JP3249652B2 - 曲面分割方法および装置 - Google Patents
曲面分割方法および装置Info
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- JP3249652B2 JP3249652B2 JP20683493A JP20683493A JP3249652B2 JP 3249652 B2 JP3249652 B2 JP 3249652B2 JP 20683493 A JP20683493 A JP 20683493A JP 20683493 A JP20683493 A JP 20683493A JP 3249652 B2 JP3249652 B2 JP 3249652B2
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- phase relationship
- twill
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製品模型等の曲面モデ
ルを作成するために、そのワイヤーフレームモデルに基
づいて3次元曲面を複数個の連続した曲面領域に分割す
る曲面分割方法および装置に係り、特に、なめらかな曲
面モデルが得られるように、曲面を自動的かつ短時間で
最適な複数領域に分割することができる曲面分割方法お
よび装置に関する。
ルを作成するために、そのワイヤーフレームモデルに基
づいて3次元曲面を複数個の連続した曲面領域に分割す
る曲面分割方法および装置に係り、特に、なめらかな曲
面モデルが得られるように、曲面を自動的かつ短時間で
最適な複数領域に分割することができる曲面分割方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の曲面モデルの作成方法を図20の
フローチャートを参照して説明する。複雑な曲面から構
成される製品の曲面モデルを作成する場合、初めに3次
元形状の製品模型の曲面上に複数の線を設定し、これら
の線上の複数の点の3次元座標を点列データとして計測
する(ステップS101)。計測された点列データは、
曲面上の線ごとに識別されてCAD装置に入力される
(ステップS102)。次いで、CAD装置に入力され
た点列データを用いて曲面上の線ごとに近似曲線のデー
タが作成される(ステップS103)。次いで、これら
複数の近似曲線のデータを用いて、製品模型の曲面の一
部が表現された境界ワイヤーフレームモデルが作成され
る(ステップS104)。図21(a) は、ワイヤーフレ
ームモデルの一例を示した図である。
フローチャートを参照して説明する。複雑な曲面から構
成される製品の曲面モデルを作成する場合、初めに3次
元形状の製品模型の曲面上に複数の線を設定し、これら
の線上の複数の点の3次元座標を点列データとして計測
する(ステップS101)。計測された点列データは、
曲面上の線ごとに識別されてCAD装置に入力される
(ステップS102)。次いで、CAD装置に入力され
た点列データを用いて曲面上の線ごとに近似曲線のデー
タが作成される(ステップS103)。次いで、これら
複数の近似曲線のデータを用いて、製品模型の曲面の一
部が表現された境界ワイヤーフレームモデルが作成され
る(ステップS104)。図21(a) は、ワイヤーフレ
ームモデルの一例を示した図である。
【0003】製品模型の3次元曲面は、ワイヤーフレー
ムモデルの各境界線91〜97で囲まれた各閉領域S11
〜S15のそれぞれに張るべき面の面データを形成し、こ
れらの面データを連続的に張り合わせることにより形成
される。各閉領域に形成される面データは、隣接した面
同士が滑らかに接続されるように、対向する辺の傾向を
考慮して形成されるが、上記のように各閉領域S11〜S
15にそれぞれ面データを形成すると、隣接する面の境界
部では多少の凹凸が発生する。これらの凹凸はその後の
スムーズ化処理によって修正できるものの凹凸箇所は予
め少なくなるようにしておくことが望ましい。
ムモデルの各境界線91〜97で囲まれた各閉領域S11
〜S15のそれぞれに張るべき面の面データを形成し、こ
れらの面データを連続的に張り合わせることにより形成
される。各閉領域に形成される面データは、隣接した面
同士が滑らかに接続されるように、対向する辺の傾向を
考慮して形成されるが、上記のように各閉領域S11〜S
15にそれぞれ面データを形成すると、隣接する面の境界
部では多少の凹凸が発生する。これらの凹凸はその後の
スムーズ化処理によって修正できるものの凹凸箇所は予
め少なくなるようにしておくことが望ましい。
【0004】凹凸箇所を少なくするためには分割される
閉領域の数を少なくすれば良いが、製品模型の曲面を正
確に再現するという観点からは分割される曲面数が多い
ほど良い。そこで、上記のようにしてワイヤーフレーム
モデルが作成されると、製品模型の曲面の再現性を損な
わない範囲で、操作者が隣接する一方の面を他方の面に
展開してこれらを一体化する展開処理が行われる(ステ
ップS105)。図21(b) は、同図(a) の閉領域S12
を閉領域S15にまで展開して両者を一体化した状態を示
している。
閉領域の数を少なくすれば良いが、製品模型の曲面を正
確に再現するという観点からは分割される曲面数が多い
ほど良い。そこで、上記のようにしてワイヤーフレーム
モデルが作成されると、製品模型の曲面の再現性を損な
わない範囲で、操作者が隣接する一方の面を他方の面に
展開してこれらを一体化する展開処理が行われる(ステ
ップS105)。図21(b) は、同図(a) の閉領域S12
