JPH10294374A - Cadデータの変換方法 - Google Patents

Cadデータの変換方法

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JPH10294374A
JPH10294374A JP9100142A JP10014297A JPH10294374A JP H10294374 A JPH10294374 A JP H10294374A JP 9100142 A JP9100142 A JP 9100142A JP 10014297 A JP10014297 A JP 10014297A JP H10294374 A JPH10294374 A JP H10294374A
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area
point
area data
vertices
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JP9100142A
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Hiroki Yamaguchi
洋城 山口
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Toppan Printing Co Ltd
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  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】レイアウトデータとしてのエリアデータをパス
データに容易に変換しうる方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】エリアデータをパスデータに変換するCA
Dデータの変換方法であって、所望するエリアデータを
選択する手段と、選択されたエリアデータの頂点数
(i)をカウントする手段と、頂点数(i)が偶数であ
った場合、エリアデータの頂点の一つを始点(A1 )、
かつ、始点に隣接する頂点を終点(Ai )とし、始点
(A1 )と終点(Ai )よりなる辺を除いた対向する2
辺の組み合わせにて、各組が平行、かつ、各組の距離が
同一か否かを判定する手段と、各組が平行、かつ、各組
の距離が同一の場合、頂点A1+x と頂点Ai-x (xは、
0≦x≦i/2−1である整数)との中点を結ぶ線を中
心線とするパスデータとする手段とを少なくとも用いる
ことを特徴とするCADデータの変換方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LSIなどのレイ
アウト設計用に入力されたCADデータを変換する方法
に関し、特に、複数の頂点を有し、頂点を結ぶ辺で囲ま
れた領域内をパターンデータとするエリアデータを、中
心線に所定の巾付けを行った領域内をパターンデータと
するパスデータに変換する方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】LSIなど半導体集積回路のレイアウト
設計は、CADを用いてレイアウトデータの入力、作成
が行われるものである。(以下、CADデータをレイア
ウトデータと記す。) このレイアウトデータは各種のデータの持ち方をしたパ
ターンデータ(図形データ)で構成されているものであ
り、その中の一つに、エリアデータ5と呼称されるもの
がある。すなわち、図7に示すように、複数の頂点A
(図中の例では、A1 〜A10)が入力され、隣接する頂
点A同志を結ぶ辺で囲まれた領域内(図7中の斜線部)
をパターンデータとするものである。なお、エリアデー
タの名称として他に、バウンダリーデータまたはレクト
データ等と呼称される場合もある。
【0003】また、パターンデータの種類として、パス
データ6と呼称されるものがある。パスデータ6は、図
8に示すように、入力された点(図8の例では、B1
5 )を結ぶ線分(中心線)により形成されており、別
途、巾付け値(W)を数値指定することで、CAD内に
て自動的に中心線の両側に一定の幅付け(W/2)が行
