JP2000069226A - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

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JP2000069226A
JP2000069226A JP10234121A JP23412198A JP2000069226A JP 2000069226 A JP2000069226 A JP 2000069226A JP 10234121 A JP10234121 A JP 10234121A JP 23412198 A JP23412198 A JP 23412198A JP 2000069226 A JP2000069226 A JP 2000069226A
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light
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Mitsuru Kurita
充 栗田
Koichi Ishimoto
高一 石本
Hiroshi Sato
浩 佐藤
Koji Arai
康治 新井
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿を照射する白色光源における、各色の残
光特性の違いによって発生する、副走査方向の読取りの
際の色ずれを防止できる画像読取り装置を提供する。 【解決手段】 前記白色光源の光量制御を、パルス幅変
調方式で行う際、(a)に示すように、制御パルスの幅
が、ラインセンサの1蓄積時間の中間の時点を中心に時
間軸方向に前後対称に変化するよう制御することにより
前記色ずれを実質的に無くすることができる。そして、
光量制御手段の設定を、スキャン単位で、かつN(Nは
1以上の整数)スキャン目の設定は、読取り操作開始後
N−1スキャンまでの発光量データにもとづいて行うこ
とにより、前記白色光源の光量を精度よく所定値に維持
すると共に、色ずれを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の画像を結像
光学系を介して固体撮像素子上に結像し、画像を読み取
る画像読取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿などの画像を結像光学系を介
して複数のラインセンサ(CCD等の固体撮像素子)上
に結像し、ラインセンサからの出力信号に基づいて、白
黒またはカラーの画像情報をディジタル的に読み取る画
像読取り装置が種々提案されている。
【0003】図13は、カラー画像読取り装置の光学系
の要部概略図である。
【0004】同図において、100は読取り画像を配置
する原稿台ガラス、101は原稿を照射する棒状光源、
102は照射効率を向上させるための反射笠を示してい
る。
【0005】棒状光源101及び反射笠102により照
射された原稿画像(不図示)は、ミラー103−a,1
03−b,103−cを介して結像光学系104に導光
され、結像光学系104は原稿の画像を固体撮像素子1
05上に結像する。
【0006】ミラー103−aは、副走査方向Aに走査
速度vで移動し、それに同期してミラー103−b,1
03−cは速度v/2移動する事により、固体撮像素子
105のラインセンサの並び方向(主走査方向)と合わ
せて、2次元的な走査により、画像情報を読み取ること
ができる。
【0007】この様な構成に於いて、固体撮像素子10
5上に結像された画像は、電気信号に変換され、図示し
ない出力装置に送られ、プリント出力として画像情報の
出力が行なわれる場合や、記憶装置等に送られ、入力画
像情報の記憶が行なわれる場合があり、それぞれの画像
読取り装置として使用されている。
【0008】この様な構成の画像読取り装置の光源とし
ては、ハロゲンランプ,蛍光灯,キセノンランプ等が用
いられている。この種の画像読取り装置の光源として通
常ハロゲンランプが用いられてきたが、ハロゲンランプ
は高輝度を有する反面、ランプの昇温に伴う装置の昇温
が大きい事や、200〜300Wの消費電力を必要とす
るため、装置全体に必要となるの消費電力をアップする
要因となっていた。
【0009】近年、この様な問題を回避するため、高輝
度な蛍光灯やキセノンランプが開発され、画像読取り装
置の光源として用いられつつある。
【0010】蛍光灯やキセノンランプは、棒状の中空管
の中に少量の水銀粒と数TorrのArまたはKr,X
e等を封入した物が多く、管の内壁に各種蛍光体を塗布
し、管の両端に電極を配して管を密閉した構造となって
いる。
【0011】電極からの放電によって、水銀や各種ガス
から放射される紫外線によって管の内側に塗られた蛍光
体を励起し、蛍光体の発光特性に応じて可視光が放射さ
れる。
【0012】蛍光体には、光源として要求される分光エ
ネルギ特性に応じて、各種蛍光体が選択される。
【0013】特にカラー画像読取り装置に於いては、R
GB等に相当する広い波長範囲の光源が必要となり、特
に高輝度な光源を必要とする場合には、複数色の蛍光体
を混合し、管の内壁に塗布する様な手法が用いられてい
る。
【0014】また、蛍光灯やキセノンランプは、発光光
量(発光の強さ)を制御する場合に、ハロゲンランプの
様に、点灯電圧を制御する手法ではなく、一定の電流値
で点灯する時間を制御するパルス幅変調方式によって発
光光量を制御することが一般に行なわれている。これは
蛍光灯やキセノンランプが一定の電流値を超えた場合に
発光する特性を有するためであり、電流値を制御するこ
