JPH10293523A - レリーフ画像の複製方法 - Google Patents

レリーフ画像の複製方法

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JPH10293523A
JPH10293523A JP9103325A JP10332597A JPH10293523A JP H10293523 A JPH10293523 A JP H10293523A JP 9103325 A JP9103325 A JP 9103325A JP 10332597 A JP10332597 A JP 10332597A JP H10293523 A JPH10293523 A JP H10293523A
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relief
image
light
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JP9103325A
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Yoshimi Inaba
喜己 稲葉
Akihiko Kobayashi
昭彦 小林
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/02Details of features involved during the holographic process; Replication of holograms without interference recording
    • G03H1/024Hologram nature or properties
    • G03H1/0244Surface relief holograms
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/04Processes or apparatus for producing holograms
    • G03H1/18Particular processing of hologram record carriers, e.g. for obtaining blazed holograms
    • G03H1/182Post-exposure processing, e.g. latensification
    • G03H2001/183Erasing the holographic information
    • G03H2001/184Partially erasing
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03HHOLOGRAPHIC PROCESSES OR APPARATUS
    • G03H2250/00Laminate comprising a hologram layer
    • G03H2250/12Special arrangement of layers

Landscapes

  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複製しようとするレリーフ画像毎にホログラム
原版の作製過程を経る必要がなく、より簡単で効率的に
レリーフ画像を複製する。 【解決手段】支持体(11)上に形成された、表面に凹
凸状のレリーフパターン(13)を設けた光硬化性熱可
塑性樹脂組成物層(12)に所望の画像の階調に応じた
照射量の光を照射することによりその照射量に対応して
光硬化度の異なる領域(12a、12b、12c)を形
成し、これを加熱することにより光硬化度の異なる領域
(12a、12b、12c)をその光硬化度に対応して
熱変形させ、これに光を照射することにより熱変形パタ
ーンを定着させることによってレリーフ画像複製用原版
(20)を作製し、この原版から複製型を作製し、これ
を用いて被画像形成材にレリーフ画像を複製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レリーフ画像の複
製方法に係り、特には、表面レリーフ型ホログラムの作
製に好適なレリーフ画像の複製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラムは、三次元立体像を再生する
ことから、その優れた意匠性が好まれ、書籍、雑誌等の
表紙、POP、ギフト、包装材の装飾等に利用されてい
る。またホログラムは、サブミクロンオーダーの情報を
記録していることと等価であるため、有価証券、クレジ
ットカード等の偽造防止にも利用されている。
【0003】従来、レリーフ型ホログラムを作成する場
合、スピンコート等の方法によりガラス板上にホトレジ
