシートを作成した。プレスシートの作成条
件は、230℃で予熱2分間(20kg/cm2)、加圧2
分間(200kg/cm2)冷却温度20℃で5分間行っ
た。得られたプレスシートから20mm×120mmの試験
片を作成した。実施例1と同様にして、この試験片によ
り耐塩素水試験の退色評価を行った。その結果ほとんど
退色せず、優れた色調堅牢性を示した。 実施例4 高密度ポリエチレン(密度:0.949g/cm3、MF
R:0.10g/10min.)100重量部、合成例2で
得た臭素置換フタロシアニンブルー被覆処理顔料0.5
重量部、銅フタロシアニングリーン顔料0.001重量
部、ポリエチレンワックス[商品名:サンワックス15
1P]0.07重量部を二本ロールにより185℃2分
間混練し配水管用着色樹脂組成物を得た。次いで、上記
の混練物を加熱プレスし、厚さ2mmのプレスシートを作
成した。プレスシートの作成条件は、230℃で予熱2
分間(20kg/cm2)、加圧2分間(200kg/cm2)冷
却温度20℃で5分間行った。得られたプレスシートか
ら20mm×120mmの試験片を作成した。実施例1と同
様にして、この試験片により耐塩素水試験の退色評価を
行った。その結果ほとんど退色せず、優れた色調堅牢性
を示した。 実施例5 実施例1で得た配水管用着色樹脂組成物を押出成形機の
ホッパーに投入し、シリンダー、ダイの設定温度を18
0〜200℃として着色樹脂組成物を溶融混練して内径
26m/mφ、外径34m/mφの青色配水管を得た。
この配水管の一部を切り出して試験片とし、実施例1と
同様にして耐塩素水試験の退色評価を行った。その結果
ほとんど退色せず、優れた色調堅牢性を示した。 比較例1 高密度ポリエチレン(密度:0.949g/cm3、MF
R:0.10g/10min.)100重量部、モノクロル
銅フタロシアニンブルー(塩素置換個数1)0.05重
量部、ポリエチレンワックス[商品名:サンワックス1
51P]0.06重量部を二本ロールにより185℃2
分間混練し比較用着色樹脂組成物を得た。次いで、上記
の混練物を加熱プレスし、厚さ2mmのプレスシートを作
成した。プレスシートの作成条件は、230℃で予熱2
分間(20kg/cm2)、加圧2分間(200kg/cm2)冷
却温度20℃で5分間行った。得られたプレスシートか
ら20mm×120mmの試験片を作成した。この試験片に
より耐塩素水試験の退色評価を行った。その結果かなり
退色を示し、青色着色剤として不適切であった。 比較例2 比較例1のポリエチレンワックスに替えステアリン酸カ
ルシウム0.06重量部を使用した他は比較例1と同様
にして比較用着色樹脂組成物を得た。この着色樹脂組成
物より比較例1と同様にして試験片を作成し、耐塩素水
試験の退色評価を行った。その結果かなり退色を示し、
青色着色剤として不適切であった。 比較例3 高密度ポリエチレン(密度:0.949g/cm3、MF
R:0.10g/10min.)100重量部、無置換銅フ
タロシアニンブルー0.05重量部、ポリエチレンワッ
クス[商品名:サンワックス151P]0.06重量部
を二本ロールにより185℃2分間混練し比較用着色樹
脂組成物を得た。次いで、上記の混練物を加熱プレス
し、厚さ2mmのプレスシートを作成した。プレスシート
の作成条件は、230℃で予熱2分間(20kg/c
m2)、加圧2分間(200kg/cm2)冷却温度20℃で
5分間行った。得られたプレスシートから20mm×12
0mmの試験片を作成した。比較例1と同様にして、この
試験片により耐塩素水試験の退色評価を行った。その結
果完全に退色を示し、青色着色剤として不適切であっ
た。 比較例4 比較例3のポリエチレンワックスに替えステアリン酸カ
ルシウム0.06重量部を使用した他は比較例3と同様
にして比較用着色樹脂組成物を得た。この着色樹脂組成
物より比較例3と同様にして試験片を作成し、耐塩素水
試験の退色評価を行った結果完全に退色を示し、青色着
色剤として不適切であった。 比較例5 比較例1で得た配水管用着色樹脂組成物を押出成形機の
ホッパーに投入し、シリンダー、ダイの設定温度を18
0〜200℃として着色樹脂組成物を溶融混練して内径
26m/mφ、外径34m/mφの青色配水管を得た。
この配水管の一部を切り出して試験片とし、比較例1と
