JPH10297732A - スラットコンベヤの治具切換装置 - Google Patents

スラットコンベヤの治具切換装置

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JPH10297732A
JPH10297732A JP9105525A JP10552597A JPH10297732A JP H10297732 A JPH10297732 A JP H10297732A JP 9105525 A JP9105525 A JP 9105525A JP 10552597 A JP10552597 A JP 10552597A JP H10297732 A JPH10297732 A JP H10297732A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周回移動する多数の治具プレートに付帯する
アクチュエータをなくし、故障率の低減と生産性の向上
を図る。 【解決手段】 ワークの種別に応じて選択使用される複
数のワーク位置決め治具13〜18を各治具プレート1
1上に設置する。ワーク投入ステージS3の前段の治具
切換開始ステージS1から治具切換終了ステージS2の間
で、各治具プレート11と治具切換ユニット12とを同
期走行させる。同期走行中に、上位の生産指示装置から
与えられるワーク種別情報に応じて、各ワーク位置決め
治具13〜18の選択切り換えを治具切換ユニット12
に行わせる。各ワーク位置決め治具13〜18は手動操
作可能な構成とし、治具切換ユニット12の故障時には
手動操作にて選択切り換えを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の組立工程
等においてその組立対象となるワークの搬送に用いられ
るスラットコンベヤの治具切換装置に関し、特に共通の
コンベヤラインにて車種あるいは仕様が相違する複数種
類のワークを位置決めして搬送する場合に、そのワーク
の種別に応じてスラット上のワーク位置決め治具を選択
的に切換作動させるようにした治具切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に例示した自動のリヤサスペション
(リヤアクスルユニット)をはじめとして、車種(車
型)あるいは仕様が相違する複数種類のサスペンション
を、コンティニアスタイプのストットコンベヤを主体と
した共通の組立ラインで混流生産形態で組み立てること
が行われている。
【0003】このような場合、図43に示すように、ス
ラット901上にポスト902を介して多数の治具プレ
ート903を等ピッチで設置するとともに、各治具プレ
ート903上にはワーク受けとなるロケートピン904
やゲージ905等のワーク受け部材を有する多数のワー
ク位置決め治具906を立設し、搬送すべきワークの種
別に応じて各ワーク位置決め治具906を選択的に切換
作動させるようにしている。
【0004】より詳しくは、前述した複数種類のワーク
をそれぞれ位置決めして搬送するためには、全てのワー
ク位置決め治具906を共通して使用することができな
いために、搬送すべき特定のワークの種別に対応するワ
ーク位置決め治具についてのみ、そのワーク受け部材を
所定のワーク受け位置に保持させ、それ以外のワーク位
置決め治具についてはワークとの干渉を回避するために
下降、旋回あるいはシフト動作等をさせて退避位置に保
持させる必要があるためである。
【0005】なお、図43中の矢印は各ワーク位置決め
治具906におけるワーク受け部材の位置切換自由度を
示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の装
置では、各ワーク受け部材の位置を選択的に切り換える
ためにはそれぞれのワーク位置決め治具にエアシリンダ
等の一つもしくは複数のアクチュエータを付帯させる必
要があり、これを数十枚にも及ぶ全ての治具プレートに
ついて実施すると膨大な数のアクチュエータを有する設
備となる。
【0007】したがって、単に設備費の高騰を招くばか
りでなく、アクチュエータを主体とするワーク位置決め
治具の故障率がきわめて高く、たとえ一つのワーク位置
決め治具が故障しても設備(ライン)全体を停止せざる
を得ないため、生産性の向上が望めない。
【0008】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、アクチュエータの数を最小限に減らすこと
により設備費と故障率の低減を図り、また、万一特定の
ワーク位置決め治具が故障したとしても、人為作業によ
る切換操作のバックアップによって運転を継続できるよ
うにした柔軟性の高い治具切換装置を提供しようとする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、エンドレスな軌道に沿って周回移動するワーク搬送
用のスラット上に多数の治具プレートが等ピッチで設け
られているとともに、治具プレートのそれぞれに、ワー
クの種別に応じて選択使用される複数種類のワーク位置
決め治具が設けられていて、搬送すべきワークの種別に
応じて該当するワーク位置決め治具のワーク受け面の位
置を所定のワーク受け位置に位置決め保持する一方、搬
送すべきワークの種別に対応しない他のワーク位置決め
治具のワーク受け面をその搬送すべきワークと干渉しな
い所定の退避位置に位置決め保持するようにしたスラッ
トコンベヤの治具切換装置であることを前提としてい
る。
【0010】そして、前記各ワーク位置決め治具は、先
端にワーク受け面を有し、かつ前記ワーク受け位置と退
避位置との間で選択的に移動可能なワーク受け部材と、
このワーク受け部材をワーク受け位置および退避位置の
それぞれの位置でロックするロック手段とを備えてい
る。
【0011】さらに、スラットコンベヤによるワーク搬
送経路の近傍には、外部から与えられるワーク種別情報
に応じて各スラット上の複数のワーク位置決め治具のそ
れぞれについてワーク受け部材の位置を選択的に切り換
える治具切換ユニットが設けられていることを特徴とし
ている。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における治具切換ユニットは、それぞれのワーク
位置決め治具のワーク受け部材を基準状態に一旦戻した
上でそのワーク受け部材の切換作業を行うものであるこ
とを特徴としている。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明における治具切換ユニットは、所定速度で連続的
に走行するスラットと同期走行しながらワーク受け部材
の切換作業を行うものであることを特徴としている。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明における治具切換ユニットは、各ワーク位置決め
治具に個別に対応するアクチュエータ駆動の複数の切換
操作機構を有しているものであることを特徴としてい
る。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明におけるワーク受け部材は支持部材に上下動可能
に支持されていて、その高さ位置が高低のいずれかに選
択的に切換可能に構成されている一方、該ワーク受け部
材の位置の切り換えは、手動操作可能な操作レバーの切
換操作機構による正逆転操作または切換操作機構による
直接的な引き上げ操作もしくは押し上げ操作によってな
されるものであることを特徴としている。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項4または
5に記載の発明におけるワーク受け部材は水平方向にシ
フト移動可能に構成されていて、そのシフト位置が二位
置択一的に切換可能となっている一方、該ワーク受け部
材のシフト位置の切り換えは、手動操作可能な操作レバ
ーの切換操作機構による正逆転操作によってなされるも
のであることを特徴としている。
【0017】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明におけるロック手段は手動操作可能な操作レバー
の切換操作機構による正逆転操作に応じてロックもしく
はアンロック操作されるものであることを特徴としてい
る。
【0018】したがって、請求項1に記載の発明では、
各治具プレート上に設けられた多数のワーク位置決め治
具はいずれもアクチュエータを備えていないものの、各
治具プレートが共有するかたちで単一の治具切換ユニッ
トを備えており、例えば治具切換ユニットが定位置にあ
るものとすれば、その治具切換ユニットに対応する位置
までそれぞれの治具プレートが順次走行することによ
り、各ワーク位置決め治具のワーク受け部材の位置が選
択的に切り換えられることになる。
【0019】そして、請求項2に記載の発明のように、
各ワーク受け部材の位置の切り換えにあたっては、該ワ
ーク受け部材は常に基準状態からいずれかの位置に切り
換えられることを前提としていることから、ワーク受け
部材がいずれの位置にあったとしても必ずワーク種別情
報に応じた位置に切り換えられることになる。
【0020】請求項3,4に記載の発明では、ワーク位
置決め治具上にワークが載置されていない状態で特定の
治具プレートと治具切換ユニットとを所定区間で同期走
行させることにより、その同期走行中に治具切換ユニッ
トによって治具プレート上の各ワーク位置決め治具にお
けるワーク受け部材の位置の切り換えが行われる。
【0021】請求項5に記載の発明では、ワーク位置決
め治具のワーク受け部材の位置が上下切換式である場合
に、通常はアクチュエータ駆動の切換操作機構によって
そのワーク受け部材の位置が切り換えられるものの、例
えば治具切換ユニット側の切換操作機構が作動不能の場
合には、ワーク受け部材は手動操作可能な操作レバーの
正逆転操作に連動するために、その操作レバーを人為操
作にて操作するか、あるいは同じく人為操作により直接
ワーク受け部材を上下させることによりそのワーク受け
部材の位置の切り換えが可能となる。
【0022】同様に請求項6に記載の発明では、ワーク
受け部材の水平方向のシフト切り換えは、通常はアクチ
ュエータ駆動の切換操作機構によってなされるものの、
治具切換ユニット側の切換操作機構が作動不能の場合に
は、操作レバーを人為操作により正逆転操作すること
で、そのワーク受け部材のシフト位置の切り換えが行わ
れる。
【0023】また、請求項7に記載の発明では、ロック
手段のロック,アンロック操作は、通常はアクチュエー
タ駆動の切換操作機構によってなされるものの、上記と
同様に治具切換ユニット側の切換操作機構が作動不能の
場合には、操作レバーを人為操作により正逆転操作する
ことで、そのロック,アンロック操作が行われる。
【0024】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、スラッ