を閉領域S15にまで展開して両者を一体化した状態を示
している。
【0005】このようにして曲面分割が完了すると、各
境界線で囲まれた閉領域に面データが作成される(ステ
ップS106)。全ての面データが作成されると、これ
らの面データを連続的に張り合わせて構成される3次元
曲面がなめらかであるか否かを設計者が画面上で確認す
る(ステップS107)。なめらかでない部分があった
場合には、この部分の面データを作成するのに用いた曲
線の座標データ等を修正して最終的に曲面モデルが完成
する(ステップS108)。このような過程を経て完成
した曲面モデルは、製品の金型や製品加工装置の制御デ
ータとして利用される。
境界線で囲まれた閉領域に面データが作成される(ステ
ップS106)。全ての面データが作成されると、これ
らの面データを連続的に張り合わせて構成される3次元
曲面がなめらかであるか否かを設計者が画面上で確認す
る(ステップS107)。なめらかでない部分があった
場合には、この部分の面データを作成するのに用いた曲
線の座標データ等を修正して最終的に曲面モデルが完成
する(ステップS108)。このような過程を経て完成
した曲面モデルは、製品の金型や製品加工装置の制御デ
ータとして利用される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術で
は、隣接する2つの閉領域を一体化して1つの閉領域に
展開する処理が操作者の経験や勘に基づいて試行錯誤的
に行われていた。したがって、当該展開処理に多大な時
間を要するばかりか、操作者の個々の経験や能力等によ
って判断基準がまちまちであったため、再現性や安定性
が悪いという問題があった。
は、隣接する2つの閉領域を一体化して1つの閉領域に
展開する処理が操作者の経験や勘に基づいて試行錯誤的
に行われていた。したがって、当該展開処理に多大な時
間を要するばかりか、操作者の個々の経験や能力等によ
って判断基準がまちまちであったため、再現性や安定性
が悪いという問題があった。
【0007】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決し、上記『隣接する2つの閉領域を一体化する
展開処理』を、予め一義的・定量的に設定した条件に基
づいて自動的に行えるようにした曲面分割方法および装
置を提供することにある。
点を解決し、上記『隣接する2つの閉領域を一体化する
展開処理』を、予め一義的・定量的に設定した条件に基
づいて自動的に行えるようにした曲面分割方法および装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明では、製品模型等の表面に設定された複
数の点を計測することによって得られた座標点列データ
に基づき生成されたワイヤーフレームモデルに基づい
て、その3次元曲面を複数個の連続した面分(閉領域)
に分割する曲面分割方法において、ワイヤーフレームモ
デルを構成する各綾線の交点を求める工程と、各交点、
綾線、および面分の相互間の位相関係を求める工程と、
前記位相関係に基づいて、隣接する面分同士の位相関係
を判断する工程と、予定の位相関係で隣接する面分の一
方を他方まで展開して両者を一体化する工程と、前記一
体化された面分を新たな面分とみなして前記位相関係を
更新する工程とを含むようにした点に特徴がある。
ために、本発明では、製品模型等の表面に設定された複
数の点を計測することによって得られた座標点列データ
に基づき生成されたワイヤーフレームモデルに基づい
て、その3次元曲面を複数個の連続した面分(閉領域)
に分割する曲面分割方法において、ワイヤーフレームモ
デルを構成する各綾線の交点を求める工程と、各交点、
綾線、および面分の相互間の位相関係を求める工程と、
前記位相関係に基づいて、隣接する面分同士の位相関係
を判断する工程と、予定の位相関係で隣接する面分の一
方を他方まで展開して両者を一体化する工程と、前記一
体化された面分を新たな面分とみなして前記位相関係を
更新する工程とを含むようにした点に特徴がある。
【0009】
【作用】上記した構成によれば、ワイヤーフレームモデ
ルの交点、綾線、および面分の相互間の位相関係が求ま
り、これらの位相関係に基づいて、隣接する面分同士の
中から一体化可能な面分を自動的に選択して一体化させ
ることができるので、再現性や安定性に優れた曲面分割
が可能になる。
ルの交点、綾線、および面分の相互間の位相関係が求ま
り、これらの位相関係に基づいて、隣接する面分同士の
中から一体化可能な面分を自動的に選択して一体化させ
ることができるので、再現性や安定性に優れた曲面分割
が可能になる。
【0010】
【実施例】初めに、本発明の概要について説明する。本
発明では、図1に示したようにワイヤーフレームモデル
を構成する各曲線およびその交点をそれぞれ綾線E(E
dge)および頂点V(Vertex)とする面分F
(Face)を定義し、各綾線E、頂点V、および面分
Fの相互間の位相関係(以下、位相データと表現する場
合もある)を求め、当該位相データに基づいて前記展開
処理を自動的に実行するようにしている。
発明では、図1に示したようにワイヤーフレームモデル
を構成する各曲線およびその交点をそれぞれ綾線E(E
dge)および頂点V(Vertex)とする面分F
(Face)を定義し、各綾線E、頂点V、および面分
Fの相互間の位相関係(以下、位相データと表現する場
合もある)を求め、当該位相データに基づいて前記展開
処理を自動的に実行するようにしている。
【0011】図3は、図2のように綾線E1 、E2 の交
