JPH10287141A - 歩行型移動農機 - Google Patents
歩行型移動農機Info
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- JPH10287141A JPH10287141A JP11197497A JP11197497A JPH10287141A JP H10287141 A JPH10287141 A JP H10287141A JP 11197497 A JP11197497 A JP 11197497A JP 11197497 A JP11197497 A JP 11197497A JP H10287141 A JPH10287141 A JP H10287141A
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- Japan
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- work
- shift
- arm
- work shift
- speed change
- Prior art date
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- Pending
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Landscapes
- Soil Working Implements (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
- Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 中立位置を介して複数の作業変速位置に変速
可能で、かつ各作業変速位置では走行変速機構の後進変
速を牽制するものにおいて、作業変速アームと後進変速
牽制機構との連結構造を簡略化すると共に、ワイヤ調整
等のメンテナンス作業を容易にする。 【解決手段】 作業変速アーム29の並列位置に、揺動
支点が作業変速アーム支点に対して一側方に偏倚する揺
動リンク34を設けると共に、該揺動リンク34の先端
部を連結ワイヤ35を介して後進変速牽制機構に連結
し、さらに、作業変速アーム29の各作業変速位置への
揺動に伴って揺動リンク34をそれぞれ同方向に押圧す
る一対の押圧ピン37、38を、作業変速アーム29の
支点両側方に振り分け状に形成する。
可能で、かつ各作業変速位置では走行変速機構の後進変
速を牽制するものにおいて、作業変速アームと後進変速
牽制機構との連結構造を簡略化すると共に、ワイヤ調整
等のメンテナンス作業を容易にする。 【解決手段】 作業変速アーム29の並列位置に、揺動
支点が作業変速アーム支点に対して一側方に偏倚する揺
動リンク34を設けると共に、該揺動リンク34の先端
部を連結ワイヤ35を介して後進変速牽制機構に連結
し、さらに、作業変速アーム29の各作業変速位置への
揺動に伴って揺動リンク34をそれぞれ同方向に押圧す
る一対の押圧ピン37、38を、作業変速アーム29の
支点両側方に振り分け状に形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歩行型管理機等の
歩行型移動農機の技術分野に属するものである。
歩行型移動農機の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種歩行型移動農機のなかに
は、走行変速操作具の操作に応じて走行動力を変速する
走行変速機構と、該走行変速機構の後進変速を牽制可能
な後進変速牽制機構と、中立位置および作業変速位置に
変速操作可能な作業変速操作具と、該作業変速操作具の
操作に応じて揺動する作業変速アームと、該作業変速ア
ームの揺動に応じて作業動力を変速する作業変速機構と
を備えると共に、前記作業変速アームを後進変速牽制機
構に連繋して作業動力伝動状態での後進変速を牽制する
ようにしたものがある。
は、走行変速操作具の操作に応じて走行動力を変速する
走行変速機構と、該走行変速機構の後進変速を牽制可能
な後進変速牽制機構と、中立位置および作業変速位置に
変速操作可能な作業変速操作具と、該作業変速操作具の
操作に応じて揺動する作業変速アームと、該作業変速ア
ームの揺動に応じて作業動力を変速する作業変速機構と
を備えると共に、前記作業変速アームを後進変速牽制機
構に連繋して作業動力伝動状態での後進変速を牽制する
ようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに従来では、前
記後進変速牽制機構に連繋される連結ワイヤを作業変速
アームに直接連結していたため、作業変速アームを中立
位置を介して複数の作業変速位置に揺動させるもので
は、何れの作業変速位置でも後進変速が牽制されるよう
に、複数の連結ワイヤを介して作業変速アームを後進変
速牽制機構に連結する必要があり、その結果、構造が複
雑化する許りでなく、ワイヤ調整が煩雑になる不都合が
あった。
記後進変速牽制機構に連繋される連結ワイヤを作業変速
アームに直接連結していたため、作業変速アームを中立
位置を介して複数の作業変速位置に揺動させるもので
は、何れの作業変速位置でも後進変速が牽制されるよう
に、複数の連結ワイヤを介して作業変速アームを後進変
速牽制機構に連結する必要があり、その結果、構造が複
雑化する許りでなく、ワイヤ調整が煩雑になる不都合が
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作
されたものであって、走行変速操作具の操作に応じて走
行動力を変速する走行変速機構と、該走行変速機構の後
進変速を牽制可能な後進変速牽制機構と、中立位置を介
して複数の作業変速位置に変速操作可能な作業変速操作
具と、該作業変速操作具の操作に応じて揺動する作業変
速アームと、該作業変速アームの揺動に応じて作業動力
を変速する作業変速機構とを備えると共に、前記作業変
速アームを後進変速牽制機構に連繋して作業動力伝動状
態での後進変速を牽制する歩行型移動農機において、前
記作業変速アームの並列位置に、揺動支点が作業変速ア
ーム支点に対して一側方に偏倚する揺動リンクを設ける
と共に、該揺動リンクの先端部を連結部材を介して後進
変速牽制機構に連結し、さらに、作業変速アームの各作
業変速位置への揺動に伴って揺動リンクをそれぞれ同方
向に押圧する一対の押圧部を、作業変速アームの支点両
側方に振り分け状に形成したものである。つまり、中立
位置を介して複数の作業変速位置に変速可能で、かつ各
作業変速位置では走行変速機構の後進変速を牽制するよ
うにしたものでありながら、作業変速アームと後進変速
牽制機構とを単一の連結部材(一本の連結ワイヤ)で連
繋させることができるため、複数の連結ワイヤを介して
作業変速アームと後進変速牽制機構とを連繋させていた
従来のものに比して、構造を簡略化することができる許
りでなく、ワイヤ調整等のメンテナンス作業を簡略化す
ることができる。
情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作
されたものであって、走行変速操作具の操作に応じて走
行動力を変速する走行変速機構と、該走行変速機構の後
進変速を牽制可能な後進変速牽制機構と、中立位置を介
して複数の作業変速位置に変速操作可能な作業変速操作
具と、該作業変速操作具の操作に応じて揺動する作業変
速アームと、該作業変速アームの揺動に応じて作業動力
を変速する作業変速機構とを備えると共に、前記作業変
速アームを後進変速牽制機構に連繋して作業動力伝動状
態での後進変速を牽制する歩行型移動農機において、前
記作業変速アームの並列位置に、揺動支点が作業変速ア
ーム支点に対して一側方に偏倚する揺動リンクを設ける
と共に、該揺動リンクの先端部を連結部材を介して後進
変速牽制機構に連結し、さらに、作業変速アームの各作
業変速位置への揺動に伴って揺動リンクをそれぞれ同方
向に押圧する一対の押圧部を、作業変速アームの支点両
側方に振り分け状に形成したものである。つまり、中立
位置を介して複数の作業変速位置に変速可能で、かつ各
作業変速位置では走行変速機構の後進変速を牽制するよ
うにしたものでありながら、作業変速アームと後進変速
牽制機構とを単一の連結部材(一本の連結ワイヤ)で連
繋させることができるため、複数の連結ワイヤを介して
作業変速アームと後進変速牽制機構とを連繋させていた
従来のものに比して、構造を簡略化することができる許
りでなく、ワイヤ調整等のメンテナンス作業を簡略化す
ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つ
を図面に基づいて説明する。図面において、1は歩行型
管理機の走行機体であって、該走行機体1は、前後両端
部に作業機連結用のヒッチ2を有する機体フレーム3、
該機体フレーム3の前側に搭載されるエンジン4、該エ
