JPH10294661A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH10294661A
JPH10294661A JP9103408A JP10340897A JPH10294661A JP H10294661 A JPH10294661 A JP H10294661A JP 9103408 A JP9103408 A JP 9103408A JP 10340897 A JP10340897 A JP 10340897A JP H10294661 A JPH10294661 A JP H10294661A
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transistor
node
pull
power supply
inverter
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JP9103408A
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Inventor
Takeyasu Nakai
丈容 仲井
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部回路の入力ノードにプルアップ回路を備
えた半導体集積回路装置において、プルアップ回路の消
費電流を削減するとともに、内部回路の動作速度を上げ
た半導体集積回路装置を得ること。 【解決手段】 半導体集積回路装置の内部回路20の入
力ノードに、第1の電源電位ノード2に印加される電位
にプルアップするMOSトランジスタ6を接続する。ト
ランジスタ6の制御部30aは、MOSトランジスタ6
とカレントミラー回路を構成する第1のMOSトランジ
スタ6aを備えている。第1のMOSトランジスタ6a
の電流を、上記内部回路の入力ノードに現れる論理レベ
ルがLのときは小さくし、LからHに変化する時間に大
きな電流とした。その結果、内部回路の入力バッファ回
路の出力におけるLからHの立上がり時間が短くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内部回路の入力
ノードにプルアップもしくはプルダウン回路を備えた半
導体集積回路装置に関し、プルアップもしくはプルダウ
ン回路の消費電流を削減するとともに、内部回路の動作
速度を上げた半導体集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプルアップ回路はトランジスタま
たは抵抗体素子を用いて構成している。従来のプルアッ
プ回路を図8,図9に示す。図8において、1は入力端
子(入力バッファ回路の入力ノード)、2は電源電位ノ
ード、4は出力ノード、5は抵抗体からなるプルアップ
用抵抗素子、7は入力バッファ回路であり、入力バッフ
ァ回路7の入力ノードがプルアップ用抵抗素子5により
電源電位ノード2にプルアップされている。図9に示す
ものはプルアップ用抵抗素子としてpチヤネルMOSト
ランジスタ6を用いたものである。この回路では、pチ
ヤネルMOSトランジスタ6のゲートとソース間にpチ
ヤネルMOSトランジスタ6のしきい値以上のゲート・
ソース間電圧VGSが発生し、常時オン状態となってい
る。このトランジスタ6のオン抵抗をプルアップ用抵抗
としている。
【0003】従来のプルアップ回路を有する半導体集積
回路装置では、入力端子1に論理レベルLが入力される
と、プルアップ用抵抗素子5または6を介して、電源電
位ノード2から入力端子1へ電流が流れる。この電流は
このプルアップ用抵抗素子5または6の抵抗値により決
定され消費電流となる。入力端子1に入力される信号を
与える前段の回路が、オープンコレクタもしくはオープ
ンドレイン形式の出力用トランジスタを有した回路であ
るため、入力端子1にプルアップ用抵抗素子5または6
を接続している。換言すれば、出力用トランジスタが導
通状態であるとき、入力端子1に論理レベルLの信号が
入力され、出力用トランジスタが非導通状態であると
き、つまり前段の回路の出力端子が高インピーダンス状
態のとき、入力端子1に論理レベルHの信号が入力され
たことを意味する。従って、論理レベルLの信号が入力
端子1に入力されると、上記したように、電源電位ノー
ド2からプルアップ用抵抗素子5または6、入力端子
1、前段回路の出力用トランジスタのコレクタ・エミッ
タ(またはドレイン・ソース)、接地電位ノードヘ電流
が流れ、入力バッファ回路7の入力ノードには低電位が
与えられる。一方、論理レベルHの信号が入力端子1に
入力されると、電源電位ノード2の電位は、プルアップ
用抵抗素子5または6を介して入力バッファ回路7の入
力ノードに与えられ入力ノードの電位は高電位にされ
る。
【0004】また、上記プルアップ回路を有する半導体
集積回路装置の内部回路における入力バッファ回路が論
理回路を構成する場合、その論理レベルの変化速度、換
言すれば、論理回路の出力の反転に要する時間は、その
入力ノードの寄生容量の容量値、プルアップ用抵抗素子
5または6の抵抗値、前段回路の出力用トランジスタの
駆動電流能力に依存する。入力端子1に入力される信号
が論理レベルHから論理レベルLへ変化する場合、前段
回路の出力用トランジスタの駆動電流能力が十分大き
く、プルアップ用抵抗の抵抗値がは大きく、プルアップ
用抵抗素子5または6の抵抗値が大きければ高速化が図
れる。一方、入力端子1に入力される信号が論理レベル
Lから論理レベルHへ変化する場合、プルアップ用抵抗
素子5または6の抵抗値が小さいほどその入力ノードの
寄生容量を充電するのが速く、入力バッファ回路を構成
する論理回路の高速化が図れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の、プ
ルアップ回路を有する半導体集積回路装置は上記のよう
に構成されているため、内部回路を構成する入力バッフ
ァ回路の動作速度の高速化を図るために、プルアップ用
抵抗素子5または6の抵抗値をある程度小さくし、前段
回路の出力用トランジスタの駆動電流を大きくすると、
入力端子1に入力される信号が論理レベルLのときの消
費電流が大きくなるという問題がある。その場合、入力
端子1に入力される信号が論理レベルHからLへ変化す
る際に、大きな電流が流れ、電源電位ノード2の電位が
変動し、ノイズとなる二次的な問題が生ずる。なお、プ
ルダウン回路を有する半導体集積回路装置、つまり、プ
ルダウン用抵抗素子が入力端子1と接地電位ノードとの
間に接続されたものについても上記と同様のことが言え
る。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、内部回路の入力ノードにプルア
ップもしくはプルダウン回路を備えた半導体集積回路装
置において、プルアップもしくはプルダウン回路の消費
電流を削減するとともに、内部回路の動作速度を上げた
半導体集積回路装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係わる発明の半導体集積回路装置は、
入力信号を受ける入力端子、この入力端子に入力ノード
が接続され、上記入力端子に現れる電位がしきい値未満
であると第1の論理レベル、上記しきい値以上であると
第2の論理レベルとなる2値の信号を出力する入力バッ
ファ回路を有する内部回路、上記入力端子と電源電位ノ
ードとの間に接続されるプルアップ用トランジスタ、上
記入力端子に現れる電位が上記入力バッファ回路のしき
い値より低い電位である所定電位未満であると、上記プ
ルアップ用トランジスタを第1の電流値からなる電流が
流れうる状態とし、上記所定電位以上であると上記プル
アップ用トランジスタを上記第1の電流値より高い第2
の電流値からなる電流が流れうる状態とする制御部を備
えたことを特徴とする。
【0008】また、請求項2に係わる発明の半導体集積
回路装置は、請求項1記載の半導体集積回路装置の制御
部は、入力端子に入力ノードが接続され、所定電位から
