JPH1029453A - 車内部品の取付構造 - Google Patents

車内部品の取付構造

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JPH1029453A
JPH1029453A JP20540296A JP20540296A JPH1029453A JP H1029453 A JPH1029453 A JP H1029453A JP 20540296 A JP20540296 A JP 20540296A JP 20540296 A JP20540296 A JP 20540296A JP H1029453 A JPH1029453 A JP H1029453A
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vehicle
cylindrical portion
clip
mounting hole
molded ceiling
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JP20540296A
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Yoshito Hama
義人 浜
Shigematsu Tamura
重松 田村
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形天井材の取付と車内部品の取付を共通の
クリップを用いて行え、しかも作業時にボルト等のねじ
部品を誤って落とす恐れがなく、加えて車体にナットを
溶接しておく必要もなく、取付作業が極めて簡単にな
る、自動車用成形天井材への車内部品の取付構造を提供
する。 【解決手段】 自動車車体10に形成された部品取付孔
11に、筒部42を有する樹脂製のクリップ41が挿入
固定され、取付孔23の形成された成形天井材21が前
記車体の車内側表面に配置されるとともに、内周に雄ね
じ部品仮保持用のひれ片35を有する取付孔34の形成
された車内部品31が、該車内部品の取付孔を成形天井
材の取付孔に位置合わせして成形天井材の車内側表面に
配置され、前記車内部品および成形天井材の取付孔を介
して雄ねじ部品50が車内側から前記クリップの筒部に
挿入係止されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車内部品の取付
構造、特には自動車用成形天井材を介して車体に車内部
品を取り付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の天井においては、図12および
そのB−B断面を示す図13のように、車体(ボディ)
91の内側に成形天井材92が取り付けられて、断熱性
や装飾性等の付与がなされるとともに、その成形天井材
92の車内側表面に、アシストグリップやコートフック
等の車内部品93, 94が取り付けられる。
【0003】ところで、前記車内部品93, 94は、乗
員がアシストグリップにつかまった際、あるいは上着等
をコートフックに引っ掛けた際にもがたつかないよう、
成形天井材92を介して車体91に固定されることが多
い。そのため、車内部品93, 94の取付部位では成形
天井材92の取付部を兼ねることが多い。
【0004】従来における車内部品の取付構造にあって
は、図14に示すように、成形天井材92の複数箇所を
樹脂クリップ95によって車体91に仮保持し、次い
で、図13のように前記成形天井材92の表面所定位置
に前記車内部品93をあてがいながら、該車内部品9
3、成形天井材92および車体91にボルト96を挿通
し、あらかじめ車体91裏面に固着したナット97に前
記ボルトを螺合させるのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の構造に
おいては、成形天井材の仮保持用にクリップが余分に必
要となる問題に加え、作業者が車内部品を上向きに保持
しながらボルトの挿通およびナットとの螺合作業をしな
ければならないため、作業時にボルトを落とし易く、手
間取る問題、さらには、あらかじめ車体にナットを溶接
しておかねばならず、作業が煩雑となる問題等がある。
【0006】この発明は、前記の点に鑑みなされたもの
で、成形天井材の取付と車内部品の取付を共通のクリッ
プを用いて行え、しかも作業時にボルト等のねじ部品を
誤って落とす恐れがなく、加えて車体にナットを溶接し
ておく必要もなく、取付作業を極めて簡単に行える、自
動車用成形天井材への車内部品の取付構造を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、自動
車車体に成形天井材を介して車内部品が取り付けられる
構造において、車体に形成された部品取付孔に、筒部を
有する樹脂製のクリップが挿入固定され、取付孔の形成