スト層を設け、このホトレジスト層の表面にレーザ干渉
縞露光を行った後、アルカリ現像等の湿式現像処理を行
ってグレーティングイメージ(回折格子画像)を形成
し、ホログラム原版を作製する方法が一般的に採用され
ている。特に文字等の2値画像であるグレーティングイ
メージを形成する場合には、さらにホログラム原版のホ
トレジスト層の表面に銀塩乾板等によって作成されたマ
スクを密着させた後、露光を行い、現像処理することが
行われている。
【0004】上記ホログラム画像原版から複製を行うた
めには、上記のように作製されたホログラム画像原版の
ホトレジスト層の表面から金属めっき等の手法を用いて
型取りし、得られた金型を被画像形成材に密着させ、加
圧・加熱して被画像形成材にレリーフを転写することが
行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上に述べたように、従
来のレリーフ型ホログラム原版の作製方法においては、
複製しようとする画像毎に、ホトレジストの塗布、レー
ザ干渉縞の露光、湿式現像等の長時間を要する一連の工
程と複雑な作業を要し、特に少量多品種のレリーフ画像
の複製に際しても、複製しようとするレリーフ画像毎に
ホトレジストの塗布から始まるホログラム原版の作製過
程を経る必要がある。
【0006】従って、本発明の課題は、複製しようとす
るレリーフ画像毎にホログラム原版の作製過程を経る必
要がなく、より簡単で効率的なレリーフ画像を複製し得
るレリーフ画像の複製方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、支持体上に、表面に凹凸状のレリーフパ
ターンを設けた光硬化性で室温では固体状態にある熱可
塑性樹脂組成物層を形成し、前記熱可塑性樹脂組成物層
に所望の画像の階調に応じた照射量の光を照射すること
により該光の照射量に対応して光硬化度の異なる領域を
形成し、前記光硬化度の異なる領域が形成された熱可塑
性樹脂組成物層を一定の温度で加熱することにより前記
光硬化度の異なる領域をその光硬化度に対応して熱変形
させ、前記熱変形した熱可塑性樹脂組成層に光を照射す
ることにより熱変形パターンを定着させることによって
レリーフ画像複製用原版を作製する工程、前記レリーフ
画像複製用原版から複製型を作製する工程、および前記
複製型のレリーフ画像パターン面に被画像形成材を加熱
下に加圧して該被画像形成材にレリーフ画像を複製する
工程を備えることを特徴とするレリーフ画像の複製方法
を提供する。本発明において、通常、上記光の照射は、
所望の画像の階調に対応して光透過率の異なる領域を有
するマスクを介して行われる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1(a)に示すように、まず、
支持体11上に、光硬化性で、室温(15℃〜35℃)
において固形状態にある熱可塑性樹脂組成物の層12を
形成する。
【0009】本発明において、室温で固体状態にある熱
可塑性で光硬化性の樹脂組成物としては、通常の熱可塑
性樹脂と少なくとも2官能以上を有する架橋性化合物と
の混合物に光重合開始剤を配合したものを用いることが
できる。通常の熱可塑性樹脂としては、アクリル樹脂、
スチレン−アクリル共重合樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リビニルブチラール樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、スチレン樹脂、塩化ビ
ニル樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、熱
可塑性ポリウレタン樹脂等を使用することができる。ま
た、架橋性化合物の例を挙げると、各種アクリレートお
よびメタクリレート等である。光重合開始剤としては、
ベンゾイン、ベンジルケタール、アセトフェノン等の誘
導体に代表される自己開裂型化合物、さらにはベンゾフ
ェノン、芳香族ケトン、ミヒラーズケトン等の分子構造
を有する種々の水素引き抜き型の光重合開始剤を使用す
ることができる。これら光重合開始剤は、種々の光増感
剤と併用することもできる。
【0010】架橋性化合物がそれ自体室温で固体状態で
あって熱可塑性を示すものであれば、通常の熱可塑性樹
脂を用いる必要はない。そのような架橋性化合物の例を
挙げると、種々のウレタンアクリレートおよびメタクリ
レート、分子内にビスフェノールA、ビスフェノールS
等の構造を有するエポキシアクリレートおよびメタクリ
レート、ポリブタジエンウレタンメタクリレート、ポリ
スチレンエチルメタクリレート等である。なお、本発明
において、水性紫外光硬化性樹脂を用いることもでき
る。
【0011】このような熱可塑性樹脂組成物層12は、
例えばスピンコート、ナイフコート、ロールコート、バ
ーコート等既知の塗布方法により支持体11上に形成す
