JPH10297592A - 船舶用燃料タンクの通気装置 - Google Patents

船舶用燃料タンクの通気装置

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JPH10297592A
JPH10297592A JP9107973A JP10797397A JPH10297592A JP H10297592 A JPH10297592 A JP H10297592A JP 9107973 A JP9107973 A JP 9107973A JP 10797397 A JP10797397 A JP 10797397A JP H10297592 A JPH10297592 A JP H10297592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air pipe
buffer tank
fuel oil
tank
ventilation pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP9107973A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuichi Hamazaki
竜一 濱崎
Reiichiro Abiko
玲一郎 安孫子
Yasuo Nakai
康雄 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Filing date
Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気管内を通って燃料油が上甲板上に噴出し
ないようにすること。 【解決手段】 船体内底部に設けた燃料タンクから上甲
板1aを貫通して上方に延びる通気管2の途中に、燃料
タンクから通気管2内を通って上昇する燃料油を一旦溜
めるためのバァファータンク8が設けられ、該バァファ
ータンク8内に通気管2を開閉するためのフロート弁1
4が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばチップ運搬
船などの船体内底部に設けた燃料タンクから通気管を通
って燃料油が上甲板上に噴出しないようにした船舶用燃
料タンクの通気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の通気装置として図5に示
すものがある。これは、船体1内の底部に設けた燃料タ
ンクから上甲板1aを貫通して上方に延びる通気管2の
上端外周面に排出弁3a付き受皿3を設けたものであ
る。
【0003】上記構成において、航海中、燃料タンク内
の燃料油Oを消費して該タンク内の上部に空隙が生じた
状態で、船体1の動揺によるスロッシングが生じること
により、前記タンク内の燃料油Oが通気管2内を上昇し
て外部に噴出すると、その噴出した燃料油Oが受皿3で
受け取られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
上甲板1aを燃料油Oで汚染されないようにするため
に、該上甲板上に大きな受皿3を設けており、その大き
な受皿3が上甲板1a上の通行や荷役作業などの障害に
なっている。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑み、通気管内を
通って燃料油が外部に噴出しないようにした船舶用燃料
タンクの通気装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、船体内底部に設けた燃料タ
ンクから上甲板を貫通して上方に延びる通気管の途中
に、前記燃料タンクから通気管内を通って上昇する燃料
油を一旦溜めるためのバァファータンクが設けられ、該
バァファータンク内に前記通気管を開閉するためのフロ
ート弁が設けられていることを特徴としている。
【0007】上記構成によれば、通気管がその途中に設
けたバァファータンクにより下側通気管と上側通気管と
に分けられており、航海中、燃料タンク内の燃料油を消
費して該タンク内の上部に空隙が生じた状態で、船体の
動揺によるスロッシングが生じることにより、前記タン
ク内の燃料油が下側通気管内を上昇すると、その上昇し
た燃料油がバァファータンク内に入って一旦溜められ、
その燃料油の噴出力が解消される。従って、前記バァフ
ァータンク内に一旦溜まった燃料油は前記下側通気管内
を通って燃料タンク内に戻される。
【0008】前記バァファータンク内に溜まった燃料油
の液面が上昇すると、フロート弁が作動されて上側通気
管を閉鎖するため、バァファータンク内の燃料油が上側
通気管内を上昇して外部に噴出されるのが防止され、上
甲板が燃料油で汚染されることがない。
【0009】この場合、バァファータンク及びフロート
