JPH10294514A - レーザ駆動装置 - Google Patents

レーザ駆動装置

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JPH10294514A
JPH10294514A JP10067397A JP10067397A JPH10294514A JP H10294514 A JPH10294514 A JP H10294514A JP 10067397 A JP10067397 A JP 10067397A JP 10067397 A JP10067397 A JP 10067397A JP H10294514 A JPH10294514 A JP H10294514A
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JP
Japan
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current
semiconductor laser
driving
transistor
npn transistor
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JP10067397A
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English (en)
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Toshiaki Matsuoka
敏明 松岡
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体レーザに流れる過電流を確実に防止する
ことが可能なレーザ駆動装置を提供する。 【解決手段】半導体レーザ24の光強度に応じた電圧を
差動増幅器27の反転入力端子に加え、この電圧と基準
電圧が同じになる様に、半導体レーザ24に供給される
駆動電流を調節し、半導体レーザ24の光強度を安定化
させている。過電流検出回路23によって電流検出用NP
Nトランジスタ18の過電流を検出したときは、駆動用N
PNトランジスタ22への過電流を引き起こすベース電流
の供給を遅延回路21によって遅延させている最中であ
って、この遅延の途中で、過電流検出回路23からの信
号電圧Vfに応答して、遅延回路21によって駆動用NPN
トランジスタ22のベース電流を低減するので、駆動用
NPNトランジスタ22の電流の増大が未然に抑制され、
半導体レーザ24の破壊を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体レーザを
パルス駆動するためのレーザ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては、例えば図6に示
す様なものがある。同図において、3つのPNPトランジ
スタ61,62,63は、カレントミラー回路を構成す
るものであって、各PNPトランジスタ61,62のエミ
ッタに電源電圧Vccを加え、これらのPNPトランジスタ
61,62のコレクタに電流制限抵抗64及びNPNトラ
ンジスタ65を接続している。
【0003】NPNトランジスタ65は、そのベースに、
ハイレベル及びローレベルのいずれかを示す入力信号V
inを加えられる。この入力信号Vinがハイレベルのとき
には、このNPNトランジスタ65がオンとなって、PNPト
ランジスタ62に流れる電流が該NPNトランジスタ65
に引き込まれる。また、この入力信号Vinがローレベル
のときには、このNPNトランジスタ65がオフとなっ
て、PNPトランジスタ62の電流がNPNトランジスタ66
のベースへと流れ、このNPNトランジスタ66がオンと
なる。
【0004】NPNトランジスタ66のコレクタに電源電
圧Vccを加えており、入力信号Vinに応答して、このNP
Nトランジスタ66がオンとなったときに、駆動電流がN
PNトランジスタ66を通じて半導体レーザ67に供給さ
れ、この半導体レーザ67が発光する。
【0005】半導体レーザ67には、フォトダイオード
68を並設しおり、この半導体レーザ67の光をフォト
