JP3472147B2 - 画像読取り装置および画像読取り方法 - Google Patents

画像読取り装置および画像読取り方法

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JP3472147B2 JP20070598A JP20070598A JP3472147B2 JP 3472147 B2 JP3472147 B2 JP 3472147B2 JP 20070598 A JP20070598 A JP 20070598A JP 20070598 A JP20070598 A JP 20070598A JP 3472147 B2 JP3472147 B2 JP 3472147B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の画像情報を
結像光学系を介して固体撮像素子上に結像し、画像を読
取る画像読み取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿などの画像情報を結像光学系
を介して複数のラインセンサ(CCD等の固体撮像素
子)上に結像し、ラインセンサからの出力信号に基づい
て、白黒またはカラーの画像情報をディジタル的に読み
取る画像読取り装置が種々提案されている。
【0003】図11は、従来のカラー画像読取り装置の
光学系の要部概略図である。
【0004】同図において100は読取り画像を配置す
る原稿台ガラス、101は原稿を照射する棒状光源、1
02は照射効率を向上させるための反射笠を示してい
る。
【0005】棒状光源101及び反射笠102により照
射された原稿(不図示)の画像情報は、ミラー103−
a,103−b,103−cを介して結像光学系104
に導光され、結像光学系104は原稿の画像情報を固体
撮像素子105上に結像する。
【0006】ミラー103−aは、副走査方向Aに走査
速度vで移動し、それに同期してミラー103−b,1
03−cは速度v/2移動する事により、固体撮像素子
105のラインセンサの並び方向(主走査方向)と合わ
せて、2次元的な走査により、画像情報を読み取ること
ができる。
【0007】この様な構成に於いて、固体撮像素子10
5上に結像された画像情報は、電気信号に変換され、図
示しない出力装置に送られ、プリント出力として画像情
報の出力が行なわれる場合や、記憶装置等に送られ、入
力画像情報の記憶が行なわれる場合があり、それぞれの
画像読取り装置として使用されている。
【0008】この様な構成の画像読取り装置の光源とし
ては、ハロゲンランプ、蛍光灯、キセノンランプ等が用
いられている。この種の画像読取り装置の光源として通
常ハロゲンランプが用いられてきたが、ハロゲンランプ
は高輝度を有する反面、ランプの昇温に伴う装置の昇温
が大きい事や、200〜300Wの消費電力を必要とす
るため、装置全体に必要となる消費電力をアップする要
因となっていた。
【0009】近年、この様な問題を回避するため、高輝
度な蛍光灯やキセノンランプが開発され、画像読取り装
置の光源として用いられつつある。
【0010】蛍光灯やキセノンランプは、棒状の中空管
の中に少量の水銀粒と数TorrのArまたはKr、X
e等を封入したものが多く、管の内壁に各種蛍光体を塗
布し、管の両端に電極を配して管を密閉した構造となっ
ている。
【0011】電極からの放電によって、水銀や各種ガス
から放射される紫外線によって管の内側に塗られた蛍光
体を励起し、蛍光体の発光特性に応じて可視光が放射さ
れる。
【0012】蛍光体には、光源として要求される分光エ
ネルギ特性に応じて、各種蛍光体が選択される。
【0013】特にカラー画像読取り装置に於いては、R
GB等に相当する広い波長範囲の光源が必要となり、特
に高輝度な光源を必要とする場合には、複数色の蛍光体
を混合し、管の内壁に塗布する様な手法が用いられてい
る。
【0014】また、蛍光灯やキセノンランプは、発光光
量(発光の強さ)を制御する場合に、ハロゲンランプの
様に、点灯電圧を制御する方法ではなく、一定の電流値
で点灯する時間を制御するパルス幅変調方式によって発
光光量を制御することが一般に行なわれている。これは
蛍光灯やキセノンランプが一定の電流値を超えた場合に
発光する特性を有するためであり、電流値を制御するこ
とによって発光光量を制御する手法では発光光量を制御
する範囲が大きくとれないことに起因している。
【0015】一方、蛍光灯やキセノンランプを用いた画
像読取り装置に於いては、前述した光量制御を省略し、
耐久による光量の劣化に対して固体撮像素子の出力信号
を電気的に増幅するアンプ等のゲイン設定を可変とし、
前記光量の劣化に応じてゲインを変更する事によって適
切な信号出力を得るように構成する手法も提案されてい
る。
【0016】この様な手法に於いては、ゲインの値によ
って読取り信号のS/Nが変動するといった現象が発生
する事が考えられる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例に於いては以下に述べる問題があった。
【0018】蛍光灯やキセノンランプの様に、蛍光体を
発光源とした光源を用いる画像読取り装置に於いては、
