JPH10292279A - 脱墨剤組成物 - Google Patents

脱墨剤組成物

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JPH10292279A
JPH10292279A JP9928997A JP9928997A JPH10292279A JP H10292279 A JPH10292279 A JP H10292279A JP 9928997 A JP9928997 A JP 9928997A JP 9928997 A JP9928997 A JP 9928997A JP H10292279 A JPH10292279 A JP H10292279A
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acid
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oil
deinking agent
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JP9928997A
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Takeaki Mizutari
岳明 水足
Masatoshi Honma
正敏 本間
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Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の脱墨剤では、微細カーボンの凝集力、
白色度、残インキ、製品の歩留まり及び泡切れのよさ等
の脱墨剤に要求される性能が高度化されてきた現在、そ
の要求に応える性能が得られなかった。 【解決手段】 本発明の脱墨剤組成物は、(A)成分と
して、下記の一般式(1) 【化1】 R1―O―(R2―O)n―H (1) (式中、R1及びR2は、炭化水素基を表わし、nは1以
上の数を表す。)で表される化合物及び(B)成分とし
て下記の一般式(2) 【化2】 [式中、X1、X2及びX3は、水素原子、脂肪酸残基又は
−(R3−O)m−R4(式中、R3は、炭化水素基を表わし、
4は、水素原子又は脂肪酸残基を表わし、mは、1以
上の数を表わす)で表わされる基を表わす。]で表わさ
れる化合物を含有してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、古紙の再生に使用
される脱墨剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】新聞、雑誌等を再生して新たな紙を作成
する古紙の再生利用は古くから行われている技術であ
る。しかし、近年はパルプ資源の不足やその価格の高
騰、原料となる樹木の不足、環境保護等の観点から、古
紙を有効利用することはその重要性を増している。一方
で、従来は脱墨パルプの用途は雑誌用の紙であることが
多かったが、近年は様々な用途へ展開すべく高白色度再
生の要求が強くなってきている。かかる状況の中、脱墨
工程の中で重要な役割を果たす脱墨剤に対する性能向上
の要求が年々厳しくなってきている。
【0003】古紙の再生に用いられる脱墨剤として、ア
ルコール誘導体が古くから知られている。例えば、特開
昭52―81107号公報には、炭素数8〜22のアル
キル基にエチレンオキシドを付加させた1級アルコール
エトキシレート、炭素数12〜14の2級アルコールエ
トキシレート、アルキルフェノールエトキシレートから
なる故紙再生脱インキ剤が開示されている。特開昭52
―114708号公報には、2級アルコールエトキシレ
ート及びアルカノールアミンのアミドからなる脱インク
剤組成物が開示されている。特開昭59―137588
号公報には、疎水基としてビスフェノール型構造を有す
るポリエーテルポリオールからなる故紙脱墨剤が開示さ
れている。
【0004】特開平5―25789号公報には、RO−
(AO)―H(AOはアルキレンオキサイド鎖)で、Rは平
均炭素数12.7〜22.5のアルキル基又はアルケニル
基からなる古紙再生用脱墨剤が開示されている。又、特
開平5―125682号公報には、R−O(CH2CH2
O)n−R’(R及びR’は、アルキル基、アルケニル基
等)及び脂肪酸モノグリセリドアルキレンオキサイド付
加物を含有する脱墨剤組成物が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の脱墨剤で
は、微細カーボンの凝集力、白色度、残インキ、製品の
歩留まり及び泡切れのよさ等の脱墨剤に要求される性能
が高度化されてきた現在、その要求に応える性能が得ら
れなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは鋭
意検討し、高白色度、高L値、高b値の製品紙が得ら
れ、又、脱墨工程中の抑泡効果に優れる脱墨剤組成物を
