JPH10287839A - 印刷インキまたはオーバープリンティングワニス - Google Patents

印刷インキまたはオーバープリンティングワニス

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JPH10287839A
JPH10287839A JP9540197A JP9540197A JPH10287839A JP H10287839 A JPH10287839 A JP H10287839A JP 9540197 A JP9540197 A JP 9540197A JP 9540197 A JP9540197 A JP 9540197A JP H10287839 A JPH10287839 A JP H10287839A
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JP
Japan
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printing
ink
varnish
printed
rubbing
Prior art date
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JP9540197A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tateno
宏之 舘野
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷後の印刷物の積み重ね時や製本等の後加工
工程に於いて、印刷物の滑りを抑制する事により荷崩れ
や滑落等の事故を防ぎ、生産性を向上させることができ
る印刷インキまたはオーバープリンティングワニス組成
物を提供するものである。 【解決手段】オフセットインキ用ワニス、例えば、固体
樹脂20〜50重量%、乾性油0〜30重量%、および
溶剤10〜60重量%からなるワニス中に多硫化ゴム等
の液状ゴムを添加してなる印刷インキまたはオーバープ
リンティングワニス組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】本発明は印刷インキまたはオーバープリン
ティングワニスに関し、更に詳しくは、印刷後の印刷物
の積み重ね時や製本等の後加工工程に於いて、擦れによ
る印刷物品質の低下を起こすことなく、印刷物の滑りを
抑制する事により荷崩れや滑落等の事故を防ぎ、生産性
を向上させることができる印刷インキまたはオーバープ
リンティングワニス。
【0003】
【従来の技術】一般的なオフセット印刷用インキはイン
キ成分中のアマニ油、桐油等の乾性油成分が空気中の酸
素と反応し、酸化重合反応により皮膜を形成する枚葉オ
フセットインキとインキ成分中の溶剤を印刷後に180
〜230℃の熱風あるいは直火により蒸発させ皮膜を形
成させるヒートセット型のオフセット輪転(以下オフ輪
という)インキとに大別される。
【0004】近年オフセット印刷業界では、印刷時の省
人、省力化、自動化、高速化の要求が高まり、様々な印
刷条件下並びに製本時等の後加工工程に於いてトラブル
レスで長時間安定した作業性が得られるオフセット印刷
用インキが要望されている。
【0005】従来の枚葉オフセット印刷業界では表面印
刷後12時間以上乾燥時間を設けた後に裏面を印刷して
いたが、最近では納期の短縮が進み、表面を印刷してか
ら裏面の印刷を行うまで4〜5時間、場合によっては1
〜2時間で裏面の印刷を行うため印刷機のガイドローラ
ー等により表面が擦れる等のトラブルが発生する原因と
なっている。また、同様に印刷してから製本するまでの
時間も短縮されてきているため、製本時の製本機により
擦れが生じる場合がある。
【0006】上記の様な擦れを防ぐ手段としてはイン
キ成分中の酸化重合を促進させるドライヤーを増量し、
乾燥時間を短縮する。粒径1μm以下の微粒子状ポリ
テトラフルオロエチレンあるいはポリエチレン粒子、ポ
リプロピレン粒子等の樹脂ワックスをインキに添加する
方法が知られている(特開昭59−159863号公
報、特開昭62−159863号公報、特開平8−11
3748号公報)。
【0007】しかしながら、の方法では印刷機上でイ
ンキが乾燥してしまい、乾燥皮膜が印刷物に付着し製品
の品質を損なう場合があり、添加できるドライヤー量は
限界がある。また、上記何れの場合も印刷物は滑りやす
くなるため、積み重ねた印刷物が崩れたり、製本後の輸
送時に本が崩れたりするトラブルが発生しやすくなる。
【0008】一方、オフ輪印刷業界でも枚葉印刷からの
移行が進み、従来のチラシ主体の印刷からカタログ、ポ
スター、出版物等の高品質な印刷物へ変わってきてい
る。オフ輪印刷は一般に印刷機で乾燥後、180〜23
0℃の熱風あるいは直火をを印刷面にあて90〜130
℃の紙面温度でインキ中の溶剤分を蒸発させた後、水冷
式のクーリングローラーで急冷し、インキを冷却固化さ
せた後、折り丁またはシートとして排出される。印刷の
際、印刷面に他の物に接触すると印刷物の擦れが生じて
印刷面の印刷面の品質が低下し商品価値を損ねてしま
う。オフ輪印刷における印刷物の擦れは、冷却固化され
た印刷面がガイドロール、ターンバー、三角板と接触し
て生じる場合と、製本時の製本機で生じる場合とがあ
る。
【0009】オフ輪の印刷物で擦れを防ぐ手段としては
印刷後の紙面温度を上げ印刷面を充分に硬化させる。