前述の従来例の通り、ランプに流れる電流値を一定に保
ちながら、点灯する時間に相当するパルス幅を制御する
ことによって、発光光量を制御する手法が一般的に用い
られていた。
【0019】図12に光源の発光光量を制御する制御波
形を示す。
【0020】同図の横軸は時間を現わし、縦軸は光源の
発光光量を制御する電流値を示している。
【0021】横軸のHsyncの区間は、固体撮像素子
の1蓄積時間に相当する時間を示しており、通常用いら
れている様に固体撮像素子の受光部に入射した光量に応
じて、電荷が蓄えられる時間に相当する。
【0022】通常のパルス幅制御を行なう場合には、こ
の蓄積時間の先頭を示すトリガ信号の立ち上がり、また
は立ち下がり位置に同期させ、制御信号が1蓄積時間に
対して1回の割合で同期して出力されるような構成にな
っている。この様に、1蓄積時間のトリガ信号に相当す
る信号に対して同期をとりながら光量制御を行なう事に
よって、光量を制御するパルス幅制御と蓄積時間との間
の干渉によって発生するビートによる画像信号に対する
ノイズを除去していた。
【0023】一方、蛍光体を発光源として用いる蛍光灯
やキセノンランプに於いては、カラー情報を読み取る画
像読取り装置に用いる光源として、各色の蛍光体を混合
して塗布する事によって、可視光全域に渡る広い波長範
囲での発光特性を有する白色光源を用いる場合が多い。
【0024】この様な白色光源を用いる場合に、各色の
蛍光体に固有の残光特性が異なる事に起因する問題が発
生した。
【0025】残光特性とは、紫外線によって励起された
蛍光体が、高いエネルギ順位に留まっている時間によっ
て決まり、一般的には指数関数的に減少する特性であ
る。
【0026】この現象は、光源の発光を制御する電流を
瞬時に遮断しても発光が残存してしまう事を示してお
り、蛍光体の材料の特性に依存して、以下の式で現わせ
る。
【0027】T=e(τ−1) 前述の通りτは蛍光体の材料によって決まる特性であ
り、カラー画像読取り装置に用いる白色光源の様に、R
GBに相当する蛍光体を混合して用いた場合に、各色の
残光特性が異なる事によって生ずる問題である。
【0028】一般的に蛍光体として用いられる材料とし
ては、材料の各波長域での発光波長特性や発光効率,寿
命と言った観点から決定されるが、下記の様な材料が用
いられる事が多い。
【0029】 Blue : BaMg2Al16O27 中心波長 452nm T=2μsec Red : Y2O3:Eu2+ 中心波長 611nm T=1.1msec Green: LaPO4:Ce,Tb 中心波長 544nm T=2.6msec Tは各材料の減衰時間を示しており、それぞれ減衰によ
って発光光量が1/eに達するまでの時間である。この
様に各色の残光特性が異なる事によって、(特にBlu
eの減衰時間が短い)副走査方向の読取り位置の重心が
色のよって異なるという現象が発生した。
【0030】この現象を再び図12を用いて説明する。
【0031】図12に示すグラフの横軸は時間を、また
縦軸は蛍光灯を駆動する電流量と蛍光灯の発光光量を示
すものである。
【0032】通常蛍光灯の光量制御(調光制御,調光と
もいう)は、固体撮像素子の1蓄積時間に相当するHs
yncの区間に1回行い、固体撮像素子は、入射光量に
比例した電荷を蓄積する。
【0033】図中の調光区間は蛍光灯を駆動するための
電流を調光デューティに比例した量与え続ける時間に相
当し、その区間の電流は高周波にスイッチングする手法
が主に用いられてきた。
【0034】調光区間に相当する時間が過ぎると、発光
光量は減衰する。その減衰特性は、次の2つのファクタ
によって決定される。1つは蛍光灯が発する輝線スペク
トルの減衰特性であり、1つは先に述べた蛍光体の減衰
特性である。
【0035】通常Hsyncに相当する1蓄積時間は、
数100μsecであるのに対して輝線スペクトルの減
衰特性は、1μsec以下であるため、ほとんど影響し
ないが、蛍光体の減衰特性は、msecオーダまである
ために影響が大きい。したがって、発光光量の減衰特性
は、前記2種類の発光光量の総和とそれぞれの発光の減
衰特性によって決定される。
【0036】図中にR、G、B各色の減衰特性によって
発生する残光をモデル的に示した。
【0037】調光区間略一定の電流により略一定の光量
で点灯された蛍光灯は、調光区間が終了すると輝線スペ
クトルに相当する光量が瞬時に減衰する。その部分が図
中L1に相当する部分でありさらに図中L2に相当する
光量に対して蛍光灯の減衰特性により残光が発生する。
【0038】この各色の残光特性は、画像読取り装置に
於いて以下のような問題を有していた。
【0039】固体撮像素子の1蓄積時間は、画素情報を
読み取る場合の時間的な基準となると共に、副走査方向
の読取りに対しては読取り位置の基準となるものであ
る。
【0040】画像情報を読み取る場合の画素密度は、主
走査方向は固体撮像素子の画素サイズによって決定さ
れ、副走査方向はミラースキャン等により走査される画
像読取り時の移動距離に相当する。
【0041】したがって、Hsync間の時間に対する
各色の発光光量の重心位置が残光特性によって異なる現
象は、図12のグラフの横軸を位置情報と置き換えて考
えてもさしつかえない。