開発するに至った。即ち、本発明は、(A)成分とし
て、下記の一般式(1)
【化4】 R1―O―(R2―O)n―H (1) (式中、R1及びR2は、炭化水素基を表わし、nは、1
以上の数を表す。)で表される化合物及び(B)成分と
して下記の一般式(2)
【化5】 [式中、X1、X2及びX3は、水素原子、脂肪酸残基又は
−(R3−O)m−R4(式中、R3は、炭化水素基を表わ
し、R4は、水素原子又は脂肪酸残基を表わし、mは、
1以上の数を表わす)で表わされる基を表わす。]で表
わされる化合物を含有する脱墨剤組成物である。又、本
発明は更に、(C)成分として、下記の一般式(3)
【化6】 R5―O―(R6―O)m―R7 (3) (式中、R5、R6及びR7は、炭化水素基を表わし、m
は、1以上の数を表す。)で表される化合物を含有する
脱墨剤組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の脱墨剤組成物の(A)成
分である一般式(1)で表わされる化合物において、R
1は、炭化水素基を表わす。炭化水素基としては例え
ば、アルキル基、アルケニル基、アリール基、シクロア
ルキル基、シクロアルケニル基等である。
【0008】アルキル基としては例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、タ
ーシャリブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチ
ル、ターシャリペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ウンデシ
ル、ドデシル、トリデシル、イソトリデシル、ミリスチ
ル、パルミチル、ステアリル、イコシル、ドコシル、テ
トラコシル、トリアコンチル、2−オクチルドデシル、
2−ドデシルヘキサデシル、2−テトラデシルオクタデ
シル、モノメチル分岐−イソステアリル等が挙げられ
る。
【0009】アルケニル基としては例えば、ビニル、ア
リル、プロペニル、ブテニル、イソブテニル、ペンテニ
ル、イソペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテ
ニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニ
ル、テトラデセニル、オレイル等が挙げられる。
【0010】アリール基としては例えば、フェニル、ト
ルイル、キシリル、クメニル、メシチル、ベンジル、フ
ェネチル、スチリル、シンナミル、ベンズヒドリル、ト
リチル、エチルフェニル、プロピルフェニル、ブチルフ
ェニル、ペンチルフェニル、ヘキシルフェニル、ヘプチ
ルフェニル、オクチルフェニル、ノニルフェニル、デシ
ルフェニル、ウンデシルフェニル、ドデシルフェニル、
フェニルフェニル、ベンジルフェニル、スチレン化フェ
ニル、p−クミルフェニル、α−ナフチル、β−ナフチ
ル基等が挙げられる。
【0011】シクロアルキル基、シクロアルケニル基と
しては例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘプチル、メチルシクロペンチル、メチルシクロヘキ
シル、メチルシクロヘプチル、シクロペンテニル、シク
ロヘキセニル、シクロヘプテニル、メチルシクロペンテ
ニル、メチルシクロヘキセニル、メチルシクロヘプテニ
ル基等が挙げられる。
【0012】中でも、R1は、アルキル基又はアルケニ
ル基が好ましく、1〜18のアルキル基又はアルケニル
基であるのが更に好ましい。
【0013】又、R2は、炭化水素基であるが、好まし
くは炭素数2〜4のアルキレン基であり、R2が2種以
上の基である場合は1種はエチレン基であることが好ま
しい。一般式(1)の(R2−O)n部は、エチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、エ
ピクロルヒドリン等のアルキレンオキサイド等を付加重
合することにより得ることができる。又、付加させるア
ルキレンオキサイド等により、R2が決定され、付加さ
せるアルキレンオキサイド等の重合形態は特に限定され
ず、1種類の単独重合、2種類以上のランダム共重合、
ブロック共重合又はランダム/ブロック共重合等であっ
てよい。重合度nは1以上の数であり、好ましくは1〜
100、より好ましくは1〜30、更に好ましくは1〜
15である。
【0014】一般式(1)で表わされる化合物の製造方
法は特に限定されず通常の公知の方法によればよい。通
常は、X―OHからなるアルコール又はフェノールにア
ルキレンオキサイドをアルカリ触媒下で付加重合させる
ことにより得ることができる。
【0015】本発明の脱墨剤組成物の(B)成分である
一般式(2)で表わされる化合物において、X1、X2
びX3は、水素原子又は脂肪酸残基を表わす。脂肪酸残
基としては例えば、ぎ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ア
ラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、ゾーマリン酸、
オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ガドレン酸、エ
ルカ酸、セラコレイン酸、リシノレイン酸、ヒドロキシス
テアリン酸等が挙げられる。又、天然油脂から得られた
混合脂肪酸又はその硬化脂肪酸でもよい。天然油脂とし
ては例えば、アマニ油、エノ油、オイチシカ油、オリー
ブ油、カカオ脂、カポック油、白カラシ油、ゴマ油、コ
メヌカ油、サフラワー油、シナアット油、シナキリ油、
大豆油、茶実油、ツバキ油、コーン油、ナタネ油、パー
ム油、パーム核油、ひまし油、ひまわり油、綿実油、ヤ
シ油、木ロウ、落花生油等の植物性油脂、馬脂、牛脂、
牛脚脂、牛酪脂、豚脂、山羊脂、羊脂、乳脂、魚油、鯨
油等の動物性油脂が挙げられる。
【0016】X1、X2及びX3は、−(R3−O)m−R4
表わされる基でもよい。R3は、炭化水素基を表わす。
3の好ましい形態はR2と同様である。重合度mは1以
上の数であり、好ましくは1〜500、より好ましくは
1〜100、更に好ましくは1〜50である。R4は、
水素原子又は脂肪酸残基を表わす。R4の好ましい形態は
上記X1、X2及びX3と同様である。
【0017】一般式(2)においてX1、X2及びX3
同一の基であっても互いに異なる基であってもよいが、
優れた脱墨性能及び抑泡効果を発揮させるためには、X
1、X2及びX3の全てが同時に水素原子でないことが好
ましく、X1、X2及びX3の全てが同時に脂肪酸残基で
ないことがより好ましく、X1、X2及びX3の1つ以上
は−(R3−O)m−R4で表わされる基であることが更に
好ましい。
【0018】本発明の(B)成分は、単一の化合物でも
複数の化合物の混合物でもよい。一般式(2)で表わさ
れる化合物は、以下の工程により油脂等から製造された
場合、一般式(2)の条件を満たす複数の化合物の混合
物になる。一般式(2)で表わされる化合物の製造方法
は特に限定されないが、通常は油脂又は脂肪酸と、グリ
セリンとを反応させてエステル交換又はエステル化反応
を行い、その後にアルキレンオキサイド等を付加させる
ことにより製造される。
【0019】本発明の脱墨剤組成物において、(A)成
分及び(B)成分の配合比は特に限定されないが、優れ
た脱墨性、抑泡性、泡切れ性等を発揮させるためには、
重量比で(A):(B)=1:99〜99:1が好まし
く、10:90〜90:10がより好ましく、20:8
0〜80:20が更に好ましい。
【0020】本発明の脱墨剤組成物は、上記(A)成分
及び(B)成分のみでも優れた効果を発揮するが、更に
以下の(C)成分を含有すると更に高白色度、高L値、
高b値の製品紙が得られ、又、脱墨工程中の抑泡効果に
優れる。
【0021】本発明の脱墨剤組成物において、任意の成
分である(C)成分の一般式(3)で表わされる化合物
において、R5、R6及びR7は、炭化水素基を表わす。
5及びR7の好ましい態様は上記R1と同様である。
又、R6の好ましい態様は上記R2と同様である。又、m
の好ましい態様は上記nと同様である。
【0022】(C)成分を配合する場合、その配合比は
特に限定されないが、優れた脱墨性、抑泡性、泡切れ性
等を発揮させるためには、重量比で(A)+(B):
(C)=1:99〜99:1が好ましく、40:60〜
99:1がより好ましく、60:40〜97:3が更に
好ましい。
【0023】本発明の脱墨剤組成物の使用量は特に限定
されないが、効率的な脱墨を行うためには古紙重量に対
して0.001〜15重量%が好ましく、0.005〜1
0重量%がより好ましく、0.01〜5重量%が更に好
ましい。
【0024】本発明の脱墨剤組成物により脱墨される古
紙としては例えば、新聞、雑誌、チラシ、コンピュータ
ーアウトプット用紙、コピー用紙等が挙げられる。又、
本発明の脱墨剤組成物は公知の他の脱墨剤、例えばアル
コールアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸アルキレン
オキサイド付加物、脂肪酸、脂肪酸金属塩、エステル等
と併用することができる。又、本発明の脱墨剤組成物は
他の界面活性剤、例えばアルコールエトキシレート、ポ
リエーテルポリオール、ポリオールエステル、アミド、
エステル等のノニオン性界面活性剤、アルコールサルフ
ェート、アルコールエーテルサルフェート、アルキルベ
ンゼンスルホネート、α―オレフィンスルホネート、ス
ルホコハク酸エステル等のアニオン性界面活性剤、カチ
オン性界面活性剤、カルボベタイン、スルホベタイン等
の両性界面活性剤等や、高分子凝集剤、高分子分散剤、
過酸化水素や次亜塩素酸ナトリウム等の漂白剤、水酸化
ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカリ剤、リパーゼ
