JP2000209399A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000209399A
JP2000209399A JP11010807A JP1080799A JP2000209399A JP 2000209399 A JP2000209399 A JP 2000209399A JP 11010807 A JP11010807 A JP 11010807A JP 1080799 A JP1080799 A JP 1080799A JP 2000209399 A JP2000209399 A JP 2000209399A
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afterglow
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Takashi Sugiura
崇 杉浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光灯の調光制御を行うに当たって、各色の
蛍光体の残光特性の違いによって発生する副走査方向の
読み取り位置の色ずれを防止する画像読取装置を提供す
る。 【解決手段】 原稿の画像情報を結像光学系を介して複
数のラインセンサ上に結像し、画像を読み取る画像読取
装置において、複数のラインセンサに対応した読み取り
色に対する残光特性が各色毎に異なる蛍光体を有する白
色光源と、前記ラインセンサから出力される1蓄積時間
中のデータの中で光源点灯中に蓄えられたデータのみを
有効にすることにより前記白色光源の残光特性に依存し
て発生する各色の副走査方向の読み取り位置の重心移動
を低減する手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の画像情報を
結像レンズを介して固体撮像素子上に結像し、画像を読
み取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿等の画像情報を結像光学系を
介して複数のラインセンサ(CCD等の固体撮像素子)
上に結像し、ラインセンサからの出力信号に基づいて、
白黒又はカラーの画像情報をディジタル的に読み取る画
像読取装置が種々提案されている。
【0003】図7は、従来のカラー画像読取装置の光学
系の要部概略図である。図7において、100は読み取
り画像を配置する原稿台ガラス、101は原稿を照明す
る棒状光源、102は照明効率を向上させるための反射
笠を示している。棒状光源101及び反射笠102によ
り照明された原稿(図示せず)は、ミラー103−a、
103−b、103−cを介して結像光学系104に導
光され、この結像光学系104は、原稿の画像情報を固
体撮像素子105上に結像する。
【0004】ミラー103−aは、原稿の画像情報を副
走査方向Aに走査速度vで移動し、それに同期してミラ
ー103−b、103−cは速度v/2で移動すること
により、固体撮像素子105のラインセンサの並び方向
(主走査方向)と合わせて、2次元的な走査により、原
稿の画像情報を読み取ることが可能である。
【0005】このような構成において、固体撮像素子1
05上に結像された画像情報は、電気信号に変換され、
図示しない出力装置に送られ、プリント出力として画像
情報の出力が行われる場合や、記憶装置等に送られ、入
力画像情報の記憶が行われる場合があり、夫々の画像読
取装置として使用されている。
【0006】このような構成の画像読取装置の光源とし
ては、ハロゲンランプ、蛍光灯、キセノンランプ等が用
いられている。この種の画像読取装置の光源として通常
ハロゲンランプが用いられてきたが、ハロゲンランプは
高輝度を有する反面、ランプの昇温に伴う装置の昇温が
大きいことや、200〜300Wの消費電力を必要とす
るため、装置全体に必要となる消費電力が増大する要因
となっていた。
【0007】近年、このような問題点を回避するため、
高輝度な蛍光灯やキセノンランプが開発され、画像読取
装置の光源として用いられつつある。蛍光灯やキセノン
ランプは、棒状の中空管の中に少量の水銀粒と数Tor
rのアルゴン(Ar)又はクリプトン(Kr)、キセノ
ン(Xe)等を封入したものが多く、管の内壁に各種蛍
光体を塗布し、管の両端に電極を配置して管を密封した
構造となっている。
【0008】電極からの放電によって、水銀や各種ガス
から放射される紫外線によって管の内側に塗布された蛍
光体を励起し、蛍光体の発光特性に応じて可視光が放射
される。蛍光体には、光源として要求される分光エネル
ギ特性に応じて、各種蛍光体が選択される。