ト上に設けられた多数の治具プレートのそれぞれに位置
決めすべきワークの種別に応じた複数のワーク位置決め
治具を設け、各ワーク位置決め治具におけるワーク受け
部材の位置の切り換えを各治具プレートが共用する単一
の治具切換ユニットによって順次行うようにしたことか
ら、治具切換ユニットにはアクチュエータを付帯させる
必要があるものの、各治具プレート上のワーク位置決め
治具にはアクチュエータを付帯させる必要がなくなる。
そのため、アクチュエータの数を大幅に削減することが
でき、設備費の低減を併せて設備故障率を大幅に低減さ
せて、生産性の向上に寄与できる効果がある。
【0025】請求項2に記載の発明によれば、前記治具
切換ユニットによる各ワーク位置決め治具のワーク受け
部材の位置の切り換えにあたっては、ワーク受け部材を
その都度基準状態に戻した上で切換操作することを前提
としているために、各ワーク受け部材を二位置のうちの
いずれかに確実に切り換えることができ、請求項1に記
載の発明と同様の効果に加えて、設備の信頼性が高くな
る。
【0026】請求項3に記載の発明によれば、前記治具
切換ユニットによるワーク受け部材の位置の切り換え
は、その治具切換ユニットがスラット上の治具プレート
と同期走行する過程で行われることから、請求項2に記
載の発明と同様の効果のほかに、ワーク受け部材の位置
の切り換えのみのために無駄な時間を浪費することがな
いという利点がある。
【0027】請求項4に記載の発明によれば、前記治具
切換ユニットには、各ワーク位置決め治具に対応するア
クチュエータ駆動の複数の切換操作機構が設けられてい
て、各切換操作機構によるワーク受け部材の位置の切り
換えが並行して行われることから、請求項3に記載の発
明と同様の効果に加えて、ワーク受け部材の位置の切り
換えすなわちワーク位置決め治具の切り換えに要する時
間を短縮できる効果がある。
【0028】請求項5に記載の発明によれば、上下方向
での高さ位置の切り換えが可能なワーク受け部材のその
位置の切り換えは、切換操作機構による操作レバーの正
逆転操作、または切換操作機構によるワーク受け部材の
直接的な引き上げ操作もしくは押し下げ操作により行わ
れるようになっているものの、例えば治具切換ユニット
側お切換操作機構が作動不能の場合には、人為操作によ
る操作レバーの正逆転操作あるいは人為操作によるワー
ク受け部材の昇降操作でその位置の切り換えを行うこと
ができる。したがって、上記のように治具切換ユニット
や切換操作機構が故障した場合でも、人為操作によるバ
ックアップを条件に運転を継続することができ、請求項
4に記載の発明と同様の効果のほかに、設備の一層の稼
動率の向上ひいては生産性の向上を図ることができる効
果がある。
【0029】請求項6に記載の発明によれば、水平方向
での位置がシフト切換可能となっているワーク受け部材
のシフト動作は、切換操作機構による操作レバーの正逆
転操作によって行われるようになっているものの、上記
のように治具切換ユニット側の切換操作機構が作動不能
の場合には、人為操作による操作レバーの正逆転操作に
よってワーク受け部材のシフト動作が行われるために、
請求項4または5に記載の発明と同様の効果のほかに、
設備の稼動率ひいては生産性の向上を図ることができる
効果がある。
【0030】請求項7に記載の発明によれば、ロック手
段をロック,アンロック操作するための操作レバーが人
為操作可能であるため、前述したように治具切換ユニッ
ト側の切換操作機構が作動不能の場合でも、人為操作に
よるロック,アンロック操作が可能で設備の運転を停止
しないで済むようになり、請求項6に記載の発明の同様
の効果のほかに、設備の稼動率ひいては生産性の向上を
図ることができる効果がある。
【0031】
【発明の実施の形態】図1,2は本発明の好ましい実施
の形態を示す図であって、図3および図4に示すような
マルチリンク式独立懸架方式のリヤサスペンション(リ
ヤアクスルユニット)や図5に示すようなマルチリンク
式トレーリングアーム方式のサスペンションをランダム
に組み立てる際にそのサスペンション組立ラインで使用
されるスラットコンベヤの例を示している。
【0032】上記のような各種のリヤサスペンションの
組み立てにあたっては、図3に示すAタイプおよび図4
に示すBタイプの場合には、サスペンションメンバ1や
ファイナルドライブユニット(ディファレンシャルギヤ
ユニット)2およびドライブシャフト3等が予め組み付
けられた中間組立体(以下ワークという)Wを後述する
スラット上の治具プレート11の上に位置決め載置し、
ワークWがスラットとともに所定速度で連続走行する過
程で、そのワークWを母体としてこれに作業者が各種の
部品を組み付けることになる。
【0033】同様に、図5に示すCタイプの場合には、
トーションビーム4やトレーリングアーム5等が予め組
み付けられたワークWを上記治具プレート11に位置決
め載置し、そのワークWを母体としてこれに作業者が各
種の部品を組み付けることになる。
【0034】ここで、図3〜5に示したサスペンション
にはショックアブソーバ組立体6が付帯しているが、こ
のショックアブソーバ組立体6は先に車体側に組み付け
られることから、各リヤサスペンション単独での組立段
階では組立部品の対象とはなっていない。
【0035】また、図3に示すリヤサスペンションにき
わめて類似したタイプのものとして、ファイナルドライ
ブユニット2の位置が車両センタCから左右いずれかに
所定量αだけオフセットしたタイプ(これをA′タイプ
とする)のものがあり、このA′タイプのリヤサスペン
ションも本実施の形態におけるリヤサスペンション組立
ラインでの組立対象に含まれる。
【0036】同様に、図5に示したCタイプのリヤサス
ペンションにきわめて類似したタイプのものとして、双
方のトレーリングアーム5,5間の寸法が所定量だけ小
さいタイプ(これをC′タイプとする)ものが存在し、
このC′タイプのものも上記リヤサスペンション組立ラ
インでの組立対象に含まれる。
【0037】図1,2は上記リヤサスペンション組立ラ
インで使用されるスラットコンベヤの全体の概略を示す
図であって、二つのチェーンスプロケット7,8間には
図示しないチェーンが巻き掛けられているとともに、こ
のチェーンには周知のように所定幅寸法の多数のスラッ
トが並設されて搬送面9が形成されており、この多数の
スラットからなる搬送面9はチェーンとともに所定速度
で連続的に周回移動するようになっている。
【0038】上記搬送面9上には所定のピッチで多数の
ポスト10が立設されているとともに、各ポスト10に
は平板状の治具プレート11がそれぞれに固定されてお
り、さらに各治具プレート11上には後述する複数種類
のワーク位置決め治具が設けられている。そして、図1
におけるS3をワーク搬入ステージとするとともに、Sn
をワーク搬出ステージとし、さらにそれらワーク搬入ス
テージS3とワーク搬出ステージSnとの間に複数のワー
ク組立ステージが設定されているものとすると、ワーク
搬入ステージS3において上記複数種類のうちのいずれ
かの種類のワークW、すなわちリヤサスペンションの中
間組立体が作業者によって搬入されて位置決めされ、そ
のワークWがワーク組立ステージを順次流れる過程で同
じく作業者により所要部品の組み付けが行われ、さらに
組立作業を終えたワークWがワーク搬出ステージSn
到達するとワークWはそのワーク搬出ステージSnから
後工程である車両組立工程へと搬出されることになる。
【0039】前記スラットコンベヤの搬送面9による搬
送始端部にはその搬送面9と同期走行可能な治具切換ユ
ニット12が設けられている。この治具切換ユニット1
2は、通常は治具切換開始ステージS1で待機してい
て、その治具切換開始ステージS1に空載状態の治具プ
レート11が搬入されてくるとその治具プレート11と
ともに同期走行を開始し、治具プレート11が次の治具
切換終了ステージS2に到達するまでの間にその治具プ
レート11上の各々のワーク位置決め治具の切換作業を
行うことになる。
【0040】すなわち、ワーク搬入ステージS3で治具
プレート11上に投入されるべきワークWの種別とその
順序は上位の生産指示装置で管理されており、したがっ
て、治具プレート11が治具切換開始ステージS1に搬
入されると、後工程であるワーク搬入ステージS3でそ
の治具プレート11上に投入されるべきワークWの種別
情報が上位の生産指示装置から治具切換ユニット12に
付与され、その情報に基づいて治具切換ユニット12が
治具プレート11と同期走行しながらその治具プレート
11上の各ワーク位置決め治具の切換作業を行うことに
なる。
【0041】図6は上記各治具プレート11の平面図
を、図7は同じくその治具プレート11の側面図を示し
ており、治具プレート11の中央部にはワーク位置決め
治具としての第1,第2のファイナルドライブ受けユニ
ット13,14が設けられているとともに、さらにそれ
ら第1,第2のファイナルドライブ受けユニットの両側
にはワーク位置決め治具であるビーム受けユニット1
5、Aアーム受けユニット16、アーム受けユニット1
7およびインシュレータ受けユニット18がそれぞれに
設けられている。なお、第1,第2のファイナルドライ
ブ受けユニット13,14以外のビーム受けユニット1
5、Aアーム受けユニット16、アーム受けユニット1
7およびインシュレータ受けユニット18の配置は左右
対称であるので、図6では治具ベース11の左半部にお
ける各ユニットの配置は図示省略してある。
【0042】また、前記治具プレート11の両側部には
各一対のガイドローラ19が設けられているとともに、
下面側には同期プレート20が固定されている。
【0043】そして、図3に示すAタイプのワークWを
位置決め支持する場合には、第2のファイナルドライブ
受けユニット14とAアーム受けユニット16およびイ
ンシュレータ受けユニット18がそれぞれ選択使用さ
れ、それ以外の各ユニット13,15,17は後述する
ようにAタイプのワークWと干渉しない位置に退避する
ことになる。この場合、Aタイプのワークについて図3
に示すファイナルドライブユニット2の下面を第2のフ
ァイナルドライブ受けユニット14で支えるとともに、
同じくAアーム21をAアーム受けユニット16で支
え、さらにインシュレータ(防振マウント)22をイン
シュレータ受けユニット18で支えてワークW全体を安
定的に位置決め支持することになる。
【0044】また、図4に示すBタイプのワークWを位
置決め支持する場合には、第1のファイナルドライブ受
けユニット13とAアーム受けユニット16およびイン
シュレータ受けユニット18が選択使用される。そし
て、図4に示すファイナルドライブユニット2の下面を
第1のファイナルドライブ受けユニット13で支えると
ともに、ロアリンク23をAアーム受けユニット16で
支え、さらにインシュレータ受けユニット18で図4に