なるしきい値を有する第1のインバータと、この第1の
インバータの出力ノードに接続される第2のインバータ
と、プルアップ用トランジスタが接続される電源電位ノ
ードである第1の電源電位ノードに一方の主電極が接続
され、制御電極が他方の主電極に接続されるとともに上
記プルアップ用トランジスタの制御電極に接続され、上
記プルアップ用トランジスタとカレントミラー回路を構
成する第1のトランジスタと、この第1のトランジスタ
の他方の主電極に一端が接続される第1の抵抗素子と、
この第1の抵抗素子の他端と上記第1の電源電位ノード
より低い電位が印加される第2の電源電位ノードとの間
に接続され、制御電極が上記第1のインバータの出力ノ
ードに接続される第2のトランジスタと、上記第2のト
ランジスタの他方の主電極に一端が接続され、抵抗値が
上記第1の抵抗素子より低い第2の抵抗素子と、上記第
2の抵抗素子の他端と上記第2の電源電位ノードとの間
に接続され、制御電極が上記第2のインバータの出力ノ
ード接続される第3のトランジスタと、を備えているこ
とを特徴とする。
【0009】また、請求項3に係わる発明の半導体集積
回路装置は、請求項1記載の半導体集積回路装置の制御
部は、入力端子に入力ノードが接続され、所定電位から
なるしきい値を有する第1のインバータと、この第1の
インバータの出力ノードに入力ノードが接続される第2
のインバータと、プルアップ用トランジスタが接続され
る電源電位ノードである第1の電源電位ノードに一方の
主電極が接続され、制御電極が他方の主電極に接続され
るとともに、上記プルアップ用トランジスタの制御電極
に接続され、上記プルアップ用トランジスタとカレント
ミラー回路を構成する第1のトランジスタと、この第1
のトランジスタの他方の主電極と上記る第1の電源電位
ノードより低い電位が印加される第2の電源電位ノード
との間に接続され、制御電極が上記第1のインバータの
出力ノードに接続される第2のトランジスタと、上記第
1のトランジスタの他方の主電極と上記第2の電源電位
ノードとの間に接続され、制御電極が上記第2のインバ
ータの出力ノードに接続され、オン抵抗値が上記第2の
トランジスタのオン抵抗値より低い第3のトランジスタ
と、を備えていることを特徴とする。
【0010】また、請求項4に係わる発明の半導体集積
回路装置は、請求項1または請求項2記載の半導体集積
回路装置のプルアップ用トランジスタおよび第1のトラ
ンジスタがpチャネルMOSトランジスタであり、第2
および第3のトランジスタがnチャネルMOSトランジ
スタであることを特徴とする。
【0011】また、請求項5に係わる発明の半導体集積
回路装置は、入力信号を受ける入力端子、この入力端子
に入力ノードが接続され、上記入力端子に現れる電位が
しきい値未満であると第1の論理レベル、上記しきい値
以上であると第2の論理レベルとなる2値の信号を出力
する入力バッファ回路を有する内部回路、上記入力端子
と電源電位ノードとの間に接続されるプルダウン用トラ
ンジスタ、上記入力端子に現れる電位が上記入力バッフ
ァ回路のしきい値より高い電位である所定電位を越えて
いると、上記プルダウン用トランジスタを第1の電流値
からなる電流が流れうる状態とし、上記所定電位以下で
あると上記プルダウン用トランジスタを上記第1の電流
値より高い第2の電流値からなる電流が流れうる状態と
する制御部を備えたことを特徴とする。
【0012】また、請求項6に係わる発明の半導体集積
回路装置は、請求項5記載の半導体集積回路装置の制御
部は、入力端子に入力ノードが接続され、所定電位から
なるしきい値を有する第1のインバータと、この第1の
インバータの出力ノードに接続される第2のインバータ
と、プルダウン用トランジスタが接続される電源電位ノ
ードである第2の電源電位ノードに一方の主電極が接続
され、制御電極が他方の主電極に接続されるとともに上
記プルダウン用トランジスタの制御電極に接続され、上
記プルダウン用トランジスタとカレントミラー回路を構
成する第1のトランジスタと、この第1のトランジスタ
の他方の主電極に一端が接続される第1の抵抗素子と、
この第1の抵抗素子の他端と上記第1の電源電位ノード
より低い電位が印加される第2の電源電位ノードとの間
に接続され、制御電極が上記第1のインバータの出力ノ
ードに接続される第2のトランジスタと、上記第2のト
ランジスタの他方の主電極に一端が接続され、抵抗値が
上記第1の抵抗素子より低い第2の抵抗素子と、上記第
2の抵抗素子の他端と上記第1の電源電位ノードとの間
に接続され、制御電極が上記第2のインバータの出力ノ
ード接続される第3のトランジスタと、を備えているこ
とを特徴とする。
【0013】また、請求項7に係わる発明の半導体集積
回路装置は、請求項5記載の半導体集積回路装置の制御
部は、入力端子に入力ノードが接続され、所定電位から
なるしきい値を有する第1のインバータと、この第1の
インバータの出力ノードに接続される第2のインバータ
と、プルダウン用トランジスタが接続される電源電位ノ
ードである第2の電源電位ノードに一方の主電極が接続
され、制御電極が他方の主電極に接続されるとともに上
記プルダウン用トランジスタの制御電極に接続され、上
記プルダウン用トランジスタとカレントミラー回路を構
成する第1のトランジスタと、この第1のトランジスタ
の他方の主電極と上記第2の電源電位ノードより高い電
位が印加される第1の電源電位ノードとの間に接続さ
れ、制御電極が上記第1のインバータの出力ノードに接
続される第2のトランジスタと、上記第1のトランジス
タの他方の主電極と上記第1の電源電位ノードとの間に
接続され、制御電極が上記第2のインバータの出力ノー
ド接続され、オン抵抗値が上記第2のトランジスタのオ
ン抵抗値より低い第3のトランジスタと、を備えている
ことを特徴とする。
【0014】また、請求項8に係わる発明の半導体集積
回路装置は、請求項6または請求項7記載の半導体集積
回路装置のプルダウン用トランジスタおよび第1のトラ
ンジスタがnチャネルMOSトランジスタであり、第2
および第3のトランジスタがpチャネルMOSトランジ
スタであることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の半導体集積回路装置の
実施の形態1を示す回路図である。図2は図1に示した
回路の主要部における信号波形を示す波形図である。図
1は、プルアップ回路を備えた半導体集積回路装置の回
路構成例を示すものである。図1に示した半導体集積回
路装置は、入力端子1に前段の半導体集積回路装置の出
力回路となるオープンコレクタまたはオープンドレイン
形式の出力トランジスタ40aが接続され、この出力ト
ランジスタ40aの導通/非導通状態によって論理レベ
ルがLまたはHを意味する信号入力で駆動される入力バ
ッファ回路7cを有する内部回路20と、上記入力バッ
ファ回路7cの入力ノードを第1の電源電位ノード2に
印加される電位(半導体集積回路装置の電源電位)にプ
ルアップするためのpチャネルMOSトランジスタ6か
らなるプルアップ用トランジスタと、このプルアップ用
トランジスタ6を制御する制御部30aとを備えてい
る。
【0016】上記入力バッファ回路7cは、例えば、図
3に示したように、相補的に接続されたpチャネルMO
SトランジスタとnチャネルMOSトランジスタとから
なるインバータによって構成されていて、所定のしきい
値を有している。
【0017】上記制御部30aは、上記入力バッファ回
路7cの入力ノードに接続され、しきい値が上記入力バ
ッファ回路7cのしきい値より低い電圧に設定されてい
る第1のインバータ7aと、この第1のインバータ7a
に縦続接続される第2のインバータ7bと、ソース電極
が電源電位が印加される第1の電源電位ノード2に接続
され、ゲート電極およびドレイン電極が上記プルアップ
用トランジスタ6のゲート電極に接続され、上記プルア
ップ用トランジスタ6とカレントミラー回路を構成する
pチャネルMOSトランジスタからなる第1のトランジ