ることができる。なお、熱可塑性樹脂層を支持体上に部
分的に形成しようとする場合には、スクリーン印刷、グ
ラビア印刷等の一般的な印刷技術を用いるか、転写技術
を用いることができる。
【0012】支持体11は、上記熱可塑性樹脂組成物と
の接着性が十分確保できるものであれば特に制限はな
い。例えば、金属、紙、高分子材料、ガラス、セラミッ
ク等の有機または無機材料によりこれを形成することが
できる。支持体11の形状も、プレート状、シート状あ
るいはフィルム状のいずれのものであってもよい。
【0013】ついで、図1(b)に示すように、熱可塑
性樹脂組成物層12の表面に凹凸状のレリーフパターン
13を形成する。より具体的には、レリーフパターン金
型14のレリーフ面を熱可塑性樹脂層12に密着させ、
加熱・加圧することによりレリーフパターン13を形成
する。レリーフパターン金型14は、加熱・加圧により
好ましくは均一凹凸状のレリーフパターンを熱可塑性樹
脂組成物層12の表面に付与(転写)し得るものであれ
ば特に制限はないが、特に表面レリーフ型ホログラムを
複製する場合には、常法に従い、ガラス板上にホトレジ
スト層を形成し、このホトレジスト層にレーザ干渉縞の
露光を行った後、アルカリ現像等によりグレーティング
パターンを形成し、このパターンから型取りすることに
より作製することができる。またガラス板に回折格子パ
ターン状に微細な溝を形成することによっても作製する
ことができる。
【0014】なお、本発明において、熱可塑性樹脂組成
物層12が室温で固体状態にあるとは、上に述べたよう
に加熱・加圧により付与されたレリーフパターンを室温
においてそのまま保持し得るという程度に固体状態にあ
ることを意味する。
【0015】上記の如く熱可塑性樹脂組成物層12の表
面に任意の凹凸状レリーフパターン13を形成した後、
この熱可塑性樹脂組成物層12に所望の画像の階調に応
じた照射量の光を照射する。より具体的には、図1
(c)に示すように、例えば、光16をほぼ完全に透過
させる部分15aと光を全く透過させない部分15cと
これらの中間程度に光を透過させる部分15bからなる
マスク15に対して所定の光(例えば、紫外光)を全体
的に照射する。マスク15の光をほぼ完全に透過させる
部分15aを介して露光された熱可塑性樹脂組成物層1
2の領域12aは、最も高い程度に光硬化し、マスク1
5の光を全く透過させない部分15cに対応する熱可塑
性樹脂組成物層12の領域12cは、ほとんど光硬化し
ない。マスク15の部分15bを介して露光された熱可
塑性樹脂組成物層12の領域12bは、それらの中間程
度に光硬化する。いうまでもなく使用する光は、熱可塑
性樹脂組成物層に含まれる光重合開始剤を活性化して光
硬化を行わせるに適した波長のもの、例えば紫外光を使
用する。なお、マスクは、所望の物体を写真撮影し現像
したネガもしくはポジフィルムであってもよい。
【0016】こうして、熱可塑性樹脂組成物層12に
は、光の照射量(露光量)に応じて硬化度合いの異なる
複数の領域12a、12bおよび12cが形成される。
これらは光硬化潜像領域ということができる。
【0017】ついで、複数の光硬化潜像領域12a、1
2bおよび12cが形成された熱可塑性樹脂組成物層1
2を一定の温度で加熱することにより光硬化潜像領域1
2a、12bおよび12cをその硬化度に対応して熱変
形させる。層12は、硬化度が異なるが、元は熱可塑性
のものであるから、図1(d)に示すように、例えば硬
化していない領域12cのレリーフパターンを平坦化す
るに十分な加熱条件(温度、時間)で加熱処理すること
により、領域12cの凹凸状レリーフパターンは消滅
し、表面18は平坦化し、他方硬化度の最も高い領域1
2aは、光硬化により熱可塑性を失い、この加熱処理に
よってはほとんど熱変形せず、表面の凹凸レリーフパタ
ーン13はほぼそのまま保持される。そして、中間の硬
化度を持つ領域12bは、これらの中間の程度に熱変形
した表面17を有する。かくして、光硬化潜像領域の潜
像は、この熱処理により可視化され、視認可能な状態と
なる。
【0018】しかる後、図1(e)に示すように、可視
化された熱変形領域を有する熱可塑性樹脂組成物層12
に全面露光19を行って、可視化像を定着させることに
よって、レリーフ画像複製用原版20が得られる。
【0019】以上の説明からも明らかなように、上記熱
変形を行う際の加熱条件(温度、時間)は、光の露光量
によって決定され得る。従って、所望の可視化像間のコ
ントラスト比に応じて、光硬化性熱可塑性樹脂組成物の
配合比、照射光の露光量を決め、それに応じて加熱条件
を設定するようにする。これは、簡単な予備実験により
行うことができる。
【0020】次に、上に述べたように作製されたレリー
フ画像複製用原版20を用いて、複製型を作製する。こ
の複製型を作製するためには、いわゆる金属めっき法を
