JPH10289820A - 電気機器のコイルボビン - Google Patents

電気機器のコイルボビン

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JPH10289820A
JPH10289820A JP9110387A JP11038797A JPH10289820A JP H10289820 A JPH10289820 A JP H10289820A JP 9110387 A JP9110387 A JP 9110387A JP 11038797 A JP11038797 A JP 11038797A JP H10289820 A JPH10289820 A JP H10289820A
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JP
Japan
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winding
coil bobbin
terminal plate
piece
terminal
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Application number
JP9110387A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Shibata
嘉文 柴田
Hideaki Hashimoto
英明 橋本
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Aichi Electric Co Ltd
Original Assignee
Aichi Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソレノイドのコイルボビンに挿着する端子板
に巻線導体を迅速・容易に半田付けすることを目的とす
る。 【構成】 コイルボビンBに挿着する端子板24,24
aの表面29に、巻付片30を垂直に切起こし、この巻
付片30に巻線導体33の引出線c,dを巻付け、前記
引出線を巻付けた巻付片30を、昇降する小型半田槽4
5内の溶融半田44に浸漬させ、前記巻付片30に巻線
導体33の引出線c,dを半田付けするようにしたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁弁等の駆動源とな
るソレノイドに使用するコイルボビンの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁弁を駆動するソレノイドのコ
イルボビンとしては、例えば、図6ないし図9に示すも
のが使用されている。図6ないし図9において、1,1
aは上下一対の鍔片であり、これら鍔片1,1a間に
は、中空筒状の巻胴2を一体的に形成してコイルボビン
Aを構成し、このコイルボビンAの鍔片1,1aのう
ち、上部側の鍔片1は図6で示すようにその前後部3,
4側が、中央部に位置する弧状部5と一体となって偏平
状に形成されている。
【0003】そして、前記上部側の鍔片1には、弧状部
5にコイルボビンAの巻胴2部付近の周縁を外側方向に
突出する凸部6を備えて、ほぼ直線状の挿入溝7,7a
が前記鍔片1の前後部3,4に沿って形成されており、
これら一対の挿入溝7,7a間には障壁8,8aを介在
させて、前記一対の挿入溝7,7aの連通を阻止してい
る。
【0004】前記一対の挿入溝7,7a内には図6ない
し図8に示すように、その上縁側に凸部6との間で一定
の間隔を保って前記挿入溝7,7aを閉鎖しない範囲内
で、前記凸部6と平行させて係止突起9が垂設されてお
り、更に、前記挿入溝7,7a間に介在させた一方の障
壁8aには、巻胴2と連通するように直線状の引出孔1
0及びこの引出孔10と連通する傾斜状の引出溝11と
が形成されている。
【0005】また、図6において、12,12aは前記
挿入溝7,7aに挿入保持する端子板で、その取付けは
