JPH10297410A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置

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JPH10297410A
JPH10297410A JP9104502A JP10450297A JPH10297410A JP H10297410 A JPH10297410 A JP H10297410A JP 9104502 A JP9104502 A JP 9104502A JP 10450297 A JP10450297 A JP 10450297A JP H10297410 A JPH10297410 A JP H10297410A
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JP
Japan
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coating material
airbag
bag body
air bag
pillar
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JP9104502A
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English (en)
Inventor
Etsuhisa Mimura
悦久 三村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ袋体の格納性を確保しつつエアバ
ッグ袋体の基布の目ずれや破断の発生を抑制する。 【解決手段】 エアバッグ袋体16は、一枚の基布17
を下端で二つ折りにして、その周囲を接着、縫合等によ
って結合して形成されており、基布17の外面17Aの
全面には、気密性の高い樹脂、例えばシリコン系樹脂に
ナイロンや炭素等から成る微細な繊維を混入し、引っ張
り強度を上げたコーティング材19が塗布されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体側部への所定
の高荷重作用時にインフレータからガスを噴出させ、こ
のガスによってピラー部からルーフサイドレール部に沿
ってエアバッグ袋体をカーテン状に膨張させる頭部保護
エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車体側部への所定の高荷重作用時におけ
る前席の乗員頭部の保護性能を向上させるべく、フロン
トピラー部からルーフサイドレール部に跨がって折り畳
み状態で格納されたエアバッグ袋体を、ウインドガラス
に沿ってカーテン状に膨張させる乗員保護装置が既に提
案されている。以下、この種の乗員保護装置を開示した
WO 96/26087号公報に示される構成について
説明する。
【0003】図9に示される如く、この乗員保護装置1
00は、フロントピラー部102からルーフサイドレー
ル部104に跨がって配設された長尺状のダクト106
と、このダクト106内に折り畳み状態で格納されると
共に前端固定点108及び後端固定点110にて車体側
に固定されたエアバッグ袋体112と、ホース114を
介してダクト106の後端部と接続されると共に車体側
部への所定の高荷重作用時にガスを噴出するインフレー
タ116と、一端部が車体側に固定されると共に他端部
がエアバッグ袋体112の後端部に固定された帯状のス
トラップ118と、を主要構成要素として構成されてい
る。さらに、エアバッグ袋体112は、各々略円筒状に
形成されかつ略車両上下方向を長手方向として配置され
た複数のセル120を連接させることにより構成されて
いる。
【0004】上記構成によれば、車体側部への所定の高
荷重作用時になると、インフレータ116からガスが噴
出される。このため、噴出されたガスは、ホース114
及びダクト106を介して折り畳み状態のエアバッグ袋
体112の各セル120内へ流入される。その結果、各
セル120が略車両上下方向を長手方向として略円筒状
に膨張し、これによりエアバッグ袋体112がウインド
ガラス122に沿ってカーテン状に膨張される。さら
に、エアバッグ袋体112の後端部はストラップ118
を介して車体側に連結されているため、エアバッグ袋体
112の後端側は確実にセンタピラー部124の上部内
側に配置されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような頭部保護エアバッグ装置においては、エアバッ