示すインシュレータ24を支えることになる。
【0045】ここで、上記のAアーム受けユニット16
とインシュレータ受けユニット18は図3に示したAタ
イプのワークWと図4に示したBタイプのワークWとに
共通して使用されるものの、双方のワークWを受けるべ
き位置が少しずつ異なるために、Aアーム受けユニット
16は定位置で双方のワークWを位置決めできるのに対
して、インシュレータ受けユニット18は、それらのワ
ークWの種別に応じて治具プレート11上での水平方向
位置が選択的に切り換えられる。すなわち、図6のP1
位置がAタイプのワークWに対応する位置であり、P2
位置がBタイプのワークWに対応する位置である。
【0046】さらに、図5に示すCタイプのワークWを
位置決め支持する場合には、ビーム受けユニット15と
アーム受けユニット17が選択使用される。すなわち、
図5に示すリヤサスペンションのトーションビーム4の
下面をビーム受けユニット15で支えるとともに、同じ
く図5に示すトレーリングアーム5をアーム受けユニッ
ト17で支えることになる。
【0047】次に、前記治具プレート11と治具切換ユ
ニット12との同期走行系について詳細に説明する。
【0048】図1,2のほか図8〜10に示すように、
スラットコンベヤの搬送始端部にはスラットの搬送面9
をまたぐようにしてアーチ状の可動フレーム25が立設
されており、この可動フレーム25は前後に設けられた
複数の車輪26,27によりフロア面上のガイドレール
28,29に沿って直線的に走行することができるよう
になっている。可動フレーム25の左右の内側面には入
口側がテーパ状に形成されたレール30が設けられてお
り、したがって治具プレート11が治具切換開始ステー
ジS1に搬入されると、治具プレート11側のガイドロ
ーラ19がレール30に沿って転動し、可動フレーム2
5に対する治具プレート11の位置決めすなわちセンタ
リングがなされることになる。
【0049】また、前記レール30の下方には、可動フ
レーム25と治具プレート11とを結合するための同期
リンク機構31,32が治具プレート11をはさんで両
側に設けられている。一方の同期リンク機構31は、エ
アシリンダ33を駆動源としてそのクランプレバー34
がクランプ位置P3とアンクランプ位置P4との間で開閉
するもので、クランプレバー34がクランプ位置P3
ある状態で治具プレート11が治具切換開始ステージS
1に搬入されてくると、その治具プレート11の下面の
同期プレート20が上記クランプレバー34に当接する
ことになる。
【0050】他方の同期リンク機構32は、エアシリン
ダ35を駆動源としてそのクランプレバー36が回転運
動すなわちクランプ,アンクランプ動作するもので、先
に述べたように同期プレート20が一方のクランプレバ
ー34に当接した状態で上記他方のクランプレバー36
をクランプ動作させることにより、それら双方のクラン
プレバー34,36により治具プレート11側の同期プ
レート20を前後からはさみ込むようになっている。
【0051】つまり、図8〜10に示す状態が治具プレ
ート11と可動フレーム25とが同期結合された状態で
あり、したがって可動フレーム25はスラットコンベヤ
の動きに追従して治具プレート11とともに同期走行を
開始し、その間に後述するように治具切換ユニット12
がワーク位置決め治具である各ユニット13〜18の切
換作業を行うことになる。
【0052】ここで、可動フレーム25には戻り用エア
シリンダ37のピストンロッド38が連結されていて、
上記のように治具プレート11と可動フレーム25とが
同期走行している過程ではエアシリンダ37は何ら機能
せず、可動フレーム25の動きに応じてエアシリンダ3
7のピストンロッド38が伸長する。そして、図1に示
した治具切換終了ステージS2において上記の治具プレ
ート11と可動フレーム25との同期結合が解除される
と、上記の戻り用エアシリンダ37が初めて作動して、
可動フレーム25を治具切換開始ステージS1まで戻す
ことになる。
【0053】前記可動フレーム25上には、上位の生産
指示装置から与えられる車種情報に応じて前記治具プレ
ート11上のワーク位置決め治具である各ユニット13
〜18を選択的に切り換えるための複数の切換操作機構
41〜46が設けられており、上記治具プレート11と
可動フレーム25との同期走行中に、これらの各切換操
作機構41〜46によって各ユニット13〜18の切換
作業が行われることになる。
【0054】すなわち、治具プレート11と可動フレー
ム25とが同期走行を開始した以降は、治具プレート1
1上の各ユニット13〜15の真上にそれに対応する切
換操作機構41〜46が位置するように設定されている
ために、各切換操作機構41〜46による各ユニット1
3〜18の切換作業が並行して行われることになる。
【0055】図11は前記治具切換ユニット12におけ
る可動フレーム25の要部拡大平面図を示しており、図
6に示した治具プレート11側の複数のユニット13〜
18の配置とほぼ一致するようにして、第1,第2のフ
ァイナルドライブ受けユニット13,14操作用の切換
操作機構41,42と、ビーム受けユニット15操作用
の切換操作機構43、Aアーム受けユニット16操作用
の切換操作機構44、アーム受けユニット17操作用の
切換操作機構45、およびインシュレータ受けユニット
18操作用の切換操作機構46がそれぞれ配置されてい
る。なお、各切換操作機構41〜46の詳細は後述す
る。
【0056】次に、図6に示したワーク位置決め治具で
ある各ユニット13〜18の詳細を順を追って説明す
る。最初に、第1,第2のファイナルドライブ受けユニ
ット13,14について説明する。
【0057】図12〜16に示すように、治具プレート
11上にはガイドプレート51を介してスライドプレー
ト52が図12,13の左右方向にスライド可能に設け
られており、このスライドプレート52上には水平な第
1,第2の支持プレート53,54が互いに干渉しない
ように上下動可能に設けられている。第1,第2の支持
プレート53,54はそれぞれに一対のガイドバー55
とガイドスリーブ56とを介して上下動可能に案内支持
されているとともに、各支持プレート53,54とスラ
イドプレート52との間には二つ一組のリンクからなる
リンク機構57が介装されている。そして、下側のリン
クはヒンジピン58に一体に固定されているとともに、
ヒンジピン58には先端にカムフォロアローラ59を有
する操作レバー60または61が一体的に連結されてい
る。したがって、操作レバー60または61を回転操作
することにより、第1,第2の支持プレート53,54
が相互に独立して昇降できるようになっている。
【0058】また、第1,第2の支持プレート53,5
4の上面にはそれぞれ三個ずつのワーク受け部材として
のゲージ62が固定されており、これら各ゲージ62の
先端面をワーク受け面として所定のワークWを位置決め
支持することになる。
【0059】各支持プレート53,54の下面には上下
一対のロック穴63を有するロックプレート64が垂下
されている一方、そのロックプレート64に隣接するス
ライドプレート52上の支持ブロック65には先端にカ
ムフォロアローラ66を有するロックレバー67または
68が回転可能に装着されていて、さらに支持ブロック
65内にはロックレバー67,68と係合する溝カム6
9を有するロックピン70が水平方向にスライド可能に
内挿されている。そして、ロックピン70の先端は各ロ
ックプレート64の上下一対のロック穴63のうちのい
ずれかに係合可能となっていて、ロックプレート64と
ロックレバー67,68およびロックピン70等によっ
て、各支持プレート53,54を上昇限位置もしくは下
降限位置にロックするためのロック機構71が構成され
ている。
【0060】より詳しくは、ロックピン70は、サポー
トブラケット72との間に配したリターンスプリング
(圧縮コイルスプリング)73によってロック穴63の
いずれかと係合する方向(ロック方向)に付勢されてい
ることから、そのロック状態を自己保持できるように構
成されている一方、ロックレバー67を下方に押圧操作
したときには、ロックピン70と溝カム69との係合の
ためにロックレバー67の回転変位がロックピン70の
スライド変位に変換されて、そのロックピン70とロッ
ク穴63との係合が解除されることによりアンロック状
態となるように構成されている。
【0061】前記ガイドプレート51に支持されたスラ
イドプレート52は、その両側のストッパボルト74に
よって規制されるストロークeの範囲で水平方向にスラ
イド可能すなわち左右方向にシフト可能となっていて、
ガイドプレート51には把手部75付きのロックピン7
6が設けられているとともに、そのロックピン76と対
向するスライドプレート52側のロックプレート77に
は上記のストロークeを隔てて左右一対のロック穴78
が形成されている。そして、ロックピン76はリターン
スプリング79によってロック方向に付勢されていて、
そのロックピン76とロック穴78との係合によってス
ライドプレート52の左右のシフト位置のいずれにおい
てもロックすることができるようになっているととも
に、ロックピン76をロック穴78から引き抜くことで
アンロック状態とすることができるようになっている。
【0062】ここで、上記のスライドプレート52のシ
フト位置の切り換え操作およびロックピン76のロッ
ク,アンロック操作は手動操作によってなされることを
前提としているのに対して、支持プレート53,54を
昇降動作させるための各操作レバー60,61の回転操
作、および各ロックレバー67,68の回転操作は、後
述する治具切換ユニット12側の切換操作機構41,4
2によって自動的に切換操作されることを前提としつつ
も、例えば切換操作機構41または42が故障したよう
な場合には、手動操作によってもまたその切換操作がで
きるように考慮されている。
【0063】なお、各支持プレート53,54の下降限
位置は、スライドプレート52側のアジャストボルト8
0と支持プレート53,54側のストッパボルト81と
の当接によって規制され、他方、各支持プレート53,
54の上昇限位置はリンク機構57に付設されたストッ
パボルト82とサポートプレート83の側面との当接に
よって規制される。同時に、前記アジャストボルト80
に外挿されたリターンスプリング84によって第1,第
2の支持プレート53,54が上方に付勢されている。
【0064】また、上記の説明から明らかなように、図
12,13に示す第1の支持プレート53や操作レバー
60、リンク機構57およびロック機構71等の同図左
側に位置する各要素によって第1のファイナルドライブ
受けユニット13が構成され、同様に図12,13の右
側に位置する第2の支持プレート54や操作レバー6
1、リンク機構57およびロック機構71等によって第
2のファイナルドライブ受けユニット14が構成されて
