JPH10289625A - エナメル線焼付炉 - Google Patents

エナメル線焼付炉

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Publication number
JPH10289625A
JPH10289625A JP9904897A JP9904897A JPH10289625A JP H10289625 A JPH10289625 A JP H10289625A JP 9904897 A JP9904897 A JP 9904897A JP 9904897 A JP9904897 A JP 9904897A JP H10289625 A JPH10289625 A JP H10289625A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zone
enamel wire
wire
baking furnace
baking
Prior art date
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Pending
Application number
JP9904897A
Other languages
English (en)
Inventor
Norikatsu Iwabuchi
紀勝 岩淵
Yoshiyuki Sakai
嘉行 酒井
Hidetoshi Nagayama
秀寿 長山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP9904897A priority Critical patent/JPH10289625A/ja
Publication of JPH10289625A publication Critical patent/JPH10289625A/ja
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  • Processes Specially Adapted For Manufacturing Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、エナメル線塗料塗布導線から
その塗料中に含まれる有機溶剤分を穏やかに蒸発でき、
それにより塗膜に粒、発泡がないエナメル線を高温、高
速で焼き付けることができるエナメル線焼付炉を提供す
ることにある。 【解決手段】本発明は、入口側ゾーン(エナメル線塗料
溶剤分蒸発ゾーン)、中央部ゾーン、出口側ゾーン(エ
ナメル線塗料樹脂分焼付け硬化ゾーン)の三つに区分さ
れているエナメル線焼付炉において、前記入口側ゾーン
(エナメル線塗料溶剤分蒸発ゾーン)の炉内に遠赤外線
ヒーターが設置されていることを特徴とするエナメル線
焼付炉にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエナメル線焼付炉に
関するものである。更に詳述すれば本発明は高温、高速
焼き付け塗装ができるエナメル線焼付炉に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】エナメル線は導線上にエナメル線塗料を
塗布してから高温で焼き付けすることにより製造され
る。
【0003】このエナメル線塗料の塗布、焼き付けを一
回で行うと塗膜の過着、発泡、変肉、欠陥部発生が起こ
るため、実際のエナメル線の製造作業における導線上へ
のエナメル線塗料の塗布、過剰塗料のダイス絞り及び高
温焼き付けは5〜15回繰り返し行うようになってい
る。
【0004】ここにおいてエナメル線の高温焼き付け
は、まず導線上へエナメル線塗料を塗布し、次にそのエ
ナメル線塗料塗布導線を絞りダイスを通過させて過剰の
塗料を絞り落とし、それから得られたエナメル線塗料塗
布導線を高温のエナメル線焼付炉内を通過させて焼き付
けるようになっている。
【0005】図5はこのような従来の横型エナメル線焼
付炉を示した横断面図である。
【0006】図5において1は走行導線、2はシーズヒ
ーター、3は入口側ゾーン、4は出口側ゾーン、5は中
央部ゾーン、7は排気方向、8は燃焼触媒である。
【0007】ここにおいて入口側ゾーン3はエナメル線
塗料の中に含まれている有機溶剤分を加熱、蒸発させる
ゾーンであることからエナメル線塗料溶剤分蒸発ゾーン
とも呼ばれている。また、出口側ゾーン4はエナメル線
塗料樹脂分を焼き付けるゾーンであることからエナメル
線塗料樹脂分焼付け硬化ゾーンとも呼ばれている。
【0008】即ち、従来の横型エナメル線焼付炉は走行
導線10の入口側からみて入口側ゾーン3、中央部ゾー
ン5、出口側ゾーン4の三つに区分されており、それら
はそれぞれ図示しない温度制御装置により指定温度に制
御されるようになっている。そして走行導線1が通過す
る炉内下側には複数本のシーズヒーター2が炉の長手方
向に対して直角方向に整然と設置されている。
【0009】従って従来の横型エナメル線焼付炉におけ
る熱エネルギー伝達はシーズヒーター2で加熱された炉
内空気を媒体とする熱伝導と対流である。