同様にして耐塩素水試験の退色評価を行った。その結果
かなり退色を示し、青色着色剤として不適切であった。
次の通り行った。 塩素水濃度:2000±100ppm 塩素水温度:60±1℃ 試験時間 :168時間
素含有水に対する色調堅牢性に優れているため、当該配
水管用着色樹脂組成物を使用して成形した上水道配水管
は、長期間の使用及び上水道の殺菌においても安定した
色調と物性を維持することができる。
は、特定のフタロシアニンブルー顔料を着色成分として
用いたポリオレフィン上水道配水管において、殺菌用の
塩素水による着色成分の色調堅牢性に優れた、耐塩素含
有水性の配水管用着色樹脂組成物及びそれを用いた着色
樹脂配水管を提供することにある。
ブルー顔料は、臭素数2〜8個、好ましくは3〜6個の
臭素置換フタロシアニンブルー顔料である。臭素数が2
個より少ないと塩素含有水による退色が生ずるので好ま
しくない。また、臭素数が8個以上になると色調がブル
ー色からグリーン色になるため配水管がブルー色となら
ないため、好ましくない。本発明で使用する臭素置換フ
タロシアニンブルー顔料は、通常の臭素置換フタロシア
ニンブルー顔料を製造する公知の方法で製造される。す
なわち、臭素置換のフタル酸無水物もしくはその誘導
体、または臭素置換のフタロジニトリルを出発原料とし
て、この臭素置換フタル酸類と尿素及び銅、コバルトま
たはニッケル等の金属化合物をモリブデン酸アンモニウ
ム、リンモリブデン酸アンモニウムあるいは四塩化チタ
ンなどの触媒の存在下もしくは不存在下でアルキルベン
ゼン、トリクロルベンゼン、ジクロルベンゼンあるいは
ニトロベンゼン等の有機溶媒中で常圧下もしくは加圧下
150〜230℃で2〜10時間反応させる。この場
合、出発原料として使用する臭素置換フタル酸類として
は、単一の種類を使用しても良く、また目的とする臭素
置換シアニンブルー顔料の臭素置換数に応じて0〜4個
置換の2種以上を混合して用いても良い。また、無置換
のフタロシアニン系ブルー顔料または粗製物を出発原料
として、これらを有機溶媒、濃硫酸、発煙硫酸またはク
ロルスルホン酸などに20〜100℃で懸濁もしくは溶
解させ、所定量の臭素を加えて臭素化する方法によって
も臭素置換フタロシアニンブルー顔料を得ることができ
る。上記の方法によって得られた臭素置換フタロシアニ
ンブルー粗製顔料は、数ミクロンの大きな粒子を有して
いるため、色材としての着色力、分散性及び鮮明性等の
顔料としての特性が十分でないので、必要に応じて更に
顔料化するのが好ましい。例えば、粗製の臭素置換フタ
ロシアニンブルー顔料をアトライター、ボールミル、振
動ミルまたは双腕型ニーダー等を用いて、摩砕助剤の存
在下若しくは不存在下において摩砕するか、ポリエチレ
ングリコールなどの粘結剤中で摩砕助剤の存在下摩砕し
て微細化する方法。また、他の方法として、粗製の臭素
置換フタロシアニンブルー顔料を濃硫酸あるいは発煙硫
酸などに溶解させ、水や氷水中に析出させるアシッドペ
ースト法などの公知の方法によって顔料化する。又、上
記の臭素置換フタロシアニンブルー顔料はその表面を無
機化合物又は合成樹脂類等の被覆材料で被覆処理して使
用することも好ましい方法である。無機化合物、例えば
水和無定形シリカ、無水無定形シリカ、それらの混合物
などによる表面処理は従来公知のシリカ類の形成方法に
より行われる。例えば、上記の臭素置換フタロシアニン
ブルー顔料を必要に応じてシランカップリング剤等で処
理し、それを水中に微細に分散させ、これに珪酸ナトリ
ウム、珪酸カリウム等の水溶液と希硫酸水溶液を同時に
滴下ないし流下して添加し、撹拌する方法や、これら顔
料を含水エタノールなどの溶媒中に微細に分散させ、こ
れにテトラエチルオルソシリケートやテトラメチルオル
ソシリケートなどを添加し、加水分解反応及び縮合反応
させる方法によって得られる。また、合成樹脂類による
被覆処理とは、例えば硬化重合体、媒体に対して実質的
に不溶性である重合体等による被覆処理であり、従来公
知のこれら合成樹脂類の形成方法により行われる。硬化
重合体としては従来公知の硬化樹脂が使用され、例えば
硬化アミノ樹脂、硬化エポキシ樹脂、硬化フェノール樹
脂、硬化ウレタン樹脂、架橋不飽和ポリエステル樹脂、
架橋ポリ(メタ)アクリレート樹脂などが挙げられる。
