JPH10294346A - 半導体検査方法およびそれに用いる検査治具 - Google Patents

半導体検査方法およびそれに用いる検査治具

Info

Publication number
JPH10294346A
JPH10294346A JP9988697A JP9988697A JPH10294346A JP H10294346 A JPH10294346 A JP H10294346A JP 9988697 A JP9988697 A JP 9988697A JP 9988697 A JP9988697 A JP 9988697A JP H10294346 A JPH10294346 A JP H10294346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
wafer
monitor
semiconductor
inspection jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9988697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Arakawa
久 荒川
Masahiro Okuda
昌弘 奥田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Priority to JP9988697A priority Critical patent/JPH10294346A/ja
Publication of JPH10294346A publication Critical patent/JPH10294346A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜形成処理を行う半導体製造装置の処理能
力を向上させる。 【解決手段】 ベースウェハとほぼ同じ形状で、かつモ
ニタチップ9を搭載可能に形成された円盤状の検査治具
8であり、モニタチップ9に対応した形状でかつモニタ
チップ9を収容する5個の凹部8aが検査治具8の全体
に渡ってその中央付近と外周付近とに分散されて設けら
れ、エピタキシャル成長装置のサセプタにこの検査治具
8を介してモニタチップ9を搭載するとともに、前記サ
セプタに前記ベースウェハを搭載し、モニタチップ9と
前記ベースウェハとに薄膜形成処理を行った後、モニタ
チップ9に形成された薄膜の特性を検査することによ
り、前記ベースウェハに形成された薄膜の特性を認識す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
関し、特に、サセプタに半導体ウェハを搭載して薄膜形
成処理を行う半導体製造装置の処理能力を向上させる半
導体検査方法およびそれに用いる検査治具に関する。
【0002】
【従来の技術】以下に説明する技術は、本発明を研究、
完成するに際し、本発明者によって検討されたものであ
り、その概要は次のとおりである。
【0003】シリコンからなる半導体ウェハに薄膜形成
処理を行う半導体製造装置の一例として、エピタキシャ
ル成長装置が使用されている。
【0004】このエピタキシャル成長装置は、シリコン
からなるベースウェハ(ミラーウェハ)の表面に薄膜を
成長させるウェハ(以降、薄膜エピウェハという)を形
成する際にも用いられている。
【0005】ここで、薄膜エピウェハにおける薄膜の膜
厚管理については、ダミーのモニタチップ(モニタ試
料)を用い、前記薄膜を形成する際に、同時にモニタチ
ップ上にも薄膜を形成し、膜形成処理後、このモニタチ
ップに形成した薄膜の膜厚を計測(検査)している。
【0006】なお、このモニタチップに薄膜を形成する
際には、エピタキシャル成長装置のサセプタに設けられ
た複数のウェハ保持部(ざぐりともいう)に、製品とな
るベースウェハとモニタチップとの両者(例えば、1つ
のサセプタに25個のウェハ保持部が形成されている場
合、2個のウェハ保持部をモニタチップ用として使い、
残った23個のウェハ保持部をベースウェハ用として使
う)を搭載し、薄膜エピウェハの薄膜形成条件と同じ処
理条件でモニタチップ上に薄膜を形成する。
【0007】これによって形成されたモニタチップ上の
薄膜の膜厚を計測することにより、製品となる薄膜エピ
ウェハに形成された薄膜の膜厚を管理している。
【0008】なお、半導体ウェハに形成された薄膜の種
々の計測方法については、例えば、株式会社プレスジャ
ーナル、1990年2月20日発行、「月刊Semiconduc
torWorld 増刊号、半導体プロセス・デバイス計測技
術」、39〜41頁に記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記した技