われ、巾付けした範囲内を所望するパターン領域(図8
中の斜線部)とするものである。なお、パスデータの名
称として他に、ラインデータ等と呼称される場合もあ
る。
【0004】ここで、エリアデータ5は、入力した頂点
Aの位置を人手で変えないと、データ領域を変えること
が出来ないのに対し、中心線だけを入力しているパスデ
ータ6は数値指定する巾付けの値(W)を変えることが
でき、巾付けの値を任意に指定することで、CAD上で
自動的にパターン領域が変わるものである。
【0005】なお、CADにて入力、作成されたレイア
ウトデータは、紙上にパターンとして描画し目視による
チェック、あるいは、DRC(デザインルールチェッ
ク)、ERC(エレクトリカルルールチェック)、LV
S(レイアウトデータと、別途入力した回路データとの
照合チェック)等の検証ソフトを用いたチェックを行
い、その動作が所望するものであか否かの確認を行うも
のである。しかる後、電子ビーム露光装置等の、シリコ
ンウェハーへの露光描画を行うための装置に用いるデー
タに変換されるものである。なお、レイアウトデータ
は、拡散層、アルミ配線層、ポリシリコン層等、層別に
区分されているものであり、レイアウトデータから露光
描画用データに変換出力する際、半導体集積回路を構成
する種々の層毎に変換データが作成、出力されるもので
ある。
【0006】現在、CADシステムは種々のものが用い
られているものであり、また、レイアウトデータの入
力、作成手法においても種々の手法が用いられているも
のである。例えば、レイアウトデータにおいては、半導
体集積回路において拡散層とする領域を、エリアデータ
5を用いて作成し、また、アルミ、ポリシリコン等の配
線パターンには、パスデータ6を用いることが、一般的
となっている。
【0007】しかし、前述したように、CADシステム
および、レイアウトデータの入力、作成手法等は、種々
のものがあり、必ずしもパターンデータの種類が、統一
されているとは限らない。例えば、レイアウトデータ上
の配線パターンが、パスデータ6ではなくエリアデータ
5で構成されていることもありうるものである。
【0008】ちなみに、各レイアウトデータに用いるパ
ターンデータの種類が不統一になる要因として、過去に
行っていたレイアウトデータの入力、作成手法を、諸事
の都合により後に変更した、レイアウトデータの入力、
作成手法が異なる複数の会社間でレイアウトデータの受
渡しを行った、一旦作成した露光描画装置用データをレ
イアウトデータに変換し直した等があげられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、レイ
アウトデータの種類によっては、エリアデータ5よりパ
スデータ6を用いたほうが好ましい場合があるといえ
る。例えば、配線パターンに代表されるように、帯状に
連続したパターンであった場合には、エリアデータより
パスデータ6としたほうが、変更、修正が容易に行える
といえる。
【0010】図5および図6は、同一形状の帯状パータ
ン領域を、各々エリアデータ5とパスデータ6で構成し
た例を示している。ここで、図中の点線に示すように、
領域の形状を変更、修正しようとする。この場合、図6
のエリアデータ5では、4箇所の頂点を人手にて移動し
なければならない(図6中の頂点A4 、A5 、A8 、A
9 を、各々頂点A4 ’、A5 ’、A8 ’、A9 ’に移動
する)。しかし、中心線で構成され、別途所定の巾付け
を行うパスデータ6では、同様の修正を行うのに際し、
点B3 と点B4 の2箇所の移動だけで済むといえ、変
更、修正が容易に行えるものである。
【0011】また、半導体集積回路の製造条件に合わせ
てレイアウトデータの補正が必要となる場合がある。例
えば、アルミ、ポリシリコン等の配線パターンでは、製
造工程でおこなわれるエッチング処理における目減り等
を考慮しなければならない。このため、製造工程に合わ
せて配線の巾を適宜変更する場合があり、また、配線の
巾を変更した後、配線に関連する拡散層等の他の部位へ
の変更も合わせて行わなければならないものである。
【0012】ここで、製造条件に合わせた補正等のため