点として定義された頂点V1 に関する位相データのデー
タ構造を模式的に示した図であり、当該頂点V1 を構成
する綾線としてE1 およびE2 が登録されている。綾線
E1 、E2 に関して定義されたARC−NO(アーク・
ナンバ)は、図4に示したように頂点V1 が綾線E上で
どの点列データ間に存在するかを示し、同図のように綾
線E上の点列データP4 とP5 との間にある場合はAR
C−NO=“4”、点列データP5 とP6 との間にある
場合はARC−NO=“5”となる。
点として定義された頂点V1 に関する位相データのデー
タ構造を模式的に示した図であり、当該頂点V1 を構成
する綾線としてE1 およびE2 が登録されている。綾線
E1 、E2 に関して定義されたARC−NO(アーク・
ナンバ)は、図4に示したように頂点V1 が綾線E上で
どの点列データ間に存在するかを示し、同図のように綾
線E上の点列データP4 とP5 との間にある場合はAR
C−NO=“4”、点列データP5 とP6 との間にある
場合はARC−NO=“5”となる。
【0012】T−V(トポロジー・バリュー)は、AR
C−NOによって定まる点列データ間での頂点V1 の具
体的な位置を示し、図示したように頂点V1 が点列デー
タP4 からの距離が“7”、点列データP5 からの距離
が“3”の割合の位置であればT−V=“0.7”とな
る。
C−NOによって定まる点列データ間での頂点V1 の具
体的な位置を示し、図示したように頂点V1 が点列デー
タP4 からの距離が“7”、点列データP5 からの距離
が“3”の割合の位置であればT−V=“0.7”とな
る。
【0013】また、データ中でコード表示された“11
01”および“0000”は、それぞれメジャーコード
およびマイナーコードと呼ばれ、メジャーコードは当該
データが位相データなのか点列データなのかといった、
データの種類を表すコードであり、マイナーコードは当
該データの具体的な内容を示している。
01”および“0000”は、それぞれメジャーコード
およびマイナーコードと呼ばれ、メジャーコードは当該
データが位相データなのか点列データなのかといった、
データの種類を表すコードであり、マイナーコードは当
該データの具体的な内容を示している。
【0014】本実施例では、位相データのメジャーコー
ドとして“1101”が割り付けられており、そのうち
の交点Vに関するデータにはマイナーコード“000
0”が割り付けられている。なお、後述する図6、図8
に示したように、綾線Eに関するデータにはマイナーコ
ード“0001”が割り付けられ、面分Fに関するデー
タにはマイナーコード“0010”が割り付けられてい
る。
ドとして“1101”が割り付けられており、そのうち
の交点Vに関するデータにはマイナーコード“000
0”が割り付けられている。なお、後述する図6、図8
に示したように、綾線Eに関するデータにはマイナーコ
ード“0001”が割り付けられ、面分Fに関するデー
タにはマイナーコード“0010”が割り付けられてい
る。
【0015】図6は、図5のように綾線E2 、E3 、E
4 と頂点V1 、V2 、V3 で交差する綾線E1 に関する
位相データのデータ構造を模式的に示した図であり、図
示したように、綾線E2 とは頂点V1 で交差し、綾線E
3 とは頂点V2 で交差し、綾線E4 とは頂点V3 で交差
する旨を表すデータが登録されている。
4 と頂点V1 、V2 、V3 で交差する綾線E1 に関する
位相データのデータ構造を模式的に示した図であり、図
示したように、綾線E2 とは頂点V1 で交差し、綾線E
3 とは頂点V2 で交差し、綾線E4 とは頂点V3 で交差
する旨を表すデータが登録されている。
【0016】図8は、図7のように面分F2 、F3 、F
4 、F5 によって四方を囲まれた面分F1 に関する位相
データのデータ構造を模式的に示した図であり、境界ブ
ロックデータと隣接ブロックデータとから構成されてい
る。
4 、F5 によって四方を囲まれた面分F1 に関する位相
データのデータ構造を模式的に示した図であり、境界ブ
ロックデータと隣接ブロックデータとから構成されてい
る。
【0017】境界ブロックデータには、面分F1 から見
て境界を形成する綾線Eに関する情報が登録されてい
る。本実施例では、綾線E1 の頂点V1 ,V2 間、綾線
E2 の頂点V2 ,V3 間、綾線E3 の頂点V3 ,V4
間、綾線E4 の頂点V4 ,V1 間が境界を形成する旨の
データが登録されている。
て境界を形成する綾線Eに関する情報が登録されてい
る。本実施例では、綾線E1 の頂点V1 ,V2 間、綾線
E2 の頂点V2 ,V3 間、綾線E3 の頂点V3 ,V4
間、綾線E4 の頂点V4 ,V1 間が境界を形成する旨の
データが登録されている。
【0018】また、隣接ブロックには、自身(面分F1
)が面分F2 とは綾線E1 の頂点V1 ,V2 間で隣接
し、面分F3 とは綾線E2 の頂点V2 ,V3 間で隣接
し、面分F4 とは綾線E3 の頂点V3 ,V4 間で隣接
し、面分F5 とは綾線E4 の頂点V4 ,V1 間で隣接す
る旨のデータが登録されている。
)が面分F2 とは綾線E1 の頂点V1 ,V2 間で隣接
し、面分F3 とは綾線E2 の頂点V2 ,V3 間で隣接
し、面分F4 とは綾線E3 の頂点V3 ,V4 間で隣接
し、面分F5 とは綾線E4 の頂点V4 ,V1 間で隣接す
る旨のデータが登録されている。
【0019】図19は、本発明に係る曲面分割方法を実
