JP2000189712A - 消泡剤及び脱墨処理用組成物 - Google Patents
消泡剤及び脱墨処理用組成物Info
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/64—Paper recycling
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- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の消泡剤では、発泡量を抑制することは
できるが、脱墨剤の脱墨性能に悪影響を与えるという問
題があった。 【解決手段】 本発明は、下記の一般式(1) R1O−(AO)n−R2 (1) (式中、R1はオキソ法によって合成されたアルコール
から水酸基を除いた残基を表わし、(AO)nはプロピ
レンオキサイドの単独重合、又はプロピレンオキサイド
とエチレンオキサイドの共重合により形成されたポリオ
キシアルキレン基を表わし、R2は水素原子、炭化水素
基又はアシル基を表わし、nは3〜10の数を表わ
す。)で表わされる消泡剤及びこれを含む脱墨処理用組
成物を提供する。
できるが、脱墨剤の脱墨性能に悪影響を与えるという問
題があった。 【解決手段】 本発明は、下記の一般式(1) R1O−(AO)n−R2 (1) (式中、R1はオキソ法によって合成されたアルコール
から水酸基を除いた残基を表わし、(AO)nはプロピ
レンオキサイドの単独重合、又はプロピレンオキサイド
とエチレンオキサイドの共重合により形成されたポリオ
キシアルキレン基を表わし、R2は水素原子、炭化水素
基又はアシル基を表わし、nは3〜10の数を表わ
す。)で表わされる消泡剤及びこれを含む脱墨処理用組
成物を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消泡剤に関し、特
に脱墨工程に使用するのに好適な消泡剤に関する。
に脱墨工程に使用するのに好適な消泡剤に関する。
【0002】
【従来の技術】新聞、雑誌等を再生して新たな紙を作成
する古紙の再生利用は古くから行われている技術であ
る。しかし、近年はパルプ資源の不足やその価格の高
騰、原料となる樹木の不足、環境保護等の観点から、古
紙を有効利用することはその重要性を増している。一方
で、従来は脱墨パルプの用途は新聞・雑誌用の紙である
ことが多かったが、近年は様々な用途へ展開すべく高白
色度再生の要求が強くなってきている。かかる状況の
中、脱墨工程の中で重要な役割を果たす脱墨剤に対する
性能向上の要求が年々厳しくなってきている。古紙の再
生に用いられる脱墨剤として、アルコール誘導体が古く
から知られている。例えば、特開昭52―81107号
公報には、炭素数8〜22のアルキル基にエチレンオキ
シドを付加させた1級アルコールエトキシレート、炭素
数12〜14の2級アルコールエトキシレート、アルキ
ルフェノールエトキシレートからなる故紙再生脱インキ
剤が開示されている。特開昭52―114708号公報
には、2級アルコールエトキシレート及びアルカノール
アミンのアミドからなる脱インク剤組成物が開示されて
いる。特開昭59―137588号公報には、疎水基と
してビスフェノール型構造を有するポリエーテルポリオ
ールからなる故紙脱墨剤が開示されている。特開平5―
25789号公報には、RO−(AO)―H(AOはア
ルキレンオキサイド鎖)で、Rは平均炭素数12.7〜
22.5のアルキル基又はアルケニル基からなる古紙再
生用脱墨剤が開示されている。
する古紙の再生利用は古くから行われている技術であ
る。しかし、近年はパルプ資源の不足やその価格の高
騰、原料となる樹木の不足、環境保護等の観点から、古
紙を有効利用することはその重要性を増している。一方
で、従来は脱墨パルプの用途は新聞・雑誌用の紙である
ことが多かったが、近年は様々な用途へ展開すべく高白
色度再生の要求が強くなってきている。かかる状況の
中、脱墨工程の中で重要な役割を果たす脱墨剤に対する
性能向上の要求が年々厳しくなってきている。古紙の再
生に用いられる脱墨剤として、アルコール誘導体が古く
から知られている。例えば、特開昭52―81107号
公報には、炭素数8〜22のアルキル基にエチレンオキ
シドを付加させた1級アルコールエトキシレート、炭素
数12〜14の2級アルコールエトキシレート、アルキ
ルフェノールエトキシレートからなる故紙再生脱インキ
剤が開示されている。特開昭52―114708号公報
には、2級アルコールエトキシレート及びアルカノール
アミンのアミドからなる脱インク剤組成物が開示されて
いる。特開昭59―137588号公報には、疎水基と
してビスフェノール型構造を有するポリエーテルポリオ
ールからなる故紙脱墨剤が開示されている。特開平5―
25789号公報には、RO−(AO)―H(AOはア
ルキレンオキサイド鎖)で、Rは平均炭素数12.7〜
22.5のアルキル基又はアルケニル基からなる古紙再
生用脱墨剤が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】脱墨剤には本来、起泡
性、発泡性が求められるが、あまりに起泡力・発泡力が
大きいと脱墨工程中のフローテーターから泡が溢れ出
し、最悪の場合工程がストップしてしまう恐れがあっ
た。そのため、最適な発泡量(フロス量)となるように