グ袋体112を乗員の頭部と車室内側部の狭い空間に展
開させ、乗員の頭部を確実に保護するため、図10に示
される如く、エアバッグ袋体の内圧P1をインストルメ
ントパネルに配設される助手席用エアバッグ装置のエア
バッグ袋体の内圧P2に比べて、高圧に設定すると共
に、内圧の保持時間Tも長くする必要がある。さらに、
エアバッグ袋体112の展開時の厚さを制御する隔壁部
をエアバッグ袋体112内に設ける必要がある。
【0006】このため、エアバッグ袋体112が展開す
る際には、特に、インフレータ116の近傍と、前記隔
壁部の縁部に応力が集中し易く、インフレータ116の
近傍と、前記隔壁部の縁部で基布に、目ずれや破断が発
生し易くガス漏れの原因になる。また、このガス漏れを
防止するために、エアバッグ袋体112の基布の外面ま
たは内面の全面にシリコン系樹脂からなるコーティング
材が塗布されるが、エアバッグ袋体112を小さいスペ
ースに細かく折り畳んで格納するためには、このコーテ
ィング材の厚さを極めて薄くする必要があり、コーティ
ング材の厚さを極めて薄くしてしまうと前記ガス漏れに
対して十分な効果が得られ難い。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、エアバッグ袋
体の格納性を確保しつつエアバッグ袋体の基布の目ずれ
や破断の発生を抑制することができる頭部保護エアバッ
グ装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、前後端部がそれぞれ車両側部の前方と後方とに固定
され、該前後固定点を結ぶテンションラインを横切る複
数の隔壁部を有するカーテン状エアバッグ袋体を、ピラ
ーとルーフサイドレールに跨がって格納してなる頭部保
護エアバッグ装置であって、前記エアバッグ袋体の基布
の内面と外面の少なくとも一方に、気密性の高い樹脂に
微細な繊維を混入したコーティング材を塗布したことを
特徴としている。
【0009】従って、気密性の高い樹脂に微細な繊維を
混入した繊維強化コーティング材を用いたので、コーテ
ィング材の厚さを極めて薄くしても、エアバッグ袋体膨
張時の基布の目ずれや破断の発生を抑制することができ
る。その結果、エアバッグ袋体の格納性を確保しつつエ
アバッグ袋体の内圧を高くできると共に、内圧の持続時
間も長くできる。
【0010】請求項2記載の本発明は、前後端部がそれ
ぞれ車両側部の前方と後方とに固定され、該前後固定点
を結ぶテンションラインを横切る複数の隔壁部を有する
カーテン状エアバッグ袋体を、ピラーとルーフサイドレ
ールに跨がって格納してなる頭部保護エアバッグ装置で
あって、前記エアバッグ袋体は一枚の基布を二つ折りに
して、その周囲が結合されると共に、その中間部に前記
隔壁部が設けられ、少なくともインフレータに近接した
結合部と前記隔壁部の外面に、気密性の高い樹脂に微細
な繊維を混入したコーティング材を塗布したことを特徴
としている。
【0011】従って、気密性の高い樹脂に微細な繊維を
混入したコーティング材を用いたので、コーティング材
の厚さを極めて薄くしても、エアバッグ袋体膨張時の基
布の目ずれや破断の発生を抑制することができる。その
結果、エアバッグ袋体の格納性を確保しつつエアバッグ
袋体の内圧を高くできると共に、内圧の持続時間も長く
できる。さらに、気密性の高い樹脂に微細な繊維を混入
することで高コストになるコーティング材を必要最低限
の部位に塗布することで、コストを低減できる。
【0012】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
頭部保護エアバッグ装置において、前記基布の内面と外
面の少なくとも一方に、気密性の高い樹脂のみから成る
コーティング材を塗布したことを特徴としている。
【0013】従って、基布の内面と外面の少なくとも一
方に塗布した気密性の高い樹脂のみから成るコーティン
グ材によって、さらに気密性が向上するため、エアバッ
グ袋体の内圧保持時間を延長できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の頭部保護エアバッグ装置
の第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0015】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を、矢印INは車幅内側方向を示
す。
【0016】図4に示される如く、頭部保護エアバッグ
装置10は、側突状態を検出するためのセンサ12と、
作動することによりガスを噴出する円柱状のインフレー
