JPH10288588A - 使用済み核燃料密封容器の溶接検査装置 - Google Patents

使用済み核燃料密封容器の溶接検査装置

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JPH10288588A
JPH10288588A JP9095919A JP9591997A JPH10288588A JP H10288588 A JPH10288588 A JP H10288588A JP 9095919 A JP9095919 A JP 9095919A JP 9591997 A JP9591997 A JP 9591997A JP H10288588 A JPH10288588 A JP H10288588A
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JP
Japan
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radiation
nuclear fuel
shielding casing
radiation shielding
weld part
Prior art date
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Pending
Application number
JP9095919A
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English (en)
Inventor
Keigo Mio
圭吾 三尾
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済み核燃料密封容器の溶接部の検査が確
実に行えるようにする。 【解決手段】 使用済み核燃料密封容器1の容器本体2
と容器蓋5との溶接部6の外側で溶接部6の直径上に相
対して配置された第1の放射線遮蔽ケーシング25及び
第2の放射線遮蔽ケーシング26と、第1の放射線遮蔽
ケーシング25及び第2の放射線遮蔽ケーシング26を
溶接部6の外周に沿って回動させる駆動機構24と、第
1の放射線遮蔽ケーシング25及び第2の放射線遮蔽ケ
ーシング26のそれぞれに溶接部6の直径上で相対して
向き合うように穿設された細孔28,31と、第1の放
射線遮蔽ケーシング25の中に設けられた放射線源27
と、第2の放射線遮蔽ケーシング26の中に設けられ放
射線源27からの放射線を受光する検出器30と、検出
器30に接続された画像処理手段32とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済み核燃料の
保管、貯蔵に用いる密封容器の容器本体と容器蓋との溶
接状態を検査する、使用済み核燃料密封容器の溶接検査
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電プラントなどの原子炉におい
て発生した使用済み核燃料は、専用の密封容器に収納し
て、使用済み核燃料貯蔵装置に保管、貯蔵するようにし
ている。
【0003】従来、使用済み核燃料を貯蔵装置に保管、
貯蔵するためには、先ず使用済み核燃料を、図4に示す
ようなキャニスタと呼ばれる使用済み核燃料密封容器1
内に密封収容させるようにしている。
【0004】図4に示す使用済み核燃料密封容器1は、
上端が開口した容器本体2内に、燃料集合体用バスケッ
ト3に支持された燃料集合体からなる使用済み核燃料4
を挿入し、容器本体2の開口を容器蓋5で閉塞して、該
容器蓋5の外周を図示しない溶接トーチノズルにより溶
接部6として容器本体2に一体に接続することにより密
封するようにしている。前記容器蓋5の上面には、クレ
ーン等によって使用済み核燃料密封容器1を運搬するこ
とができるように、係止突部7が設けられている。
【0005】前記使用済み核燃料4を密封収容した使用
済み核燃料密封容器1を貯蔵するための使用済み核燃料
貯蔵装置としては、図5、図6に示すような構成のもの
が提案されている。
【0006】図5、図6に示す使用済み核燃料貯蔵装置
8は、区画壁9によって区画された上部の取扱室10
と、下部の貯蔵セル11とを備えており、下端が貯蔵セ
ル11内に延びた多数の収納管12の上端が、前記区画
壁9に固定されるようになっている。
【0007】前記したように図示しない別の部屋で使用
済み核燃料4を密封収容させた使用済み核燃料密封容器
1を、図5に示すクレーン等の搬送装置13により前記
使用済み核燃料貯蔵装置8の取扱室10に搬入し、続い
て図6に示すように、使用済み核燃料密封容器1を収納
管12内に吊り降ろして複数個積み重ねるように挿入
し、収納管12の上端開口を収納管蓋14で閉塞するよ
うにしている。
【0008】収納管12の周方向外側には、所要の間隔
の空気通路15を形成するようにした通風管16が設け
てあり、前記空気通路15に空気17を流動させること
により、前記収納管12を介して内部に収容された使用
済み核燃料密封容器1を冷却し、更に使用済み核燃料密
封容器1内部に密封収容された使用済み核燃料4を冷却
するようになっている。
【0009】図5において、取扱室10の側方上部に設
けられている空気取入口18から取入れられた空気17
が、冷却空気取入シャフト19を介して前記貯蔵セル1
1の下側に導かれて、図6の通風管16と収納管12と
の間の空気通路15を上方に流動することにより、前記
使用済み核燃料密封容器1に密封収容された使用済み核
燃料4の冷却を行った後、貯蔵セル11の上側から冷却
空気出口シャフト20を通って上部の空気出口21より
外部に排出されるようになっている。