ダイオード68に入射させる。このフォトダイオード6
8に電流電圧変換抵抗69を直列接続し、これらの中点
を差動増幅器71の反転入力端子に接続している。半導
体レーザ67の光に応答してフォトダイオード68に電
流が発生したときに、このフォトダイオード68の電流
に応じた電圧、つまり半導体レーザ67の光強度に応じ
た電圧が差動増幅器71の反転入力端子に加えられる。
【0006】また、差動増幅器71の非反転入力端子と
電源電圧Vcc間に、定電圧源72を介在させ、この非反
転入力端子に基準電圧を加えている。
【0007】差動増幅器71は、半導体レーザ67の光
強度に応じた電圧と基準電圧を比較し、これらの電圧の
差をNPNトランジスタ73のベースに加える。このNPNト
ランジスタ73は、NPNトランジスタ66のベースに接
続されており、PNPトランジスタ62からNPNトランジス
タ66のベースへと流れる電流の量を調節する。このNP
Nトランジスタ66のベース電流を調節すると、半導体
レーザ67に供給される駆動電流が調節され、この半導
体レーザ67の光強度が調節される。
【0008】すなわち、半導体レーザ67の光強度に応
じた電圧を差動増幅器71の反転入力端子に加え、この
電圧と基準電圧が同じになる様に、半導体レーザ67に
供給される駆動電流を調節しており、全体としては負帰
還をかけて、半導体レーザ67の光強度を安定化させて
いる。この様な装置の動作をAPC(Automatic Power
Control)と称する。
【0009】なお、コンデンサ74は、NPNトランジス
タ66のベース電流の立ち上がり時間を調節するために
設けられ、この立ち上がり時間を大きくすることによっ
て、電源投入時、あるいは入力信号Vinの立ち上がり時
に、NPNトランジスタ66のベース電流に発生するオー
バーシュートを防止し、半導体レーザ67に過電流が流
れて、この半導体レーザ67が破壊されることを防止す
る。
【0010】また、特開平7−245441号の公報に
も、図6の装置と略同様の構成、あるいは図6の装置に
おけるコンデンサ74を差動増幅器71の非反転入力端
子側に移動させてなるものに相当する構成が記載されて
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置においては、外乱ノイズ等によるフォトダイオ
ード68の出力の瞬時降下、電流電圧変換抵抗69の短
絡、あるいは半導体レーザ67とフォトダイオード68
間の光損失等を原因として、差動増幅器71の反転入力
端子の入力レベルが増大し、NPNトランジスタ66のベ
ース電流が過大となり、半導体レーザ67に過電流が流
れ、この半導体レーザ67の破壊を招くと言う問題があ
った。
【0012】このため、例えば半導体レーザ67に数十
Ωの抵抗を直列接続したり、コンデンサを並列接続し
て、この半導体レーザ67の過電流を防止すると言う対
策が考えられるが、この様にすると、損失が大きくなっ
て好ましくない。また、この装置を集積回路に組み込む
場合は、半導体レーザ67に接続する抵抗やコンデンサ
として、大電流に耐え、かつ高精度のものが要求される
ことから、これらの抵抗やコンデンサを外付けせざるを
得ず、この外付けの設定ミスによる半導体レーザ67の
破壊が起こった。
【0013】この様な問題は、先に述べた特開平7−2
45441号の公報に記載の装置にも当てはまる。
【0014】そこで、この発明は、この様な従来の問題
を解決するものであって、半導体レーザに流れる過電流
を確実に防止することが可能なレーザ駆動装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、半導体レーザに駆動電流を供給して、
この半導体レーザを駆動し、この半導体レーザの出力を
検出して、この半導体レーザの出力と予め定められた値
を比較し、この比較の結果に基づいて半導体レーザの駆
動電流を調節するレーザ駆動装置において、半導体レー
ザに流れる過電流を検出する過電流検出手段と、この過
電流検出手段の出力に応答して、半導体レーザの駆動電
流を抑制する抑制手段とを備えている。
【0016】この様な構成によれば、半導体レーザの過
電流が過電流検出手段によって検出されると、この半導
体レーザの駆動電流が抑制手段によって抑制されるの