また、ポリオレフィン樹脂に実質的に不溶性か或は樹脂
の加工温度より高融点であれば非硬化性重合体でも使用
できる。例えばポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリ
アミドイミド樹脂などが挙げられる。硬化性樹脂の場合
では従来公知のごとくそれぞれの単量体、初期縮合物な
どの可溶性の状態のもので必要に応じて適切な架橋剤、
硬化剤、触媒、重合開始剤などと共に使用される。非硬
化性重合体の場合はそれぞれ可溶性の溶媒中に溶解させ
て使用される。上記の臭素置換フタロシアニンブルー顔
料を必要に応じてシランカップリング剤等で処理し、水
中あるいは溶剤中に微細に分散させ、撹拌下で、これに
上記の有機化合物をそれぞれ被覆形成の常法に従って例
えば、水溶液、エマルジョン、溶剤溶液などの形で滴下
ないし流下して添加し、必要に応じて加熱し、アミンな
どの硬化剤あるいは酸あるいはアルカリなどの硬化触
媒、重合開始剤の添加などによって被覆処理が行われ
る。生成した表面処理臭素置換フタロシアニンブルー顔
料においては、これら無機化合物あるいは合成樹脂類の
処理量は顔料の表面が被覆される量が必要であり、顔料
100部当たり3〜3000重量部、好ましくは100
〜2000重量部の割合で処理される。
め、上記の臭素置換フタロシアニンブルー顔料に他の顔
料を配合することもできる。他の顔料としては、例え
ば、フタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、イソインドリ
ノン系顔料、キナクリドン系顔料、アンスラキノン系顔
料、ジオキサジン系顔料及びペリレン系顔料等の有機顔
料、複合酸化物系顔料(例えば、C.I.ピグメントイ
エロー157、C.I.ピグメントイエロー53、C.
I.ピグメントイエロー119、C.I.ピグメントブ
ラウン24、C.I.ピグメントブラウン33、C.
I.ピグメントブラウン34、C.I.ピグメントグリ
ーン26、C.I.ピグメントグリーン50、C.I.
ピグメントブルー28、C.I.ピグメントブルー3
6、C.I.ピグメントブラック26、C.I.ピグメ
ントブラック27、C.I.ピグメントブラック28
等)、酸化チタン系顔料、カーボンブラック、群青、ベ
ンガラ等の無機顔料が挙げられる。臭素置換フタロシア
ニンブルー顔料の配合量は、ポリオレフィン樹脂を主成
分とする樹脂100重量部に対して、0.001〜10
重量部、好ましくは0.01〜2.0重量部である。ま
た、上記白色ないし有色顔料は、単独または二種以上用
いることができる。
る一例を挙げれば、ポリオレフィン樹脂を主成分とする
樹脂に臭素置換フタロシアニンブルー顔料、分散剤を配
合し、更に必要に応じて上記したその他の添加剤を添加
して混合機[商品名:ヘンシェルミキサー (株)三井
三池製作所]に入れ、常温または加熱混合し、混練物を
更に加熱した二本ロールミルで混練して冷却後粉砕機で
粉砕してペレット状にするか、押出成形機に供し、押出
成形してビーズ状、柱形状に形成する方法によりなされ
る。
る。 合成例1 臭素置換銅フタロシアニンブルー顔料の合成 4−ブロム無水フタル酸45.4重量部、尿素60.0
重量部、塩化第二銅7.0重量部、四塩化チタン4.5
重量部、及びアルキルベンゼン系溶媒[商品名:ハイゾ
ールP 日本石油(株)製品]52.3重量部をグラス
ライニング製反応容器に入れ、撹拌しつつ170〜20
0℃に昇温し、4時間反応を行う。反応終了後、溶剤を
減圧蒸溜により除去し、希酸及び希アルカリ水溶液でそ
れぞれ加熱(80〜100℃)処理して不純物(未反応
物、副生成物等)をろ過して分離、沈殿を水洗乾燥(8
0℃)し、青色の粗製テトラブロム銅フタロシアニンを
得た。次いで、上記の粗製テトラブロム銅フタロシアニ
ンを双腕型ニーダーに入れ、これに無水芒硝300重量
部、ポリエチレングリコール(分子量400)40重量
部を加え5時間混練して顔料化を行う。この混練物を希
酸水溶液に投入して加熱処理を行った後、ろ過、水洗
し、80℃で乾燥して色調鮮明なテトラブロム銅フタロ
シアニン顔料41.0重量部(収率91.8%)を得
た。この顔料を元素分析した結果、臭素の平均置換個数
は4であった。 合成例2 臭素置換フタロシアニンブルー顔料の表面被覆処理 合成例1で得られた臭素置換フタロシアニンブルー顔料