術において、モニタチップの形状がサセプタのウェハ保
持部の形状に対応していないため、エピタキシャル成長
装置によって薄膜形成処理を行った際に、モニタチップ
用として使ったウェハ保持部のモニタチップを載置した
箇所以外の隙間箇所に薄膜が形成・堆積されたり、モニ
タチップから発生した金属小片がウェハ保持部に付着し
て汚染が発生することがある。
【0010】これにより、一度モニタチップ用として使
ったウェハ保持部は、製品となる薄膜エピウェハの形成
用としては使うことができなくなり、その結果、エピタ
キシャル成長装置の薄膜形成処理能力の向上を図れない
ことが問題とされる。
【0011】本発明の目的は、薄膜形成処理を行う半導
体製造装置の処理能力を向上させる半導体検査方法およ
びそれに用いる検査治具を提供することにある。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0014】すなわち、本発明の半導体検査方法は、半
導体ウェハに形成した薄膜の特性を検査するものであ
り、前記半導体ウェハとほぼ同じ形状に形成されかつモ
ニタ試料を搭載可能な検査治具を準備する工程と、前記
半導体ウェハに薄膜を形成可能な半導体製造装置のサセ
プタのウェハ保持部に前記モニタ試料を搭載した前記検
査治具を載置する工程と、前記サセプタの他のウェハ保
持部に前記半導体ウェハを載置する工程と、前記半導体
ウェハおよび前記モニタ試料に薄膜を形成する工程と、
前記モニタ試料に形成された薄膜の特性を検査すること
により、前記半導体ウェハに形成された薄膜の特性を認
識する工程とを有するものである。
【0015】これにより、モニタ試料に薄膜を形成する
際に、ウェハ保持部内において検査治具との間に隙間が
形成されなくなるため、ウェハ保持部内に薄膜が形成・
堆積されることを防止できる。
【0016】その結果、検査治具を用いてモニタ試料に
薄膜形成を行った後、検査治具を取り除いた際に、サセ
プタのウェハ保持部内をクリーンな状態に維持すること
ができる。
【0017】したがって、一度モニタ試料の薄膜形成に
使用したウェハ保持部であっても、製品の薄膜エピウェ
ハを形成する際に再び使用することが可能となり、これ
により、薄膜形成処理を行う半導体製造装置の処理能力
を向上させることが可能になる。
【0018】さらに、本発明の半導体検査方法は、前記
モニタ試料としてモニタチップを用いるとともに、前記
検査治具に複数の前記モニタチップを分散させて搭載す
るものである。
【0019】なお、本発明の半導体検査方法は、前記半
導体製造装置がエピタキシャル成長装置であり、前記半
導体ウェハとしてシリコンからなるベースウェハを用
い、前記エピタキシャル成長装置によって前記ベースウ
ェハと前記モニタ試料とにシリコン単結晶の薄膜を成長
させ、前記モニタ試料に成長させた前記シリコン単結晶
の薄膜の特性を検査することにより、前記ベースウェハ
に成長させた前記シリコン単結晶の薄膜の特性を認識す
るものである。
【0020】また、本発明の検査治具は、前記半導体ウ
ェハとほぼ同じ形状に形成されるとともに、前記モニタ
試料を搭載可能に形成されている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1は本発明による検査治具の構造の実施
の形態の一例を示す図であり、(a)は拡大断面図、
(b)は拡大平面図、図2は本発明の半導体検査方法に
おいて薄膜形成処理を行う半導体製造装置の構造の実施
の形態の一例を一部断面にして示す構成概念図、図3は
図2に示す半導体製造装置におけるサセプタおよびこの
サセプタに載置する検査治具の構造の実施の形態の一例
を示す平面図、図4は本発明の半導体検査方法によって
検査される薄膜エピウェハの構造の実施の形態の一例を
示す拡大断面図、図5は本発明の半導体検査方法におけ
るモニタ試料への薄膜の形成方法の実施の形態の一例を
示す拡大部分断面図である。
【0023】本実施の形態の検査治具は、モニタ試料に
薄膜を形成してこのモニタ試料の薄膜を検査することに
より、半導体ウェハに形成された薄膜の特性を認識する
本実施の形態の半導体検査方法に用いるものである。
【0024】なお、本実施の形態においては、シリコン
からなる半導体ウェハであるベースウェハ1a(ミラー
ウェハともいう)に薄膜形成処理を行う半導体製造装置
の一例として、図2に示す縦形のエピタキシャル成長装
置を取り上げ、このエピタキシャル成長装置を用いて図
4に示すベースウェハ1aにシリコン単結晶の薄膜1b
を成長させて薄膜エピウェハ1を形成し、この薄膜エピ
ウェハ1における薄膜1bの特性(薄膜1bの膜厚ある
いは薄膜1bの電気的抵抗率)を検査する場合を説明す
る。
