JP2000355066A - 滑り防止効果の優れた二次基布 - Google Patents

滑り防止効果の優れた二次基布

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JP2000355066A
JP2000355066A JP17046799A JP17046799A JP2000355066A JP 2000355066 A JP2000355066 A JP 2000355066A JP 17046799 A JP17046799 A JP 17046799A JP 17046799 A JP17046799 A JP 17046799A JP 2000355066 A JP2000355066 A JP 2000355066A
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Katsumasa Hata
勝将 秦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 滑り防止効果の点で耐久性があり、コストも
低減化できる、滑り防止効果の優れた二次基布を提供し
ようとするもの 【解決手段】 ニードルパンチ不織布の裏面に、ポリプ
ロピレン製スパンボンド不織布を介して弾性重合体から
なる平均繊維直径が20ミクロン以下のメルトブローン
不織布を加熱圧着して貼り合せてなる滑り防止効果の優
れた二次基布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイルカーペット等の
二次基布として使用される滑り防止効果の優れた二次基
布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本明細書で二次基布とは、美麗な意匠や
模様を表出した最表面側の表皮材の裏面に、該表皮材を
支持し、タイルカーペット等最終繊維製品の基本性能を
発揮させるための不織布、織布または編布からなる繊維
基材層を意味するものとする。
【0003】ところで、タイルカーペット等の二次基布
は、その設置される床面での滑りを止めるために、該基
布裏面にSBR或いはMBR樹脂を点状もしくは全面に
コータィングしているが、樹脂が脆化し易く耐久性に欠
けること、またその製法において、樹脂を乾燥させるた
めに生産スピードが上げられず製造コストが下げられな
い等といった不満足な点を抱えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、滑り防止効
果の点で耐久性があり、コストも低減化できる、滑り防
止効果の優れた二次基布を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ニードルパン
チ不織布の裏面に、ポリプロピレン製スパンボンド不織
布を介して弾性重合体からなる平均繊維直径が20ミク
ロン以下のメルトブローン不織布を貼り合せてなる滑り
防止効果の優れた二次基布であり、また、該メルトブロ
ーン不織布が、その表面の動摩擦係数μdが0.4以上
であり、目付けが100g/m以下である滑り防止効
果の優れた二次基布である。
【0006】
【作用】本発明は、弾性重合体からなる平均繊維直径が
20ミクロン以下のメルトブローン(MB)不織布が防
滑効果が優れていることを利用し、これをニードルパン
チ不織布からなる二次基布の滑り防止に適用するのに、
該ニードルパンチ不織布の裏面に加熱した凸ロールを用
いて圧着方式で直接にMB不織布を貼り付けようとする
と、高圧で圧着しなければ接着が出来ず、また接着出来
てもニードルパンチ不織布の嵩が減少するという不都合
が生起することを、該ードルパンチ不織布の裏面にポリ
プロピレン(PP)製スパンボンド不織布をその製造工
程中で合わせパンチングをして一体化し、そのPP製ス
パンボンド側にMB不織布を当て、該MB不織布側から
加熱凸ロールで熱圧着し、該3層を熱融着結合すること
により、上記不都合が生起することを防いだものであ
る。
【0007】そして本発明の二次基布は、その構成故に
滑り防止効果が極めて優れかつその耐久性があり、また
その製造も容易であるので低コストで提供できる。
【0008】本発明において、二次基布は、天然繊維、
合成繊維、再生繊維等その繊維素材を限定しないが、厚