ンジン4の動力をベルトテンションクラッチ機構(図示
せず)を介して入力するトランスミッションケース5、
該トランスミッションケース5の下部に軸支される車軸
6、該車軸6の左右両端部に取付けられる車輪7、前記
トランスミッションケース5の上端部にハンドル旋回機
構(図示せず)を介して取付けられるハンドル8等で構
成されているが、これらの基本構成は何れも従来通りで
ある。
を図面に基づいて説明する。図面において、1は歩行型
管理機の走行機体であって、該走行機体1は、前後両端
部に作業機連結用のヒッチ2を有する機体フレーム3、
該機体フレーム3の前側に搭載されるエンジン4、該エ
ンジン4の動力をベルトテンションクラッチ機構(図示
せず)を介して入力するトランスミッションケース5、
該トランスミッションケース5の下部に軸支される車軸
6、該車軸6の左右両端部に取付けられる車輪7、前記
トランスミッションケース5の上端部にハンドル旋回機
構(図示せず)を介して取付けられるハンドル8等で構
成されているが、これらの基本構成は何れも従来通りで
ある。
【0006】前記トランスミッションケース5には、エ
ンジン4から入力した走行動力を走行変速操作レバー9
の操作に応じて変速する走行変速機構(図示せず)が内
装されている。そして、走行変速機構は、少なくとも中
立位置を介して前進1段、後進1段の走行変速が可能で
あるが、前記走行変速操作レバー9から走行変速機構に
至る走行変速操作経路、もしくは走行変速機構には、後
進牽制ロッド10の引き操作に応じて走行変速機構の後
進変速を牽制する後進変速牽制機構(図示せず)が設け
られている。
ンジン4から入力した走行動力を走行変速操作レバー9
の操作に応じて変速する走行変速機構(図示せず)が内
装されている。そして、走行変速機構は、少なくとも中
立位置を介して前進1段、後進1段の走行変速が可能で
あるが、前記走行変速操作レバー9から走行変速機構に
至る走行変速操作経路、もしくは走行変速機構には、後
進牽制ロッド10の引き操作に応じて走行変速機構の後
進変速を牽制する後進変速牽制機構(図示せず)が設け
られている。
【0007】11は前記ヒッチ2に選択的に連結可能な
ロータリ式の作業機であって、該作業機11は、前記ヒ
ッチ2に連結されるロータリフレーム12、走行機体1
側のPTO軸13からベルト伝動機構14を介して作業
動力を入力するロータリケース15、該ロータケース1
5の下部に軸支されるロータリ軸16、該ロータリ軸1
6に取付けられる複数の耕耘爪17、前記ロータリフレ
ーム12の後端部に取付けられる尾輪18等で構成され
ているが、ロータリケース15に入力された作業動力
は、後述する作業変速機構19、上側スプロケット2
0、伝動チェン21および下側スプロケット22を介し
てロータリ軸16に伝動されるようになっている。
ロータリ式の作業機であって、該作業機11は、前記ヒ
ッチ2に連結されるロータリフレーム12、走行機体1
側のPTO軸13からベルト伝動機構14を介して作業
動力を入力するロータリケース15、該ロータケース1
5の下部に軸支されるロータリ軸16、該ロータリ軸1
6に取付けられる複数の耕耘爪17、前記ロータリフレ
ーム12の後端部に取付けられる尾輪18等で構成され
ているが、ロータリケース15に入力された作業動力
は、後述する作業変速機構19、上側スプロケット2
0、伝動チェン21および下側スプロケット22を介し
てロータリ軸16に伝動されるようになっている。
【0008】前記作業変速機構19は、ベルト伝動機構
14から作業動力を入力する入力軸23、該入力軸23
に対して軸回り方向に一体回動自在で、かつ軸芯方向に
スライド自在な可動変速ギヤ24、該可動変速ギヤ24
の大径ギヤ部および小径ギヤ部に選択的に噛合可能な一
対の固定変速ギヤ25(一方の固定変速ギヤ25は上側
スプロケット軸の固定ギヤに常時噛合)、該一対の固定
変速ギヤ25を一体的に備える中間軸26等で構成され
ている。そして、中立状態では前記可動変速ギヤ24が
一対の固定変速ギヤ25間に位置するが、該中立位置か
ら一側方に可動変速ギヤ24をスライドさせた場合に
は、可動変速ギヤ24の小径ギヤ部が大径固定変速ギヤ
25に噛合してロータリ軸16に低速動力を伝動する一
方、中立位置から他側方に可動変速ギヤ24をスライド
させた場合には、可動変速ギヤ24の大径ギヤ部が小径
固定変速ギヤ25に噛合してロータリ軸16に高速動力
を伝動するようになっている。