採用することができる。より具体的には、図2(a)に
示すように、レリーフ画像複製用原版20の画像パター
ン面に、まず、アルミニウム、金、銀、これら金属を含
有す合金等の金属材料からなる薄膜21を真空蒸着、ス
パッタ、イオンプレーティング等の方法により形成す
る。金属薄膜21の厚さは、100オングストローム〜
10000オングストロームであることが好適である。
【0021】ついで、図2(b)に示すように、金属薄
膜21を電極として、常法によりニッケルめっき等の金
属めっき22を金属薄膜21上に形成する。次に、図2
(c)に示すように、金属めっき層22を金属薄膜21
とともに原版20から剥離する。
【0022】しかる後、図2(d)に示すように、金属
めっき層22から金属薄膜21を常法により除去するこ
とにより、複製型(22)を得る。いうまでもなく、複
製型は、樹脂によっても作製することができる。すなわ
ち、複製用原版のレリーフ面に熱可塑性樹脂からなるシ
ートもしくは板を密着させ、加熱・加圧することにより
シートもしくは板に複製用原版のレリーフパターンを転
写させるものである。
【0023】このように作製された複製型22に、図1
(e)に示すように、熱可塑性樹脂もしくは熱硬化性樹
脂からなるシートもしくはフィルム等の被画像形成材2
3を密着させ、加熱・加圧(エンボス成形)を行うこと
によって、被画像形成材23にレリーフパターン24が
複製される(図1(f))。
【0024】
【実施例】
実施例1 <レリーフパターン形成用金型の作製>厚さ3mmのガ
ラス板からなる支持体上に、スピンコート法によってホ
トレジスト(シップレー社製MICROPOSIT14
00)を約1.5μmの厚さに形成し、アルゴンレーザ
(波長457.9nm、強度50mJ/cm2 )を用い
た2光束干渉法によって、面積が9cm(正方形)で、
空間周波数が1300ライン/mmの干渉縞を約1分間
露光した。しかる後、アルカリ現像によりホトレジスト
表面にグレーティングパターンを作製し、レリーフ原版
を得た。ついで、レリーフ原版のホトレジスト表面全体
に真空蒸着法により厚さ約200オングストロームの金
薄膜を形成した後、これを電極としてその上に厚さ約2
50μmのニッケルめっきを施した。しかる後、常法に
よりレリーフ原版からニッケルめっき層を剥離するとと
もに、そのニッケルめっき層に付着した金薄膜およびホ
トレジストを除去し、レリーフパターン形成用金型を得
た。
【0025】<レリーフ画像複製用原版の作製>厚さ4
00μmのポリメチルメタクリレート(PMMA)シー
ト上に、飽和共重合ポリエステル樹脂(ユニチカ社製エ
リーテルUE−3201)2重量部、アクリル樹脂(三
菱レイヨン社製ダイヤナールBR−77)4.5重量
部、ペンタエリスリトールヘキサアクリレート3重量
部、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート
0.5重量部および光重合開始剤(チバガイギー社製イ
ルガキュアー184)からなる光硬化性熱可塑性樹脂組
成物を2−ブタノン15重量部およびトルエン10重量
部に溶かした溶液を、乾燥後の樹脂組成物層の厚さが約
5μmとなるようにワイヤーバーコーティングにより塗
布した。乾燥は、80℃で20分間行った。
【0026】上記樹脂組成物層の表面に、上記レリーフ
パターン形成用金型のレリーフパターン面を密着させ、
圧力10kg/cm2 、温度80℃で15秒間平圧プレ
ス処理を行った。ついで、上記圧力を保ったまま冷却水
により室温まで急速冷却した後、金型を除去することに
より、上記樹脂組成物層表面に金型の均一な凹凸状レリ
ーフパターンを転写した(エンボス成形)。
【0027】次に、樹脂組成物層のレリーフパターン面
に4段階の濃度階調を有するグレースケールを密着させ
た後、総露光量1200mJ/cm2 の紫外光を全面照
射することによって、グレースケールを透過した紫外光
の強度に応じて硬化度の異なる領域を形成した。なお、
4階調グレースケールを透過した紫外光の露光量は、そ
れぞれ、155、470、736、1140mJ/cm
2 であった。
【0028】ついで、グレースケールを除去した後、紫
外光を照射した上記構造物を予め110℃に加熱したホ
ットプレート上に5分間放置した後、樹脂組成物層表面
の軟化変形の度合いを目視観察した。その結果、露光量
が155mJ/cm2 であった領域におけるレリーフパ
ターンは、完全に消滅し、平坦化されたように見えた。
これに対し、露光量が1140mJ/cm2 であった領
域のレリーフパターンは、そのまま完全に維持されてい
ることが確認できた。
【0029】上記熱変形処理後、樹脂組成物層に紫外光
による全面露光を行って樹脂組成物層全体を完全に硬化
させ、熱変形パターンを定着させた。上記目視による観
察結果を定量的に評価するために、各露光量領域におけ
る上記エンボス成形後および定着後のグレーティングレ