とによって発光光量を制御する手法では発光光量を制御
する範囲が大きくとれないことに起因している。
【0015】一方、蛍光灯やキセノンランプを用いた画
像読取り装置に於いては、前述した光量制御を省略し、
耐久による光量の劣化に対して固体撮像素子の出力信号
を電気的に増幅するアンプ等のゲイン設定を可変とし、
前記光量の劣化に応じてゲインを変更する事によってて
適切な信号出力を得るように構成する手法も考案されて
いる。この様な手法に於いては、ゲインの値によって読
取り信号のS/Nが変動するといった現象が発生する事
が考えられる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例に於いては以下に述べる問題があった。
【0017】蛍光灯やキセノンランプの様に、蛍光体を
発光源とした光源を用いる画像読取り装置に於いては、
前述の従来例の通り、ランプに流れる電流値を一定に保
ちながら、点灯する時間に相当するパルス幅を制御する
ことによって、発光光量を制御する手法が一般的に用い
られていた。
【0018】図14に光源の発光光量を制御する制御波
形を示す。同図の横軸は時間を現わし、縦軸は光源の発
光光量を制御する電流値を示している。
【0019】横軸のHsyncの区間は、固体撮像素子
の1蓄積時間に相当する時間を示しており、通常用いら
れている様に固体撮像素子の受光部に入射した光量に応
じて、電荷が蓄えられる時間に相当する。
【0020】通常のパルス幅制御を行なう場合には、こ
の蓄積時間の先頭を示すトリガ信号の立ち上がり、また
は立ち下がり位置に同期させ、制御信号が1蓄積時間に
対して1回の割合で同期して出力されるような構成にな
っている。この様に、1蓄積時間のトリガ信号に相当す
る信号に対して同期をとりながら光量制御を行なう事に
よって、光量を制御するパルス幅制御と蓄積時間との間
の干渉によって発生するビート成分のノイズを除去して
いた。
【0021】一方、蛍光体を発光源として用いる蛍光灯
やキセノンランプに於いては、カラー情報を読み取る画
像読取り装置に用いる光源として、各色の蛍光体を混合
して塗布する事によって、可視光全域に渡る広い波長範
囲での発光特性を有する白色光源を用いる場合が多い。
【0022】この様な白色光源を用いる場合に、各色の
蛍光体に固有の残光特性が異なる事に起因する問題が発
生した。残光特性とは、紫外線によって励起された蛍光
体が、高いエネルギ順位に留まっている時間によって決
まり、一般的には指数関数的に減少する特性である。
【0023】この現象は、光源の発光を制御する電流を
瞬時に遮断しても発光が残存してしまう事を示してお
り、蛍光体の材料の特性に依存して、以下の式で現わせ
る。
【0024】T=e(τ−1) ここでτは蛍光体の材料によって決まる特性であり、カ
ラー画像読取り装置に用いる白色光源の様に、RGBに
相当する蛍光体を混合して用いた場合に、各色の残光特
性が異なる事によって生ずる問題である。
【0025】一般的に蛍光体として用いられる材料とし
ては、材料の各波長域での発光波長特性や発光効率,寿
命と言った観点から決定されるが、下記の様な材料が用
いられる事が多い。
【0026】Blue:BaMg2Al16O27 中心波長452nmT=2μsec Red:Y2O3:Eu2+ 中心波長611nmT=1.1msec Green:LaPO4:Ce,Tb 中心波長544nmT=2.6msec Tは各材料の減衰時間を示しており、それぞれ減衰によ
って発光光量が1/eに達するまでの時間である。この
様に各色の残光特性が異なる事によって、(特にBlu
eの減衰時間が短い)副走査方向の読取り位置の重心が
色のよって異なるという現象が発生した。
【0027】この現象を図14を用いて説明する。図1
4に示すグラフの横軸は時間を、また縦軸は蛍光灯を駆
動する電流量と蛍光灯の発光光量を示すものである。
【0028】通常、固体撮像素子の1蓄積時間に相当す
るHsyncの区間、固体撮像素子は、入射光量に比例
した電荷を蓄積する。これに対して図中の調光区間は蛍
光灯を駆動するための電流を調光デューティに比例した
量与え続ける時間に相当し、その区間の電流は高周波に
スイッチングする手法が主に用いられてきた。調光区間
に相当する時間が過ぎると、発光光量は減衰する。その
減衰特性は、次の2つのファクタによって決定される。
1つは蛍光灯が発する輝線スペクトルの減衰特性であ
り、1つは先に述べた蛍光体の減衰特性である。通常H
syncに相当する1蓄積時間は、数100μsecで
あるのに対して輝線スペクトルの減衰特性は、1μse
c以下であるため、ほとんど影響しないが、蛍光体の減
衰特性は、msecオーダまであるために影響が大き
い。したがって、発光光量の減衰特性は、前記2種類の
発光光量の総和とそれぞれの発光の減衰特性によって決
定される。
【0029】図中にR,G,B各色の減衰特性によって
発生する残光をモデル的に示した。調光区間略一定の電
流により略一定の光量で点灯された蛍光灯は、調光区間
が終了すると輝線スペクトルに相当する光量が瞬時に減
衰する。その部分が図中L1に相当する部分であり、さ
らに図中L2に相当する光量に対して蛍光灯の減衰特性
により残光が発生する。
【0030】この各色の残光特性は、画像読取り装置に
於いて以下のような問題を有していた。固体撮像素子の
1蓄積時間は、画素情報を読み取る場合の時間的な基準
となると共に、副走査方向の読取りに対しては読取り位
置の基準となるものである。画像情報を読み取る場合の
画素密度は、主走査方向は固体撮像素子の画素サイズに