み3〜8mm程度、目付け量200〜500g/m
度の厚みのある繊維基布を安価に得るために、公知の繊
維素材を用いた不織布とし、これをニードルパンチした
ニードルパンチ不織布を対象とする。
【0009】タイルカーペットの二次基布の場合、代表
的にはポリエステル繊維70%重量混以上と、高融点成
分を芯とし、低融点成分を鞘とする熱融着繊維30%重
量混以下の素材からなるカードウェッブをニードルパン
チした、厚み3〜8mm、目付け量200〜500g/
のパンチング不織布が用いられる。
【0010】該ニードルパンチング不織布裏面に積層さ
れる不織布としては、PP製スパンボンド不織布が用い
られる。これは、前記で理解されるように、防滑効果を
有する弾性重合体からなるMB不織布を熱凸ロールで圧
着貼り合せした時に、ニードルパンチ不織布の嵩高を維
持したままで、融着貼り合せをする目的として使用して
いる。
【0011】このPP製スパンボンド不織布の繊維繊度
としては、一般的には、0.5〜10デニールの範囲内
であることが好ましく、1〜5デニールがより好まし
い。
【0012】また、PP製スパンボンド不織布の目付け
としては、10〜50g/mが好ましく、15〜30
g/mがより好ましい。
【0013】PP製スパンボンド不織布の裏面に貼り合
せるMB不織布の弾性重合体としては、芳香族ビニル化
合物を主体とした重合体ブロック(A)10〜50重量
%と、共役二重結合を有する化合物を主体として重合し
た重合体ブロック(B)90〜50重量%から構成され
たブロック共重合体、とりわけ線状の〔A−B−A〕型
ブロック共重合体があり、例えば、ポリスチレン−ポリ
イソプレン−ポリスチレン、ポリスチレン−ポリブタジ
エン−ポリスチレン、ポリスチレン−ポリペンタジエン
−ポリスチレン、ポリスチレン−ポリシクロペンテン−
ポリスチレンなどのブロック共重合体が挙げられる。
【0014】また、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオー
ルの縮合重合で得たポリエステル、付加重合や開環重合
で得たポリアルキレンオキシド、開環重合で得たポリカ
プロラクトン、ポリアルキレンカーボネートなどの数平
均分子量500〜5000の重合体ブロック(S)55
〜85重量%と、芳香族ジカルボン酸とエチレングリコ
ール、1,4−ブチレングリコールなどの脂肪族ジオー
ルを縮合重合したエステル重合体ブロック(E)15〜
45重量%、または芳香族ジイソシアネートおよび/ま
たは脂肪族ジイソシアネートと、脂肪族ジオールおよび
/または脂肪族ジアミンあるいは芳香族ジアミンを重合
したウレタン(またはウレタンウレア)重合体ブロック
(U)15〜45重量%から構成された〔S−E〕n
(ただし、nは2以上の整数)型ポリエステル系弾性重
合体、または〔S−U〕n(ただし、nは2以上の整
数)型ポリウレタン系弾性重合体から選ばれた重合体が
挙げられる。
【0015】このような弾性重合体は、単独で紡糸して
もよいが、良好な紡糸性が得られない場合や、紡糸して
得た繊維ウェッブの膠着性が大きい場合には非弾性重合
体、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリ
オレフィンまたはオレフィン共重合体、ポリエステル、
ポリカーボネート、スチレン共重合体、ポリアミドなど
から選ばれた重合体を添加することができる。しかし、
非弾性重合体の添加量が多くなると、得られる不織布の
動摩擦係数μdが小さくなるので、この動摩擦係数μd
が0.40以上、より好ましくは1.00以上となるよ
うに調整すべきである。
【0016】本明細書においてこの動摩擦係数μdと
は、JIS;K−7152「プラスチックフィルム及び
シートの摩擦係数試験方法」に準拠して測定される値
で、測定すべき不織布を平面上に固定し、その固定した
不織布面上にクロムメッキした金属円板を滑り片として
滑らせる測定法により得たもので、これが0.40に満
たない場合には二次基布の滑り防止効果が悪くなる。
【0017】二次基布と中間層としてのPPスパンボン
ド不織布および最裏面防滑層としての弾性重合体からな
るMB不織布との結合は、例えば、まずニードルパンチ
不織布とPPスパンボンド不織布はウェッブのパンチ工
程でパンチングにより一体化し、その後、弾性重合体か