リーフパターンの回折効率を下記計算式: 回折効率(%)=(R1 /R0 )×100 (ここで、R1 は1次回折光強度、R0 は0次回折光強
度(通常の反射光の成分))に従って算出した。光源と
してはヘリウム−ネオンレーザ(波長633nm)を使
用し、光強度はホトダイオードによる起電力として測定
した。なお、金型のグレーティングレリーフの回折効率
は、9.2%であった。結果を下記表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】この結果からもわかるように、紫外光の露
光量が155mJ/cm2 であった領域と1140mJ
/cm2 であった領域との間ではほぼ100%に近い回
折効率のコントラストを得ることができた。また、各領
域間の熱変形パターンのコントラストは鮮明であった。
【0032】<複製型の作製>上記定着処理を行って得
たレリーフ画像複製用原版のレリーフ画像面全体に真空
蒸着法により厚さ約200オングストロームの金薄膜を
形成した後、これを電極としてその上に厚さ約250μ
mのニッケルめっきを施した。しかる後、常法により、
ニッケルめっき層を剥離するとともに、そのニッケルめ
っき層に付着した金薄膜およびホトレジストを除去し、
複製型を得た。
【0033】<複製>コロナ放電処理した厚さ25μm
のポリエステルからなる基材上に、アクリル共重合樹脂
(三菱レイヨン社性ダイヤナールBR−101)15重
量部をイソプロパノール40重量部および2−ブタノン
45重量部に溶かした溶液をロールコーターにより塗布
し、乾燥して厚さ3μmの熱可塑性樹脂層を形成した。
ついで、この熱可塑性樹脂層の表面に上記複製型のレリ
ーフパターン面を圧力6kg/cm、温度80℃で密着
させ、ロールエンボス法により、約6m/分の速度でレ
リーフ像の連続複製を行った。これにより意匠性に優れ
た複製レリーフ製品が大量に得られた。
【0034】実施例2 グレースケールの代わりに、人物の顔が撮影された白黒
ポジ画像の写真フィルムを用いた以外は実施例1と全く
同じ操作を行った。その結果、グレーティングレリーフ
の回折光コントラストが鮮明で明るいレリーフ画像が複
製された。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、所
望のレリーフ画像の形成は、光硬化性熱可塑性樹脂組成
物に対する当該画像の階調に対応する照射量による露光
とその後の熱変形によるものであるから、例えばレリー
フ型ホログラム画像を複製する場合にあっても、長時間
を要する複雑な工程を経るホログラム原版を異なる画像
毎にいちいち作製する必要がなく、ホログラム原版は1
つ作製すれば、これを用いて多種類のレリーフ画像を効
率的に複製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレリーフ画像の複製方法において、レ
リーフ画像複製用原版を作製するまでのプロセスを示す
概略断面図。
【図2】本発明のレリーフ画像の複製方法において、図
1に示すプロセスにより作製されたレリーフ画像複製用
原版を用いてレリーフ画像を複製するまでのプロセスを
示す概略断面図。
【符号の説明】
11…支持体 12…光硬化性熱可塑性樹脂組成物層 13…レリーフパターン 14…レリーフパターン形成用金型 15…マスク 16,19…光 20…レリーフ画像複製用原版 21…電極層 22…金属めっき層 23…被画像形成材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、表面に凹凸状のレリーフパ
    ターンを設けた光硬化性で室温では固体状態にある熱可
    塑性樹脂組成物層を形成し、前記熱可塑性樹脂組成物層
    に所望の画像の階調に応じた照射量の光を照射すること
    により該光の照射量に対応して光硬化度の異なる領域を
    形成し、前記光硬化度の異なる領域が形成された熱可塑
    性樹脂組成物層を一定の温度で加熱することにより前記
    光硬化度の異なる領域をその光硬化度に対応して熱変形
    させ、前記熱変形した熱可塑性樹脂組成層に光を照射す
    ることにより熱変形パターンを定着させることによって
    レリーフ画像複製用原版を作製する工程、 前記レリーフ画像複製用原版から複製型を作製する工
    程、および前記複製型のレリーフ画像パターン面に被画
    像形成材を加熱下に加圧して該被画像形成材にレリーフ
    画像を複製する工程を備えることを特徴とするレリーフ
    画像の複製方法。
  2. 【請求項2】 光の照射を所望の画像の階調に対応して
    光透過率の異なる領域を有するマスクを介して行うこと
    を特徴とする請求項1記載のレリーフ画像の複製方法。
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