パターンデータ、例えば配線パターンの巾を変更しなけ
ればならない場合、配線パターンがパスデータで形成さ
れていれば、巾の値の指定を変えるだけで容易にCAD
上で自動的に配線パターンの巾が変えられるのにたい
し、データがエリアデータであった場合には、エリアデ
ータの各頂点を人手で移動し、所望する配線幅としてい
かねばならず、非常に手間が掛かり、また、変更箇所が
多い場合、事実上変更が不可能といえる。
【0013】以上のように、レイアウトデータの種類に
よっては、エリアデータよりパスデータを用いたほうが
好ましいものである。しかるに、上述した(従来の技
術)の項で記したように、レイアウトデータの種類に応
じてパターンデータの種類が統一されているわけではな
く、パスデータのほうが好ましいと思われるレイアウト
データの種類でも、エリアデータで入力されている場合
がままあったものである。
【0014】このような場合、レイアウトデータの変
更、修正または、製造条件に合わせたレイアウトデータ
の補正を行うに際し、従来は、人手にてエリアデータか
らパスデータへの変更を行っていたものである。しか
し、半導体集積回路は大規模化しているものであり、パ
ターンデータの量が多くなっている。そのため、人手に
よるエリアデータからパスデータへの変更は非常に手間
が掛かり、迅速性を要求される半導体集積回路の製品化
を阻害し、また、変更の際の修正ミスも多く発生し、製
品としての半導体集積回路の信頼性を著しく低下させて
いたものである。
【0015】本発明は、このような問題点に鑑みなされ
たものであり、その課題とするところは、エリアデータ
をパスデータに容易に変換しうる方法を提供し、上述し
た問題点を解決することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を行ったものである。その結果、
エリアデータを構成する辺を、対向する2辺同志の組と
して見ることに着目し本発明に至ったものである。すな
わち、本発明は、CADデータを図形データとして記憶
するデータ記憶手段内にある、複数の頂点を有し、頂点
を結ぶ辺で囲まれた領域内をパターンデータとするエリ
アデータを、中心線を有し、中心線に所定の巾付けをし
た領域内をパターンデータとするパスデータに変換する
CADデータの変換方法であって、前記データ記憶手段
内の所望するエリアデータを選択する手段と、前記選択
されたエリアデータの頂点Aの数(i)をカウントする
手段と、頂点Aの数(i)が偶数であった場合、エリア
データの頂点の一つを始点(A1 )、かつ、始点に隣接
する頂点を終点(Ai )とし、始点(A1 )と終点(A
i )よりなる辺を除いた対向する2辺の組み合わせにお
いて、各組が平行、かつ、各組の距離が同一か否かを判
定する手段と、各組が平行、かつ、各組の距離が同一の
場合、頂点A1+ x と頂点Ai-x (xは、0≦x≦i/2
−1である整数)との各中点を結ぶ線をパスデータの中
心線とする手段とを少なくとも用いることを特徴とする
CADデータの変換方法を提供することで、上記の課題
を解決したものである。
【0017】また、請求項2においては、前記、各組が
平行、かつ、各組の距離が同一か否かを判定する手段の
後に、始点(A1 )と終点(Ai )よりなる辺および、
頂点Ai/2 と頂点Ay (yはi/2+1)よりなる辺が
各々、前記各辺に連結した辺と直角となっているか否か
を判定する手段を有することを特徴とする請求項1に記
載のCADデータの変換方法としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につ
き、以下に図面を用いて説明する。
【0019】図4は、レイアウトデータの作成に用いる
CADシステムの一例を模式的に示している。CADデ
ータ(レイアウトデータ)は、デジタイザー、タブレッ
ト、マウス等のデータ入力手段1により作成が行われ、
CPU(中央処理装置)等よりなる演算手段2を経由
し、ディスク装置、フロッピードライブ等よりなるデー
タ記憶手段3に格納される。演算手段2には、CRTデ
ィスプレイ装置等のデータ表示手段4が付設され、入力
したレイアウトデータを画面上で目視確認できるように
なっている。また、一旦入力したレイアウトデータに変