施するためのCAD装置20の構成を示したブロック図
である。CAD装置20は、ホストコンピュータ30
と、複数のCAD端末40〜46と、製品模型の表面形
状を測定する3次元形状測定装置50と、製品模型と同
一形状に材料を加工する加工装置60とから構成されて
いる。
施するためのCAD装置20の構成を示したブロック図
である。CAD装置20は、ホストコンピュータ30
と、複数のCAD端末40〜46と、製品模型の表面形
状を測定する3次元形状測定装置50と、製品模型と同
一形状に材料を加工する加工装置60とから構成されて
いる。
【0020】ホストコンピュータ30は、中央処理装置
31と、主記憶装置32と、ハードディスク装置33
と、3次元形状測定装置50で測定されたデータをホス
トコンピュータ30で処理できるデータ形式に変換する
インタフェース装置35と、中央処理装置31からの制
御信号を加工装置に与えるための変換装置36とを備え
ている。ハードディスク装置33には、各点列データ、
各曲線データ等と共に、前記各綾線E、頂点V、および
面分Fに関する位相データが格納される。
31と、主記憶装置32と、ハードディスク装置33
と、3次元形状測定装置50で測定されたデータをホス
トコンピュータ30で処理できるデータ形式に変換する
インタフェース装置35と、中央処理装置31からの制
御信号を加工装置に与えるための変換装置36とを備え
ている。ハードディスク装置33には、各点列データ、
各曲線データ等と共に、前記各綾線E、頂点V、および
面分Fに関する位相データが格納される。
【0021】ここで、図9のフローチャートにしたがっ
て本発明の実施例を詳細に説明する。ステップS10で
は、ワイヤーフレームモデルの交点Vが求められると共
に矛盾箇所がチェックされる。すなわち、綾線Eは本来
製品模型の表面上にあるものなので必ず交点を持つはず
である。しかし、製品模型には測定時の誤差などから微
妙なズレがあり交わらない場合がある。交点がなければ
厳密に曲面を定義できないため、例えば図10に示した
ように、微小空間70内に存在する複数の交点は1つの
交点と見なすような処理が実行される。なお、このよう
な交点処理に関しては、例えば、本出願人が先に出願し
た特願平5−22812号に詳細に記載されている。
て本発明の実施例を詳細に説明する。ステップS10で
は、ワイヤーフレームモデルの交点Vが求められると共
に矛盾箇所がチェックされる。すなわち、綾線Eは本来
製品模型の表面上にあるものなので必ず交点を持つはず
である。しかし、製品模型には測定時の誤差などから微
妙なズレがあり交わらない場合がある。交点がなければ
厳密に曲面を定義できないため、例えば図10に示した
ように、微小空間70内に存在する複数の交点は1つの
交点と見なすような処理が実行される。なお、このよう
な交点処理に関しては、例えば、本出願人が先に出願し
た特願平5−22812号に詳細に記載されている。
【0022】ステップS20では、前記図2、図3に関
して説明した各頂点Vに関する位相データが求められて
前記主記憶装置32に格納される。ステップS30で
は、前記図5、図6に関して説明した綾線Eに関する位
相データが求められ主記憶装置32に格納される。ステ
ップS40では、前記各頂点V、綾線Eに基づいて、前
記図7、図8に関して説明した面分Fに関する位相デー
タが求められる。このデータも主記憶装置32に格納さ
れる。
して説明した各頂点Vに関する位相データが求められて
前記主記憶装置32に格納される。ステップS30で
は、前記図5、図6に関して説明した綾線Eに関する位
相データが求められ主記憶装置32に格納される。ステ
ップS40では、前記各頂点V、綾線Eに基づいて、前
記図7、図8に関して説明した面分Fに関する位相デー
タが求められる。このデータも主記憶装置32に格納さ
れる。
【0023】このようにして各頂点V、綾線E、面分F
に関する位相データが求まると、ステップS50では、
今回の一連の処理が新規に面データを作成するための処
理であるのか、あるいは一旦作成した面データを修正
(再設定)するための処理であるのかが判断される。修
正するための処理であれば、ステップS60において修
正が不要である面設定不要箇所を指定する。
に関する位相データが求まると、ステップS50では、
今回の一連の処理が新規に面データを作成するための処
理であるのか、あるいは一旦作成した面データを修正
(再設定)するための処理であるのかが判断される。修
正するための処理であれば、ステップS60において修
正が不要である面設定不要箇所を指定する。
【0024】ステップS70では、ワイヤーフレームモ
デルに基づいて暫定的に設定された面分Fを最適な曲面
設定範囲にまで展開するための展開処理が実行される。
なお、前記ステップS60において面設定不要箇所が指
定されている場合には、当該箇所を除いた部分のみを対
象に展開処理が実行される。
デルに基づいて暫定的に設定された面分Fを最適な曲面
設定範囲にまで展開するための展開処理が実行される。
なお、前記ステップS60において面設定不要箇所が指
定されている場合には、当該箇所を除いた部分のみを対
象に展開処理が実行される。
【0025】ここで、ステップS70の展開処理を、図
11のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
本実施例の展開処理は各面分に対して行われ、その主要
工程は、位相展開チェック(ステップS520)、優先
展開チェック(ステップS530)、および幾何展開チ
ェック(ステップS540)からなっている。
11のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
本実施例の展開処理は各面分に対して行われ、その主要
工程は、位相展開チェック(ステップS520)、優先
展開チェック(ステップS530)、および幾何展開チ
ェック(ステップS540)からなっている。
【0026】ステップS510では、隣接する面分へ展
開可能な面分があるか否かが判断され、当該展開処理が
全ての面分に対して完了しており、これ以上の展開が不
可能であれば当該展開処理は終了して図9のステップS
80へ戻る。
開可能な面分があるか否かが判断され、当該展開処理が
全ての面分に対して完了しており、これ以上の展開が不
可能であれば当該展開処理は終了して図9のステップS
80へ戻る。
【0027】ステップS520の位相展開チェックで
は、注目した面分とこれに隣接する他の隣接面分との境
界線の共有関係に基づいて、当該面分が他の隣接する面
分へ物理的に展開可能であるか否かが前記各位相データ
に基づいて判断される。
は、注目した面分とこれに隣接する他の隣接面分との境
界線の共有関係に基づいて、当該面分が他の隣接する面
分へ物理的に展開可能であるか否かが前記各位相データ
に基づいて判断される。
【0028】ここで、物理的に展開可能であるか否かの
判断方法について説明する。例えば図12(a) に示した
ような位相関係を有する面Aに着目すると、面分Aを面
分Bにまで展開して両者が一体化されると、面分Aの辺
a2 と面分Bの辺b2 とは消滅し、面分Aの辺a1 と面
分Bの辺b1 および面分Aの辺a3 と面分Bの辺b3は
連続して新たな辺となる。ここで、消滅する辺a2 およ
び辺b2 は共に綾線E3 上にあり、連続する辺a1 およ
び辺b1 、辺a3 および辺b3 は、それぞれ共に綾線E
1 、E2 上にある。
判断方法について説明する。例えば図12(a) に示した
ような位相関係を有する面Aに着目すると、面分Aを面
分Bにまで展開して両者が一体化されると、面分Aの辺
a2 と面分Bの辺b2 とは消滅し、面分Aの辺a1 と面
分Bの辺b1 および面分Aの辺a3 と面分Bの辺b3は
連続して新たな辺となる。ここで、消滅する辺a2 およ
び辺b2 は共に綾線E3 上にあり、連続する辺a1 およ
び辺b1 、辺a3 および辺b3 は、それぞれ共に綾線E
1 、E2 上にある。
【0029】本実施例では、一体化することによって消
滅あるいは連続する各面分の辺を構成する綾線を、両者
の各該当辺が共有している場合には、同図(b) に示した
ように面分Aから面分Bへの展開が可能と判断される。
滅あるいは連続する各面分の辺を構成する綾線を、両者
の各該当辺が共有している場合には、同図(b) に示した
ように面分Aから面分Bへの展開が可能と判断される。
【0030】一方、同図(c) の場合は、一体化されると
消滅する辺a2 と辺b2 とは共に綾線E3 上にあるが、
一体化されると連続する辺a3 と辺b3 とがそれぞれ異
なった綾線E2 、E4 上にあるので面分Aから面分Bへ
は展開不可能と判断される。同様に、同図(d) では一体
化されると連続する辺a1 と辺b1 、辺a3 と辺b3と
がそれぞれ異なった綾線上にあるので、この場合も面分
Aから面分Bへは展開不可能であると判断される。同様
に、同図(e) および(f) の場合も面分Aから面分Bへは
展開不可能と判断される。
消滅する辺a2 と辺b2 とは共に綾線E3 上にあるが、
一体化されると連続する辺a3 と辺b3 とがそれぞれ異
なった綾線E2 、E4 上にあるので面分Aから面分Bへ
は展開不可能と判断される。同様に、同図(d) では一体
化されると連続する辺a1 と辺b1 、辺a3 と辺b3と
がそれぞれ異なった綾線上にあるので、この場合も面分
Aから面分Bへは展開不可能であると判断される。同様
に、同図(e) および(f) の場合も面分Aから面分Bへは
展開不可能と判断される。
【0031】なお、製品ではデザイン上あるいは機能上
の要求から凹凸を残しておきたいライン(以下、キーラ
インと表現する)があるため、キーラインを跨ぐような
展開は各面分が上記の展開条件を満足していても展開が
禁止される。例えば図14のように面分Aと面分Cとの
間にキーラインが設定されている場合には、面分Aから
面分Bへの展開は許可されるが面分Aから面分Cへの展
開は禁止される。
の要求から凹凸を残しておきたいライン(以下、キーラ
インと表現する)があるため、キーラインを跨ぐような
展開は各面分が上記の展開条件を満足していても展開が
禁止される。例えば図14のように面分Aと面分Cとの
間にキーラインが設定されている場合には、面分Aから
面分Bへの展開は許可されるが面分Aから面分Cへの展
開は禁止される。
【0032】再び図11に戻って、ステップS530の
優先展開チェックでは、前記位相展開チェックによって
展開が可能であると判断された複数の隣接面分に対し
て、以下の3条件を考慮して優先度が設定される。
優先展開チェックでは、前記位相展開チェックによって
展開が可能であると判断された複数の隣接面分に対し
て、以下の3条件を考慮して優先度が設定される。
【0033】(1) 第1条件:三角形の面分を無くする。 多数の面データを接続して3次元曲面を形成する場合、
三角形の面分があるとなめらかな曲面を形成することが
難しく、四角形の面分はなめらかな曲面を形成しやすい
ことが知られている。したがって、図13に示したよう
な三角形の面分があると、これらを他の面分に展開する
処理が優先される。