前記端子板12,12aを図6のように、鍔片1の前後
部3,4と互いに平行に配置し、この状態で、端子板1
2,12aの凹部13を外側から押圧してそれぞれ挿入
溝7,7aに挿入する。前記端子板12,12aは、そ
の凹部13が挿入溝7,7a内の係止突起9を少し上方
に押し上げるようにして挿入溝7,7aに進入し、挿入
溝7,7aの前記係止突起9と凸部6との間の空間に、
前記端子板12,12aの凹部13を前記凸部6と係合
した状態で挿着することができる。このため、前記端子
板12,12aは図8で示すように、挿入溝7,7aの
係止突起9と凸部6との間の空間に、互いに平行状態を
保って抜脱及び揺動不能に係合保持させることができ
る。
【0006】次に、前記コイルボビンAに巻線導体を巻
回するときは、図8に示すように、前記巻線導体の巻始
めの引出線aを一方の端子板12の巻付部14に巻付け
た後、巻線導体を鍔片1に設けた傾斜状の引出線案内溝
11を通して引出孔10から巻胴2に導き前記巻銅2に
所定回数巻回して、コイルボビンAに巻線部15を巻回
形成する。巻線導体の巻回が終了したら、巻終わりの引
出線bを前記巻線部15の外側から他方の端子板12a
の巻掛片16に掛止めして巻付部17に巻付ける。
【0007】この後、前記巻付部14,17を半田揚げ
して引出線a,bを端子板12,12aに接続したら、
コイルボビンAを図示しない金型にセットし、モールド
樹脂を金型内に射出して図9に示すように、コイルボビ
ンAの外側に巻線部15を囲繞する樹脂絶縁層18を形
成してソレノイド用の電磁コイル19を製作する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記電
磁コイル19の製作に際しては、次に示すような問題が
あった。即ち、電磁コイル19のコイルボビンAは、一
対の挿入溝7,7aに端子板12,12aを挿入して、
挿入溝7,7a内の係止突起9と凸部6との間で保持す
る構成としていたので、コイルボビンAに巻線導体を巻
回して巻線部15を形成した場合、巻線部15外周の上
部と端子板12,12aとが近接し、この部位における
巻線部15の最外周と端子板12,12aとの間で充分
な絶縁距離(沿面距離)をとることが難しく、前記巻線
部15と端子板12,12aとの間でせん絡事故を誘発
するおそれあった。
【0009】また、コイルボビンAに巻回する巻線導体
は、一般に、導体に対して有害な作用を及ぼさず、か
つ、耐久性に富む絶縁皮膜を備えたポリウレタン銅線を
使用しているが、このポリウレタン銅線は、端子板1
2,12aと引出線a,bとを接続する際の半田揚時
に、絶縁皮膜を治具等を用いて除去することなく溶融し
た半田の熱を利用して溶融・除去することにより、引出
線a,bと端子板12,12aとを半田付けしていた
が、端子板12,12a自体が図8に示すように、鍔片
1の前後部3,4から突出するほどの長さを有するもの
である場合、端子板12,12aの巻付部14,17に
引出線a,bを巻回した後、前記巻付部14,17を溶
融する半田に浸漬し、前記引出線a,bの絶縁皮膜を加
熱溶融して半田揚げを行う際、前記端子板12,12a
の巻付部14,17を、絶縁皮膜が溶融する温度まで加
熱するにはある程度の時間を必要とするため、端子板1
2,12aの巻付部14,17における半田揚げ作業を
迅速に行うことが困難であった。
【0010】その上、前記端子板12,12aは、鍔片
1の前後部3,4から突出するほどの長さを有している
ので、耐曲性に弱くこれを挿入溝7,7a内に挿入する
際、誤って端子板12,12aを曲げたりすると、曲成
した端子板12,12aを挿入溝7,7aに旨く挿入す
ることができず、改めて新しい端子板12,12aを用
いてコイルボビンAに取付けることになるため、端子板
12,12aの取付作業は慎重に行わなければならず、
電磁コイル19の生産性向上を阻害する大きな要因とな
っていた。
【0011】本発明は、前記の問題点に鑑み、端子板の
長さ寸法及びその取付位置を変更することにより、巻線
部の絶縁性向上と端子板の半田処理作業を迅速・容易に