【0010】上記使用済み核燃料貯蔵装置8において
は、使用済み核燃料密封容器1内に密封収容された使用
済み核燃料4から発せられる熱は、使用済み核燃料密封
容器1から収納管12に伝えられ、更に収納管12に伝
えられた熱は、通風管16と収納管12との間の空気通
路15を上方に流動する空気17にて冷却されることに
より、除去されるようになっている。
【0011】上記使用済み核燃料貯蔵装置8への保管、
貯蔵に先立って、前記使用済み核燃料密封容器1は、容
器本体2内に使用済み核燃料4を挿入して容器本体2の
開口を容器蓋5で閉塞した際に、容器本体2と容器蓋5
との溶接部6が完全な密封状態になったか否かを検査し
なければならない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一般の溶接部の検査方
法としては、溶接部の一側からX線等の放射線を投射
し、溶接部の他側にX線受光フィルム或いは検出器等を
配置して前記の放射線を受光し、その受光状態で溶接部
の良否を検査する方法が採用されている。
【0013】ところが使用済み核燃料密封容器1におけ
る容器本体2と容器蓋5との溶接部6の検査は、人が近
寄ることができず、更に使用済み核燃料4を収容して容
器蓋5が溶接された使用済み核燃料密封容器1の外部と
内部とに亘って放射線源と検出器とを設けることは不可
能である。
【0014】このため、使用済み核燃料密封容器の溶接
部の検査が確実に行えず、その改善が望まれていた。
【0015】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、使用済み核燃料密封容器の溶接部の検査が確
実に行えるようにした使用済み核燃料密封容器の溶接検
査装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、使用済み核燃
料密封容器の容器本体と容器蓋との溶接部の外側で該溶
接部の直径上に相対して配置された第1の放射線遮蔽ケ
ーシング及び第2の放射線遮蔽ケーシングと、該第1の
放射線遮蔽ケーシング及び第2の放射線遮蔽ケーシング
を前記溶接部の外周に沿って回動させる駆動機構と、前
記第1の放射線遮蔽ケーシング及び第2の放射線遮蔽ケ
ーシングのそれぞれに前記溶接部の直径上で相対して向
き合うように穿設された細孔と、前記第1の放射線遮蔽
ケーシングの中に設けられた放射線源と、前記第2の放
射線遮蔽ケーシングの中に設けられ前記放射線源からの
放射線を受光する検出器と、該検出器に接続された画像
処理手段と、を備えたことを特徴とする使用済み核燃料
密封容器の溶接検査装置に係るもので、駆動機構を作動
させて第1の放射線遮蔽ケーシング及び第2の放射線遮
蔽ケーシングを溶接部の外周に沿って回動させると、第
1の放射線遮蔽ケーシングの中に設けられた放射線源か
ら出た放射線が溶接部を通って第2の放射線遮蔽ケーシ
ングの中の検出器に到達し、画像処理手段によって溶接
部の状態を全周に亘って知ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
を参照しつつ説明する。
【0018】図1は、本発明の実施の形態の一例を示す
縦断正面図、図2は、図1の外観斜視図であって、使用
済み核燃料4を収容している使用済み核燃料密封容器1
の上方には、使用済み核燃料密封容器1の中心軸線上に
位置するように吊下げ杆22が鉛直に設けられていて、
この吊下げ杆22の下端には、使用済み核燃料密封容器
1の直径方向に延びている回動支持杆23の中心部が支
持されている。
【0019】吊下げ杆22は回動支持杆23の高さを微
小寸法で変えることができるようになっており、この回
動支持杆23は、吊下げ杆22の下部に設けてある駆動
機構24により、吊下げ杆22を回動中心として水平に
回動されるようになっている。
【0020】前記回動支持杆23の一端には、タングス
テンで作られ放射線を遮蔽できるようにした第1の放射
線遮蔽ケーシング25が固定されており、回動支持杆2
3の他端には、同じくタングステンで作られ放射線を遮
蔽できるようにした第2の放射線遮蔽ケーシング26が
固定されていて、これらの第1の放射線遮蔽ケーシング
25と第2の放射線遮蔽ケーシング26とは、使用済み
核燃料密封容器1の容器本体2と容器蓋5との円形の溶
接部6の外側で、該円形の溶接部6の直径上に相対する
ように配置されている。
【0021】図1に示すように第1の放射線遮蔽ケーシ
ング25の中には、コバルト60線源、セシウム137
線源等の、放射線を発する放射線源27が設けられてお
り、更に第1の放射線遮蔽ケーシング25の使用済み核
燃料密封容器1に対向する側には、円形の溶接部6の直
径上に位置するように細孔28が穿設されていて、この
細孔28の中間には、細孔28を開閉するシャッター2
9が設けられている。
【0022】第2の放射線遮蔽ケーシング26の中に
は、放射線を受光して、受光した放射線の状態を検出で
きるようになっている検出器30が設けられており、更
に第2の放射線遮蔽ケーシング26には、前述した第1
の放射線遮蔽ケーシング25の細孔28と円形の溶接部
6の直径上で向き合うようにした細孔31が穿設されて
いる。
【0023】上述した検出器30は、第2の放射線遮蔽
ケーシング26の外部に設けられディスプレイを有する
画像処理装置等の画像処理手段32に接続されている。
【0024】次に、図1に示した装置の作用を説明す
る。
【0025】第1の放射線遮蔽ケーシング25の中に設
けられている放射線源27から放射線を発光させてシャ
ッター29を開くと、放射線源27から出た放射線は第
1の放射線遮蔽ケーシング25の細孔28を通り、細い
ビーム状の放射線になって溶接部6の直径上でこの溶接