14から作業動力を入力する入力軸23、該入力軸23
に対して軸回り方向に一体回動自在で、かつ軸芯方向に
スライド自在な可動変速ギヤ24、該可動変速ギヤ24
の大径ギヤ部および小径ギヤ部に選択的に噛合可能な一
対の固定変速ギヤ25(一方の固定変速ギヤ25は上側
スプロケット軸の固定ギヤに常時噛合)、該一対の固定
変速ギヤ25を一体的に備える中間軸26等で構成され
ている。そして、中立状態では前記可動変速ギヤ24が
一対の固定変速ギヤ25間に位置するが、該中立位置か
ら一側方に可動変速ギヤ24をスライドさせた場合に
は、可動変速ギヤ24の小径ギヤ部が大径固定変速ギヤ
25に噛合してロータリ軸16に低速動力を伝動する一
方、中立位置から他側方に可動変速ギヤ24をスライド
させた場合には、可動変速ギヤ24の大径ギヤ部が小径
固定変速ギヤ25に噛合してロータリ軸16に高速動力
を伝動するようになっている。
【0009】27は前記ロータリケース15の後部壁を
前後方向に貫通する回動軸であって、該回動軸27の前
端部には、シフタアーム28が一体的に設けられる一
方、ロータリケース15から突出する回動軸27の後端
部には、作業変速アーム29が一体的に設けられてい
る。そして、シフタアーム28の先端部は、前記可動変
速ギヤ24に係合するシフタフォーク30の基端部に係
合しているため、作業変速アーム29の揺動に応じてシ
フタフォーク30が可動変速ギヤ24を各変速位置にス
ライドさせるようになっている。尚、31はシフタフォ
ーク30をスライド自在にガイドするガイド軸である。
前後方向に貫通する回動軸であって、該回動軸27の前
端部には、シフタアーム28が一体的に設けられる一
方、ロータリケース15から突出する回動軸27の後端
部には、作業変速アーム29が一体的に設けられてい
る。そして、シフタアーム28の先端部は、前記可動変
速ギヤ24に係合するシフタフォーク30の基端部に係
合しているため、作業変速アーム29の揺動に応じてシ
フタフォーク30が可動変速ギヤ24を各変速位置にス
ライドさせるようになっている。尚、31はシフタフォ
ーク30をスライド自在にガイドするガイド軸である。
【0010】前記作業変速アーム29は、その中間部が
回動軸27に一体的に固定されるが、回動軸27から左
側に延びる左側アーム部29aの先端部は、ハンドル8
に設けられる作業変速操作レバー32に連結ワイヤ33
(プッシュプルワイヤ)を介して連動連結されている。
つまり、作業変速操作レバー32を中立位置から後方の
低速位置(1速)に操作した場合には、左側アーム部2
9aが連結ワイヤ33に押されて下方に揺動する一方、
作業変速操作レバー32を中立位置から前方の高速位置
(2速)に操作した場合には、左側アーム部29aが連
結ワイヤ33に引かれて上方に揺動し、このアーム揺動
に応じて作業変速機構19が変速作動するようになって
いる。
回動軸27に一体的に固定されるが、回動軸27から左
側に延びる左側アーム部29aの先端部は、ハンドル8
に設けられる作業変速操作レバー32に連結ワイヤ33
(プッシュプルワイヤ)を介して連動連結されている。
つまり、作業変速操作レバー32を中立位置から後方の
低速位置(1速)に操作した場合には、左側アーム部2
9aが連結ワイヤ33に押されて下方に揺動する一方、
作業変速操作レバー32を中立位置から前方の高速位置
(2速)に操作した場合には、左側アーム部29aが連
結ワイヤ33に引かれて上方に揺動し、このアーム揺動
に応じて作業変速機構19が変速作動するようになって
いる。
【0011】34は前記作業変速アーム29の下方後方
位置に並列状に配置される揺動リンクであって、該揺動
リンク34は、左側基端部を支点として上下揺動自在に
支持される一方、右側先端部には、前記後進変速牽制機
構の後進牽制ロッド10が連結ワイヤ35を介して連結
されるが、揺動リンク34の揺動支点となる支点ピン3
6は、作業変速アーム29の揺動支点である回動軸27
に対して左側に偏倚している。
位置に並列状に配置される揺動リンクであって、該揺動
リンク34は、左側基端部を支点として上下揺動自在に
支持される一方、右側先端部には、前記後進変速牽制機
構の後進牽制ロッド10が連結ワイヤ35を介して連結
されるが、揺動リンク34の揺動支点となる支点ピン3
6は、作業変速アーム29の揺動支点である回動軸27
に対して左側に偏倚している。
【0012】さらに、37、38は前記作業変速アーム
29から後方に突出する一対の押圧ピンであって、該一
