JPH10286194A - 浴用タオルおよびその製造方法 - Google Patents

浴用タオルおよびその製造方法

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JPH10286194A
JPH10286194A JP17304397A JP17304397A JPH10286194A JP H10286194 A JPH10286194 A JP H10286194A JP 17304397 A JP17304397 A JP 17304397A JP 17304397 A JP17304397 A JP 17304397A JP H10286194 A JPH10286194 A JP H10286194A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の紗織用織機で製造でき、しかもよ
り一層ボリューム感があり、風合もより改良された使用
感の良い浴用タオルを提供する。 【解決手段】 大部分がからみ織からなり、からみ織は
紗織であり、紗織における緯糸は複数本の単糸を単糸の
撚方向と同方向に5〜15/インチの上撚をかけて撚合
せたものであり、織上り状態における地経糸およびから
み経糸の密度はそれぞれ2〜10本/インチであり、緯
糸密度は5〜15本/インチであり、織上り後の紗織に
水分が付与されて前記緯糸にループ状の縮みが発現され
ている浴用タオル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴用タオルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、浴用タオルは綿のパイル織物でで
きているものが広く使用されている。しかし、綿のタオ
ルでは皮膚の古くなった角質や皮脂、汚れを落したり、
皮膚を摩擦することによるマッサージ効果も殆ど得難
い。
【0003】このような点を考慮してマッサージ効果も
得られるような浴用タオルが種々市販されている。例え
ばポリエステルの編物にスポンジを編み込んだものや、
ナイロン等の合成繊維で凹凸をつけて織った垢落し用の
浴用タオルが市販されている。
【0004】また、実公昭59−32383号公報には
紡績糸を強撚に撚り合わせ、この強撚糸を網地とした浴
用タオルが開示されている。
【0005】また、実公昭63−43992号公報には
ウイリー加工をした紡績糸をラッシェル編みした垢すり
タオルが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、市販の摩擦用の
浴用タオルは、例えばナイロン製のものなどは硬くて、
強く擦り過ぎると肌を傷めることがあり、また、その材
質および織り方により手に持ったときの風合も良くな
い。また、スポンジを入れた浴用タオルはスポンジの部
分があまり強くないので、使用しているうちにその部分
だけ早く傷む虞がある。
【0007】また、先に述べた実公昭59−32383
号公報のような網地からなる浴用タオルでは製造にも手
間が掛り、また風合も良いものとならない。糸の捩りが
多く、交差部が多いため風合が良くない。また実公昭6
3−43992号公報のようなラッシェル機によるもの
もボリューム感がなく、肌触りや風合が適切なものとな
り難い。
【0008】上記従来の問題に対して、本願出願人は、
これを改良するために先に実用新案登録第252146
6号公報において、特殊なからみ織による浴用タオルを
提案した。この浴用タオルにおいては、からみ織は互い
に隣り合う経糸の組において地経糸に対するからみ糸の
交叉方向が反対となるような左右がらみのものとしてい
る。このような特殊な織り方により浴用タオルに必要な
ボリューム感を出すことに成功した。しかしながら、こ
のようなからみ織は従来からみ織機で使われている通常
の紗織りとは異なった織組織であるため、そのための特
別な糸通しが必要であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の紗織用
織機で製造でき、しかもより一層ボリューム感があり、
風合もより改良された使用感の良い浴用タオルを提供す
ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、浴用タ
オルの大部分がからみ織からなり、該からみ織は紗織で
あり、該紗織における緯糸は複数本の単糸を該単糸の撚
方向と同方向の上撚をかけて撚合せたものであり、織上
り状態における地経糸およびからみ経糸の密度はそれぞ
れ2〜10本/インチであり、緯糸密度は5〜15本/
インチであることを特徴とする浴用タオルにより前記目
的を達成した。
【0011】また、本発明によれば、浴用タオルの大部
分がからみ織からなり、該からみ織は紗織であり、該紗
織における緯糸は収縮性のないまたは低収縮性の糸と熱