スタ6aと、上記第1のトランジスタ6aのドレイン電
極にドレイン電極が第1の抵抗素子5aを介して接続さ
れるとともに、ソース電極が接地電位とされる第2の電
源電位ノード3に接続され、ゲート電極が上記第1のイ
ンバータ7aの出力ノードに接続されるnチャネルMO
Sトランジスタからなる第2のトランジスタ8aと、上
記第1のトランジスタ6aのドレイン電極にドレイン電
極が第1の抵抗素子5aの抵抗値より低い抵抗値からな
る第2の抵抗素子5bを介して接続されるとともに、ソ
ース電極が第2の電源電位ノード3に接続され、ゲート
電極が第2のインバータ2bの出力ノードに接続される
nチャネルMOSトランジスタからなる第3のトランジ
スタ8bとを備えている。
【0018】上記の第1のインバータ7aおよび第2の
インバータ7bは、例えば、図3に示すように相補的に
接続されたpチャネルMOSトランジスタとnチャネル
MOSトランジスタとからなるインバータ回路によって
構成されている。
【0019】プルアップ用トランジスタ6はプルアップ
用抵抗素子として機能し、第1のトランジスタ6aと構
成するカレントミラー回路の出力側トランジスタとな
る。第1のトランジスタ6aは、ゲートとドレイン間が
接続され、プルアップ用トランジスタ6と構成するカレ
ントミラー回路の入力側トランジスタである。このカレ
ントミラー回路のカレントミラー比、すなわち、第1の
トランジスタ6aに流れる電流値に対するプルアップ用
トランジスタ6に流れる電流値の比は1対n(nは1よ
り大きい値にしてある)で、第1のトランジスタ6aお
よびプルアップ用トランジスタ6のゲートサイズを調整
することにより、所定値に設定することができる。第1
のトランジスタ6aに流れる電流は、第1の抵抗素子5
aの抵抗値と第2のトランジスタ8aのオン抵抗値、実
質的には第1の抵抗素子5aの抵抗値、または、第2の
抵抗素子5bの抵抗値と第3のトランジスタ8bのオン
抵抗値、実質的には第2の抵抗素子5bの抵抗値により
決められる。
【0020】次に、上記のように構成された半導体集積
回路装置の動作、主としてプルアップ回路回路の動作に
ついて図1,図2を参照して説明する。いま、図2に示
すように、時刻t0において、前段の半導体集積回路装
置の出力トランジスタ40aの入力信号が図2(a)に
示すように、LレベルからHレベルに変化したとする。
出力トランジスタ40aはこの変化に伴い、非導通状態
から導通状態に変化する。その結果、入力端子1から出
力トランジスタ40aを介して接地電位ノードに電流が
流れるため、入力端子1に現れる電位は低下する。入力
端子に現れる電位が低下すると、制御部30aの第1の
インバータ7aのの入力ノードの電位が低レベルとなる
ため、第1のインバータ7aの出力ノードには論理レベ
ルHが現れ、第2のインバータ7bの出力ノードには論
理レベルLが現れる。このとき、第2のトランジスタ8
aのゲート電極には論理レベルHが印加されるため、ゲ
ート/ソース間電圧VGSは第2のトランジスタ8aのし
きい値を越えるので、第2のトランジスタ8aは導通状
態となる。一方、第3のトランジスタ8bのゲート電極
には論理レベルLが印加されるため、第3のトランジス
タ8bは非導通状態になる。従って、第1の電源電位ノ
ード2から第1のトランジスタ6a,第1の抵抗素子5
a,第2のトランジスタ8aを介して第2の電源電位ノ
ード3に至る電流パスが形成される。
【0021】このとき、第1のトランジスタ6aに流れ
る電流は第1の抵抗素子5aの抵抗値および第2のトラ
ンジスタ8aのオン抵抗値に依存する。なお、第2のト
ランジスタ8aのオン抵抗値は第1の抵抗素子5aの抵
抗値に比し無視できるくらい十分に小さな値としている
ため、結果として、第1のトランジスタ6aに流れる電
流は、第1の抵抗素子5aの抵抗値に依存する。第1の
抵抗素子5aの抵抗値は大きな値としているため、第1
のトランジスタ6aに流れる電流は小さな値となる。そ
の結果、第1のトランジスタ6aに流れる電流値に対す
るカレントミラー回路を構成しているプルアップ用トラ
ンジスタ6に流れる電流値の比は1対nであるからプル
アップ用トランジスタ6に流れる電流値は第1のトラン
ジスタ6aに流れる電流値のn倍になる。このときのプ
ルアップ用トランジスタ6に流れる電流値を説明の都合
上、以下、第1の電流値と呼ぶ。従って、前段の半導体
集積回路装置の出力トランジスタ40aが導通状態であ
り、入力端子1に論理レベルLが入力されている状態、
つまり、図2における時刻t0から時刻t1までの期間
に、第1の電源電位ノード2からプルアップ用トランジ
スタ6,入力端子1,出力トランジスタ40aを介し
て、第2の電源電位ノード3に電流が流れる。しかる
に、この第1の電流値は、第1の抵抗素子5aの抵抗値
に依存し、非常に小さい値にされているため、消費電流
も極力抑えられる。
【0022】なお、出力トランジスタ40aが非導通状
態から導通状態に変化した直後、つまり、出力トランジ
スタ40aが導通状態になってから、制御部30aの第
1のインバータ7aの出力ノードに論理レベルHが現れ
るまでの期間、プルアップ用トランジスタ6に流れる電
流の値は、上記の第1の電流値より高い値で(詳細につ
いては後記する。)以下、説明の都合上、第2の電流値
と呼ぶ。しかし、前段の半導体集積回路装置の出力トラ
ンジスタ40aの駆動電流能力が第2の電流値に対し
て、十分大きいため、入力端子1における電位変化の高
速化に対しては何等問題はない。
【0023】次に、図2に示すように、時刻t1におい
て、前段の半導体集積回路装置の出力トランジスタ40
aの入力信号が図2(a)に示すように、Hレベルから
Lレベルに変化した場合について説明する。上記出力ト
ランジスタ40aはこの変化に伴い、導通状態から非導
通状態に変化する。つまり、入力端子1側から見た前段
の半導体集積回路装置の出力端子は高インピーダンス状
態になる。従って、入力端子1における寄生容量が第1
の電源電位ノード2からプルアップ用トランジスタ6を
介して流れる電流によって充電されるため、入力端子1
に現れる電位が上昇する。なお、このときの、第1の電
源電位ノード2からプルアップ用トランジスタ6を介し
て流れる電流は、上記の第1の抵抗素子に依存した第1
の電流値である。入力端子1に現れる電位が上昇し、図
2に示すように、時刻t2において、入力端子1に現れ
る電位が制御部30aのインバータ7aのしきい値(図
2(b)にV2として示す。)以上になると、第1のイ
ンバータ7aの出力ノードに現れる電位は、論理レベル
Hから論理レベルLに変化し、第2のインバータ7bの
出力ノードに現れる電位は、論理レベルLから論理レベ
ルHに変化する。このとき、第2のトランジスタ8aの
ゲート電極には論理レベルLが印加されるため、第2の
トランジスタ8aは非導通状態になる。一方、第3のト
ランジスタ8bのゲート電極には論理レベルHが印加さ
れるため、ゲート/ソース間電圧VGSは第3のトランジ
スタ8bのしきい値を越えるので第3のトランジスタ8
bは導通状態になる。従って、第1の電源電位ノード2
から第1のトランジスタ6a,第2の抵抗素子5b,第
3のトランジスタ8bを介して第2の電源電位ノード3
に至る電流パスが形成される。
【0024】このとき、第1のトランジスタ6aに流れ
る電流は第2の抵抗素子5bの抵抗値および第3のトラ
ンジスタ8bのオン抵抗値に依存する。なお、第3のト
ランジスタ8bのオン抵抗値は第2の抵抗素子5bの抵
抗値に比し無視できるくらい十分に小さな値としている
ため、結果として、第1のトランジスタ6aに流れる電
流は、第2の抵抗素子5bの抵抗値に依存する。第2の
抵抗素子5bの抵抗値は、第1の抵抗素子5aの抵抗値
より小さな値としているため、第1のトランジスタ6a
に流れる電流は大きな値となる。その結果、第1のトラ
ンジスタ6aにれる電流値に対するカレントミラー回路
を構成しているプルアップ用トランジスタ6に流れる電
流値の比は、1対nであるからプルアップ用トランジス
タ6に流れる電流値は第1のトランジスタ6aに流れる