10重量部とエチレンオキサイド変性ビスフェノールA
ジアクリレート40重量部、トリメチロールプロパント
リアクリレート30重量部及びステアリルメタアクリレ
ート20重量部を配合し、ロールミルで均一に分散、混
合した。そこに重合開始剤のアゾイソブチロニトリル
0.8重量部を加えて混合し、それを高速撹拌機で撹拌
されているポリビニルアルコール水溶液に添加し、平均
粒径約3μの懸濁液を作成した。得られた懸濁液を懸濁
重合装置に仕込み、撹拌しながら65〜75℃にて重合
させた。重合した懸濁スラリーはろ過、水洗、乾燥し、
臭素置換フタロシアニンブルー顔料の表面被覆処理物を
得た。顔料分は10%で、平均粒径は約3μであった。 実施例1 高密度ポリエチレン(密度:0.949g/cm3、M
FR:0.10g/10min.)100重量部、合成
例1で得た臭素置換フタロシアニンブルー0.05重量
部、ポリエチレンワックス[商品名:サンワックス15
1P 三洋化成工業(株)製品]0.06重量部を二本
ロールにより185℃2分間混練し配水管用着色樹脂組
成物を得た。次いで、上記の混練物を加熱プレスし、厚
さ2mmのプレスシートを作成した。プレスシートの作
成条件は、230℃で予熱2分間(20kg/c
m2)、加圧2分間(200kg/cm2)冷却温度2
0℃で5分間行った。得られたプレスシートから20m
m×120mmの試験片を作成した。この試験片により
耐塩素水試験の退色評価を行った。その結果ほとんど退
色せず、優れた色調堅牢性を示した。 実施例2 実施例1のポリエチレンワックスに替えステアリン酸カ
ルシウム0.06重量部を使用した他は実施例1と同様
にして配水管用着色樹脂組成物を得た。この配水管用着
色樹脂組成物より実施例1と同様にして試験片を作成
し、耐塩素水試験の退色評価を行った。その結果ほとん
ど退色せず優れた色調堅牢性を示した。 実施例3 高密度ポリエチレン(密度:0.949g/cm3、M
FR:0.10g/10min.)100重量部、合成
例1で得た臭素置換フタロシアニンブルー0.05重量
部、二酸化チタン[商品名:タイペークCR90 石原
産業(株)製品]0.02重量部、ポリエチレンワック
ス[商品名:サンワックス151P]0.07重量部を
二本ロールにより185℃2分間混練し配水管用着色樹
脂組成物を得た。次いで、上記の混練物を加熱プレス
し、厚さ2mmのプレスシートを作成した。プレスシー
トの作成条件は、230℃で予熱2分間(20kg/c
m2)、加圧2分間(200kg/cm2)冷却温度2
0℃で5分間行った。得られたプレスシートから20m
m×120mmの試験片を作成した。実施例1と同様に
して、この試験片により耐塩素水試験の退色評価を行っ
た。その結果ほとんど退色せず、優れた色調堅牢性を示
した。 実施例4 高密度ポリエチレン(密度:0.949g/cm3、M
FR:0.10g/10min.)100重量部、合成
例2で得た臭素置換フタロシアニンブルー被覆処理顔料
0.5重量部、銅フタロシアニングリーン顔料0.00
1重量部、ポリエチレンワックス[商品名:サンワック
ス151P]0.07重量部を二本ロールにより185
℃2分間混練し配水管用着色樹脂組成物を得た。次い
で、上記の混練物を加熱プレスし、厚さ2mmのプレス
シートを作成した。プレスシートの作成条件は、230
℃で予熱2分間(20kg/cm2)、加圧2分間(2
00kg/cm2)冷却温度20℃で5分間行った。得
られたプレスシートから20mm×120mmの試験片
を作成した。実施例1と同様にして、この試験片により
耐塩素水試験の退色評価を行った。その結果ほとんど退
色せず、優れた色調堅牢性を示した。 実施例5 実施例1で得た配水管用着色樹脂組成物を押出成形機の
ホッパーに投入し、シリンダー、ダイの設定温度を18
0〜200℃として着色樹脂組成物を溶融混練して内径
26m/mφ、外径34m/mφの青色配水管を得た。
この配水管の一部を切り出して試験片とし、実施例1と
同様にして耐塩素水試験の退色評価を行った。その結果
ほとんど退色せず、優れた色調堅牢性を示した。 比較例1 高密度ポリエチレン(密度:0.949g/cm3、M
FR:0.10g/10min.)100重量部、モノ
クロル銅フタロシアニンブルー(塩素置換個数1)0.