いる。
【0065】ここで、上記の第1,第2のファイナルド
ライブ受けユニット13,14は、スライドベース52
が図12,13に示すような右シフト位置にあって、か
つ第1の支持プレート53が上昇限位置で第2の支持プ
レート54が下降限位置にそれぞれロックされている状
態を基準状態とする。この基準状態とは、第1のファイ
ナルドライブ受けユニット13とAアーム受けユニット
16およびインシュレータ受けユニット18の使用が選
択され、それらの各ユニット13,16,18により図
4に示すBタイプのワークWを位置決め支持する場合に
相当する。
【0066】したがって、上記基準状態以外に図3に示
したAタイプのワークWを位置決め支持するべく第2の
支持プレート54のみを上昇させる場合、あるいは図に
示したCタイプのワークWを他のユニット15,17等
で位置決め支持するべく第1,第2のファイナルドライ
ブ受けユニット13,14の使用が選択されなかった場
合であっても、その直前まで第1,第2の支持プレート
53,54がどの位置にあったとしても、その都度上記
の基準状態をつくり出す操作を後述する治具切換ユニッ
ト12の切換操作機構41,42が必ず実行する。
【0067】すなわち、治具切換指令を受けた治具切換
ユニット12側の切換操作機構41,42が作動し、双
方のロック機構71のロックレバー67,68を下方に
回転操作してロック機構71をアンロック状態にする。
このアンロック状態のままで双方の操作レバー60,6
1を下方に回転操作することにより第1,第2の支持プ
レート53,54を下降限位置まで押し下げて上記の基
準状態をつくり出す。このとき、第1,第2の支持プレ
ート53,54が同時に選択されて双方とも上昇限位置
に位置していることはあり得ないため、上記のいずれか
一方の支持プレートの押し下げ動作もしくは双方の支持
プレートの押し下げ動作が単なる空振り動作であること
もある。
【0068】この状態で、先に生産指示装置から与えら
れた車種情報をもとに治具切換ユニット12側の切換操
作機構41,42が二つの操作レバー60,61のうち
のいずれか一方を上方に回転操作する。これにより第
1,第2の支持プレート53,54のいずれかが選択さ
れて上昇限位置に位置決めされ、さらに切換操作機構4
1,42がそれまでアンロック状態に拘束していたロッ
クレバー67,68を解除することによりそれぞれのロ
ック機構71がロック状態となり、先に選択されたいず
れか一方の支持プレートがワーク受け位置にロックされ
るとともに、もう一方の支持プレートは退避位置である
ところの下降限位置にロックされることになる。
【0069】ここで、先に述べたように、図3に示した
Aタイプのワークにきわめて類似したタイプのものとし
て、ファイナルドライブユニット2の中心が車両中心C
から所定量αだけオフセットしたA′タイプのものが存
在する。このA′タイプのワークWを受けるためには、
第2の支持プレート54を選択して使用することになる
ものの、上記のオフセット量αだけ第2の支持プレート
54を図12,13の左方向にオフセットさせる必要が
ある。
【0070】そのために、図12,13に示したスライ
ドプレート52のスライドストロークeを上記のオフセ
ット量αと予め一致させてあり、図14に示したロック
ピン76を一旦引き抜いた上で図13に示すスライドプ
レート52を左方向にシフト移動させた上で再びロック
ピン76を戻せば第1,第2の支持プレート53,54
のシフト位置の切り換えが完了する。ただし、上記の
A′タイプのワークの生産量は他のタイプのものと比べ
てきわめて少数であるために、スライドプレート52の
シフト移動、ロックピン76のロック,アンロック操作
は、前述した治具切換ユニット12によらずに全て作業
者によって行われるようになっており、スライドプレー
ト52の左シフト位置から右シフト位置への戻し操作も
作業者の手作業によって行われる。
【0071】図17〜19は上記第1,第2のファイナ
ルドライブ受けユニット13,14の切換操作を行うた
めの切換操作機構41,42の詳細を示しており、同図
は図11のf−f線断面に対応している。すなわち、図
10,17から明らかなように二つの切換操作機構4
1,42は左右対称の配置となっていて両者とも同一構
成であることから、図17は一方の切換操作機構42の
み図示してある。
【0072】図17のほか図18に示すように、可動フ
レーム25のベースプレート91上には、エアシリンダ
92とガイドスリーブ93とが互いに平行に立設されて
おり、ガイドスリーブ93にはガイドロッド94が昇降
可能に内挿されていて、エアシリンダ92のピストンロ
ッド95とガイドロッド94とは連結プレート96で相
互に連結されている。そして、連結プレート96には第
2のファイナルドライブ受けユニット14側の操作レバ
ー61(図12,13参照)を回転操作するための押圧
プレート97が垂下されているとともに、ブラケット9
8が垂下されていて、このブラケット98には回転可能
な略ベルクランク状のクランプレバー99が支持されて
いる。
【0073】他方、上記のガイドロッド94は中空状の
ものとして形成されていて、そのガイドロッド94内に
はこれを貫通するように操作ロッド100が昇降可能に
設けられているとともに、その下端はクランプレバー9
9に連結されている。また、ガイドロッド94の上端に
はアダプタ101を介して別のエアシリンダ102が設
けられており、このエアシリンダ102のピストンロッ
ド103と操作ロッド100とがジョイント104を介
して相互に連続されている。これにより、エアシリンダ
92の伸縮動作に応じて押圧プレート97が昇降動作す
るとともに、他方のエアシリンダ102の伸縮作動に応
じてクランプレバー99が押圧プレート97に対して開
閉動作つまりクランプ,アンクランプ動作するようにな
っている。
【0074】前記エアシリンダ92およびガイドロッド
94に近接してこれらと同様の配置のもとにエアシリン
ダ105とガイドロッド106とが設けられていて、そ
のピストンロッド107とガイドロッド106とを連結
している連結プレート108には、第2のファイナルド
ライブ受けユニット14のロックレバー68(図15,
16参照)を回転操作するための押圧プレート109が
垂下されている。
【0075】したがって、第2のファイナルドライブ受
けユニット14を切換操作機構42にて切換操作する場
合には、前述したように治具切換ユニット12と治具プ
レート11とが同期走行している間に、エアシリンダ1
05の伸長動作により押圧プレート109が下降する
と、図15に示すように押圧プレート109はロックレ
バー68のカムフォロアローラ66に当接してそのロッ
クレバー68を押し下げ、ロック機構71をアンロック
状態にする。このアンロック状態で、エアシリンダ92
の伸長動作により押圧プレート97が下降すると、押圧
プレート97は操作レバー61のカムフォロアローラ5
9に当接して操作レバー61を押し下げ、結果的に第2
の支持プレート54とともにそれに付帯する各ゲージ6
2を下降限位置まで押し下げる。
【0076】つまり、押圧プレート97が下降する直前
に支持プレート54が上昇限位置にあれば上記のように
支持プレート54は下降限位置まで押し下げられるもの
の、押圧プレート97が下降する前から支持プレート5
4が下降限位置にあれば押圧プレート97はいわゆる空
振り動作するだけである。
【0077】この状態が先に述べた基準状態であり、第
2のファイナルドライブ受けユニット14の使用か選択
されていない場合には、そのまま双方の押圧プレート9
7,109が上昇動作する。これにより、支持プレート
54が下降限位置にロックされる。
【0078】他方、第2のファイナルドライブ受けユニ
ット14の使用が選択された場合には、押圧プレート9
7が操作レバー61を押し下げた状態のままでエアシリ
ンダ102の伸長動作によりクランプレバー99がクラ
ンプ動作する。このクランプ動作は、図17に示すよう
に押圧プレート97とクランプレバー99との間に操作
レバー61のカムフォロアローラ59を挾み込むことを
意味し、その状態のまま押圧プレート97がクランプレ
バー99とともに上昇することにより、支持プレート5
4が上昇限位置まで上昇する。そして、エアシリンダ9
2に内蔵されているセンサが上記上昇限位置に達したこ
とを検知すると、押圧プレート97の上昇が一旦停止し
てクランプレバー99がアンクランプ動作するととも
に、さらにもう一方の押圧プレート109が上昇してロ
ック機構71をロック状態とし、上記アンクランプ動作
を待って押圧プレート97が再び上昇して初期状態に復
帰し、結果的に第2のファイナルドライブ受けユニット
14のゲージ62の切り換えが完了する。
【0079】なお、以上の動作は第1のファイナルドラ
イブ受けユニット13用の切換操作機構41についても
全く同様である。
【0080】図20〜22は前記ビーム受けユニット1
5の詳細を示しており、治具プレート11上には中空状
のホルダブロック111が固定されているとともに、ホ
ルダブロック111にはこれを貫通するようにして支持
ロッド112が上下動可能に挿入支持されている。ま
た、治具プレート11の下面にはカップ状の補助プレー
ト113が装着されており、その補助プレート113と
支持ロッド112との間には、スプリングガイド114
とガイド孔115とを介して、支持ロッド112の下降
時の衝撃を吸収するためのクッションスプリング(圧縮
コイルスプリング)116が介装されている。そして、
支持ロッド112の下端面に装着されたストッパフラン
ジ117とホルダブロック111側のストッパプレート
118との当接によって支持ロッド112の上昇限位置
が規制されるようになっているとともに、同じくストッ
パフランジ117と補助プレート113側のストッパボ
ルト119との当接によって支持ロッド112の下降限
位置が規制されるようになっている。同時に、支持ロッ
ド112側に形成された溝部120とホルダブロック1
11側のガイドピン121との係合のために、支持ロッ
ド112の上下移動を許容しつつその支持ロッド112
のまわり止めが施されている。
【0081】支持ロッド112の上端には断面略コ字状
のワーク受け部材としてのゲージ122が固定されてお
り、このゲージ122にて図5に示したワークWのうち
のトーションビーム4を位置決め支持することになる。
【0082】また、前記ホルダブロック111には、支
持ロッド112側の上下一対のロック穴123のうちの
いずれかに選択的に係合するロックピン124と、この
ロックピン124に溝カム125を介して係合するロッ
クレバー126等からなるロック機構127が設けられ
ており、このロック機構127は支持ロッド112をス
トロークSTのもとでその上昇限位置および下降限位置
にそれぞれロックする機能を有する。このロック機構1