行い得るようにした電気機器のコイルボビンを提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、両端に鍔片を
備え、かつ、前記鍔片間の巻胴で巻線導体を巻回するよ
うにした電磁コイル用のコイルボビンにおいて、前記鍔
片の一方に該鍔片の外方に向かって直方体状の端子板取
付部を一体に形成し、この端子板取付部の前面上部には
巻線導体の巻き始め及び巻き終わりの各引出線と接続す
る一対の端子板取付用の取付孔を、下部には前記各引出
線を交錯させることなく、巻胴から鍔片内を通って引出
可能としたL字状の引出線案内溝をそれぞれ設け、前記
直方体状の端子取付部の取付孔に端子板を抜脱不能に挿
着し、この端子板に巻線導体の引出線を巻掛けて接続す
るようにした。
【0013】また、本発明の電磁コイル用のコイルボビ
ンに挿着する端子板は、巻線導体の引出線を巻掛ける巻
掛溝を側面に形成し、端子板の表面には、引出線の自由
端を巻付ける巻付片を切起こして形成した。
【0014】さらに、本発明の電磁コイル用のコイルボ
ビンに挿着する端子板は、該端子板の巻付片を、昇降手
段により昇降する小型半田槽内の溶融半田に浸漬させ
て、前記引出線の自由端を巻付片にろう付けするように
した。
【0015】
【作用】本発明の電磁コイル用のコイルボビンは、一方
の鍔片の端子板取付部に取付ける端子板とコイルボビン
の巻胴に巻回する巻線導体との間に充分な絶縁距離(沿
面距離)をとることが可能なため、両者間にせん絡事故
が発生することはない。又、前記一方の鍔片には、端子
板に接続する巻線導体の巻き始めと巻き終わりの引出線
を交錯させることなく巻胴から鍔片内を通って引出可能
とした引出線案内溝を形成することにより、巻き始めと
巻き終わりの引出線が接触し短絡事故が発生するのを防
止することができる。更に、前記端子板は、側面に形成
した巻掛溝と、表面に形成した巻付片に巻線導体の引出
線を角度を異にして巻回することで、樹脂モールド時、
成形樹脂の射出圧力によって引出線が外れるといった問
題もない。
【0016】しかも、前記端子板はその表面を切起こし
て形成した小さな巻付片に巻線導体の巻き始めと巻き終
わり引出線をそれぞれ巻付けるように構成したので、前
記巻付片を溶融半田内に浸漬して半田付けを行なう場合
にも、前記巻付片は巻付けた巻線導体の引出線の表面に
形成した絶縁皮膜を溶融する温度まで瞬時に加熱するこ
とができるため、耐久性に富む絶縁皮膜を備えた巻線導
体を使用する場合にも、特別に治具等を用いて絶縁皮膜
を除去することなく、前記引出線を迅速に端子板の巻付
片に半田付けすることができる。
【0017】更に、前記端子板はその表面に切起こした
巻付片に巻線導体の引出線を巻付けて、前記引出線を巻
付けた巻付片を昇降手段により昇降する小型半田槽内の
溶融半田に浸漬させて半田付けする構成であるので、容
易かつ迅速に前記巻付片に引出線を半田付けすることが
できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図5によ
り説明する。図1において、20,20aは巻線導体を
巻回する中空筒状の巻胴21の上下に一体的に形成した
一対の鍔片であり、これら鍔片20,20aのうち、上
部側の鍔片20には、外周縁の一部を外方に延出させて
直方体状の端子取付部22が一体的に形成してコイルボ
ビンBを構成する。
【0019】前記端子板取付部22の前面23上部に
は、後述する巻線導体の巻き始め及び巻き終わりの引出
線c,dと接続する一対の端子板24,24aを挿着す
る端子板取付孔25,25aが、互いに連通することの
ないように障壁26を介在して形成されており、また、
前面23下部には、前記引出線c,dを交錯させること
なく、巻胴21から鍔片20内を経て引出可能としたL
字状の引出線案内溝27が形成されている。
【0020】前記端子板取付部22の取付孔25,25
aに挿着する端子板24,24aは、図2で示すよう
に、側面に巻線導体の引出線c,dを巻掛けるための巻
掛溝28が複数個切欠いてあり、また、端子板24,2