または水分により収縮性を発現する糸とからなり、織上
り状態における地経糸およびからみ経糸の密度はそれぞ
れ2〜10本/インチであり、緯糸密度は5〜15本/
インチであることを特徴とする浴用タオルにより前記目
的を達成した。
【0012】なお、本発明において緯糸密度は1つの開
口に緯入れされた糸(1本または複数本)を緯糸1本と
して数えたものを言う。すなわち、紗織における経糸の
隣接する2つのからみ目の間に緯入れされた糸を緯糸密
度では緯糸1本として数える。
【0013】上記の浴用タオルの製造方法として、本発
明は、複数本の単糸を該単糸の撚方向と同方向の上撚を
かけて撚合せたものを紗織における緯糸として用い、織
上り状態における地経糸およびからみ経糸の密度がそれ
ぞれ2〜10本/インチ、緯糸密度が5〜15本/イン
チとなるようにして浴用タオルの大部分を紗織構造のか
らみ織に織上げることを特徴とする浴用タオルの製造方
法を提供する。
【0014】このようにして織上がったタオル生地に消
費者が入浴時に湯により水分を与えて緯糸を縮ませるこ
とができるが、製造時に水分を付与し緯糸にループ状縮
みを発現させてボリューム感の出た製品としても良い。
【0015】また、本発明の他の浴用タオルの製造方法
として、収縮性のないまたは低収縮性の糸と熱または水
分により収縮性を発現する糸とをからみ織における緯糸
として用い、織上り状態における地経糸およびからみ経
糸の密度がそれぞれ2〜10本/インチ、緯糸密度が5
〜15本/インチとなるようにして浴用タオルの大部分
を紗織構造のからみ織に織上げることを特徴とする浴用
タオルの製造方法を提供する。
【0016】このようにして織上がったタオル生地に消
費者が入浴時に湯により熱や水分を与えて緯糸を縮ませ
ることができるが、製造時に熱または水分を付与し緯糸
にループ状縮みを発現させてボリューム感の出た製品と
しても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基いて詳
細に説明する。本発明の浴用タオルにおいては皮膚を摩
擦しても浴用タオルが破け難くするために普通の綿製浴
用パイルタオルに使用する糸よりも太い糸を使用してい
る。しかも、このように太い糸を使用していても、タオ
ルを水で濡らしたときの重量を軽くするために、糸と糸
の間の空間を広くし、糸密度を低くすることにより水分
の含水量を少なくして、使用時(すなわちタオルをゆす
いだり、絞ったり、絞った後皮膚を摩擦したりする時)
にあまり重くならず、軽い感じで使える使い勝手のよい
ものとしている。
【0018】通常の織物は平行に配列された経糸と、こ
れに直角に交差する緯糸によって作られているものであ
るが、このような織物では糸密度を低くすると、経糸お
よび緯糸がズレ易くなってしまう。
【0019】このため、本発明における浴用タオルにお
いては、経糸と緯糸のズレを防止するためにからみ織を
採用し、そのタオルの大部分の面積を紗織構造のからみ
織とした。紗織の組織図を図1に示した。図1に示すよ
うに、紗織では経糸が2種類あり、1種類は地経糸1で
あり、他はからみ経糸2であり、これらの地経糸1本と
からみ経糸1本とが組となり、からみ経糸2は緯糸3の
1本毎にその位置を変えて地経糸1と交差して、緯糸3
と緯糸3の間にからみ目(交差)を作る。
【0020】本発明で用いる紗織は織物組織としては従
来から夏用着尺地やカーテンなどとして用いられている
紗と同じ織物組織であるが、このように従来使用されて
いる紗織をそのまま利用したのでは浴用タオルとしては
ボリューム感もなく、摩擦するのに適さない。
【0021】本発明におけるからみ織においては、通常
の着物などに使用する紗織とは異なって経糸および緯糸
の密度を極めて粗いものにしている。地経糸1およびか
らみ経糸2の密度は織上り状態でそれぞれ1インチ当り
2〜10本となるようにし、経糸1、2の太さが太いも
のは1インチ当りの密度を低く、細い経糸1、2を使用
する場合は密度を高くすることができる。このように地
経糸1とからみ糸2の密度を粗くすることにより、緯糸
3がからみ目とからみ目との間で経糸に保持されつつ隣
接する経糸と経糸との間で自由に動くことを可能とす
る。これにより緯糸の持っている風合などの表情を生か
すことができる。
【0022】一方、緯糸密度はインチ当り5本〜15本
である。この場合も細番手の方が糸密度を上げることが
できる。すなわち、糸の太さが太い場合は密度を粗く、
糸が細い場合は糸密度を高くするとよい。経糸密度(地
経糸1またはからみ経糸2の密度)と緯糸密度とは各糸
の太さにもよるが、地経糸1、からみ経糸2および緯糸
3の太さがほぼ同じである場合は緯糸密度の方を高くす
るとよい。
【0023】本発明では浴用タオルの大部分を紗織にし
ているが、耳や両端部は他の織物組織としてもよい。ま