27の詳細は基本的に図15に示したロック機構71と
同一であって、ロックレバー126の先端にカムフォロ
アローラ128を備えていて、後述する治具切換ユニッ
ト12側の切換操作機構43によるレバー操作および手
作業によるレバー操作のいずれもが可能となっている。
【0083】ここで、上記のビーム受けユニット15は
図21に示すように支持ロッド112先端のゲージ12
2が上昇限位置にある状態(当該ユニット15の使用が
選択された状態)を基準状態としており、後述する治具
切換ユニット12が図5に示すワークWの車種情報を受
けなかった場合すなわちゲージ122を上昇限位置に位
置させるための選択指令を受けなかった場合にも、その
直前までゲージ122が上昇限位置にあるか下降限位置
にあるかにかかわらず、治具切換ユニットはゲージ12
2を一旦図21に示す基準状態に戻す作業を実行する。
【0084】図23,24は前記ビーム受けユニット1
5用の切換操作機構43の詳細を示しており、図23は
図11のg−g断面に、図24は同図のh−h断面にそ
れぞれ対応している。図23に示すエアシリンダ131
とガイドスリーブ132、ガイドロッド133、連結プ
レート134および押圧プレート135の相互間の関係
は基本的に図17の右半部に示したものと同一である。
そして、サポートプレート136に支持されたクランプ
レバー137はエアシリンダ138の伸縮動作に応じて
クランプ,アンクランプ動作するようになっている。
【0085】また、前記エアシリンダ131に隣接して
図24に示すように別のエアシリンダ139が設けられ
ているとともに、そのピストンロッド140の先端には
押圧プレート141が設けられており、この押圧プレー
ト141の下降によってビーム受けユニット15のロッ
クレバー126が押し下げられるようになっている。
【0086】すなわち、切換操作機構43の押圧プレー
ト141が下降すると、その押圧プレート141が図2
1に示すロック機構127のロックレバー126の先端
のカムフォロアローラ128に当接してそのロックレバ
ー128を押し下げてアンロック状態とする。この時、
ゲージ122が上昇限位置にある場合にはそのゲージ1
22は支持ロッド112とともに自重によって下降す
る。アンロック状態になると、同じく切換操作機構43
の押圧プレート135がゲージ122に当接して、図2
1に示すストッパフランジ118がストッパボルト11
9に当接するまでそのゲージ122を押し上げる。
【0087】そして、先に述べたように図5に示すCタ
イプのワークWを受けるべくビーム受けユニット15の
使用が選択されている場合には、図23に示すように押
圧プレート135がゲージ122を押し下げている状態
でクランプレバー137がクランプ動作し、それら押圧
プレート135とクランプレバー137とがゲージ12
2を把持して支持ロッド112とともに上昇限位置まで
引き上げた上でロックレバー126のレバー操作力を解
除してロック状態とし、逆にビーム受けユニット15の
使用が選択されない場合には上記のゲージ押し下げ状態
のままでロックレバー126のレバー操作力を解除する
ことにより、ゲージ122を下降限位置すなわち退避位
置にロックすることになる。
【0088】図25〜27は前記Aアーム受けユニット
16の詳細を示す図であって、治具プレート11上には
ガイドプレート151を介して中空状のホルダブロック
152が水平方向にスライド可能に設けられており、そ
のホルダブロック152の両側面に固定されたストッパ
ボルト153に対応して、ガイドプレート151側には
アジャストボルト154が設けられている。これによ
り、ホルダブロック152は、一方のストッパボルト1
53がアジャストボルト154に当接する右シフト位置
と、他方のストッパボルト153がアジャストボルト1
54に当接する左シフト位置との間でその位置の切り換
えが可能となっている(シフトストロークST)。
【0089】また、治具プレート11上であって、かつ
ホルダブロック152と隣接する位置には、ブラケット
155とピン156を介して略V字状のシフト操作レバ
ー157が回転可能に設けられているとともに、そのV
字状の両先端部にはカムフォロアローラ158,159
が装着されていて、さらにシフト操作レバー157はリ
ンク160を介してホルダブロック152に連結されて
いる。したがって、シフト操作レバー157を時計回り
方向もしくは反時計回り方向に回転操作することによ
り、ホルダブロック152が上記の右シフト位置と左シ
フト位置との間でシフト動作するようになっている。な
お、シフト操作レバー157の正逆転方向のストローク
限位置は、ストッパボルト161とアジャストボルト1
62との当接によって規制される。
【0090】また、前記ガイドプレート151には位置
決め用のボールプランジャユニット(スプリングにて付
勢されたスチールボールを出没可能にケース内におさめ
たもの)163が設けられているとともに、ホルダブロ
ック152の側面には上記ボールプランジャユニット1
63に対応する二つのロケート穴164がシフトストロ
ークSTを隔てて形成されている。したがって、上記の
ようにホルダブロック152を右シフト位置もしくは左
シフト位置にシフトさせたときには、上記のボールプラ
ンジャユニット163とロケート穴164との係合によ
ってホルダブロック152がロックされるようになって
いる。
【0091】前記ホルダブロック152には、先端にワ
ーク受け部材としてのゲージボルト165を有する支持
ロッド166が上下動可能に挿入支持されている。な
お、上記のゲージボルト165は、図3に示すAタイプ
のワークWのAアーム21もしくは図4に示すBタイプ
のワークWのロアリンク23を支えることになる。
【0092】ホルダブロック152の下端には補助プレ
ート167が延設されている一方、支持ロッド166の
下端には補助ブロック168が延設されていて、その補
助プレート167と支持ロッド166との間にはガイド
孔169とガイドピン170とを介してリターンスプリ
ング171が介装されている。これにより、ゲージボル
ト165は支持ロッド166ごと常時上方に付勢されて
いる。なお、上記支持ロッド166はストロークST1
の範囲内で上下動可能であり、補助プレート167側の
ストッパブロック172と支持ロッド166側のストッ
パボルト173との当接によってその下降限位置が規制
されるとともに、補助プレート167側のストッパブロ
ック174と補助ブロック168側のストッパブロック
175との当接によって上昇限位置が規制される。
【0093】また、前記ホルダブロック152には、支
持ロッド166側の上下一対のロック穴176に選択的
に係合するロックピン177と、このロックピン177
に溝カム178を介して係合し、且つ先端にカムフォロ
アローラ181を有するロックレバー179等からなる
ロック機構180が付設されている。このロック機構1
80は図15に示したロック機構と基本的に同一であっ
て、支持ロッド166を上昇限位置もしくは下降限位置
にロックする機能を有している。
【0094】図28〜30は前記Aアーム受けユニット
16の切換操作機構44の詳細を示しており、図28は
図11のj−j断面に、図30は同図のi−i断面にそ
れぞれ対応しており、同図のk−k断面は図24と全く
同一であるので図示省略してある。図28に示すところ
の、エアシリンダ191、ガイドスリーブ192、ガイ
ドロッド193、連結プレート194および押圧プレー
ト195等の相互の関係は基本的に図17の左半部に示
したものと同一である。
【0095】そして、エアシリンダ191の伸長動作に
応じて押圧プレート195が下降すれば、その押圧プレ
ート195が図26に示すゲージボルト165の先端に
当接して下降限位置まで押し下げ、逆に押圧プレート1
95が上昇すればアンロック状態であることを条件にゲ
ージボルト165が支持ロッド166とともにリターン
スプリング171の力で上昇限位置まで上昇することに
なる。
【0096】前記エアシリンダ191に隣接して図11
に示すように、ロック,アンロック操作用のエアシリン
ダ196と、ゲージボルト165のシフト操作用のエア
シリンダ197とが設けられている。エアシリンダ19
6は、図24に示したものと全く同様であるので、その
詳細は省略してある。
【0097】一方、図11のほか図29に示されている
シフト操作用のエアシリンダ197は、ガイドスリーブ
198、ガイドロッド199、操作ロッド200および
連結プレート201との関係が図17の右半部に示した
ものと基本的に同一であって、連結プレート201の先
端には図26に示したシフト操作レバー157の一方の
カムフォロアローラ159に対応するウエッジ状の押圧
プレート202が設けられているとともに、操作ロッド
200の先端にも他方のカムフォロアローラ158に対
応する押圧プレート203が連結されている。そして、
この押圧プレート203は、図30に示すように他方の
押圧プレート202に付設したガイドプレート204の
溝部205に挿入されて案内されている。
【0098】そして、双方のエアシリンダ197,20
6が収縮している状態では、双方の押圧プレート20
2,203の先端間にG1なる差をもたせてあり、しか
も押圧プレート202に対する他方の押圧プレート20
3のストロークをST(ST>G1)に設定してあるこ
とから、エアシリンダ197のみを単独で伸長動作させ
た場合には、その押圧プレート202が図26に示すシ
フト操作レバー157の一方のカムフォロアローラ15
9に当接してシフト操作レバー157を図26の時計回
り方向に回転操作することになる。また、エアシリンダ
197に加えてもう一方のエアシリンダ206を伸長動
作させることにより、押圧プレート203の押圧面がも
う一方のものより下方位置となることから、その押圧プ
レート203がシフト操作レバー157のもう一方のカ
ムフォロアローラ158に当接して、そのシフト操作レ
バー157を図26の反時計回り方向に回転操作するこ
とになる。
【0099】ここで、上記のAアーム受けユニット16
は、図26に示すように、ホルダブロック152が右シ
フト位置にあってかつゲージボルト165が上昇限位置
にある状態、すなわちゲージボルト165にて図3に示
すAタイプのワークWのAアーム21を位置決め支持す
ることができる状態を基準状態としており、ゲージボル
ト165にて図4に示すBタイプのワークWのロアリン
ク23と位置決め支持する場合には、上記の右シフト位
置のままでゲージボルト165を支持ロッド166ごと
下降限位置までストロークSTだけ下降させることで対
処する。また、Aアーム受けユニット16の使用が選択
されなかった場合、すなわち、ビーム受けユニット15
やアーム受けユニット17等で図5に示したCタイプの
ワークWを位置決め支持する場合には、そのCタイプの
ワークWとゲージボルト165との干渉を回避するため