よって決定され、副走査方向はミラースキャン等により
走査される画像読取り時の移動距離に相当する。したが
って、Hsync間の時間に対する各色の発光光量の重
心位置が残光特性によって異なる現象は、図14のグラ
フの横軸を位置情報と置き換えて考えてもさしつかえな
い。この事は、副走査方向の読取り位置の重心が色によ
って異なる事を示している。副走査方向の読取り位置の
重心が色によって異なる事は、副走査方向の読取り時の
色ずれを発生させる原因となり、画像読取り装置の性能
を劣化させる要因となっていた。
【0031】本発明は、この様な状況のもとでなされた
ものであって、原稿照射用白色光源の光量制御を行うに
当って、各色の残光特性の違いによって発生する副走査
方向の読み取りの際の色ずれを防止できる画像読取り装
置を提供することを目的とするものである。
【0032】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、画像読取り装置を次の(1)〜(7)
のとおりに構成する。
【0033】(1)原稿の画像を結像光学系を介して複
数のラインセンサ上に結像し画像を読み取る画像読取り
装置において、前記複数のラインセンサの各読取り色に
対応する各色の残光特性が異なる原稿照射用白色光源
と、この白色光源の残光特性に依存して発生する各色の
副走査方向の読取り位置の重心移動を低減する重心移動
低減手段とを備え、前記重心移動低減手段は、前記白色
光源の発光量データにもとづいて重心移動低減制御を行
い、前記重心移動低減制御の設定は、スキャン単位で、
かつN(Nは1以上の整数)スキャン目の設定は、読取
り開始操作後N−1スキャンまでの発光量データに基づ
いて行うものである画像読取り装置。
【0034】(2)前記(1)記載の画像読取り装置に
おいて、前記重心移動低減手段は、パルス幅変調方式を
用い、前記ラインセンサの1蓄積時間における重心移動
が小さくなるように制御パルスの位相を制御するもので
ある画像読取り装置。
【0035】(3)前記(2)記載の画像読取り装置に
おいて、前記制御パルスの位相の制御は、前記1蓄積時
間における基準時点を中心に時間軸方向に前後対称に制
御パルスの幅が変化するように行うものである画像読取
り装置。
【0036】(4)前記(3)記載の画像読取り装置に
おいて、前記基準時点は、前記1蓄積時間の中間の時点
である画像読取り装置。
【0037】(5)前記(3)記載の画像読取り装置に
おいて、前記基準時点は、前記1蓄積時間の始めの時点
である画像読取り装置。
【0038】(6)前記(1)記載の画像読取り装置に
おいて、前記白色光源は、複数種の蛍光体を用いた蛍光
灯である画像読取り装置。
【0039】(7)前記(1)記載の画像読取り装置に
おいて、前記発光量データにもとづく設定は、複数回サ
ンプリングした発光量データのメジアン,モード,単純
平均等の統計量による設定である画像読取り装置。
【0040】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を画像読
取り装置の実施例により詳しく説明する。なお実施例は
反射原稿を読み取るものであるが、本発明はこれに限ら
ず、透過原稿を読み取る形で同様に実施することができ
る。
【0041】
【実施例】(実施例1)図1は、実施例1である“画像
読取り装置”の動作説明図である。同図に於いて、
(a)は本実施例における蛍光灯の点灯方式を表わす図
であり、従来の点灯方式である(b)に対して以下の特
徴を有する。第一には調光制御信号は、Hsync区間
を表わす区間信号の立ち上がり又は立ち下がり時に制御
を開始するのではなく、(a)に示すように制御信号に
よる調光区間の時間的な中心がHsyncの中心に一致
するように制御を行なう。
【0042】この場合、調光制御信号のデューティ(デ
ューティ比,デューティ値ともいう)が変化しても制御
信号(制御パルスともいう)の中心の位置は変化しない
ため制御信号の立ち上がりの位置は、デューティに応じ
て可変となるように制御される。
【0043】(d)は従来の制御方式による蛍光灯の残
光特性により発生する重心移動量d2を示しており、各
色の残光の影響が大きい。
【0044】それに対して(c)は、本実施例の制御方
式での残光特性による重心移動d1を示している。発光
領域をHsyncの中心にもってくる事によって残光量
は発光領域の前方と後方に振り分けられ、平均化される
事により残光による重心移動は、d1となり非常に微小
な量となり、画像読取り装置の性能劣化に対して、全く
問題ないレベルとする事が可能である。
【0045】次に本実施例の制御方式を実現するための
構成に関して説明する。
【0046】この種の画像読取り装置においては、蛍光
灯の発光光量を光量センサで検出し、光量コントローラ
により蛍光灯の光量が一定となるように光量制御が行な
われている。
【0047】図2は従来から知られている蛍光灯の斜視
図である。蛍光灯1はソケット2a,2bにより両端が
支持されており、該ソケット2a,2bのピン(不図
示)から電流が供給される。
【0048】蛍光灯1の所定領域にはアパーチャ部(光
学的開口部)3が設けられており、矢印a方向に強い光
が射出され、該アパーチャ部3以外の領域からは相対的
に弱い光が射出される。また、蛍光灯1の適所にはフォ
トダイオード等からなる光量センサ4が付設されてお
り、蛍光灯1から射出される光量に応じた電流を検出し
ている。
【0049】図3は本実施例における光量制御部の構成
を示すブロック図である。
【0050】光量センサ11は、蛍光灯10の光量を検
出して該光量に応じた光量信号を出力し、次いで該光量