更、修正を行う場合、データ記憶手段3内のレイアウト
データを演算手段2に読み込んだ後、データ入力手段1
にて変更、修正を行い、しかる後、データ記憶手段3に
再度格納するものである。なお、CADシステムとして
は、上記の他に、キーボード、プロッター、磁気テープ
装置等が付設されている(図示せず)ものである。
【0020】本発明のCADデータ(レイアウトデー
タ)の変換方法は、データ記憶手段3内にある、すでに
入力の終了したレイアウトデータに対し、データ種別の
変更を行うものである。換言すれば、エリアデータとし
て入力されたレイアウトデータを、パスデータに変更す
るものである。
【0021】以下に、本発明の処理フローを模式的に示
す図1に基づき、説明を行う。なお、上述したように、
本発明においては、データ記憶手段3内のエリアデータ
をパスデータに変更するが、ここで取り扱うエリアデー
タは、データ入力手段1にて直接入力したものに限ら
ず、過去に作成したデータ、または、他のCADシステ
ム、他社で作成されたデータ等、磁気テープ装置等を介
してデータ記憶手段3内に別途格納されたデータであっ
ても構わない。
【0022】一般に、データ記憶手段3内に格納される
複数のエリアデータは、所定のファイル名もしくはレイ
ヤー番号等が付けられているものであり、ファイル名も
しくはレイヤー番号等を変えることで、層別を区別して
いる。例えば、P拡散層とするエリアデータには「PD
IFFU」というファイル名を付け、N拡散層とするエ
リアデータには「NDIFFU」というファイル名を付
ける等である。また、P拡散層とするエリアデータを、
例えばレイヤー番号「10番」、N拡散層とするエリアデ
ータを、例えばレイヤー番号「20番」とする等で、区別
する場合等もある。
【0023】このため、本発明においては、まず、デー
タ記憶手段3内にある複数のエリアデータ中から、変換
を行いパスデータとすべきエリアデータの指定を行うも
のである。すなわち、変換を要するエリアデータのファ
イル名もしくはレイヤー番号等をキーボードにて入力す
ることで、エリアデータの選択を行うものである。演算
手段2は、指定されたファイル名もしくはレイヤー番号
等をもとに、データ記憶手段3内のエリアデータを選択
する。なお、指定されたファイル内もしくはレイヤー番
号内等に、エリアデータが無ければ、処理を終了する。
【0024】次いで、演算手段2は、選択された複数の
エリアデータの中から一つ選び、そのエリアデータ5の
頂点数(i)を求め、エリアデータの頂点数(i)が、
偶数か奇数かを判別する。
【0025】次いで、求めたエリアデータ5の頂点数
(i)が偶数であった場合、次の処理に進み、また、エ
リアデータの頂点数(i)が奇数であった場合、選択さ
れた他のエリアデータの頂点数の算出に移るものであ
る。
【0026】すなわち、幅付けされ領域を有するパスデ
ータは、長方形パターンの連続した形状となり、幅付け
後の領域の頂点数は必ず偶数となるものである。このた
め、エリアデータの頂点数が奇数であった場合、正しく
パスデータに変換できないため、頂点数が奇数であるエ
リアデータを除外し、頂点数が偶数であるエリアデータ
をパスデータに変換するものである。
【0027】次いで、エリアデータの頂点数(i)が偶
数であった場合、そのエリアデータをパスデータに変換
可能か否かの判定、および、エリアデータの複数の頂点
Aの内から、始点および終点とする頂点を決定する処理
を行うものであり、その手順を以下に記す。
【0028】演算手段2は、エリアデータの複数の頂点
Aの内から、仮に一点を選び、これを仮の始点(A1
とする。また、始点(A1 )から時計廻りに、各頂点A
に順次番号付けを行う。すなわち、仮の始点を(A1
とし、時計廻りに次の頂点を(A2 )、さらに次の頂点
を(A3 )とし、以下同様にして、仮の始点(A1 )の
手前の頂点を終点(Ai )とする。例えば、図2を、選
択されたエリアデータ5の一例とする。演算手段2は仮
に、頂点イを始点(A1 )としており、図2のエリアデ
ータ5は頂点数が12であるため、頂点ロを終点
(A12)としているものである。
【0029】次いで、演算手段2は、上記の始点