対の押圧ピン37、38は、作業変速アーム29の揺動
支点である回動軸27の左右両側方に振り分け状に突設
されている。つまり、一対の押圧ピン37、38のう
ち、左側の押圧ピン37は、作業変速アーム29の左側
アーム部29aに突設される一方、右側の押圧ピン38
は、作業変速アーム29の右側アーム部29bに突設さ
れているが、突設された各押圧ピン37、38は、揺動
リンク34の上面に対向するようになっている。
29から後方に突出する一対の押圧ピンであって、該一
対の押圧ピン37、38は、作業変速アーム29の揺動
支点である回動軸27の左右両側方に振り分け状に突設
されている。つまり、一対の押圧ピン37、38のう
ち、左側の押圧ピン37は、作業変速アーム29の左側
アーム部29aに突設される一方、右側の押圧ピン38
は、作業変速アーム29の右側アーム部29bに突設さ
れているが、突設された各押圧ピン37、38は、揺動
リンク34の上面に対向するようになっている。
【0013】そして、前記作業変速アーム29が中立姿
勢である場合には、右側押圧ピン38が揺動リンク34
に接当するものの、揺動リンク34は、連結ワイヤ35
を引かない非後進牽制姿勢を維持するが、作業変速操作
レバー32の操作に伴って作業変速アーム29が中立姿
勢から低速変速姿勢に揺動変姿した場合には、左側アー
ム部29aの下動に伴って左側押圧ピン37が揺動リン
ク34を下方に押圧するため、揺動リンク34が下方に
揺動して連結ワイヤ35を引き、それに伴って前記後進
変速牽制機構が走行変速機構の後進変速を牽制するよう
になっている。一方、作業変速操作レバー32の操作に
伴って作業変速アーム29が中立姿勢から高速変速姿勢
に揺動変姿した場合には、右側アーム部29bの下動に
伴って右側押圧ピン38が揺動リンク34を下方に押圧
するため、揺動リンク34が下方に揺動して連結ワイヤ
35を引き、それに伴って後進変速牽制機構が走行変速
機構の後進変速を牽制するようになっている。つまり、
作業変速アーム29が中立姿勢から何れの変速姿勢に揺
動変姿した場合でも、単一の連結ワイヤ35を介して後
進変速牽制機構に連結される揺動リンク34が下方に揺
動して走行変速機構の後進変速を牽制するようになって
いる。
勢である場合には、右側押圧ピン38が揺動リンク34
に接当するものの、揺動リンク34は、連結ワイヤ35
を引かない非後進牽制姿勢を維持するが、作業変速操作
レバー32の操作に伴って作業変速アーム29が中立姿
勢から低速変速姿勢に揺動変姿した場合には、左側アー
ム部29aの下動に伴って左側押圧ピン37が揺動リン
ク34を下方に押圧するため、揺動リンク34が下方に
揺動して連結ワイヤ35を引き、それに伴って前記後進
変速牽制機構が走行変速機構の後進変速を牽制するよう
になっている。一方、作業変速操作レバー32の操作に
伴って作業変速アーム29が中立姿勢から高速変速姿勢
に揺動変姿した場合には、右側アーム部29bの下動に
伴って右側押圧ピン38が揺動リンク34を下方に押圧
するため、揺動リンク34が下方に揺動して連結ワイヤ
35を引き、それに伴って後進変速牽制機構が走行変速
機構の後進変速を牽制するようになっている。つまり、
作業変速アーム29が中立姿勢から何れの変速姿勢に揺
動変姿した場合でも、単一の連結ワイヤ35を介して後
進変速牽制機構に連結される揺動リンク34が下方に揺
動して走行変速機構の後進変速を牽制するようになって
いる。
【0014】ところで、前記一対の押圧ピン37、38
のうち、左側の押圧ピン37は、揺動リンク34の基端
側を押圧する一方、右側の押圧ピン38は、揺動リンク
34の先端側を押圧するため、作業変速アーム29の揺
動に伴う各押圧ピン37、38の押圧ストロークを同一
に設定した場合には、揺動リンク34の揺動ストローク
にバラツキが生じる不都合がある。そのため、本実施形
態では、作業変速アーム29の揺動支点近傍に左側押圧
ピン37を突設して左側押圧ピン37の押圧ストローク
を小さくする一方、揺動支点の離間位置に右側押圧ピン
38を突設して右側押圧ピン38の押圧ストロークを大
きく確保しており、その結果、各押圧ピン37、38の
押圧に伴う揺動リンク34の揺動ストロークを略均一に
することができるようになっている。
のうち、左側の押圧ピン37は、揺動リンク34の基端
側を押圧する一方、右側の押圧ピン38は、揺動リンク
34の先端側を押圧するため、作業変速アーム29の揺