4aの表面29の中央には、端子板24,24aを垂直
方向に切起こした巻付片30が設けられている。なお、
前記巻付片30は本例では下向きに切起こしたもので説
明するが、これに限らず、端子板24,24aの上方に
向けて切起こすようにしてもよい。
【0021】そして、前記端子板取付部22の取付孔2
5,25aに前記端子板24,24aを取付ける場合
は、前記端子板24,24aを端子板取付部22の取付
孔25,25aの前方に、図1で示すように、端子板2
4,24aの基端部31を対向させて配置し、この状態
で端子板24,24aの開放端32側を外側から押圧す
ることによって、端子板24,24aを取付孔25,2
5aに抜脱不能に挿着する。
【0022】前記端子板24,24aは、鍔片20の周
縁に設けた端子板取付部22に挿着するため、その長さ
寸法は短かくすることができるので、耐曲性が高くなり
端子板取付部22の取付孔25,25aに迅速・良好に
挿着することができる。
【0023】そして、前記コイルボビンBに巻線導体を
巻回する場合は、図3(a)に示すように、巻線導体3
3の自由端をクランプ34にノズル35を介して取付・
保持させた後、前記ノズル35を図示しない挟持手段に
より挟持して、図3(a)の矢印の方向に前記ノズル3
5を垂直状態を保って回転させることにより、巻線導体
33の引出線cを一方の端子板24aの巻付片30に巻
付けする。そして、前記クランプ34に自由端を取付・
保持させた巻線導体33を図示しない切断手段にて巻付
片30の近傍で切断する。この後、図3(b)のように
ノズル35を図示しない挟持手段により引起こして端子
板24aと平行させ、端子板24aの外周を図3(b)
に示す矢印方向に回転させて、巻線導体33を端子板2
4aの巻掛溝28に巻回する。
【0024】つづいて、ノズル35を端子板24aの近
傍から図3(c)の矢印に示すように、鍔片20の右下
方に挟持手段にて移動させ、巻線導体33を端子板取付
部22の引出線案内溝27内を通して巻胴21側に移
し、この後、再びノズル35を垂直に起立して巻胴21
の周りを図3(d)に示す矢印方向に所定回数回転さ
せ、巻胴21の外周に巻線導体33を巻回して巻線部3
6(コイル)を形成する。
【0025】巻胴21に巻線部36を巻回したら、ノズ
ル35を、図3(e)に示すように、再度端子板24と
平行させ巻線部36近傍から端子板24側に移動する。
このとき、巻線導体33の引出線dは端子板取付部22
の下側を通過するため、端子板取付部22の引出線案内
溝27内を通る引出線cと交錯することはない。
【0026】そして、ノズル35を端子板24側に移動
させたら、図3(e)に示すように、端子板24の外周
を矢印の方向に回転させて端子板24の巻掛溝28に巻
線導体33の引出線dを巻付ける。引出線dの巻付け後
は図3(f)に示すように、ノズル35を垂直に起立し
て巻付片30に巻線導体33引出線dの自由端を巻付け
る。そして、巻付片30に巻線導体33の引出線dを巻
付けたら前記巻付片30の近傍で図示しない切断手段に
より巻線導体33を切断して巻線部36の巻回を終え
る。
【0027】前記のようにして導体巻線33を巻回した
コイルボビンBにおいては、巻胴21の外周に形成した
巻線部36の最外周と、鍔片20の周縁に形成した端子
板取付部22の取付孔25,25aに挿着した端子板2
4,24aとの間は、電気的な絶縁距離を充分にとるこ
とができるように構成したので、前記巻線部36と端子
板24,24aとの間でせん絡事故等の誘発を良好に回
避することができる。
【0028】また、前記端子板24,24aには、その
側面に巻線導体33の引出線c,dを巻掛ける巻掛溝2
8を、表面には前記引出線c,dの自由端を巻付ける巻
付片30がそれぞれ形成されているので、引出線c,d
を端子板24,24aに接続する場合、引出線c,dは
巻掛溝28に確実に巻付けてから巻付片30に巻付ける
ように端子板24,24aが形成されているので、巻線
部36から引出される引出線c,dを端子板24,24