た、同じ紗織でも耳の部分などでは経糸密度を変えて密
にすればよい。
【0024】本発明におけるふっくら感を出すための1
つの方法は、緯糸3として少なくとも2本の単糸を撚合
せたものを用いる。この場合、各単糸の持っている撚り
方向(例えばZ撚)は全て同方向とし、これら単糸を撚
合せるときの上撚も同方向(例えばZ撚)とする。この
ように単糸の撚り方向と撚合せるときの撚り方向とを同
じくすることにより、緯糸3に撚が強く入り込む。この
場合、上撚における撚りは1インチ当り5〜15回程度
である。このような糸密度によって紗織を織上げる。
【0025】このようにして織上がった紗に水分を付与
する。水分を付与するには湯通ししたり、水で濡らした
りすればよい。或は織上った生地を浸染することにより
行うこともできる。また、本発明のタオルが織上った状
態で販売される場合は、消費者が風呂で本発明のタオル
を使用すると、紗に水分を付与したことになる。
【0026】このように本発明の紗に水分を付与する
と、前述したように経糸となる地経糸1およびからみ経
糸2の密度が少ないために、緯糸3が自由に動くことが
できるので、図2に模式的に示したように緯糸3はルー
プを描いて縮み、ふんわりとした状態となる。すなわ
ち、図4(b)に見られるように緯糸3の2本の撚合せ
た単糸がばらけ、そして緯糸3に掛けられた上撚ため
に、ばらけた単糸にループが生じて縮んだ状態となる。
このような状態が前述した方法により得られる本発明の
タオルの最終的な状態である。
【0027】この縮みの状態は緯糸3における上撚の程
度、緯糸の太さ、緯糸の材質などによっても異なってく
る。
【0028】また、前述した方法に用いる糸の素材とし
ては、麻、綿、絹、セルロース系繊維、合成繊維を用い
ることができる。シャリ感を充分に持たせるには麻糸
や、経糸1、2に強撚糸を用いるとよい。また、経糸
1、2と緯糸3を同じ素材でもよいし、別素材のものを
組み合わせて使用してもよい。
【0029】糸の太さについては、地経糸1とからみ経
糸2はほぼ同程度の太さとすることが好ましい。緯糸3
は経糸1または2と同程度でもよい。緯糸3は経糸1ま
たは2に対する太さよりも上撚の影響の方が大であるの
で、経糸1、2よりも細くても、太くてもよい。
【0030】本発明におけるふっくら感を出すための別
の方法は、緯糸3として収縮性のないまたは低収縮性の
糸と熱または水分により収縮性を発現する糸とを用い
る。この場合、図5に示すように、1本以上の収縮性の
ないまたは低収縮性の糸31、32と熱または水分によ
り収縮性を発現する糸33とを甘撚で撚合せて1本の緯
糸3としてもよい。或は、図13に示した組織図のよう
に1本以上の収縮性のないまたは低収縮性の糸34だけ
を緯糸3としたり、熱または水分により収縮性を発現す
る糸33だけを緯糸3としたり、両方の糸34、33を
同一の開口において緯入れして緯糸3としてもよい。す
なわち、全ての開口において収縮性を発現する糸を緯入
れしなくても、緯糸の太さ、収縮性能などを適当なもの
とすることにより、熱または水分により収縮性を発現す
る糸を収縮させた際に十分に経糸密度を高くすることが
でき、従って、経糸の間隔を狭くすることができ、収縮
性のないまたは低収縮性の糸によってループを発生させ
ることができる。
【0031】収縮性のないまたは低収縮性の糸34と熱
または水分により収縮性を発現する糸33とを同一の開
口において緯入れする場合、両方の糸34、33を甘撚
(1インチ当たり0.5〜5回)で撚合せて1本の緯糸
とし、または両方の糸34、33を引揃えて1本の緯糸
として緯入れしてもよいし、或は経糸1、2が開口して
いる間に収縮性のないまたは低収縮性の糸34と熱また
は水分により収縮性を発現する糸33とをそれぞれ別個
に緯入れしてもよい。
【0032】この第2の方法において、前述した緯糸3
を用いて、織上り状態における地経糸およびからみ経糸
の密度がそれぞれ2〜15本/インチ、好ましくは2〜
10本/インチ、緯糸密度が3〜20本/インチ、好ま
しくは5〜15本/インチとなるようにして浴用タオル
の大部分を紗織構造のからみ織に織上げる。
【0033】熱により収縮性を発現する糸としては、例
えばポリウレタン弾性繊維(スパンデックス)があり、
このポリウレタン弾性繊維を織物とするのに容易なよう
に予め適度の伸張状態で熱セットを施したものを使用す
る。このような糸は東レ・デュポン株式会社の製品であ
るオペロン(登録商標)などとして市販されている。ま
た、熱により収縮性を発現する糸として潜在収縮性を有
する合成繊維が市販されている。例えば、東洋紡績株式
会社のエクスラン(登録商標、アクリル繊維)などがあ
る。
【0034】水分により収縮性を発現する糸として強撚
糸を使用できる。強撚の程度は、収縮が元の長さに対し
て10%以上になるように、好ましくは20%以上にな