信号はアンプ12により電圧値に変換されて増幅され
る。その後、前記増幅された電圧値はコンパレータ13
により所定の基準電圧と比較され、その比較結果が光量
コントローラ14に入力される。該光量コントローラ1
4からは、CPU18に対してインバータ15に設定す
べきデューティ値を出力する。CPU17は、該デュー
ティ値に対応して、Hsync区間信号に対してどれだ
け蛍光灯制御信号を遅らせれば、制御信号の中心がHs
yncの中心に一致するかを演算し、その結果をディレ
イ調整回路19に出力する。
【0051】Sync信号発生器16から送られるSy
nc信号は、ディレイ調整回路18に入力され、CPU
17からの指示にしたがって、所定量のディレイ量だけ
遅れた同期信号(Sync)が光量コントローラ14に
入力される。該光量コントローラ14では、先に決定さ
れた所定の同期信号(Sync)と位相同期をとってパ
ルス幅変調(Pulse Width Modulat
ion:以下「PWM」という。)信号を出力しデュー
ティ制御を行なう。すなわち、アンプ12から出力され
る電圧値が基準電圧よりも大きいときはデューティ比が
小さくなるようにPWM信号を出力し、またアンプ12
から出力される電圧値が基準電圧よりも小さいときは、
デューティ比が大きくなるようにPWM信号を出力す
る。
【0052】次いで、インバータ15では該インバータ
15に入力されるPWM信号がハイレベルのときはPW
M信号よりも十分に高い周波数(例えばPWM信号の周
波数の10〜100倍の周波数)で蛍光灯10に交流電
流即ちランプ電流を供給して蛍光灯10を点灯するよう
に制御し、またインバータ15がローレベルのときはラ
ンプ電流を遮断して蛍光灯10を消灯するように制御す
る。そして、PWM信号の周波数は蛍光灯10の点灯,
消灯の光学的周波数よりも大きく、電気的にはPWM信
号の周期にしたがって点灯と消灯が繰り返されるが、見
かけ上はランプ電流を平均した電流値に相当する一定光
量で点灯する。
【0053】前述の光量制御のブロックの構成を用いた
画像読取り装置の構成を以下説明する。
【0054】図4は本実施例の画像読取り装置の構成を
示すブロック図である。原稿20に光を照射するミラー
台21と、原稿20からの光学信号に対して、所定の画
像処理を施し、プリンタに出力する画像処理部22と、
ミラー台21からの出力信号を増幅するアンプ12と、
アンプ12からの出力信号と基準信号を比較してその比
較結果を出力するコンパレータ13と、コンパレータ1
3の出力結果に基づき、光量を制御し所定の同期信号に
位相同期してPWM信号を出力するASIC等から成る
光量コントローラ14と、光量コントローラ14からの
指令に基づいて点灯動作等を行うインバータ27と、装
置全体を制御するCPU17と、CPU17の演算結果
等を記憶するバックアップメモリ29を備えている。3
0はA/Dコンバータ、31はドライバ、16は自走の
主走査同期信号(SYNC)を生成し、更にプリンタ主
走査同期信号BDとのどちらかを選択する回路(出力S
YNC1)、18は回路16の出力をCPU17からの
設定値(デューティ値)に基づき任意の時間ディレイす
る回路(前述のように、発光領域がHsyncの中心に
くるようにする。出力SYNC2)である。
【0055】ミラー台21は、蛍光ランプ10と、蛍光
ランプ10に装着されたヒータ33と、蛍光灯10に付
設されて蛍光灯10の発光光量を検出するフォトダイオ
ード11とこのフォトダイオード11で検出された微少
電流を電圧信号に変換するプリアンプ36を備えた光量
センサ37とを有している。アンプ12は、プリアンプ
36から出力される電圧信号と可変抵抗器23からの電
圧信号とが入力され、光量信号を所要レベルまで増幅す
る。
【0056】コンパレータ13は、例えば、読取り画像
の反射率が特に高い場合に光量を低下させたい場合等
は、CPU17からの指令に基づいてスイッチ38の初
期操作を行い、これにより、基準電圧の切り替えが可能
になる。
【0057】光量コントローラ14は、同期信号に位相
同期して、コンパレータ13からの光量比較信号を出力
するフリップフロップ(F/F)回路39と、光量比較
信号に基づき同期信号に同期してカウンタの増減を行う
アップダウンカウンタ40と、アップダウンカウンタ4
0からの出力値を、同期信号に位相同期してロードし、
所定クロックでダウンカウントするダウンカウンタ41
(PWM信号生成。後述)と、点灯前の蛍光ランプ32
の予熱を行う予熱制御部42とを備えている。ここで、
アップダウンカウンタ40の出力値はCPU17に入力
され、CPUは任意のタイミングでPWM値を読み取る
ことが出来る。
【0058】光量コントローラ14の動作としては、光
量が規定値より高い場合、コンパレータ値、即ちF/F
39の出力は“0”となり、アップダウンカウンタ値は
所定値ダウンし、ダウンカウンタ41のロード値がダウ
ンし、結果インバータ15に入力されるPWM信号(パ
ルス幅)を狭める。逆に既定値より低い場合、コンパレ
ータ値、即ちF/F39の出力は“1”となり、アップ
ダウンカウンタ値は所定値アップし、ダウンカウンタ4
1のロード値がアップし、結果インバータに入力される
PWM値(パルス幅)を広げる。また、電源立ち上げ時
は、PWM値を蛍光灯フル点灯相当にし、所定値まで収
束させる。
【0059】インバータ15では、インバータ15に入
力されるPWM信号がハイレベルの時は、PWM信号よ
り十分高い周波数(例えば、PWM信号の周波数の10
〜100倍の周波数)で蛍光灯10に交流電流即ちラン