aに強固に巻付・接続することができる。
【0029】つづいて、引出線c,dを巻付けた端子板
24,24aの巻付片30部分を半田揚げする場合につ
いて説明する。まず、図4(a)において、巻線導体3
3を巻回したコイルボビンBの巻胴21を、半田槽37
の上部に設けたボビン支持部材38の支持柱39に嵌合
してコイルボビンBを固定する。つづいて、前記半田槽
37側面に取付治具40にて支着したエアシリンダ41
を駆動し、そのロッド42を、図4(b)に示すように
上昇させ、このロッド42に連設する連結具43に取付
けた溶融半田44を汲み上げる小型半田槽45を半田槽
37から引上げ、前記端子板24,24aの巻付片30
を前記小型半田槽45内の溶融半田44に浸漬し、前記
巻付片30に巻付けた引出線c,dの自由端の半田付け
を行なう。
【0030】この半田揚げ作業は、巻線導体33の引出
線c,dを巻付けた巻付片30を、エアシリンダ41等
の昇降手段にて昇降する小型半田槽45内の溶融半田4
4に浸漬させるという手段を用いることにより1動作で
半田揚げすることができ、しかも、半田揚げを行なう巻
付片30は、非常に小さく形成されているため、各引出
線c,d表面の絶縁皮膜を溶融する温度まで瞬時に加熱
することができるので、引出線c,dを巻付片30に接
続するための半田揚げ作業を迅速・容易に行うことがで
きる。
【0031】なお、前記巻付片30を端子板24,24
aの上方へ向けて切起こして形成したときは、コイルボ
ビンBをボビン支持部材38に図4の場合とは逆向きに
セットして巻付片30の半田揚げを行なえばよい。
【0032】次に、前記巻線導体33を巻回したコイル
ボビンBに樹脂モールドを行って電磁コイル46を形成
する場合は、最初に図示しない金型に巻線導体33を巻
回したコイルボビンBを収容し、この状態で、モールド
樹脂を図示しない射出成形機により金型内に所定の圧力
で射出し、図5に示すように、コイルボビンBの周面全
体に樹脂絶縁層47を形成して電磁コイル46を製作す
る。
【0033】
【発明の効果】本発明の電磁コイル用のコイルボビン
は、巻胴の両端に備えられた鍔片のうち一方の鍔片に直
方体状の端子取付部を外方に向かって一体的に形成し、
この端子板取付部に、巻線導体の巻き始め及び巻き終わ
りの各引出線を接続する一対の端子板を取付けるよう構
成したので、コイルボビンに巻線導体を巻回して巻線部
を形成した場合、巻線部の最外周に位置する巻線導体と
端子板との間には充分な絶縁距離(沿面距離)をとるこ
とが可能となり、従来のように前記巻線部と端子板との
間でせん絡事故を誘発するといった問題を確実に解消す
ることができる。
【0034】また、本発明の電磁コイル用のコイルボビ
ンは、一方の鍔片に設けた端子板取付部の前面下部に、
端子板に接続する巻線導体の巻き始めと巻き終わりの引
出線を交錯させることなく、巻胴から前記鍔片内を通っ
て引出可能としたL字状の引出線案内溝が形成されてい
るので、前記巻線導体の巻き始めと巻き終わりの引出線
が接触し両引出線の間で短絡事故が発生するという問題
も解決することができる。
【0035】更に、本発明の電磁コイル用のコイルボビ
ンに使用される端子板は、側面に形成した巻掛溝と、表
面を切起こして形成した巻付片に巻線導体の引出線を巻
付けて接続する構造となっているので、、前記巻線導体
の各引出線は巻掛溝内にて確実に巻付けることができる
と共に、端子板の巻付片に巻付けた引出線とはその巻回
角度を異にして巻付けることができるため、巻線部の樹
脂モールド時、成形樹脂の射出圧力にて引出線が前記端
子板から外れるのを良好に回避させることができる。
【0036】また、本発明の電磁コイル用のコイルボビ
ンに使用される端子板は、その表面を切起こして形成し
た小さな巻付片に巻線導体の巻き始めと巻き終わりの引
出線をそれぞれ巻付けるように構成したので、前記巻付
片を溶融半田内に浸漬して半田揚げを行なう場合、前記
巻付片は引出線表面の絶縁皮膜を半田の溶融する温度で
瞬時に溶融することができるため、巻線導体の絶縁皮膜