るように糸の太さや糸の材質等により適宜選択する。例
えば、テンセル(登録商標、精製セルロース繊維)の2
0/2の場合、普通の織物に使用するのであれば1イン
チ当たり10回程度の撚であるが、本発明では1インチ
当たり18回以上の撚とすることが好ましい。
【0035】収縮性のないまたは低収縮性の糸の素材と
しては麻、綿、絹、セルロース系繊維、合成繊維を用い
ることができる。
【0036】織上がったタオル生地に熱または水分を付
与して、緯糸3において熱または水分により収縮性を発
現する糸33を収縮させる。熱または水分を付与するに
は湯通ししたり、生地を浸染することにより行うことが
できる。乾燥状態のタオル生地に熱を付与してもよい。
また、本発明のタオルが織上った状態で販売される場合
は、消費者が風呂で本発明のタオルを使用しても、タオ
ル生地に水分を付与したことになる。
【0037】このように熱または水分により収縮性を発
現する糸33を収縮させると、収縮した糸33により経
糸の間隔が制限されて、その間隔が狭まり、一方、収縮
性のないまたは低収縮性の糸31、32、34は余った
状態になる。この際、紗織であるため地経糸1とからみ
経糸2が交差しており、交差の箇所で上になる経糸は緯
糸の下を通り、交差の箇所で下になる経糸は緯糸の上を
通るため、余った状態で張力の低下した緯糸31、3
2、34は経糸1、2の力により上下に押され、ループ
を形成する。図1に示したように、からみ経糸2が地経
糸1の下を通って(下からみの場合)交差している場合
は、地経糸1は緯糸3を押上げ、からみ経糸2は緯糸3
を押下げるように作用する(なお、上からみの場合は地
経糸1とからみ経糸2が交差が逆であり、緯糸に作用す
る方向も逆になる)。このため、収縮性のないまたは低
収縮性の糸31、32、34はタオル生地の両面にルー
プを形成する。このような状態が前述した第2の方法に
より得られる本発明のタオルの最終的な状態である。
【0038】
【実施例】
〔実施例1〕地経糸、からみ糸および緯糸としてテンセ
ル(登録商標、精製セルロース繊維)を使用した。地経
糸およびからみ経糸は10番単糸を2本撚合せたもので
あり、この撚合せは通常の糸のようにもろ撚り状態とな
っている。これに対して緯糸はZ撚を持つ10番単糸を
2本Z方向に撚合せたものであり、上撚としては1イン
チ当り10回Z方向に撚りを入れた。そして図1に示す
ような紗織に織上げた。織機から上げた状態での耳部以
外の箇所での経糸密度は地経糸およびからみ経糸がそれ
ぞれ1インチ当り3本であり、緯糸密度は1インチ当り
10本であった。耳部の経糸密度は倍以上に密であっ
た。
【0039】この生地を湯通しする前のものが図3
(a)および図3(b)の写真に示したものである。な
お、図3(a)はタオルの耳部および中央部の一部を含
む約9.5cm平方の生地を撮影したものであり、図3
(b)は耳部の境目付近を拡大して写したものである。
【0040】湯通しした後のものが図4(a)および図
4(b)の写真に示した状態である。図4(a)および
図4(b)の写真に見られるように、湯通ししたものに
おいては経糸密度の粗い箇所では緯糸を構成する2本の
単糸がばらけて、各単糸はループ状に縮れている。また
緯糸は2段ずつ互に接近した状態となっている。耳部で
は経糸が密であるので、このような緯糸のループ状縮れ
は生じていない。
【0041】このように耳部以外は緯糸がループ状に縮
れて、ふっくらとした状態であり、感触も非常によい。
またソフトな風合であるにもかかわらず、浴用タオルと
して使用すると皮膚に対して適度の刺激があり、また石
けんの泡立ちもよかった。
【0042】〔実施例2〕地経糸、からみ糸および緯糸
における収縮性のない単糸としてテンセル(登録商標、
精製セルロース繊維)を使用した。地経糸およびからみ
経糸は10番単糸を2本撚合せたものであり、この撚合
せは通常の糸のようにもろ撚り状態となっている。緯糸
における収縮性のない単糸として10番単糸を2本用い
た。緯糸における熱により収縮性を発現する糸としてオ
ペロン(登録商標、ポリウレタン弾性繊維)の40番
(綿番手)を2本撚合わせた双糸を用いた。これらの緯
糸を構成する3本の糸を3回/インチの甘撚で撚合せ
て、からみ織における緯糸とした。そして図5に示すよ
うな紗織に織上げた。
【0043】織機から上げた状態での耳部以外の箇所で
の経糸密度は地経糸およびからみ経糸がそれぞれ1イン
チ当り3本であり、緯糸密度は1インチ当り10本であ
った。その後、この生地を沸水で湯通しした。図6は湯
通しした後のものの状態を模式的に示した組織図であ
る。また、湯通しした後の生地を図7(a)および図7
(b)の写真に示した。このように、湯通ししたもので
は、緯糸を構成する糸のうち1本が熱により収縮し、他
の2本の単糸はループを形成した。この浴用タオルはふ
っくらとした感触であり、適度のボリュームもあるが、