された成形天井材が前記車体の車内側表面に配置される
とともに、内周に雄ねじ部品仮保持用のひれ片を有する
取付孔の形成された車内部品が、該車内部品の取付孔を
成形天井材の取付孔に位置合わせして成形天井材の車内
側表面に配置され、前記車内部品および成形天井材の取
付孔を介して雄ねじ部品が車内側から前記クリップの筒
部に挿入係止されていることを特徴とする。
【0008】前記請求項1の発明にあっては、車内部品
に形成された取付孔の内周に雄ねじ部品仮保持用のひれ
片を有するため、車内部品を成形天井材を介して車体に
取り付ける際に、あらかじめ車内部品の取付孔に雄ねじ
部品を適当量挿入しておけば、前記雄ねじ部品外周のね
じ部分に仮保持用のひれ片が係止して、雄ねじ部品が車
内部品の取付孔に仮保持されることになる。したがっ
て、前記車内部品を成形天井材および車体に取り付ける
際に、雄ねじ部品が落下せず、車内部品の取付作業が容
易になる。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、クリップの筒部に該筒部の径方向と直交する軸方向
に沿ってスリットが形成され、前記筒部の基部に該筒部
の外周面から張り出す取付部を有するとともに、該取付
部との間で車体の部品取付孔の内周縁を挟持する挟持用
突部が前記筒部の外周面に形成され、かつ前記筒部の内
面に雌ねじと該雌ねじ部分の先端側に筒部の内径を小に
する小径部とが形成されていて、前記筒部に挿入係止さ
れた雄ねじ部品により前記筒部の小径部が外方へ押され
て筒部が押し広げられていることを特徴とする。
【0010】前記請求項2の発明にあっては、雄ねじ部
品をクリップの筒部に挿入することにより筒部がスリッ
トの存在および小径部によって押し広げられ、クリップ
の筒部が車体の部品取付孔に確実に固定される。また、
前記クリップは樹脂製からなって筒部にスリットが形成
され、かつ筒部内面に雌ねじを有するため、車内部品の
取付時に雄ねじ部品をクリップの筒部内に押し込めば、
前記スリットによって筒部が押し広げられ、それにより
雄ねじ部品が筒部内面の雌ねじを乗り越えながら筒部内
を進み、押し込みが停止された時点で筒部の雌ねじと係
合する。したがって、雄ねじ部品を回すことなく単に押
すだけで筒部に係合させることができ、作業がきわめて
迅速、簡単となる。加えて、前記雄ねじ部品とクリップ
の筒部とが互いにねじによって係合しているため、車内
部品を取り外す際には、雄ねじ部品を回してクリップの
筒部から簡単に外すことができ、車内部品の取り外し作
業を容易に行える。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の構造の一例を示す
車内の断面図、図2は同実施例における車内部品の側面
図、図3は図2のA矢視図、図4は図3の4−4断面
図、図5は同実施例におけるクリップの斜視図、図6は
同実施例における車内部品取付時を示す断面図、図7は
他の取付例を示す断面図である。また図8はさらに他の
実施例のクリップおよび成形天井材の取付孔付近を示す
斜視図、図9はそのクリップが取り付けられた成形天井
材の取付孔付近を示す断面図、図10はさらに他の実施
例のクリップが取り付けられた成形天井材の取付孔付近
を示す断面図、図11はさらに他の実施例における成形
天井材等を示す斜視図である。
【0012】図1に示すように、この発明の構造にあっ
ては、自動車の車体10に、成形天井材21および車内
部品31がクリップ41および雄ねじ部品50を用いて
取り付けられる。車体10には、車内部品31が取り付
けられる部分に、部品取付孔11が形成されている。こ
の部品取付孔11は、成形天井材21および車内部品3
1を車体10に取り付けるのに利用されるもので、通
常、車体10の天井部の下縁付近に設けられる。なお、
この部品取付孔11の大きさは、後記するクリップ41
の筒部42が挿入可能な大きさからなる。
【0013】成形天井材21は、車内の天井形状に成形
された樹脂板、あるいは繊維強化樹脂板、レジンフェル
ト、またはそれらの表面にファブリック等の表皮が積層
されたもの等からなり、前記車体10の部品取付孔11
の位置に合わせて取付孔23が形成されている。この成
形天井材21の取付孔23は、前記車体10に成形天井
材21および車内部品31を取り付けるのに用いられる
もので、後記する雄ねじ部品50の軸部が挿通する大き
さからなる。
【0014】車内部品31は、その側面を示す図2のよ
うなアシストグリップや、図示しないコートフックまた
はサンバイザー等のように、成形天井材21の車内側表
面に取り付けられるものが対象となる。この例の車内部
品31は塩化ビニル樹脂等の樹脂からなる射出成形品で
あって、図2およびそのA矢視図である図3さらにはそ
の4−4断面を示す図4から容易に理解されるように、
取付部32の表側から裏側(取付部側)に向けて窪んだ
凹部33が形成され、該凹部33に取付孔34が貫通形