タ14と、所定の折り畳み方で折り畳まれたエアバッグ
袋体16と、を主要構成要素として構成されている。セ
ンサ12は、センタピラー(Bピラー)18の下端部付
近に配設されており、所定値以上の側突荷重が車体側部
に作用した場合に側突状態を検出するようになってい
る。
【0017】インフレータ14はフロントピラー(Aピ
ラー)20とインストルメントパネル22との接続部付
近に配設されており、前述したセンサ12と接続されて
いる。従って、センサ12が側突状態を検出すると、イ
ンフレータ14が作動するようになっている。
【0018】図2に示される如く、エアバッグ袋体16
は、一枚の基布17を下端で二つ折りにして、その周囲
を接着、縫合等によって結合して形成されており、基布
17の外面17Aの全面に、気密性の高い樹脂、例えば
シリコン系樹脂に、ナイロンや炭素等から成る微細な繊
維を混入し、引っ張り強度を上げたコーティング材(以
下、繊維強化コーティング材と称す)19が塗布されて
いる。
【0019】図3に示される如く、エアバッグ袋体16
は、略平行四辺形状に形成されており、側面視で上下方
向中間部には、エアバッグ袋体16の前端固定点と後端
固定点とを結ぶテンションラインTを横切りエアバッグ
袋体上下方向を長手方向とする複数の非膨張部24が所
定の間隔で形成されている。
【0020】図1に示される如く、エアバッグ袋体16
の非膨張部24は接着、縫合等によって結合されてい
る。
【0021】図4に示される如く、エアバッグ袋体16
は、所定の折り畳み方で折り畳まれて長尺状にされた上
で樹脂製のケース26(図5参照)内に収容されてい
る。さらに、エアバッグ袋体16は、フロントピラー2
0とルーフサイドレール28とに跨がって配設されてい
る。より具体的には、エアバッグ袋体16の前端部16
Aはインフレータ14から噴出されたガスが流入される
ようにインフレータ配設位置に配置され、中間部16B
はフロントピラー20及びルーフサイドレール28に沿
って配置され、後端部16Cはクォータピラー(Cピラ
ー)30付近に配置されている。
【0022】図5に示される如く、フロントピラー20
は、車室外側に配置された断面ハット状のピラーアウタ
パネル32と、車室内側に配置された略平板状のピラー
インナパネル34と、ピラーアウタパネル32とピラー
インナパネル34との間に挟持状態で配置された断面略
ハット状のピラーリインフォース36と、によって閉断
面構造に構成されている。なお、フロントピラー20の
後端フランジ部には、オープニングウエザストリップ3
8が弾性的に嵌着されている。
【0023】フロントピラー20におけるピラーインナ
パネル34の車室内側には、樹脂製のピラーガーニッシ
ュ40が配設されている。ピラーガーニッシュ40は、
所定硬度の樹脂材によって構成されかつ凸湾曲形状に形
成された基材42と、この基材42の表面(車室内側の
面)を覆う表皮44と、によって構成されている。さら
に、ピラーガーニッシュ40の基材42における前部側
は厚肉化されており(以下、この部分を「ベース部42
A」と称す)、又基材42における後部側は薄肉化され
ている(以下、この部分を「バッグ収納部42B」と称
す)。従って、ベース部42Aの剛性は高く設定されて
いるのに対し、バッグ収納部42Bの剛性はベース部4
2Aよりも低く設定されている。前者の剛性設定はフロ
ントピラー20への取付剛性を確保するためであり、又
後者の剛性設定はバッグ収納部42Bの円滑な展開性を
確保するためである。そして、ベース部42Aとバッグ
収納部42Bとの接続部(即ち、ピラーガーニッシュ4
0の幅方向中間部にその長手方向に沿って形成された剛
性急変部)が、バッグ収納部42Bが展開する際のヒン
ジ部46とされている。なお、上記の如くして構成され
たピラーガーニッシュ40におけるバッグ収納部42B
側の端末部は、前述したオープニングウエザストリップ
38に弾性的に係止されている。
【0024】また、凸湾曲形状に形成されたピラーガー
ニッシュ40を略平板状のピラーインナパネル34に所
定の間隔を開けて配設することにより、ピラーガーニッ
シュ40の基材42とピラーインナパネル34との間
に、所定の空間部48を形成している。この空間部48
内には、エアバッグ袋体16の前部16Dがケース26
と共に収納されている。
【0025】ピラーガーニッシュ40の基材42には、
エアバッグ袋体の展開時に、ピラーガーニッシュ40を
保持するための帯状のストラップ50がピラーガーニッ
シュ40の長手方向に沿って埋設されている。なお、ベ
ース部42Aの裏面側には取付座52が一体形成されて