非常に軽量であった。またソフトな風合であるにもかか
わらず、浴用タオルとして使用すると皮膚に対して適度
の刺激があり、また石けんの泡立ちもよかった。 〔実施例3〕地経糸、からみ糸および緯糸における収縮
性のない糸としてテンセル(登録商標、精製セルロース
繊維)を使用した。地経糸およびからみ経糸はテンセル
の10番単糸を2本撚合わせたものであり、この撚合せ
は通常の糸のようにもろ撚り状態となっている。緯糸に
おける収縮性のない糸としてはテンセルの10番単糸を
2本用いた。また、緯糸における熱により収縮性を発現
する糸として東洋紡績株式会社のエクスラン(登録商
標、潜在収縮性を有するアクリル繊維)の1/28番手
のもの(共通式番手で28番の単糸)を用いた。これら
の収縮性のない糸と収縮性を発現する糸とを甘撚(3回
/インチ)で撚合せて、からみ糸における緯糸とした。
そして図5に示すような紗織に仕上げた。
【0044】織機から上げた状態での耳部以外の箇所で
の経糸密度は地経糸およびからみ経糸がそれぞれ1イン
チ当り3.5本であり、緯糸密度は1インチ当り11本
であった。その後、この生地を沸水で湯通しした。この
生地を湯通しする前のものが図8(a)および図8
(b)の写真に示したものである。なお、図8(a)は
タオルの耳部および中央部の一部を含む生地を撮影した
ものであり、図8(b)は中央部を拡大して写したもの
である。
【0045】湯通しした後のものは図9(a)および図
9(b)の写真に示した状態であった。なお、図9
(a)はタオルの耳部および中央部の一部を含む生地を
撮影したものであり、図9(b)は中央部を拡大して写
したものである。図9(a)および図9(b)の写真に
見られるように、湯通ししたものにおいては緯糸を構成
する糸のうち1本が熱により収縮し、他の2本の糸はル
ープを形成した。湯通しした後の経糸密度は1インチ当
り6本となっていた。すなわち、熱により収縮性を発現
する糸が収縮したために経糸間の間隔が狭くなってい
る。そして収縮しない糸は余った状態であり、からみ目
を形成している経糸の影響により余った収縮しない糸は
生地の表裏にループを描いて突出している状態となって
いた。また緯糸密度の方は1インチ当り約11本であ
り、湯通しする前とそれほどは変化していなかった。
【0046】この浴用タオルは緯糸および経糸の本数が
少ないので非常にふんわりしており、適度のボリューム
もあるが、非常に軽量であった。
【0047】〔実施例4〕地経糸、からみ糸および緯糸
における収縮性のない単糸としてテンセル(登録商標、
精製セルロース繊維)を使用した。地経糸およびからみ
経糸は10番単糸を2本撚合せたものであり、この撚合
せは通常の糸のようにもろ撚状態となっている。緯糸に
おける収縮性のない単糸として20番単糸を3本用い
た。緯糸における水分により収縮性を発現する糸として
テンセル(登録商標、精製セルロース繊維)の20/2
(20番単糸を2本撚合せたもの)を使用した。この糸
は双糸とする際に1インチ当たり20回の撚をかけ、強
撚糸とした。これらの収縮性のない糸3本と水分により
収縮性を発現する糸1本とを0.5回/インチの非常に
甘撚で撚合せて、からみ織における緯糸とした。そして
図5に示すような紗織に織上げた。
【0048】織機から上げた状態での耳部以外の箇所で
の経糸密度は地経糸およびからみ経糸がそれぞれ1イン
チ当り3本であり、緯糸密度は1インチ当り9本であっ
た。この生地に水分を付与する前のものを図10(a)
および図10(b)の写真に示した。なお、図10
(a)はタオルの耳部および中央部の一部を含む生地を
撮影したものであり、図10(b)は中央部を拡大して
写したものである。
【0049】その後、このタオルを風呂で使用し、その
まま自然乾燥した後のものを図11(a)および図11
(b)の写真に示した。また、このタオルを風呂で使用
し、乾燥機で乾燥したものを図12(a)および図12
(b)の写真に示した。なお、図10(a)、図11
(a)および図12(a)はタオルの耳部および中央部
の一部を含む生地を撮影したものであり、図10
(b)、図11(b)および図12(b)は中央部を拡
大して写したものである。自然乾燥した後の経糸密度は
1インチ当り5.5本となっており、乾燥機で乾燥した
後の経糸密度は1インチ当り6本となっており、乾燥機
を用いて乾燥すると水分により収縮する糸の収縮が大き
かった。なお、乾燥機で乾燥した後のタオルを再び湯に
風呂で使用して自然乾燥すると、図11(a)、(b)
の状態となった。
【0050】この実施例では、図11(b)および図1
2(b)に見られるように、収縮性のない糸がループを
形成しているだけではなく、水分により収縮性を発現す
る糸も経糸の影響により直線状というよりは上下に緩く
少し浮き出した状態となって浅いループを描いており、