部6を透過し、更に第2の放射線遮蔽ケーシング26の
細孔31を通って検出器30に到達する。
【0026】このとき同時に駆動機構24を作動させる
と、回動支持杆23は吊下げ杆22を回動中心として水
平に回動する。
【0027】このため、第1の放射線遮蔽ケーシング2
5と第2の放射線遮蔽ケーシング26とは、円形の溶接
部6の直径上で向き合った状態を保持して溶接部6の周
りを回動し、細いビーム状の放射線は溶接部6に沿って
透過しながら検出器30に到達する。
【0028】検出器30に到達した放射線は受像信号に
変換され、その受像信号は画像処理手段32に送られ、
画像処理手段32でビーム状の放射線が透過した溶接部
6の状態をCT(Computerized Tomo
graphy)の原理を利用して画像処理し、図3に示
すように2次元の平面画像33としてディスプレイ上に
表示すると共に、画像処理手段32の記録器に記録され
る。
【0029】ビーム状の放射線が透過した溶接部6に空
洞等の欠陥がある場合には、画像33の中に欠陥部34
として表示され、記録される。
【0030】回動支持杆23の高さを微小寸法で変えた
後、同じ操作を繰り返すと、異なる高さの溶接部6の断
面の状態を表示し、記録することができる。
【0031】これによって、完全な密封状態が要求され
る使用済み核燃料密封容器1の、容器本体2と容器蓋5
との溶接部6の状態を、詳細に検査することができるこ
とになる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、人が近寄ることができず、更
に外部と内部とに亘って放射線源と検出器とを設けるこ
とが不可能な使用済み核燃料密封容器の、容器本体と容
器蓋との溶接部の状態を、詳細に検査することができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す縦断正面図で
ある。
【図2】図1の外観斜視図である。
【図3】画像処理手段によって処理した画像の一例を示
す平面図である。
【図4】使用済み核燃料密封容器の一例を示す縦断正面
図である。
【図5】使用済み核燃料貯蔵装置の全体の一例を示す縦
断面図である。
【図6】図5のVI部の詳細を示す断面図である。
【符号の説明】
1 使用済み核燃料密封容器 2 容器本体 5 容器蓋 6 溶接部 24 駆動機構 25 第1の放射線遮蔽ケーシング 26 第2の放射線遮蔽ケーシング 27 放射線源 28 細孔 30 検出器 31 細孔 32 画像処理手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G21F 9/36 521 G21F 9/36 521Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用済み核燃料密封容器の容器本体と容
    器蓋との溶接部の外側で該溶接部の直径上に相対して配
    置された第1の放射線遮蔽ケーシング及び第2の放射線
    遮蔽ケーシングと、該第1の放射線遮蔽ケーシング及び
    第2の放射線遮蔽ケーシングを前記溶接部の外周に沿っ
    て回動させる駆動機構と、前記第1の放射線遮蔽ケーシ
    ング及び第2の放射線遮蔽ケーシングのそれぞれに前記
    溶接部の直径上で相対して向き合うように穿設された細
    孔と、前記第1の放射線遮蔽ケーシングの中に設けられ
    た放射線源と、前記第2の放射線遮蔽ケーシングの中に
    設けられ前記放射線源からの放射線を受光する検出器
    と、該検出器に接続された画像処理手段と、を備えたこ
    とを特徴とする使用済み核燃料密封容器の溶接検査装
    置。
JP9095919A 1997-04-14 1997-04-14 使用済み核燃料密封容器の溶接検査装置 Pending JPH10288588A (ja)

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JP9095919A JPH10288588A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 使用済み核燃料密封容器の溶接検査装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2866708A1 (fr) * 2004-02-23 2005-08-26 Commissariat Energie Atomique Procede et dispositif de controle par ombroscopie

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2866708A1 (fr) * 2004-02-23 2005-08-26 Commissariat Energie Atomique Procede et dispositif de controle par ombroscopie
WO2005085814A1 (fr) * 2004-02-23 2005-09-15 Commissariat A L'energie Atomique Procede et dispositif de controle par ombroscopie
US8138446B2 (en) 2004-02-23 2012-03-20 Commissariat A L'energie Atomique Monitoring method and device by shadowscopy

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