05重量部、ポリエチレンワックス[商品名:サンワッ
クス151P]0.06重量部を二本ロールにより18
5℃2分間混練し比較用着色樹脂組成物を得た。次い
で、上記の混練物を加熱プレスし、厚さ2mmのプレス
シートを作成した。プレスシートの作成条件は、230
℃で予熱2分間(20kg/cm2)、加圧2分間(2
00kg/cm2)冷却温度20℃で5分間行った。得
られたプレスシートから20mm×120mmの試験片
を作成した。この試験片により耐塩素水試験の退色評価
を行った。その結果かなり退色を示し、青色着色剤とし
て不適切であった。 比較例2 比較例1のポリエチレンワックスに替えステアリン酸カ
ルシウム0.06重量部を使用した他は比較例1と同様
にして比較用着色樹脂組成物を得た。この着色樹脂組成
物より比較例1と同様にして試験片を作成し、耐塩素水
試験の退色評価を行った。その結果かなり退色を示し、
青色着色剤として不適切であった。 比較例3 高密度ポリエチレン(密度:0.949g/cm3、M
FR:0.10g/10min.)100重量部、無置
換銅フタロシアニンブルー0.05重量部、ポリエチレ
ンワックス[商品名:サンワックス151P]0.06
重量部を二本ロールにより185℃2分間混練し比較用
着色樹脂組成物を得た。次いで、上記の混練物を加熱プ
レスし、厚さ2mmのプレスシートを作成した。プレス
シートの作成条件は、230℃で予熱2分間(20kg
/cm2)、加圧2分間(200kg/cm2)冷却温
度20℃で5分間行った。得られたプレスシートから2
0mm×120mmの試験片を作成した。比較例1と同
様にして、この試験片により耐塩素水試験の退色評価を
行った。その結果完全に退色を示し、青色着色剤として
不適切であった。 比較例4 比較例3のポリエチレンワックスに替えステアリン酸カ
ルシウム0.06重量部を使用した他は比較例3と同様
にして比較用着色樹脂組成物を得た。この着色樹脂組成
物より比較例3と同様にして試験片を作成し、耐塩素水
試験の退色評価を行った結果完全に退色を示し、青色着
色剤として不適切であった。 比較例5 比較例1で得た配水管用着色樹脂組成物を押出成形機の
ホッパーに投入し、シリンダー、ダイの設定温度を18
0〜200℃として着色樹脂組成物を溶融混練して内径
26m/mφ、外径34m/mφの青色配水管を得た。
この配水管の一部を切り出して試験片とし、比較例1と
同様にして耐塩素水試験の退色評価を行った。その結果
かなり退色を示し、青色着色剤として不適切であった。
Claims (5)
- 【請求項1】ポリオレフィン樹脂を主成分とする樹脂に
青色顔料を配合して成る配水管用着色樹脂組成物におい
て前記青色顔料として臭素置換フタロシアニンブルー顔
料を使用することを特徴とする配水管用着色樹脂組成
物。 - 【請求項2】臭素置換フタロシアニンブルー顔料の臭素
数が2〜8個の臭素置換フタロシアニンブルー顔料であ
る請求項1記載の配水管用着色樹脂組成物。 - 【請求項3】ポリオレフィン樹脂がポリエチレン系樹脂
である請求項1記載の配水管用着色樹脂組成物。 - 【請求項4】臭素置換フタロシアニンブルー顔料が合成
樹脂類または無機化合物で被覆されたものである請求項
1記載の配水管用着色樹脂組成物。 - 【請求項5】請求項1〜請求項4記載の配水管用着色樹
脂組成物を含む着色樹脂配水管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12631797A JP3428367B2 (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 配水管用着色樹脂組成物及び該組成物を用いた着色樹脂配水管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12631797A JP3428367B2 (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 配水管用着色樹脂組成物及び該組成物を用いた着色樹脂配水管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10298360A true JPH10298360A (ja) | 1998-11-10 |
JP3428367B2 JP3428367B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=14932204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12631797A Expired - Lifetime JP3428367B2 (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 配水管用着色樹脂組成物及び該組成物を用いた着色樹脂配水管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3428367B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000017119A (ja) * | 1998-06-30 | 2000-01-18 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 耐塩素含有水性着色樹脂組成物及びその利用 |