プ電流を供給して蛍光灯10を点灯するように制御し、
又ローレベルの場合、ランプ電流を遮断して蛍光灯10
を消灯するように制御する。そして、電気的にはPWM
信号の周期に従って点灯と消灯が繰り返されるが、見か
け上はランプ電流を平均した電流値に相当する一定光量
で点灯する。
【0060】画像処理部22は、原稿20からの光学信
号を受光して、電気信号に変換するCCD(ラインセン
サ)58と、CCD58から出力される電気信号が入力
され、所定の信号処理を行うアナログプロセッサ43
と、アナログプロセッサ43から出力されるアナログ信
号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ44とを
有している。尚、CCD58は、同期信号の1周期であ
る1走査期間中に読み取った電荷を蓄積する。従って、
CCD58からの出力は、1走査期間の光量を積分した
大きさとなり、蛍光ランプ32の点滅とCCD58によ
る走査とが同一周期で同期することにより、所要の出力
を得ることが出来る。
【0061】図5はディレイ調整回路18の構成を示す
ブロック図である。
【0062】この回路18は、画像処理部22等の主走
査同期信号47でリセットとし、クロック信号でカウン
トアップするカウンタ48と立ち上がりと立ち下がりを
決定する2つのコンパレータ(49,50)及びCPU
17により設定されるレジスタ(51,52)及びJK
F/F53から構成される。
【0063】ここで、例えば、1主走査区間がA画素の
場合、立ち上がり座標P1は、 P1=A/2−デューティ値(%)*A/200 ……a) 立ち下がり座標P2は P2=A−P1=A/2+デューティ値(%)*A/200 ……b) で設定される。
【0064】図6はダウンカウンタ41の構成を示す図
で、ダウンカウンタ57及びJKF/F55より構成さ
れる。
【0065】ここでJKF/F55は、J入力にSYN
C2、K入力にダウンカウンタのRCを入力することに
より、PWM信号56が出力される。また、リセットは
所望の初期設定がなされたあと、解かれる。
【0066】この様な制御方式を行なう事によって得ら
れる、図4のブロック回路上の各出力信号について図7
を用いて説明する。各出力信号として、Sync信号,
PWM信号,制御電流波形(管電流),光量を説明す
る。図7に於いて、横軸は時間、縦軸は各出力信号であ
る。図7に於いて(A)はデューティ値が約25%のと
きの出力信号、(B)はデューティ値が約60%のとき
の出力信号を現わしている。Sync1は図3で示した
本実施例のブロック回路図の中でSync発生器16か
ら出力されるSync信号を現わしており、Sync2
は光量コントローラ14からのデューティ値に基づいて
CPU17からの指示にしたがってディレイ調整回路1
8によって遅延されたSync信号を示している。Sy
nc1の立ち下がりt1を基準にとるとSync2立ち
下がりt2までの遅延時間はA1で表わされる。遅延時
間A1は光量コントローラ14からのデューティ値によ
ってCPU17上で以下の式により算出が可能である。
【0067】 T=S×(100−デューティ)/2 …… 1) 1)式に於いて、Tは遅延時間、Sは1蓄積時間に相当
するHsync区間の時間、デューティは%で表わされ
たデューティ値を示している。光量コントローラ14か
ら出力されるPWM信号は遅延されたSync2の立ち
下がりt2を基準に出力される信号であり、所定のデュ
ーティ値の区間だけハイレベルの信号を出力し続ける。
このPWM信号に基づいて、インバータ15からは、P
WM信号より十分に高い周波数で蛍光灯10に対して電
流を供給する。図7の管電流がその信号を示している。
この管電流によって蛍光灯10は、管電流を平均化した
電流値に相当する一定光量で点灯する。このとき蛍光灯
点灯時のPWM信号,管電流,光量のすべての信号の中
心であるCのラインは、固体撮像素子の1蓄積時間に相
当するHyncを表わすSync1の区間信号の立ち下
がりの中心に一致している。図7の(B)に於いても、
同様にPWM信号,管電流,光量の信号の中心Cは、S
ync1の区間信号の中心に一致している。(B)で
は、デューティ値が約60%になっており、前述の1)
式から、Sync1信号の立ち下がりt3からSync
2の立ち下がりt4までの遅延時間B1が算出される。
デューティ値が大きくなる事によりB1は(A)での遅
延時間A1よりも短い時間となる。
【0068】[デューティ値の変動]本実施例で用いて
いる蛍光灯のパルス駆動方法(PWM)においては、蛍
光灯、及び光量検出回路が同一という状態で、同一のパ
ルス幅を印加しても光量が同一にならず、連続点灯の場
合、蛍光灯の温度が上昇していき、同一パルス幅のまま
では光量が増加してしまう。従って、1ジョブ(JO
B)中の所要の調光デューティ値は一定ではなく、変動
していき、例えば、A3サイズ100枚などでは10%
以上変動することもある。そのため、ジョブ開始時のデ
ューティ値から同期信号の遅延量を決めるのでは、ジョ
ブ中のデューティ値に適した位置に対して誤差が生じて
しまう。そのため、より細かく、例えば、1スキャン
(原稿1枚)毎にデューティ値をサンプリングし、同期
信号Sync2の遅延量設定にフィードバックをかける
必要がある。
【0069】[設定タイミング]同期信号の遅延量設定
は同期信号とは同期しておらず、CPUが非同期に設定
を行うものである。そのため、該設定を行う際に同期信
号は1周期分、周期不定や遅延位置不定になってしま
う。従って、その1周期分蛍光灯駆動パルスも正規の状
態ではなくなり、光量も、瞬間的に、不定になってしま
う。
【0070】従って、画像読取り中に該遅延量設定を行
うと、画像が異常になることが考えられるので、そのよ
うなタイミングには遅延量設定を変更することは出来な
い。
【0071】また、同期信号を基に駆動されているCC
D(ラインセンサ)については、同期信号が所定の周期
よりも短くなると、それが画像読取り中でなくても、画
像読取り開始までの時間が短い(数百mS以下)場合に
は、読取り時の画像に影響を与えることが考えられる。
【0072】そこで、スキャナモータを起動するための
トリガ信号であるスキャンスタート同期信号(RTO
P)を用い、該信号をトリガとして、遅延量設定を行
い、と同時にその間、1周期分同期信号をマスクし、所
定の周期よりも短い同期信号が出力されるのを防止す
る。
【0073】そこで、画像を読み取っていないタイミン
グで、すなわち、読取り装置の光学系が副走査方向への
移動を終了し、次の読取り走査のために、読取り開始位
置へと戻る動作(以下「バックスキャン」とする)中
に、遅延量設定を行うことが考えられる。バックスキャ
ン開始直後に遅延量設定を行えば、そのタイミングでC
CD駆動信号を変更しても、正常読取りが行えるように
なるまでの数百msの時間を充分かせぐことができる。
【0074】また、読取り画像への影響を原理的に無く
すため、スキャナモータを起動するためのトリガ信号で
あるスキャンスタート同期信号(RTOP)を用い、該
信号をトリガとして、遅延量設定を行い、と同時にその
間、1周期分同期信号をマスクするという制御が考えら
れる。これによって、所定の周期よりも短い同期信号が
出力されるのを防止する。
【0075】以下、このRTOPによる同期信号のマス
ク処理について詳細に説明する。
【0076】[タイミングチャート]図8に先に説明し
た内容のタイミングチャ−トを示す。
【0077】基準同期信号SYNCに対し、スキャナス
タート同期信号RTOPは図のようにSYNC1周期分
出力されている。マスク後同期信号MSYNCは、前記
SYNCを前記RTOPでマスクした信号である。
【0078】遅延量設定は、図示のように、RTOPが
発生する以前はT1という値に設定されており、RTO
Pを割り込みで処理し、RTOP以降ではT2になるよ
うに設定値の変更を行う。
【0079】[ハード構成]図9に遅延量設定のための
ハードウエア構成を示す。
【0080】同図において、1021は全体を司るCP
Uであり、1022はマスクのためのゲート回路、10
23は遅延回路である。
【0081】ゲート回路1022は、スキャンスタート
同期信号RTOPと基準同期信号SYNCが入力され、
RTOP発生時に基準同期信号SYNCがマスクされた
マスク後同期信号MSKSYNCを生成するものであ
る。CPU1021は、MSKSYNC信号が割り込み
端子に入力されており、割り込み処理として、遅延手段
1023へのレジスタ設定を行う。遅延手段1023は
入力されたMSKSYNC信号を前記CPU1021が
設定した分だけ遅延させた信号DSYNCを生成する手
段である。
【0082】[遅延量設定]以下に、CPU17が光量
コントローラ14からデューティ値を読み取り、ディレ
イ調整回路18のレジスタ51,52に遅延量を設定す
る、一連の制御について、図10,図11のフローチャ
ートの基づいて説明する。
【0083】画像読取り動作が開始されると、CPU
は、まずレジスタ51,52に“0”、“1”を設定し
(S1参照、以下同様)、消灯していた蛍光灯を点灯す
る(S3)。設定すべき遅延量をデューティ値から算定
するため、蛍光灯が消灯している状態では、遅延量を算
定することができない。そのため、遅延量無しの設定で
蛍光灯を点灯する。また同時に、後述するデューティ値
を保持しておくメモリ全域をクリアしておく(S2)。
【0084】蛍光灯の光量は、点灯開始直後は不安定な
状態にある。CPUは、点灯開始から光量が安定するま
で所定時間(本実施例では約0.5秒)待った後(S
4)、光量コントローラ14からデューティ値を読み取
り(S5)、前記a),b)式からレジスタ51,52
に設定すべき値P1,P2を算出、保持しておく(S
6)。
【0085】その後に与えられる、スキャナモータを起
動するための信号RTOPを契機として、CPUは予め
算出しておいた値P1,P2をレジスタ51,52にそ
れぞれ設定する。
【0086】よって、1回目のスキャンのための設定
は、光量安定後最初にサンプリングしたデューティ値に
基づいて行われることになる。
【0087】連続スキャン動作中、CPUは所定時間
(本実施例では約0.1秒)ごとにデューティ値を読み
取り(S7,S8)、図示しないメモリにそれらの値を
所定個数分(本実施例では32個)保持していく(S
9,S10)。メモリ内に所定個数のデューティ値が保
持されたら(S10)、それらの値の平均値を算出し
(S11)、その平均値に基づいてレジスタ設定値P
1,P2を再計算し、保持しておく(S12)。同時
に、メモリ全域をクリアする(S13)。
【0088】連続スキャン動作中に、RTOP信号が与
えられると、CPUは保持されている値P1,P2をレ
ジスタ51、52にそれぞれ設定し、遅延量を再設定す
る(S14)。前述のP1,P2の再計算と、RTOP
による遅延量再設定は、非同期に行われる。すなわち、
RTOP信号は1スキャン動作毎に与えられ、本実施例
では約4.5秒間隔で与えられる。それに対して、設定
値P1、P2の更新は、本実施例では約3.2秒間隔で
行われる。
【0089】よって、N(2以上の整数)スキャン目の
ための設定は、N―1スキャンまでのデューティ値に基