枚葉インキと同様の手段により粒径1μm以下の微粒
子状ポリテトラフルオロエチレンあるいはポリエチレン
粒子、ポリプロピレン粒子等の樹脂ワックスをインキに
添加する方法が知られている(特開昭59−15986
3号公報、特開昭62−159863号公報、特開平8
−113748号公報)。しかしながら、何れも印刷物
自体は滑りやすくなるため、枚葉印刷と同様のトラブル
が発生しやすくなる。
【0010】
【問題が解決しようとする課題】本発明は印刷後の印刷
物の積み重ね時や製本等の後加工工程に於いて、印刷物
の滑りを抑制する事により荷崩れや滑落等の事故を防
ぎ、生産性を向上させることができる印刷インキまたは
オーバープリンティングワニス組成物を提供するもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、オ
フセットインキ用ワニス中に液状ゴムを添加してなるこ
とを特徴とする印刷インキまたはオーバープリンティン
グワニス組成物である。
【0012】本発明に関わる室温で流動性を呈する液状
ゴムとしては、低分子量アクリロニトリル・ブタジエン
共重合体、低分子量多硫化ゴム、等の室温で流動性のあ
るゴムが挙げられ、好ましくは25℃の粘度が12〜1
300ポイズの多硫化ゴムである。
【0013】本発明において室温で流動性を呈する液状
ゴムは上記素材の中から少なくとも1種以上を使用し、
必要に応じて2種以上の成分を組み合わせて使用するこ
ともできる。
【0014】本発明において使用する室温で流動性を呈
する液状ゴムの添加量は0.1〜5重量%を添加する。
含有量が0.1%より少ない場合には、本発明の効果で
ある滑り性を抑制させることが乏しく、また、5重量%
を越えた場合は印刷物の摩擦係数が高くなりすぎて擦れ
耐性が悪化する。
【0015】本発明の印刷インキまたはオーバープリン
ティングワニス組成物は、ロジン変成フェノール樹脂、
石油樹脂、アルキッド樹脂またはこれらの乾性油変成樹
脂などの固体樹脂20〜50重量%、アマニ油、桐油、
大豆油などの乾性油0〜30重量%、ノルマルパラフィ
ン、イソパラフィン、ナフテン、α−オレフィンまたは
これらの混合物などの溶剤10〜60重量%からなり、
必要に応じてゲル弾性を付与するキレート剤、摩擦性能
付与剤としてワックス、乾燥性能付与剤としてドライヤ
ー等の添加剤を必要量添加したものである。
【0016】
【実施例】以下に実施例により本発明を説明する。な
お、例中「部」、%は重量基準である。 実施例1〜8、比較例1 下記処方に基づき標準枚葉インキ(紅)を作製した。 紅顔料(東洋インキ製造株式会社製カーミン6B) 17部 枚葉印刷用インキビヒクル(ロジン変性フェノール樹脂) 70部 溶剤(日本石油株式会社製AFソルベント6) 10部 ドライヤー(ナフテン酸マンガン) 1部 ワックス(ポリエチレン粒子) 2部
【0017】次に表1に記載した室温で流動性を呈する
液状ゴムを標準枚葉インキにハイスピードミキサーで混
合し、実施例、比較例の枚葉印刷用インキを作製した。
【0018】
【表1】
【0019】表中のチオコールLPシリーズは、東レチ
オコール(株)製低分子量多硫化ゴムを表す。
【0020】各例で得られたインキを明製作所製RIテ
スター全面ロールを用い、インキ盛り量0.3ccの条
件で三菱特両アート紙に展色刷りを作製し、12時間室
温にて自然乾燥させたサンプル片を作製した。次に、サ
ンプル片の展色面とアート紙白紙面とのスリップ角を東
洋精機製スリップテスターにて測定し、東洋精機製学振
型摩擦試験機、荷重100g、10往復の条件で対紙に
アート紙白紙面を用いて評価した結果を表2に示した。
【0021】尚、スリップ角は数値が高いほど滑りにく
く、本発明の目的とする性能が付与されたことを示し、
また、摩擦試験結果については擦れの無いものを○、擦
れが多く商品価値のないものを×とした。
【0022】
【表2】
【0023】実施例9〜16、比較例2 下記処方に基づき標準オフ輪インキ(紅)を作製した。 紅顔料(東洋インキ製造株式会社製カーミン6B) 17部 オフ輪印刷用インキビヒクル(ロジン変性フェノール樹脂)66部 溶剤(日本石油株式会社製AFソルベント7) 15部 ワックス(ポリエチレン粒子) 2部
【0024】次に表3に記載し室温で流動性を呈する液
状ゴムを標準オフ輪インキにハイスピードミキサーで混
合し、実施例、比較例のオフ輪印刷用インキを作製し
た。
【0025】
【表3】
【0026】表中のチオコールLPシリーズは、東レチ
オコール(株)製低分子量多硫化ゴムを表す。
【0027】各例で得られたインキを明製作所製RIテ
スター全面ロールを用い、インキ盛り量0.3ccの条
件で三菱パールコートA紙に展色刷りを作製し、熱風オ
ーブンにて紙面温度が100℃になる条件で熱風をあて
乾燥させたサンプル片を作製した。次に、サンプル片の
展色面とパールコート紙白紙面とのスリップ角を東洋精
機製スリップテスターにて測定し、東洋精機製学振型摩
擦試験機、荷重100g、10往復の条件で対紙にパー
ルコート紙白紙面を用いて評価した結果を表4に示し
た。
【0028】尚、スリップ角は数値が高いほど滑りにく
く、本発明の目的とする性能が付与されたことを示し、
また、摩擦試験結果については擦れの無いものを○、擦
れが多く商品価値のないものを×とした。
【0029】
【表4】
【0030】以上の結果より、本発明の印刷インキまた