図4(b)に示した第1実施例のような隙間がなく、生
地全体にほぼ一様にループがある。この浴用タオルは非
常にふっくらとした、ソフトな感触であり、適度のボリ
ュームもあるが、非常に軽量であった。浴用タオルとし
て使用すると肌ざわりが良く、石けんの泡立ちもよかっ
た。 〔実施例5〕経糸としては前述した実施例と同様に、収
縮性のない単糸としてテンセルの10番を2本撚合せた
双糸を使用している。緯糸としては収縮性のない糸とし
て麻の40/3(40番手の単糸を3本撚合せた三子
糸)を用いた。また緯糸による熱により収縮性を発現す
る糸として先の実施例と同様にアクリル系、潜在収縮性
を有するアクリル繊維1/10(共通式番手で10番手
の単糸)を用いた。そしてこの実施例では図14に示す
ような紗組織構造とした。図14に示した組織図におい
ては、収縮性のないまたは低収縮性の糸34を全ての開
口で緯入れしているが、収縮性を発現する糸33は3回
の開口毎に1回緯入れしている。前述した糸を用いて図
14の組織図に従ってタオル生地を織上げた。なお、1
つの開口で収縮性のない糸と収縮性を発現する糸とを同
一開口に通すには予め両者を非常に甘撚で撚合せてお
き、1本の緯糸として開口に1回で挿入してもよいし、
あるいは経糸の開口させた状態のまま収縮性のない糸と
収縮性を発現する糸とを別々に緯入れしてもよい。
【0051】織機から上げた状態の経糸密度は地経糸お
よびからみ経糸がそれぞれ1インチ当り4本であり、緯
糸密度はインチ当り9本であった(なお、緯糸密度とし
ては1つの開口に収縮性のある糸と収縮性のない糸との
2本が通されているものも両方併せて緯糸1本として換
算している)。この生地を湯通しする前のものが図16
(a)および図16(b)の写真に示したものである。
図16(b)のものは図16(a)のものを拡大して写
したものである。この生地をその後湯通しした。湯通し
した状態を模式的に表したものが図15である。そして
図17(a)および図17(b)は湯通しした後のもの
の写真を示しており、図17(b)は図17(a)のも
のを拡大して写した写真である。湯通しした後の経糸密
度は1インチ当り6本であり、経糸の間隔が狭まってい
る。緯糸密度は1インチ当りほぼ9本であり、湯通し前
とほとんど変化がなかった。
【0052】この生地においては収縮性のない糸が三子
糸であるが、この三子糸は普通に撚が掛けられているも
のであるので、湯通しした後は三子糸の撚が弛んだ状態
で、生地の表裏にループが生じている。この生地は麻の
感触でざっくりとした風合であり、天然のヘチマのよう
な感触が得られた。浴用タオルとして、しゃっきりとし
た感じがして風合がよかった。 〔実施例6〕地経糸およびからみ経糸としてテンセルの
10番を2本撚合わせ双糸したものを用いた。緯糸とし
ては熱により収縮性を発現する糸とし、潜在捲縮性を有
するアクリル繊維の1/10を用いた。また、収縮性の
少ない糸として麻の60/3(60番手を3本撚合わせ
たもの)を用いた。そしてこれを先の図14に示したよ
うな紗織の組織図に基いて織上げた。湯通しする前の地
経糸およびからみ経糸の密度はそれぞれ1インチ当り4
本であり、緯糸密度は1インチ当り10本であった。こ
の生地を湯通しして収縮性を有する糸を収縮させた。こ
れにより経糸密度は1インチ当り7本となり、緯糸密度
は1インチ当り10本であった。
【0053】湯通しする前のものの写真を図18
(a)、(b)に示し、湯通しした後のものの写真を図
19(a)、(b)に示した。なお、図18(a)およ
び図19(a)はタオルの耳部および中央部の一部を含
む生地を撮影したものであり、図18(b)および図1
9(b)は中央部を拡大して写したものである。
【0054】この生地では収縮しない緯糸が比較的細い
ため、感触としては収縮した糸の感触が影響があり、少
し硬い感じがする。収縮しない細い糸は細かなループを
描いているが、この糸が麻であるために、収縮した糸の
感触と合わさって、生地全体の手触りとしては硬い感じ
がし、例えば垢擦りなどに適している。
【0055】
【発明の効果】本発明の浴用タオルは軽量であり、しか
もふっくらとした感じがあり、浴用タオルとして使用し
易い。また、本発明の浴用タオルは緯糸によりループ状
の縮みが生じてふっくらとしているとともに経糸がから
み織りとなっているため適度な硬さがあり、皮膚を摩擦
するのに適した硬さがあり、感触が非常によい。本発明
の浴用タオルはボリュームがあって、石鹸の泡立ちがよ
い。また、糸密度が小さく、目が粗いので、使用後乾燥
する場合も早く乾燥する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例で使用する紗織を示す組織
図である。
【図2】本発明の第1実施例の浴用タオルに水分を付与
した状態を模式的に示す組織図である。
【図3】織上がった状態の本発明の第1実施例の浴用タ