脱墨剤の化学構造や添加量で制御していたが、脱墨工程
の脱墨条件や使用されている機材、脱墨する古紙の組成
等は必ずしも同一ではないため、常に一定の発泡量を得
ることは難しかった。
性、発泡性が求められるが、あまりに起泡力・発泡力が
大きいと脱墨工程中のフローテーターから泡が溢れ出
し、最悪の場合工程がストップしてしまう恐れがあっ
た。そのため、最適な発泡量(フロス量)となるように
脱墨剤の化学構造や添加量で制御していたが、脱墨工程
の脱墨条件や使用されている機材、脱墨する古紙の組成
等は必ずしも同一ではないため、常に一定の発泡量を得
ることは難しかった。
【0004】発泡量を抑制するためには消泡剤を使用す
ればよい。例えば、特開平3−68401号公報には、
{RO(AO)}X(但し、Rはアルキル基、AOはオ
キシアルキレン鎖、Xはカルボン酸残基等)で表される
消泡剤が提案されている。又、特開平1−135510
号公報には、RO(PO−EO)COR(但し、Rはア
ルキル基、アルケニル基、アリール基等、POはオキシ
プロピレン基、EOはオキシエチレン基)で表される消
泡剤が提案されている。特開昭61−178005号公
報には、RCOO(AO)(SO)H(但し、Rは炭化
水素基、AOはオキシアルキレン基、SOはオキシスチ
レン基)で表される消泡剤が提案されている。特開昭5
6−169583号公報には、RO−EO−PO−EO
−COR’(但し、Rはアルキル基、アルケニル基、E
Oはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、
R’は脂肪酸残基)で表される消泡剤が提案されてい
る。特開平9−313808号公報には、RO−(P
O)−(EO)−(PO)−COR’で表わされるエー
テルエステル系消泡剤が提案されている。しかしこれら
のような従来の消泡剤では、発泡量を抑制することはで
きるが、肝心の脱墨剤の脱墨性能に悪影響を与えるため
に使用することができなかった。そこで本発明者等は鋭
意検討し、脱墨剤の脱墨性能に悪影響を与えない消泡剤
を開発するに至った。
ればよい。例えば、特開平3−68401号公報には、
{RO(AO)}X(但し、Rはアルキル基、AOはオ
キシアルキレン鎖、Xはカルボン酸残基等)で表される
消泡剤が提案されている。又、特開平1−135510
号公報には、RO(PO−EO)COR(但し、Rはア
ルキル基、アルケニル基、アリール基等、POはオキシ
プロピレン基、EOはオキシエチレン基)で表される消
泡剤が提案されている。特開昭61−178005号公
報には、RCOO(AO)(SO)H(但し、Rは炭化
水素基、AOはオキシアルキレン基、SOはオキシスチ
レン基)で表される消泡剤が提案されている。特開昭5
6−169583号公報には、RO−EO−PO−EO
−COR’(但し、Rはアルキル基、アルケニル基、E
Oはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、
R’は脂肪酸残基)で表される消泡剤が提案されてい
る。特開平9−313808号公報には、RO−(P
O)−(EO)−(PO)−COR’で表わされるエー
テルエステル系消泡剤が提案されている。しかしこれら
のような従来の消泡剤では、発泡量を抑制することはで
きるが、肝心の脱墨剤の脱墨性能に悪影響を与えるため
に使用することができなかった。そこで本発明者等は鋭
意検討し、脱墨剤の脱墨性能に悪影響を与えない消泡剤
を開発するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、下記の一
般式(1) R1O−(AO)n−R2 (1) (式中、R1はオキソ法によって合成されたアルコール
から水酸基を除いた残基を表わし、(AO)nはプロピ
レンオキサイドの単独重合、又はプロピレンオキサイド
とエチレンオキサイドの共重合により形成されたポリオ
キシアルキレン基を表わし、R2は炭化水素基又はアシ
ル基を表わし、nは3〜10の数を表わす。)で表わさ
れる消泡剤及びこれを含有する脱墨処理用組成物であ
る。
般式(1) R1O−(AO)n−R2 (1) (式中、R1はオキソ法によって合成されたアルコール
から水酸基を除いた残基を表わし、(AO)nはプロピ
レンオキサイドの単独重合、又はプロピレンオキサイド
とエチレンオキサイドの共重合により形成されたポリオ
キシアルキレン基を表わし、R2は炭化水素基又はアシ
ル基を表わし、nは3〜10の数を表わす。)で表わさ
れる消泡剤及びこれを含有する脱墨処理用組成物であ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】一般式(1)において、R1はオ
キソ法によって合成されたアルコール(以下、「オキソ
アルコール」という。)から水酸基を除いた残基を表わ
す。オキソアルコールとは、触媒存在下、α−オレフィ
ンに一酸化炭素と水素を反応させることにより製造され
る1級アルコールである。オキソアルコールは、通常、
次の一般式(2)及び一般式(3)で表わされる2種の
1級アルコールの混合物である。
キソ法によって合成されたアルコール(以下、「オキソ
アルコール」という。)から水酸基を除いた残基を表わ
す。オキソアルコールとは、触媒存在下、α−オレフィ
ンに一酸化炭素と水素を反応させることにより製造され
