JPH10298207A - オレフィン重合用触媒の供給方法 - Google Patents
オレフィン重合用触媒の供給方法Info
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- JPH10298207A JPH10298207A JP10962497A JP10962497A JPH10298207A JP H10298207 A JPH10298207 A JP H10298207A JP 10962497 A JP10962497 A JP 10962497A JP 10962497 A JP10962497 A JP 10962497A JP H10298207 A JPH10298207 A JP H10298207A
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- polymerization
- catalyst
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 オレフィン重合用触媒を重合反応器に供給す
る際に、重合反応器内における重合用触媒の凝集による
塊化物の発生量を低減し、オレフィンの重合を効率的に
行う方法を提供する。 【解決手段】 連続気相重合反応器にオレフィン重合用
の触媒を供給する方法であって、下記の発熱量Q1が
2.7Gcal/hr以上、かつ、下記の発熱量Q2が13Gc
al/kg-cat以上の条件下に、前記触媒を少なくとも2本
の管から供給することを特徴とするオレフィン重合用触
媒の供給方法。 Q1(Gcal/hr)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×ポリ
オレフィン生成速度(kg-polymer/hr ) Q2(Gcal/kg-cat)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×
ポリオレフィン生成速度(kg-polymer/hr )/重合用触
媒投入量(kg-cat/hr )
る際に、重合反応器内における重合用触媒の凝集による
塊化物の発生量を低減し、オレフィンの重合を効率的に
行う方法を提供する。 【解決手段】 連続気相重合反応器にオレフィン重合用
の触媒を供給する方法であって、下記の発熱量Q1が
2.7Gcal/hr以上、かつ、下記の発熱量Q2が13Gc
al/kg-cat以上の条件下に、前記触媒を少なくとも2本
の管から供給することを特徴とするオレフィン重合用触
媒の供給方法。 Q1(Gcal/hr)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×ポリ
オレフィン生成速度(kg-polymer/hr ) Q2(Gcal/kg-cat)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×
ポリオレフィン生成速度(kg-polymer/hr )/重合用触
媒投入量(kg-cat/hr )
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン重合用
触媒の供給方法に関する。詳しくは、連続気相重合反応
器にオレフィン重合用の触媒を供給する方法であって、
反応器内に塊化物を生じさせない前記触媒の供給方法に
関するものである。
触媒の供給方法に関する。詳しくは、連続気相重合反応
器にオレフィン重合用の触媒を供給する方法であって、
反応器内に塊化物を生じさせない前記触媒の供給方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オレフィン重合用の遷移金属触媒
の改良により、単位遷移金属あたりのポリオレフィンの
生産能力が飛躍的に向上し、その結果重合後における触
媒除去操作が省略されるようになった。
の改良により、単位遷移金属あたりのポリオレフィンの
生産能力が飛躍的に向上し、その結果重合後における触
媒除去操作が省略されるようになった。
【0003】こうした高活性触媒を用いるときは、重合
後の操作が最も簡単なことから、一般にはオレフィンの
重合を気相状態で連続的に行う方法が採用されている。
後の操作が最も簡単なことから、一般にはオレフィンの