【0025】図1〜図5を用いて、図1に示す本実施の
形態の検査治具8の構成について説明すると、ベースウ
ェハ1a(半導体ウェハ)とほぼ同じ形状(ほぼ同じ直
径でかつほぼ同じ厚さ)に形成されるとともに、前記モ
ニタ試料を搭載可能に形成されている。
【0026】すなわち、検査治具8は、ベースウェハ1
aとほぼ同じ大きさかつ厚さの円盤状のものである。
【0027】したがって、検査治具8は、エピタキシャ
ル成長装置が備えるサセプタ2に設けられたウェハ保持
部2a(ベースウェハ1aが動かないようにベースウェ
ハ1aを保持するものであり、ざぐりとも呼ぶ)に載置
可能な形状であり、この検査治具8をウェハ保持部2a
に載置すると、ウェハ保持部2aにおいてその内部には
ほとんど隙間が形成されることはない。
【0028】ここで、本実施の形態における前記モニタ
試料は、ダミー部材であり、例えば、3インチの大きさ
のベースウェハ1aから所定の大きさに切断して形成し
た直方体のモニタチップ9である。
【0029】ただし、モニタチップ9は直方体に限ら
ず、これに形成されたシリコン単結晶の薄膜1bの特性
を検査できる形状であれば、例えば、立方体などの他の
形状であってもよい。
【0030】また、検査治具8は、図2に示すエピタキ
シャル成長装置のサセプタ2のウェハ保持部2aの表面
層と同じ材料によって形成されている。
【0031】すなわち、シリコンからなるベースウェハ
1aをサセプタ2に搭載した際に、ベースウェハ1aを
保護するためにサセプタ2のウェハ保持部2aの表面に
はSiCがコーティングされており、本実施の形態の検
査治具8は、ウェハ保持部2aのSiCからなる表面層
と同じ材料、つまり、SiCによって形成されている。
【0032】さらに、検査治具8には、図1(a)に示
すように、モニタチップ9に対応した形状の凹部8aが
形成されており、この凹部8aにモニタチップ9を収容
する。
【0033】つまり、本実施の形態では、モニタチップ
9が直方体であるため、凹部8aの形状もこのモニタチ
ップ9に対応した細長い形状に形成され、この凹部8a
においてモニタチップ9の搭載・取り出しが可能なよう
に、モニタチップ9よりも若干大きめに形成されてい
る。
【0034】なお、本実施の形態の検査治具8には、図
1(b)に示すように、5個の凹部8aが検査治具8の
表面全体に渡って分散(検査治具8の中央付近と外周付
近とに分散)されて設けられている。
【0035】ただし、検査治具8において、凹部8a
は、少なくとも1個設けられていればよく、2〜4個、
あるいは、6個以上設けられていてもよい。
【0036】次に、図1〜図5を用いて、図2に示すエ
ピタキシャル成長装置の構成について説明すると、ベー
スウェハ1aを保持するウェハ保持部2aが設けられか
つ複数個のウェハ保持部2aが並列配置された円盤状の
サセプタ2(図3参照)と、サセプタ2のウェハ載置面
2bのほぼ中央付近2cに配設されかつモノシランガス
などの処理ガス3を噴流する支柱部4aと処理ガス3の
流出方向3aを制御する鍔部4bとからなるT形ガス供
給ノズル4と、サセプタ2を介してベースウェハ1aを
加熱する加熱手段であるワークコイル5と、サセプタ2
とT形ガス供給ノズル4とワークコイル5とを囲みかつ
反応室6を形成するベルジャ7とからなる。
【0037】さらに、T形ガス供給ノズル4には、その
支柱部4における先端部4cの鍔部近傍4dに複数のガ
ス噴流用小孔4eが設けられている。
【0038】これにより、処理ガス3が複数のガス噴流
用小孔4eから噴流されるため、サセプタ2上に搭載さ
れた複数枚のベースウェハ1aにほぼ均一に処理ガス3
を供給できる。
【0039】なお、図2に示す前記エピタキシャル成長
装置は、バッチ処理式の大形のものであり、同時に多数
のベースウェハ1aを処理できるように、図3に示すサ
セプタ2上のウェハ保持部2aが2列(内側2dのウェ
ハ保持部2aと外側2eのウェハ保持部2a)でかつほ
ぼ同心円上に並列配置されている。
【0040】ここで、サセプタ2のウェハ載置面2bの
内側2dと外側2eとには、ウェハ保持部2aの他に、
モニタチップ9を直接搭載可能な小形凹部2fが形成さ
れている。
【0041】この小形凹部2fは、例えば、ベースウェ
ハ1aの中央付近だけの薄膜1bの膜厚を計測したい場
合、図1に示す本実施の形態の検査治具8を用いずにモ
ニタチップ9を直接収容するものであり、これにより、
モニタチップ9に薄膜1bを形成することができる。
【0042】また、T形ガス供給ノズル4およびベルジ
ャ7は、石英などによって形成され、サセプタ2は、例
えば、グラファイトなどによって形成されている。
【0043】さらに、加熱手段であるワークコイル5
は、例えば、ベースウェハ1aを高周波誘導によって加