づいて行われることになる。
【0090】また、本実施例では、レジスタ設定値P
1,P2は、複数の光量検出データの平均値(mea
n)から算出することになっているが、これを複数の光
量検出データの中央値(median)や、最頻値(m
ode)といった他の統計量としてもよい。
【0091】この様に、デューティ値が変化した場合に
於いても点灯制御信号の中心の位置が時間的に変化せ
ず、常にHsyncの区間信号の中心に位置する事によ
って、蛍光体の残光特性が各色で異なった場合に於いて
も、光量の重心の位置が常にHsyncの区間信号の中
心近傍に位置し、かつ残光による非点灯区間での光量
を、1蓄積時間内で点灯区間の前後で平均化する事によ
って、重心位置の変化を微小量とする事ができ、副走査
方向の読取りの際の色ずれを実質的に無くすることがで
きる。
【0092】(実施例2)実施例2を図5を用いて説明
する。
【0093】図3のブロック回路上の各出力信号に関し
て、実施例1と同様にSync信号,PWM信号,制御
電流波形(管電流),光量を説明する。図5に於いて横
軸は時間、縦軸は各出力信号である。
【0094】図12に於いて、(A)はデューティ値が
約25%のときの出力信号、(B)はデューティ値が約
60%のときの出力信号を現わしている。本実施例で
は、調光時のPWM信号(制御パルス)の中心値がSy
nc1の立ち下がり(始めの時点)を中心に時間軸方向
に対称な変化をするように構成したものであり、Syn
c1は図3で示したブロック回路図の中でSync発生
器16から出力されるSync信号を現わしており、S
ync2は光量コントローラ14からのデューティ値に
基づいてCPU17からの指示にしたがってディレイ調
整回路18によって遅延されたSync信号を示してい
る。Sync1の立ち下がりt5を基準にとるとSyn
c2立ち下がりt6までの遅延時間はA2で表わされ
る。遅延時間A2は光量コントローラ14からのデュー
ティ値によってCPU17上で以下の式により算出が可
能である。
【0095】 T=S×(100−デューティ/2) …… 2) 2)式に於いて、Tは遅延時間、Sは1蓄積時間に相当
するHsync区間の時間、デューティは%で表わされ
たデューティ値を示している。光量コントローラ14か
ら出力されるPWM信号は遅延されたSync2の立ち
下がりt6を基準に出力される信号であり、所要のデュ
ーティ値の区間だけハイレベルの信号を出力し続ける。
このPWM信号に基づいて、インバータ15からは、P
WM信号より十分に高い周波数で蛍光灯10に対して電
流を供給する。図12の管電流がその信号を示してい
る。この管電流によって蛍光灯10は、管電流を平均化
した電流値に相当する一定光量で点灯する。このとき蛍
光灯点灯時のPWM信号,管電流,光量のすべての信号
の中心であるt5は、固体撮像素子の1蓄積時間に相当
するHyncを表わすSync1の区間信号の立ち下が
りに一致している。図12の(B)に於いても、同様に
PWM信号,管電流,光量の信号の中心Cは、Sync
1の区間信号の立ち下がりに一致している。(B)で
は、デューティ値が約60%になっており、前述の2)
式から、Sync1信号の立ち下がりt7からSync
2の立ち下がりt8までの遅延時間B2が算出される。
デューティ値が大きくなる事によりB2は(A)での遅
延時間A2よりも短い時間となる。
【0096】この様に、デューティ値が変化した場合に
於いても点灯制御信号の中心の位置が時間的に変化せ
ず、常にHsyncの区間信号の立ち下がりに位置する
事によって、蛍光体の残光特性が各色で異なった場合に
於いても、光量の重心の位置が常にHsyncの区間信
号の中心近傍に位置し、かつ残光による非点灯区間での
光量を、1蓄積時間内で点灯区間の前後で平均化する事
によって、重心位置の変化を微小量とする事ができ、副
走査方向の読取りの際の色ずれを実質的に無くすること
ができる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
白色光源の残光特性に依存して発生する各色の副走査方
向の読取り位置の重心移動を低減する事によって、副走
査方向の読取りの際の色ずれを防止することができる。
【0098】また、重心移動低減制御の設定は、スキャ
ン単位で行い、N(Nは1以上の整数)スキャン目の設
定を、読取り開始操作後、N−1スキャンまでの発光量
データにもとづいて行うことにより、白色光源の光量を
精度よく所定値に制御すると共に、重心移動を低減し色
ずれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の動作説明図
【図2】 蛍光灯の斜視図
【図3】 光量制御部の構成を示すブロック図
【図4】 実施例1の構成を示すブロック図
【図5】 ディレイ調整回路の構成を示すブロック図
【図6】 ダウンカウンタ41の構成を示す図
【図7】 実施例1のタイミングチャート
【図8】 遅延量設定のタイミングチャート
【図9】 遅延量設定のためのハードウエア構成を示す
【図10】 デューティから遅延量を設定する処理を示
すフローチャート
【図11】 デューティから遅延量を設定する処理を示
すフローチャート
【図12】 実施例2のタイミングチャート
【図13】 画像読取り装置における光学系の概略を示
す図
【図14】 制御波形と残光特性を示す図
【符号の説明】
10 蛍光灯 11 光量センサ 17 CPU 18 ディレイ調整回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月6日(1999.10.