電流値のn倍になる。このときのプルアップ用トランジ
スタ6に流れる電流値は第2の電流値である。
【0025】従って、入力端子1に第1の電源電位ノー
ド2からプルアップ用トランジスタ6を介して第1の電
流値より高い第2の電流値からなる電流が供給されるた
め、図2(b)に示すように、入力端子1に現れる電位
は、時刻t2以降急激に上昇する。その結果、内部回路
20の入力バッファ回路7cの入力ノードの電位は、速
やかに(図2の時刻t3)、入力バッファ回路7cのし
きい値(図2(b)にV1として示す。)以上になり、
入力バッファ回路7cの出力は図2(c)に示すよう
に、論理レベルLから論理レベルHに変化する。入力端
子1に現れる電位が電源電位ノード2に印加される電位
と同じ値となると、プルアップ用トランジスタ6は、第
2の電流値を流せうる状態であるものの、実質的に非導
通状態であり、消費電流の増加を来さない。
【0026】入力バッファ回路7cのしきい値は、一般
に、ノイズマージンを確保するため、入力端子に現れる
論理レベルHと論理レベルLの電位差の略1/2、具体
的には電源電位ノード2に印加される電位の略1/2の
電位にされている。しかるに、この実施の形態1にあっ
ては、入力バッファ回路7cのしきい値より低いしきい
値をもつ第1のインバータ7aを有する制御部30aに
よって、プルアップ用トランジスタ6に流れうる電流値
を、入力端子1に現れる電位が入力バッファ回路7cの
しきい値より低い第1のインバータ7aのしきい値以上
になると、高い電流値となるため、入力端子1に現れる
電位が速やかに入力バッファ回路7cのしきい値を越え
る。従って、入力バッファ回路7cの出力における立上
り時間、つまり、前段の半導体集積回路装置の出力トラ
ンジスタ40aの入力が図2(a)に示すように、論理
レベルHレベルから論理レベルLに変化してから、内部
回路20の入力バッファ回路7cの出力が論理レベルL
から論理レベルHに変化する時間の高速化(動作速度の
高速化)が図れる。
【0027】なお、図8または図9に示した従来例のも
のにおいて、前段の半導体集積回路装置の出力トランジ
スタ40aの入力が論理レベルHであり入力端子1に現
れる電位が論理レベルLである場合に、実施の形態1と
同様に消費電流の低減化を図ってプルアップ用抵抗素子
5,6に流れる電流値を第1の電流値とした場合、前段
の半導体集積回路装置の出力トランジスタ40aの入力
が論理レベルHから論理レベルLに変化すると、入力端
子1に現れる電位は、図2(b)に破線で示すように、
緩やかな曲線を示す。従って、入力端子1に現れる電位
が入力バッファ回路7cのしきい値(図2(b)にV1
として示す。)を越える時間も長くなり、入力バッファ
回路7cの出力における立上り時間も遅くなる。この入
力端子1に現れる電位が緩やかな曲線を示すのは、プル
アップ用抵抗素子5,6に流れる電流値を小さな値とす
るために、プルアップ用抵抗素子5,6の抵抗値を大き
くするので、入力端子1に付随する寄生容量とプルアッ
プ用抵抗素子5,6の抵抗値とで決まる時定数が大きく
なることに起因している。
【0028】以上のように構成された半導体集積回路装
置にあっては、前段の半導体集積回路装置の出力トラン
ジスタ40aの入力が論理レベルHのとき、電源電位ノ
ード2からプルアップ用トランジスタ6、入力端子1お
よび前段の半導体集積回路装置の出力トランジスタ40
aを介して流れる電流が小さな値(第1の電流値)であ
るため、消費電流の低減化が図れるとともに、上記出力
トランジスタ40aの入力が論理レベルHから論理レベ
ルLに変化するとき、入力端子1に現れる電位が入力バ
ッファ回路7cのしきい値より低い時点で、第1の電流
値より高い第2の電流値からなる電流がプルアップ用ト
ランジスタ6から入力端子1に供給されるため、内部回
路20を構成する入力バッファ回路7cの動作速度の高
速化を図れるという効果を有する。また、以上のように
プルアップ用トランジスタおよび第1のトランジスタを
pチャネルMOSトランジスタで、第2および第3のト
ランジスタをnチャネルMOSトランジスタを用いて構
成したことにより、上記の効果が内部回路がMOSトラ
ンジスタで構成されている場合、その低消費電力化と動
作速度の高速化に寄与する度合いが高い。
【0029】実施の形態2.図4はこの発明の半導体集
積回路装置の実施の形態2を示す回路図である。図4は
プルアップ回路を備えた半導体集積回路装置の他の構成
例を示すものである。図4に示した半導体集積回路装置
は、上記した実施の形態1における第1および第2の抵
抗素子5a,5bの代りに、それぞれ第2のトランジス
タ8cおよび第3のトランジスタ8dのオン抵抗値を、
第1および第2の抵抗素子5a,5bの抵抗値になるよ
うに構成したものであり、その他の点については実施の
形態1と同様である。なお、図4において、図1に示し
た符号と同一符号は同一または相当部分を示す。すなわ
ち、第2および第3のトランジスタ8c,8dのゲート
サイズを調整して、第3のトランジスタ8dのオン抵抗
値を第2のトランジスタ8cのオン抵抗値より低くした
ものである。このように構成されたものにあっても、上
記した実施の形態1と同様の動作をし、同様の効果を有
するものである。さらに、チップ面積を削減することが
できるという効果もある。
【0030】実施の形態3.図5はこの発明の半導体集
積回路装置の実施の形態3を示す回路図である。図6は
図5に示した回路の主要部の信号波形を示す波形図であ
る。図5はプルダウン回路を備えた半導体集積回路装置
の構成例を示すものである。図5に示した半導体集積回
路装置は、入力端子1に前段の半導体集積回路装置の出
力回路となるオープンコレクタまたはオープンドレイン
形式の出力トランジスタ40bが接続され、この出力ト
ランジスタ40bの導通/非導通状態によって論理レベ
ルがLまたはHを意味する信号入力で駆動される入力バ
ッファ回路7cを有する内部回路20と、上記入力バッ
ファ回路7cの入力ノードを第2の電源電位ノード3に
印加される電位(接地電位)にプルダウンするためのn
チャネルMOSトランジスタ6からなるプルダウン用ト
ランジスタ16と、このプルダウン用トランジスタ16
を制御する制御部30cとを備えている。
【0031】上記制御部30cは、上記入力バッファ回
路7cの入力ノードに接続され、しきい値が上記入力バ
ッファ回路7cのしきい値より高い電圧に設定されてい
る第1のインバータ7aと、この第1のインバータ7a
に縦続接続される第2のインバータ7bと、ソース電極
が接地電位とされる第2の電源電位ノード3に接続さ
れ、ゲート電極およびドレイン電極が上記プルダウン用
トランジスタ16のゲート電極に接続され、上記プルダ
ウン用トランジスタ16とカレントミラー回路を構成す
るnチヤネルMOSトランジスタからなる第1のトラン
ジスタ16aと、この第1のトランジスタ16aのドレ
イン電極にドレイン電極が第1の抵抗素子5aを介して
接続されるとともに、ソース電極が電源電位が印加され
る第2の電源電位ノード2に接続され、ゲート電極が上
記第1のインバータ7aの出力ノードに接続されるpチ
ヤネルMOSトランジスタからなる第2のトランジスタ
18aと、上記第1トランジスタ16aのドレイン電極
にドレイン電極が第1の抵抗素子5aの抵抗値より低い
抵抗値からなる第2の抵抗素子5bを介して接続される
とともに、ソース電極が第4の電源電位ノード2に接続
され、ゲート電極が第2のインバータ2bの出力ノード
に接続されるpチヤネルMOSトランジスタからなる第
3のトランジスタ18bとを備えている。
【0032】第1のインバータ7aおよび第2のインバ
ータ7bは、上記した実施の形態1と同様に、例えば、
図3に示すように相補的に接続されたpチャネルMOS
トランジスタとnチャネルMOSトランジスタとからな
るインバータ回路によって構成されている。
【0033】プルダウン用トランジスタ16はプルダウ
ン用抵抗素子として機能し、第1のトランジスタ16a
と構成するカレントミラー回路の出力側トランジスタで