重合を気相状態で連続的に行う方法が採用されている。
【0004】オレフィン重合用の遷移金属触媒(以下、
単に「重合用触媒」と称することもある)は、例えばチ
タン系化合物及び/またはバナジウム系化合物を用い、
共触媒は、例えばアルキルアルミニウム化合物を用いて
いる。
単に「重合用触媒」と称することもある)は、例えばチ
タン系化合物及び/またはバナジウム系化合物を用い、
共触媒は、例えばアルキルアルミニウム化合物を用いて
いる。
【0005】従来、重合用触媒は、スラリー状態または
粉体状態で1本の触媒供給管から連続気相重合反応器に
供給されていた。
粉体状態で1本の触媒供給管から連続気相重合反応器に
供給されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、重合
反応器において、単位体積当りの重合体の生産性の上昇
に伴い重合用触媒の供給量の増加及び重合用触媒の飛躍
的高活性化のために、重合反応器に供給管から重合用触
媒を供給すると、塊化物の発生する頻度が多くなってい
た。この塊化物は、重合体の排出を妨げ、最悪の場合に
は、重合を停止せざるを得なくなることもあった。
反応器において、単位体積当りの重合体の生産性の上昇
に伴い重合用触媒の供給量の増加及び重合用触媒の飛躍
的高活性化のために、重合反応器に供給管から重合用触
媒を供給すると、塊化物の発生する頻度が多くなってい
た。この塊化物は、重合体の排出を妨げ、最悪の場合に
は、重合を停止せざるを得なくなることもあった。
【0007】本発明の目的は、重合用触媒を重合反応器
に供給する際に、重合反応器内における重合用触媒の凝
集による塊化物の発生量を低減し、オレフィンの重合を
効率的に行う方法を提供することにある。
に供給する際に、重合反応器内における重合用触媒の凝
集による塊化物の発生量を低減し、オレフィンの重合を
効率的に行う方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、重合反応
器内における塊化物の発生量を低減し、効率的な重合を
実施することについて鋭意検討した結果、重合用触媒を
複数の管から重合反応器に供給し、重合反応による局部
的な発熱を抑えることが、塊化物の発生量の低減に大き
な影響を与えることを見出し、本発明を完成させるに至
った。
器内における塊化物の発生量を低減し、効率的な重合を
実施することについて鋭意検討した結果、重合用触媒を
複数の管から重合反応器に供給し、重合反応による局部
的な発熱を抑えることが、塊化物の発生量の低減に大き
な影響を与えることを見出し、本発明を完成させるに至
った。
【0009】すなわち、本発明は、連続気相重合反応器
にオレフィン重合用の触媒を供給する方法であって、下
記の発熱量Q1が2.7Gcal/hr以上、かつ、下記の発
熱量Q2が13Gcal/kg-cat以上の条件下に、前記触媒
を少なくとも2本の管から供給することを特徴とするオ
レフィン重合用触媒の供給方法である。 Q1(Gcal/hr)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×ポリ
オレフィン生成速度(kg-polymer/hr ) Q2(Gcal/kg-cat)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×
ポリオレフィン生成速度(kg-polymer/hr )/重合用触
媒投入量(kg-cat/hr )
にオレフィン重合用の触媒を供給する方法であって、下
記の発熱量Q1が2.7Gcal/hr以上、かつ、下記の発
熱量Q2が13Gcal/kg-cat以上の条件下に、前記触媒
を少なくとも2本の管から供給することを特徴とするオ
レフィン重合用触媒の供給方法である。 Q1(Gcal/hr)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×ポリ
オレフィン生成速度(kg-polymer/hr ) Q2(Gcal/kg-cat)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×
ポリオレフィン生成速度(kg-polymer/hr )/重合用触
媒投入量(kg-cat/hr )
【0010】また、本発明は、連続気相重合反応器にオ
レフィン重合用の触媒を供給する方法であって、下記の