動に伴う各押圧ピン37、38の押圧ストロークを同一
に設定した場合には、揺動リンク34の揺動ストローク
にバラツキが生じる不都合がある。そのため、本実施形
態では、作業変速アーム29の揺動支点近傍に左側押圧
ピン37を突設して左側押圧ピン37の押圧ストローク
を小さくする一方、揺動支点の離間位置に右側押圧ピン
38を突設して右側押圧ピン38の押圧ストロークを大
きく確保しており、その結果、各押圧ピン37、38の
押圧に伴う揺動リンク34の揺動ストロークを略均一に
することができるようになっている。
【0015】叙述の如く構成されたものにおいて、中立
姿勢を介して複数の作業変速姿勢に揺動変姿する作業変
速アーム29を備えると共に、該作業変速アーム29の
各作業変速姿勢への変姿に連動して連結ワイヤ35を引
き作動し、該連結ワイヤ35の引き作動に基づいて走行
変速機構の後進変速を牽制するようにしたものである
が、作業変速アーム29が中立姿勢から何れの作業変速
姿勢に揺動変姿した場合でも、作業変速アーム29に振
り分け状に突設される押圧ピン37、38で同方向に押
圧される揺動アーム34を設けたため、該揺動アーム3
4を単一の連結ワイヤ35を介して後進変速牽制機構に
連結するだけで各作業変速状態における後進変速を牽制
できることになる。従って、複数の連結ワイヤ35を介
して作業変速アーム29と後進変速牽制機構とを連繋さ
せていた従来の如く、構造が複雑化する不都合を解消す
ることができる許りでなく、ワイヤ調整等のメンテナン
ス作業を簡略化できる利点がある。
姿勢を介して複数の作業変速姿勢に揺動変姿する作業変
速アーム29を備えると共に、該作業変速アーム29の
各作業変速姿勢への変姿に連動して連結ワイヤ35を引
き作動し、該連結ワイヤ35の引き作動に基づいて走行
変速機構の後進変速を牽制するようにしたものである
が、作業変速アーム29が中立姿勢から何れの作業変速
姿勢に揺動変姿した場合でも、作業変速アーム29に振
り分け状に突設される押圧ピン37、38で同方向に押
圧される揺動アーム34を設けたため、該揺動アーム3
4を単一の連結ワイヤ35を介して後進変速牽制機構に
連結するだけで各作業変速状態における後進変速を牽制
できることになる。従って、複数の連結ワイヤ35を介
して作業変速アーム29と後進変速牽制機構とを連繋さ
せていた従来の如く、構造が複雑化する不都合を解消す
ることができる許りでなく、ワイヤ調整等のメンテナン
ス作業を簡略化できる利点がある。
【0016】しかも、本実施形態では、作業変速アーム
29の揺動支点近傍に左側押圧ピン37を突設して左側
押圧ピン37の押圧ストロークを小さくする一方、揺動
支点の離間位置に右側押圧ピン38を突設して右側押圧
ピン38の押圧ストロークを大きく確保しているため、
各押圧ピン37、38の押圧に伴う揺動リンク34の揺
動ストロークを略均一にすることができ、その結果、揺
動リンク34の揺動ストロークにバラツキがある場合の
如く、後進変速牽制機構の作動が不安定になる等の不都
合を解消することができる許りでなく、ワイヤ調整をさ
らに簡略化することができる。
29の揺動支点近傍に左側押圧ピン37を突設して左側
押圧ピン37の押圧ストロークを小さくする一方、揺動
支点の離間位置に右側押圧ピン38を突設して右側押圧
ピン38の押圧ストロークを大きく確保しているため、
各押圧ピン37、38の押圧に伴う揺動リンク34の揺
動ストロークを略均一にすることができ、その結果、揺
動リンク34の揺動ストロークにバラツキがある場合の
如く、後進変速牽制機構の作動が不安定になる等の不都
合を解消することができる許りでなく、ワイヤ調整をさ
らに簡略化することができる。
【0017】尚、本発明は、前記実施形態に限定されな
いものであることは勿論であって、例えば揺動リンクの
取付位置、取付方向、支点位置等は、作業変速アームの
配置等に応じて適宜変更できることは言うまでもない。
また、前記実施形態では、ロータリ作業機を装着した小
型管理機を例にしているが、本発明は、各種の歩行型移
動農機で実施可能である。
いものであることは勿論であって、例えば揺動リンクの
取付位置、取付方向、支点位置等は、作業変速アームの
配置等に応じて適宜変更できることは言うまでもない。
また、前記実施形態では、ロータリ作業機を装着した小
型管理機を例にしているが、本発明は、各種の歩行型移
動農機で実施可能である。
【図1】歩行型管理機の側面図である。
【図2】作業機の要部側面図である。