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】この回路18は、画像処理部22等の主走
査同期信号47(SYNC1)によりリセットされ、
ロック信号でカウントアップするカウンタ48とPWM
信号を立ち上げる信号である同期信号SYNC2(5
4)の立ち下がりタイミングと立ち上がりタイミングと
決定する2つのコンパレータ(49,50)及びCP
U17により設定されるレジスタ(51,52)及びJ
KF/F53から構成される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】ここで、例えば、1主走査区間がAクロッ
ク(CCD58からは1クロックに対して1画素の信号
が出力される)に対応する場合、レジスタ51に設定さ
れる同期信号SYNC2の立ち下がり制御値P1(それ
ぞれの主走査期間開始から何クロック目に同期信号SY
NC2を立ち下げるかを決定する値)は、 P1=A/2−デューティ値(%)×A/200……a) 立ち上がり制御値P2は P2=A/2−デューティ値(%)×A/200+1……b) で表される。なお、式a)及びb)に示す例では、SY
NC2のパルス幅は1クロックであるが、1クロックに
限るものではなく、1主走査期間よりも短ければよく、
式b)の+1を+(A−2)以下の値に置き換えること
が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 浩 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 新井 康治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C072 AA01 BA19 CA03 CA04 CA07 CA15 EA05 FA07 FB19 LA02 MA01 MB01 MB02 MB04 MB08 UA09 UA14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿の画像を結像光学系を介して複数の
    ラインセンサ上に結像し画像を読み取る画像読取り装置
    において、前記複数のラインセンサの各読取り色に対応
    する各色の残光特性が異なる原稿照射用白色光源と、こ
    の白色光源の残光特性に依存して発生する各色の副走査
    方向の読取り位置の重心移動を低減する重心移動低減手
    段とを備え、前記重心移動低減手段は、前記白色光源の
    発光量データにもとづいて重心移動低減制御を行い、前
    記重心移動低減制御の設定は、スキャン単位で、かつN
    (Nは1以上の整数)スキャン目の設定は、読取り開始
    操作後N−1スキャンまでの発光量データに基づいて行
    うことを特徴とする画像読取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像読取り装置におい
    て、前記重心移動低減手段は、パルス幅変調方式を用
    い、前記ラインセンサの1蓄積時間における重心移動が
    小さくなるように制御パルスの位相を制御するものであ
    ることを特徴とする画像読取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像読取り装置におい
    て、前記制御パルスの位相の制御は、前記1蓄積時間に
    おける基準時点を中心に時間軸方向に前後対称に制御パ
    ルスの幅が変化するように行うものであることを特徴と
    する画像読取り装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像読取り装置におい
    て、前記基準時点は、前記1蓄積時間の中間の時点であ
    ることを特徴とする画像読取り装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の画像読取り装置におい
    て、前記基準時点は、前記1蓄積時間の始めの時点であ
    ることを特徴とする画像読取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像読取り装置におい
    て、前記白色光源は、複数種の蛍光体を用いた蛍光灯で
    あることを特徴とする画像読取り装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の画像読取り装置におい
    て、前記発光量データにもとづく設定は、複数回サンプ
    リングした発光量データのメジアン,モード,単純平均
    等の統計量による設定であることを特徴とする画像読取
    り装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012199694A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Ricoh Co Ltd 光源制御装置および光源制御方法、ならびに、画像読取装置および画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012199694A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Ricoh Co Ltd 光源制御装置および光源制御方法、ならびに、画像読取装置および画像形成装置

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