JPH10295528A - 防滑用アンダーシート - Google Patents

防滑用アンダーシート

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JPH10295528A
JPH10295528A JP10864997A JP10864997A JPH10295528A JP H10295528 A JPH10295528 A JP H10295528A JP 10864997 A JP10864997 A JP 10864997A JP 10864997 A JP10864997 A JP 10864997A JP H10295528 A JPH10295528 A JP H10295528A
Authority
JP
Japan
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slip
nonwoven fabric
narrow width
thread line
width
Prior art date
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Pending
Application number
JP10864997A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumio Maeda
純男 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hagiwara Industries Inc
Original Assignee
Hagiwara Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性、通気性があり、軽量で取扱いが容易
な防滑性アンダーシートを提供する。 【解決手段】 表面が複雑な粗面を有する不織布2の少
なくとも片面に、弾力性を有し動摩擦係数の大きいポリ
オレフィン系樹脂からなる幅1〜4mmの細幅糸条体3
を間隔を置いて略平行に配置して積層してなる防滑用ア
ンダーシート1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防滑用アンダーシ
ートに関し、さらに詳しくは、敷物と床面の間に介在さ
せ、敷物が踏圧により滑動するのを防止する防滑用アン
ダーシートに関する。
【0002】
【従来の技術】カーペットやマット等の敷物を室内、廊
下および階段などに敷いた場合、わずかな力が加えられ
ただけでこれらの敷物が移動したり、あるいは人がその
上を歩行するときに敷物が滑って人が転倒するなどの不
都合は日常しばしば経験することである。このような敷
物の使用の際の不都合を防止するために、敷物の裏面に
粘着性の高い材料を塗布して敷物の裏面の摩擦抵抗を増
大させる加工が行われている。しかしながら、このよう
な加工は生産性が低いばかりでなく敷物の取扱いを困難
にし、しかも高価となるなどの欠点がある。また、他の
例としては、敷物と床面の間に介在させて防滑用として
用いられるアンダーシートがあるが、発泡シートや、弾
性を有する樹脂で被覆されたネット状材料を用いる方法
などが知られている。しかし、発泡シートはそれ自身の
強度が低く、しかも嵩高であるためその用途や寸法に限
度があり、弾性を有する樹脂で被覆されたネット状材料
は重量が増加し、かつ、柔軟性が低下して取扱いが困難
となるなどの問題があった。さらに、ゴムや樹脂のシー
トなどを用いると、通気性がなく黴や細菌の繁殖を助長
するなど衛生上の問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、柔軟性、通
気性があり、軽量で取扱いが容易な防滑性アンダーシー
トを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成樹脂製長
繊維フィラメントが高密度かつ無方向に堆積接合された
不織布の少なくとも片面に、JISK7106により測
定した曲げ剛性率が100MPa未満、動摩擦係数が
0.6以上であるポリオレフィン系樹脂からなる幅1〜
4mmの細幅糸条体を間隔を置いて略平行に配置して積
層してなる防滑用アンダーシートを要旨とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の防滑性アンダーシートに
用いられる不織布は、合成樹脂としてポリエチレン、ポ
リプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエステル、ナ
イロンなどが用いられる。これらの内では、成形加工
性、経済性の点からポリオレフィンが好ましい。
【0006】上記不織布は、合成樹脂製長繊維フィラメ
ントが高密度かつ無方向に堆積接合された不織布であ
り、紡糸、延伸、開繊、接着の工程を連続的に行なう直
接紡糸法により、長繊維をランダムに堆積しボンデイン
グして得られるものであり、具体的には、紡糸可能な合
成樹脂を押出機に投入して溶融状態とし、紡糸ノズルか
ら押し出された繊維をローラー法またはエアジェット法
で延伸繊維化するスパンボンド法による不織布や、溶融
状態の樹脂を高圧ガス流と共に紡糸ノズルから噴射して
延伸繊維化するメルトブロー法による不織布や、紡糸可
能な合成樹脂を溶媒に高温高圧下に溶解した溶液を紡糸
ノズルを通して大気中に放出し、溶媒を気化させて繊維
化するフラッシュ紡糸法による不織布などが挙げられ
る。これらの不織布は、表面が複雑な粗面となってお
り、カーペットなどの他の織編布等と接して用いる場合
には高摩擦抵抗のため防滑性はすぐれている。
【0007】不織布は、目付け量が30〜200g/m
2が好ましく、50〜100g/m2がさらに好ましく用
いられる。目付け量が30g/m2未満であると、機械
的強度が著しく低下してアンダーシートとしての使用に
耐えられず、200g/m2を超えると重量が増加し、
柔軟性が低下して敷物のアンダーシートとして用いるに
は不適となる。
【0008】次に、上述の不織布の少なくとも片面に積
層される細幅糸状体は、JISK7106により測定し
た曲げ剛性率が100MPa未満、動摩擦係数が0.6
以上であるポリオレフィン系樹脂からなり、幅1〜4m
mの細幅糸条体であることが肝要である。幅1〜4mm
の細幅糸条体は、間隔を4〜10mm置いて略平行に配
置されることが好ましい。間隔が4mm未満では積層体
が剛直になり、柔軟性が失われて好ましくなく、間隔が
10mmを超えると糸状体の存在する効果が減少して防
滑性が失われる。細幅糸条体は上記の細幅の範囲内であ
ることにより、負荷のエネルギーを吸収して変形を生
じ、その結果摩擦抵抗が増加して防滑性を向上させるも
のである。また、細幅糸条体が配置される間隔が狭すぎ
ると、積層体が剛直となり細幅糸条体が変形し難いの
で、負荷のエネルギーが充分吸収されず、摩擦抵抗が増
加しない結果となる。
【0009】ポリオレフィン系樹脂には、JISK71
06により測定した曲げ剛性率が100MPa未満、動
摩擦係数が0.6以上であるポリオレフィン系樹脂を使
用することが肝要である。このようなポリオレフィン系
樹脂を使用することにより、細幅糸条体が弾力性を有し
動摩擦係数が大きいので、負荷に対して効果的にエネル
ギを吸収可能である。
【0010】上記ポリオレフィン系樹脂としては、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル
酸メチル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
プロピエン共重合体など、およびこれらのの混合物が好
適に使用でき、上記曲げ剛性率、動摩擦係数の範囲を満
足するものを選択すればよい。これらの中では、耐熱
性、加工性などの点からエチレン−アクリル酸エチル共
重合体が最も好ましい。
【0011】上記ポリオレフィン系樹脂からなる細幅糸
条体を不織布に積層する方法としては、特に限定される
ものではなく、例えば予め形成された細幅糸条体を接着
剤等を用いて積層する方法や、間隔を置いて吐出口が設
けられたT型ダイスを用いた押出ラミネート法による方
法が挙げられる。細幅糸条体の厚みとしては、積層体の
種類により異なるが、好ましくは30〜200μm、よ
り好ましくは50〜150μmのものが好適に使用でき
る。厚みが30μm未満では弾力性が活かされないので
摩擦抵抗の増加に寄与することが困難となり、200μ
mを超えると剛性が増加してエネルギーを吸収して変形
し難くなる。
【0012】本発明では、用いられる合成樹脂に対して
本発明の特性を本質的に阻害しない範囲で、必要に応じ
て顔料、酸化防止剤、紫外線防止剤、光安定剤、滑剤、
帯電防止剤、核剤、発泡剤、架橋剤などの公知の添加剤
を添加することができる。
【0013】
【実施例】
摩擦抵抗値の測定法 アンダーシートを10cm×10cmに裁断して試料と
し、細幅糸条体側を床面に当接して平置してその上にカ
ーペットを載せ、試料と錘の合計が1kgになるように