【0009】特に、カラー画像読取装置においては、R
GB等に相当する広い波長範囲の光源が必要となり、特
に高輝度な光源を必要とする場合には、複数色の蛍光体
を混合し、管の内壁に塗布するような手法が用いられて
いる。
【0010】また、蛍光灯やキセノンランプは、発光光
量を制御する場合に、ハロゲンランプのように点灯電圧
を制御する方法ではなく、一定の電流値で点灯する時間
を制御するパルス幅変調方式によって発光光量を制御す
ることが一般に行われている。これは、蛍光灯やキセノ
ンランプが一定の電流値を超えた場合に発光する特性を
有するためであり、電流値を制御することによって発光
光量を制御する手法では発光光量を制御する範囲が大き
くとれないことに起因している。
【0011】一方、蛍光灯やキセノンランプを用いた画
像読取装置においては、上述した光量制御を省略し、耐
久による光量の劣化に対して固定撮像素子の出力信号を
電気的に増幅するアンプ等のゲイン設定を可変とし、上
記光量劣化に応じてゲインを変更することによって適切
な信号出力を得るように構成する手法も考案されてい
る。このような手法においては、ゲインの値によって読
み取り信号のS/Nが変動するといった現象が発生する
ことが考えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては以下のような欠点があった。
【0013】蛍光灯やキセノンランプのように蛍光体を
発光源とした光源を用いる画像読取装置においては、前
述の従来例の通り、ランプに流れる電流値を一定に保ち
ながら点灯する時間に相当するパルス幅を制御すること
によって、発光光量を制御する手法が一般的に用いられ
ていた。
【0014】図8は、従来の光量制御信号と残光特性を
示す図である。図8において、横軸は時間を表し、縦軸
は光源の発光光量を制御する電流値を示している。
【0015】横軸のHsyncの区間は、固体撮像素子
の1蓄積時間に相当する時間を示しており、通常用いら
れているように固体撮像素子の受光部に入射した光量に
応じて電荷が蓄えられる時間に相当する。
【0016】通常のパルス幅制御を行う場合には、この
蓄積時間の先頭を示すトリガ信号の立ち上がり、又は立
ち下がり位置に同期させ、制御信号が1蓄積時間に対し
て1回の割合で同期して出力されるような構成になって
いる。このように、1蓄積時間のトリガ信号に相当する
信号に対して同期を取りながら光量制御を行うことによ
って、光量を制御するパルス幅制御と蓄積時間との間の
干渉によって発生するビートによる画像信号に対するノ
イズを除去していた。
【0017】一方、蛍光体を発光源として用いる蛍光灯
やキセノンランプにおいては、カラー情報を読み取る画
像読取装置に用いる光源として、各色の蛍光体を混合し
て塗布することによって可視光全域にわたる広い波長範
囲での発光特性を有する白色光源を用いる場合が多い。
【0018】このような白色光源を用いる場合に、各色
の蛍光体に固有の残光特性が異なることに起因する問題
が発生した。残光特性とは、紫外線によって励起された
蛍光体が、高いエネルギ順位に留まっている時間によっ
て決まり、一般的には指数関数的に減少する特性であ
る。この現象は、光源の発光を制御する電流を瞬時に遮
断しても発光が残存してしまうことを示しており、減衰
時間Tは、蛍光体の材料の特性に依存して、以下の式で
表される。
【0019】T=e(τ−1) 前述の通りτは蛍光体の材料によって決まる特性であ
り、カラー画像読取装置に用いる白色光源のように、R
GBに相当する蛍光体を混合して用いた場合に各色の残
光特性が異なることによって生ずる問題である。
【0020】一般的に蛍光体として用いられる材料とし
ては、材料の各波長域での発光波長特性や発光効率、寿
命といった観点から決定されるが、下記のような材料が
用いられることが多い。
【0021】Blue :BaMg2Al16O27 中心波長452nm T=2μsec Red :Y2O3:Eu2+ 中心波長611nm T=1.1msec Green :LaPO4:Ce、Tb 中心波長544nm T=2.6msec Tは、各材料の減衰時間を示しており、夫々減衰によっ
て発光光量が1/eに達するまでの時間である。このよ
うに各色の残光特性が異なることによって(特にBlu
eの減衰時間が短い)、副走査方向の読み取り位置の重
心が色によって異なるという現象が発生した。
【0022】この現象を図8を用いて説明する。図8に
示すグラフの横軸は時間を、また、縦軸は蛍光灯を駆動
する電流量と蛍光灯の発光光量を示すものである。
【0023】通常蛍光灯の調光制御は、固体撮像素子の
1蓄積時間に相当するHsyncの区間、固体撮像素子