で、この半導体レーザに過電流が流れ続けることはな
い。
【0017】請求項2に記載の様に、駆動能力の高い駆
動用トランジスタ及び駆動能力の低い電流検出用トラン
ジスタを並列接続し、これらのトランジスタを通じて駆
動電流を半導体レーザに供給しても良く、この場合、過
電流検出手段は、電流検出用トランジスタに流れる電流
を検出し、抑制手段は、この過電流検出手段の出力に応
答して、駆動用トランジスタに流れる電流を調節する。
【0018】請求項3に記載の様に、駆動用トランジス
タの応答を電流検出用トランジスタの応答よりも遅くす
る遅延手段を更に備えても構わない。この場合は、電流
検出用トランジスタの過電流を過電流検出手段によって
検出したときに、駆動用トランジスタに過電流が流れる
以前に、この駆動用トランジスタの電流を抑制すること
ができるので、半導体レーザに過電流を流さずに済む。
また、電流検出用トランジスタの電流を半導体レーザに
流してから、駆動用トランジスタの電流を半導体レーザ
に流すので、半導体レーザの駆動電流が2段階で増減す
ることになり、この駆動電流のオーバーシュートを防止
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面を参照して説明する。図1は、この発明のレーザ
駆動装置の一実施形態を示すブロック図である。同図に
おいて、4つのPNPトランジスタ11,12,13,1
4は、カレントミラー回路を構成するものであって、PN
Pトランジスタ11に流れる電流と同様のものが他の2
つのPNPトランジスタ12,13にも流れる。各PNPトラ
ンジスタ11,12,13のエミッタに電源電圧Vccを
加え、これらのPNPトランジスタ11,12,13のコ
レクタに電流制限抵抗15及び各NPNトランジスタ1
6,17を接続している。
【0020】各NPNトランジスタ16,17は、それら
のベースに、ハイレベル及びローレベルのいずれかを示
す入力信号Vinを加えられる。この入力信号Vinがハイ
レベルのときには、これらのNPNトランジスタ16,1
7がオンとなって、各PNPトランジスタ12,13の電
流が該各NPNトランジスタ16,17に引き込まれる。
また、この入力信号Vinがローレベルのときには、これ
らのNPNトランジスタ16,17がオフとなって、PNPト
ランジスタ12の電流が電流検出用NPNトランジスタ1
8のベースへと流れ、この電流検出用NPNトランジスタ
18がオンとなると共に、PNPトランジスタ13の電流
が遅延回路21を介して駆動用NPNトランジスタ22の
ベースへと流れ、この駆動用NPNトランジスタ22がオ
ンとなる。
【0021】電流検出用NPNトランジスタ18のコレク
タに過電流検出回路23を介して電源電圧Vccを加える
と共に、駆動用NPNトランジスタ22のコレクタに電源
電圧Vccを加えており、入力信号Vinに応答して、これ
らのNPNトランジスタ18,22がオンとなったとき
に、駆動電流が該各NPNトランジスタ18,22を通じ
て半導体レーザ24に供給され、この半導体レーザ24
が発光する。
【0022】半導体レーザ24には、フォトダイオード
25を並設しおり、この半導体レーザ24の光をフォト
ダイオード25に入射させる。このフォトダイオード2
5に電流電圧変換抵抗26を直列接続し、これらの中点
を差動増幅器27の反転入力端子に接続している。半導
体レーザ24の光に応答してフォトダイオード25に電
流が発生したときに、このフォトダイオード25の電流
に応じた電圧、つまり半導体レーザ24の光強度に応じ
た電圧を差動増幅器27の反転入力端子に加える。
【0023】また、差動増幅器27の非反転入力端子と
電源電圧Vcc間に、定電圧源28を介在させ、この非反
転入力端子に基準電圧を加えている。
【0024】差動増幅器27は、半導体レーザ24の光
強度に応じた電圧と基準電圧を比較し、これらの電圧の
差を各NPNトランジスタ31,32のベースに加える。
【0025】一方のNPNトランジスタ31は、電流検出
用NPNトランジスタ18のベースに接続されており、PNP
トランジスタ12から電流検出用NPNトランジスタ18
のベースへと流れる電流の量を調節する。同様に、他方
のNPNトランジスタ32は、遅延回路21を介して駆動