調整した。この試料を固定した平面板をタイル平面板に
平行にバネ秤を介して緩やかに引張り、試料が動き始め
たときのバネ秤による張力(g)を測定した。
【0014】実施例1 不織布として、スパンボンド紡糸法による芯がポリエス
テル系樹脂、鞘がポリエチレン系樹脂からなる目付量6
0g/m2の不織布を用意した。この不織布の片面にエ
チレン−アクリル酸エチル共重合体(MFR=5.0g
/10min.、EA含有量=9重量%、曲げ剛性率=
65MPa、動摩擦係数=0.75)を押出ラミネート
法により、幅1mm、厚さ60μmの細幅糸条体として
4mm間隔で略平行に積層した。
【0015】このアンダーシートの滑り摩擦抵抗値は6
80gであった。滑りのエネルギーは、図2に示すよう
に、細幅糸状体に吸収されて細幅糸条体は変形し摩擦抵
抗値が増加している。
【0016】比較例1 細幅糸条体として幅5mm、厚さ100μmの糸状体を
間隔5mmで配置して積層した他は実施例1と同様に行
った。このアンダーシートの滑り摩擦抵抗値は480g
であった。滑りのエネルギーは、図3に示すように、細
幅糸状体にあまり吸収されず細幅糸状体は変形していな
いので摩擦抵抗値が増加していない。
【0017】比較例2 実施例1で使用したエチレン−アクリル酸エチル共重合
体の代わりに低密度ポリエチレン(MFR=7.0g/
10min.、密度=0.916g/cm3、曲げ剛性率
=110MPa、動摩擦係数=0.40)を用いた他は
実施例1と同様に行った。このアンダーシートの滑り摩
擦抵抗値は280gであった。
【0018】
【発明の効果】本発明の防滑性アンダーシートは、粗面
を有し、柔軟性、通気性のある特定の不織布を表面に用
い、裏面に特定の物性を有するポリオレフィン系樹脂か
らなる特定形状の細幅糸条体を、特定の位置に配置する
ことにより、上に置かれる敷物と粗面を有する不織布と
は高摩擦抵抗で当接し合っているので相互に滑ることは
なく、裏面には材質的にも形状的にも滑りのエネルギー
を吸収しやすい特性を備えた細幅糸条体を備えた、防滑
性にすぐれたアンダーシートを見いだしたものである。
すなわち、JISK7106により測定した曲げ剛性率
が100MPa未満、動摩擦係数が0.6以上であるポ
リオレフィン系樹脂からなる糸条体は、負荷に応じてそ
の弾力性により変形して滑りのエネルギーを吸収すると
ともに、その高い摩擦抵抗により滑りを防止している。
また、細幅の糸条体を間隔を置いて配置することによ
り、個々の糸条体が滑りのエネルギーを吸収し、そのエ
ネルギーが隣接する糸条体へ伝播することなく、エネル
ギーのすべてが変形となって、その増大した変形の結果
により摩擦抵抗が増加して、より防滑性にすぐれたアン
ダーシートが得られるものである。また、本発明で用い
られる不織布は軽量で通気性があり、取扱いも容易でか
つ衛生的なアンダーシートとして好適に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防滑性アンダーシートの模式断面図で
ある。
【図2】本発明の実施例になる防滑性アンダーシートが
エネルギーを吸収して細幅糸条体が変形し、摩擦抵抗が
増加した状態の説明図である。
【図3】本発明の比較例になる防滑性アンダーシートが
吸収したエネルギーが細幅糸状体の変形に変換されない
ので、摩擦抵抗が増加せず、エネルギーが滑りの方向に
伝播される状態の説明図である。
【符号の説明】
1 防滑性アンダーシート 2 不織布 3 細幅糸条体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製長繊維フィラメントが高密度
    かつ無方向に堆積接合された不織布の少なくとも片面
    に、JISK7106により測定した曲げ剛性率が10
    0MPa未満、動摩擦係数が0.6以上であるポリオレ
    フィン系樹脂からなる幅1〜4mmの細幅糸条体を間隔
    を置いて略平行に配置して積層してなる防滑用アンダー
    シート。
JP10864997A 1997-04-25 1997-04-25 防滑用アンダーシート Pending JPH10295528A (ja)

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JP10864997A JPH10295528A (ja) 1997-04-25 1997-04-25 防滑用アンダーシート

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