に図24の左シフト位置にホルダブロック152ごとシ
フト動作する。
【0100】すなわち、図26に示したAアーム受けユ
ニット16の場合にあっても、上記切換操作機構44の
押圧プレートの昇降動作によってロックレバー179が
回転操作されてロック機構180のロック,アンロック
状態が切り換えれられ、同様にゲージボルト165の高
さの切り換えは押圧プレート195の昇降動作もしくは
リターンスプリング171のばね力によってなされる。
さらに、ホルダブロック152のシフト位置の切り換え
は、シフト操作レバー157のカムフォロアローラ15
8に当接する押圧プレート203の昇降動作、もしくは
もう一方のカムフォロアローラ159に当接する押圧プ
レート202の昇降動作によるシフト操作レバー157
の正逆転操作によってなされることになる。
【0101】ただし、ゲージボルト165の高さ位置の
切り換えおよびシフト位置の切り換えにあたって、その
直前にゲージボルト165がどの位置にあったとして
も、一旦図26に示す基準状態に戻されることは先に説
明した各ユニット13〜15の場合と同様である。
【0102】図31〜33は前記アーム受けユニット1
7の詳細を示しており、ワークWを位置決め支持するた
めのワーク受け部材であるゲージ211が図31に示す
ように上昇限位置にある状態を基準状態として、そのゲ
ージ211が下降限位置にある状態と前記基準状態のい
ずれかに選択的に切り換えられる。なお、図31に示す
基準状態とは、当該アーム受けユニット17の使用が選
択されて、そのゲージ211にて図5に示すC,C′タ
イプのワークWのトレーリングアーム5,5′を位置決
め支持することが可能な状態であり、またゲージ211
が下降限位置(退避位置)にある状態とは、当該アーム
受けユニット17以外の各ユニットで図3あるいは図4
に示すA,BタイプのワークWを位置決め支持するにあ
たり、それらのワークWとゲージ211との干渉を回避
するためにゲージ211を退避させた状態という。
【0103】図31に示すように、治具プレート11に
は中空状のホルダブロック212が固定されており、こ
のホルダブロック212を貫通するようにして支持ロッ
ド213が上下動可能に挿入支持されている。支持ロッ
ド213の上端には前述したワークWのトレーリングア
ーム5,5′を位置決め支持するためのワーク受け部材
であるゲージ211が固定されており、さらにゲージ2
11にはピン214を回転中心として図32の回転面θ
の範囲内で旋回可能なクランプアーム215が設けられ
ている。そして、ゲージ211上にワークW(トレーリ
ングアーム5,5′)が載置されたならば、そのワーク
Wを押圧クランプするべくクランプアーム215を旋回
させることにより、そのワークWのより確実な位置決め
を可能なものとしている。ただし、このクランプアーム
215の操作は専ら作業者によってなされることを前提
としており、そのクランプアーム215のクランプ位置
での位置決めも図33に示すボールプランジャユニット
216とロケート穴217との係合によってなされる。
【0104】治具プレート11の下面側には補助プレー
ト218が延設されており、この補助プレート218に
立設されたガイドピン219にはクッションスプリング
(圧縮コイルスプリング)220aが配設されていて、
後述するようにゲージ211が支持ロッド213ととも
に自重で下降する際の衝撃をクッションスプリング22
0aにて緩衝するようになっている。また、補助プレー
ト218にはストッパボルト220が設けられている一
方、支持ロッド213の下面にはストッパプレート22
1が固定されていて、そのストッパプレート221とス
トッパボルト220との当接によってゲージ211の下
降限位置が規制されるとともに、ホルダブロック212
の下面に固定されたストッパブロック222と前記スト
ッパプレート221との当接によってゲージ211の上
昇限位置が規制されるようになっている。なお、223
は支持ロッド213側の溝部224との係合によってそ
の支持ロッド213のまわり止めを司っているガイドピ
ンである。
【0105】さらに、ホルダブロック212には、支持
ロッド213側の上下一対のロック穴225と選択的に
係合可能なロックピン226と、このロックピン226
に溝カム227を介して一端が係合するロックレバー2
28等からなるロック機構229が設けられていて、ロ
ックレバー228はヒンジピン230を回転中心として
回転可能であって、かつリターンスプリング231によ
りロック方向の付勢力が与えられているとともに、ロッ
クレバー228の他端にはカムフォロアローラ232が
装着されている。
【0106】そして、後述する治具切換ユニット12の
切換操作機構45側の押圧プレートの昇降動作およびリ
ターンスプリング231の力によってロックレバー22
8を正逆転させることによってそのロック,アンロック
状態の切り換えが可能であると同時に、作業者によるロ
ックレバー228の回転操作によってもまたそのロッ
ク,アンロック状態の切り換えが可能となっている。
【0107】同様に、ゲージ211の高さ位置の切り換
えは、ゲージ211が上昇限位置にある状態でアンロッ
ク操作すればゲージ211が支持ロッド213とともに
自重で下降するものの、後述する切換操作機構45側の
押圧プレートにてゲージ211を強制的に押し下げるこ
とによりそのゲージ211を下降限位置に位置決めする
ことができる。また、ゲージ211を下降限位置から上
昇限位置まで引き上げる場合には、切換操作機構45側
のクランプレバーにてゲージ211に付設されたピン2
33を挟んで引き上げることにより対処する。
【0108】図34および図35は前記アーム受けユニ
ット17側の切換操作機構45の詳細を示しており、図
35に示すロックレバー228操作用のエアシリンダ2
41は基本的には図17の左半部に示したものと同一で
あって、その先端の押圧プレート242をエアシリンダ
241にて昇降させることによって、その押圧プレート
242が図31に示すロックレバー228のカムフォロ
アレバー232に当接してロック,アンロック操作され
ることになる。
【0109】また、上記エアシリンダ241に隣接し
て、図34に示すようにゲージ211を昇降操作するた
めのエアシリンダ243とガイドスリーブ244等が設
けられている。これらエアシリンダ243と、ガイドス
リーブ244、ガイドロッド245、連結プレート24
6、操作ロッド247、およびクランプレバー248等
の相互関係は図23に示したものと基本的に同一であっ
て、押圧プレート249の形状がわずかに相違してい
る。
【0110】そして、前記ロック機構229がアンロッ
ク状態であることを条件に、エアシリンダ243を伸長
動作させると、それまでゲージ211が上昇限位置にロ
ックされていた場合すなわち図31に示す基準状態にあ
った場合には、ロック解除と同時にゲージ211が支持
ロッド213とともに自重にて下降するものの、押圧プ
レート249がゲージ211上端のピン214に当接し
て、そのゲージ211が下降限位置まで押し下げられ
る。
【0111】この状態で、アーム受けユニット17の使
用が選択されていない場合には、直ちにロックレバー2
28操作用のエアシリンダ241を収縮動作させてその
レバー操作力を解除すると、ゲージ211が下降限位置
にロックされる。
【0112】逆に、アーム受けユニット17の使用が選
択されている場合には、押圧プレート249がゲージ2
11を下降限位置まで押し下げている状態で、ガイドロ
ッド245先端のエアシリンダ250の伸長動作により
クランプレバー248をクランプ動作させる。これによ
り、図34に示すようにゲージ211に付設されたピン
233にクランプレバー248が引っ掛かり、ゲージ2
11が押圧プレート249とクランプレバー248とに
より上下から挟まれるかたちとなる。この状態で、エア
シリンダ243の収縮作動によりゲージ211を上昇限
位置まで上昇させてロックすれば、図31に示す基準状
態が再現されることになる。
【0113】図36〜39は前記インシュレータ受けユ
ニット18の詳細を示す図であって、このインシュレー
タ受けユニット18では、ロケートピン251を有する
ワーク受け部材としてのゲージ252が図37に示す下
降限位置と上昇限位置との間でその位置が切換可能であ
り、同時にゲージ252の高さ位置がいずれの位置にあ
るかにかかわらず、そのゲージ252がホルダブロック
253ごと図37に示す左シフト位置(P1位置)と右
シフト位置(P2位置)との間で切換可能となってい
る。
【0114】そして、当該インシュレータ受けユニット
18では、図37に示すようにゲージ252が下降限位
置で且つ左シフト位置(P1位置)にある状態を基準状
態としており、この基準状態とは、当該インシュレータ
受けユニット18の使用が選択されずに、当該インシュ
レータ受けユニット18以外の他のユニットで15,1
7で図5に示すようなワークWを位置決め支持する場合
に、そのワークWとインシュレータ受けユニット18と
の干渉を避けるべくゲージ252を退避させた状態をい
う。
【0115】また、ゲージ252が上昇限位置にあって
且つ左シフト位置(P1位置)にある状態とは、当該イ
ンシュレータ受けユニット18の使用が選択されて、図
3に示すワークWのインシュレータ22をゲージ252
にて位置決め支持することが可能な状態をいう。同様
に、ゲージ252が上昇限位置にあって且つ右シフト位
置(P2位置)にある状態とは、当該インシュレータ受
けユニット18の使用が選択されて、図4に示すワーク
Wのインシュレータ24をゲージ252にて位置決め支
持することが可能な状態をいう。
【0116】図36,37に示すように、治具プレート
11にはガイドプレート254を介してホルダブロック
253が水平方向にスライド可能に支持されており、ホ
ルダブロック253はストロークSTの範囲内で図37
に示す左右方向にシフト可能となっている。そして、ホ
ルダブロック253のシフトストローク限位置は、図3
7に示すストッパボルト255とアジャストボルト25
6との当接によって規制されるとともに、もう一方のス
トッパボルト257とアジャストボルト258との当接
によって規制されるようになっている。
【0117】ホルダブロック253にはこのホルダブロ
ック253を貫通するようにして支持ロッド259が上
下動可能に挿入支持されていて、その支持ロッド259
の上端にはロケートピン251を有するワーク受け部材
としてのカップ状のゲージ252が固定されている。そ
して、後述する治具切換ユニット12側の切換操作機構
46によるゲージ252の押し下げ操作もしくは引き上
げ操作により、ゲージ252の高さ位置が所定ストロー
クのもとで切換可能となっている。
【0118】なお、ホルダブロック253には、先端に
カムフォロアローラ260を有するロックレバー261
を主体とするロック機構262が設けられていて、治具