【0042】この事は、副走査方向の読取り位置の重心
が色によって異なる事を示している。
【0043】副走査方向の読取り位置の重心が色によっ
て異なる事は、副走査方向の読取り時の色ずれを発生さ
せる原因となり、画像読取り装置の性能を劣化させる要
因となっていた。
【0044】本発明は、この様な事情に鑑みなされたも
のであって、光源の光量制御を行う際の、各色の残光特
性の違いによって発生する副走査方向の各色の読取り位
置の重心のずれによる色ずれのない画像読取り装置,画
像読取り方法を提供することを目的とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、画像読取り装置を次の(1)〜(1
3)のとおりに、そして画像読取り方法を次の(14)
のとおりに構成する。
【0046】(1)原稿の画像情報を結像光学系を介し
て固体撮像素子上に結像し、画像情報を読み取る画像読
取り装置に於いて、原稿を照射する光源と、この光源の
光量を制御する光量制御手段と、この光量制御手段によ
る前記光源の駆動パルスの位相を、前記光源の調光デュ
ーティに応じて制御する位相制御手段とを備えた画像読
取り装置。
【0047】(2)前項(1)記載の画像読取り装置に
於いて、調光デューティと駆動パルスの位相の関係を記
憶したメモリを備え、前記位相制御手段は、前記メモリ
の情報を元に位相を制御するものである画像読取り装
置。
【0048】(3)前項(1)または(2)記載の画像
読取り装置に於いて、前記光量制御手段は、パルス幅変
調方式を用いるものである画像読取り装置。
【0049】(4)前項(1)乃至(3)のいずれか1
項に記載の画像読取り装置に於いて、前記位相制御手段
は、前記駆動パルスが前記調光デューティの増大に応じ
て前記固体撮像素子の1蓄積時間内の基準位置を中心に
時間軸方向に略対称に成長するように制御するものであ
る画像読み取り装置。
【0050】(5)前項(4)記載の画像読取り装置に
於いて、前記基準位置を前記固体撮像素子の蓄積区間を
表わす区間信号の略中央に設定した画像読取り装置。
【0051】(6)前項(4)記載の画像読取り装置に
於いて、前記基準位置を前記固体撮像素子の1蓄積時間
の蓄積開始タイミングまたは蓄積終了タイミングに略一
致させた画像読取り装置。
【0052】(7)前項(1)乃至(6)のいずれか1
項に記載の画像読取り装置に於いて、前記光源は複数の
色成分の光を同時に照射するものである画像読取り装
置。
【0053】(8)前項(1)乃至(4)のいずれか1
項に記載の画像読取り装置に於いて、前記光源は複数の
色の光源を逐次に点灯して照射するものである画像読取
り装置。
【0054】(9)前項(1)乃至(8)のいずれか1
項に記載の画像読取り装置に於いて、前記光源は前記複
数の色における各色毎に残光特性が異なるものである画
像読取り装置。
【0055】(10)前項(1)乃至(9)のいずれか
1項に記載の画像読取り装置に於いて、前記光源は蛍光
灯である画像読取り装置。
【0056】(11)前項(10)記載の画像読取り装
置に於いて、前記蛍光灯は、複数種類の蛍光体を混合し
て構成され、前記蛍光体の種類によって残光特性が異な
るものである画像読取り装置。
【0057】(12)前項(1)乃至(11)のいずれ
か1項に記載の画像読取り装置に於いて、前記固体撮像
素子は複数であり、この複数の固体撮像素子により前記
画像を読取る画像読取り装置。
【0058】(13)前項(12)記載の画像読取り装
置に於いて、前記複数の固体撮像素子は各々異なる色の
画像を読み取るものである画像読取り装置。
【0059】(14)原稿の画像を固体撮像素子で読み
取る画像読取り装置における画像読取り方法であって、
前記原稿を照射する光源の調光デューティを決めるステ
ップと、このステップで決めた調光デューティに応じ前
記光源の駆動パルスの位相を制御するステップとを備え
た画像読取り方法。
【0060】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を画像読
取り装置の実施例により詳しく説明する。なお、本発明
は、画像読取り装置の形に限らず、画像読取り方法の形
で同様に実施することができる。
【0061】(実施例1)図1は、実施例1である“画
像読取り装置”の動作説明図である。本実施例における
光学系の要部概略は図11と同様であり説明を省略す
る。
【0062】図1において、グラフの横軸は蛍光灯等の
光源を調光する調光信号の調光デューティ(Duty)
を表わしており、縦軸は固体撮像素子の1蓄積時間内の
調光信号の位相を表わしている。
【0063】本実施例に於いては、蛍光等の残光特性の
影響によって発生する各色の読取り位置の重心の移動が
小さくなるように、固体撮像素子の1蓄積時間内での調
光信号の位相を調光デューティに応じて可変とする事を
特徴としている。
【0064】蛍光灯等の光源に残光特性があった場合に
発生する読取り位置の重心の移動は、調光信号の位相
を、発光パルス(蛍光灯の駆動パルスに対応)のセンタ
が固体撮像素子の1蓄積時間の時間的な中心位置にくる
ように、合わせる事によって比較的容易に重心の移動の
影響を改善することが可能である。
【0065】しかしながら、調光信号の位相を固体撮像
素子の1蓄積時間の時間的な中心位置に固定するだけで
は、微小な重心の移動が残存してしまう問題があった。
【0066】図2に示すように、調光デューティによる
読取り位置の重心の移動は、調光デューティの量によっ
て変動する。
【0067】前記変動である読取り位置の重心の移動
は、調光デューティが小さいとき程大きく、調光デュー
ティが100%に近付くにつれ小さくなってくる。
【0068】この変動は、図2に示すように調光信号の
位相を固体撮像素子の1蓄積時間の中央を基準に時間軸
方向に対称に成長させることにより改善されるが、微小
な重心の移動が残存する。
【0069】図3に調光信号の位相と読取り位置の重心
の移動の関係を示す。
【0070】図3の(A)は、固体撮像素子の1蓄積時
間の中央を基準に調光信号を時間軸方向に対称に成長さ
せる調光制御方法に於ける所定のデューティでの発光波
形の重心の移動を示している。
【0071】このデューティは、図1に於けるD1に相
当する値になっており、通常の中央基準の制御を行なっ
ているので、調光信号の位相は図1のAに相当する。図
3の(A)に於いて固体撮像素子の1蓄積時間の中央は
Dのライン(1点鎖線)に相当する。このとき図2に於
いて、デューティがD1のとき中央基準の調光制御での
読み取り位置の重心の移動はAとなり、図3の(A)に
示す様に読取り位置の重心の移動が残存する。
【0072】これに対して図3の(B)では、図3の
(A)の中央基準の位相に対して、位相を微小量早めた
場合の発光波形の重心の移動を示している。このときの
調光信号の位相は、図1のBに相当する。
【0073】調光信号の位相を早めると、中央基準の制
御の効果が減少し、通常の調光制御の状態に近ずくため
に、残存する重心移動の量は、図3の(A)の状態に比
べてさらに悪化することになる。
【0074】これに対して図3の(C)では、図3の
(A)の中央基準の位相に対して、位相を微小量遅くし
た場合の発光波形の重心の移動を示している。
【0075】このときの調光信号の位相は、図1のCに
相当する。
【0076】調光信号の位相を遅くする事によって、中
央基準の制御の効果がさらに加わるため、残存する重心
移動の量をゼロとすることが可能である。
【0077】この様に、図3の(C)に示すような位相
制御を行なう事によって、残存する重心の移動を無くす
ることが可能であり、各デューティに対してあらかじめ
調光信号の遅延量を算出しておくことによって、どのデ
ューティに対しても残存する重心移動の量をゼロとする
ことが可能である。
【0078】図1に示したカーブは、各デューティに対
して重心移動量をゼロにする前記遅延量を示したもので
あり、調光デューティが小さいほど中央基準の位相から
の遅延量を大きく取るような形になっている。
【0079】各デューティに対する中央基準の位相から
の遅延量は、あらかじめ計算や測定等によって算出する
が、この対応関係を画像読取り装置の記憶媒体(メモリ
ともいう)上に記憶しておくことによって、簡易に補正
を行なう事が可能である。
【0080】次に本実施例の制御方式を実現するための
構成に関して説明する。
【0081】この種の画像読取り装置においては、蛍光
灯の発光光量を光量センサで検出し、光量コントローラ
により蛍光灯の光量が一定となるように光量制御が行な
われている。
【0082】図4は従来から知られている蛍光灯の斜視
図である。
【0083】蛍光灯1はソケット2a,2bにより両端
が支持されており、該ソケット2a,2bのピン(不図
示)から電流が供給される。蛍光灯1の所定領域にはア
パーチャ部(光学的開口部)3が設けられており、矢印
a方向に強い光が射出され、該アパーチャ部3以外の領
域からは相対的に弱い光が射出される。
【0084】また、蛍光灯1の適所にはフォトダイオー
ド等からなる光量センサ4が付設されており、蛍光灯1
から射出される光量に応じた電流を検出している。
【0085】図5は本実施例における光量制御部の構成
を示すブロック図である。
【0086】光量センサ11(図4の4に相当)は、蛍
光灯10の光量を検出して該光量に応じた光量信号を出
力し、次いで該光量信号はアンプ12により電圧値に変
換されて増幅される。その後、前記増幅された電圧値は
コンパレータ13により所定の基準電圧と比較され、そ
の比較結果が光量コントローラ14に入力される。該光
量コントローラ14からは、CPU18に対してインバ
ータ15に設定すべきデューティ値を出力する。
【0087】CPU17は、該デューティ値に対応し
て、Hsync区間信号に対してどれだけ蛍光灯制御信
号を遅らせれば、制御信号の中心がHsyncの中心近
傍になるかを演算し、その結果をディレイ調整回路19
に出力する。
【0088】同期信号発生部16から送られるSync
信号は、ディレイ調整回路18に入力され、CPU18
からの指示にしたがって、所定量のディレイ量だけ遅れ
た同期信号(Sync)が光量コントローラ14に入力
される。
【0089】該光量コントローラ14では、先に決定さ
れた同期信号(Sync)と位相同期をとってパルス幅
変調(Pulse−Width Modulatio
n:以下「PWM」という。)信号を出力しデューティ
制御を行なう。
【0090】すなわち、アンプ12から出力される電圧
値が基準電圧よりも大きいときはデューティ値が小さく
なるようにPWM信号を出力し、またアンプ12から出
力される電圧値が基準電圧よりも小さいときは、デュー
ティ値が大きくなるようにPWM信号を出力する。
【0091】次いで、インバータ15では、該インバー
タ15に入力されるPWM信号がハイレベルのときはP
WM信号よりも十分に高い周波数(例えばPWM信号の
周波数の10〜100倍の周波数)で蛍光灯10に交流
電流即ちランプ電流を供給して蛍光灯10を点灯するよ
うに制御し、またインバータ15がローレベルのときは
ランプ電流を遮断して蛍光灯10を消灯するように制御
する。
【0092】そして、蛍光灯10は、電気的にはPWM
信号の周期にしたがって点灯と消灯が繰り返されるが、
見かけ上はランプ電流を平均した電流値に相当する一定
光量で点灯する。
【0093】前記光量制御部のブロック構成を用いた画
像読取り装置の構成を以下説明する。
【0094】図6は本実施例の画像読取り装置の構成を
示すブロック図である。原稿20に光を照射するミラー
台21と、原稿20からの光学信号に対応する画像信号
に所定の画像処理を施し、プリンタに出力する画像処理
部22と、ミラー台21からの出力信号を増幅するアン
プ24と、アンプ24からの出力信号と基準信号を比較
してその比較結果を出力するコンパレータ25と、コン
パレータ25の出力結果に基づき、光量を制御し所定の
同期信号に位相同期してPWM信号を出力するASIC
等から成る光量コントローラ26と、光量コントローラ
26からの指令に基づいて点灯動作等を行うインバータ
27と、装置全体を制御するCPU28と、CPU28
の演算結果等を記憶するバックアップメモリ29を備え
ている。
【0095】30はA/Dコンバータ、31はドライ
バ、45は自走の主走査同期信号(SYNC)を生成
し、更にプリンタ主走査同期信号BDとのどちらかを選
択する回路(出力SYNC1)、46は回路45の出力
をCPU28からの設定値(デューティ値)に基づき任
意の時間ディレイする回路(前述のように、発光領域が
Hsyncの中心近傍にくるようにする。出力SYNC
2)である。
【0096】ミラー台21は、蛍光ランプ32と蛍光ラ
ンプ32に装着されたヒータ33と、蛍光ランプ32に
付設されて蛍光ランプの光量を検出するフォトダイオー
ド35とこのフォトダイオード35で検出された微少電
流を電圧信号に変換するプリアンプ36を備えた光量セ
ンサ37とを有している。
【0097】アンプ24は、プリアンプ36から出力さ
れる電圧信号と可変抵抗器23からの電圧信号とが入力
され、光量信号を所要値に増幅される。
【0098】コンパレータ25は、例えば、読取り画像
の反射率が特に高い場合に光量を低下させたい場合等
は、CPU28からの指令に基づいてスイッチ38の初
期操作を行い、これにより、基準電圧の切り替えが可能
になる。
【0099】光量コントローラ26は、同期信号に位相
同期して、コンパレータ25からの光量比較信号を出力
するフリップフロップ(F/F)回路39と、光量比較
信号に基づき同期信号に同期してカウンタの増減を行う
アップダウンカウンタ40と、アップダウンカウンタ4
0からの出力値を、同期信号に位相同期してロードし、
所定クロックでダウンカウントするダウンカウンタ41
(PWM信号生成、後述)と、点灯前の蛍光ランプ32
の予熱を行う予熱制御部42とを備えている。ここで、
アップダウンカウンタ40の出力値はCPU28に入力
され、CPUは任意のタイミングでPWM値を読み取る
ことが出来る。
【0100】光量コントローラ26の動作としては、光
量が規定値より高い場合、コンパレータ値、即ちF/F
39の出力は0となり、アップダウンカウンタ値(4
0)は所定値ダウンし、ダウンカウンタ41のロード値
がダウンし、結果インバータ27に入力されるPWM信
号(パルス幅)を狭める。逆に既定値より低い場合、コ
ンパレータ値、即ちF/F39の出力は1となり、アッ
プダウンカウンタ値(40)は所定値アップし、ダウン
カウンタ41のロード値がアップし、結果インバータに
入力されるPWM値(パルス幅)を広げる。また、電源
立ち上げ時は、PWM値をを蛍光灯フル点灯相当にし、
所定値まで収束させる。
【0101】インバータ27では、入力されるPWM信
号がハイレベルの時は、PWM信号より十分高い周波数
(例えば、PWM信号の周波数の10〜100倍の周波
数)で蛍光灯32に交流電流即ちランプ電流を供給して
蛍光灯32を点灯するように制御し、又ローレベルの場
合、ランプ電流を遮断して蛍光灯32を消灯するように
制御する。そして、電気的にはPWM信号の周期に従っ
て点灯と消灯が繰り返されるが、見かけ上はランプ電流
を平均した電流値に相当する一定光量で点灯する。
【0102】画像処理部22は、原稿20からの光学信
号を受光して、電気信号に変換するCCD58と、CC
D58から出力される電気信号が入力され、所定の信号
処理を行うアナログプロセッサ43と、アナログプロセ
ッサ43から出力されるアナログ信号をデジタル信号に
変換するA/Dコンバータ44とを有している。
【0103】尚、CCD58は、同期信号の1周期であ