ある。このカレントミラー回路のカレントミラー比、す
なわち、第1のトランジスタ16aの電流値に対するプ
ルダウン用トランジスタ16の電流値の比は、1対n
(ここでnは1より大きい値にしている)である。ま
た、第1のトランジスタ16aに流れる電流値は、第2
のトランジスタ18aのオン抵抗値と第1の抵抗素子5
aの抵抗値、実質的には第1の抵抗素子5aの抵抗値、
または、第3のトランジスタ18bのオン抵抗値と第2
の抵抗素子5bの抵抗値、実質的には第2の抵抗素子5
bの抵抗値により決定される。
【0034】次に、上記のように構成された半導体集積
回路装置の動作、主としてプルダウン回路回路の動作に
ついて図5,図6を参照して説明する。いま、図6に示
すように、時刻t0において、前段の半導体集積回路装
置の出力トランジスタ40bの入力信号が図6(a)に
示すように、HレベルからLレベルに変化したとする。
出力トランジスタ40bはこの変化に伴い、非導通状態
から導通状態に変化する。その結果、前段の半導体集積
回路装置の電源電位ノードから出力トランジスタ40b
を介して入力端子1に電流が流れるため、入力端子1に
現れる電位は上昇する。入力端子に現れる電位が上昇す
ると、制御部30cの第1のインバータ7aのの入力ノ
ードの電位が高レベルとなるため、第1のインバータ7
aの出力ノードには論理レベルLが現れ、第2のインバ
ータ7bの出力ノードには論理レベルHが現れる。この
とき、第2のトランジスタ18aのゲート電極には論理
レベルLが印加されるため、ゲート/ソース間電圧VGS
は第2のトランジスタ18aのしきい値を越えるので、
第2のトランジスタ18aは導通状態となる。一方、第
3のトランジスタ18bのゲート電極には論理レベルH
が印加されるため、第3のトランジスタ18bは非導通
状態になる。従って、第1の電源電位ノード2から第2
のトランジスタ18a,第1の抵抗素子5a,第1のト
ランジスタ16aを介して第2の電源電位ノード3に至
る電流パスが形成される。
【0035】このとき、第1のトランジスタ16aに流
れる電流は第1の抵抗素子5aの抵抗値および第2のト
ランジスタ18aのオン抵抗値に依存する。なお、第2
のトランジスタ18aのオン抵抗値は第1の抵抗素子5
aの抵抗値に比し無視できるくらい十分に小さな値とし
ているため、結果として、第1のトランジスタ16aに
流れる電流は、第1の抵抗素子5aの抵抗値に依存す
る。第1の抵抗素子5aの抵抗値は大きな値としている
ため、第1のトランジスタ16aに流れる電流は小さな
値となる。その結果、第1のトランジスタ16aに流れ
る電流値に対するカレントミラー回路を構成しているプ
ルダウン用トランジスタ16に流れる電流値の比は1対
nであるから、プルダウン用トランジスタ16に流れる
電流値は第1のトランジスタ16aに流れる電流値のn
倍になる。このときのプルダウン用トランジスタ16に
流れる電流値を説明の都合上、以下、第1の電流値と呼
ぶ。従って、前段の半導体集積回路装置の出力トランジ
スタ40bが導通状態であり、入力端子1に論理レベル
Hが入力されている状態、つまり、図6における時刻t
0から時刻t1までの期間に、前段の半導体集積回路装
置の電源電位ノード2から出力トランジスタ40b,入
力端子1,プルダウン用トランジスタ16を介して、第
2の電源電位ノード3に電流が流れる。しかるに、この
第1の電流値は、第1の抵抗素子5aの抵抗値に依存
し、非常に小さい値にされているため、消費電流を極力
抑えられる。しかも、入力端子1に現れる電位は、内部
回路の入力バッファ回路7cのしきい値を越えた値に維
持されている。
【0036】なお、出力トランジスタ40bが非導通状
態から導通状態に変化した直後、つまり、出力トランジ
スタ40bが導通状態になってから、制御部30cの第
1のインバータ7aの出力ノードに論理レベルLが現れ
るまでの期間、プルダウン用トランジスタ16に流れる
電流の値は、上記の第1の電流値より高い値(詳細につ
いては後記する。)で以下、説明の都合上、第2の電流
値と呼ぶ。しかし、前段の半導体集積回路装置の出力ト
ランジスタ40bの駆動電流能力が第2の電流値に対し
て、十分大きいため、入力端子1における電位変化の高
速化に対して何等問題はない。
【0037】次に、図6に示すように、時刻t1におい
て、前段の半導体集積回路装置の出力トランジスタ40
bの入力信号が図6(a)に示すように、Lレベルから
Hレベルに変化した場合について説明する。上記出力ト
ランジスタ40bはこの変化に伴い、導通状態から非導
通状態に変化する。つまり、入力端子1側から見た前段
の半導体集積回路装置の出力端子は高インピーダンス状
態になる。従って、入力端子1に現れる電位は、入力端
子1からプルダウン用トランジスタ16を介して第2の
電源電位ノード3に電流が流れるため下降する。換言す
れば、入力端子1における寄生容量に蓄積された電荷が
プルダウン用トランジスタ16を介して第1の電源電位
ノード2へ放電されるため、入力端子1に現れる電位が
下降する。なお、このときの、プルダウン用トランジス
タ16を介して第2の電源電位ノード3へ流れる電流
は、上記の第1の抵抗素子5aの抵抗値に依存した第1
の電流値である。入力端子1に現れる電位が下降し、図
6に示すように、時刻t2において、入力端子1に現れ
る電位が制御部30cのインバータ7aのしきい値(図
6(b)にV2として示す。)以下になると、第1のイ
ンバータ7aの出力ノードに現れる電位は、論理レベル
Lから論理レベルHに変化し、第2のインバータ7bの
出力ノードに現れる電位は、論理レベルHから論理レベ
ルLに変化する。このとき、第2のトランジスタ18a
のゲート電極には論理レベルHが印加されるため、第2
のトランジスタ18aは非導通状態になる。一方、第3
のトランジスタ18bのゲート電極には論理レベルLが
印加されるため、ゲート/ソース間電圧VGSは第3のト
ランジスタ18bのしきい値を越えるので第3のトラン
ジスタ18bは導通状態になる。従って、第1の電源電
位ノード2から第3のトランジスタ18b,第2の抵抗
素子5b,第1のトランジスタ16aを介して、第2の
電源電位ノード3に至る電流パスが形成される。
【0038】このとき、第1のトランジスタ16aに流
れる電流は第2の抵抗素子5bの抵抗値および第3のト
ランジスタ18bのオン抵抗値に依存する。なお、第3
のトランジスタ18bのオン抵抗値は第2の抵抗素子5
bの抵抗値に比し無視できるくらい十分に小さな値とし
ているため、結果として、第1のトランジスタ16aに
流れる電流は、第2の抵抗素子5bの抵抗値に依存す
る。第2の抵抗素子5bの抵抗値は、第1の抵抗素子5
aの抵抗値より小さな値としているため、第1のトラン
ジスタ16aに流れる電流は大きな値となる。その結
果、第1のトランジスタ16a流れる電流値に対するカ
レントミラー回路を構成しているプルダウン用トランジ
スタ16に流れる電流値の比は1対nであるからプルダ
ウン用トランジスタ16に流れる電流値は第1のトラン
ジスタ16aに流れる電流値のn倍になる。このときの
プルダウン用トランジスタ16に流れる電流値は第2の
電流値である。
【0039】従って、入力端子1からプルダウン用トラ
ンジスタ16を介してに第2の電源電位ノード3へ第1
の電流値より高い第2の電流値からなる電流が流れるた
め、図6(b)に示すように、入力端子1に現れる電位
は、時刻t2以降急激に下降する。その結果、内部回路
20の入力バッファ回路7cの入力ノードの電位は、速
やかに(図6の時刻t3)、入力バッファ回路7cのし
きい値(図6(b)にV1として示す。)以下になり、
入力バッファ回路7cの出力は図6(c)に示すよう
に、論理レベルHから論理レベルLに変化する。入力端
子1に現れる電位が第2の電源電位ノード3に印加され
る電位と同じ値(接地電位)にとなると、プルダウン用
トランジスタ16は、第2の電流値を流せうる状態であ
るものの、実質的に非導通状態であり、前段の半導体集
積回路装置の消費電流の増加を来さない。
