JPH10296174A - 塗装金属板の焼付け温度制御方法 - Google Patents

塗装金属板の焼付け温度制御方法

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JPH10296174A
JPH10296174A JP11264497A JP11264497A JPH10296174A JP H10296174 A JPH10296174 A JP H10296174A JP 11264497 A JP11264497 A JP 11264497A JP 11264497 A JP11264497 A JP 11264497A JP H10296174 A JPH10296174 A JP H10296174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drying
temperature
baking
metal plate
furnace
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Pending
Application number
JP11264497A
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English (en)
Inventor
Toshiki Manabe
俊樹 真鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP11264497A priority Critical patent/JPH10296174A/ja
Publication of JPH10296174A publication Critical patent/JPH10296174A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 速やかであり且つ安定的な制御を行うことが
できる。 【解決手段】 金属板1の両面または片面に塗布液を塗
布し、次いで、このようにして得られた塗装金属板1を
乾燥焼付け炉3内に導いて、前記塗布液の乾燥焼付け処
理を連続的に行う際の塗装金属板1の焼付け温度制御方
法において、塗装金属板1の表面放射率および温度の測
定実績値に基づいて、乾燥焼付け炉3内における伝熱状
態を演算し、この演算結果に基づいて温度制御系のゲイ
ンを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、塗装金属板の焼
付け温度制御方法、特に、金属板の両面または片面に塗
料を塗布し、このようにして得られた塗装金属板を加熱
乾燥炉内を走行させつつ、塗装金属板面に熱風を吹き付
けて、塗布膜の連続乾燥焼付け処理を行う際の、塗装金
属板の焼付け温度制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、鋼板、アルミニウム板等の金
属板(以下、鋼板を例にとって説明する。)に塗装を施
して塗装金属板を製造するに際しては、まず、鋼板を走
行させつつ、鋼板表面にコーターロール等の塗布手段に
よって所定の塗布液を塗布し、次いで、このようにして
得られた塗装鋼板を加熱乾燥炉内の乾燥帯に導き、引き
続き加熱乾燥炉内を走行させつつ、塗布液の乾燥、焼付
けを行う連続焼付け処理が採用されていた。
【0003】例えば、乾燥焼付け時の鋼板温度について
は、2波長方式等の放射温度計を使用して鋼板温度を測
定し、目標温度との偏差を定量化した上で、計算機等に
よって比例積分系の制御系を用いて目標温度に収束させ
ていた。
【0004】焼付け温度制御については、特公平3−3
8912号公報、特公平3−33388号公報等に開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した、従来の焼付
け温度制御方法は、鋼板温度と目標温度との偏差を制御
入力として、比例積分系の制御出力量を補正出力として
出力するものであった。比例積分系のゲインについて
は、鋼板の状態について推定することが困難であること
から、あらゆる状況下においても鋼板温度をハンチング
させないような設定を行っている。多くの場合において
は、積分時間を大きくとり、緩やかに収束させるような
方法をとっていた。そのために、目標温度に到達するま
でにかなりの時間を要し、鋼板の歩留りを低下させてい
た。
【0006】従って、この発明の目的は、速やかに且つ
安定的に、金属板温度が目標温度に収束するような、塗
装金属板の焼付け温度制御方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】塗装金属板の乾燥焼付け
炉内における加熱は、主に炉壁からの輻射によるものと
考えられる輻射伝熱と、熱風吹付けにより強制対流伝熱
が支配的であると考えられている。この発明は、温度計
に放射率補型温度計を使用して、金属板の放射率も併せ
て測定し、温度測定実績と共に金属板表面放射率を取り
込むものである。このように構成することによって、輻
射伝熱によって金属板が取り込む熱量を計算することが
できる。また、金属板の温度測定実績値から強制対流伝
熱の影響パラメーターも同様に求めることができる。こ
のようにして求めた輻射および強制対流伝熱の影響パラ