る1走査期間中に読み取った電荷を蓄積する。従って、
CCD58からの出力は、1走査期間の光量を積分した
大きさとなり、蛍光ランプ32の点滅とCCD58によ
る走査とが同一周期で同期することにより、一定の出力
を得ることが出来る。
【0104】図7はディレイ調整回路46の具体例を示
す図である。
【0105】この回路は、画像処理22等の主走査同期
信号47でリセットしクロック信号でカウントアップす
るカウンタ48と、立ち上がりと立ち下がりを決定する
2つのコンパレータ(49,50)及びCPU28によ
り設定されるレジスタ(51,52)及びJKF/F5
3から構成される。
【0106】ここで、例えば、1主走査区間がA画素の
場合、立ち上がり座標は、 A/2−duty値(%)/200*A+B(dut
y) 立ち下がり座標は A/2−duty値(%)/200*A+B(dut
y)+1 で設定される。
【0107】ここで、B(duty)は、デューティに
よって決定される任意の遅延量であり、調光信号の中心
が1蓄積時間の中心から何画素ずらせば読取り位置の重
心の移動が最も小さくなるかにより決定される量であ
る。
【0108】図8はダウンカウンタ41の回路図で、ダ
ウンカウンタ57及びJKF/F55より構成される。
【0109】ここでJKF/F55はJ入力にSYNC
2、K入力にダウンカウンタのRCを入力することによ
り、PWM信号56が出力される。また、リセットは所
望の初期設定がなされたあと、解かれる。
【0110】この様な制御方式を行なう事によって得ら
れる、図5のブロック回路上の各出力信号について図9
を用いて説明する。
【0111】各出力信号として、Sync信号,PWM
信号,制御電流波形(管電流),光量を説明する。
【0112】図9に於いて横軸は時間、縦軸は各出力信
号である。
【0113】図9に於いて(A)はデューティ値が約2
5%のときの出力信号、(B)はデューティ値が約60
%のときの出力信号を現わしている。
【0114】Sync1は図5で示した本実施例のブロ
ック回路図の中でSync発生器16から出力されるS
ync信号を現わしており、Sync2は光量コントロ
ーラ14からのデューティ値に基づいてCPU17から
の指示にしたがってディレイ調整回路18によって遅延
されたSync信号を示している。
【0115】Sync1の立ち下がりt1を基準にとる
とSync2立ち下がりt2までの遅延時間はA1で表
わされる。
【0116】遅延時間A1は光量コントローラ14から
のデューティ値によってCPU17上で以下の式により
算出が可能である。
【0117】 T=S1×(100−デューティ)/2+S2 ……1) 1)式に於いて、Tは遅延時間、S1は1蓄積時間に相
当するHsync区間の時間、デューティは%で表わさ
れたデューティ値、S2はデューティに応じて設定され
た任意の遅延量を示している。
【0118】光量コントローラ14から出力されるPW
M信号は遅延されたSync2の立ち下がりt2を基準
に出力される信号であり、所定のデューティ値の区間だ
けハイレベルの信号を出力し続ける。
【0119】このPWM信号に基づいて、インバータ1
5からは、PWM信号より十分に高い周波数で蛍光灯1
0に対して電流を供給する。図9の管電流がその信号を
示している。この管電流によって蛍光灯10は、管電流
を平均化した電流値に相当する一定光量で点灯する。
【0120】このとき蛍光灯点灯時のPWM信号,管電
流,光量のすべての信号の中心であるCのラインは、固
体撮像素子の1蓄積時間に相当するHsyncを表わす
Sync1の区間信号の立ち下がりの中心から所定の遅
延量だけ遅れた(または早まった)位置に一致してい
る。
【0121】図9の(B)に於いても、同様にPWM信
号,管電流,光量の信号の中心Cは、Sync1の区間
信号の中心から所定の遅延量だけ遅れた(または早まっ
た)位置に一致している。
【0122】(B)では、デューティ値が約60%にな
っており、前述の1)式から、Sync1信号の立ち下
がりt3からSync2の立ち下がりt4までの遅延時
間B1が算出される。
【0123】デューティ値が大きくなる事によりB1は
(A)での遅延時間A1よりも短い時間となる。
【0124】この様に、デューティ値が変化した場合に
於いても点灯制御信号の中心の位置が時間的にあまり変
化せず、常にHsyncの区間信号の中心から所定量遅
延して位置する事によって、蛍光体の残光特性が各色で
異なった場合に於いても、光量の重心の位置が常にHs
yncの区間信号の中心近傍に位置し、かつ残光による
非点灯区間での光量を、1蓄積時間内で点灯区間の前後
で平均化する事によって、重心位置の変化を微小量とす
る事が可能である。
【0125】以上説明したように、本実施例の画像読取
り装置によれば、複数のラインセンサに対応した読み取
り色に対して、各色の残光特性が異なる蛍光体を有する
白色の光源を用いる場合に、蛍光灯の点灯方法または読
取り方法によって、光源の残光特性に依存して発生する
各色の副走査方向の読取り位置の重心移動を低減または
補正する手段を有する事によって、また、光源の光量制
御手段としてパルス幅変調方式を用い、制御パルスの成
長のさせ方を基準位置に対して所定の量だけ遅延させた
位置を中心に時間軸方向に左右対称に成長させることに
よって、蛍光体の残光特性が各色で異なった場合に於い
ても、光量の重心の位置が常にHsyncの区間信号の
中心近傍に位置し、かつ残光による非点灯区間での光量
を、1蓄積時間内で点灯区間の前後で平均化する事によ
って、重心位置の変化を微小量とする事ができ、副走査
方向の色ずれを実質的に無くすることができる。
【0126】(実施例2)実施例2を図10を用いて説
明する。
【0127】図5のブロック回路上の各出力信号に関
し、実施例1と同様にSync信号,PWM信号,制御
電流波形(管電流),光量を説明する。
【0128】図10に於いて横軸は時間、縦軸は各出力
信号である。
【0129】図7に於いて(A)はデューティ値が約2
5%のときの出力信号、(B)はデューティ値が約60
%のときの出力信号を現わしている。
【0130】本実施例では、調光時のPWM信号の中心
値がSync1の立ち下がりを中心に対称な変化をする
ように構成したものであり、Sync1は図5で示した
ブロック回路図の中でSync発生器16から出力され
るSync信号を現わしており、Sync2は光量コン
トローラ14からのデューティ値に基づいてCPU17
からの指示にしたがってディレイ調整回路18によって
遅延されたSync信号を示している。
【0131】Sync1の立ち下がりt5を基準にとる
とSync2立ち下がりt6までの遅延時間はA2で表
わされる。
【0132】遅延時間A2は光量コントローラ14から
のデューティ値によってCPU17上で以下の式により
算出が可能である。
【0133】 T=S1×(100−duty/2)+S2 ……2) 2)式に於いて、Tは遅延時間、S1は1蓄積時間に相
当するHsync区間の時間、dutyは%で表わされ
たデューティ値、S2はデューティに応じて設定された
任意の遅延量を示している。
【0134】光量コントローラ14から出力されるPW
M信号は遅延されたSync2の立ち下がりt6を基準
に出力される信号であり、所定のデューティ値の区間だ
けハイレベルの信号を出力し続ける。
【0135】このPWM信号に基づいて、インバータ1
5からは、PWM信号より十分に高い周波数で蛍光灯1
0に対して電流を供給する。図10の管電流がその信号
を示している。この管電流によって蛍光灯10は、管電
流を平均化した電流値に相当する一定光量で点灯する。
【0136】このとき蛍光灯点灯時のPWM信号,管電
流,光量のすべての信号の中心であるt5は、固体撮像
素子の1蓄積時間に相当するHyncを表わすSync
1の区間信号の立ち下がりに一致している。
【0137】図10の(B)に於いても、同様にPWM
信号,管電流,光量の信号の中心Cは、Sync1の区
間信号の立ち上がりに一致している。(B)では、デュ
ーティ値が約60%になっており、前述の2)式から、
Sync1信号の立ち下がりt7からSync2の立ち
下がりt8までの遅延時間B2が算出される。デューテ
ィ値が大きくなる事によりB2は(A)での遅延時間A
2よりも短い時間となる。
【0138】この様に、デューティ値が変化した場合に
於いても点灯制御信号の中心の位置が時間的に変化せ
ず、常にHsyncの区間信号の中心から所定量遅延し
て位置する事によって、蛍光体の残光特性が各色で異な
った場合に於いても、光量の重心の位置が常にHsyn
cの区間信号の中心近傍に位置し、かつ残光による非点
灯区間での光量を、1蓄積時間内で点灯区間の前後で平
均化する事によって、重心位置の変化を微小量とする事
が可能である。
【0139】以上説明したように、本実施例により、光
源の光量制御部の際の、副走査方向の各色の読取り位置
の重心移動を低減し、副走査方向の色ずれを実質的に無
くすることができる。
【0140】(変形)前記実施例1は、光源として、白
色(複数の色成分)の光を照射する蛍光灯を用いる例で
あるが、これに限らず、光源として複数の色の蛍光灯を
逐次点灯するものを用いる形で実施することができる。
この場合、各色の蛍光灯毎に、その駆動パルスが調光デ
ューティの増大に応じて各基準位置を中心に時間軸方向
に略対称に成長するようにすればよい。また各実施例は
反射原稿を読み取るものであるが、これに限らず、透過
原稿を読み取る形で同様に実施することができる。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光源の各色の残光特性の違いによって発生する、副走査
方向の各色の読取り位置の重心のずれによる色ずれを実
質的無くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の動作説明図
【図2】 調光デューティと読取り位置の重心移動の関
係を示す図
【図3】 調光信号の位相と重心の移動の関係を示す図
【図4】 蛍光灯の斜視図
【図5】 光量制御部の構成を示すブロック構成図
【図6】 実施例1の構成を示すブロック図
【図7】 ディレイ調整回路の構成を示すブロック図
【図8】 ダウンカウンタの構成を示す図
【図9】 図5における各部の波形を示す図
【図10】 実施例2の説明図
【図11】 画像読取り装置の光学系の要部概略図
【図12】 残光特性の説明図
【符号の説明】