JP2020186349A (ja) * | 2019-05-17 | 2020-11-19 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 塗料用銅フタロシアニン顔料 |
-
1997
- 1997-04-30 JP JP12631797A patent/JP3428367B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000017119A (ja) * | 1998-06-30 | 2000-01-18 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 耐塩素含有水性着色樹脂組成物及びその利用 |
JP2020186349A (ja) * | 2019-05-17 | 2020-11-19 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 塗料用銅フタロシアニン顔料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3428367B2 (ja) | 2003-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE3022738A1 (de) | Verfahren zur herstellung eines polymeren oder copolymeren aus einem olefin | |
JP2010174259A (ja) | 水性分散液およびその製造方法 | |
DE2418976C3 (de) | Verfahren zur Herstellung von wasserunlöslichen Kunstharzen mit Anionenaustauscher-Eigenschaften | |
JP6281345B2 (ja) | アゾ顔料およびその製造方法 | |
KR100805575B1 (ko) | 착색 수지 조성물 및 성형품 | |
KR100290236B1 (ko) | 배수관용착색수지조성물및이조성물을사용한착색수지배수관 | |
CN105452389A (zh) | 卤化有机颜料的制造方法、通过该制造方法获得的卤化有机颜料以及包含该卤化有机颜料的着色组合物 | |
JP3428367B2 (ja) | 配水管用着色樹脂組成物及び該組成物を用いた着色樹脂配水管 | |
CN110776688A (zh) | 一种抗氧抗uv的色母粒及其制备方法 | |
JPS638458A (ja) | 着色用樹脂組成物 | |
CN109897225A (zh) | 一种颜料衍生物、彩色uv光固化组合物及其制备方法 | |
CN111875862B (zh) | 地暖管专用色母粒及其制备方法 | |
JP6402464B2 (ja) | ハロゲン化有機顔料の製造方法、その製造方法により得られるハロゲン化有機顔料およびそれを含む着色組成物 | |
JP5454729B1 (ja) | ハロゲン化キナクリドンの製造方法 | |
US4377650A (en) | Process for the preparation of colored powders of hydrolyzed ethylene-vinyl acetate copolymer | |
JPH09296080A (ja) | 着色樹脂組成物 | |
DE2522986A1 (de) | Verfahren zur herstellung von pigmentzubereitungen fuer die einfaerbungen von kunststoffen | |
JP4323633B2 (ja) | 着色用ポリエステル樹脂組成物 | |
JPS6153364A (ja) | 芳香族系重合体用顔料分散剤 | |
JP2009197075A (ja) | ポリハロゲン化銅フタロシアニン顔料の製造方法、該方法で製造されるポリハロゲン化銅フタロシアニン顔料、およびそれを用いた着色組成物 | |
JP3549179B2 (ja) | 配水管用樹脂組成物及び該組成物を用いた樹脂配水管 | |
JPH11130919A (ja) | 耐塩素含有水性着色樹脂組成物及びその利用 | |
JP3562185B2 (ja) | 顔料組成物およびそれを用いた被覆剤 | |
JPH04220465A (ja) | 表面処理された有機顔料の製造方法 | |
JP2015120826A (ja) | 顔料分散剤、顔料組成物、及び顔料着色剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090516 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100516 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140516 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |