JPH10285338A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH10285338A
JPH10285338A JP9089767A JP8976797A JPH10285338A JP H10285338 A JPH10285338 A JP H10285338A JP 9089767 A JP9089767 A JP 9089767A JP 8976797 A JP8976797 A JP 8976797A JP H10285338 A JPH10285338 A JP H10285338A
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Seiichiro Satomura
誠一郎 里村
Tsutomu Takayama
勉 高山
Junichi Kishimoto
順一 岸本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャナの原稿照明用蛍光灯の点灯開始時に
おける光量の立ち上げを短時間で行うと共に、立ち上げ
後は光量を安定に制御する。 【解決手段】 原稿224は蛍光灯201で照明されC
CDラインセンサ225でライン走査により読み取られ
る。蛍光灯201の光量は光量センサ204で検出さ
れ、その検出値はコンパレータ207で所望光量とライ
ン走査と同期して比較される。調光ロジック回路217
は比較結果に応じたPWM信号を作り、これに応じてイ
ンバータ212は蛍光灯201の光量を制御する。蛍光
灯201の点灯開始後の所定時間は、調光ロジック回路
217のアップダウンカウンタ210は通常時の例えば
16倍の速さでカウントすることにより短時間で所望光
量に収束させる。その後、カウント速度を1/16にす
ることにより、外乱に影響されず安定した制御が行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等で用いら
れ、原稿の画像を読み取る画像読み取り装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機における原稿読み取り用光
源の蛍光灯の断面図を図8に、側面図を図9に示す。図
9において、ガラス管801の中には水銀ガスおよび希
ガス901が、ガラス管801両端の口金902によっ
て封入されている。さらにガラス管801の両端には、
電子放射物質を塗布したタングステンコイルの電極90
3があり、電極はステム904によって支持されてい
る。口金902には電流を供給するための導電部905
が設けられている。また図8のように、ガラス管801
の内側には、ガラス管内部で発生した光を反射する反射
膜804が塗布され、そのさらに内側には蛍光体803
が塗布されている。ガラス管801側面のアパーチャ部
805には、反射膜804あるいは蛍光体803は塗布
されていないので、アパーチャ部805では光は透過す
る。
【0003】この蛍光ランプを点灯すると、電極903
から放出された電子が水銀電子に衝突し、水銀電子は励
起されて紫外線を放射する。この紫外線が放電管内壁の
蛍光体803によってその蛍光体特有の波長の可視光に
変換される。ガラス管801内部で発生した光は、反射
膜804で反射されアパーチャ部805から出射され
る。この反射膜804とアパーチャ部805の働きによ
って、図8の矢印方向に強い光が出力される。
【0004】この蛍光ランプを使用した画像読み取り装
置の光学系を図10に示す。図10において、ガラス管
801のアパーチャ部805から出射された光は、集光
ミラー1001、1002で反射して、プラテンガラス
1003上の原稿1004の読み取りライン1005付
近に照射される。原稿の読み取りライン1005から出
た光は、ミラー1006、1007、1008、および
レンズ1009によってCCDイメージセンサ1010
に導かれる。ガラス管801の背面から出た光が直接原
稿1004に照射されないように、遮光板1011が設
けられている。ガラス管801、集光ミラー1001、
1002、遮光板1011はひとつのスキャナユニット
1012として原稿面を移動する。またスキャナユニッ
ト1012の移動に合わせてミラー1007、1008
はCCDイメージセンサ1010までの光路が一定に保
たれるように移動する。
【0005】画像読み取り装置の光源すなわち蛍光ラン
プの光量は前述のとおり管内の励起された水銀原子から
放射される紫外線の量に依存する。蛍光ランプ光量は蛍
光ランプに投入された電力と発光効率との積で表わされ
るものと考えられる。すると発光効率は、水銀原子密度
が低くなると電子が衝突して励起される原子の数も少な
くなるので減少し、逆に水銀原子密度が大きくなると光
子の再吸収される確率が増えるためにやはり減少する。
従って、発光効率が最大になる水銀蒸気圧が存在するこ
とになる。また、水銀蒸気圧は管内部の温度の最も低い
部分の温度(最冷部温度)に依存する。つまり発光効率
の最大となる最冷部温度が存在する。
【0006】図11のグラフに蛍光ランプの最冷部温度
あるいは水銀蒸気圧と発光効率との関係を示す。発光効
率が最大となる水銀蒸気圧は管の内径によって異なり、
例えば管内径が15mmの場合には発光効率が最大とな
水銀蒸気圧は約1パスカル、その時の最冷部温度は約4
4℃程度と言われている。通常照明用蛍光ランプは使用
環境温度例えば25℃において点灯した時に、自身の発
熱と放熱により熱安定状態に達した時の最冷部温度(通
常は管両端内部の温度)が前述の最適最冷部温度となる
ように設計されている。
【0007】図12は蛍光ランプの光量制御回路のブロ
ック図、図13は蛍光ランプの周辺図である。図13に
おいて、蛍光ランプ1206はソケット1301によっ
て支持されており、ソケット1301上のピンから電流
が供給されている。蛍光ランプ1206は必要方向にア
パーチャ部805(光学的開口部)が設けられており、
図13では矢印方向に強い光が出力され、その逆方向に
は相対的に弱い光が出力される。
【0008】蛍光ランプ1206の光量を測定するため
に、蛍光ランプ光量センサ1201が設けられている。
この光量センサ1201はフォトダイオード等が使用さ
れ、蛍光ランプ光量に比例した電流を出力する。蛍光ラ
ンプ1206は、蛍光ランプ光量センサ1201で得ら
れた光量測定値をフィードバックして、光量が一定とな
るように制御されている。
【0009】図7(a)(b)(c)は図12の光量制
御回路の動作を説明するためのタイミング図である。図
7(a)は光量が適正な時、図7(b)は光量が小さい
ので電流値を大きくした時、図7(c)は光量が大きい
ので電流値を小さくした時を示す。
【0010】図12において、光量センサ1201から
出力された光量信号はアンプ1202で電圧値に変換さ
れ増幅される。コンパレータ1203は観測された光量
相当の電圧と所望光量値とを比較しその結果を出力す
る。光量コントローラ1204はパルス幅変調(PW
M)信号を出力する。このパルス幅変調信号は、図7に
示すように同期(SYNC)信号に位相同期して、観測
された光量が所望光量よりも大きい時はデューティが小
さくなり、観測された光量が所望光量よりも小さい時は
デューティが大きくなるように制御される。
【0011】インバータ1205は入力されるパルス幅
変調信号が“H”レベルの時に、パルス幅変調信号より
も十分に高い周波数(一般的には10倍〜100倍程
度)で蛍光ランプに交流電流即ちランプ電流を供給して
点灯し、“L”レベルの時はランプ電流を遮断して消灯
するように制御される。この点灯/消灯がパルス幅変調
信号の周期に従って繰り返される。パルス幅変調信号の
周波数は蛍光ランプの点灯消灯の光学的応答周波数より
も大きい。つまり電気的にはパルス幅変調信号の周期に
従って点灯/消灯が繰り返されるが、見かけ上はそれを
平均した電流値に相当する一定の光量で点灯しているよ
うに見える。以上のようにして蛍光ランプ1206は点
灯、消灯のサイクルのデューティを制御されることによ
って、光量が一定となるように制御される。
【0012】蛍光ランプの光量は、管電流のON−OF
Fに伴って図7のように変動する。電流が流れない期間
には、蛍光体の残光性によってある程度の発光はあるも
のの、光量は小さくなる。但し、蛍光灯によっては、こ
の光量変動幅は小さくて、画像読み取り上問題ない場合
もある。
【0013】一方、CCDのような画像読み取り素子
は、SYNC信号の1周期、つまり1主走査の期間の間
中、読み取った画像情報を電荷として蓄積する。つま
り、CCDの出力は、1主走査期間の光量を積分した大
きさの出力値となる。
【0014】従って、蛍光灯の点滅とCCDの走査が同
期していないと、その周波数差分の出力値変動が生じる
が、蛍光灯の点滅とCCDの走査が同一周期で、同期し
ていれば、一定したCCD出力値が得られる。
【0015】図6に蛍光ランプの経年劣化特性を示す。
蛍光ランプの発光効率は、蛍光体の劣化のために点灯累
積時間が増すに従って低下する。図6の横軸で示される
ように、点灯時の電力と点灯時間との積の累積値に対応
して光量が劣化する。画像読み取り装置で必要な光量は
一定なので、劣化後も光量が一定になるように、前述の
光量センサを用いた光量制御手段で制御する。例えば実
使用光量を初期ランプ光量の半分に設定すると、フル点
灯時の光量が半分に劣化するまで使用できて、そこでラ
ンプ交換ということになる。光量は電流値におよそ比較
するので、図6の場合には初期ランプ時の電流値は、ラ
ンプ交換時の電流値の約半分ということになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】蛍光ランプは劣化が進
んで寿命末期になると、点灯開始時に光量の立ち上がり
が遅くなる。それは特に環境温度が低い時に顕著にな
る。光量の立ち上がりが遅いと画像読み取り装置の処理
速度に悪影響を及ぼすので、点灯開始直後は短い時間で
所望光量に達するように管電流値を制御すべきである。
一方、所望光量に達した後には、光量が変動すると画像
読み取り品質が悪くなるので、多少の外乱に影響されな
いような安定した制御を行うべきである。
【0017】従って、本発明は上記の課題を解決するた
めになされたもので、光量立ち上げを短い時間で行うと
共に、立ち上げ後は安定した光量制御を行うことができ
る画像読み取り装置を得ることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明において
は、原稿に照射する光を発生する光源手段と、上記光源
手段の光量を検出する光量検出手段と、上記検出された
光量と所望光量とを比較する比較手段と、上記比較手段
の出力を量子化し所定タイミングごとにディジタルの出
力値を発生し、この出力値により上記光源手段の光量を
制御する光量制御手段と、上記光量制御手段の出力量子
化レベル数を変更する変更手段と、上記原稿からの光を
読み取り、画像信号を出力する読み取り手段とを設けて
いる。
【0019】請求項3の発明においては、原稿に照射す
る光を発生する光源手段と、上記原稿からの光をライン
走査して読み取り、画像信号を出力する読み取り手段
と、上記光源手段の光量を検出する光量検出手段と、上
記ライン走査に同期して上記検出された光量と所望光量
とを比較する比較手段と、上記比較手段の出力に応じた
出力値を発生し、この出力値により上記光源手段の光量
を制御する光量制御手段とを設けている。
【0020】請求項4の発明においては、原稿に照射す
る光を発生する光源手段と、上記光源手段の光量を制御
するための制御信号を入力する光源電源手段と、上記光
源手段の光量を検出する光量検出手段と、上記光源電源
手段による光量制御の最短周期と同一周期で、上記原稿
からの光をライン走査して読み取り、画像信号を出力す
る読み取り手段と、上記ライン走査に同期しかつ1回の
ライン走査に対して上記光量検出手段による1回の光量
検出で検出された光量と所望光量とを比較する比較手段
と、上記比較手段の出力に応じた出力値を発生し、この
出力値を上記制御信号とする光量制御手段とを設けてい
る。
【0021】請求項5の発明においては、原稿に照射す
る光を発生する光源手段と、上記光源手段の光量を検出
する光量検出手段と、上記検出された光量と所望光量と
を比較する比較手段と、上記光源手段の光量制御値を保
持する保持手段と、上記比較手段の出力に応じて上記保
持手段の保持する光量制御値を変更する変更手段と、保
持された光量制御値に応じて上記光源手段の光量を制御
する光量制御手段と、上記光源手段の点灯開始時に上記
検出された光量が所定光量に達したことを検出し、この
検出に基づいて上記保持手段に所定値をプリセットする
プリセット手段と、上記原稿からの光を読み取り、画像
信号を出力する読み取り手段とを設けている。
【0022】
【発明の実施の形態】図1に本発明による画像読み取り
装置の実施の形態を示す。図1において、ミラー台20
5上の蛍光灯201の光量を蛍光灯の近くに配置した光
量センサ基板204上のフォトダイオード202によっ
て検出する。その光量信号はプリアンプ203で微小電
流信号から電圧信号に変換されてアンプ206に入力さ
れる。アンプ206は付随する可変抵抗器218によっ
て、光量信号を適正な電圧に調整し、コンパレータ20
7の比較入力に送る。
【0023】CPU208はコンパレータ207の光量
基準信号の指定値を得るための基準電源219、220
をスイッチ221で切り替えてコンパレータ207のも
う一方の比較入力に送る。この切り替えは、例えば読み
取り画像の反射率が特に高い時に光量を特別に落とす場
合に切り替えるための手段であり、読み取り光量が一定
値でよければこの切り替えは必要はない。コンパレータ
207は上記光量基準信号をアンプ206からの光量信
号と比較し、比較結果をフリップフロップ209に出力
する。
【0024】調光ロジック回路217はゲートアレイ等
で構成され、その中のフリップフロップ209はSYN
C信号に同期してコンパレータ207からの光量比較信
号を出力する。このSYNC信号は、後述するCCDラ
インセンサによるライン走査を行うための信号である。
アップダウンカウンタ210は光量比較信号の結果に従
って、光量が光量基準信号に満たない時にはカウンタの
値を所定値増加させ、光量が光量基準信号以上の時には
カウンタの値を所定値減少させる。ここで増加あるいは
減少させる所定値は通常時は±1であり、点灯初期時に
は例えば±16とする。
【0025】ダウンカウンタ211はアップダウンカウ
ンタ210の値を、SYNC信号に同期してロードし、
所定クロックでダウンカウントする。ロードしてからキ
ャリーが出るまでの期間は出力PWM信号はハイレベル
となり、それ以外の期間はロウレベルとなる。また、C
PU208はアップダウンカウンタ210の値を随時読
み取ることができる。
【0026】調光ロジック回路217には、点灯前の蛍
光灯電極予熱の制御信号を作る予熱制御回路222も含
まれる。インバータ212は蛍光灯点灯前には予熱制御
信号に従って蛍光灯201の電極を予熱し、その後にP
WM信号に従って点灯する。蛍光灯201は、PWM信
号がハイレベルの期間だけ点灯し、ロウレベルの期間は
消灯する。
【0027】蛍光灯201には、点灯前の温度を所定値
に保持するためのヒータ213が装着される場合があ
る。ヒータ213にはさらに温度検出のためのサーミス
タ214が装着され、サーミスタ214の検出温度が所
定値になるようにコンパレータ215およびドライバ2
16が働きヒータ213を予熱する。温度制御値は一定
の場合もあるが、温度制御値をCPU208によって基
準電源223に指示する場合もある。蛍光灯201から
出力された光は図10で説明したように、原稿224の
面で反射してCCDラインセンサ225に入力され、ア
ナプロ(アナログプロセッサ回路)226によってレベ
ル補正をされ、ADコンバータ227で変換されて、プ
リンタへ出力される。なお、原稿224は、反射原稿で
なく透過原稿であってもかまわない。
【0028】次に調光ロジック回路217について図2
でさらに詳しく説明する。図2の動作のタイムチャート
を図3に示す。図3の一部、特にPWM信号生成部分を
拡大して詳しく示したタイムチャートを図4に示す。図
2において、コンパレータ207、フリップフロップ2
09、アップダウンカウンタ210、ダウンカウンタ2
11は図1の同一番号部分に相当する。コンパレータ2
07は所望光量発生回路102(図1の219〜221
を含む)が生成した所望光量信号値を、蛍光灯光量値と
比較して結果を出力する。フリップフロップ209はS
YNC1信号に同期して、コンパレータ207の出力で
あるところの光量比較信号を入力し出力する。SYNC
信号発生回路110は、CCDラインセンサ225によ
るライン走査を行うためのSYNC信号を入力し、図4
に示すように、1クロック分ずつ位相をずらしてSYN
C1、2、3、4として出力する。
【0029】下限値リミッタ104は図5(a)に示す
ように、アップダウンカウンタ109の保持値のビット
のうちの上位数ビットが全て“0”となった時に出力を
強制的に“1”にするようになっている。これは上記カ
ウンタ109の保持値すなわちPWM信号の幅が所定の
下限値よりも小さくなることを防止する回路である。
尚、アップダウンカウンタ210は、2つのアップダウ
ンカウンタ106、109で構成される。上限値リミッ
タ105は図5(b)に示すように、カウンタ109の
保持値のビットのうち上位数ビットが全て“1”となっ
た時に出力を強制的に“0”にするようになっている。
これはカウンタ109の保持値すなわちPWM信号の幅
が所定の上限値よりも大きくなることを防止する回路で
ある。
【0030】上限値リミッタ105の出力は、カウンタ