【図3】同上要部背面図である。
【図4】同上要部平面図である。
1 走行機体 5 トランスミッションケース 9 走行変速操作レバー 10 後進牽制ロッド 11 作業機 15 ロータリケース 19 作業変速機構 27 回動軸 29 作業変速アーム 32 作業変速操作レバー 34 揺動リンク 35 連結ワイヤ 36 支点ピン 37 押圧ピン 38 押圧ピン
Claims (1)
- 【請求項1】 走行変速操作具の操作に応じて走行動力
を変速する走行変速機構と、該走行変速機構の後進変速
を牽制可能な後進変速牽制機構と、中立位置を介して複
数の作業変速位置に変速操作可能な作業変速操作具と、
該作業変速操作具の操作に応じて揺動する作業変速アー
ムと、該作業変速アームの揺動に応じて作業動力を変速
する作業変速機構とを備えると共に、前記作業変速アー
ムを後進変速牽制機構に連繋して作業動力伝動状態での
後進変速を牽制する歩行型移動農機において、前記作業
変速アームの並列位置に、揺動支点が作業変速アーム支
点に対して一側方に偏倚する揺動リンクを設けると共
に、該揺動リンクの先端部を連結部材を介して後進変速
牽制機構に連結し、さらに、作業変速アームの各作業変
速位置への揺動に伴って揺動リンクをそれぞれ同方向に
押圧する一対の押圧部を、作業変速アームの支点両側方
に振り分け状に形成した歩行型移動農機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11197497A JPH10287141A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 歩行型移動農機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11197497A JPH10287141A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 歩行型移動農機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10287141A true JPH10287141A (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=14574805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11197497A Pending JPH10287141A (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 歩行型移動農機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10287141A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008064150A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Kubota Corp | 歩行型作業機の変速操作構造 |
CN110520655A (zh) * | 2017-05-19 | 2019-11-29 | 普白荷亨利联合有限公司 | 用于机械化农具的变速箱和包括此类变速箱的机械化农具 |
-
1997
- 1997-04-14 JP JP11197497A patent/JPH10287141A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008064150A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Kubota Corp | 歩行型作業機の変速操作構造 |
JP4704983B2 (ja) * | 2006-09-05 | 2011-06-22 | 株式会社クボタ | 歩行型作業機の変速操作構造 |
CN110520655A (zh) * | 2017-05-19 | 2019-11-29 | 普白荷亨利联合有限公司 | 用于机械化农具的变速箱和包括此类变速箱的机械化农具 |
CN110520655B (zh) * | 2017-05-19 | 2021-05-07 | 普白荷亨利联合有限公司 | 用于机械化农具的变速箱和包括此类变速箱的机械化农具 |
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