は、入射光量に比例した電荷を蓄積する。これに対して
図中の調光区間は蛍光灯を駆動するための電流を調光d
utyに比例した量与え続ける時間に相当し、その区間
の電流は高周波にスイッチングする手法が主に用いられ
てきた。調光区間に相当する時間が過ぎると、発光光量
は減衰する。その減衰特性は、次の2つのファクタによ
って決定される。1つは、蛍光灯が発する輝線スペクト
ルの減衰特性であり、もう1つは、先に述べた蛍光体の
減衰特性である。通常Hsyncに相当する1蓄積時間
は、数100μsecであるのに対して輝線スペクトル
の減衰特性は、1μsec以下であるため、殆ど影響し
ないが、蛍光体の減衰特性は、msecオーダであるた
めに影響が大きい。従って、発光光量の減衰特性は、上
記2種類の発光光量の総和と夫々の発光の減衰特性によ
って決定される。
【0024】図中にR、G、B各色の減衰特性によって
発生する残光をモデル的に示した。調光区間略一定の電
流により略一定の光量で点灯された蛍光灯は、調光区間
が終了すると輝線スペクトルに相当する光量が瞬時に減
衰する。その部分が図中L1に相当する部分であり、更
に図中L2に相当する光量に対して蛍光灯の減衰特性に
より残光が発生する。
【0025】この各色の残光特性は、画像読取装置にお
いて以下のような欠点を有していた。固体撮像素子の1
蓄積時間は、画素情報を読み取る場合の時間的な基準と
なると共に、副走査方向の読み取りに対しては読み取り
位置の基準となるものである。画像情報を読み取る場合
の画素密度は、主走査方向は固体撮像素子の画素サイズ
によって決定され、副走査方向はミラースキャン等によ
り走査される画像読み取り時の移動距離に相当する。従
って、Hsync間の時間に対する各色の発光光量の重
心位置が残光特性によって異なる現象は、図8のグラフ
の横軸を位置情報と置き換えて考えても差し支えない。
このことは、副走査方向の読み取り位置の重心が色によ
って異なることを示している。副走査方向の読み取り位
置の重心が色によって異なることは、副走査方向の読み
取り時の色ずれを発生させる原因となり、画像読取装置
の性能を劣化させる要因となっていた。
【0026】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、蛍光灯の調光制御を行うに当たって、各色の蛍光体
の残光特性の違いによって発生する副走査方向の読み取
り位置の色ずれを防止する画像読取装置を提供すること
を目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係わる画像読取装置は、原稿の
画像情報を結像光学系を介して複数のラインセンサ上に
結像し、画像を読み取る画像読取装置において、前記複
数のラインセンサに対応した読み取り色に対する残光性
が各色毎に異なる蛍光体を有する白色光源と、前記ライ
ンセンサから出力される1蓄積時間中のデータの中で光
源点灯中に蓄えられたデータのみを有効にすることによ
り前記白色光源の残光特性に依存して発生する各色の副
走査方向の読み取り位置の重心移動を低減する手段を有
することを特徴とする。
【0028】請求項2に係わる画像読取装置は、請求項
1に係わる画像読取装置において、光源の残光特性に依
存して発生する各色の副走査方向の読み取り位置の重心
移動を低減する手法は、蛍光灯点灯時に同期してライン
センサからの出力を得ることを特徴とする。
【0029】請求項3に係わる画像読取装置は、請求項
1に係わる画像読取装置において、光源の点灯を1/2
蓄積時間点灯させ、残りの1/2蓄積時間は消灯し、1
蓄積時間に同期して光源の点灯制御を行うことを特徴と
する。
【0030】請求項4に係わる画像読取装置は、請求項
1に係わる画像読取装置において、ラインセンサは、1
蓄積時間中に、光源が点灯中に蓄えられたデータと、光
源が消灯中に蓄えられたデータを出力することを特徴と
する。
【0031】請求項5に係わる画像読取装置は、請求項
1に係わる画像読取装置において、各色の残光特性が異
なる蛍光体を有する白色光源は、複数種の蛍光体を混合
して作製したことを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0033】図1は、本発明の画像読取装置と従来の画
像読取装置の制御方法を説明する図である。図1−a
は、本発明による画像読取方式を表す図であり、図1−
bに示す従来の画像読み取り方式に対して以下の特徴を
有している。即ち、本発明の読み取り方式は、画像読取
区間は、Hsync区間を表す区間信号の立ち上がり、
又は立ち下がりに同期してHsync区間中画像を読み
取るのではなく、図1−aに示すように蛍光灯の1H期