(A1 )と終点(Ai )とで形成される辺を除き、残っ
た辺同志での組(ペア)を考える。ここで、組とする2
辺は、始点(A1 )から時計廻りに連なる辺と、終点
(Ai )から反時計廻りに連なる辺とで構成し、かつ、
その2辺は、対向する辺同志とするものである。例えば
図2の例では、辺aと辺jとを組とし、同様に、辺bと
辺i、辺cと辺h、辺dと辺g、辺eと辺fを、各々組
としている。
【0030】次いで、演算手段2は、上述した各組が、
各々平行となっているか、また、組とした2辺間の距離
Yが、全ての組で同一となっているかを判定するもので
ある。
【0031】すなわち、パスデータ6は、中心線の両側
に同一距離の幅付けを行うため、対向する2辺が平行と
なっており、また、対向する2辺間の距離は、全ての部
位で同一となっているデータといえる。このため、上述
したように対向する2辺同志の組を考え、平行かつ距離
が等しいか否かを判定することで、選択したエリアデー
タが、後述する方法にて、パスデータに変換できるか否
かの判断を行うものである。
【0032】ここで、各組が、各々平行、かつ、組とし
た2辺間の距離が、全ての組で同一となっていた場合、
そのエリアデータはパスデータ6への変換が可能なもの
であり、その時点での仮の始点および仮の終点を、正式
に始点、終点として、次の、パスデータへの変換の処理
に移るものである。
【0033】また、平行でない組が有り、もしくは、2
辺間の距離Yが異なる組が有った場合、演算手段2は、
時計廻りに順次次の頂点を仮の始点と見なして、上述し
た組の判定を繰り返し行うものであり、組の判定が可と
なった時点で、次の、パスデータへの変換の処理に移る
ものである。例えば、図2の例で、頂点イを始点
(A1 )として、上述した組の判定を行い、平行でない
組が有った、もしくは、2辺間の距離が異なる組が有っ
た場合、次の頂点ハを仮の始点(A1 )として、上述し
た組の判定を行うものである。判定が不可であった場
合、さらに次の頂点ニを仮の始点(A1 )として、上述
した組の判定を行うものであり、以後同様に判定が可と
なるまで繰り返すものである。
【0034】ここで、選択したエリアデータ5の全ての
頂点について、順次、仮の始点を定めて上述した組の判
定を行っても、全ての判定が不可であった場合、そのエ
リアデータ5は、パスデータ6への変換が不可であると
判断し、上述した、別のエリアデータを選択する処理に
戻り、新たに選択したエリアデータについて、上述した
頂点数の算出から始めるものである。
【0035】次いで、図1の処理フローに従い、パスデ
ータへの変換の処理について述べる。
【0036】エリアデータをパスデータに変換する際、
パスデータの中心線を設定しなければならない。ここ
で、中心線は、上述した、組の判定が可となった時点に
おける始点(A1 )から時計廻りに連なる頂点と、終点
(Ai )から反時計廻りに連なる頂点との中点にて構成
するものである。すなわち、上述した組の判定が可とな
った時点における始点(A1 )および終点(Ai )をも
とに考え、演算手段2は、頂点(A1+x )と頂点(A
i-x )との中点を結ぶ線を中心線とした、パスデータを
形成するものである(ここでxは、エリアデータの頂点
数をiとして、0≦x≦i/2−1を満たす整数)。例
えば、図2の例で、頂点A1 を始点として組の判定が可
となった場合、頂点数が12のため、A1 とA12の中点
をB1 、A2 とA11の中点をB2 、A3 とA 10の中点を
3 、A4 とA9 の中点をB4 、A5 とA8 の中点をB
5 、およびA 6 とA7 の中点をB6 とし、各B点を結ぶ
線をパスデータの中心線とするものである。
【0037】次いで、上述した方法にて新たに形成され
たパスデータ6、すなわち、エリアデータ5から変換さ
れたパスデータ6は、データ記憶手段3内に収納される
ものである。その際、新たなパスデータ6は、変換前の
エリアデータの上に上書きしても良く、または、選択し
たエリアデータのファイルと別のファイルに収納する、
新たなパスデータ6のレイヤー番号を変換前のエリアデ
ータのレイヤー番号と異なった番号としたうえで、指定
したエリアデータのファイル内に収納する等、使用の便