る1級アルコールである。オキソアルコールは、通常、
次の一般式(2)及び一般式(3)で表わされる2種の
1級アルコールの混合物である。
【0007】
【化3】
【0008】
【化4】
【0009】一般式(2)及び一般式(3)におけるR
及びR’は、炭化水素基であり、即ち原料のα―オレフ
ィンに対応する基である。通常は、直鎖アルキル基又は
メチル分枝アルキル基である。R1としては、炭素数が
あまり小さいかあまり大きいと適切な消泡効果が発揮さ
れないので、炭素数6〜36のアルキル基が好ましく、
炭素数8〜28のアルキル基がより好ましい。
及びR’は、炭化水素基であり、即ち原料のα―オレフ
ィンに対応する基である。通常は、直鎖アルキル基又は
メチル分枝アルキル基である。R1としては、炭素数が
あまり小さいかあまり大きいと適切な消泡効果が発揮さ
れないので、炭素数6〜36のアルキル基が好ましく、
炭素数8〜28のアルキル基がより好ましい。
【0010】又、一般式(1)において、R2は水素原
子、炭化水素基又はアシル基を表わす。炭化水素基とし
ては例えば、アルキル基、アルケニル基、アリール基、
シクロアルキル基、シクロアルケニル基等が挙げられ
る。アルキル基としては例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、2級ブチ
ル、ターシャリブチル、ペンチル、イソペンチル、2級
ペンチル、ネオペンチル、ターシャリペンチル、ヘキシ
ル、2級ヘキシル、ヘプチル、2級ヘプチル、オクチ
ル、2―エチルヘキシル、2級オクチル、ノニル、2級
ノニル、デシル、2級デシル、ウンデシル、2級ウンデ
シル、ドデシル、2級ドデシル、トリデシル、イソトリ
デシル、2級トリデシル、テトラデシル、2級テトラデ
シル、ヘキサデシル、2級ヘキサデシル、ステアリル、
イコシル、ドコシル、テトラコシル、トリアコンチル、
2―ブチルオクチル、2―ブチルデシル、2―ヘキシル
オクチル、2―ヘキシルデシル、2―オクチルデシル、
2―ヘキシルドデシル、2―オクチルドデシル、2―デ
シルテトラデシル、2―ドデシルヘキサデシル、2―ヘ
キサデシルオクタデシル、2―テトラデシルオクタデシ
ル、モノメチル分枝―イソステアリル等が挙げられる。
子、炭化水素基又はアシル基を表わす。炭化水素基とし
ては例えば、アルキル基、アルケニル基、アリール基、
シクロアルキル基、シクロアルケニル基等が挙げられ
る。アルキル基としては例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、2級ブチ
ル、ターシャリブチル、ペンチル、イソペンチル、2級
ペンチル、ネオペンチル、ターシャリペンチル、ヘキシ
ル、2級ヘキシル、ヘプチル、2級ヘプチル、オクチ
ル、2―エチルヘキシル、2級オクチル、ノニル、2級
ノニル、デシル、2級デシル、ウンデシル、2級ウンデ
シル、ドデシル、2級ドデシル、トリデシル、イソトリ
デシル、2級トリデシル、テトラデシル、2級テトラデ
シル、ヘキサデシル、2級ヘキサデシル、ステアリル、
イコシル、ドコシル、テトラコシル、トリアコンチル、
2―ブチルオクチル、2―ブチルデシル、2―ヘキシル
オクチル、2―ヘキシルデシル、2―オクチルデシル、
2―ヘキシルドデシル、2―オクチルドデシル、2―デ
シルテトラデシル、2―ドデシルヘキサデシル、2―ヘ
キサデシルオクタデシル、2―テトラデシルオクタデシ
ル、モノメチル分枝―イソステアリル等が挙げられる。
【0011】アルケニル基としては例えば、ビニル、ア
リル、プロペニル、ブテニル、イソブテニル、ペンテニ
ル、イソペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテ
ニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニ
ル、テトラデセニル、オレイル等が挙げられる。アリー
ル基としては例えば、フェニル、トルイル、キシリル、
クメニル、メシチル、ベンジル、フェネチル、スチリ
ル、シンナミル、ベンズヒドリル、トリチル、エチルフ
ェニル、プロピルフェニル、ブチルフェニル、ペンチル
フェニル、ヘキシルフェニル、ヘプチルフェニル、オク
チルフェニル、ノニルフェニル、デシルフェニル、ウン
デシルフェニル、ドデシルフェニル、フェニルフェニ
ル、ベンジルフェニル、スチレン化フェニル、p―クミ
ルフェニル、α―ナフチル、β―ナフチル基等が挙げら
れる。
リル、プロペニル、ブテニル、イソブテニル、ペンテニ
ル、イソペンテニル、ヘキセニル、ヘプテニル、オクテ
ニル、ノネニル、デセニル、ウンデセニル、ドデセニ
ル、テトラデセニル、オレイル等が挙げられる。アリー
ル基としては例えば、フェニル、トルイル、キシリル、
クメニル、メシチル、ベンジル、フェネチル、スチリ
ル、シンナミル、ベンズヒドリル、トリチル、エチルフ
ェニル、プロピルフェニル、ブチルフェニル、ペンチル
フェニル、ヘキシルフェニル、ヘプチルフェニル、オク
チルフェニル、ノニルフェニル、デシルフェニル、ウン
デシルフェニル、ドデシルフェニル、フェニルフェニ
ル、ベンジルフェニル、スチレン化フェニル、p―クミ
ルフェニル、α―ナフチル、β―ナフチル基等が挙げら
れる。
【0012】シクロアルキル基、シクロアルケニル基と
しては例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘプチル、メチルシクロペンチル、メチルシクロヘキ