おり、この取付座52を介してクリップ54によって基
材42がピラーインナパネル34に固定されている。
【0026】次に、本第1実施形態の作用を説明する。
本第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置では、センサ
12が側突状態を検出すると、インフレータ14が作動
し、エアバッグ袋体16が膨出して、図3に示される如
く、車室内に展開する。この時、エアバッグ袋体16の
結合部、即ち、周囲と非膨張部24に、ガス圧による応
力が集中するが、本第1実施形態では、図1に示される
如く、エアバッグ袋体16の基布17の外面17Aの全
面に気密性の高いシリコン系樹脂にナイロンや炭素等か
ら成る微細な繊維を混入した繊維強化コーティング材1
9が塗布されているので、繊維強化コーティング材19
の厚さを極めて薄くしても、エアバッグ袋体膨張時の基
布17の目ずれや破断の発生を抑制することができる。
その結果、エアバッグ袋体16の格納性を確保しつつエ
アバッグ袋体16の内圧を高くできると共に、内圧の持
続時間も長くできる。
【0027】なお、本第1実施形態では、図1に示され
る如く、基布17の外面17Aの全面に繊維強化コーテ
ィング材19を塗布したが、これに代えて、基布17の
内面17Bの全面に繊維強化コーティング材19を塗布
しても良い。また、基布17の外面17Aと内面17B
との双方に繊維強化コーティング材19を塗布しても良
い。
【0028】次に、本発明の頭部保護エアバッグ装置の
第2実施形態を図6及び図7に従って説明する。
【0029】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0030】図6に示される如く、本第2実施形態で
は、エアバッグ袋体16の基布17の外面17Aの全面
に、繊維を混入していない周知のコーティング材60が
塗布されており、図7に斜線で示す、インフレータ14
に近接した結合部(斜線部S1)と隔壁部24の結合部
(斜線部S2)においては、コーティング材60の外面
に、気密性の高いシリコン系樹脂にナイロンや炭素等か
ら成る微細な繊維を混入した繊維強化コーティング材1
9が重ねて塗布されている。
【0031】従って、本第2実施形態では、コーティン
グ材60のみを塗布した場合と比べて、コーティング材
60の厚さを薄くできるので、エアバッグ袋体16の格
納性を確保できる。また、コーティング材60に比べコ
スト高になる気密性の高いシリコン系樹脂にナイロンや
炭素等から成る微細な繊維を混入した繊維強化コーティ
ング材19を必要最低限の部位に塗布することで、コス
トを低減できる。
【0032】なお、本第2実施形態では、インフレータ
14に近接した結合部(斜線部S1)と隔壁部24の結
合部(斜線部S2)に繊維強化コーティング材19を塗
布したが、何方か一方に繊維強化コーティング材19を
塗布した構成としても良い。
【0033】また、図8に示される如く、コーティング
材60の塗布を行わず、エアバッグ袋体16の基布17
の外面17Aのインフレータ14に近接した結合部(図
7の斜線部S1)と隔壁部24の結合部(図7の斜線部
S2)にのみ、繊維強化コーティング材19を塗布して
も良い。
【0034】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、エアバッグ袋体16は、2枚の基布の周
囲を接着、縫合等によって結合して形成しても良く、形
状も略平行四辺形状に限定されない。さらに、カーテン
状エアバッグ袋体をフロントピラーとルーフサイドレー
ルとクォータピラーに跨がって格納してなる前後席の乗
員頭部保護エアバッグ装置や、カーテン状エアバッグ装
置をルーフサイドレールとクォータピラーに跨がって格
納してなる後席の乗員頭部保護エアバッグ装置にも適用
可能である。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、前後端部がそ
れぞれ車両側部の前方と後方とに固定され、前後固定点
を結ぶテンションラインを横切る複数の隔壁部を有する
カーテン状エアバッグ袋体を、ピラーとルーフサイドレ
ールに跨がって格納してなる頭部保護エアバッグ装置で
あって、エアバッグ袋体の基布の内面と外面の少なくと
も一方に、気密性の高い樹脂に微細な繊維を混入したコ
ーティング材を塗布したため、エアバッグ袋体の格納性
を確保しつつエアバッグ袋体の基布の目ずれや破断の発
生を抑制することができるという優れた効果を有する。
【0036】請求項2記載の本発明は、前後端部がそれ