により、適宜パスデータの収納の仕方を設定するもので
ある。また、このパスデータに幅付け値を指定する際、
仕様等に基づき、適宜幅付け値を設定するものである。
【0038】次いで、変換されたパスデータをデータ記
憶手段3内に収納した後、別のエリアデータを選択する
処理に戻り、新たに選択したエリアデータについて、上
述した頂点数の算出から始めるものである。上述した処
理を、全ての選択したエリアデータに対し繰り返して行
うものであり、選択するエリアデータが無くなった時点
で処理を完了するものである。
【0039】上述した方法を用いることにより、エリア
データからパスデータへの変換が可能となる。しかしこ
こで、図10の例に示すようなエリアデータの形状によっ
ては、上述した方法では、パスデータに変換できないエ
リアデータを誤ってパスデータに変換してしまう場合も
あり得る。
【0040】すなわち、図10の例に示すエリアデータ5
においては、上述した組の判定手段により、始点A1
よび終点A8 を設定している。すなわち、辺aと辺f、
辺bと辺e、および、辺cと辺dとの組が各々平行かつ
各辺間の距離が同一となっているものである。
【0041】上述した方法においては、各組が各々平行
かつ各組を構成する辺間の距離が同一となっていれば、
パス化可能と判定し、パス化を行うものである。しか
し、図10に示すように、始点A1 と終点A8 よりなる辺
(g)および、組の判定の際に、組としなかった残りの
辺(頂点A4 と頂点A5 よりなる辺h)が連結する辺と
なす角度が、直角となっていない。パスデータは、中心
線の両側に同一距離の幅付けをするものであり、幅付け
後のパスデータ領域の両端部は、図8の例に示すように
直角にて形成されるものである。このため、図10に示す
ように、両端部が直角となっていないエリアデータはパ
スデータには変換できないことになるが、上述した方法
ではこれをパスデータに変換してしまうものである。
【0042】請求項2に係わる発明は、このような問題
に鑑みなされたものであり、処理フローを模式的に示す
図9に基づき説明を行う。なお、以下の説明において
は、図1の処理フローと図9の処理フローとの同一点は
説明を省き、相違点についてのみ説明を行っているもの
である。
【0043】図9に示すように、請求項2に係わる発明
では、仮の始点(A1 )と終点(A i )との設定、組に
よる判定(平行かつ同一距離の判定)まで図1と同様に
行うものである。ここで、請求項2の発明の特徴とし
て、選択したエリアデータの各組の辺同志が全て平行、
かつ、組とした2辺間の距離が、全ての組で同一となっ
ていた場合、そのエリアデータをパス化可能としてパス
化の処理を行う前に、以下の判定を行うものである。
【0044】ここで行う判定は、組としなかった残りの
辺が連結する辺となす角度が直角となっているか否かの
判定である。すなわち、始点(A1 )と終点(Ai )よ
りなる辺(図7の例では辺g)が、連結する辺(図7の
例では辺aおよび辺f)となす角度、および、頂点A
i/2 と頂点Ay (yはi/2+1)よりなる辺(図7の
例では辺h)が、連結する辺(図7の例では辺cおよび
辺d)となす角度が、直角となっているか否かを判定す
るものである。
【0045】全ての角度が直角となっていた場合、その
エリアデータはパスデータ6への変換が可能なものであ
り、その時点での仮の始点および仮の終点を、正式に始
点、終点として、次の、パスデータへの変換の処理に移
るものである。
【0046】また、角度が直角とならない辺があった場
合、時計廻りに順次次の頂点を仮の始点と見なして、上
述した組の判定から繰り返す処理を行うものであり、こ
こで、選択したエリアデータ5の全ての頂点について、
順次、仮の始点を定めて上述した組の判定および角度の
判定を行い、結果が不可であった場合、そのエリアデー
タ5は、パスデータ6への変換が不可であると判断し、
別のエリアデータを選択する処理に戻り、新たに選択し
たエリアデータについて、頂点数の算出から始めるもの
である。
【0047】以上、本発明の実施の形態の一例につき説
明したが、発明の実施の形態は、上述した図面および説
明に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種
