JP2000050008A - 画像読取り装置 - Google Patents

画像読取り装置

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JP2000050008A
JP2000050008A JP10211021A JP21102198A JP2000050008A JP 2000050008 A JP2000050008 A JP 2000050008A JP 10211021 A JP10211021 A JP 10211021A JP 21102198 A JP21102198 A JP 21102198A JP 2000050008 A JP2000050008 A JP 2000050008A
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Shigeo Yamagata
茂雄 山形
Hiroshi Sato
浩 佐藤
Tsutomu Utagawa
勉 歌川
Koichi Ishimoto
高一 石本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿照射用光源における、各色の残光特性の
違いによって発生する、副走査方向の各色の読取り位置
の重心のずれによる色ずれのない画像読取り装置を提供
する。 【解決手段】 原稿照射用白色光源における、R,G,
B各色の残光特性にもとづいて、R,G,B各色の画像
を読み取る3本のラインセンサの配置を決める。具体的
には、R,G用ラインセンサ21,23を両端に、そし
てB用ラインセンサ22を中央に配置することにより、
前記残光特性の違いによる色ずれを最小限にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿の画像情報を
結像光学系を介して固体撮像素子上に結像し、画像を読
み取る画像読取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿などの画像情報を結像光学系
を介して複数のラインセンサ(CCD等の固体撮像素
子)上に結像し、ラインセンサからの出力信号に基づい
て、カラーの画像情報をディジタル的に読み取る画像読
取り装置が種々提案されている。
【0003】図7は、カラー画像読取り装置の光学系の
要部概略図である。同図において、100は読取り画像
を配置する原稿台ガラス、101は原稿を照射する棒状
光源、102は照射効率を向上させるための反射笠を示
している。棒状光源101及び反射笠102により照射
された原稿(不図示)の画像情報は、ミラー103−
a,103−b,103−cを介して結像光学系104
に導光され、結像光学系104は原稿の画像情報を固体
撮像素子105上に結像する。ミラー103−aは、副
走査方向Aに走査速度vで移動し、それに同期してミラ
ー103−b,103−cは速度v/2移動する事によ
り、固体撮像素子105のラインセンサの並び方向(主
走査方向)と合わせて、2次元的な走査により、画像情
報を読み取ることができる。また、ラインセンサはR,
G,B信号用にそれぞれ独立に配置された3本のライン
センサにて構成されている。106は棒状光源101の
光量を検出する調光センサであり、調光センサ106の
出力に基づいて、前記棒状光源101の発光光量が一定
となるよう棒状光源の点灯制御が行われている。
【0004】この様な構成に於いて、固体撮像素子10
5上に結像された画像情報は、電気信号に変換され、図
示しない出力装置に送られ、プリント出力として画像情
報の出力が行なわれる場合や、記憶装置等に送られ、入
力画像情報の記憶が行なわれる場合があり、それぞれの
画像読取り装置として使用されている。
【0005】この様な構成の画像読取り装置の光源とし
ては、蛍光灯,キセノンランプ等が用いられるものがあ
る。蛍光灯やキセノンランプは、棒状の中空管の中に少
量の水銀粒と数TorrのArまたはKr,Xe等を封
入したものが多く、管の内壁に各種蛍光体を塗布し、管
の両端に電極を配して管を密閉した構造となっている。
電極からの放電によって、水銀や各種ガスから放射され
る紫外線によって管の内側に塗られた蛍光体を励起し、
蛍光体の発光特性に応じて可視光が放射される。蛍光体
には、光源として要求される分光エネルギ特性に応じ
て、各種蛍光体が選択される。特にカラー画像読取り装
置に於いては、RGB等に相当する広い波長範囲の光源
が必要となり、特に高輝度な光源を必要とする場合に
は、複数色の蛍光体を混合し、管の内壁に塗布する様な
手法が用いられている。
【0006】また、蛍光灯やキセノンランプは、発光光
量(発光の強さ)を制御する場合に、点灯電圧を制御す
る方法ではなく、一定の電流値で点灯する時間を制御す
るパルス幅変調方式によって発光光量を制御することが
一般に行なわれている。これは蛍光灯やキセノンランプ
が一定の電流値を超えた場合に発光する特性を有するた
めであり、電流値を制御することによって発光光量を制
御する手法では発光光量を制御する範囲が大きくとれな
いことに起因している。
【0007】一方、蛍光灯やキセノンランプを用いた画
像読取り装置に於いては、前述した光量制御を省略し、
耐久による光量の劣化に対して固体撮像素子の出力信号
を電気的に増幅するアンプ等のゲイン設定を可変とし、
前記光量の劣化に応じてゲインを変更する事によってて
適切な信号出力を得るように構成する手法も考案されて
いる。
【0008】この様な手法に於いては、ゲインの値によ
って読取り信号のS/Nが変動するといった現象が発生
する事が考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述従
来例に於いては以下に述べる問題があった。
【0010】蛍光灯やキセノンランプの様に、蛍光体を