間中に2度、即ち、蛍光灯点灯時の出力と、蛍光灯消灯
時の出力とを出力するようにCCDの駆動を行う。
【0034】図1−dは従来の制御方式による蛍光灯の
残光特性により発生する重心移動量を示しており、各色
の残光の影響が大きい。それに対して図1−cは、本発
明の制御方式での残光特性による重心移動を示してい
る。発光領域での光エネルギ、消灯領域での光エネルギ
をラインセンサによって電荷に変換し、発光領域での出
力のみを使用する制御を行うことにより、残光による重
心移動を限りなく低減させ、その結果、残光による画像
読取装置の性能劣化を防ぐことが可能である。
【0035】次に、本発明の制御方法を実現するための
構成に関して説明する。
【0036】この種の画像読取装置においては、蛍光灯
の発光光量を光量センサで検出し、光量コントローラに
より蛍光灯の光量が一定となるように光量制御が行われ
ている。
【0037】図2は、光源としての蛍光灯の概略斜視図
である。図2は、従来から知られている蛍光灯で、蛍光
灯1は、ソケット2a、2bにより両端が支持されてお
り、該ソケット2a、2bのピン(図示せず)から電流
が供給される。蛍光灯1の所定領域にはアパーチャ部
(光学的開口部)3が設けられており、矢印a方向に強
い光が射出され、該アパーチャ部3以外の領域からは相
対的に弱い光が射出される。また、蛍光灯1の適所には
フォトダイオード等から成る光量センサ4が付設されて
おり、蛍光灯1から射出される光量に応じた電流を検出
している。
【0038】図3は、本発明に係る画像読取装置の制御
回路のブロック図である。画像読取装置は、CPU17
によるLAMP_ON信号によりインバータ15を動作
させ、duty50%でSYNC16に同期して蛍光灯
10を点灯させる。CCD駆動回路18も蛍光灯10と
同様にSYNC16に同期して、1H期間中に2度(蛍
光灯点灯時、蛍光灯消灯時)出力が得られるようにCC
D駆動信号を発生させ、CCD(撮像素子)58を駆動
する。CCD58は、蛍光灯10の残光を含む光エネル
ギを電荷に変換し、蛍光灯点灯時の出力、蛍光灯消灯時
の出力を夫々出力し、アンプ12で所定倍率で増幅さ
せ、A/D変換器13でアナログ信号からデジタル信号
に変換する。1H期間中に2度出力しているため、1H
期間中に蛍光灯点灯時の出力のみを出力するため、周波
数変換回路48にて出力信号の周波数を変換し、出力す
る。
【0039】上記光量制御のブロックの構成を用いた画
像読取装置の構成を以下に説明する。
【0040】図9は、ラインセンサの全体構成図であ
る。ラインセンサは一般的に、光を電荷に変換して蓄積
する感光部、蓄積した電荷を順次送り出す転送部、転送
部から送られた電荷を電圧に変換して電圧信号として出
力する出力部と、大きく3つの部分から構成される。感
光部では、光のエネルギを電気信号に変換し、得られた
信号電荷を一時的に蓄積する機能を持つ。
【0041】図10は、図9に示すラインセンサの感光
部の構成を原理化した等価回路図である。ラインセンサ
は、フォトダイオード、MOS容量と、シフト電極で構
成されている。入力光は、フォトダイオードで光電変換
されて光電流となり、MOS容量部に蓄積されて信号電
荷となる。この信号電荷は、シフト電極を通して転送部
に移送される。転送部は、感光部で発生した信号電荷を
出力部に順次送り出す機能(走査機能)を有している。
出力部は、転送部から送られてきた信号電荷を電圧に変
換する機能を有する。即ち、フローティングキャパシタ
に転送部からの信号電荷が注入されると、前記フローテ
ィングキャパシタの電位が変化し、これをMOSトラン
ジスタのソースフォロワ回路で出力する。
【0042】図4は、本発明に係る画像読取装置の実施
の形態を示すブロック回路図である。原稿20に光を照
射するミラー台21と、原稿20からの光学反射信号に
対して所定の画像処理を施しプリンタに出力する画像処
理部22と、SYNC46に同期して所定の設定で蛍光
ランプ32の点灯及び予熱を制御する光量コントローラ
26、及び光量コントローラ26からの指令に基づいて
点灯動作等を行うインバータ27と、装置全体を制御す
るCPU28と、CPU28の演算結果等を記憶するバ
ックアップメモリ29を備えている。30はA/Dコン
バータ、31はドライバ、45は自走の主走査同期信号
(SYNC信号46)を生成し、更にプリンタ主走査同
期信号BDとのどちらかを選択する回路である。48は
周波数変換回路で周波数変換前のクロック、周波数変換
後のクロックを入力し(但し、周波数変換前のクロック
周期>周波数変換後のクロック周期である)、出力信号
の周波数を変換し、且つ蛍光灯点灯時の出力のみを有効