成されている。
【0015】前記車内部品31の取付孔34は雄ねじ部
品50が挿通されるもので、取付孔34内周に雄ねじ部
品仮保持用のひれ片35が突出形成されている。このひ
れ片35は、車内部品31を成形天井材21および車体
10に取り付ける際に、図4の鎖線で示すように、雄ね
じ部品50の外周のねじ51に係合して、車内部品31
の取付作業の間、雄ねじ部品50を仮保持し車内部品3
1の取付孔34から落下しないようにするもので、車内
部品31の射出成形時に同時に形成される。また、この
ひれ片35は雄ねじ部品31が車内部品の取付孔34に
挿通される際に変形して、雄ねじ部品31の外周のねじ
部に確実に係止できるよう、薄肉にされるとともに、ひ
れ片35の先端が描く円の内径が雄ねじ部品31の軸径
より小となるように形成されている。この例のひれ片3
5にあっては、ドーナツ状からなって、その幅(突出長
さ)が1.5〜2mm程度、厚みがひれ片35の基部で
0.5mm程度、ひれ片35の先端で0.3mm程度に
されている。
【0016】また、この例のひれ片35にあっては、雄
ねじ部品50の挿入を容易にするとともに雄ねじ部品5
0の仮保持を確実にするためスリット36が形成され、
それによってひれ片35が変形および復元しやすくされ
ている。
【0017】クリップ41は、雄ねじ部品50とによっ
て前記成形天井材21および車内部品31を車体10に
取り付けるためのもので、ナイロン等の樹脂からなり、
図5からよりよく理解されるように、筒部42を有す
る。
【0018】前記筒部42は、前記車体10の部品取付
孔11に挿入される部分で、その部品取付孔11の内径
と略等しい外径を有する。この筒部42には、径方向と
直交する軸方向(矢印Bで示す方向)に沿ってスリット
43が形成されている。この筒部42のスリット43
は、筒部42を車体10の部品取付孔11に挿入する際
に、筒部42を閉じる方向(筒部の径を小さくする内向
き)へ弾性変形できるようにして車体10の部品取付孔
11への筒部42の挿入(装着)を容易にし、また、雄
ねじ部品50を筒部42に挿入した際には筒部42を広
げる方向(筒部の径を大きくする外向き)へ弾性変形で
きるようにして、クリップ41を部品取付孔11に確実
に固定するものである。
【0019】前記筒部42の基部には該筒部42の外周
面44から張り出す取付部45が形成され、その取付部
45との間に隙間dを設けて挟持用突部46が筒部42
の外周面44に形成されている。前記取付部45と挟持
用突部46間の隙間d部分は、前記車体10の部品取付
孔11の内周縁を挟持するためのもので、その挟持によ
りクリップ41が車体10に固定される。前記隙間d
は、車体10の部品取付孔11に装着されたクリップ4
1や成形天井材21および車内部品31がガタツクこと
のないよう、前記部品取付孔11の内周縁の厚みと略等
しくされる。
【0020】なお、前記挟持用突部46は、車体10の
部品取付孔11にクリップ41の筒部42をその先端側
から挿入する際に、挟持用突部46が部品取付孔11を
通り易く、挿入後は車体の部品取付孔11から筒部42
が抜け難くなるようにするため、クリップの筒部42の
先端側から取付部45に向かって筒部42の外周面44
からの突出量が大きくされている。
【0021】また、前記クリップ41の筒部42の内面
には、雌ねじ47が形成され、さらにその雌ねじ47部
分の先端側に筒部42の内径を小にする小径部48が形
成されている。
【0022】前記筒部42内面の雌ねじ47は、車内部
品10を成形天井材21および車体10に取り付ける際
に、雄ねじ部品50外周のねじと係合して雄ねじ部品5
0を筒部50に係止し、一方、車内部品10を成形天井
材21から外す際には、雄ねじ部品50を回すことによ
ってクリップの筒部42から雄ねじ部品50が抜けるよ
うにするものである。
【0023】前記小径部48は、雄ねじ部品50がクリ
ップ41の筒部42に挿入された際に雄ねじ部品50の
先端側外面で外方へ押され、それにより筒部42を押し
広げて車体10の部品取付孔11に筒部42を確実に固
定するものである。従って、この小径部48は、雄ねじ
部品50が前記筒部42に挿入された際に、雄ねじ部品
50の先端位置よりも筒部42の取付部45側となるよ
うに設けられ、かつ小径部48における筒部42の内径
が雄ねじ部品50の軸部の外径より小、例えば0.5m
m程度小に形成される。なお、この小径部48は、前記
筒部42のスリット43の位置で分断された環状突部の
他に、筒部42の内周面に所定間隔で設けられた複数の
突起で構成されてもよい。
【0024】雄ねじ部品50は、前記クリップ41の筒
部42に挿入係止されて、該筒部42を広げ、成形天井
材21および車内部品31を車体10に固定している。
この雄ねじ部品50は、樹脂製または金属製からなり、
前記筒部42の雌ねじ47と螺合するねじ51が外周に