【0040】入力バッファ回路7cのしきい値は、一般
に、ノイズマージンを確保するため、入力端子に現れる
論理レベルHと論理レベルLの電位差の略1/2、具体
的には電源電位ノード2に印加される電位の略1/2の
電位にされている。しかるに、この実施の形態3にあっ
ては、入力バッファ回路7cのしきい値より高いしきい
値をもつ第1のインバータ7aを有する制御部30cに
よって、プルダウン用トランジスタ6に流れうる電流値
を、入力端子1に現れる電位が入力バッファ回路7cの
しきい値より高い第1のインバータ7aのしきい値以下
になると、高い電流値となすため、入力端子1に現れる
電位が速やかに入力バッファ回路7cのしきい値以下に
なる。従って、入力バッファ回路7cの出力における立
下がり時間、つまり、前段の半導体集積回路装置の出力
トランジスタ40bの入力が図2(a)に示すように、
論理レベルHレベルから論理レベルLに変化してから、
内部回路20の入力バッファ回路7cの出力が論理レベ
ルHから論理レベルLに変化する時間の高速化(動作速
度の高速化)が図れる。
【0041】以上のように構成された半導体集積回路装
置にあっては、前段の半導体集積回路装置の出力トラン
ジスタ40bの入力が論理レベルLのとき、この出力ト
ランジスタ40b,入力端子1およびプルダウン用トラ
ンジスタ16を介して第2の電源電位ノード3へ流れる
電流が小さな値(第1の電流値)であるため、前段の半
導体集積回路装置の消費電流の低減化が図れるととも
に、上記出力トランジスタ40bの入力が論理レベルL
から論理レベルHに変化するとき、入力端子1に現れる
電位が入力バッファ回路7cのしきい値より高い時点
で、第1の電流値より高い第2の電流値からなる電流
が、入力端子1からプルダウン用トランジスタ16を介
して引き抜かれるため、内部回路20を構成する入力バ
ッファ回路7cの動作速度の高速化を図れるという効果
を有する。また、以上のように、プルダウン用トランジ
スタおよび第一のトランジスタをnチャネルMOSトラ
ンジスタで、第二および第三のトランジスタがpチャネ
ルMOSトランジスタを用いて構成したことにより、上
記の効果が内部回路がMOSトランジスタで構成されて
いる場合、その低消費電力化と動作速度の高速化に寄与
する度合いが高い。
【0042】実施の形態4.図7はこの発明の半導体集
積回路装置の実施の形態4を示す回路図である。図7は
プルダウン回路を備えた半導体集積回路装置の他の構成
例を示すものである。図7に示した半導体集積回路装置
は、上記した実施の形態3における第1および第2の抵
抗素子5a,5bの代りに、それぞれ第2のトランジス
タ18cおよび第3のトランジスタ18dのオン抵抗値
を第1および第2の抵抗素子5a,5bの抵抗値になる
よう構成としたものであり、その他の点については実施
の形態3と同様である。なお、図7において、図5に示
した符号と同一符号は同一または相当部分を示す。すな
わち、第2および第3のトランジスタ18c,18dの
ゲートサイズを調整して、第3のトランジスタ18dの
オン抵抗値を第2のトランジスタ18cのオン抵抗値よ
り低くしたものである。このように構成されたものにあ
っても、上記した実施の形態3と同様の動作をし、同様
の効果を有する。さらにチップ面積を削減することがで
きるという効果もある。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1に係わる発明の半
導体集積回路装置によれば、入力信号を受ける入力端
子、この入力端子に入力ノードが接続され、上記入力端
子に現れる電位がしきい値未満であると第1の論理レベ
ル、上記しきい値以上であると第2の論理レベルとなる
2値の信号を出力する入力バッファ回路を有する内部回
路、上記入力端子と電源電位ノードとの間に接続される
プルアップ用トランジスタ、上記入力端子に現れる電位
が上記入力バッファ回路のしきい値より低い電位である
所定電位未満であると、上記プルアップ用トランジスタ
を第1の電流値からなる電流が流れうる状態とし、上記
所定電位以上であると上記プルアップ用トランジスタを
上記第1の電流値より高い第2の電流値からなる電流が
流れうる状態とする制御部を備えたので、上記入力端子
に現れる電位が、上記入力バッファ回路のしきい値より
低い電位である所定電位未満であるとき、上記第1の電
流値を低い電流値に抑えて消費電流を削減し、上記所定
電位以上に変化するとき、上記第1の電流値より高い第
2の電流値からなる電流を流して上記入力バッファ回路
の立上り時間を短くし上記内部回路の動作速度を高速化
した半導体集積回路装置を得ることができる。
【0044】また、請求項2に係わる発明の半導体集積
回路装置によれば、請求項1記載の半導体集積回路装置
の制御部が、上記入力端子に入力ノードが接続され、上
記所定電位からなるしきい値を有する第1のインバータ
と、この第1のインバータの出力ノードに接続される第
2のインバータと、上記プルアップ用トランジスタが接
続される電源電位ノードである第1の電源電位ノードに
一方の主電極が接続され、制御電極が他方の主電極に接
続されるとともに上記プルアップ用トランジスタの制御
電極に接続され、上記プルアップ用トランジスタとカレ
ントミラー回路を構成する第1のトランジスタと、この
第1のトランジスタの他方の主電極に一端が接続される
第1の抵抗素子と、この第1の抵抗素子の他端と上記第
1の電源電位ノードより低い電位が印加される第2の電
源電位ノードとの間に接続され、制御電極が上記第1の
インバータの出力ノードに接続される第2のトランジス
タと、上記第2のトランジスタの他方の主電極に一端が
接続され、抵抗値が上記第1の抵抗素子より低い第2の
抵抗素子と、上記第2の抵抗素子の他端と上記第2の電
源電位ノードとの間に接続され、制御電極が上記第2の
インバータの出力ノード接続される第3のトランジスタ
と、を備えたので、上記入力端子に現れる電位が、内部
回路の入力バッファ回路のしきい値より低い電位である
所定電位未満であるとき、上記第1の抵抗素子により上
記第1の電流値を低い電流値に抑えて消費電流を削減
し、上記所定電位以上に変化するとき、上記第2の抵抗
素子により上記第1の電流値より高い第2の電流値から
なる電流を流して上記入力バッファ回路の立上り時間を
短くし上記内部回路の動作速度を高速化した半導体集積
回路装置を得ることができる。
【0045】また、請求項3に係わる発明の半導体集積
回路装置によれば、請求項1記載の半導体集積回路装置
の制御部が、入力端子に入力ノードが接続され、所定電
位からなるしきい値を有する第1のインバータと、この
第1のインバータの出力ノードに入力ノードが接続され
る第2のインバータと、プルアップ用トランジスタが接
続される電源電位ノードである第1の電源電位ノードに
一方の主電極が接続され、制御電極が他方の主電極に接
続されるとともに、上記プルアップ用トランジスタの制
御電極に接続され、上記プルアップ用トランジスタとカ
レントミラー回路を構成する第1のトランジスタと、こ
の第1のトランジスタの他方の主電極と上記る第1の電
源電位ノードより低い電位が印加される第2の電源電位
ノードとの間に接続され、制御電極が上記第1のインバ
ータの出力ノードに接続される第2のトランジスタと、
上記第1のトランジスタの他方の主電極と上記第2の電
源電位ノードとの間に接続され、制御電極が上記第2の
インバータの出力ノードに接続され、オン抵抗値が上記
第2のトランジスタのオン抵抗値より低い第3のトラン
ジスタと、を備えたので、上記入力端子に現れる電位
が、上記入力バッファ回路のしきい値より低い電位であ
る所定電位未満であるとき、上記第2のトランジスタの
ゲートサイズにより上記第1の電流値を低い電流値に抑
えて消費電流を削減し、上記所定電位以上に変化すると
き、上記第3のトランジスタのゲートサイズにより上記
第1の電流値より高い第2の電流値からなる電流を流し
て上記入力バッファ回路の立上り時間を短くし上記内部
回路の動作速度を高速化した半導体集積回路装置を得る