シル、メチルシクロヘプチル、シクロペンテニル、シク
ロヘキセニル、シクロヘプテニル、メチルシクロペンテ
ニル、メチルシクロヘキセニル、メチルシクロヘプテニ
ル基等が挙げられる。アシル基としては例えば、アセチ
ル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリ
ル、イソバレリル、ピバリル、ラウロイル、ミリストイ
ル、パルミトイル、ステアロイル、ベヘノイル、アクリ
ロイル、プロピオロイル、メタクロイル、クロトノイ
ル、オレイロイル、ベンゾイル、フタロイル、スクシニ
ル等が挙げられる。
しては例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘプチル、メチルシクロペンチル、メチルシクロヘキ
シル、メチルシクロヘプチル、シクロペンテニル、シク
ロヘキセニル、シクロヘプテニル、メチルシクロペンテ
ニル、メチルシクロヘキセニル、メチルシクロヘプテニ
ル基等が挙げられる。アシル基としては例えば、アセチ
ル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレリ
ル、イソバレリル、ピバリル、ラウロイル、ミリストイ
ル、パルミトイル、ステアロイル、ベヘノイル、アクリ
ロイル、プロピオロイル、メタクロイル、クロトノイ
ル、オレイロイル、ベンゾイル、フタロイル、スクシニ
ル等が挙げられる。
【0013】一般式(1)において、(AO)nは、プ
ロピレンオキサイドの単独重合、又はプロピレンオキサ
イドとエチレンオキサイドの共重合により形成されたポ
リオキシアルキレン基を表わす。共重合の形態はブロッ
ク状重合、ランダム状重合又はブロック状重合とランダ
ム状重合の混合でもよい。又、(AO)n中に占めるオ
キシエチレン基の割合は、全オキシアルキレン基に対し
て0〜20モル%であることが好ましい。20モル%を
超えると、消泡性能が十分でなくなる場合があるためで
ある。一般式(1)において、nはAOで表わされるオ
キシアルキレン基の重合度を表わし、3〜10であり、
好ましくは4〜8である。nが3未満である場合は、消
泡性能が不十分であり、低温流動性が悪く、又、脱墨工
程用消泡剤として使用した場合に脱墨性能を著しく阻害
してしまう。nが10を超える場合は、脱墨性能を阻害
する。
ロピレンオキサイドの単独重合、又はプロピレンオキサ
イドとエチレンオキサイドの共重合により形成されたポ
リオキシアルキレン基を表わす。共重合の形態はブロッ
ク状重合、ランダム状重合又はブロック状重合とランダ
ム状重合の混合でもよい。又、(AO)n中に占めるオ
キシエチレン基の割合は、全オキシアルキレン基に対し
て0〜20モル%であることが好ましい。20モル%を
超えると、消泡性能が十分でなくなる場合があるためで
ある。一般式(1)において、nはAOで表わされるオ
キシアルキレン基の重合度を表わし、3〜10であり、
好ましくは4〜8である。nが3未満である場合は、消
泡性能が不十分であり、低温流動性が悪く、又、脱墨工
程用消泡剤として使用した場合に脱墨性能を著しく阻害
してしまう。nが10を超える場合は、脱墨性能を阻害
する。
【0014】本発明の消泡剤は、公知の消泡剤、例えば
鉱油、植物油、脂肪族アルコール、脂肪酸、又は高級ア
ルコール、脂肪酸若しくはアルキルフェノール等のアル
キレンオキサイド付加物等と併用して使用してもよい。
本発明の消泡剤の用途は特に限定されない。例えば製紙
パルプ工業、塗料工業、繊維工業、発酵工業、合成樹脂
工業、樹脂エマルジョン工業、コンクリート工業、食品
工業、屎尿処理、廃水処理等の水を多量に用いる製造・
処理工程等、発泡障害が問題になる全ての製造・処理工
程に使用することができる。特に本発明の消泡剤は、古
紙の脱墨工程において脱墨剤と併用すると、脱墨工程に
おける発泡量を効果的に制御・抑制することができ、且
つ、脱墨剤の脱墨効果を全く阻害することが無いという
特徴を有する。
鉱油、植物油、脂肪族アルコール、脂肪酸、又は高級ア
ルコール、脂肪酸若しくはアルキルフェノール等のアル
キレンオキサイド付加物等と併用して使用してもよい。
本発明の消泡剤の用途は特に限定されない。例えば製紙
パルプ工業、塗料工業、繊維工業、発酵工業、合成樹脂
工業、樹脂エマルジョン工業、コンクリート工業、食品
工業、屎尿処理、廃水処理等の水を多量に用いる製造・
処理工程等、発泡障害が問題になる全ての製造・処理工
程に使用することができる。特に本発明の消泡剤は、古
紙の脱墨工程において脱墨剤と併用すると、脱墨工程に
おける発泡量を効果的に制御・抑制することができ、且
つ、脱墨剤の脱墨効果を全く阻害することが無いという
特徴を有する。
【0015】本発明の脱墨工程用消泡剤と併用する脱墨
剤としては公知の脱墨剤、例えばアルコールアルキレン
オキサイド付加物、アルキルフェノールアルキレンオキ
サイド付加物、脂肪酸アルキレンオキサイド付加物、油
脂のアルキレンオキサイド付加物、モノ又はジグリセリ
ドのアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸、脂肪酸金属
塩、脂肪酸エステル等と併用することができる。本発明
の消泡剤を脱墨工程用消泡剤として使用する場合は、上