用NPNトランジスタ22のベースに接続されており、PNP
トランジスタ13から遅延回路21を介して駆動用NPN
トランジスタ22のベースへと流れる電流の量を調節す
る。
【0026】これらのNPNトランジスタ31,32のベ
ース電流を調節すると、半導体レーザ24に供給される
駆動電流が調節され、この半導体レーザ24の光強度が
調節される。
【0027】すなわち、半導体レーザ24の光強度に応
じた電圧を差動増幅器27の反転入力端子に加え、この
電圧と基準電圧が同じになる様に、半導体レーザ24に
供給される駆動電流を調節しており、全体としては負帰
還をかけて、半導体レーザ24の光強度を安定化させて
いる。
【0028】なお、各コンデンサ33,34は、各NPN
トランジスタ18,22のベース電流の立ち上がり時間
を調節するために設けられ、この立ち上がり時間を大き
くすることによって、電源投入時、あるいは入力信号V
inの立ち上がり時に、各NPNトランジスタ18,22の
ベース電流に発生するオーバーシュートを防止し、半導
体レーザ24に過電流が流れて、この半導体レーザ24
が破壊されることを防止する。
【0029】さて、この様な構成において、駆動用NPN
トランジスタ22のエミッタの面積は、電流検出用NPN
トランジスタ18のものよりも十分に広くされている
(例えば20倍)。これによって、駆動用NPNトランジ
スタ22の駆動能力は、電流検出用NPNトランジスタ1
8のものよりも十分に大きく設定され、半導体レーザ2
4の駆動電流の殆どが駆動用NPNトランジスタ22を通
じて供給され、その一部のみが電流検出用NPNトランジ
スタ18を通じて供給される。
【0030】また、電流検出用NPNトランジスタ18の
ベースには、PNPトランジスタ12からの電流を直接供
給し、駆動用NPNトランジスタ22のベースには、PNPト
ランジスタ13からの電流を遅延回路21によって増幅
してから供給するので、それぞれのNPNトランジスタ1
8,22の駆動能力に応じて、それぞれのベース電流が
供給されることになる。これらのベース電流の比は、常
に略一定に保たれるから、電流検出用NPNトランジスタ
18に流れる電流、及び駆動用NPNトランジスタ22に
流れる電流の比が常に略一定に保たれ、この状態で、電
流検出用NPNトランジスタ18及び駆動用NPNトランジス
タ22を通じて半導体レーザ24へと駆動電流が供給さ
れる。
【0031】過電流検出回路23は、電流検出用NPNト
ランジスタ18に流れる電流を検出しており、この電流
が予め定められた値に達すると、つまり電流検出用NPN
トランジスタ18に過電流が流れると、この旨を示す信
号電圧Vfを遅延回路21に送出する。この信号電圧Vf
に応答して、遅延回路21は、PNPトランジスタ13か
ら駆動用NPNトランジスタ22へと流れるベース電流を
低減する。これによって、駆動用NPNトランジスタ22
から半導体レーザ24へと流れる電流が抑制され、この
半導体レーザ24の破壊が防止される。
【0032】一方、遅延回路21は、PNPトランジスタ
13からの電流を遅延してから駆動用NPNトランジスタ
22のベースに供給している。したがって、入力信号V
inに応答して、各NPNトランジスタ16,17が同時に
オフとなっても、先に電流検出用NPNトランジスタ18
がオンになり、この後に駆動用NPNトランジスタ22が
オンとなる。
【0033】このため、過電流検出回路23によって電
流検出用NPNトランジスタ18の過電流を検出し、この
過電流を示す信号電圧Vfを遅延回路21に送出したと
きは、駆動用NPNトランジスタ22への過電流を引き起
こすベース電流の供給を遅延回路21によって遅延させ
ている最中であって、この遅延の途中で、過電流検出回
路23からの信号電圧Vfに応答して、この遅延回路2
1によって駆動用NPNトランジスタ22のベース電流を
低減するので、この駆動用NPNトランジスタ22の電流
の増大が未然に抑制され、半導体レーザ24の破壊を確
実に防止することができる。
【0034】図2は、図1の装置をより具体的に示すブ
ロック図である。同図において、遅延回路21は、2つ
のNPNトランジスタ41,42と2つの抵抗43,4
4、及び2つのNPNトランジスタ45,46と2つの抵