三角形の面分があるとなめらかな曲面を形成することが
難しく、四角形の面分はなめらかな曲面を形成しやすい
ことが知られている。したがって、図13に示したよう
な三角形の面分があると、これらを他の面分に展開する
処理が優先される。
【0034】(2) 第2条件:展開後の面分が四角形にな
るようにする。 図16(a) に示したようなワイヤーフレームデルにおい
て三角形の面分Aに着目すると、面分Aと面分B、C、
Dとは完全境界共有の関係にあるので、物理的にはいず
れの面分への展開も可能である。
るようにする。 図16(a) に示したようなワイヤーフレームデルにおい
て三角形の面分Aに着目すると、面分Aと面分B、C、
Dとは完全境界共有の関係にあるので、物理的にはいず
れの面分への展開も可能である。
【0035】ここで、面分B、Cへの展開後は、同図
(b) 、(c) にそれぞれ示したように展開後の面分A´が
四角形となるが、面分Dへ展開すると、同図(d) に示し
たように展開後の面分A´が三角形となるので、面分
B、Cへの展開の優先順位が面分Dへの展開の優先順位
よりも高く設定される。なお、同図(d) や図15に示し
たように、四角形の面分が三角形の面分となるような展
開は、優先度にかかわらず禁止することが望ましい。
(b) 、(c) にそれぞれ示したように展開後の面分A´が
四角形となるが、面分Dへ展開すると、同図(d) に示し
たように展開後の面分A´が三角形となるので、面分
B、Cへの展開の優先順位が面分Dへの展開の優先順位
よりも高く設定される。なお、同図(d) や図15に示し
たように、四角形の面分が三角形の面分となるような展
開は、優先度にかかわらず禁止することが望ましい。
【0036】また、図16(b) 、(c) のように、展開後
の面分形状がいずれも四角形となる場合を比較すると、
同図(b) では、展開後の面分A´の対向する辺が共に平
行になっている、換言すれば全ての辺の向きは2方向の
いずれかに分類することができる。これに対して同図
(c) では、展開後の面分A´の対向する辺の一方は平行
になっているものの他方は平行になっていない、換言す
れば全ての辺の向きが3方向のいずれかに分類されるこ
とになる。このような場合には、辺の方向数が少ない面
分が優先されて、面分Bの優先度が面分Cの優先度より
高くなる。
の面分形状がいずれも四角形となる場合を比較すると、
同図(b) では、展開後の面分A´の対向する辺が共に平
行になっている、換言すれば全ての辺の向きは2方向の
いずれかに分類することができる。これに対して同図
(c) では、展開後の面分A´の対向する辺の一方は平行
になっているものの他方は平行になっていない、換言す
れば全ての辺の向きが3方向のいずれかに分類されるこ
とになる。このような場合には、辺の方向数が少ない面
分が優先されて、面分Bの優先度が面分Cの優先度より
高くなる。
【0037】(3) 第3条件:展開後の面分を更に他の面
分にまで展開できるようにする。
分にまで展開できるようにする。
【0038】図17(a) の面分Aに着目すると、面分A
は面分B、Cと完全境界共有状態にあるので物理的には
いずれの面分にも展開可能である。ここで、同図(c) に
示したように面分Bへ展開した場合を考えると、展開後
の面分A´が面分Dと完全境界共有となる。これに対し
て同図(d) に示したように面分Cへ展開した場合を考え
ると、展開後の面分A´は面分Dと完全境界共有状態と
ならない。したがって、このような場合にはその後の展
開可能性を考慮して面分Bの優先度が面分Cの展開度よ
り高くなる。
は面分B、Cと完全境界共有状態にあるので物理的には
いずれの面分にも展開可能である。ここで、同図(c) に
示したように面分Bへ展開した場合を考えると、展開後
の面分A´が面分Dと完全境界共有となる。これに対し
て同図(d) に示したように面分Cへ展開した場合を考え
ると、展開後の面分A´は面分Dと完全境界共有状態と
ならない。したがって、このような場合にはその後の展
開可能性を考慮して面分Bの優先度が面分Cの展開度よ
り高くなる。
【0039】再び図11に戻って、ステップS540の
幾何展開チェックでは、上記優先度にしたがって展開さ
れた面分に形成される面データが、3次元モデルの曲面
を正確に反映しているか否かが判断される。すなわち、
図18に示したように、展開後の面分の各頂点V1 、V
2 、V3 、V4 で、精度に応じて適宜設定される大きさ
の法線ベクトルを発生させたとき、これらを結ぶ立体的
空間内に展開前の面分同士が共有した綾線E1 が含まれ
れば形状的に展開可能と判断される。
幾何展開チェックでは、上記優先度にしたがって展開さ
れた面分に形成される面データが、3次元モデルの曲面
を正確に反映しているか否かが判断される。すなわち、
図18に示したように、展開後の面分の各頂点V1 、V
2 、V3 、V4 で、精度に応じて適宜設定される大きさ
の法線ベクトルを発生させたとき、これらを結ぶ立体的
空間内に展開前の面分同士が共有した綾線E1 が含まれ
れば形状的に展開可能と判断される。
【0040】ステップS550では、上記した幾何展開
チェックの結果が参照され、幾何展開可能であると、ス
テップS560において当該面分が実際に展開され、こ
れに応じて各位相データが書き換えられる。また、幾何
展開不可能であると、ステップS570では、当該面分
より優先度の低い面分の有無が判断され、他の面分があ
れば、当該他の面分に関して前記ステップS540の処
理が実行される。
チェックの結果が参照され、幾何展開可能であると、ス
テップS560において当該面分が実際に展開され、こ