メーターを用いて制御系のゲインを決定して、金属板の
温度が速やかに且つ安定して目標温度に収束できるよう
に制御する。
【0008】この発明は、金属板の両面または片面に塗
布液を塗布し、次いで、このようにして得られた塗装金
属板を加熱乾燥炉内に導いて、前記塗布液の乾燥焼付け
処理を連続的に行う際の前記塗装金属板の焼付け温度制
御方法において、前記塗装金属板の表面放射率および温
度の測定実績値に基づいて、前記加熱乾燥炉内における
伝熱状態を演算し、この演算結果に基づいて温度制御系
のゲインを調整することに特徴を有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、この発明の、塗装金属板の
焼付け温度制御方法の一実施例を、図面を参照しながら
説明する。
【0010】図1は、塗装金属板の焼付け温度制御方法
を示す説明図である。図1に示すように、走行する鋼板
1の表面および裏面にロールコーター等の塗装装置2を
用いて塗料をコーティングした後、乾燥焼付け炉3によ
って鋼板1の表裏面に塗装した塗料の乾燥焼付けを行
う。即ち、乾燥焼付け炉3の熱風吹出し部4から鋼板1
の表裏面に熱風を吹き付けることによって、鋼板1の表
裏面に塗装した塗料の乾燥焼付けを行う。乾燥焼付け炉
3の熱風量および熱風温度は、操炉計算機5によって、
鋼板1の表面温度および炉内温度が目標値となるように
制御される。
【0011】乾燥焼付け炉3の出側には、鋼板1の温度
を測定するための温度計6Bと、塗膜厚を測定するため
の塗膜厚測定装置7Bとが設置されている。塗装された
鋼板1の温度を測定する温度計6Bとしては、表面色の
影響を補正することが可能なものが使用される。即ち、
鋼板1の表面放射率も計測機自体で測定することができ
るものが使用される。塗膜厚測定装置7Bとしては、放
射線を利用したものが使用される。更に、乾燥焼付け炉
3の出側には、色調測定装置8Bが設置されている。色
調測定装置8Bは、標準サンプルとの色調指標の差を出
力する色差計が使用される。なお、6Aは、温度計6B
の検出ヘッド、7Aは、塗膜厚測定装置7Bの検出ヘッ
ド、8Aは、色調測定装置8Bの検出ヘッドである。
【0012】塗装装置2および操炉計算機5の設定は、
ラインオペレーターによる入力や上位計算機からの設定
により行われ、温度計6Bおよび塗膜厚測定装置7Bの
フィードバックに応じて補正される。一方、色調測定装
置8Bのフィードバックは、オペレータによって認識さ
れ、操業基準や経験則に基づいて補正される。
【0013】温度計6Bによって測定された鋼板温度測
定実績値および鋼板表面放射率は、操炉計算機5に取り
込まれ、強制対流伝熱の影響係数が演算される。この演
算結果に基づいて、例えば、乾燥焼付け炉3内の熱交換
効率が優れていれば、制御系のゲインを低めに設定し
て、ハンチング等の現象が起きないような処理を行う。
このような処理を行うことによって、不安定系となりや
すい測定対象物と元来安定系である測定対象物では、制
御系のゲインを乾燥焼付け中の鋼板の表面状態によって
変更し、状況に応じて速やか且つ安定的な制御系を作る
ことができる。
【0014】なお、被測定対象物の状態によって目標温
度を変更することも可能である。また、被測定対象物
は、塗装鋼板以外に、他の塗装金属板であっても良い。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、金属板の両面または片面に塗布液を塗布し、次い
で、このようにして得られた塗装金属板を加熱乾燥炉内
に導いて、塗布液の乾燥焼付け処理を連続的に行う際
に、塗装金属板の状態パラメータとして金属板温度実績
値および金属板表面放射率を取り込んで乾燥焼付け炉内
における伝熱状態を演算し、この演算結果に基づいて、
現状況から最適と考えられる制御系ゲインを設定するこ
とにより、速やかであり且つ安定的な制御を行うことが
できるといった有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の、塗装金属板の焼付け温度制御方法
を示す説明図である。
【符号の説明】
1:鋼板 2:塗装装置 3:乾燥焼付け炉 4:熱風吹出し部 5:操炉計算機 6B:温度計 6A:検出ヘッド 7B:塗膜厚測定装置 7A:検出ヘッド 8B:色調測定装置 8A:検出ヘッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の両面または片面に塗布液を塗布
    し、次いで、このようにして得られた塗装金属板を加熱
    乾燥炉内に導いて、前記塗布液の乾燥焼付け処理を連続
    的に行う際の前記塗装金属板の焼付け温度制御方法にお
    いて、 前記塗装金属板の表面放射率および温度の測定実績値に
    基づいて、前記加熱乾燥炉内における伝熱状態を演算
    し、この演算結果に基づいて温度制御系のゲインを調整
    することを特徴とする、塗装金属板の焼付け温度制御方
    法。
JP11264497A 1997-04-30 1997-04-30 塗装金属板の焼付け温度制御方法 Pending JPH10296174A (ja)

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