106、109のアップダウン入力端子に入力される。
この信号がハイレベルの時、すなわちセンサ光量が所望
光量に足りない場合にカウンタはアップとなる。逆に信
号がロウレベルの時、すなわちセンサ光量が所望光量よ
りも大きい場合にカウンタはダウンとなる。通常のカウ
ンタの場合、下位カウンタ106のキャリーアウト出力
COがそのまま、上位カウンタ109のキャリーインC
I入力に接続されるのだが、本発明の場合には2つのカ
ウンタ106、109の間にORゲート108が挿入さ
れている。
【0031】蛍光灯の点灯直後の状態においては、タイ
マ107の出力がハイレベルとなり、カウンタ106は
反転器101により強制的に“0”がロードされて停止
したままの状態となる。一方、カウンタ109はキャリ
ーインCIが強制的に“1”となるので動作状態とな
る。カウンタ109にはSYNCに同期し、SYNC1
信号よりも1クロック分位相の遅れたSYNC2信号が
イネーブルENとして供給されているので、SYNC1
回ごとに上位ビットのカウンタ109が“1”だけアッ
プあるいはダウンする。下位ビットカウンタ106が仮
に4ビットであるとして、カウンタ106とカウンタ1
09とを1つのカウンタ210とみなすと、1回のSY
NCごとに1回の光量比較を行い、カウント値を16だ
け増減させることになる。
【0032】蛍光灯点灯後の安定した状態においては、
タイマ107の出力がロウレベルとなり、カウンタ10
6のロードは解除されてカウンタ106は動作状態とな
る。一方、カウンタ109はキャリーインCIの強制入
力が解除されて、カウンタ106のキャリー信号COを
普通に入力する状態となる。カウンタ106、109に
はSYNC2信号がイネーブルENとして供給されてい
るので、SYNC1回ごとに下位ビットのカウンタ10
6が“1”だけアップあるいはダウンする。カウンタ1
06とカウンタ109とを1つのカウンタ210とみな
すと、1回のSYNCごとに1回の光量比較を行い、カ
ウント値を1つ増減させることになる。
【0033】図4に示すように、SYNC信号発生回路
110はSYNC信号をシステムクロックCLKで同期
して、1クロック分ずつ位相の異なるSYNC1、2、
3、4信号を作る。ダウンカウンタ211はSYNC3
のタイミングによってカウンタ106、109の保持値
をロードする。ダウンカウンタ211はロード完了後す
ぐに、システムクロックCLKでダウンカウントを行
い、カウントが完了すると、キャリーアウトCOを出力
する。フリップフロップ113は、SYNC4でセット
され、ダウンカウンタ211のキャリーアウトCOによ
ってリセットされる。つまりダウンカウンタ211がカ
ウントしている間、フリップフリップ113の出力はハ
イレベルとなる。
【0034】一方、他のタイマ114は図3に示すよう
に、点灯ON信号が入力されるとまず電極部予熱信号を
所定時間ONとなるようにする。次に予熱時間が終了す
ると点灯中信号を出力する。この点灯中信号は点灯ON
信号が終了するまでハイレベルとなる。フル点灯回路1
15から出力されるフル点灯信号は、タイマ114から
の点灯中信号に従って立ち上がってコンパレータ207
の出力が最初にロウレベルになったら、すなわち光量が
所望光量に達したことが検知されたらロウレベルに落ち
る。フル点灯信号がハイレベルの間はORゲート11
6、ANDゲート117を通じて出力されるPWM信号
はハイレベルとなるので、この間は蛍光灯はフル出力と
なる。
【0035】プリセット回路111はコンパレータ20
7の出力が立ち下がると、次のSYNC1のタイミング
で立ち下がる。プリセット回路111が立ち上がる前の
SYNC2のタイミングにおいて、カウンタ109は初
期値(所定値)をすでにロードしている。プリセット回
路111がロウになると、カウンタ109のアップダウ
ンカウントが開始される。
【0036】ここでカウンタ109にプリセットしてお
く初期値(所定値)としては、前回の点灯時にカウンタ
保持値(PWM信号の幅)をCPU208が読み取って
おいて、その値を電源遮断後も図1のバックアップメモ
リ228に保持し、電源投入時にその値を初期値(所定
値)としてCPU208がプリセットすると、短時間で
の光量安定立ち上がりにおいて効果的である。
【0037】タイマ107はフル点灯信号が立ち下がっ
てから所定時間aをカウントし、その間の出力レベルは
ハイレベルとなる。すると期間aの間はカウンタ106
が停止し、カウンタ109のみがSYNCの1回毎に1