ぞれ車両側部の前方と後方とに固定され、前後固定点を
結ぶテンションラインを横切る複数の隔壁部を有するカ
ーテン状エアバッグ袋体を、ピラーとルーフサイドレー
ルに跨がって格納してなる頭部保護エアバッグ装置であ
って、エアバッグ袋体は一枚の基布を二つ折りにして、
その周囲が結合されると共に、その中間部に隔壁部が設
けられ、少なくともインフレータに近接した結合部と隔
壁部の外面に、気密性の高い樹脂に微細な繊維を混入し
たコーティング材を塗布したため、エアバッグ袋体の格
納性を確保しつつエアバッグ袋体の基布の目ずれや破断
の発生を抑制することができるという優れた効果を有す
る。また、高コストになる繊維強化コーティング材を必
要最低限の部位に塗布することで、コストを低減できる
という優れた効果を有する。
【0037】請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
頭部保護エアバッグ装置において、基布の内面と外面の
少なくとも一方に、気密性の高い樹脂のみから成るコー
ティング材を塗布したため、請求項2記載の効果に加え
て、さらに気密性が向上するため、エアバッグ袋体の内
圧保持時間を延長できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の1−1線に沿った拡大断面図である。
【図2】図3の2−2線に沿った拡大断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置におけるエアバッグ袋体が膨張した状態を示す概
略構成図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置の配設部位を側方から見て示す概略構成図であ
る。
【図5】図4の5−5線に沿った拡大断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置における図1に対応する断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る頭部保護エアバッ
グ装置のエアバッグ袋体を示す概略側面図である。
【図8】本発明の第2実施形態の変形例に係る頭部保護
エアバッグ装置における図1に対応する断面図である。
【図9】従来の実施形態に係る頭部保護エアバッグ装置
を示す概略側面図である。
【図10】エアバッグ袋体の内圧と内圧保持時間との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 頭部保護エアバッグ装置 14 インフレータ 16 エアバッグ袋体 17 基布 18 センタピラー 19 気密性の高い樹脂に微細な繊維を混入したコー
ティング材 20 フロントピラー 24 非膨張部 28 ルーフサイドレール 30 クォータピラー 60 気密性の高い樹脂のみから成るコーティング材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後端部がそれぞれ車両側部の前方と後
    方とに固定され、該前後固定点を結ぶテンションライン
    を横切る複数の隔壁部を有するカーテン状エアバッグ袋
    体を、ピラーとルーフサイドレールに跨がって格納して
    なる頭部保護エアバッグ装置であって、 前記エアバッグ袋体の基布の内面と外面の少なくとも一
    方に、気密性の高い樹脂に微細な繊維を混入したコーテ
    ィング材を塗布したことを特徴とする頭部保護エアバッ
    グ装置。
  2. 【請求項2】 前後端部がそれぞれ車両側部の前方と後
    方とに固定され、該前後固定点を結ぶテンションライン
    を横切る複数の隔壁部を有するカーテン状エアバッグ袋
    体を、ピラーとルーフサイドレールに跨がって格納して
    なる頭部保護エアバッグ装置であって、 前記エアバッグ袋体は一枚の基布を二つ折りにして、そ
    の周囲が結合されると共に、その中間部に前記隔壁部が
    設けられ、少なくともインフレータに近接した結合部と
    前記隔壁部の外面に、気密性の高い樹脂に微細な繊維を
    混入したコーティング材を塗布したことを特徴とする頭
    部保護エアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記基布の内面と外面の少なくとも一方
    に、気密性の高い樹脂のみから成るコーティング材を塗
    布したことを特徴とする請求項2記載の頭部保護エアバ
    ッグ装置。
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