記のような脱墨剤に対して好ましくは0.1〜50重量
%、より好ましくは1〜45重量%、更に好ましくは1
0〜40重量%添加すると、脱墨剤本来の脱墨性能を阻
害することなく発泡量を制御・抑制することができる。
剤としては公知の脱墨剤、例えばアルコールアルキレン
オキサイド付加物、アルキルフェノールアルキレンオキ
サイド付加物、脂肪酸アルキレンオキサイド付加物、油
脂のアルキレンオキサイド付加物、モノ又はジグリセリ
ドのアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸、脂肪酸金属
塩、脂肪酸エステル等と併用することができる。本発明
の消泡剤を脱墨工程用消泡剤として使用する場合は、上
記のような脱墨剤に対して好ましくは0.1〜50重量
%、より好ましくは1〜45重量%、更に好ましくは1
0〜40重量%添加すると、脱墨剤本来の脱墨性能を阻
害することなく発泡量を制御・抑制することができる。
【0016】本発明の脱墨工程用消泡剤と併用するのに
最も適した脱墨剤は、次の一般式(4)で表わされる非
イオン系の脱墨剤である。 R3O−(R4−O)m−R5 (4) 但し、この脱墨剤は、一般式(1)と同一の化合物であ
る場合を除く。一般式(4)において、R3は炭化水素
基又はアシル基を表わし、R5は水素原子、炭化水素基
又はアシル基を表わす。炭化水素基又はアシル基として
は、R2として例示したものと同一のもの等が挙げられ
る。
最も適した脱墨剤は、次の一般式(4)で表わされる非
イオン系の脱墨剤である。 R3O−(R4−O)m−R5 (4) 但し、この脱墨剤は、一般式(1)と同一の化合物であ
る場合を除く。一般式(4)において、R3は炭化水素
基又はアシル基を表わし、R5は水素原子、炭化水素基
又はアシル基を表わす。炭化水素基又はアシル基として
は、R2として例示したものと同一のもの等が挙げられ
る。
【0017】又、R4はアルキレン基である。アルキレ
ン基としては例えば、エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、ヘキシレン、オクチレン等が挙げられる。中でも、
炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、エチレン基又
はプロピレン基であることが最も好ましい。(R4−
O)mの部分は、エチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイド
類や、α―オレフィンオキサイド等を付加重合させるこ
とにより形成することができる。又、(R4−O)mの部
分が2種類以上のオキシアルキレン基である場合は共重
合させるアルキレンオキサイド等の重合形態は特に限定
されず、ランダム共重合、ブロック共重合又はランダム
/ブロック共重合等であってよい。(R4−O)mとして
は、好ましくはエチレンオキサイド及びプロピレンオキ
サイドの共重合により形成されたポリオキシアルキレン
基であることがよい。重合度mは1以上の数であるが、
1〜200が好ましく、3〜100がより好ましく、1
0〜80が最も好ましい
ン基としては例えば、エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、ヘキシレン、オクチレン等が挙げられる。中でも、
炭素数2〜4のアルキレン基が好ましく、エチレン基又
はプロピレン基であることが最も好ましい。(R4−
O)mの部分は、エチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイド、ブチレンオキサイド等のアルキレンオキサイド
類や、α―オレフィンオキサイド等を付加重合させるこ
とにより形成することができる。又、(R4−O)mの部
分が2種類以上のオキシアルキレン基である場合は共重
合させるアルキレンオキサイド等の重合形態は特に限定
されず、ランダム共重合、ブロック共重合又はランダム
/ブロック共重合等であってよい。(R4−O)mとして
は、好ましくはエチレンオキサイド及びプロピレンオキ
サイドの共重合により形成されたポリオキシアルキレン
基であることがよい。重合度mは1以上の数であるが、
1〜200が好ましく、3〜100がより好ましく、1
0〜80が最も好ましい
【0018】この脱墨処理用組成物の使用量は特に限定
されないが、効率的な脱墨を行うためには古紙重量に対
して0.001〜15重量%が好ましく、0.005〜
10重量%がより好ましく、0.01〜5重量%が更に
好ましい。
されないが、効率的な脱墨を行うためには古紙重量に対
して0.001〜15重量%が好ましく、0.005〜
10重量%がより好ましく、0.01〜5重量%が更に
好ましい。
【0019】この本発明の脱墨処理用組成物に添加され
る他の界面活性剤としては、例えばアルコールエトキシ
レート、アルキルフェノールエトキシレート、脂肪酸グ
リコールエステル、脂肪酸ペンタエリスリトールエステ
ル、脂肪酸しょ糖エステル、脂肪酸ソルビトールエステ
ル、脂肪酸ソルビタンエステル、グリセリンアルキレン
オキサイド付加物、しょ糖アルキレンオキサイド付加
物、ソルビトールアルキレンオキサイド付加物、ソルビ
タンアルキレンオキサイド付加物、ポリオールエステ
ル、アルキルアミンのアルキレンオキサイド付加物、エ
チレンオキサイド・プロピレンオキサイドブロック共重