抗47,48からなる。
【0035】ここで、入力信号Vinがローレベルであっ
て、NPNトランジスタ17がオフのときには、各NPNトラ
ンジスタ41,42にベース電流が流れて、これらのNP
Nトランジスタ41,42がオンとなり、PNPトランジス
タ13の電流がNPNトランジスタ41に流れる。これに
伴い、NPNトランジスタ42と、このトランジスタ42
に直列接続されたNPNトランジスタ45にも電流が流
れ、更にはNPNトランジスタ46にも電流が流れ、このN
PNトランジスタ46の電流が駆動用NPNトランジスタ2
2のベースに供給され、この駆動用NPNトランジスタ2
2がオンとなる。
【0036】NPNトランジスタ42のエミッタの面積
は、NPNトランジスタ41のものの略20倍に設定され
ているので、NPNトランジスタ42には、NPNトランジス
タ41の電流の略20倍の電流が流れる。これによっ
て、駆動用NPNトランジスタ22に供給されるべきベー
ス電流として、電流検出用NPNトランジスタ18のもの
の略20倍の電流が形成され、この20倍の電流が各PN
Pトランジスタ45,46を介して駆動用NPNトランジス
タ22のベースに供給される。
【0037】また、直列接続された各NPNトランジスタ
42,45に流れる電流の立ち上がりは、NPNトランジ
スタ42のコレクタの寄生容量によって、数nsec程
度遅延される。これによって、駆動用NPNトランジスタ
22のベース電流の供給が遅延される。
【0038】一方、過電流検出回路23は、各NPNトラ
ンジスタ51,52、抵抗53、定電流源54、定電圧
源55からなる。
【0039】抵抗53には、電流検出用NPNトランジス
タ18に流れる電流が流れ、この電流は半導体レーザ2
4の駆動電流の1/20である。NPNトランジスタ51
は、そのベースに、抵抗53と電流検出用NPNトランジ
スタ18間の電圧を加えられる。また、NPNトランジス
タ52のベースに、定電圧源55の電圧を加えている。
【0040】通常の動作状態では、抵抗53→電流検出
用NPNトランジスタ18→半導体レーザ24へと電流が
流れ、抵抗53と電流検出用NPNトランジスタ18間の
電圧によって、NPNトランジスタ51がオンとなり、こ
のNPNトランジスタ51に定電流源54の電流の殆どが
流れ、NPNトランジスタ52の電流が小さい。したがっ
て、遅延回路21の抵抗48からNPNトランジスタ52
へと導かれる電流が小さく、逆に抵抗48→NPNトラン
ジスタ46→駆動用NPNトランジスタ22のベースへと
十分な電流が流れ、半導体レーザ24への電流供給がな
される。
【0041】また、電流検出用NPNトランジスタ18の
ベース電流が急激に大きくなり、この電流検出用NPNト
ランジスタ18に過電流が流れると、NPNトランジスタ
51のベース電圧が定電圧源55の電圧よりも低下し、
このNPNトランジスタ51に代わって、NPNトランジスタ
52に定電流源54の電流の殆どが流れる。このため、
遅延回路21の抵抗48からNPNトランジスタ52へと
導かれる電流が大きくなり、これに伴って抵抗48→NP
Nトランジスタ46→駆動用NPNトランジスタ22のベー
スへと流れる電流が小さくなる。
【0042】このとき、電流検出用NPNトランジスタ1
8のベース電流に比例する駆動用NPNトランジスタ22
のベース電流の増大が遅延回路21によって遅延されて
おり、この遅延の途中で、駆動用NPNトランジスタ22
のベース電流を小さくするので、半導体レーザ24に供
給される駆動電流の増大を招かずに済み、この半導体レ
ーザ24の破壊が防止される。
【0043】図3は、例えば半導体レーザ24が時点t
0で故障して短絡したときの図2の装置における各信号
を示すタイミングチャートである。時点t0で、半導体
レーザ24が短絡すると、フォトダイオード25の出力
が降下するので、図3(a)に示すフォトダイオード2
5と電流電圧変換抵抗26間の電圧Vaが急激に立ち上
がり、これに伴って図3(b)に示す差動増幅器27の
出力Vbが急激に立ち下がり、各NPNトランジスタ3
1,32がオフとなる。このため、図3(c)に示すPN
Pトランジスタ12から電流検出用NPNトランジスタ18