れに応じて各位相データが書き換えられる。また、幾何
展開不可能であると、ステップS570では、当該面分
より優先度の低い面分の有無が判断され、他の面分があ
れば、当該他の面分に関して前記ステップS540の処
理が実行される。
【0041】以上のようにしてある面に関する展開処理
が完了すると当該処理はステップS510へ戻り、他の
展開可能な面分に対して上記した展開処理が繰り返され
る。そして、全ての面に対する展開処理が完了し、ステ
ップS510において、これ以上の展開が不可能である
と判断されると図9のステップS80へ戻る。ステップ
S80では、上記のようにして得られた各位相データに
基づいて幾何データが作成される。
が完了すると当該処理はステップS510へ戻り、他の
展開可能な面分に対して上記した展開処理が繰り返され
る。そして、全ての面に対する展開処理が完了し、ステ
ップS510において、これ以上の展開が不可能である
と判断されると図9のステップS80へ戻る。ステップ
S80では、上記のようにして得られた各位相データに
基づいて幾何データが作成される。
【0042】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、これ
までは操作者が経験や勘に基づいて試行錯誤的に行って
いた曲面分割を、予め一義的・定量的に設定した条件に
基づいて自動的に行えるようになるので、再現性や安定
性に優れた曲面分割を短時間で簡単に行えるようにな
る。
までは操作者が経験や勘に基づいて試行錯誤的に行って
いた曲面分割を、予め一義的・定量的に設定した条件に
基づいて自動的に行えるようになるので、再現性や安定
性に優れた曲面分割を短時間で簡単に行えるようにな
る。
【図1】 本発明の基本概念を示した模式図である。
【図2】 交点Vの綾線Eとの位相関係を示した図であ
る。
る。
【図3】 交点Vに関する位相データのデータ構造を示
した図である。
した図である。
【図4】 アーク・ナンバおよびトポロジー・バリュー
の物理的意義を説明するための図である。
の物理的意義を説明するための図である。
【図5】 綾線Eの交点Vとの位相関係を示した図であ
る。
る。
【図6】 綾線Eに関する位相データのデータ構造を示
した図である。
した図である。
【図7】 面分Fの交点Vおよび綾線Eとの位相関係を
示した図である。
示した図である。
【図8】 面分Fに関する位相データのデータ構造を示
した図である。
した図である。
【図9】 本発明の一実施例の動作を示したフローチャ
ートである。
ートである。
【図10】 交点処理について説明するための図であ
る。
る。
【図11】 展開処理の詳細を示したフローチャートで
ある。
ある。
【図12】 展開の可能性を物理的な側面からに判断す
る方法を示した図である。
る方法を示した図である。
【図13】 展開時の優先度について説明するための図
である。
である。
【図14】 キーラインの取扱について説明するための
図である。
図である。
【図15】 展開を禁止される場合の一例を示した図で
ある。
ある。
【図16】 展開時の優先度について説明するための図
である。
である。
【図17】 展開時の優先度について説明するための図
である。
である。
【図18】 幾何展開チェックを説明するための図であ
る。
る。
【図19】 本発明に係る曲面分割方法が適用されるC
AD装置20の構成を示したブロック図である。
AD装置20の構成を示したブロック図である。
【図20】 従来技術を説明するためのフローチャート
である。
である。
【図21】 ワイヤーフレームモデルの一例を示した図
である。
である。
20…CAD装置、30…ホストコンピュータ、31…
中央処理装置、32…主記憶装置、33…ハードディス
ク装置、35…インタフェース装置、36…変換装置、
40〜46…CAD端末、50…3次元形状測定装置、
60…加工装置
中央処理装置、32…主記憶装置、33…ハードディス
ク装置、35…インタフェース装置、36…変換装置、
40〜46…CAD端末、50…3次元形状測定装置、
60…加工装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50
Claims (13)
- 【請求項1】 製品模型等の表面に設定された複数の点
を計測することによって得られた座標点列データに基づ
き生成されたワイヤーフレームモデルに基づいて、その
3次元曲面を複数個の連続した面分に分割する曲面分割
方法において、 ワイヤーフレームモデルを構成する各綾線の交点を求め
る工程と、 各交点、綾線、および面分の相互間の位相関係を求める
工程と、 前記位相関係に基づいて、隣接する面分同士の位相関係
を判断する工程と、 予定の位相関係で隣接する面分の一方を他方まで展開し
て両者を一体化する工程と、 前記一体化された面分を新たな面分とみなして前記位相
関係を更新する工程とからなることを特徴とする曲面分
割方法。 - 【請求項2】 前記位相関係は、各交点、綾線、および
面分ごとに設定されることを特徴とする請求項1記載の
曲面分割方法。 - 【請求項3】 前記各交点ごとに設定される位相関係
は、交点を構成する綾線およびその交差位置を特定する
情報からなることを特徴とする請求項2記載の曲面分割
方法。 - 【請求項4】 前記各綾線ごとに設定される位相関係
は、綾線と交差する他の綾線およびその交差位置を特定
する情報からなることを特徴とする請求項2記載の曲面
分割方法。 - 【請求項5】 前記各面分ごとに設定される位相関係