形成され、頭部52には回転用の溝(図示せず)を有す
る。この雄ねじ部品50の長さは、前記成形天井材21
および車内部品31の取付孔23,34を介してクリッ
プ41の筒部42に雄ねじ部品50が完全に挿入された
際に、雄ねじ部品50の先端が前記筒部42の小径部4
8を越える寸法とされ、また雄ねじ部品50の頭部52
の径は、車内部品31の取付孔34より大とされる。
【0025】次に、前記成形天井材21および車内部品
31の車体10への取付例について説明する。まず、図
6に示すように、前記車体10の部品取付孔11に前記
クリップ41を筒部42の先端側が車体側を向くように
して挿入し、前記筒部42の取付部45と挟持用突部4
6間で車体10の部品取付孔11内周縁を挟持すること
によって車体10の部品取付孔11に取り付ける。
【0026】他方、前記車内部品31の取付孔34に
は、雄ねじ部品50を所定量挿入し、取付孔34内周の
前記ひれ片35(図1, 図4等に示す)と雄ねじ部品5
0外周のねじ51との接触により、雄ねじ部品50を車
内部品31の取付孔34に仮保持する。
【0027】そして、前記雄ねじ部品50の先端側を前
記成形天井材21の取付孔23に挿入して、成形天井材
21の車内側表面に車内部品31を配置し、その状態で
雄ねじ部品50の先端を、前記車体10に固定されたク
リップ41の筒部42内に車内側から押し込む。その
際、雄ねじ部品50は頭部52が下向きとなるが、前記
車内部品31の取付孔34におけるひれ片35によって
車内部品31の取付孔34に仮保持されているため、落
下する恐れがなく、容易に作業できる。また、前記雄ね
じ部品50の押し込みは、ドライバーや棒等からなる棒
状部品を用いて雄ねじ部品50の頭部52を車体10側
へ押すことにより簡単に行うことができる。
【0028】前記雄ねじ部品50の押し込みによってク
リップ41の筒部42が押し広げられ、雄ねじ部品50
の直線的な前進を可能にする。その際、雄ねじ部品50
は筒部42内面の雌ねじを乗り越えながら前進し、雄ね
じ部品50の頭部52が車内部品31の取付孔34外面
と当接した時点でその前進が止められ、その位置で雄ね
じ部品50外面のねじ51と筒部42内面の雄ねじ47
が係合して筒部42に固定される。また、その固定状態
において、前記筒部42は雌ねじ47部先端側の小径部
48が前記雄ねじ部品50によって外方へ押されるた
め、筒部42の先端側が押し広げられ、車体10の部品
取付孔11にクリップ41が確実に固定される。
【0029】そして、前記車内部品31の残りの取付孔
についても、および他の車内部品の取付孔についても同
様の作業を行えば、成形天井材21の取付と同時に車内
部品31およびその他の車内部品の取付が終了する。
【0030】なお、前記成形天井材21および車内部品
31の取付に際し、図7に示すように、あらかじめ成形
天井材21および車内部品31の取付孔に雄ねじ部品5
0を挿通し、その雄ねじ部品50の先端に、クリップ4
1の筒部42を挿入係止しておいてもよい。そして、そ
の状態でクリップ41の筒部42の先端を車体10の部
品取付孔11にあてがい、雄ねじ部品50を車体側へ押
せば、クリップ41の筒部42を車体10の部品取付孔
11に挿入係止すると同時に、雄ねじ部品50をクリッ
プ41の筒部42に完全に押し込むことができる。従っ
て、この場合には、クリップ41をあらかじめ車体10
に固定する必要がなくなる。
【0031】図8および図9にはこの発明の他の実施例
における成形天井材61とクリップ65を示す。この例
の成形天井材61およびクリップ65は、図7で示した
前記の実施例における成形天井材21およびクリップ4
1に代えて用いられるものである。
【0032】この例における成形天井材61には、中間
がくびれた鍵穴状の取付孔62が形成され、一方クリッ
プ65には筒部66の外周に、前記取付孔62の大径部
63を通ることができ、かつ小径部64を通れない環状
の挟持用突部67が形成されている。符号68はクリッ
プ65の取付部である。そして前記成形天井材61の取
付孔62の大径部63に、クリップ65の挟持用突部6
7を挿入し、次いでクリップ65を取付孔62の小径部
64側へスライドさせることにより成形天井材61に固
定される。なお、この例のクリップ65においても、前
記筒部66内に前記実施例のクリップ41の小径部48
と同様の小径部を設けるのが好ましい。
【0033】図10には、さらに他の例の成形天井材7
1およびクリップ75を示す。この例にあっては、成形
天井材71における取付孔72部分の車体側の面に、ク
リップ75がその取付部76で接着される。その他は図
7で説明した例と同様である。
【0034】図11は、さらに他の例の成形天井材8
1、車内部品83およびクリップ87を示す。この例に
あっては、車内部品83の取付部に取付孔84および係
止孔85が形成され、一方、クリップ87には取付部8