ことができる。
【0046】また、請求項4に係わる発明の半導体集積
回路装置によれば、請求項1もしくは請求項2記載の半
導体集積回路装置のプルアップ用トランジスタおよび第
1のトランジスタがpチャネルMOSトランジスタであ
り、第2および第3のトランジスタがnチャネルMOS
トランジスタであることにより、内部回路がMOSトラ
ンジスタで構成されている場合、その低消費電力化と動
作速度の高速化に寄与する度合いが高い半導体集積回路
装置を得ることができる。
【0047】また、請求項5に係わる発明の半導体集積
回路装置によれば、入力信号を受ける入力端子、この入
力端子に入力ノードが接続され、上記入力端子に現れる
電位がしきい値未満であると第1の論理レベル、上記し
きい値以上であると第2の論理レベルとなる2値の信号
を出力する入力バッファ回路を有する内部回路、上記入
力端子と電源電位ノードとの間に接続されるプルダウン
用トランジスタ、上記入力端子に現れる電位が上記入力
バッファ回路のしきい値より高い電位である所定電位を
越えていると、上記プルダウン用トランジスタを第1の
電流値からなる電流が流れうる状態とし、上記所定電位
以下であると上記プルダウン用トランジスタを上記第1
の電流値より高い第2の電流値からなる電流が流れうる
状態とする制御部を備えたので、上記入力端子に現れる
電位が上記入力バッファ回路のしきい値より高い電位で
ある所定電位を越えていると、上記第1の電流値を低い
電流値に抑えて消費電流を削減し、上記所定電位以下で
あると、上記第1の電流値より高い第2の電流値からな
る電流を流して上記入力バッファ回路の立上り時間を短
くし上記内部回路の動作速度を高速化した半導体集積回
路装置を得ることができる。
【0048】また、請求項6に係わる発明の半導体集積
回路装置によれば、請求項5記載の半導体集積回路装置
の制御部が、入力端子に入力ノードが接続され、所定電
位からなるしきい値を有する第1のインバータと、この
第1のインバータの出力ノードに入力ノードが接続され
る第2のインバータと、プルアップ用トランジスタが接
続される電源電位ノードである第1の電源電位ノードに
一方の主電極が接続され、制御電極が他方の主電極に接
続されるとともに上記プルアップ用トランジスタの制御
電極に接続され、上記プルアップ用トランジスタとカレ
ントミラー回路を構成する第1のトランジスタと、この
第1のトランジスタの他方の主電極に一端が接続される
第1の抵抗素子と、この第1の抵抗素子の他端と上記第
1の電源電位ノードより低い電位が印加される第2の電
源電位ノードとの間に接続され、制御電極が上記第1の
インバータの出力ノードに接続される第2のトランジス
タと、上記第2のトランジスタの他方の主電極に一端が
接続され、抵抗値が上記第1の抵抗素子より低い第2の
抵抗素子と、上記第2の抵抗素子の他端と上記第2の電
源電位ノードとの間に接続され、制御電極が上記第2の
インバータの出力ノード接続される第3のトランジスタ
と、を備えたので、上記入力端子に現れる電位が上記入
力バッファ回路のしきい値より高い電位である所定電位
を越えていると、第1の抵抗素子により上記第1の電流
値を低い電流値に抑えて消費電流を削減し、上記所定電
位以下であると、第2の抵抗素子により上記第1の電流
値より高い第2の電流値からなる電流を流して上記入力
バッファ回路の立上り時間を短くし上記内部回路の動作
速度を高速化した半導体集積回路装置を得ることができ
る。
【0049】また、請求項7に係わる発明の半導体集積
回路装置によれば、請求項5記載の半導体集積回路装置
の制御部が、入力端子に入力ノードが接続され、所定電
位からなるしきい値を有する第1のインバータと、この
第1のインバータの出力ノードに入力ノードが接続され
る第2のインバータと、プルダウン用トランジスタが接
続される電源電位ノードである第2の電源電位ノードに
一方の主電極が接続され、制御電極が他方の主電極に接
続されるとともに上記プルダウン用トランジスタの制御
電極に接続され、上記プルダウン用トランジスタとカレ
ントミラー回路を構成する第1のトランジスタと、この
第1のトランジスタの他方の主電極と上記第2の電源電
位ノードより高い電位が印加される第1の電源電位ノー
ドとの間に接続され、制御電極が上記第1のインバータ
の出力ノードに接続される第2のトランジスタと、上記
第1のトランジスタの他方の主電極と上記第1の電源電
位ノードとの間に接続され、制御電極が上記第2のイン
バータの出力ノード接続され、オン抵抗値が上記第2の
トランジスタのオン抵抗値より低い第3のトランジスタ
と、を備えたので、上記入力端子に現れる電位が上記入
力バッファ回路のしきい値より高い電位である所定電位
を越えていると、上記第2のトランジスタのゲートサイ
ズにより上記第1の電流値を低い電流値に抑えて消費電
流を削減し、上記所定電位以下であると、上記第3のト
ランジスタのゲートサイズにより上記第1の電流値より
高い第2の電流値からなる電流を流して上記入力バッフ
ァ回路の立上り時間を短くし上記内部回路の動作速度を
高速化した半導体集積回路装置を得ることができる。
【0050】また、請求項8に係わる発明の半導体集積
回路装置によれば、請求項6もしくは請求項7記載の半
導体集積回路装置のプルダウン用トランジスタおよび第
1のトランジスタがnチャネルMOSトランジスタであ
り、第2および第3のトランジスタがpチャネルMOS
トランジスタであることにより、内部回路がMOSトラ
ンジスタで構成されている場合、その低消費電力化と動
作速度の高速化に寄与する度合いが高い半導体集積回路
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の半導体集積回路装置の実施の形態
1を示す回路図である。
【図2】 図1に示した回路の主要部における信号波形
を示す波形図である。
【図3】 図1,図5に示した制御部のインバータの回
路図例である。
【図4】 この発明の半導体集積回路装置の実施の形態
2を示す回路図である。
【図5】 この発明の半導体集積回路装置の実施の形態
3を示す回路図である。
【図6】 図5に示した回路の主要部における信号波形
を示す波形図である。
【図7】 この発明の半導体集積回路装置の実施の形態
4を示す回路図である。
【図8】 従来のプルアップ回路を示す回路図である。
【図9】 従来の他のプルアップ回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 入力端子(内部回路の入力ノード)、2 第1の電
源電位ノード、3第2の電源電位ノード、5a,5b
抵抗素子、6 プルアップ用トランジスタ、6a 第1
のトランジスタ、7a 第1のインバータ、7b 第2
のインバータ、7c 内部回路の入力バッファ回路、8
a 第2のトランジスタ、8b 第3のトランジスタ、
8c 第2のトランジスタ、8d 第3のトランジス
タ、16 プルダウン用MOSトランジスタ、16a
第1のトランジスタ、18a第2のトランジスタ、18
b 第3のトランジスタ、18c 第2のトランジス
タ、18d 第3のトランジスタ、20 内部回路、3
0a,30b,30c,30d プルダウン用トランジ
スタの制御部、40a,40b 前段の半導体集積回路
装置の出力トランジスタ、41a,41b 前段の半導
体集積回路装置の出力トランジスタの出力ノード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を受ける入力端子、 この入力端子に入力ノードが接続され、上記入力端子に
    現れる電位がしきい値未満であると第一の論理レベル、
    上記しきい値以上であると第二の論理レベルとなる2値
    の信号を出力する入力バッファ回路を有する内部回路、 上記入力端子と電源電位ノードとの間に接続されるプル
    アップ用トランジスタ、 上記入力端子に現れる電位が上記入力バッファ回路のし
    きい値より低い電位である所定電位未満であると、上記