とする。
【0043】ミラー台21は、蛍光ランプ32と蛍光ラ
ンプ32に装着されたヒータ33、サーミスタ34を有
している。ヒータ33の温度を監視するサーミスタ34
の出力は、A/D変換回路30を介してCPU28に入
力され、常にヒータ温度を監視する。光量コントローラ
26は、SYNC信号46に同期して、所定設定値(本
実施例ではduty50%)でインバータ27を駆動す
る。
【0044】インバータ27では、当該インバータ27
に入力される光量コントローラ26からのPWM信号5
6がハイレベルのときは、PWM信号56より十分高い
周波数(例えば、PWM信号56の周波数の10〜10
0倍の周波数)で蛍光灯32に交流電流即ち、ランプ電
流を供給して蛍光ランプ32を点灯するように制御し、
また、ローレベルの場合、ランプ電流を遮断して蛍光ラ
ンプ32を消灯するように制御する。そして、電気的に
はPWM信号56の同期に従って点灯と消灯が繰り返さ
れるが、見掛け上はランプ電流を平均した電流値に相当
する一定光量0で点灯する。
【0045】画像処理部22は、原稿20からの光学信
号を受光して、電気信号に変換するCCD58と、CC
D58から出力される電気信号が入力され、所定の信号
処理を行うアナログプロセッサ43と、アナログプロセ
ッサ43から出力されるアナログ信号をデジタル信号に
変換するA/Dコンバータ44とを有している。尚、C
CD58は、同期信号の1周期である1走査期間中に読
み取った電荷を2度(蛍光灯点灯時、蛍光灯消灯時)に
分けて蓄積する。従って、CCD58からの出力は、1
走査期間の点灯光量を積分した大きさ、蛍光灯残光エネ
ルギを積分した大きさとなり、蛍光ランプ32の点滅と
CCD58による走査とが同一周期で同期することによ
り、一定の出力を得ることができる。
【0046】図5は、リニアセンサの駆動信号のタイミ
ングを示す図である。SYNC信号46に同期して、光
源の点灯信号であるLAMP_ON信号をインバータ2
7から蛍光ランプ32に出力する。LAMP_ON信号
の下にリニアセンサの感光部に蓄えられる電荷量を示
す。ランプ点灯時間及びランプ消灯時間に分けてライン
センサの感光部に電荷が蓄えられ、LAMP_ON信号
のエッジと同期して感光部から転送部へ電荷を移動させ
るシフトパルスSHを入力する。蛍光灯点灯時、蛍光灯
消灯時の電荷は、SH信号で転送部に送り、蛍光灯点灯
時出力、蛍光灯消灯時出力を夫々交互に出力させる。1
H期間中に1H分の出力を2度出力するために、CCD
駆動信号は、通常駆動時の2倍の周波数で駆動させる。
当然出力信号も2倍の周波数で出力されるため、後述す
る周波数変換回路にては、周波数を元の周波数に変換す
る 図6は、図4に示す周波数変換部の回路図である。周波
数変換部48は、Dタイプフリップフロップが直列に複
数個接続されたもの(書き込み用、読み取り用)を2セ
ット備えている。このフリップフロップの各クロックは
共通になっている(W_CLK、R_CLK)。書き込
み用、読み取り用のフリップフロップの各出力は、対応
する場所のフリップフロップの入力に接続される。入力
端子に画像信号を2倍のクロック:2VCKをW_CL
Kに接続することで、書き込み用フリップフロップに書
き込み、通常のクロック:VCKをR_CLKに接続す
ることで入力された画像信号の周波数変換を行うことが
可能になる。これを用いることで、出力信号の「蛍光灯
点灯時出力」のみを通常周波数に変更し、且つ「蛍光灯
消灯時出力」を使用しないように制御する。この周波数
変換部48の回路は、そのまま汎用的に使用されている
「FIFO」を使用しても同様の効果が得られる。
【0047】このようにして、点灯期間の光エネルギの
みをCCD58で電荷に変換することで、蛍光体の残光
特性が各色で異なった場合においても、光量の重心の位
置が常に蛍光灯点灯信号の点灯期間の中心値になるため
(図1−c)、重心位置の変化を低減することが可能で
ある。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像読取
装置によれば、複数のラインセンサに対応した読み取り
色に対する残光性が各色毎に異なる蛍光体を有する白色
光源と、前記ラインセンサから出力される1蓄積時間中
のデータの中で光源点灯中に蓄えられたデータのみを有
効にすることにより前記白色光源の残光特性に依存して
発生する各色の副走査方向の読み取り位置の重心移動を
低減又は補正する手段を有することによって、また、光
源の光量制御手段としてパルス幅変調方式を用い、制御
パルスの成長のさせ方を基準位置を中心に時間軸方向に
左右対称に成長させることによって、蛍光体の残光特性