【0010】ところでエナメル線の生産性を向上するに
は高速で焼き付ける必要である。
【0011】しかしエナメル線塗料塗布導線を高温で焼
き付けるとその塗料中に含まれる有機溶剤分が急激に蒸
発し、その結果得られるエナメル線塗膜に粒や発泡等が
多数発生する。このような粒や発泡等はエナメル線製造
時においてはダイス詰まりや断線を引き起こし、また電
気機器に使用するときには品質を低下させる。
【0012】そこでエナメル線塗料塗布導線からその塗
料中に含まれる有機溶剤分を穏やかに蒸発できるエナメ
ル線焼付炉が望まれていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる点に立
って為されたものであって、その目的とするところは前
記した従来技術の欠点を解消し、エナメル線塗料塗布導
線からその塗料中に含まれる有機溶剤分を穏やかに蒸発
でき、それにより塗膜に粒、発泡がないエナメル線を高
温、高速で焼き付けることができるエナメル線焼付炉を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、入口側ゾーン(エナメル線塗料溶剤分蒸発ゾー
ン)、中央部ゾーン、出口側ゾーン(エナメル線塗料樹
脂分焼付け硬化ゾーン)の三つに区分されているエナメ
ル線焼付炉において、前記入口側ゾーン(エナメル線塗
料溶剤分蒸発ゾーン)の炉内に遠赤外線ヒーターが設置
されていることを特徴とするエナメル線焼付炉にある。
【0015】本発明において遠赤外線ヒーターは入口側
ゾーン(エナメル線塗料溶剤分蒸発ゾーン)の炉内片面
側若しくは両面側に設置することができる。
【0016】また、本発明において遠赤外線ヒーターは
入口側ゾーン(エナメル線塗料溶剤分蒸発ゾーン)に加
えて、中央部ゾーン、出口側ゾーン(エナメル線塗料樹
脂分焼付け硬化ゾーン)にも設置することができる。
【0017】本発明において遠赤外線ヒーターとしては
遠赤外線発生セラミック被覆シーズヒーター等がある。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明のエナメル線焼付炉
の実施例を図面により説明する。
【0019】〔第一実施例〕図1は本発明の横型のエナ
メル線焼付炉の第一実施例を示した横断面図である。
【0020】図1において1は走行導線、2はシーズヒ
ーター、3は入口側ゾーン、4は出口側ゾーン、5は中
央部ゾーン、6は遠赤外線ヒーター、7は排気方向、8
は燃焼触媒である。
【0021】即ち、本発明の第一実施例の横型のエナメ
ル線焼付炉は入口側ゾーン3の上下部に遠赤外線ヒータ
ー6を複数本配置したことを特徴とする。中央部ゾーン
5及び出口側ゾーン4には従来通り下側のみに複数本の
シーズヒーター2を設置する。
【0022】このように本発明の第一実施例の横型のエ
ナメル線焼付炉は入口側ゾーン3の上下部に遠赤外線ヒ
ーター6を複数本配置することにより、エナメル線塗料
塗布走行導線1を迅速に加熱、乾燥することができる。
更に、迅速に乾燥することによりエナメル線塗料塗布走
行導線1から有機溶剤分を迅速に揮散でき、それにより
エナメル線塗料塗布走行導線1は中央部ゾーン5及び出
口側ゾーン4においてより高温で焼き付け硬化させられ
ても残留有機溶剤蒸発による発砲を防止することができ
る。より高温焼き付けが可能であれば焼き付け速度が早
くなり、その結果エナメル線の生産性を顕著に高めるこ
とができる。
【0023】〔第二実施例〕図2は本発明の横型のエナ
メル線焼付炉の第二実施例を示した横断面図である。
【0024】図2において記号は図1の場合と同様であ
る。
【0025】即ち、本発明の第二実施例の横型のエナメ
ル線焼付炉は入口側ゾーン3の上下部に遠赤外線ヒータ
ー6を複数本配置し、更に中央部ゾーン5、出口側ゾー
ン4の下側にも遠赤外線ヒーター6を複数本配置したも
のである。
【0026】このように本発明の第二実施例の横型のエ
ナメル線焼付炉は中央部ゾーン5の下側、出口側ゾーン
4の下側にもそれぞれ遠赤外線ヒーター6を複数本配置
してあるから、エナメル線塗料塗布走行導線1を迅速に
焼き付けすることができる。
【0027】〔第三実施例〕図3は本発明の横型のエナ
メル線焼付炉の第三実施例を示した横断面図である。
【0028】図3において記号は図1の場合と同様であ
る。
【0029】即ち、本発明の第三実施例の横型のエナメ
ル線焼付炉は入口側ゾーン3の上下部に遠赤外線ヒータ
ー6を複数本配置し、更に中央部ゾーン5、出口側ゾー
ン4の上下側にも遠赤外線ヒーター6を複数本配置した
ものである。
【0030】このように本発明の第三実施例の横型のエ
ナメル線焼付炉は中央部ゾーン5及び出口側ゾーン4の
上下側にもそれぞれ遠赤外線ヒーター6を複数本配置し
てあるから、エナメル線塗料塗布走行導線1を更に一段
と迅速に焼き付けすることができる。
【0031】〔第四実施例〕図4は本発明の横型のエナ
メル線焼付炉の第四実施例を示した横断面図である図4
において1〜8の記号は図1の場合と同様であり、9は
炉内熱風循環ブロワーである。
【0032】即ち、本発明の第四実施例の横型のエナメ