弁によって通気管内を通って燃料油が上甲板上に噴出し
ないから、従来の燃料油用受皿に相当するものが不要で
あって、上甲板上の通気管の周囲に障害物が無くなり、
その上甲板上の通行や荷役作業を円滑に行うことができ
る。
【0010】請求項2記載の発明は、船体内底部に設け
た燃料タンクから上甲板を貫通して上方に延びる通気管
の途中に、前記燃料タンクから通気管内を通って上昇す
る燃料油を一旦溜めるためのバァファータンクが設けら
れ、該バァファータンク内に緩衝材が充填されているこ
とを特徴としている。
【0011】上記構成によれば、スロッシングにより燃
料タンク内の燃料油が下側通気管内を上昇すると、その
上昇した燃料油がバァファータンク内の緩衝材に当たっ
て緩衝され、燃料油の噴出力が解消される。従って、前
記バァファータンク内に一旦溜まった燃料油は前記下側
通気管内を通って燃料タンク内に戻され、請求項1記載
の発明と同様の効果を得ることができる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記バァファータンク内に邪魔板
が設けられていることを特徴としている。上記構成によ
れば、バァファータンク内に設けた邪魔板によって燃料
油の噴出力を一層確実に解消することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図4は本発明の実施の一形態であ
る通気装置5を備えたチップ運搬船を示すものであっ
て、船尾側の2つの船倉6の下の二重底内に燃料タンク
7が設けられ、トリムを考慮して、燃料タンク7の船首
側端部に通気管2が接続され、該通気管2の途中に介在
させたバァファータンク8が船体1のアッパースツール
部内に設けられ、バァファータンク8により通気管2が
下側通気管2aと上側通気管2bとに分けられている。
【0014】前記バァファータンク8は、図1及び図2
に示すように、矩形箱状であって、その底板部8aの一
端側に貫設した流入孔9に下側通気管2aの上端が接続
されると共に、その天板部8bの他端側に貫設した流出
孔10に上側通気管2bの下端が接続され、バァファー
タンク8の内部がその中央に設けた邪魔板11により下
側通気管2aに連通する流入室12と上側通気管2bに
連通する流出室13とに分けられ、該両室12,13が
邪魔板11の下方に設けた流通孔11aを通って互いに
連通され、流出室13内にフロート弁14が設けられて
いる。
【0015】前記フロート弁14は、天板部8bの下面
に上側通気管2bと同心状に垂設した該上側通気管2b
よりも大径のガイド筒15と、該ガイド筒15内に昇降
可能に挿入された流出孔10よりも若干大径のゴム製ボ
ール16と、該ボール16の下方に水平に張ったボール
支持用金網17とからなっており、前記ボール16が上
昇して流出孔10に当接することにより、上側通気管2
bが閉鎖されるようになっている(図1仮想線参照)。
【0016】また、前記バァファータンク8の底板部8
aが流入孔9に向かって下向きに傾斜されており、バァ
ファータンク8内に流入した燃料油がその底板部8aに
沿って流入孔9側に自然流出される。
【0017】上記構成において、航海中、燃料タンク7
内の燃料油を消費して該タンク7内の上部に空隙が生じ
た状態で、船体の動揺によるスロッシングが生じること
により、前記タンク7内の燃料油が下側通気管2a内を
上昇すると、その上昇した燃料油がバァファータンク8
内に入って一旦溜められると共に、邪魔板11に当たっ
て、その燃料油の噴出力が解消される。従って、バァフ
ァータンク8内に一旦溜まった燃料油は下側通気管2a
内を通って燃料タンク7内に戻され、バァファータンク
8内で燃料油から分離された空気だけが上側通気管2b
を通って排気される。
【0018】ところで、チップ運搬船では、運搬するチ
ップの比重が軽いため、船体ピッチング時に燃料タンク
7から下側通気管2aを通って上昇する燃料油の噴出量
が多くなる。このため、バァファータンク8内に燃料油
が溜まりやすく、その溜まった燃料油の液面が上昇する
と、フロート弁14のボール16が押し上げられて流出
孔10を閉鎖するため(図1仮想線参照)、バァファー
タンク8内の燃料油が上側通気管2b内を上昇して外部
に噴出されるのが防止され、上甲板1aが燃料油で汚染
されることがない。
【0019】この場合、従来の受皿3(図5参照)に相
当するものが不要であり、上甲板1a上の通気管2の周
囲に障害物が無いから、上甲板1a上の通行や荷役作業
を円滑に行うことができる。
【0020】図3は本発明の実施の他の形態である通気
装置5を備えたチップ運搬船を示すものであって、バァ
ファータンク8の流入室12内にステンレス切削片など
からなる緩衝材19が充填されている。また、バァファ
ータンク8内の中央に2枚の邪魔板11が所定間隔をお