合体、アミド、脂肪酸グリセリド等の非イオン性界面活
性剤;アルコールサルフェート、アルコールエーテルサ
ルフェート、アルキルスルホネート、アルキルベンゼン
スルホネート、α―オレフィンスルホネート、スルホコ
ハク酸エステル、アルコールエーテルホスフェート等の
アニオン性界面活性剤;カチオン性界面活性剤;カルボ
ベタイン、スルホベタイン、グリシン、アミノ酸等の両
性界面活性剤等が挙げられる。
る他の界面活性剤としては、例えばアルコールエトキシ
レート、アルキルフェノールエトキシレート、脂肪酸グ
リコールエステル、脂肪酸ペンタエリスリトールエステ
ル、脂肪酸しょ糖エステル、脂肪酸ソルビトールエステ
ル、脂肪酸ソルビタンエステル、グリセリンアルキレン
オキサイド付加物、しょ糖アルキレンオキサイド付加
物、ソルビトールアルキレンオキサイド付加物、ソルビ
タンアルキレンオキサイド付加物、ポリオールエステ
ル、アルキルアミンのアルキレンオキサイド付加物、エ
チレンオキサイド・プロピレンオキサイドブロック共重
合体、アミド、脂肪酸グリセリド等の非イオン性界面活
性剤;アルコールサルフェート、アルコールエーテルサ
ルフェート、アルキルスルホネート、アルキルベンゼン
スルホネート、α―オレフィンスルホネート、スルホコ
ハク酸エステル、アルコールエーテルホスフェート等の
アニオン性界面活性剤;カチオン性界面活性剤;カルボ
ベタイン、スルホベタイン、グリシン、アミノ酸等の両
性界面活性剤等が挙げられる。
【0020】その他、高分子凝集剤、高分子分散剤、過
酸化水素や次亜塩素酸ナトリウム等の漂白剤、水酸化ナ
トリウムや水酸化カリウム等のアルカリ剤、リパーゼや
セルラーゼ等の酵素、ケイ酸ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、キレート剤等公知の他の添加剤と併用することがで
きる。本発明の脱墨処理用組成物により脱墨される古紙
としては例えば、新聞、雑誌、チラシ、コンピューター
アウトプット用紙、コピー用紙等が挙げられる。
酸化水素や次亜塩素酸ナトリウム等の漂白剤、水酸化ナ
トリウムや水酸化カリウム等のアルカリ剤、リパーゼや
セルラーゼ等の酵素、ケイ酸ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、キレート剤等公知の他の添加剤と併用することがで
きる。本発明の脱墨処理用組成物により脱墨される古紙
としては例えば、新聞、雑誌、チラシ、コンピューター
アウトプット用紙、コピー用紙等が挙げられる。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。尚、以下の実施例中、部及び%は特に記載が無
い限り重量基準である。尚、以下の表中、「EO」及び
「PO」は、それぞれオキシエチレン基及びオキシプロ
ピレン基を表わし、(EO)−(PO)はこれらのブロック
重合を、(EO)/(PO)はこれらのランダム重合を表わ
す。
明する。尚、以下の実施例中、部及び%は特に記載が無
い限り重量基準である。尚、以下の表中、「EO」及び
「PO」は、それぞれオキシエチレン基及びオキシプロ
ピレン基を表わし、(EO)−(PO)はこれらのブロック
重合を、(EO)/(PO)はこれらのランダム重合を表わ
す。
【0022】(試験1−1)下記の脱墨剤及び本発明又
は比較品の消泡剤を使用して、次の組成の脱墨処理用組
成物を調製した。 脱墨剤{式(5)} 80% 消泡剤(下記) 20% 水 残部 脱墨剤: C17H35COO(EO)15/(PO)15−H (5) 消泡剤: ・本発明品:次の式(2)及び(3)の混合物。(詳し
い構造は表1に示す)
は比較品の消泡剤を使用して、次の組成の脱墨処理用組
成物を調製した。 脱墨剤{式(5)} 80% 消泡剤(下記) 20% 水 残部 脱墨剤: C17H35COO(EO)15/(PO)15−H (5) 消泡剤: ・本発明品:次の式(2)及び(3)の混合物。(詳し
い構造は表1に示す)
【0023】
【化5】
【0024】
【化6】
【0025】・比較品: 比較品1:C12H25O−(PO)30−H 比較品2:C18H37O−(PO)24−H
【0026】次に、オフセット新聞古紙60%、凸版印
刷古紙20%、チラシ古紙20%からなる原料古紙を3
cm角に切断し、一定量をパルプ離解機に入れ、水道水
を入れた後、古紙重量に対して水酸化ナトリウム1.3
%、3号ケイソー3.2%、35%過酸化水素3.1
%、上記の本発明品又は比較品の脱墨処理用組成物0.
3%を加え、パルプ濃度4.0%にて25分間離解を行
なった。次いで、50℃にて1時間熟成を行なった。そ
の後パルプ濃度を1.0%に希釈して25℃にて10分
間フローテーション処理を行ない、そのときのフロス量
を測定した。得られたパルプをTAPPIスタンダード
型抄紙機にて坪量100g/m2のパルプシートを得
た。得られたシートの白色度、L値をΣ80(日本電色
工業製)にて測定した。又、残インキは得られたパルプ
シートを画像解析装置(ピアスLA−500)を用いて
測定した。
刷古紙20%、チラシ古紙20%からなる原料古紙を3
cm角に切断し、一定量をパルプ離解機に入れ、水道水
を入れた後、古紙重量に対して水酸化ナトリウム1.3
%、3号ケイソー3.2%、35%過酸化水素3.1
%、上記の本発明品又は比較品の脱墨処理用組成物0.