は、面分を構成する交点および綾線を特定する情報から
なることを特徴とする請求項2記載の曲面分割方法。 - 【請求項6】 前記隣接する面分同士の位相関係を判断
する工程は、 隣接する面分同士が物理的に一体化可能であるか否かを
判断する工程と、 一体化可能であると判断された各面分について、一体化
後の面分に形成される面データが曲面モデルに期待され
る条件を満足しているか否かを判断する工程とを含むこ
とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の曲
面分割方法。 - 【請求項7】 前記各面分同士が物理的に一体化可能で
あるか否かは、一体化されると消滅あるいは連続する各
面分の辺を構成する綾線を、両者の各該当辺が共有して
いるか否かに基づいて判断されることを特徴とする請求
項6記載の曲面分割方法。 - 【請求項8】 一体化されると消滅する辺がキーライン
の場合には一体化が不可能と判断されることを特徴とす
る請求項6または7記載の曲面分割方法。 - 【請求項9】 前記一体化可能であると判断された面分
に形成される面データが曲面モデルに期待される条件を
満足しているか否かは、展開後の面分の各頂点で予定の
大きさを有する法線ベクトルを発生させ、それらを結ぶ
立体的空間内に、展開によって消滅した辺が含まるか否
かに基づいて判断されることを特徴とする請求項6ない
し8のいずれかに記載の曲面分割方法。 - 【請求項10】 前記物理的に一体化可能であると判断
された隣接面分が複数あったときに、当該複数の隣接面
分を対象に優先度を設定する工程をさらに具備し、 前記曲面モデルに期待される条件を満足しているか否か
の判断は、満足している面分が表れるまで各面分に対し
て優先度順に行われることを特徴とする請求項6ないし
9のいずれかに記載の曲面分割方法。 - 【請求項11】 前記優先度の設定は、以下の3条件の
うちの少なくとも1つを考慮して行われることを特徴と
する請求項10記載の曲面分割方法。 第1条件:三角形の面分を無くする。 第2条件:展開後の面分が四角形になるようにする。 第3条件:展開後の面分を更に他の面分にまで展開でき
るようにする。 - 【請求項12】 展開後の面分が共に四角形である場合
の各面分の優先度は、各辺の向きを面分ごとに分類した
ときに、より少ない方向に分類できる面分の優先度を高
くするようにしたことを特徴とする請求項10または1
1記載の曲面分割方法。 - 【請求項13】 製品模型等の表面に設定された複数の
点を計測することによって得られた座標点列データに基
づき生成されたワイヤーフレームモデルに基づいて、そ
の3次元曲面を複数個の連続した面分に分割する曲面分
割装置において、 ワイヤーフレームモデルを構成する各綾線の交点を求め
る手段と、 各交点、綾線、および面分の相互間の位相関係を求める
手段と、 前記位相関係に基づいて、隣接する面分同士の位相関係
を判断する手段と、 予定の位相関係で隣接する面分の一方を他方まで展開し
て両者を一体化する手段と、 前記一体化された面分を新たな面分とみなして前記位相
関係を更新する手段とを具備したことを特徴とする曲面
分割装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20683493A JP3249652B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 曲面分割方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20683493A JP3249652B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 曲面分割方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0744733A JPH0744733A (ja) | 1995-02-14 |
JP3249652B2 true JP3249652B2 (ja) | 2002-01-21 |
Family
ID=16529846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20683493A Expired - Fee Related JP3249652B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 曲面分割方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3249652B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8260583B2 (en) * | 2009-03-12 | 2012-09-04 | Siemens Product Lifecycle Management Software Inc. | System and method for identifying wall faces in an object model |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP20683493A patent/JP3249652B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0744733A (ja) | 1995-02-14 |
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