いて配設され、その上流側邪魔板11の下方に流通孔1
1aが形成されると共に、下流側邪魔板11の上方に金
網20付き流通孔11bが形成されており、その両邪魔
板11により蛇行状通路が形成されている。更に、バァ
ファータンク8の側板部に、流入室12に連通する開閉
蓋21付き緩衝材交換用開口部22が形成され、流入孔
9に金網23が取り付けられている。上記以外の構成で
図1及び図2に示す本発明の実施の一形態と同じ部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。
【0021】上記構成において、スロッシングにより燃
料タンク7内の燃料油が下側通気管2a内を上昇する
と、その上昇した燃料油がバァファータンク8内の緩衝
材19及び邪魔板11に当たって緩衝され、燃料油の噴
出力が解消される。従って、バァファータンク8内に一
旦溜まった燃料油は下側通気管2aを通って燃料タンク
7内に戻され、図1及び図2に示す本発明の実施の一形
態と同様の効果を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、バァファ
ータンク及びフロート弁によって通気管内を通って燃料
油が上甲板上に噴出しないから、従来の燃料油用受皿に
相当するものが不要であって、上甲板上の通気管の周囲
に障害物が無くなり、その上甲板上の通行や荷役作業を
円滑に行うことができる。
【0023】請求項2記載の発明によれば、バァファー
タンク及び緩衝材によって通気管内を通って燃料油が上
甲板上に噴出しないから、請求項1記載の発明と同様の
効果を得ることができる。
【0024】請求項3記載の発明によれば、バァファー
タンク内に設けた邪魔板によって燃料油の噴出力を一層
確実に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である通気装置を備えた
船舶の要部の縦断面図である。
【図2】同要部の横断面図である。
【図3】本発明の実施の他の形態である通気装置を備え
た船舶の要部の縦断面図である。
【図4】同船舶の船尾側の側面図である。
【図5】従来例を示す要部の縦断面である。
【符号の説明】
1 船体 1a 上甲板 2 通気管 2a 下側通気管 2b 上側通気管 7 燃料タンク 8 バァファータンク 11 邪魔板 14 フロート弁 19 緩衝材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体内底部に設けた燃料タンクから上甲
    板を貫通して上方に延びる通気管の途中に、前記燃料タ
    ンクから通気管内を通って上昇する燃料油を一旦溜める
    ためのバァファータンクが設けられ、該バァファータン
    ク内に前記通気管を開閉するためのフロート弁が設けら
    れていることを特徴とする船舶用燃料タンクの通気装
    置。
  2. 【請求項2】 船体内底部に設けた燃料タンクから上甲
    板を貫通して上方に延びる通気管の途中に、前記燃料タ
    ンクから通気管内を通って上昇する燃料油を一旦溜める
    ためのバァファータンクが設けられ、該バァファータン
    ク内に緩衝材が充填されていることを特徴とする船舶用
    燃料タンクの通気装置。
  3. 【請求項3】 前記バァファータンク内に邪魔板が設け
    られていることを特徴とする請求項1または2記載の船
    舶用燃料タンクの通気装置。
JP9107973A 1997-04-25 1997-04-25 船舶用燃料タンクの通気装置 Pending JPH10297592A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100922567B1 (ko) 2007-09-19 2009-10-21 삼성중공업 주식회사 선박 트렁크 냉각용 통풍 장치
KR101088751B1 (ko) * 2004-09-03 2011-12-01 볼보 컨스트럭션 이큅먼트 에이비 연료누출 방지기능을 구비한 건설기계의 연료탱크 환기장치
CN106904247A (zh) * 2017-04-28 2017-06-30 广西欧讯科技服务有限责任公司 一种船舶油柜透气装置
CN107010172A (zh) * 2017-04-28 2017-08-04 广西欧讯科技服务有限责任公司 一种船舶油柜快速透气装置

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CN106904247A (zh) * 2017-04-28 2017-06-30 广西欧讯科技服务有限责任公司 一种船舶油柜透气装置
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