3%を加え、パルプ濃度4.0%にて25分間離解を行
なった。次いで、50℃にて1時間熟成を行なった。そ
の後パルプ濃度を1.0%に希釈して25℃にて10分
間フローテーション処理を行ない、そのときのフロス量
を測定した。得られたパルプをTAPPIスタンダード
型抄紙機にて坪量100g/m2のパルプシートを得
た。得られたシートの白色度、L値をΣ80(日本電色
工業製)にて測定した。又、残インキは得られたパルプ
シートを画像解析装置(ピアスLA−500)を用いて
測定した。
【0027】
【表1】
【0028】これらの試験により得られた結果を表2に
示す。
示す。
【0029】
【表2】
【0030】(試験1−2)脱墨剤を下記の式(6)の
ものに代えた以外は試験1−1と同様の条件で試験を行
った。 脱墨剤: C12H25O−(EO)30/(PO)40−H (6) 得られた結果を表3に示す。
ものに代えた以外は試験1−1と同様の条件で試験を行
った。 脱墨剤: C12H25O−(EO)30/(PO)40−H (6) 得られた結果を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】(試験1−3)消泡剤として本発明品5〜
10又は比較品1を使用し、脱墨剤を上記の式(6)の
構造のものとした以外は試験1−1と同様の条件で試験
を行った。但し、脱墨剤と消泡剤の配合比率は9:1
(重量基準)とした。得られた結果を表4に示す。
10又は比較品1を使用し、脱墨剤を上記の式(6)の
構造のものとした以外は試験1−1と同様の条件で試験
を行った。但し、脱墨剤と消泡剤の配合比率は9:1
(重量基準)とした。得られた結果を表4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】(試験1−4)消泡剤として本発明品5〜
10又は比較品1を使用し、脱墨剤を上記の式(6)の
構造のものとした以外は試験1−1と同様の条件で試験
を行った。但し、脱墨剤と消泡剤の配合比率は7:3
(重量基準)とした。得られた結果を表5に示す。
10又は比較品1を使用し、脱墨剤を上記の式(6)の
構造のものとした以外は試験1−1と同様の条件で試験
を行った。但し、脱墨剤と消泡剤の配合比率は7:3
(重量基準)とした。得られた結果を表5に示す。
【0035】
【表5】
【0036】(試験2−1)下記の式(7)の脱墨剤と
表1に示す本発明品又は比較品の消泡剤を、脱墨剤と消
泡剤の配合比率を8:2(重量基準)として試験1−1
に準じて脱墨処理用組成物を調製した。 C12H25O−(EO)6−CH3 (7) 次に、コンピューターアウトプット古紙(CPO)から
なる原料古紙を3cm角に切断してパルプ離解機に入
れ、水道水を入れた後、古紙重量に対して水酸化ナトリ
ウム1.3%、上記の各脱墨処理用組成物0.3%を加
え、パルプ濃度4.0%にて25分間離解を行なった。
次いで、50℃にて1時間熟成を行った。その後パルプ
濃度を1.0%に希釈して25℃にて10分間フローテ
ーション処理を行い、その時のフロス量を測定した。得
られたパルプをTAPPIスタンダード型抄紙機にて坪
量100g/m2のパルプシートを得た。得られたシー
トの白色度、L値をΣ80(日本電色工業製)にて測定
した。又、残インキ個数は得られたパルプシートを画像
解析装置(ピアスLA−500)を用いて測定した。得
られた結果を表6に示す。
表1に示す本発明品又は比較品の消泡剤を、脱墨剤と消
泡剤の配合比率を8:2(重量基準)として試験1−1
に準じて脱墨処理用組成物を調製した。 C12H25O−(EO)6−CH3 (7) 次に、コンピューターアウトプット古紙(CPO)から
なる原料古紙を3cm角に切断してパルプ離解機に入
れ、水道水を入れた後、古紙重量に対して水酸化ナトリ
ウム1.3%、上記の各脱墨処理用組成物0.3%を加
え、パルプ濃度4.0%にて25分間離解を行なった。
次いで、50℃にて1時間熟成を行った。その後パルプ
濃度を1.0%に希釈して25℃にて10分間フローテ
ーション処理を行い、その時のフロス量を測定した。得
られたパルプをTAPPIスタンダード型抄紙機にて坪
量100g/m2のパルプシートを得た。得られたシー
トの白色度、L値をΣ80(日本電色工業製)にて測定
した。又、残インキ個数は得られたパルプシートを画像
解析装置(ピアスLA−500)を用いて測定した。得
られた結果を表6に示す。
【0037】
【表6】
【0038】(試験2−2)消泡剤として本発明品5〜
10又は比較品1を使用し、脱墨剤を下記の式(8)の
構造のものとした以外は試験2−1と同様の条件で試験
を行った。但し、脱墨剤と消泡剤の配合比率は9:1
(重量基準)とした。 C12H25O−(EO)6−CH3 (8) 得られた結果を表7に示す。
10又は比較品1を使用し、脱墨剤を下記の式(8)の
構造のものとした以外は試験2−1と同様の条件で試験
を行った。但し、脱墨剤と消泡剤の配合比率は9:1
(重量基準)とした。 C12H25O−(EO)6−CH3 (8) 得られた結果を表7に示す。
【0039】
【表7】
【0040】(試験2−3)消泡剤として本発明品5〜
10又は比較品1を使用し、脱墨剤を下記の式(9)の
構造のものとした以外は試験2−1と同様の条件で試験
を行った。但し、脱墨剤と消泡剤の配合比率は7:3
(重量基準)とした。 C12H25O−(EO)6−CH3 (9) 得られた結果を表8に示す。
10又は比較品1を使用し、脱墨剤を下記の式(9)の
構造のものとした以外は試験2−1と同様の条件で試験
を行った。但し、脱墨剤と消泡剤の配合比率は7:3
(重量基準)とした。 C12H25O−(EO)6−CH3 (9) 得られた結果を表8に示す。
【0041】
【表8】
【0042】これらの試験結果から明らかように、本発
明の消泡剤を使用した脱墨処理組成物では白色度、L
値、残カーボン数の何れにおいても消泡剤を使用しない
ブランクの場合と同程度の脱墨作用を有するが、フロス
量からわかるように発泡は有効にコントロールされてい
る。一方、比較品の消泡剤では、発泡はかなり抑制され
るが脱墨作用がかなり低下する。
明の消泡剤を使用した脱墨処理組成物では白色度、L
値、残カーボン数の何れにおいても消泡剤を使用しない
ブランクの場合と同程度の脱墨作用を有するが、フロス
量からわかるように発泡は有効にコントロールされてい
る。一方、比較品の消泡剤では、発泡はかなり抑制され
るが脱墨作用がかなり低下する。
【0043】
【発明の効果】本発明の効果は、古紙の脱墨工程におい
て脱墨剤と併用すると、脱墨工程における発泡量を効果
的に制御・抑制することができ、且つ、脱墨剤の脱墨効
果を全く阻害することが無いという特徴を有する消泡剤
を提供したことにある。
て脱墨剤と併用すると、脱墨工程における発泡量を効果
的に制御・抑制することができ、且つ、脱墨剤の脱墨効
果を全く阻害することが無いという特徴を有する消泡剤