らなるMB不織布を積層し、該MB不織布側から加熱し
た凸ロールで圧着すれば良い。
【0018】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。
【0019】《実施例1》:二次基布として、厚さ6m
m、(目付け280g/m)の中空ポリエステル繊維
(単繊維繊度15デニール)50重量%、中実ポリエス
テル繊維(単繊維繊度8デニール)40重量%、芯をポ
リエステル、鞘をポリエチレンとする熱融着繊維(単繊
維繊度4デニール)10重量%からなるニードルパンチ
ング不織布を用いた。また中間層PPスパンボンド不織
布としては単繊維繊度3デニールの、目付け20g/m
の不織布を用いた。さらに最裏面防滑層MB不織布と
しては、スチレン系弾性重合体70重量%にポリプロピ
レン重合体30重量%を添加してなる原料をメルトブロ
ーン紡糸法によって得た。このMB不織布は、その繊維
径は約8μm、目付けは20g/mであり、その動摩
擦係数μdは1.37であった。
【0020】ニードルパンチ不織布とPPスパンボンド
不織布をパンチングで一体化した基布とMB不織布と
を、スパンボンド不織布が中間層となるようにして、加
熱した凸ロール(温度120℃)とフラットロール(温
度165℃)間で、MB不織布側に該凸ロールが当たる
ように導き、線圧20kg/cmで両者を熱圧着し、3
層構造の二次基布を得た。この得られた二次基布は、そ
の裏面がMB不織布の極細繊維による均質な面であると
共に、熱圧着に用いた凸ロールの美しい柄模様を呈し
(図1参照)、嵩高でしかも剥離強度の高い、極めて防
滑性に優れたものであった。
【0021】《比較例1》:実施例1で用いた二次基布
としてのニードルパンチ不織布の裏面に、同じく実施例
1で用いたMB不織布を、本例の場合にはPPスパンボ
ンド不織布を介さず直接に、加熱した凸ロールとフラッ
トロール間に導き、実施例1と同条件で熱圧着したが、
その接着力は極めて弱く、簡単に剥離をした。また、剥
離強度を高くするために、温度は同一で線圧を40kg
/cmとしたが、剥離強度は高くならず、嵩高は半減し
た。
【0022】
【発明の効果】本発明の二次基布は、その裏面が均一面
でかつ美麗であり、その滑り防止効果に優れたものであ
り、この基布を適用して防滑性に優れたタイルカーペッ
トにすることができる。本二次基布は、該カーペットに
限らず、ホットカーペット本体およびカバー、センター
ラグ、玄関マット、台所マット等にも好適に適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明二次基布の一例を示す斜視図で、部分的
に裏面側模様を示した図。
【符号の説明】
1 ニードルパンチ不織布 2 PPスパンボンド不織布 3 弾性重合体MB不織布 4 MB裏面の凸ロールの柄模様

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニードルパンチ不織布の裏面に、ポリプ
    ロピレン製スパンボンド不織布を介して弾性重合体から
    なる平均繊維直径が20ミクロン以下のメルトブローン
    不織布を加熱圧着して貼り合せてなる滑り防止効果の優
    れた二次基布。
  2. 【請求項2】 メルトブローン不織布が、その表面の動
    摩擦係数μdが0.4以上であり、目付けが100g/
    以下であることを特徴とする請求項1に記載の滑り
    防止効果の優れた二次基布。
JP17046799A 1999-06-17 1999-06-17 滑り防止効果の優れた二次基布 Withdrawn JP2000355066A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105249782A (zh) * 2015-10-19 2016-01-20 陈方林 一种复合型超细丝防滑地毯
CN114657792A (zh) * 2022-03-17 2022-06-24 瑞安市博安防刺穿材料科技有限公司 防穿刺中底布生产工艺
JP2023501199A (ja) * 2019-11-08 2023-01-18 コーロン インダストリーズ インク スパンボンド不織布およびそれを用いたタイルカーペット

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