のベースへと流れる電流Icが急激に増大すると共に、
図3(d)に示すPNPトランジスタ13から遅延回路2
1へと流れる電流Idも急激に増大する。
【0044】図3(c)の電流Icの増大に応答して、
電流検出用NPNトランジスタ18の電流が増大すると、
図3(e)に示すNPNトランジスタ51のベース電圧V
eが低下し、図3(f)に示す電圧Vfが下降し、これ
に応答して抵抗48→NPNトランジスタ46→駆動用NPN
トランジスタ22のベースへと流れる図3(g)に示す
電流Igが小さくなり、図3(h)に示す半導体レーザ
24の駆動電流Ihが下降する。
【0045】図4は、図2の装置における各信号の波形
を示している。入力信号Vinが図4(a)に示す波形で
あれば、これに応答してPNPトランジスタ12から電流
検出用NPNトランジスタ18のベースへと流れる電流I
cが図4(b)に示す波形となり、PNPトランジスタ1
3から遅延回路21へと流れる電流Idが図4(c)に
示す波形となる。図4(b)の電流Icを遅延した増幅
したものが図4(d)に示す駆動用NPNトランジスタ2
2のベースへと流れる電流Igとなる。
【0046】ここで、図4(e)に示す半導体レーザ2
4の駆動電流Ihが電流検出用NPNトランジスタ18か
らの電流と駆動用NPNトランジスタ22からの電流の和
であるため、この駆動電流Ihの波形は、図4(c)の
電流検出用NPNトランジスタ18のベース電流Icと図
4(d)の駆動用NPNトランジスタ22のベース電流I
gの和を示す波形に相似する。これらのベース電流I
c,Igは、相互に異なるタイミングで立ち上がった
り、立ち下がるので、図4(e)の駆動電流Ihの波形
は、その立ち下がり及び立ち上がりで、2段階に変化す
る。このため、この駆動電流Ihの波形にオーバーシュ
ートが現れずに済む。
【0047】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものでなく、多様に変形することができる。例え
ば、図5に示す様に半導体レーザ24、フォトダイオー
ド25及び抵抗35を直列に接続したレーザ駆動装置に
も、この発明を適用することができる。この場合、フォ
トダイオード25と抵抗35間の電圧Va'の極性が図2
の電圧Vaとは逆になるので、差動増幅器27の反転入
力端子に定電圧源36の電圧を加えると共に、非反転入
力端子に電圧Va'を加える。
【0048】また、電流検出用NPNトランジスタ18と
駆動用NPNトランジスタ22を分割せず、1つのトラン
ジスタに一本化し、このトランジスタの過電流を検出し
て、このトランジスタをオフに切り換えても構わない。
ただし、この場合は、遅延回路21に相当するものを設
けることができない。また、このトランジスタに直列接
続される過電流検出回路23の抵抗53を数Ω程度に設
定せねば、このトランジスタが飽和してしまうが、この
レーザ駆動装置を集積回路に組み込んで、この様な数Ω
程度の抵抗53を高精度で作製することは困難である。
これに対して、図2の装置においては、電流検出用NPN
トランジスタ18に大電流を流す必要がなく、過電流検
出回路23の抵抗53を数百Ω程度に設定するので、こ
のレーザ駆動装置を集積回路に組み込んでも、この抵抗
53を高精度で作製することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明した様に、請求項1のレーザ駆
動装置によれば、半導体レーザの過電流が過電流検出手
段によって検出されると、この半導体レーザの駆動電流
が抑制手段によって抑制されるので、この半導体レーザ
に過電流が流れ続けることはなく、半導体レーザの破壊
を防止することができる。
【0050】また、請求項2に記載の様に、駆動能力の
高い駆動用トランジスタ及び駆動能力の低い電流検出用
トランジスタを並列接続し、これらのトランジスタを通
じて駆動電流を半導体レーザに供給しても良く、この場
合、過電流検出手段は、電流検出用トランジスタに流れ
る電流を検出し、抑制手段は、この過電流検出手段の出
力に応答して、駆動用トランジスタに流れる電流を調節
する。
【0051】更に、請求項3に記載の様に、駆動用トラ
ンジスタの応答を電流検出用トランジスタの応答よりも