を特別に処理することなく、引出線を迅速に端子板の巻
付片に半田付けすることができ利便である。
【0037】さらに、本発明の電磁コイル用のコイルボ
ビンに使用される端子板は、一方の鍔片から外方に向か
って一体的に形成した端子板取付部に前記端子板を挿着
する構成であるので、長さ寸法の短い耐曲性に富む端子
板を使用することができ、その結果、前記端子板が誤っ
て曲がってしまい不良となることも少ないため、前記端
子板を端子板取付部の取付孔に良好に挿入することが可
能となる。
【0038】また、本発明の電磁コイル用のコイルボビ
ンに使用される端子板は、その表面に巻付片を切起こし
て設け、この巻付片に巻付けた引出線を昇降手段にて昇
降する小型半田槽内の溶融半田に浸漬させることによ
り、前記巻付片に容易にろう付けすることが可能であ
り、前記半田揚げ作業を1動作で簡易に、かつ、安全に
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイルボビンを示す斜視図である。
【図2】本発明のコイルボビンに挿着される端子板を示
す斜視図である。
【図3】本発明のコイルボビンに挿着した一対の端子板
に巻線導体を巻回する工程を順次示す説明図である。
【図4】本発明のコイルボビンに挿着した端子板の巻付
片を半田揚げする場合を示す説明図である。
【図5】本発明のコイルボビンを用いて形成した電磁コ
イルの断面図である。
【図6】従来のコイルボビンを示す斜視図である。
【図7】従来のコイルボビンに端子板を取付けた状態を
示す縦断面図である。
【図8】従来のコイルボビンの要部横断面図である。
【図9】従来のコイルボビンを用いて形成した電磁コイ
ルを示す図である。
【符号の説明】
1,1a、20,20a 鍔片 2,21 巻胴 7,7a 挿入溝 12,12a、24,24a 端子板 15,36 巻線部 19,46 電磁コイル 22 端子板取付部 25,25a 取付孔 28 巻掛溝 30 巻付片 33 巻線導体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に鍔片を備え、かつ、前記鍔片間の
    巻胴で巻線導体を巻回するようにした電磁コイル用のコ
    イルボビンにおいて、前記鍔片の一方に該鍔片の外方に
    向かって直方体状の端子取付部を一体に形成し、この端
    子取付部の前面上部には巻線導体の巻き始め及び巻き終
    わりの各引出線と接続する一対の端子板取付用の取付孔
    を、下部には前記各引出線を交錯させることなく、巻胴
    から鍔片内を通って引出可能としたL字状の引出線案内
    溝をそれぞれ設け、前記直方体状の端子取付部の取付孔
    に端子板を抜脱不能に挿着し、この端子板に巻線導体の
    引出線を巻掛けて接続するようにしたことを特徴とする
    電気機器のコイルボビン。
  2. 【請求項2】 前記端子板は、巻線導体の引出線を巻掛
    ける巻掛溝を側面に形成し、端子板の表面には、引出線
    の自由端を巻付ける巻付片を切起して形成したことを特
    徴とする請求項1記載の電気機器のコイルボビン。
  3. 【請求項3】 前記引出線の自由端を巻付けた端子板の
    巻付片は、昇降手段により昇降する小型半田槽内の溶融
    半田に浸漬させて、前記引出線の自由端を巻付片にろう
    付けして接続するようにしたことを特徴とする請求項2
    記載の電気機器のコイルボビン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104008866A (zh) * 2014-05-30 2014-08-27 昆山佑翔电子科技有限公司 初级线圈的连接组件
CN113363064A (zh) * 2017-09-29 2021-09-07 Tdk株式会社 线圈装置
JP7136986B1 (ja) * 2021-10-11 2022-09-13 株式会社神菱 電磁コイル

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