熱するものである。
【0044】また、T形ガス供給ノズル4は、回転駆動
手段11に取り付けられており、処理ガス3を噴流させ
る際には、同じく回転駆動手段11に取り付けられたサ
セプタ保持部12が回転し、これにより、サセプタ2が
回転する。
【0045】ただし、T形ガス供給ノズル4は、回転駆
動手段11に取り付けられるのではなく、サセプタ2に
取り付けられるものであってもよい。
【0046】次に、図4に示す薄膜エピウェハ1の構造
について説明する。
【0047】この薄膜エピウェハ1は、図2に示すエピ
タキシャル成長装置を用いてベースウェハ1aの表面に
シリコン単結晶の薄膜1bを成長させて形成したもので
あり、この薄膜1bによってベースウェハ1aの表面層
を高純度に形成することができる。
【0048】なお、図4に示すように、ベースウェハ1
aの厚さは、例えば、6インチサイズのベースウェハ1
aの場合、550μm程度であり、その上層に成長させ
たシリコン単結晶の薄膜1bの厚さは、例えば、1〜2
μm程度である。
【0049】本実施の形態の半導体検査方法について説
明する。
【0050】ここで、本実施の形態の半導体検査方法
は、図2に示すエピタキシャル成長装置を用いてベース
ウェハ1aにシリコン単結晶の薄膜1bを成長させて形
成した薄膜エピウェハ1の薄膜1bの特性を検査するも
のであり、前記エピタキシャル成長装置によってベース
ウェハ1aに薄膜1bを形成する際に、これと同時に、
モニタチップ9にもシリコン単結晶の薄膜1bを形成
し、ベースウェハ1aとモニタチップ9とに薄膜1bを
形成した後、このモニタチップ9の薄膜1bを検査する
ことにより、ベースウェハ1aに形成された薄膜1bの
特性を認識するものである。
【0051】なお、本実施の形態においては、薄膜1b
の種々の特性検査のうち、膜厚の計測と電気的抵抗率の
計測とについて説明する。
【0052】まず、ベースウェハ1aとほぼ同じ形状に
形成され、かつモニタチップ9を搭載可能な図1に示す
検査治具8を準備する。
【0053】続いて、ワークコイル5によって反応室6
内を所定の温度に加熱する。
【0054】その後、ベースウェハ1aに薄膜1bを形
成可能な半導体製造装置、すなわち図2に示すエピタキ
シャル成長装置のサセプタ2のウェハ保持部2aに、モ
ニタチップ9を搭載した検査治具8を載置する。
【0055】つまり、図1、図3および図5に示すよう
に、前記エピタキシャル成長装置のサセプタ2の内側2
dと外側2eのウェハ保持部2aのそれぞれ1つずつ
に、検査治具8を載置し、その後、それぞれの検査治具
8の5個の凹部8aに、モニタチップ9を分散させて搭
載する。
【0056】さらに、サセプタ2の他のウェハ保持部2
a、すなわち残った23個のウェハ保持部2aにベース
ウェハ1aを載置する。
【0057】その後、ベースウェハ1aおよびモニタチ
ップ9に、図4に示すシリコン単結晶の薄膜1bを形成
する。
【0058】つまり、反応室6内にモノシランガスなど
の所望の処理ガス3を供給し、かつ、回転駆動手段11
によってサセプタ2を回転させる。
【0059】これにより、T形ガス供給ノズル4から噴
流される処理ガス3をサセプタ2のウェハ載置面2b全
体に渡って均等に供給する。
【0060】その結果、所定時間経過後、ベースウェハ
1aとモニタチップ9とにシリコン単結晶の薄膜1bが
成長する。
【0061】薄膜1bの形成後、エピタキシャル成長装
置の反応室6からサセプタ2上の2個の検査治具8を取
り出し、これに搭載されていたモニタチップ9の薄膜1
bの特性を検査する。
【0062】なお、本実施の形態では、薄膜1bの特性
として、モニタチップ9に形成されたシリコン単結晶の
薄膜1bの膜厚と電気的抵抗率とを計測する。
【0063】まず、膜厚は、モニタチップ9に形成され
た薄膜1bの所定箇所に所定のレーザを照射し、その反
射光の光路差から導き出す。
【0064】さらに、電気的抵抗率は、薄膜1bに電流
を印加し、これにより、電圧値を計測して電流値と電圧
値とから求める。
【0065】このように、モニタチップ9に形成された
薄膜1bの特性を検査してこの薄膜1bの特性を調べる
ことにより、モニタチップ9と同じ薄膜形成条件で形成
された薄膜エピウェハ1の薄膜1bの特性(ここでは、
膜厚と電気的抵抗率)を認識すなわち把握することがで
きる。
【0066】その結果、製品となる薄膜エピウェハ1に
は直接接触することなく、この薄膜エピウェハ1の薄膜
1bの特性を管理できる。
【0067】本実施の形態の半導体検査方法および検査
治具によれば、以下のような作用効果が得られる。
【0068】すなわち、モニタチップ9に形成された薄
膜1bを検査してベースウェハ1aに形成した薄膜1b