遅くする遅延手段を更に備えても構わない。この場合
は、電流検出用トランジスタの過電流を過電流検出手段
によって検出したときに、駆動用トランジスタに過電流
が流れる以前に、この駆動用トランジスタの電流を抑制
することができるので、半導体レーザに過電流を流さず
に済む。また、電流検出用トランジスタの電流を半導体
レーザに流してから、駆動用トランジスタの電流を半導
体レーザに流すので、半導体レーザの駆動電流が2段階
で増減することになり、この駆動電流のオーバーシュー
トを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のレーザ駆動装置の一実施形態を示す
ブロック図
【図2】図1の装置をより具体的に示すブロック図
【図3】半導体レーザが短絡したときの図2の装置にお
ける各信号を示すタイミングチャート
【図4】図2の装置における各信号の波形を示す図
【図5】図1の装置の変形例を示すブロック図
【図6】従来のレーザ駆動装置を示すブロック図
【符号の説明】
11,12,13,14 PNPトランジスタ 15 電流制限抵抗 16,17,31,32 NPNトランジスタ 18 電流検出用NPNトランジスタ 21 遅延回路 22 駆動用NPNトランジスタ 23 過電流検出回路 24 半導体レーザ 25 フォトダイオード 26 電流電圧変換抵抗 27 差動増幅器 28,36,55 定電圧源 33,34 コンデンサ 35,43,44,47,48,53 抵抗 41,42,45,46,51,52 NPNトランジス
タ 54 定電流源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザに駆動電流を供給して、こ
    の半導体レーザを駆動し、この半導体レーザの出力を検
    出して、この半導体レーザの出力と予め定められた値を
    比較し、この比較の結果に基づいて半導体レーザの駆動
    電流を調節するレーザ駆動装置において、 半導体レーザに流れる過電流を検出する過電流検出手段
    と、 この過電流検出手段の出力に応答して、半導体レーザの
    駆動電流を抑制する抑制手段とを備えるレーザ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 駆動能力の高い駆動用トランジスタ及び
    駆動能力の低い電流検出用トランジスタを並列接続し、
    これらのトランジスタを通じて駆動電流を半導体レーザ
    に供給しており、 過電流検出手段は、電流検出用トランジスタに流れる電
    流を検出し、 抑制手段は、この過電流検出手段の出力に応答して、駆
    動用トランジスタに流れる電流を調節する請求項1に記
    載のレーザ駆動装置。
  3. 【請求項3】 駆動用トランジスタの応答を電流検出用
    トランジスタの応答よりも遅くする遅延手段を更に備え
    る請求項2に記載のレーザ駆動装置。
JP10067397A 1997-04-17 1997-04-17 レーザ駆動装置 Withdrawn JPH10294514A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101777760A (zh) * 2010-03-05 2010-07-14 厦门大学 带锁定功能的激光电源过流保护电路
JP2021518577A (ja) * 2018-03-22 2021-08-02 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 強度が可変的なダイオードを備えた空間光変調器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101777760A (zh) * 2010-03-05 2010-07-14 厦门大学 带锁定功能的激光电源过流保护电路
JP2021518577A (ja) * 2018-03-22 2021-08-02 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 強度が可変的なダイオードを備えた空間光変調器

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