8の車内側表面に脚89が形成され、その脚89を成形
天井材81の取付孔82に車体側から挿入し、前記車内
部品83の係止孔85に挿入係止することによってクリ
ップ87が成形天井材81に固定される。その他は、図
7の実施例と同じである。
【0035】
【発明の効果】以上図示し説明したように、請求項1の
発明によれば、車内部品に形成された取付孔の内周に雄
ねじ部品仮保持用のひれ片を有するため、車内部品を成
形天井材を介して車体に取り付ける際に、あらかじめ車
内部品の取付孔に雄ねじ部品を適当量挿入すれば、雄ね
じ部品を車内部品の取付孔に仮保持することができる。
したがって、前記車内部品を成形天井材および車体に取
り付ける際に、雄ねじ部品が落下せず、しかも、成形天
井材の取付と車内部品の取付を共通のクリップを用いて
行え、加えて車体にナットを溶接しておく必要もないた
め、車内部品および成形天井材の取付取付作業が極めて
簡単になる。
【0036】また、請求項2の発明によれば、前記請求
項1で得られる効果に加え、車内部品を成形天井材およ
び車体に取り付ける際に、雄ねじ部品をクリップの筒部
に押し込むだけで雄ねじ部品をクリップの筒部に係合さ
せることができ、雄ねじ部品を回す必要がないため、雄
ねじ部品の係合作業が簡単となる。しかも、クリップの
筒部にはスリットが形成されていて、筒部が閉じる方向
および広がる方向へ弾性変形可能なため、クリップを車
体の部品取付孔に装着し易くなる。さらに、筒部に形成
されたスリットと小径部によって、前記筒部へ雄ねじ部
品を挿入し係止させた際には筒部が広がって確実にクリ
ップが車体に固定され、車内部品および成形天井材のが
たつきが防止される。また、車内部品を成形天井材およ
び車体から外す際には雄ねじ部品を回すことによって雄
ねじ部品をクリップの筒部から抜き取ることができ、車
内部品の取り外し作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構造の一例を示す車内の断面図であ
る。
【図2】同実施例における車内部品の側面図である。
【図3】図2のA矢視図である。
【図4】図3の4−4断面図である。
【図5】同実施例におけるクリップの斜視図である。
【図6】同実施例における車内部品の取付時を示す断面
図である。
【図7】他の取付例を示す断面図である。
【図8】さらに他の実施例のクリップおよび成形天井材
の取付孔付近を示す斜視図である。
【図9】そのクリップが取り付けられた成形天井材の取
付孔付近の断面図である。
【図10】さらに他の実施例のクリップが取り付けられ
た成形天井材の取付孔付近を示す断面図である。
【図11】さらに他の実施例における成形天井材等を示
す斜視図である。
【図12】自動車内の一部を示す斜視図である。
【図13】図12のB−B断面図である。
【図14】従来技術における成形天井材の取付時を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10 車体 11 車体の部品取付孔 21 成形天井材 23 成形天井材の取付孔 31 車内部品 34 車内部品の取付孔 35 ひれ片 41 クリップ 42 クリップの筒部 43 スリット 46 挟持用突部 48 小径部 50 雄ねじ部品

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車車体に成形天井材を介して車内部
    品が取り付けられる構造において、 車体に形成された部品取付孔に、筒部を有する樹脂製の
    クリップが挿入固定され、取付孔の形成された成形天井
    材が前記車体の車内側表面に配置されるとともに、内周
    に雄ねじ部品仮保持用のひれ片を有する取付孔の形成さ
    れた車内部品が、該車内部品の取付孔を成形天井材の取
    付孔に位置合わせして成形天井材の車内側表面に配置さ
    れ、前記車内部品および成形天井材の取付孔を介して雄
    ねじ部品が車内側から前記クリップの筒部に挿入係止さ
    れていることを特徴とする車内部品の取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、クリップの筒部には
    該筒部の径方向と直交する軸方向に沿ってスリットが形
    成され、前記筒部の基部に該筒部の外周面から張り出す
    取付部を有するとともに、該取付部との間で車体の部品
    取付孔の内周縁を挟持する挟持用突部が前記筒部の外周
    面に形成され、かつ前記筒部の内面に雌ねじと該雌ねじ
    部分の先端側に筒部の内径を小にする小径部とが形成さ
    れていて、前記筒部に挿入係止された雄ねじ部品により
    前記筒部の小径部が外方へ押されて筒部が押し広げられ
    ていることを特徴とする車内部品の取付構造。
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