の特性を認識する際に、ベースウェハ1aとほぼ同じ形
状に形成されかつモニタチップ9を搭載可能な検査治具
8を用いるとともに、モニタチップ9を搭載したこの検
査治具8をサセプタ2のウェハ保持部2aに載置してモ
ニタチップ9に薄膜1bを形成することにより、ウェハ
保持部2a内において検査治具8との間に隙間が形成さ
れなくなるため、ウェハ保持部2a内に薄膜1bが形成
・堆積されることを防止できる。
【0069】これにより、検査治具8を用いてモニタチ
ップ9に薄膜1bの形成を行った後、検査治具8を取り
除いた際に、サセプタ2のウェハ保持部2a内をクリー
ンな状態に維持することができる。
【0070】したがって、一度モニタチップ9の薄膜1
bの形成に使用したウェハ保持部2aであっても、製品
の薄膜エピウェハ1を形成する際に再び使用することが
可能となり、その結果、薄膜形成処理を行うエピタキシ
ャル成長装置(半導体製造装置)の処理能力を向上させ
ることができる。
【0071】ここで、本実施の形態の半導体検査方法に
おいては、前記エピタキシャル成長装置のサセプタ2に
25個のウェハ保持部2aが設けられている場合であ
り、かつ、前記エピタキシャル成長装置によって一度の
バッチ処理時(薄膜形成処理時)に2箇所のウェハ保持
部2aを検査治具8用として用いていたため、薄膜1b
の特性の検査のうち、膜厚計測に関しては、1台の前記
エピタキシャル成長装置においてベースウェハ1aの薄
膜形成処理枚数を1バッチ処理当たり2枚増加させるこ
とができる。
【0072】これにより、例えば、直径200mmのベ
ースウェハ1aの場合、前記エピタキシャル成長装置1
台の1ヶ月のバッチ処理回数を150回程度とすると、
1ヶ月あたりのベースウェハ1aの薄膜形成処理枚数を
300枚増加させることが可能になる。
【0073】さらに、例えば、直径150mmのベース
ウェハ1aの場合、前記エピタキシャル成長装置1台の
1ヶ月のバッチ処理回数を300回程度とすると、1ヶ
月あたりのベースウェハ1aの薄膜形成処理枚数を60
0枚増加させることが可能になる。
【0074】また、電気的抵抗率の計測に関しても、モ
ニタチップ9を用いることにより、ベースウェハ1aを
ダミー部材として用いなくて済むため、例えば、直径2
00mmのベースウェハ1aの場合、前記エピタキシャ
ル成長装置1台の1ヶ月のバッチ処理回数が150回程
度であり、かつ、6回のバッチ処理で1回の電気的抵抗
率を計測しているため、1ヶ月あたりに、新たに25枚
のベースウェハ1aを薄膜エピウェハ1の製造用として
用いることができる。
【0075】さらに、例えば、直径150mmのベース
ウェハ1aの場合、前記エピタキシャル成長装置1台の
1ヶ月のバッチ処理回数が300回程度であり、前記同
様、6回のバッチ処理で1回の電気的抵抗率を計測して
いるため、1ヶ月あたりに、新たに50枚のベースウェ
ハ1aを薄膜エピウェハ1の製造用として用いることが
できる。
【0076】また、モニタ試料としてモニタチップ9を
用いる際、モニタチップ9を直接サセプタ2のウェハ保
持部2aに搭載するのではなく、検査治具8を介して搭
載することにより、モニタチップ9から発生する金属小
片のウェハ保持部2aへの付着を防止することができ
る。
【0077】これにより、サセプタ2のウェハ保持部2
aにおける金属汚染の発生を防ぐことができ、前記同
様、サセプタ2のウェハ保持部2a内をクリーンな状態
に維持することが可能になる。
【0078】その結果、エピタキシャル成長装置の処理
能力を向上させることができる。
【0079】また、モニタ試料としてモニタチップ9を
用いる際に、検査治具8に5個のモニタチップ9を分散
させて搭載することにより、ベースウェハ1aの全面に
渡っての薄膜1bの特性分布を検査することが可能にな
る。
【0080】これにより、ベースウェハ1aに形成され
る薄膜1bの均一化を図ることが可能になる。
【0081】さらに、検査治具8が、サセプタ2のウェ
ハ保持部2aの表面層と同じ材料であるSiCによって
形成されていることにより、モニタチップ9をサセプタ
2上に直接載置した場合と同じ条件でモニタチップ9に
薄膜1bを形成できる。
【0082】これにより、ベースウェハ1aに薄膜1b
を形成するのと同じ条件でモニタチップ9に薄膜1bを
形成することができ、その結果、ベースウェハ1aに形
成された薄膜1bの特性の検査を高精度に行うことがで
きるとともに、製品となる薄膜エピウェハ1の高品位化
を図ることができる。
【0083】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0084】例えば、前記実施の形態における検査治具
8は、モニタチップ9を搭載するものであったが、検査