発熱量Q1が2.7Gcal/hr以上、下記の発熱量Q2が
13Gcal/kg-cat以上の条件下にあって、かつ下記の発
熱量Q1’が2.7Gcal/hr/本未満、下記の発熱量Q
2’が13Gcal/kg-cat/本未満の条件下に、前記触媒
を供給することを特徴とするオレフィン重合用触媒の供
給方法である。 Q1(Gcal/hr)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×ポリ
オレフィン生成速度(kg-polymer/hr ) Q2(Gcal/kg-cat)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×
ポリオレフィン生成速度(kg-polymer/hr )/重合用触
媒投入量(kg-cat/hr ) Q1’(Gcal/hr/本)=重合用触媒供給管1本当たり
の上記発熱量Q1 Q2’(Gcal/kg-cat/本)=重合用触媒供給管1本当
たりの上記発熱量Q2 以下、本発明を詳細に説明する。
レフィン重合用の触媒を供給する方法であって、下記の
発熱量Q1が2.7Gcal/hr以上、下記の発熱量Q2が
13Gcal/kg-cat以上の条件下にあって、かつ下記の発
熱量Q1’が2.7Gcal/hr/本未満、下記の発熱量Q
2’が13Gcal/kg-cat/本未満の条件下に、前記触媒
を供給することを特徴とするオレフィン重合用触媒の供
給方法である。 Q1(Gcal/hr)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×ポリ
オレフィン生成速度(kg-polymer/hr ) Q2(Gcal/kg-cat)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×
ポリオレフィン生成速度(kg-polymer/hr )/重合用触
媒投入量(kg-cat/hr ) Q1’(Gcal/hr/本)=重合用触媒供給管1本当たり
の上記発熱量Q1 Q2’(Gcal/kg-cat/本)=重合用触媒供給管1本当
たりの上記発熱量Q2 以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の特徴は、下記の発熱量Q
1が2.7Gcal/hr以上、かつ、下記の発熱量Q2が1
3Gcal/kg-cat以上の条件下に、前記触媒を少なくとも
2本の管から供給することにある。 Q1(Gcal/hr)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×ポリ
オレフィン生成速度(kg-polymer/hr ) Q2(Gcal/kg-cat)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×
ポリオレフィン生成速度(kg-polymer/hr )/重合用触
媒投入量(kg-cat/hr )
1が2.7Gcal/hr以上、かつ、下記の発熱量Q2が1
3Gcal/kg-cat以上の条件下に、前記触媒を少なくとも
2本の管から供給することにある。 Q1(Gcal/hr)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×ポリ
オレフィン生成速度(kg-polymer/hr ) Q2(Gcal/kg-cat)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×
ポリオレフィン生成速度(kg-polymer/hr )/重合用触
媒投入量(kg-cat/hr )
【0012】発熱量Q1は、単位時間当たりに、連続気
相重合反応器(以下、「反応器」と称する)内で起こる
全重合反応による発熱量である。発熱量Q1は、反応器
に導入するガス量、ガス比熱及び反応器の入口、出口の
ガス温度から測定できる。重合熱とは、生成するポリオ
レフィンの単位重量当たりの発熱量である。ポリオレフ
ィン生成速度とは、単位時間当たりに、反応器内で生産
されるポリオレフィンの重量をいう。ポリオレフィン生
成速度の測定方法は、例えば計重器により測定できる。
発熱量Q2は、反応器に導入した重合用触媒の単位重量
当たりの発熱量をいい、重合用触媒の単位重量とは、遷
移金属触媒及びその担持体の合計重量である。重合用触