    プルアップ用トランジスタを第一の電流値からなる電流
    が流れうる状態とし、上記所定電位以上であると上記プ
    ルアップ用トランジスタを上記第一の電流値より高い第
    二の電流値からなる電流が流れうる状態とする制御部を
    備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 制御部は、 入力端子に入力ノードが接続され、所定電位からなるし
    きい値を有する第一のインバータと、この第一のインバ
    ータの出力ノードに入力ノードが接続される第二のイン
    バータと、 プルアップ用トランジスタが接続される電源電位ノード
    である第一の電源電位ノードに一方の主電極が接続さ
    れ、制御電極が他方の主電極に接続されるとともに上記
    プルアップ用トランジスタの制御電極に接続され、上記
    プルアップ用トランジスタとカレントミラー回路を構成
    する第一のトランジスタと、 この第一のトランジスタの他方の主電極に一端が接続さ
    れる第一の抵抗素子と、この第一の抵抗素子の他端と上
    記第一の電源電位ノードより低い電位が印加される第二
    の電源電位ノードとの間に接続され、制御電極が上記第
    一のインバータの出力ノードに接続される第二のトラン
    ジスタと、 上記第二のトランジスタの他方の主電極に一端が接続さ
    れ、抵抗値が上記第一の抵抗素子より低い第二の抵抗素
    子と、 上記第二の抵抗素子の他端と上記第二の電源電位ノード
    との間に接続され、制御電極が上記第二のインバータの
    出力ノード接続される第三のトランジスタと、を備えて
    いることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路装
    置。
  3. 【請求項3】 制御部は、 入力端子に入力ノードが接続され、所定電位からなるし
    きい値を有する第一のインバータと、この第一のインバ
    ータの出力ノードに入力ノードが接続される第二のイン
    バータと、 プルアップ用トランジスタが接続される電源電位ノード
    である第一の電源電位ノードに一方の主電極が接続さ
    れ、制御電極が他方の主電極に接続されるとともに、上
    記プルアップ用トランジスタの制御電極に接続され、上
    記プルアップ用トランジスタとカレントミラー回路を構
    成する第一のトランジスタと、 この第一のトランジスタの他方の主電極と上記る第一の
    電源電位ノードより低い電位が印加される第二の電源電
    位ノードとの間に接続され、制御電極が上記第一のイン
    バータの出力ノードに接続される第二のトランジスタ
    と、 上記第一のトランジスタの他方の主電極と上記第二の電
    源電位ノードとの間に接続され、制御電極が上記第二の
    インバータの出力ノードに接続され、オン抵抗値が上記
    第二のトランジスタのオン抵抗値より低い第三のトラン
    ジスタと、を備えていることを特徴とする請求項1記載
    の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 プルアップ用トランジスタおよび第一の
    トランジスタがpチャネルMOSトランジスタであり、
    第二および第三のトランジスタがnチャネルMOSトラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 入力信号を受ける入力端子、 この入力端子に入力ノードが接続され、上記入力端子に
    現れる電位がしきい値未満であると第一の論理レベル、
    上記しきい値以上であると第二の論理レベルとなる2値
    の信号を出力する入力バッファ回路を有する内部回路、 上記入力端子と電源電位ノードとの間に接続されるプル
    ダウン用トランジスタ、 上記入力端子に現れる電位が上記入力バッファ回路のし
    きい値より高い電位である所定電位を越えていると、上
    記プルダウン用トランジスタを第一の電流値からなる電
    流が流れうる状態とし、上記所定電位以下であると上記
    プルダウン用トランジスタを上記第一の電流値より高い
    第二の電流値からなる電流が流れうる状態とする制御部
    を備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 制御部は、 入力端子に入力ノードが接続され、所定電位からなるし
    きい値を有する第一のインバータと、この第一のインバ
    ータの出力ノードに入力ノードが接続される第二のイン
    バータと、 プルダウン用トランジスタが接続される電源電位ノード
    である第二の電源電位ノードに一方の主電極が接続さ
    れ、制御電極が他方の主電極に接続されるとともに上記
    プルダウン用トランジスタの制御電極に接続され、上記
    プルダウン用トランジスタとカレントミラー回路を構成
    する第一のトランジスタと、 この第一のトランジスタの他方の主電極に一端が接続さ
    れる第一の抵抗素子と、この第一の抵抗素子の他端と上
    記第一の電源電位ノードより低い電位が印加される第二
    の電源電位ノードとの間に接続され、制御電極が上記第
    一のインバータの出力ノードに接続される第二のトラン
    ジスタと、 上記第二のトランジスタの他方の主電極に一端が接続さ
    れ、抵抗値が上記第一の抵抗素子より低い第二の抵抗素
    子と、 上記第二の抵抗素子の他端と上記第一の電源電位ノード
    との間に接続され、制御電極が上記第二のインバータの
    出力ノード接続される第三のトランジスタと、を備えて
    いることを特徴とする請求項5記載の半導体集積回路装
    置。
  7. 【請求項7】 制御部は、 入力端子に入力ノードが接続され、所定電位からなるし
    きい値を有する第一のインバータと、この第一のインバ
    ータの出力ノードに入力ノードが接続される第二のイン
    バータと、 プルダウン用トランジスタが接続される電源電位ノード
    である第二の電源電位ノードに一方の主電極が接続さ
    れ、制御電極が他方の主電極に接続されるとともに上記
    プルダウン用トランジスタの制御電極に接続され、上記
    プルダウン用トランジスタとカレントミラー回路を構成
    する第一のトランジスタと、 この第一のトランジスタの他方の主電極と上記第二の電
    源電位ノードより高い電位が印加される第一の電源電位
    ノードとの間に接続され、制御電極が上記第一のインバ
    ータの出力ノードに接続される第二のトランジスタと、 上記第一のトランジスタの他方の主電極と上記第一の電
    源電位ノードとの間に接続され、制御電極が上記第二の
    インバータの出力ノード接続され、オン抵抗値が上記第
    二のトランジスタのオン抵抗値より低い第三のトランジ
    スタと、を備えていることを特徴とする請求項5記載の
    半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 プルダウン用トランジスタおよび第一の
    トランジスタがnチャネルMOSトランジスタであり、
    第二および第三のトランジスタがpチャネルMOSトラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項6または請求項
    7記載の半導体集積回路装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014187508A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Lapis Semiconductor Co Ltd 半導体装置及びパワーダウン制御方法

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