切換ユニット12側の切換操作機構46の押圧プレート
によるロックレバー261の回転操作もしくはリターン
スプリング263の力によってロック,アンロック状態
が切り換えられる点、および両端にカムフォロアローラ
264,265を備えたV字状のシフト操作レバー26
6を同じく切換操作機構46側の押圧プレートにより正
逆転操作することによりホルダブロック253のシフト
位置の切り換えを行う点は先に説明した図26のAアー
ム受けユニット16と基本的に同様である。
【0119】また、ガイドピン267と溝部268との
係合により支持ロッド259のまわり止めが施されてい
る点、補助ブロック269側のストッパブロック270
と支持ロッド259側のストッパボルト271との当接
により支持ロッド259の下降限位置が規制される点、
ならびに補助プレート272側のストッパブロック27
3と補助ブロック269側のストッパブロック274と
の当接によってゲージ252の上昇限位置が規制される
点についても、基本的に図26に示したAアーム受けユ
ニット16と同様である。さらに、クッションスプリン
グ275およびボールプランジャユニット276の機能
についても基本的に図26,27に示したものと同様で
ある。
【0120】前記ゲージ252の外周には図38,39
に示すようにその径方向に突出する支持ブラケット27
7が延設されていて、この支持ブラケット277には、
溝部278とガイドピン279との係合によってそのま
わり止めが施された中間ロッド280が上下動可能に設
けられている。中間ロッド280の上端には補助プレー
ト281がキー結合されているとともに、その補助プレ
ート281の上方に位置するようにクランプアーム28
2が設けられており、このクランプアーム282は図3
9に示すように角度θ1の範囲内で回転可能となってい
る。同時に、クランプアーム282と補助プレート28
1は中間ロッド280とともにリターンスプリング(圧
縮コイルスプリング)283によって常に上方に付勢さ
れている。
【0121】中間ロッド280の下端には、偏心カム2
84を有するクランプレバー285がピン286を介し
て回転可能に連結されており、その偏心カム284のカ
ム面が支持ブラケット277の下面に当接している。し
たがって、クランプレバー285を上下方向に回転操作
することにより、それに応じて中間ロッド280ととも
にクランプアーム282が上下動してクランプ,アンク
ランプ動作するようになっている。
【0122】すなわち、ゲージ252上に図3,4に示
すワークWのインシュレータ22または24が載置され
たならば、クランプアーム282を回転操作してインシ
ュレータ22または24の上方に位置させ、その状態で
クランプレバー285を下方に回転操作することによ
り、ゲージ252とクランプアーム282とがインシュ
レータ22または24を上下から挟み込んでクランプす
ることになる。
【0123】ここで、先に述べたロック機構262のロ
ックレバー261の回転操作によるロック,アンロック
操作、シフト操作レバー266の正逆転操作に基づくゲ
ージ252のシフト動作および昇降動作は、後述する治
具切換ユニット12側の切換操作機構46の操作によっ
てなされるのみならず、手動操作によってもまたその操
作が可能となるように考慮されているのに対して、前記
クランプアーム282の回転操作、およびクランプレバ
ー285の回転操作に基づくクランプアーム282の昇
降動作は、上記切換操作機構46によらずに専ら手動操
作のみによって行われることを前提としている。
【0124】なお、前記ゲージ252の外周には図3
6,39に示すようにフック部287が固定されてお
り、後述するように、このフック部287は切換操作機
構46によってゲージ252を上昇限位置まで引き上げ
る際に使用される。
【0125】図40〜42は前記インシュレータ受けユ
ニット18用の切換操作機構46の詳細を示しており、
この切換操作機構46は、図36,37に示したV字状
のシフト操作レバー266を回転操作するための二つの
エアシリンダ291,292と、図37に示したゲージ
252を昇降動作させるためのエアシリンダ293、お
よびロックレバー261を回転操作するためのエアシリ
ンダ294等から構成されている。
【0126】シフト操作レバー266用のエアシリンダ
291,292は、図29に示したものと同様に、その
ピストンロッド295が連結プレート296を介して、
ガイドスリーブ297に内挿されたガイドロッド298
に連結されていて、各連結プレート296には先端面の
傾きが逆になるウエッジ状の押圧プレート299または
300がそれぞれに連結されている。そして、これら二
つのエアシリンダ291,292は、ゲージ252を右
シフトさせるか左シフトさせるかによって選択的に作動
するようになっており、一方のエアシリンダ291を伸
長動作させた場合には、その押圧プレート299がカム
フォロアレバー264に当接してシフト操作レバー26
6を反時計回り方向に回転させ、結果的にゲージ252
をホルダブロック253ごと左シフト位置にシフトさせ
る。同様にエアシリンダ292を伸長動作させた場合に
は、押圧プレート300がカムフォロアレバー265に
当接してシフト操作レバー266を時計回り方向に回転
させ、結果的にゲージ252をホルダブロック253ご
と右シフト位置にシフトさせることになる。
【0127】ゲージ昇降操作用のエアシリンダ293
は、図41に示すように、ガイドスリーブ301、ガイ
ドロッド302、エアシリンダ303、操作ロッド30
4、連結プレート305およびクランプレバー306等
の関係において図34に示したものと実質的に同一であ
って、連結プレート305にはゲージ252に対応する
中空状の押圧スリーブ307が連結されている。
【0128】また、ロックレバー261操作用のエアシ
リンダ294は、図42に示すように、ガイドスリーブ
308、ガイドロッド309および連結プレート310
等との関係において図35に示したものと実質的に同一
であって、連結プレート310には先端面が傾斜した押
圧プレート311が連結されている。そして、この押圧
プレート311により図37に示すロックレバー261
を回転操作して、ロック解除およびロックの各操作を行
うことができる。
【0129】このインシュレータ受けユニット18にあ
っては、当該インシュレータ受けユニット18の使用が
選択された場合および選択されなかった場合のいずれの
場合でも、その直前にゲージ252がどの位置にあるか
にかかわらず、図37に示す基準状態をつくり出すべく
切換操作機構46がその切換作業を実行する。
【0130】すなわち、最初に図40に示すエアシリン
ダ291が伸長動作することにより押圧プレート299
が下降し、その押圧プレート299がシフト操作レバー
266のカムフォロアレバー264に当接することでそ
のシフト操作レバー266を反時計回り方向に回転させ
る。これにより、ゲージ252はホルダブロック253
ごと左シフト位置に切り換えられる。ただし、上記の左
シフト操作前にすでに左シフト位置にある場合には押圧
プレート299がいわゆる空振り動作するだけである。
また、ホルダブロック253が右シフト位置にあるか左
シフト位置にあるかにかかわらず、いずれの場合にもホ
ルダブロック253のロックは図38のボールプランジ
ャユニット276によって行われる。
【0131】続いて、図42に示すエアシリンダ294
の伸長動作により押圧プレート311が下降し、押圧プ
レート311が図37に示すカムフォロアローラ260
に当接してロックレバー261を反時計回り方向に回転
操作してロック状態を解除する。そして、ロック解除前
にゲージ252が上昇限位置にあった場合にはゲージ2
52は支持ロッド259とともに自重で下降する。上記
のロック解除に続いて図41に示すエアシリンダ293
が伸長動作することにより押圧スリーブ307が下降し
てゲージ252に当接し、ゲージ252を下降限位置ま
で押し下げる。
【0132】以上によって図37に示す基準状態がつく
り出され、当該インシュレータ受けユニット18の使用
が選択されていない場合には、上記の各エアシリンダ2
91,293,294を復帰動作させることによってロ
ック機構262が再びロック状態となって、その基準状
態が自己保持される。
【0133】一方、図3に示すAタイプのワークWもし
くは図4に示すBタイプのワークWを位置決め支持する
べくインシュレータ受けユニット18の使用が選択され
た場合には、上記のように押圧スリーブ307がゲージ
252を押し下げている状態のままで、図41に示すエ
アシリンダ303が伸長動作してクランプレバー306
がクランプ動作する。これによりクランプレバー306
が図36〜39に示すフック部287に係合し、ゲージ
252をその上下から押圧スリーブ307とクランプレ
バー306とで挾み込むかたちとなる。そして、その状
態のままエアシリンダ293が復帰動作することにより
ゲージ252が上昇限位置まで引き上げられ、さらに図
42に示すエアシリンダ294が復帰動作することでロ
ック機構262が再びロック状態になって、ゲージ25
2が上昇限位置にロックされる。そして、この再ロック
を待ってクランプレバー306がアンクランプ動作し、
エアシリンダ293が初期状態に戻る。
【0134】さらに、当該インシュレータ受けユニット
18の使用が図3に示すAタイプのワークWのためであ
るか図4に示すBタイプのワークWのためであるかは上
位の生産指示装置から与えられる車種情報によって予め
特定されていることから、例えばAタイプのワークWの
ためである場合にはそれまでシフト操作レバー266を
押圧操作していた押圧プレート299がエアシリンダ2
91の復帰動作により上昇することで一連の治具切換作
業が終了し、他方、BタイプのワークWのためにインシ
ュレータ受けユニット18の使用が選択されている場合
には、押圧プレート299に代わってもう一方の押圧プ
レート300が下降することでシフト操作レバー266
を時計回り方向に回転操作する。これにより、ゲージ2
52がホルダブロック253とともに右シフト位置に切
り換えられ、一連の治具切換作業が完了する。
【0135】このように本実施の形態によれば、スラッ
トとともに周回移動してくる治具プレート11を順次治
具切換ユニット12と同期走行させ、その同期走行中に
ワークWの種別情報に応じて治具プレート11上の各ワ
ーク位置決め治具13〜18の切り換えを共通の一台の
治具切換ユニット12で行うようにしたものであるか
ら、少なくとも治具プレート11側のワーク位置決め治
具である各ユニット13〜18にアクチュエータを付帯
させる必要がなくなって、必要とするアクチュエータの
数を大幅に削減でき、結果的に故障頻度が著しく小さく
なることによって設備の作動信頼性が大幅に向上するよ
うになる。
【0136】また、上記の各ユニット13〜18の切り