媒投入量とは、単位時間当たりに、反応器に導入された
遷移金属触媒及びその担持体の合計重量である。重合用
触媒投入量の測定方法は、触媒投入方法により異なる
が、例えばスラリー状態で投入する場合、スラリーの
濃度及び流量、ガスにより搬送する場合は計重器、
触媒ドラムのレベルにより、それぞれ測定できる。
相重合反応器(以下、「反応器」と称する)内で起こる
全重合反応による発熱量である。発熱量Q1は、反応器
に導入するガス量、ガス比熱及び反応器の入口、出口の
ガス温度から測定できる。重合熱とは、生成するポリオ
レフィンの単位重量当たりの発熱量である。ポリオレフ
ィン生成速度とは、単位時間当たりに、反応器内で生産
されるポリオレフィンの重量をいう。ポリオレフィン生
成速度の測定方法は、例えば計重器により測定できる。
発熱量Q2は、反応器に導入した重合用触媒の単位重量
当たりの発熱量をいい、重合用触媒の単位重量とは、遷
移金属触媒及びその担持体の合計重量である。重合用触
媒投入量とは、単位時間当たりに、反応器に導入された
遷移金属触媒及びその担持体の合計重量である。重合用
触媒投入量の測定方法は、触媒投入方法により異なる
が、例えばスラリー状態で投入する場合、スラリーの
濃度及び流量、ガスにより搬送する場合は計重器、
触媒ドラムのレベルにより、それぞれ測定できる。
【0013】発熱量Q1が2.7Gcal/hr以上、かつ、
下記の発熱量Q2が13Gcal/kg-cat以上の条件下に、
重合用触媒を1本の管から供給すると、重合用触媒の凝
集による塊化物の発生が多くなり、効率的なオレフィン
の重合が実施できない。また、上記のような条件下で
は、重合体を抜き出す配管径、例えば50〜100mm
を越える大きさの塊化物が生成し、重合反応を停止せざ
るを得ない場合も生じる。
下記の発熱量Q2が13Gcal/kg-cat以上の条件下に、
重合用触媒を1本の管から供給すると、重合用触媒の凝
集による塊化物の発生が多くなり、効率的なオレフィン
の重合が実施できない。また、上記のような条件下で
は、重合体を抜き出す配管径、例えば50〜100mm
を越える大きさの塊化物が生成し、重合反応を停止せざ
るを得ない場合も生じる。
【0014】本発明は、発熱量Q1が2.7Gcal/hr以
上、かつ、下記の発熱量Q2が13Gcal/kg-cat以上の
条件下において、重合用触媒を少なくとも2本の管から
供給し、好ましくは2〜4本の管から供給する。該管の
位置は、特に限定されるものではないが、流動層内であ
ることが好ましい。
上、かつ、下記の発熱量Q2が13Gcal/kg-cat以上の
条件下において、重合用触媒を少なくとも2本の管から
供給し、好ましくは2〜4本の管から供給する。該管の
位置は、特に限定されるものではないが、流動層内であ
ることが好ましい。
【0015】また、本発明のもう一つの特徴は、下記の
発熱量Q1が2.7Gcal/hr以上、下記の発熱量Q2が
13Gcal/kg-cat以上の条件下にあって、かつ下記の発
熱量Q1’が2.7Gcal/hr/本未満、下記の発熱量Q
2’が13Gcal/kg-cat/本未満の条件下に、前記触媒
を供給することにある。 Q1(Gcal/hr)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×ポリ
オレフィン生成速度(kg-polymer/hr ) Q2(Gcal/kg-cat)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×
ポリオレフィン生成速度(kg-polymer/hr )/重合用触
媒投入量(kg-cat/hr ) Q1’(Gcal/hr/本)=重合用触媒供給管1本当たり
の上記発熱量Q1 Q2’(Gcal/kg-cat/本)=重合用触媒供給管1本当
たりの上記発熱量Q2
発熱量Q1が2.7Gcal/hr以上、下記の発熱量Q2が
13Gcal/kg-cat以上の条件下にあって、かつ下記の発
熱量Q1’が2.7Gcal/hr/本未満、下記の発熱量Q
2’が13Gcal/kg-cat/本未満の条件下に、前記触媒
を供給することにある。 Q1(Gcal/hr)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×ポリ