々の変形を行っても構わないことは、言うまでもない。
例えば、上述した説明では、始点を決定する際、仮の始
点(A1 )から時計廻りにエリアデータの頂点をカウン
トしているが、反時計廻りに頂点をカウントしても構わ
ない。また、上述した説明では、変換処理を、CADシ
ステム上で行っているが、変換すべきエリアデータを、
他の大型のコンピュータのデータ記憶手段に移動し、よ
り高速の演算手段にて処理を行ってもかまわない。さら
に、パスデータに変換できなかったエリアデータについ
ては、そのエリアデータの位置を座標値で紙上に打ち出
す、または、データ表示手段4にて、そのエリアデータ
のパターン表示をする等、変換不可の表示を行っても構
わない。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、レイアウトデータとし
て、エリアデータで入力されたデータであっても、極め
て短時間、かつ、精度良くパスデータに変換することが
可能となる。このため、本発明は、従来、人手によりエ
リアデータからパスデータへの変換をおこなっていた場
合に生じていた問題、すなわち、変換に時間が掛かり、
半導体集積回路の製品化を阻害し、また、変更の際の修
正ミスも多く発生し、製品としての半導体集積回路の信
頼性を著しく低下するという問題等を解決したものであ
る。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCADデータの変換方法の一実施例を
示す処理フロー図。
【図2】本発明のCADデータの変換方法の一実施例を
示す説明図。
【図3】エリアデータから変換したパスデータの一例を
示す説明図。
【図4】CADシステムの構成例を示す説明図。
【図5】パスデータの変更の一例を示す説明図。
【図6】エリアデータの変更の一例を示す説明図。
【図7】エリアデータの一例を示す説明図。
【図8】パスデータの一例を示す説明図。
【図9】本発明のCADデータの変換方法の他の実施例
を示す処理フロー図。
【図10】エリアデータの他の例を示す説明図。
【符号の説明】
1 データ入力手段 2 演算手段 3 データ記憶手段 4 データ表示手段 5 エリアデータ 6 パスデータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】CADデータを図形データとして記憶する
    データ記憶手段内にある、複数の頂点を有し、頂点を結
    ぶ辺で囲まれた領域内をパターンデータとするエリアデ
    ータを、中心線を有し、中心線に所定の巾付けをした領
    域内をパターンデータとするパスデータに変換するCA
    Dデータの変換方法であって、前記データ記憶手段内の
    所望するエリアデータを選択する手段と、前記選択され
    たエリアデータの頂点Aの数(i)をカウントする手段
    と、頂点Aの数(i)が偶数であった場合、エリアデー
    タの頂点の一つを始点(A1 )、かつ、始点に隣接する
    頂点を終点(Ai )とし、始点(A1 )と終点(Ai
    よりなる辺を除いた対向する2辺の組み合わせにおい
    て、各組が平行、かつ、各組の距離が同一か否かを判定
    する手段と、各組が平行、かつ、各組の距離が同一の場
    合、頂点A1+ x と頂点Ai-x (xは、0≦x≦i/2−
    1である整数)との各中点を結ぶ線をパスデータの中心
    線とする手段とを少なくとも用いることを特徴とするC
    ADデータの変換方法。
  2. 【請求項2】前記、各組が平行、かつ、各組の距離が同
    一か否かを判定する手段の後に、始点(A1 )と終点
    (Ai )よりなる辺および、頂点Ai/2 と頂点Ay (y
    はi/2+1)よりなる辺が各々、前記各辺に連結した
    辺と直角となっているか否かを判定する手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のCADデータの変換方
    法。
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