ル線焼付炉は炉内熱風循環型エナメル線焼付炉であっ
て、その入口側ゾーン3の上下部に遠赤外線ヒーター6
を複数本配置したものである。
【0033】このように本発明の第四実施例の横型エナ
メル線焼付炉はエナメル線塗料塗布走行導線1を迅速に
加熱、乾燥し、その結果エナメル線塗料塗布走行導線1
を中央部ゾーン5及び出口側ゾーン4において高温、高
速焼き付けができる。
【0034】
【発明の効果】本発明のエナメル線焼付炉は、入口側ゾ
ーン(エナメル線塗料溶剤分蒸発ゾーン)においてエナ
メル線塗料塗布走行導線に含まれている有機溶剤分を迅
速に蒸発でき、それにより中央部ゾーン及び出口側ゾー
ン(エナメル線塗料樹脂分焼付け硬化ゾーン)において
は高温、高速焼き付けができるものであり、工業上有用
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエナメル線焼付炉の第一実施例を示し
た横断面図である。
【図2】本発明のエナメル線焼付炉の第二実施例を示し
た横断面図である。
【図3】本発明のエナメル線焼付炉の第三実施例を示し
た横断面図である。
【図4】本発明のエナメル線焼付炉の第四実施例を示し
た横断面図である。
【図5】従来のエナメル線焼付炉を示した横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 走行導線 2 シーズヒーター 3 入口側ゾーン 4 出口側ゾーン 5 中央部ゾーン 6 遠赤外線ヒーター 7 排気方向 8 燃焼触媒 9 炉内熱風循環ブロワー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入口側ゾーン(エナメル線塗料溶剤分蒸発
    ゾーン)、中央部ゾーン、出口側ゾーン(エナメル線塗
    料樹脂分焼付け硬化ゾーン)の三つに区分されているエ
    ナメル線焼付炉において、前記入口側ゾーン(エナメル
    線塗料溶剤分蒸発ゾーン)の炉内には遠赤外線ヒーター
    が設置されていることを特徴とするエナメル線焼付炉。
  2. 【請求項2】遠赤外線ヒーターが入口側ゾーン(エナメ
    ル線塗料溶剤分蒸発ゾーン)の炉内片面側若しくはその
    両面側に設置されていることを特徴とする請求項1記載
    のエナメル線焼付炉。
  3. 【請求項3】遠赤外線ヒーターが遠赤外線発生セラミッ
    ク被覆シーズヒーターであることを特徴とする請求項1
    記載のエナメル線焼付炉。
JP9904897A 1997-04-16 1997-04-16 エナメル線焼付炉 Pending JPH10289625A (ja)

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JP9904897A JPH10289625A (ja) 1997-04-16 1997-04-16 エナメル線焼付炉

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JP9904897A JPH10289625A (ja) 1997-04-16 1997-04-16 エナメル線焼付炉

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JPH10289625A true JPH10289625A (ja) 1998-10-27

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ID=14236668

Family Applications (1)

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JP9904897A Pending JPH10289625A (ja) 1997-04-16 1997-04-16 エナメル線焼付炉

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JP (1) JPH10289625A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010133187A1 (zh) * 2009-05-22 2010-11-25 Zhou Kaiyong 一种漆包烘炉
KR200455860Y1 (ko) 2009-08-10 2011-09-29 최영일 전선코팅기
CN107112097A (zh) * 2015-02-13 2017-08-29 三菱综合材料株式会社 绝缘电线的制造方法
JP2018056139A (ja) * 2017-12-25 2018-04-05 日立金属株式会社 エナメル線の製造方法
US10670335B2 (en) 2014-07-29 2020-06-02 Hitachi Metals, Ltd. Method and apparatus for manufacturing enameled wire

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