オレフィン生成速度(kg-polymer/hr ) Q2(Gcal/kg-cat)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×
ポリオレフィン生成速度(kg-polymer/hr )/重合用触
媒投入量(kg-cat/hr ) Q1’(Gcal/hr/本)=重合用触媒供給管1本当たり
の上記発熱量Q1 Q2’(Gcal/kg-cat/本)=重合用触媒供給管1本当
たりの上記発熱量Q2
【0016】発熱量Q1が2.7Gcal/hr以上、発熱量
Q2が13Gcal/kg-cat以上の条件下にあって、かつ発
熱量Q1’が2.7Gcal/hr/本以上、発熱量Q2’が
13Gcal/kg-cat/本以上の条件下に、重合用触媒を供
給すると重合用触媒の凝集による塊化物の発生が多くな
り、効率的なオレフィンの重合が実施できない。また、
上記のような条件下では、重合体を抜き出す配管径、例
えば50〜100mmを越える大きさの塊化物が生成
し、重合反応を停止せざるを得ない場合も生じる。
Q2が13Gcal/kg-cat以上の条件下にあって、かつ発
熱量Q1’が2.7Gcal/hr/本以上、発熱量Q2’が
13Gcal/kg-cat/本以上の条件下に、重合用触媒を供
給すると重合用触媒の凝集による塊化物の発生が多くな
り、効率的なオレフィンの重合が実施できない。また、
上記のような条件下では、重合体を抜き出す配管径、例
えば50〜100mmを越える大きさの塊化物が生成
し、重合反応を停止せざるを得ない場合も生じる。
【0017】本発明は、Q1が2.7Gcal/hr以上、発
熱量Q2が13Gcal/kg-cat以上の条件下において、重
合用触媒の供給管1本当りの発熱量Q1’及びQ2’を
特定値未満にする。
熱量Q2が13Gcal/kg-cat以上の条件下において、重
合用触媒の供給管1本当りの発熱量Q1’及びQ2’を
特定値未満にする。
【0018】また、重合用触媒は、反応器に連続的また
は断続的に供給してもよい。
は断続的に供給してもよい。
【0019】本発明で用いる重合用触媒は、気相で存在
するオレフィンと接触しポリオレフィンに変換させ得る
ものであれば如何なるものでもよく、いわゆる金属酸化
物型またはチーグラーナッタ型、メタロセン型等の公知
の触媒が使用できる。また、本発明で用いる重合用触媒
は、気相重合反応器に供給する前にオレフィンを予備重
合してもよい。
するオレフィンと接触しポリオレフィンに変換させ得る
ものであれば如何なるものでもよく、いわゆる金属酸化
物型またはチーグラーナッタ型、メタロセン型等の公知
の触媒が使用できる。また、本発明で用いる重合用触媒
は、気相重合反応器に供給する前にオレフィンを予備重
合してもよい。
【0020】重合用触媒のキャリアとしては、通常、液
状及び/またはガス状のモノオレフィン炭化水素、及び
/または、液状及び/またはガス状の飽和炭化水素、ま
たは不活性ガスが挙げられる。上記モノオレフィン炭化
水素としては、例えばエチレン、プロピレン、ブテン、
ペンテン、ヘキセン、ヘプテン及びオクテン等の炭素数
2〜8のモノオレフィン炭化水素が挙げられ、これらの
中でも液状モノオレフィン炭化水素が好ましい。上記飽
和炭化水素としては、例えばメタン、エタン、プロパ
ン、ブタン、ペンタン、ヘキサン及びオクタン等の炭素
数1〜8(異性体を含む)の飽和炭化水素が挙げられ、
これらの中でも液状飽和炭化水素が好ましい。上記モノ
オレフィン炭化水素及び飽和炭化水素の中でも炭素数4
〜7の液状飽和炭化水素がより好ましい。不活性ガスと
しては、例えば窒素、アルゴン等が挙げられ、経済性の
面から窒素が好ましい。
状及び/またはガス状のモノオレフィン炭化水素、及び
/または、液状及び/またはガス状の飽和炭化水素、ま
たは不活性ガスが挙げられる。上記モノオレフィン炭化
水素としては、例えばエチレン、プロピレン、ブテン、
ペンテン、ヘキセン、ヘプテン及びオクテン等の炭素数
2〜8のモノオレフィン炭化水素が挙げられ、これらの
中でも液状モノオレフィン炭化水素が好ましい。上記飽
和炭化水素としては、例えばメタン、エタン、プロパ
ン、ブタン、ペンタン、ヘキサン及びオクタン等の炭素
数1〜8(異性体を含む)の飽和炭化水素が挙げられ、
これらの中でも液状飽和炭化水素が好ましい。上記モノ
オレフィン炭化水素及び飽和炭化水素の中でも炭素数4