回アップまたはダウンカウントする。つまり期間aにお
いては、それ以降のアップダウンカウントの例えば16
倍の速さでアップダウンカウントして、その分だけ所望
値に短い時間で収束する。aの期間が終了し次のb期間
では、カウンタ106、109のアップダウンの速度が
それまでの例えば1/16となる。従って、この期間で
は、低速の光量変化には追従するけれども瞬間的な外乱
には左右されない安定した調光光量が保たれる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よる画像読み取り装置によれば、点灯直後の光量立ち上
がりは短い時間で所望光量に到達し、一旦所望光量に達
した後は、光量変化の少ない安定した点灯となるので、
画像読み取り処理速度が速くなると同時に、画像読み取
り品質が向上する。
【0039】また、請求項2の発明によれば、所定時間
を数えるタイマという簡単な手段を変更手段に加えるこ
とによって、点灯直後の光量立ち上がりは短い時間で所
望光量に到達し、一旦所望光量に達した後は、光量変化
の少ない安定した点灯となるので、低コストで、画像読
み取り処理速度が速くなると同時に、画像読み取り品質
が向上する。
【0040】請求項3の発明によれば、光量検出手段は
光源ランプのフリッカの影響を受けないで安定して光量
検出ができるので、光源の光量変化の少ない安定した点
灯となり、画像読み取り品質が向上する。
【0041】請求項4の発明によれば、光量制御手段は
短い時間で光源ランプが安定発光状態に達することがで
きるので、高い画像読み取り品質を維持しながら、画像
読み取り処理速度の速い画像読み取り装置を実現するこ
とができる。
【0042】請求項5の発明によれば、点灯後に所定光
量に達するまでは最大のパワーで光源手段の電流電圧を
制御し、所定光量到達後は目標電流値がすぐに出力され
るので、短い時間で所望光量に到達し、一旦所望光量に
達した後は光量変化の少ない安定した点灯となり、画像
読み取り処理速度が速くなると同時に、画像読み取り品
質が向上する。
【0043】請求項6の発明によれば、点灯後に所定光
量に達するまでは最大のパワーで電流電圧を制御し、所
定光量到達後はより正確な目標電流値がすぐに出力され
るので、さらに短い時間で所望光量に到達し、一旦所望
光量に達した後は、光量変化の少ない安定した点灯とな
り、画像読み取り処理速度がさらに速くなると同時に、
画像読み取り品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による画像読み取り装置を
示すブロック図である。
【図2】図1の調光ロジック回路を詳細に示したブロッ
ク図である。
【図3】図2の動作を説明するタイムチャートである。
【図4】図3の一部を拡大して図2の動作を説明するタ
イムチャートである。
【図5】図2の下限値リミッタ、上限値リミッタの回路
図である。
【図6】光量制御回路の働きを説明する光量経年変化グ
ラフである。
【図7】光量制御回路の動作を説明するタイミング図で
ある。
【図8】画像読み取り装置用の蛍光灯の断面図である。
【図9】画像読み取り装置用の蛍光灯の側面図である。
【図10】画像読み取り装置の光学系の構成図である。
【図11】蛍光ランプの水銀蒸気圧と発光効率との関係
を示すグラフである。
【図12】蛍光ランプ光量制御回路のブロック図であ
る。
【図13】蛍光ランプの周辺の構成図である。
【符号の説明】
101 反転器 102 所望光量発生回路 106、109 アップダウンカウンタ 107 タイマ 108 ORゲート 110 SYNC信号発生回路 111 プリセット回路 113 フリップフロップ 114 タイマ 115 フル点灯回路 116 ORゲート 117 ANDゲート 201 蛍光灯 204 光量センサ 207 コンパレータ 208 CPU 209 フリップフロップ 210 アップダウンカンウタ 211 ダウンカウンタ 212 インバータ 217 調光ロジック回路 224 原稿 225 CCDラインセンサ 228 バックアップメモリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿に照射する光を発生する光源手段
    と、 上記光源手段の光量を検出する光量検出手段と、 上記検出された光量と所望光量とを比較する比較手段
    と、 上記比較手段の出力を量子化し所定タイミングごとにデ
    ィジタルの出力値を発生し、この出力値により上記光源