治具8は、これに限らず、図6に示す他の実施の形態の
検査治具8のように、モニタウェハ10を搭載するもの
であってもよい。
【0085】これは、前記実施の形態がモニタ試料とし
てモニタチップ9を用いたのに対して、前記モニタ試料
としてモニタウェハ10を用いるものであり、薄膜1b
(図4参照)の特性を検査する際に、モニタチップ9が
用いることができないような場合には、非常に有効とな
るものである。
【0086】また、前記実施の形態では、検査治具8を
バッチ処理式のエピタキシャル成長装置のサセプタ2に
載置して薄膜形成処理を行う場合について説明したが、
検査治具8は、枚葉処理式のエピタキシャル成長装置の
サセプタ2に載置して用いることも可能である。
【0087】さらに、前記実施の形態では、半導体検査
方法に用いられる半導体製造装置が前記エピタキシャル
成長装置の場合について説明したが、前記半導体製造装
置は、サセプタ2を用いて半導体ウェハに薄膜形成処理
を行うものであれば、エピタキシャル成長装置以外のC
VD(Chemical Vapor Deposition)装置などの他の半導
体製造装置であってもよい。
【0088】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0089】(1).モニタ試料に形成された薄膜を検
査して半導体ウェハに形成した薄膜の特性を認識する際
に、半導体ウェハとほぼ同じ形状に形成されかつモニタ
試料を搭載可能な検査治具を用いることにより、薄膜形
成を行った後、検査治具を取り除いた際に、サセプタの
ウェハ保持部内をクリーンな状態に維持できる。これに
より、一度モニタ試料の薄膜形成に使用したウェハ保持
部であっても、製品の薄膜エピウェハを形成する際に再
び使用することが可能となり、その結果、薄膜形成処理
を行う半導体製造装置の処理能力を向上させることがで
きる。
【0090】(2).モニタ試料としてモニタチップを
用いる際、モニタチップを検査治具を介してサセプタに
搭載することにより、モニタチップから発生する金属小
片のウェハ保持部への付着を防止することができる。こ
れにより、サセプタのウェハ保持部における金属汚染の
発生を防ぐことができ、サセプタのウェハ保持部内をク
リーンな状態に維持することができる。
【0091】(3).モニタ試料としてモニタチップを
用いる際に、検査治具に複数のモニタチップを分散させ
て搭載することにより、半導体ウェハの全面に渡っての
薄膜の特性分布を検査することが可能になる。これによ
り、半導体ウェハに形成される薄膜の均一化を図ること
が可能になる。
【0092】(4).検査治具がサセプタのウェハ保持
部の表面層と同じ材料によって形成されていることによ
り、製品となる半導体ウェハに薄膜を形成するのと同じ
条件でモニタ試料に薄膜を形成することができる。その
結果、半導体ウェハに形成された薄膜の特性検査を高精
度に行うことができるとともに、製品となる半導体ウェ
ハの高品位化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明による検査治具の構造の
実施の形態の一例を示す図であり、(a)は拡大断面
図、(b)は拡大平面図である。
【図2】本発明の半導体検査方法において薄膜形成処理
を行う半導体製造装置の構造の実施の形態の一例を一部
断面にして示す構成概念図である。
【図3】図2に示す半導体製造装置におけるサセプタお
よびこのサセプタに載置する検査治具の構造の実施の形
態の一例を示す平面図である。
【図4】本発明の半導体検査方法によって検査される薄
膜エピウェハの構造の実施の形態の一例を示す拡大断面
図である。
【図5】本発明の半導体検査方法におけるモニタ試料へ
の薄膜の形成方法の実施の形態の一例を示す拡大部分断
面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態である検査治具の構造
を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
1 薄膜エピウェハ 1a ベースウェハ(半導体ウェハ) 1b 薄膜 2 サセプタ 2a ウェハ保持部 2b ウェハ載置面 2c 中央付近 2d 内側 2e 外側 2f 小形凹部 3 処理ガス 3a 流出方向 4 T形ガス供給ノズル 4a 支柱部 4b 鍔部 4c 先端部 4d 鍔部近傍 4e ガス噴流用小孔 5 ワークコイル(加熱手段) 6 反応室 7 ベルジャ 8 検査治具 8a 凹部 9 モニタチップ(モニタ試料) 10 モニタウェハ(モニタ試料) 11 回転駆動手段 12 サセプタ保持部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェハに形成した薄膜の特性を検