やセルラーゼ等の酵素、ケイ酸ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、キレート剤等公知の他の添加剤と併用することが
できる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。尚、以下の実施例中、部及び%は特に記載がな
い限り重量基準である。 (製造例1)2―エチルヘキサノール520g及び水酸
化カリウム0.8gをオートクレーブ中に仕込み、10
0℃で1時間混合後脱水を30分間行った。その後、1
20℃に昇温させ、エチレンオキサイド(EO)352
gを2時間かけてフィードし、2時間熟成を行い中和処
理して2―エチルヘキサノール2モルEO付加物を得
た。これをA−1とする。
【0026】以下、同様の方法で、 A−2:ブタノール5モルEO付加物 A−3:デカノール1モルEO付加物 A−4:メタノール2モルEO付加物 A−5:プロパノール3モルEO付加物 A−6:2―エチルヘキサノール4モルEO付加物 を得た。
【0027】(製造例2)牛脂(主成分はパルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸等)700gとグリセリ
ン65gを4つ口フラスコに仕込み窒素雰囲気下、12
0℃で3時間反応させた。次にこの反応物500g及び
水酸化カリウム0.8gをオートクレーブ中に仕込み9
0℃で1時間混合後脱水を30分間行った。その後12
0℃に昇温させて、EO440gを3時間かけてフィー
ドし、2時間熟成を行い無色透明の反応物を得た。これ
をB−1:牛脂グリセリド10モルEO付加物(エステ
ル化度1.5)とする。(但し、エステル化度はエステル
化されているグリセリン中の水酸基の平均数。従って、
モノグリセリンエステル=エステル化度1、トリグリセ
リンエステル=エステル化度3である。)
【0028】以下、同様の方法で、 B―2:硬化ヒマシ油グリセリド15モルEO付加物
(エステル化度2.0) B−3:大豆油グリセリド25モルEO10モルプロピ
レンオキサイド(PO)付加物(エステル化度1.3) を得た。
【0029】(製造例3)ラウリン酸199gとグリセ
リン92gを4つ口フラスコに仕込み窒素雰囲気下、1
20℃で3時間反応させた。次にこの反応物500g及
び水酸化カリウム0.8gをオートクレーブ中に仕込み
90℃で1時間混合後脱水を30分間行った。その後1
20℃に昇温させて、EO484gを3時間かけてフィ
ードし、2時間熟成を行い無色透明の反応物を得た。こ
れをB−4:ラウリン酸モノグリセリド11モルEO付
加物とする。同様の方法で、B−5:ステアリン酸モノ
グリセリド8モルEO付加物を得た。
【0030】以上の各成分を以下の表のとおり配合し本
発明の脱墨剤組成物1〜7を得た:
【表1】
【0031】又、本発明の脱墨剤と公知の脱墨剤を混合
し、本発明の脱墨剤8〜10を得た: 本発明品8:本発明品4を30%、C1225O(EO)20
(PO)20H(PO:プロピレンオキサイド)を70% 本発明品9:本発明品6を50%、C1833O(AO)30
H(AO:EO/PO=1/1ランダム付加)を50% 本発明品10:本発明品4を20%、C1735COO
(EO)30(PO)8Hを80%
【0032】(製造例4)ブタノール370g及び水酸
化カリウム1.62gをオートクレーブ中に仕込み、9
0℃で1時間混合後脱水を30分間行った。その後12
0℃に昇温させて、EO440gを3時間かけてフィー
ドし、2時間熟成を行い無色透明の反応物を得た。次に
この反応物にナトリウムメチラート28%メタノール溶
液1,060gをオートクレーブ中に仕込み、減圧下
(水銀柱10mmHg)で4時間反応させた。その後塩
化ブチル48.6gを仕込み5時間かけて反応させ、中
和処理して反応物を得た。これをC―1:ブタノール2
モルEO付加物ブチルエーテルとする。
【0033】以下、同様の方法で、 C―2:2―エチルヘキサノール4モルEO付加物2―
エチルヘキシルエーテル C―3:デカノール1モルEO付加物エチルエーテル を得た。
【0034】以上の各成分を以下の表のとおり配合し、
本発明の脱墨剤組成物11〜20を得た:
【表2】
【0035】比較品1:ラウリルアルコール4EO付加
物メチルエーテル30%、オレイン酸モノグリセリド1
0モルEO付加物を70% 比較品2:テトラエチレングリコールジ2―エチルヘキ
シルエーテル40%、ラウリン酸モノグリセリド4モル
EO付加物60% 比較品3:重合させた牛脂(平均分子量1,150)と、
1―オクタノールを混合し(混合比:牛脂中のベースグ
リセリンと1―オクタノールがモル比1:0.4)、牛
脂中のグリセリンに対してEOを10モル、POを6.7
モルランダム付加させた化合物
【0036】(実施例1)オフセット新聞古紙60%、
凸版印刷古紙20%、チラシ古紙20%からなる原料古
紙を3cm角に切断し、一定量をパルプ離解機に入れ、
水道水を入れた後、古紙重量に対して水酸化ナトリウム
1.3%、3号ケイソー3.2%、35%過酸化水素1.