    手段の光量を制御する光量制御手段と、 上記光量制御手段の出力量子化レベル数を変更する変更
    手段と、 上記原稿からの光を読み取り、画像信号を出力する読み
    取り手段とを備えた画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 上記変更手段は、上記光源手段の点灯開
    始時に上記検出された光量が所定光量に達したことを検
    出し、この検出から所定時間後に上記光量制御手段の出
    力量子化レベル数の変更を行うことを特徴とする請求項
    1記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 原稿に照射する光を発生する光源手段
    と、 上記原稿からの光をライン走査して読み取り、画像信号
    を出力する読み取り手段と、 上記光源手段の光量を検出する光量検出手段と、 上記ライン走査に同期して上記検出された光量と所望光
    量とを比較する比較手段と、 上記比較手段の出力に応じた出力値を発生し、この出力
    値により上記光源手段の光量を制御する光量制御手段と
    を備えた画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 原稿に照射する光を発生する光源手段
    と、 上記光源手段の光量を制御するための制御信号を入力す
    る光源電源手段と、 上記光源手段の光量を検出する光量検出手段と、 上記光源電源手段による光量制御の最短周期と同一周期
    で、上記原稿からの光をライン走査して読み取り、画像
    信号を出力する読み取り手段と、 上記ライン走査に同期しかつ1回のライン走査に対して
    上記光量検出手段による1回の光量検出で検出された光
    量と所望光量とを比較する比較手段と、 上記比較手段の出力に応じた出力値を発生し、この出力
    値を上記制御信号とする光量制御手段とを備えた画像読
    み取り装置。
  5. 【請求項5】 原稿に照射する光を発生する光源手段
    と、 上記光源手段の光量を検出する光量検出手段と、 上記検出された光量と所望光量とを比較する比較手段
    と、 上記光源手段の光量制御値を保持する保持手段と、 上記比較手段の出力に応じて上記保持手段の保持する光
    量制御値を変更する変更手段と、 保持された光量制御値に応じて上記光源手段の光量を制
    御する光量制御手段と、 上記光源手段の点灯開始時に上記検出された光量が所定
    光量に達したことを検出し、この検出に基づいて上記保
    持手段に所定値をプリセットするプリセット手段と、 上記原稿からの光を読み取り、画像信号を出力する読み
    取り手段とを備えた画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 電源切断後もデータを保持するメモリ手
    段を設け、上記プリセット手段は、上記光源手段が所定
    条件で点灯中における上記保持手段の保持値を上記メモ
    リ手段に記録し、上記光源手段の点灯開始時に上記検出
    された光量が所定光量に達したことを検出し、この検出
    に基づいて上記保持手段に上記メモリ手段に記録された
    値をプリセットすることを特徴とする請求項5記載の画
    像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 上記光量制御手段は、上記比較手段の出
    力に応じたカウント値を出力するカウンタ手段を含み、
    上記カウント値に応じて上記光源手段の光量を上記所望
    光量に制御するためのパルス幅を有するパルス幅変調信
    号を出力するパルス幅変調手段を有することを特徴とす
    る請求項1、3、4、5の何れか1項に記載の画像読み
    取り装置。
  8. 【請求項8】 上記光量制御手段は、上記光源手段の電
    源を含むことを特徴とする請求項1、3、5の何れか1
    項に記載の画像読み取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102905046A (zh) * 2011-07-27 2013-01-30 富士施乐株式会社 图像读取装置及图像读取方法

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