換えを司る治具切換ユニット12にはそれぞれのユニッ
ト13〜18に対応する複数の切換操作機構41〜46
が設けられているとともに、この切換操作機構41〜4
6にはアクチュエータとしてエアシリンダが付帯してい
て、通常はこれらのエアシリンダを駆動源とする各切換
操作機構41〜46によって各ユニット13〜18の切
換操作が行われる。
【0137】すなわち、各ユニット13〜18のワーク
受け部材であるゲージ類を昇降させるための各操作レバ
ーや、ゲージをシフト動作させる各シフト操作レバー、
およびロック機構をロック,アンロック操作するための
各ロックレバーは基本的には切換操作機構41〜46に
よって操作されるものの、同時に各レバー等は必要に応
じて手動操作によっても操作できるように考慮されてい
る。
【0138】したがって、例えばエアシリンダ等を原因
としていずれかの切換操作機構が故障したような場合に
は、それまでエアシリンダを駆動源とする各切換操作機
構41〜46が行っていた各操作を作業者に行わせ、実
質的に故障箇所が復旧するまで一時的に作業者の手作業
によるバックアップを受けることにより、組立ライン全
体を停止させることなく組立作業を継続させることがで
き、結果的に柔軟性の高い設備となって生産性が向上す
ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す装置全体の
側面説明図。
【図2】図1の左側面図。
【図3】図1の装置で扱われるワークの一例として自動
車のリヤサスペンションの構成を示す斜視図。
【図4】図1の装置で扱われるワークの一例として自動
車のリヤサスペンションの構成を示す斜視図。
【図5】図1の装置で扱われるワークの一例として自動
車のリヤサスペンションの構成を示す斜視図。
【図6】図1,2に示す治具プレートの拡大平面図。
【図7】図6の右側面図。
【図8】図2の要部拡大図。
【図9】図1の要部拡大平面図。
【図10】図9の要部拡大図。
【図11】図9の要部拡大図。
【図12】図6に示す第1,第2のファイナルドライブ
受けユニットの拡大図。
【図13】図12の正面説明図。
【図14】図12の右側面説明図。
【図15】図12のb−b線に沿う断面説明図。
【図16】13のd−d線に沿う断面説明図。
【図17】第1,第2のファイナルドライブ受けユニッ
ト用の切換操作機構の構成を示す図で、図11のf−f
線に沿う断面説明図。
【図18】図17のQ1方向矢視図。
【図19】図17のQ2方向矢視図。
【図20】図6に示すビーム受けユニットの拡大図。
【図21】図20の全断面説明図。
【図22】図21に示すゲージの左側面図。
【図23】ビーム受けユニット用の切換操作機構の構成
を示す図で、図11のg−g線に沿う断面説明図。
【図24】ビーム受けユニット用の切換操作機構の構成
を示す図で、図11のh−h線に沿う断面説明図。
【図25】図6に示すAアーム受けユニットの拡大図。
【図26】図25の全断面説明図。
【図27】図26の右側面説明図。
【図28】Aアーム受けユニット用の切換操作機構の構
成を示す図で、図11のJ−J線に沿う断面説明図。
【図29】Aアーム受けユニット用の切換操作機構の構
成を示す図で、図11のi−i線に沿う断面説明図。
【図30】図29のQ3方向矢視図。
【図31】図6に示すアーム受けユニットの拡大断面
図。
【図32】図31の平面説明図。
【図33】図31に示すゲージの左側面図。
【図34】アーム受けユニット用の切換操作機構の構成
を示す図で、図11のl−l線に沿う断面説明図。
【図35】アーム受けユニット用の切換操作機構の構成
を示す図で、図11のm−m線に沿う断面説明図。
【図36】図6に示すインシュレータ受けユニットの拡
大図。
【図37】図36のn−n線の沿う断面説明図。
【図38】図36のo−o線に沿う断面説明図。
【図39】(A)は図38の平面説明図、(B)は同図
(A)のZ方向矢視図。
【図40】インシュレータ受けユニット用の切換操作機
構の構成を示す図で、図11のp−p線に沿う断面説明
図。
【図41】インシュレータ受けユニット用の切換操作機
構の構成を示す図で、図11のq−q線に沿う断面説明
図。
【図42】インシュレータ受けユニット用の切換操作機
構の構成を示す図で、図11のr−r線に沿う断面説明
図。
【図43】従来の設備構成の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
9…スラットコンベヤの搬送面 11…治具プレート 12…治具切換ユニット 13…第1のファイナルドライブ受けユニット(ワーク
位置決め治具) 14…第2のファイナルドライブ受けユニット(ワーク
位置決め治具) 15…ビーム受けユニット(ワーク位置決め治具) 16…Aアーム受けユニット(ワーク位置決め治具) 17…アーム受けユニット(ワーク位置決め治具) 18…インシュレータ受けユニット(ワーク位置決め治
具) 20…同期プレート 25…可動フレーム 31,32…同期リンク機構 41…第1のファイナルドライブ受けユニット用の切換
操作機構 42…第2のファイナルドライブ受けユニット用の切換
操作機構 43…ビーム受けユニット用の切換操作機構 44…Aアーム受けユニット用の切換操作機構 45…アーム受けユニット用の切換操作機構 46…インシュレータ受けユニット用の切換操作機構 60…操作レバー 61…操作レバー 62…ゲージ(ワーク受け部材) 67…ロックレバー 68…ロックレバー 71…ロック機構 92…エアシリンダ 97…押圧プレート 99…クランプレバー 102…エアシリンダ 105…エアシリンダ 109…押圧プレート 111…ホルダブロック 122…ゲージ(ワーク受け部材) 126…ロックレバー 127…ロック機構 131…エアシリンダ 135…押圧プレート 138…エアシリンダ 139…エアシリンダ 141…押圧プレート 152…ホルダブロック 157…シフト操作レバー 165…ゲージボルト(ワーク受け部材) 179…ロックレバー 180…ロック機構 191…エアシリンダ 195…押圧プレート 196…エアシリンダ 197…エアシリンダ 211…ゲージ(ワーク受け部材) 212…ホルダブロック 228…ロックレバー 229…ロック機構 241…エアシリンダ 242…押圧プレート 243…エアシリンダ 249…押圧プレート 252…ゲージ(ワーク受け部材) 253…ホルダブロック 261…ロックレバー 262…ロック機構 266…シフト操作レバー 291…エアシリンダ 292…エアシリンダ 293…エアシリンダ 294…エアシリンダ 299…押圧プレート 300…押圧プレート 303…エアシリンダ 307…押圧スリーブ 311…押圧プレート W…ワーク(リヤサスペンションの中間組立体)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンドレスな軌道に沿って周回移動する
    ワーク搬送用のスラット上に多数の治具プレートが等ピ
    ッチで設けられているとともに、治具プレートのそれぞ
    れに、ワークの種別に応じて選択使用される複数種類の
    ワーク位置決め治具が設けられていて、搬送すべきワー
    クの種別に応じて該当するワーク位置決め治具のワーク
    受け面の位置を所定のワーク受け位置に位置決め保持す
    る一方、搬送すべきワークの種別に対応しない他のワー
    ク位置決め治具のワーク受け面をその搬送すべきワーク
    と干渉しない所定の退避位置に位置決め保持するように
    したスラットコンベヤの治具切換装置であって、 前記各ワーク位置決め治具は、 先端にワーク受け面を有し、かつ前記ワーク受け位置と
    退避位置との間で選択的に移動可能なワーク受け部材
    と、 このワーク受け部材をワーク受け位置および退避位置の
    それぞれの位置でロックするロック手段と、 を備えている一方、 スラットコンベヤによるワーク搬送経路の近傍には、外
    部から与えられるワーク種別情報に応じて各治具プレー
    ト上の複数のワーク位置決め治具のそれぞれについてワ
    ーク受け部材の位置を選択的に切り換える治具切換ユニ
    ットが設けられていることを特徴とするスラットコンベ
    ヤの治具切換装置。
  2. 【請求項2】 前記治具切換ユニットは、それぞれのワ
    ーク位置決め治具のワーク受け部材を基準状態に一旦戻
    した上でそのワーク受け部材の切換作業を行うものであ
    ることを特徴とする請求項1記載のスラットコンベヤの
    治具切換装置。
  3. 【請求項3】 前記治具切換ユニットは、所定速度で連
    続的に走行するスラットと同期走行しながらワーク受け
    部材の切換作業を行うものであることを特徴とする請求
    項2記載のスラットコンベヤの治具切換装置。
  4. 【請求項4】 前記治具切換ユニットは、各ワーク位置
    決め治具に個別に対応するアクチュエータ駆動の複数の
    切換操作機構を有しているものであることを特徴とする
    請求項3記載のスラットコンベヤの治具切換装置。
  5. 【請求項5】 前記ワーク受け部材は支持部材に上下動
    可能に支持されていて、その高さ位置が高低のいずれか
    に選択的に切換可能に構成されている一方、該ワーク受
    け部材の位置の切り換えは、手動操作可能な操作レバー
    の切換操作機構による正逆転操作または切換操作機構に
    よる直接的な引き上げ操作もしくは押し上げ操作によっ
    てなされるものであることを特徴とする請求項4記載の
    スラットコンベヤの治具切換装置。
  6. 【請求項6】 前記ワーク受け部材は水平方向にシフト
    移動可能に構成されていて、そのシフト位置が二位置択
    一的に切換可能となっている一方、該ワーク受け部材の
    シフト位置の切り換えは、手動操作可能な操作レバーの
    切換操作機構による正逆転操作によってなされるもので
    あることを特徴とする請求項4または5記載のスラット
    コンベヤの治具切換装置。
  7. 【請求項7】 前記ロック手段は手動操作可能な操作レ
    バーの切換操作機構による正逆転操作に応じてロックも
    しくはアンロック操作されるものであることを特徴とす
    る請求項6記載のスラットコンベヤの治具切換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100624536B1 (ko) 2005-07-26 2006-09-15 현대자동차주식회사 자동차의 차체조립용 패널 규제핀 장치
CN114019188A (zh) * 2021-08-12 2022-02-08 武汉精立电子技术有限公司 一种用于快速换型治具的装置和治具的快速换型方法

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