オルの写真であり、(a)は織上がった状態を示し、
(b)はその一部分を拡大したものである。
【図4】湯通しした後の本発明の浴用タオルの写真であ
り、(a)は湯通しした状態を示し、(b)はその一部
分を拡大したものである。
【図5】本発明の第2実施例における紗織を示す組織図
である。
【図6】本発明の第2実施例の浴用タオルに熱を付与し
た状態を模式的に示す組織図である。
【図7】湯通しした後の本発明の第2実施例の浴用タオ
ルの写真であり、(a)は湯通しした状態を示し、
(b)はその一部分を拡大したものである。
【図8】織上がった状態の本発明の第3実施例の浴用タ
オルの写真であり、(a)は織上がった状態を示し、
(b)はその一部分を拡大したものである。
【図9】湯通しした後の本発明の第3実施例の浴用タオ
ルの写真であり、(a)は湯通しした状態を示し、
(b)はその一部分を拡大したものである。
【図10】織上がった状態の本発明の第4実施例の浴用
タオルの写真であり、(a)は織上がった状態を示し、
(b)はその一部分を拡大したものである。
【図11】水分を付与した後、自然乾燥した本発明の第
4実施例の浴用タオルの写真であり、(a)は水分を付
与した後、自然乾燥したものの状態を示し、(b)はそ
の一部分を拡大したものである。
【図12】水分を付与した後、乾燥機で乾燥した本発明
の第4実施例の浴用タオルの写真であり、(a)は水分
を付与した後、乾燥機で乾燥したものの状態を示し、
(b)はその一部分を拡大したものである。
【図13】本発明の紗織における緯糸の使い方を異なら
せた別の組織図である。
【図14】本発明の紗織における緯糸の使い方を異なら
せた更に別の組織図である。
【図15】図14に示した組織の浴用タオルに熱または
水分を付与した状態を模式的に示す組織図である。
【図16】織上がった状態の本発明の第5実施例の浴用
タオルの写真であり、(a)は織上がった状態を示し、
(b)はその一部分を拡大したものである。
【図17】湯通しした後の本発明の第5実施例の浴用タ
オルの写真であり、(a)は湯通しした状態を示し、
(b)はその一部分を拡大したものである。
【図18】織上がった状態の本発明の第6実施例の浴用
タオルの写真であり、(a)は織上がった状態を示し、
(b)はその一部分を拡大したものである。
【図19】湯通しした後の本発明の第6実施例の浴用タ
オルの写真であり、(a)は湯通しした状態を示し、
(b)はその一部分を拡大したものである。
【符号の説明】
1 地経糸 2 からみ経糸 3 緯糸 31 収縮性のない或は収縮性が少ない糸 32 収縮性のない或は収縮性が少ない糸 33 熱により収縮性を発現する糸 34 収縮性のない或は収縮性が少ない糸

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴用タオルの大部分がからみ織からな
    り、該からみ織は紗織であり、該紗織における緯糸は複
    数本の単糸を該単糸の撚方向と同方向の上撚をかけて撚
    合せたものであり、織上り状態における地経糸およびか
    らみ経糸の密度はそれぞれ2〜10本/インチであり、
    緯糸密度は5〜15本/インチであることを特徴とする
    浴用タオル。
  2. 【請求項2】 浴用タオルの大部分がからみ織からな
    り、該からみ織は紗織であり、該紗織における緯糸は複
    数本の単糸を該単糸の撚方向と同方向の上撚をかけて撚
    合せたものであり、織上り状態における地経糸およびか
    らみ経糸の密度はそれぞれ2〜10本/インチであり、
    緯糸密度は5〜15本/インチであり、織上り後の該紗
    織に水分が付与されて前記緯糸にループ状の縮みが発現
    されていることを特徴とする浴用タオル。
  3. 【請求項3】 前記緯糸における上撚が5〜15/イン
    チであることを特徴とする請求項1または2記載の浴用
    タオル。
  4. 【請求項4】 浴用タオルの大部分がからみ織からな
    り、該からみ織は紗織であり、該紗織における緯糸は収
    縮性のないまたは低収縮性の糸と熱または水分により収
    縮性を発現する糸とからなり、織上り状態における地経
    糸およびからみ経糸の密度はそれぞれ2〜10本/イン
    チであり、緯糸密度は5〜15本/インチであることを
    特徴とする浴用タオル。
  5. 【請求項5】 浴用タオルの大部分がからみ織からな
    り、該からみ織は紗織であり、該紗織における緯糸は収
    縮性のないまたは低収縮性の糸と熱または水分により収
    縮性を発現する糸とからなり、織上り状態における地経
    糸およびからみ経糸の密度はそれぞれ2〜10本/イン
    チであり、緯糸密度は5〜15本/インチであり、織上
    り後の該紗織に熱または水分が付与されて前記緯糸にお