    査する半導体検査方法であって、 前記半導体ウェハとほぼ同じ形状に形成され、かつモニ
    タ試料を搭載可能な検査治具を準備する工程と、 前記半導体ウェハに薄膜を形成可能な半導体製造装置の
    サセプタのウェハ保持部に、前記モニタ試料を搭載した
    前記検査治具を載置する工程と、 前記サセプタの他のウェハ保持部に前記半導体ウェハを
    載置する工程と、 前記半導体ウェハおよび前記モニタ試料に薄膜を形成す
    る工程と、 前記モニタ試料に形成された薄膜の特性を検査すること
    により、前記半導体ウェハに形成された薄膜の特性を認
    識する工程とを有することを特徴とする半導体検査方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体検査方法であっ
    て、前記モニタ試料としてモニタチップを用いるととも
    に、前記検査治具に前記モニタチップを搭載することを
    特徴とする半導体検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体検査方法
    であって、前記モニタ試料としてモニタチップを用いる
    とともに、前記検査治具に複数の前記モニタチップを分
    散させて搭載することを特徴とする半導体検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の半導体検査方法であっ
    て、前記モニタ試料としてモニタウェハを用いるととも
    に、前記検査治具に前記モニタウェハを搭載することを
    特徴とする半導体検査方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載の半導体
    検査方法であって、前記モニタ試料に形成された薄膜の
    膜厚を計測することにより、前記半導体ウェハに形成さ
    れた薄膜の膜厚を認識することを特徴とする半導体検査
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4または5記載の半
    導体検査方法であって、前記半導体製造装置がエピタキ
    シャル成長装置であり、前記半導体ウェハとしてシリコ
    ンからなるベースウェハを用い、前記エピタキシャル成
    長装置によって前記ベースウェハと前記モニタ試料とに
    シリコン単結晶の薄膜を成長させ、前記モニタ試料に成
    長させた前記シリコン単結晶の薄膜の特性を検査するこ
    とにより、前記ベースウェハに成長させた前記シリコン
    単結晶の薄膜の特性を認識することを特徴とする半導体
    検査方法。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5または6記載
    の半導体検査方法に用いる検査治具であって、前記半導
    体ウェハとほぼ同じ形状に形成されるとともに、前記モ
    ニタ試料を搭載可能に形成されていることを特徴とする
    検査治具。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の検査治具であって、前記
    サセプタの前記ウェハ保持部の表面層と同じ材料によっ
    て形成されていることを特徴とする検査治具。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の検査治具であっ
    て、前記モニタ試料に対応した形状の凹部が形成されて
    いることを特徴とする検査治具。
JP9988697A 1997-04-17 1997-04-17 半導体検査方法およびそれに用いる検査治具 Pending JPH10294346A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9988697A JPH10294346A (ja) 1997-04-17 1997-04-17 半導体検査方法およびそれに用いる検査治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9988697A JPH10294346A (ja) 1997-04-17 1997-04-17 半導体検査方法およびそれに用いる検査治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10294346A true JPH10294346A (ja) 1998-11-04

Family