〜7の液状飽和炭化水素がより好ましい。不活性ガスと
しては、例えば窒素、アルゴン等が挙げられ、経済性の
面から窒素が好ましい。
【0021】また、本発明は、連続気相重合反応器が連
続気相流動層式重合反応器であることが好ましい。さら
に、連続気相反応器が攪拌機を備えた連続気相流動層式
重合反応器であることが好ましい。
続気相流動層式重合反応器であることが好ましい。さら
に、連続気相反応器が攪拌機を備えた連続気相流動層式
重合反応器であることが好ましい。
【0022】重合に供するオレフィンとしては、例えば
エチレン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オ
クテン−1等のα−オレフィンが挙げられる。本発明
は、上記α−オレフィンを1種または2種以上用いるこ
とができる。これらの中でもエチレン、プロピレン及び
ブテン−1が好ましい。
エチレン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オ
クテン−1等のα−オレフィンが挙げられる。本発明
は、上記α−オレフィンを1種または2種以上用いるこ
とができる。これらの中でもエチレン、プロピレン及び
ブテン−1が好ましい。
【0023】気相重合の圧力は、反応器内でオレフィン
が気相として存在し得る範囲内であればよく、通常0〜
5MPa・G、好ましくは1.5〜3.0MPa・Gで
ある。反応温度は、30〜110℃が好ましい。
が気相として存在し得る範囲内であればよく、通常0〜
5MPa・G、好ましくは1.5〜3.0MPa・Gで
ある。反応温度は、30〜110℃が好ましい。
【0024】図1は、本発明のオレフィン重合用触媒の
供給方法の一概念図を示す。図1において、1は反応
器、2は触媒投入ライン−A、3は触媒投入ライン−B
であり、触媒投入ライン−A 2及び触媒投入ライン−
B 3より重合用触媒が供給されて、重合がガス分散板
4上の流動層内で行なわれる。5は熱交換器、6は原料
ガスの投入ライン、7は循環ガスを循環させる循環ブロ
アー、8は循環ガスの循環ライン、9は製造された重合
体を抜き出す重合体抜き出しラインである。本発明は、
上記のように触媒投入ラインを少なくとも2本必要と
し、前記ラインの位置は特に限定されるものではない。
供給方法の一概念図を示す。図1において、1は反応
器、2は触媒投入ライン−A、3は触媒投入ライン−B
であり、触媒投入ライン−A 2及び触媒投入ライン−
B 3より重合用触媒が供給されて、重合がガス分散板
4上の流動層内で行なわれる。5は熱交換器、6は原料
ガスの投入ライン、7は循環ガスを循環させる循環ブロ
アー、8は循環ガスの循環ライン、9は製造された重合
体を抜き出す重合体抜き出しラインである。本発明は、
上記のように触媒投入ラインを少なくとも2本必要と
し、前記ラインの位置は特に限定されるものではない。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明するが、
本発明はこれに限定されるものではない。
本発明はこれに限定されるものではない。
【0026】実施例1 連続気相流動層式重合反応器を用いて、2本の重合用触
媒供給管からTi、Mg、Clよりなる触媒を、それぞ
れ0.15kg/hr供給し、重合温度80℃、重合圧
力20kg/cm2 の条件下、7.2t/hrでプロピ
レンを重合し、ポリプロピレンを数カ月製造したとこ
ろ、塊化物の発生は全く見られなかった。このとき、Q
1は3.8(Gcal/hr)、Q2は13(Gcal/kg-ca
t)、Q1’は1.9(Gcal/hr/本)、Q2’は6.
5(Gcal/kg-cat/本)であった。
媒供給管からTi、Mg、Clよりなる触媒を、それぞ
れ0.15kg/hr供給し、重合温度80℃、重合圧
力20kg/cm2 の条件下、7.2t/hrでプロピ
レンを重合し、ポリプロピレンを数カ月製造したとこ
ろ、塊化物の発生は全く見られなかった。このとき、Q
1は3.8(Gcal/hr)、Q2は13(Gcal/kg-ca
t)、Q1’は1.9(Gcal/hr/本)、Q2’は6.
5(Gcal/kg-cat/本)であった。
【0027】比較例1 連続気相流動層反応器において、1本の重合用触媒供給
管から、重合用触媒を0.21kg/hr供給し、5.