    いて熱または水分により収縮性を発現する糸が収縮し、
    前記収縮性のないまたは低収縮性の糸がループ状の縮み
    を形成していることを特徴とする浴用タオル。
  6. 【請求項6】 前記熱または水分により収縮性を発現す
    る糸はからみ織において各開口毎または複数回の開口に
    1回、緯入れされた状態であることを特徴とする請求項
    4または5記載の浴用タオル。
  7. 【請求項7】 浴用タオルの大部分がからみ織からな
    り、該からみ織は紗織であり、該紗織における緯糸は少
    なくとも2本の収縮性のないまたは低収縮性の糸と熱ま
    たは水分により収縮性を発現する糸とを甘撚で撚合せた
    ものであり、織上り状態における地経糸およびからみ経
    糸の密度はそれぞれ2〜10本/インチであり、緯糸密
    度は5〜15本/インチであることを特徴とする浴用タ
    オル。
  8. 【請求項8】 浴用タオルの大部分がからみ織からな
    り、該からみ織は紗織であり、該紗織における緯糸は少
    なくとも2本の収縮性のないまたは低収縮性の糸と熱ま
    たは水分により収縮性を発現する糸とを甘撚で撚合せた
    ものであり、織上り状態における地経糸およびからみ経
    糸の密度はそれぞれ2〜10本/インチであり、緯糸密
    度は5〜15本/インチであり、織上り後の該紗織に熱
    または水分が付与されて前記緯糸において熱または水分
    により収縮性を発現する糸が収縮し、前記収縮性のない
    または低収縮性の糸がループ状の縮みを形成しているこ
    とを特徴とする浴用タオル。
  9. 【請求項9】 複数本の単糸を該単糸の撚方向と同方向
    の上撚をかけて撚合せたものを紗織における緯糸として
    用い、織上り状態における地経糸およびからみ経糸の密
    度がそれぞれ2〜10本/インチ、緯糸密度が5〜15
    本/インチとなるようにして浴用タオルの大部分を紗織
    構造のからみ織に織上げることを特徴とする浴用タオル
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記織上がったタオル生地に水分を付
    与して、前記緯糸にループ状縮みを発現させることを特
    徴とする請求項9記載の浴用タオルの製造方法。
  11. 【請求項11】 収縮性のないまたは低収縮性の糸と熱
    または水分により収縮性を発現する糸とをからみ織にお
    ける緯糸として用い、織上り状態における地経糸および
    からみ経糸の密度がそれぞれ2〜10本/インチ、緯糸
    密度が5〜15本/インチとなるようにして浴用タオル
    の大部分を紗織構造のからみ織に織上げることを特徴と
    する浴用タオルの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記熱または水分により収縮性を発現
    する糸を各開口毎に緯入れすることを特徴とする請求項
    11記載の浴用タオルの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記熱または水分により収縮性を発現
    する糸を複数回の開口において前記開口の回数よりも少
    ない回数しか緯入れしないことを特徴とする請求項11
    記載の浴用タオルの製造方法。
  14. 【請求項14】 少なくとも2本の収縮性のないまたは
    低収縮性の糸と熱または水分により収縮性を発現する糸
    とを甘撚で撚合せたものを紗織における緯糸として用
    い、織上り状態における地経糸およびからみ経糸の密度
    がそれぞれ2〜10本/インチ、緯糸密度が5〜15本
    /インチとなるようにして浴用タオルの大部分を紗織構
    造のからみ織に織上げることを特徴とする浴用タオルの
    製造方法。
  15. 【請求項15】 前記織上がったタオル生地に熱または
    水分を付与して、前記緯糸において熱または水分により
    収縮性を発現する糸を収縮させ、前記収縮性のないまた
    は低収縮性の糸にループ状の縮みを形成させることを特
    徴とする請求項11から14のいずれか1項に記載の浴
    用タオルの製造方法。
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JP2008522682A (ja) * 2004-12-13 2008-07-03 ローマン ウント ラウシェル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンデイトゲゼルシャフト 支持包帯を製造するための材料
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