1%、表1及び2に示す本発明品各脱墨及び比較品の脱
墨剤組成物各0.3%を加え、パルプ濃度4.0%にて2
分間離解を行なった。次いで、50℃にて1時間熟成を
行なった。その後パルプ濃度を1.0%に希釈して25
℃にて10分間フローテーション処理を行なった。得ら
れたパルプをTAPPIスタンダード型抄紙機にて坪量
100g/cm3のパルプシートを得た。得られたシー
トの白色度、L値、b値をΣ80(日本電色工業製)に
て測定した。又、残インキは得られたパルプシートを画
像解析装置(ピアスLA−500)を用いて測定した。
フロス量はフローテーション10分間にかき出された量
を測定した。泡切れ時間は、フローテーション開始後1
分間後のフロスを100mlメスシリンダーに100m
l採取し、泡の消失時間を測定した。測定結果を以下の
表に示す。
【0037】
【表3】
【0038】(実施例2)原料古紙をコンピューターア
ウトプット古紙(CPO)とした以外は実施例1と同様
の操作を行った。得られたシートの白色度、L値をΣ8
0(日本電色工業製)にて測定した。又、残インキは得
られたパルプシートを画像解析装置(ピアスLA−50
0)を用いて測定した。フロス量はフローテーション1
0分間にかき出された量を測定した。泡切れ時間は、フ
ローテーション開始後1分間後のフロスを100mlメ
スシリンダーに100ml採取し、泡の消失時間を測定
した。測定結果を以下の表に示す。
【0039】
【表4】
【0040】
【発明の効果】本発明の効果は、新規な脱墨剤組成物を
提供したことにある。本発明の脱墨剤組成物は、従来の
脱墨剤に比べて微細カーボンの凝集力、白色度、残イン
キ、製品の歩留まり及び泡切れのよさ等に優れる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)成分として、下記の一般式(1) 【化1】 R1―O―(R2―O)n―H (1) (式中、R1及びR2は、炭化水素基を表わし、nは1以
    上の数を表す。)で表される化合物及び(B)成分とし
    て下記の一般式(2) 【化2】 [式中、X1、X2及びX3は、水素原子、脂肪酸残基又は
    −(R3−O)m−R4(式中、R3は、炭化水素基を表わし、
    4は、水素原子又は脂肪酸残基を表わし、mは、1以
    上の数を表わす)で表わされる基を表わす。]で表わさ
    れる化合物を含有する脱墨剤組成物。
  2. 【請求項2】 更に、(C)成分として、下記の一般式
    (3) 【化3】 R5―O―(R6―O)m―R7 (3) (式中、R5、R6及びR7は、炭化水素基を表わし、m
    は、1以上の数を表す。)で表される化合物を含有す
    る、請求項1記載の脱墨剤組成物。
  3. 【請求項3】 R2、R3又はR6が、炭素数2〜4のア
    ルキレン基である、請求項1又は2記載の脱墨剤組成
    物。
  4. 【請求項4】 R1、R5又はR7が、アルキル基又はア
    ルケニル基である、請求項1乃至3のいずれか1項記載
    の脱墨剤組成物。
JP9928997A 1997-04-16 1997-04-16 脱墨剤組成物 Pending JPH10292279A (ja)

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JP9928997A Pending JPH10292279A (ja) 1997-04-16 1997-04-16 脱墨剤組成物

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JP (1) JPH10292279A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022088063A (ja) * 2020-12-02 2022-06-14 株式会社Tbm 印刷済みシートの脱墨方法、及び再生紙の製造方法

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