はオーバープリンティングワニス組成物は、擦れによる
印刷物品質の低下を起こすことなく、印刷物の滑りを抑
制でき、印刷後の印刷物の積み重ね時や製本等の後加工
工程に於いて、荷崩れや滑落等の事故を防止できる事が
明らかである。
【発明の効果】本発明の印刷インキまたはオーバープリ
ンティングワニス組成物は、擦れによる印刷物品質の低
下を起こすことなく印刷物の滑り性を大幅に改善するこ
とができ、印刷後の印刷物の積み重ね時や製本等の後加
工工程に於いて、荷崩れや滑落等の事故が防止でき、ト
ラブルレスで長時間安定した作業性が得られ、更に生産
性を向上させる事ができた。
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】しかしながら、 の方法では印刷機上でイ
ンキが乾燥してしまい、乾燥皮膜が印刷物に付着し製品
の品質を損なう場合があり、添加できるドライヤー量は
限界がある。また、上記何れの場合も印刷物は滑りやす
くなるため、積み重ねた印刷物が崩れたり、製本後の輸
送時に本が崩れたりするトラブルが発生しやすくなる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】一方、オフ輪印刷業界でも枚葉印刷からの
移行が進み、従来のチラシ主体の印刷からカタログ、ポ
スター、出版物等の高品質な印刷物へ変わってきてい
る。オフ輪印刷は一般に印刷機で乾燥後、180〜23
0℃の熱風あるいは直火をを印刷面にあて90〜130
℃の紙面温度でインキ中の溶剤分を蒸発させた後、水冷
式のクーリングローラーで急冷し、インキを冷却固化さ
せた後、折り丁またはシートとして排出される。印刷の
際、印刷面に他の物に接触すると印刷物の擦れが生じて
印刷面の品質が低下し商品価値を損ねてしまう。オフ輪
印刷における印刷物の擦れは、冷却固化された印刷面が
ガイドロール、ターンバー、三角板と接触して生じる場
合と、製本時の製本機で生じる場合とがある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】本発明の印刷インキまたはオーバープリン
ティングワニス組成物は、ロジン変成フェノール樹脂、
石油樹脂、アルキッド樹脂またはこれらの乾性油変
脂などの固体樹脂20〜50重量%、アマニ油、桐油、
大豆油などの乾性油0〜30重量%、ノルマルパラフィ
ン、イソパラフィン、ナフテン、α−オレフィンまたは
これらの混合物などの溶剤10〜60重量%からなり、
必要に応じてゲル弾性を付与するキレート剤、摩擦性能
付与剤としてワックス、乾燥性能付与剤としてドライヤ
ー等の添加剤を必要量添加したものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オフセットインキ用ワニス中に液状ゴム
    を添加してなることを特徴とする印刷インキまたはオー
    バープリンティングワニス組成物。
  2. 【請求項2】 オフセットインキ用ワニスが固体樹脂2
    0〜50重量%、乾性油0〜30重量%、および溶剤1
    0〜60重量%からなる請求項1記載の印刷インキまた
    はオーバープリンティングワニス組成物。
  3. 【請求項3】 液状ゴムが多硫化ゴムである請求項1記
    載の印刷インキまたはオーバープリンティングワニス組
    成物。
JP9540197A 1997-04-14 1997-04-14 印刷インキまたはオーバープリンティングワニス Pending JPH10287839A (ja)

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JP9540197A JPH10287839A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 印刷インキまたはオーバープリンティングワニス

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JP9540197A JPH10287839A (ja) 1997-04-14 1997-04-14 印刷インキまたはオーバープリンティングワニス

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JPH10287839A true JPH10287839A (ja) 1998-10-27

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ID=14136651

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JP (1) JPH10287839A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010047670A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 印刷液用組成物およびこれを用いた印刷液

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010047670A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 印刷液用組成物およびこれを用いた印刷液

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