が各色で異なった場合においても、光量の重心の位置が
常にHsyncの区間信号の中心近傍に位置し、且つ残
光による非点灯区間での光量を、1蓄積時間内で点灯区
間の前後で平均化することによって、重心位置の変化を
微小量とすることが可能であり、各色の蛍光体の残光特
性の違いによって発生する副走査方向の読み取り位置の
色ずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置と従来の画像読取装
置の制御方法を説明する図である。
【図2】光源としての蛍光灯の概略斜視図である。
【図3】本発明に係る画像読取装置の制御回路のブロッ
ク図である。
【図4】本発明に係る画像読取装置の実施の形態を示す
ブロック回路図である。
【図5】リニアセンサの駆動信号のタイミングを示す図
である。
【図6】図4に示す周波数変換部の回路図である。
【図7】従来のカラー画像読取装置の光学系の要部外略
図である。
【図8】従来の光量制御信号と残光特性を示す図であ
る。
【図9】ラインセンサの全体構成図である。
【図10】図9に示すラインセンサの感光部の構成を原
理化した等価回路図である。
【符号の説明】
1 蛍光灯 2a、2b ソケット 3 アパーチャ部(光学的開口部) 4 光量センサ 10 蛍光灯 12 アンプ 13、30、44 A/Dコンバータ 15、27 インバータ 16 SYNC発生器 17、28 CPU 18 CCD駆動回路 20 原稿 21 ミラー台 22 画像処理部 26 光量コントローラ 29 バックアップメモリ 31 ドライバ 32 蛍光ランプ 33 ヒータ 34 サーミスタ 42 予熱制御部 43 アナログプロセッサ 45 自走SYNC生成&セレクタ 46 SYNC信号 47 CCD駆動信号発生回路 48 周波数変換回路 58 CCD 100 原稿台ガラス 101 棒状光源 102 反射笠 103−a、103−b、103−c ミラー 104 結像光学系 105 固体撮像素子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像情報を結像光学系を介して複
    数のラインセンサ上に結像し、画像を読み取る画像読取
    装置において、前記複数のラインセンサに対応した読み
    取り色に対する残光性が各色毎に異なる蛍光体を有する
    白色光源と、前記ラインセンサから出力される1蓄積時
    間中のデータの中で光源点灯中に蓄えられたデータのみ
    を有効にすることにより前記白色光源の残光特性に依存
    して発生する各色の副走査方向の読み取り位置の重心移
    動を低減する手段を有することを特徴とする画像読取装
    置。
  2. 【請求項2】 光源の残光特性に依存して発生する各色
    の副走査方向の読み取り位置の重心移動を低減する手法
    は、蛍光灯点灯時に同期してラインセンサからの出力を
    得ることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 光源の点灯を1/2蓄積時間点灯させ、
    残りの1/2蓄積時間は消灯し、1蓄積時間に同期して
    光源の点灯制御を行うことを特徴とする請求項1に記載
    の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 ラインセンサは、1蓄積時間中に、光源
    が点灯中に蓄えられたデータと、光源が消灯中に蓄えら
    れたデータを出力することを特徴とする請求項1に記載
    の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 各色の残光特性が異なる蛍光体を有する
    白色光源は、複数種の蛍光体を混合して作製したことを
    特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6661545B2 (en) * 1998-06-01 2003-12-09 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus, and dimming control method and line sensor layout method therefor
US6757084B2 (en) * 1998-08-20 2004-06-29 Canon Kabushiki Kaisha Image reading apparatus and control method thereof

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