を提供したことにある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保坂 将毅 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 Fターム(参考) 4D011 CB02 CC10 4L055 AE05 AG34 AG88 AH35 BA37
Claims (5)
- 【請求項1】 下記の一般式(1) R1O−(AO)n−R2 (1) (式中、R1はオキソ法によって合成されたアルコール
から水酸基を除いた残基を表わし、(AO)nはプロピ
レンオキサイドの単独重合、又はプロピレンオキサイド
とエチレンオキサイドの共重合により形成されたポリオ
キシアルキレン基を表わし、R2は水素原子、炭化水素
基又はアシル基を表わし、nは3〜10の数を表わ
す。)で表わされる消泡剤。 - 【請求項2】 下記の一般式(1) R1O−(AO)n−R2 (1) (式中、R1はオキソ法によって合成されたアルコール
から水酸基を除いた残基を表わし、(AO)nはプロピ
レンオキサイドの単独重合、又はプロピレンオキサイド
とエチレンオキサイドの共重合により形成されたポリオ
キシアルキレン基を表わし、R2は水素原子、炭化水素
基又はアシル基を表わし、nは3〜10の数を表わ
す。)で表わされる脱墨工程用消泡剤。 - 【請求項3】 オキソ法によって合成されたアルコール
が、下記の一般式(2) 【化1】 (式中、Rは炭化水素基を表わす。)及び下記の一般式
(3) 【化2】 (式中、R’は炭化水素基を表わす。)で表わされるア
ルコールの混合物である請求項1又は2に記載の消泡
剤。 - 【請求項4】 脱墨剤、及び請求項2に記載の脱墨工程
用消泡剤を含有する脱墨処理用組成物。 - 【請求項5】 脱墨剤が、下記の一般式(4) R3O−(R4−O)m−R5 (4) (式中、R3は炭化水素基又はアシル基を表わし、R4は
アルキレン基を表わし、R5は水素原子、炭化水素基又
はアシル基を表わし、mは1以上の数を表わす。但し、
一般式(1)と同一の化合物である場合を除く。)であ
る請求項4に記載の脱墨処理用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36979898A JP2000189712A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 消泡剤及び脱墨処理用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36979898A JP2000189712A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 消泡剤及び脱墨処理用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000189712A true JP2000189712A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=18495345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36979898A Withdrawn JP2000189712A (ja) | 1998-12-25 | 1998-12-25 | 消泡剤及び脱墨処理用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000189712A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008188480A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-21 | Toho Chem Ind Co Ltd | 消泡剤組成物 |
JP2009508019A (ja) * | 2005-09-13 | 2009-02-26 | ジョンソンディーバーシー・インコーポレーテッド | 紙製品の製造に使用する方法 |
US7862685B2 (en) | 2006-01-09 | 2011-01-04 | Kemira Chemicals, Inc. | Method for deinking pulp using premixed hydrophobically modified calcium carbonate particles |
US8287690B2 (en) | 2006-01-09 | 2012-10-16 | Kemira Chemicals, Inc. | Modified inorganic particles for deinking |
US8317973B2 (en) | 2009-11-11 | 2012-11-27 | Kemira Chemical, Inc. | Polyester surfactants for deinking |
-
1998
- 1998-12-25 JP JP36979898A patent/JP2000189712A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009508019A (ja) * | 2005-09-13 | 2009-02-26 | ジョンソンディーバーシー・インコーポレーテッド | 紙製品の製造に使用する方法 |
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US8287690B2 (en) | 2006-01-09 | 2012-10-16 | Kemira Chemicals, Inc. | Modified inorganic particles for deinking |
JP2008188480A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-21 | Toho Chem Ind Co Ltd | 消泡剤組成物 |
US8317973B2 (en) | 2009-11-11 | 2012-11-27 | Kemira Chemical, Inc. | Polyester surfactants for deinking |
US8524036B2 (en) | 2009-11-11 | 2013-09-03 | Kemira Chemicals, Inc. | Polyester surfactants for deinking |
US9404216B2 (en) | 2009-11-11 | 2016-08-02 | Kemira Chemicals, Inc. | Polyester surfactants for deinking |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060307 |