10 蛍光灯 17 CPU 18 ディレイ調整回路 20 原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 健 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−143285(JP,A) 特開 平10−75335(JP,A) 特開 昭56−162498(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/19

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像情報を結像光学系を介して固
    体撮像素子上に結像し、画像情報を読み取る画像読取り
    装置に於いて、原稿を照射する光源と、この光源の光量
    を制御する光量制御手段と、この光量制御手段による前
    記光源の駆動パルスの位相を、前記光源の調光デューテ
    ィに応じて制御する位相制御手段とを備えたことを特徴
    とする画像読取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像読取り装置に於い
    て、調光デューティと駆動パルスの位相の関係を記憶し
    たメモリを備え、前記位相制御手段は、前記メモリの情
    報を元に位相を制御するものであることを特徴とする画
    像読取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の画像読取
    り装置に於いて、前記光量制御手段は、パルス幅変調方
    式を用いるものであることを特徴とする画像読取り装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    画像読取り装置に於いて、前記位相制御手段は、前記駆
    動パルスが前記調光デューティの増大に応じて前記固体
    撮像素子の1蓄積時間内の基準位置を中心に時間軸方向
    に略対称に成長するように制御するものであることを特
    徴とする画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像読取り装置に於い
    て、前記基準位置を前記固体撮像素子の蓄積区間を表わ
    す区間信号の略中央に設定したことを特徴とする画像読
    取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の画像読取り装置に於い
    て、前記基準位置を前記固体撮像素子の1蓄積時間の蓄
    積開始タイミングまたは蓄積終了タイミングに略一致さ
    せたことを特徴とする画像読取り装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    画像読取り装置に於いて、前記光源は複数の色成分の光
    を同時に照射するものであることを特徴とする画像読取
    り装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    画像読取り装置に於いて、前記光源は複数の色の光源を
    逐次に点灯して照射するものであることを特徴とする画
    像読取り装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の
    画像読取り装置に於いて、前記光源は前記複数の色にお
    ける各色毎に残光特性が異なるものであることを特徴と
    する画像読取り装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1項に記載
    の画像読取り装置に於いて、前記光源は蛍光灯であるこ
    とを特徴とする画像読取り装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の画像読取り装置に於
    いて、前記蛍光灯は、複数種類の蛍光体を混合して構成
    され、前記蛍光体の種類によって残光特性が異なるもの
    であることを特徴とする画像読取り装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか1項に記
    載の画像読取り装置に於いて、前記固体撮像素子は複数
    であり、この複数の固体撮像素子により前記画像を読取
    ることを特徴とする画像読取り装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の画像読取り装置に於
    いて、前記複数の固体撮像素子は各々異なる色の画像を
    読み取るものであることを特徴とする画像読取り装置。
  14. 【請求項14】 原稿の画像を固体撮像素子で読み取る
    画像読取り装置における画像読取り方法であって、前記
    原稿を照射する光源の調光デューティを決めるステップ
    と、このステップで決めた調光デューティに応じ前記光
    源の駆動パルスの位相を制御するステップとを備えたこ
    とを特徴とする画像読取り方法。
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