ID=14259274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9988697A Pending JPH10294346A (ja) 1997-04-17 1997-04-17 半導体検査方法およびそれに用いる検査治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10294346A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG103865A1 (en) * 2001-06-01 2004-05-26 Toshiba Kk Film quality inspecting method and film quality inspecting apparatus
WO2006080423A1 (ja) * 2005-01-31 2006-08-03 Bridgestone Corporation モニターウェハ及びウェハのモニター方法
JP2008209335A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Hitachi High-Technologies Corp 試料の電気測定方法、及びプローバ装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG103865A1 (en) * 2001-06-01 2004-05-26 Toshiba Kk Film quality inspecting method and film quality inspecting apparatus
US6975386B2 (en) 2001-06-01 2005-12-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Film quality inspecting method and film quality inspecting apparatus
WO2006080423A1 (ja) * 2005-01-31 2006-08-03 Bridgestone Corporation モニターウェハ及びウェハのモニター方法
JP2008209335A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Hitachi High-Technologies Corp 試料の電気測定方法、及びプローバ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5830026B2 (ja) 基板キャリアの性能を改善する方法
US5074017A (en) Susceptor
KR101632947B1 (ko) Sic 에피택셜 필름을 갖는 sic 기판
JP2013513236A5 (ja)
JP2000026192A (ja) 薄膜成長装置
KR20190048278A (ko) 실리콘 웨이퍼의 산화물층의 두께 예측 방법
JPH088198A (ja) 気相成長装置用サセプター
US5471947A (en) Preparation of diamond films on silicon substrates
JPH10294346A (ja) 半導体検査方法およびそれに用いる検査治具
JPWO2008149806A1 (ja) 半導体製造装置の汚染評価方法
JP3440769B2 (ja) ウェーハアダプタ
JPS6396912A (ja) 基板ホルダ−
JP3170248B2 (ja) 半導体基板保持装置
JP2008091615A (ja) 被加工処理基板、その製造方法およびその加工処理方法
US20080093315A1 (en) Support for Semiconductor Substrate
JPS6318618A (ja) サセプタ−用カバ−
JP2004260086A (ja) シリコンウェーハの製造方法
JPH03501138A (ja) プラズマで高めた化学蒸着ウエーハ保持固定具
JP3298001B2 (ja) エピタキシャル成長炉
JP4059990B2 (ja) 気相成長装置
GB2270326A (en) Growth of diamond films on silicon substrates with application of bias to substrate; tessellated patterns
JPH08186076A (ja) 気相成長方法
JP2003258055A (ja) 半導体処理装置の汚染評価方法およびエピタキシャルウェーハ製造装置の汚染評価方法
JPH0745539A (ja) プラズマcvd装置に用いる電極及びプラズマcvd装置
JP2004103708A (ja) 半導体装置製造用治具