4t/hrでプロピレンを重合した以外は、実施例1と
同様にして重合したところ、塊化物が生成し、ついには
排出管が閉塞したため、重合を停止した。反応器を開放
し、塊化物の大きさを確認したところ、最大長さ1m、
幅200mm、厚さ30mmであった。このとき、Q1
は2.7(Gcal/hr)、Q2は13(Gcal/kg-cat)、
Q1’は2.7(Gcal/hr/本)、Q2’は13(Gcal
/kg-cat/本)であった。
管から、重合用触媒を0.21kg/hr供給し、5.
4t/hrでプロピレンを重合した以外は、実施例1と
同様にして重合したところ、塊化物が生成し、ついには
排出管が閉塞したため、重合を停止した。反応器を開放
し、塊化物の大きさを確認したところ、最大長さ1m、
幅200mm、厚さ30mmであった。このとき、Q1
は2.7(Gcal/hr)、Q2は13(Gcal/kg-cat)、
Q1’は2.7(Gcal/hr/本)、Q2’は13(Gcal
/kg-cat/本)であった。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば重
合反応器内の塊化物の発生を低減し、オレフィンの重合
を効率的に行う方法が提供できる。
合反応器内の塊化物の発生を低減し、オレフィンの重合
を効率的に行う方法が提供できる。
【図1】本発明のオレフィン重合用触媒の供給方法の一
概念図を示す。
概念図を示す。
1・・・反応器、2・・・オレフィン重合用触媒投入ラ
イン−A 3・・・オレフィン重合用触媒投入ライン−B
イン−A 3・・・オレフィン重合用触媒投入ライン−B
Claims (4)
- 【請求項1】連続気相重合反応器にオレフィン重合用の
触媒を供給する方法であって、下記の発熱量Q1が2.
7Gcal/hr以上、かつ、下記の発熱量Q2が13Gcal/
kg-cat以上の条件下に、前記触媒を少なくとも2本の管
から供給することを特徴とするオレフィン重合用触媒の
供給方法。 Q1(Gcal/hr)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×ポリ
オレフィン生成速度(kg-polymer/hr ) Q2(Gcal/kg-cat)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×
ポリオレフィン生成速度(kg-polymer/hr )/重合用触
媒投入量(kg-cat/hr ) - 【請求項2】連続気相重合反応器にオレフィン重合用の
触媒を供給する方法であって、下記の発熱量Q1が2.
7Gcal/hr以上、下記の発熱量Q2が13Gcal/kg-cat
以上の条件下にあって、かつ下記の発熱量Q1’が2.
7Gcal/hr/本未満、下記の発熱量Q2’が13Gcal/
kg-cat/本未満の条件下に、前記触媒を供給することを
特徴とするオレフィン重合用触媒の供給方法。 Q1(Gcal/hr)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×ポリ
オレフィン生成速度(kg-polymer/hr ) Q2(Gcal/kg-cat)=重合熱(Gcal/kg-polymer )×
ポリオレフィン生成速度(kg-polymer/hr )/重合用触
媒投入量(kg-cat/hr ) Q1’(Gcal/hr/本)=重合用触媒供給管1本当たり
の上記発熱量Q1 Q2’(Gcal/kg-cat/本)=重合用触媒供給管1本当
たりの上記発熱量Q2 - 【請求項3】重合用触媒のキャリアが、液状モノオレフ
ィン炭化水素または液状飽和炭化水素である請求項1ま
たは2記載のオレフィン重合用触媒の供給方法。 - 【請求項4】連続気相重合反応器が連続気相流動層式重
合反応器である請求項1または2記載のオレフィン重合
用触媒の供給方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10962497A JPH10298207A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | オレフィン重合用触媒の供給方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10962497A JPH10298207A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | オレフィン重合用触媒の供給方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10298207A true JPH10298207A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14515013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10962497A Pending JPH10298207A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | オレフィン重合用触媒の供給方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10298207A (ja) |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP10962497A patent/JPH10298207A/ja active Pending
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