発光源とした光源を用いる画像読取り装置に於いては、
前述の従来例の通り、ランプに流れる電流値を一定に保
ちながら、点灯する時間に相当するパルス幅を制御する
ことによって、発光光量を制御する手法が一般的に用い
られていた。
【0011】図8に蛍光灯光源の点灯を制御する点灯制
御波形および、発光光量の模式図を示す。同図(a),
(b)の横軸は時間を現わし、(a)の縦軸は蛍光灯光
源の点灯制御ON/OFFレベル、(b)の縦軸は、発
光光量を示している。また、(a)における蛍光灯点灯
電流供給期間とは、前述した蛍光灯点灯のパルス幅制御
において、パルスをONしている期間に相当するもので
ある。
【0012】横軸のHsyncの区間は、固体撮像素子
の1蓄積時間に相当する時間を示しており、通常用いら
れている様に固体撮像素子の受光部に入射した光量に応
じて、電荷が蓄えられる時間に相当する。
【0013】通常のパルス幅制御を行なう場合には、こ
の蓄積時間の先頭を示すトリガ信号の立ち上がり、また
は立ち下がり位置に同期させ、制御信号が1蓄積時間に
対して1回の割合で同期して出力されるような構成にな
っている。この様に、1蓄積時間のトリガ信号に相当す
る信号に対して同期をとりながら光量制御を行なう事に
よって、光量を制御するパルス幅制御と蓄積時間との間
の干渉によって発生するビート成分のノイズを抑制して
いた。
【0014】一方、カラー情報を読み取る画像読取り装
置に用いる光源としては、各色の蛍光体を混合して塗布
する事によって、可視光全域に渡る広い波長範囲での発
光特性を有する蛍光灯やキセノンランプの白色光源を用
いる場合が多い。この様な白色光源を用いる場合に、各
色の蛍光体に固有の残光特性が異なる事に起因する問題
が発生する。残光特性とは、紫外線によって励起された
蛍光体が、高いエネルギ順位に留まっている時間によっ
て決まり、一般的には指数関数的に減少する特性であ
る。この現象は、光源の発光を制御する電流を瞬時に遮
断しても発光が残存してしまう事を示しており、蛍光体
の材料の特性に依存して、以下の式で表せる。
【0015】T=e(τ−1) τは蛍光体の材料によって決まる特性であり、カラー画
像読取り装置に用いる白色光源の様に、RGBに相当す
る蛍光体を混合して用いた場合に、各色の残光特性が異
なる事になる場合がある。
【0016】一般的に蛍光体として用いられる材料は、
材料の各波長域での発光波長特性や発光効率,寿命と言
った観点から決定されるが、下記の様な材料が用いられ
る事が多い。
【0017】 Blue :BaMg2Al16O27 中心波長452nm T=2μsec Red :Y2O3:Eu2+ 中心波長611nm T=1.1msec Green:LaPO4:Ce,Tb 中心波長544nm T=2.6msec Tは各材料の減衰時間を示しており、それぞれ減衰によ
って発光光量が1/eに達するまでの時間である。この
様に各色の残光特性が異なる事によって、(特にBlu
eの減衰時間が短い)副走査方向の読取り位置の重心が
色のよって異なるという現象が発生する。
【0018】この現象を図8を用いて説明する。固体撮
像素子はHsyncの区間、入射光量に比例した電荷を
蓄積する。また、図中の蛍光灯点灯電流供給期間は、蛍
光灯の発光光量を検出する調光センサ出力に基づき長さ
が制御されるものであり、調光センサ出力値が一定に保
たれるように、蛍光灯点灯電流供給期間が制御されてい
る。つまり、Hsyncの区間内における蛍光灯点灯電
流供給期間の長さを制御する(デューティ制御)ことに
より、発光光量が一定となるように制御が行われてい
る。
【0019】蛍光灯点灯電流供給期間が終了すれば、発
光光量は減衰するが、その減衰特性は、次の2つのファ
クタによって決定される。1つは蛍光灯が発する輝線ス
ペクトルの減衰特性であり、1つは先に述べた蛍光体の
減衰特性である。
【0020】通常Hsyncに相当する1蓄積時間は、
数100μsecであるのに対して輝線スペクトルの減
衰特性は、1μsec以下であるため、ほとんど影響し
ないが、蛍光体の減衰特性は、msecオーダまである
ために影響が大きい。
【0021】図8(b)にR,G,B各色の減衰特性に
よって発生する残光をモデル的に示した。蛍光灯点灯電
流供給期間、略一定の電流により略一定の光量で点灯さ
れた蛍光灯は、蛍光灯点灯電流供給期間が終了すると輝
線スペクトルに相当する光量が瞬時に減衰する。その部
分が図中L1に相当する部分である。さらに図中L2に
相当する光量に対して蛍光灯の減衰特性により残光が発
生する。
【0022】この各色の残光特性は、画像読取り装置に
於いて以下のような問題を有していた。
【0023】固体撮像素子の1蓄積時間は、画素情報を
読み取る場合の時間的な基準となると共に、副走査方向
の読取りに対しては読取り位置の基準となるものであ
る。
【0024】画像情報を読み取る場合の画素密度は、主
走査方向は固体撮像素子の画素サイズによって決定さ
れ、副走査方向はミラースキャン等により走査される画
像読取り時の移動距離に相当する。したがって、Hsy
nc間の時間に対する各色の発光光量の重心位置が残光
特性によって異なる現象は、図8のグラフの横軸を位置
情報と置き換えて考えてもさしつかえない。これは、副
走査方向の読取り位置の重心が色によって異なる事を示
している。副走査方向の読取り位置の重心が色によって
異なる事は、副走査方向の読取り時の色ずれを発生させ
る原因となり、画像読取り装置の性能を劣化させる要因
となっていた。これは、黒細線等を読み取った画像にお
いて、黒細線のエッジ部分にR,G,B信号の読取り位
相ずれとして現われ、黒細線エッジ部分にて、色付きが
発生するという不具合を引き起こし、画像劣化の要因と
なっていた。
【0025】本発明は、この様な事情に鑑みなされたも
のであって、原稿照射用白色光源における各色の残光特
性の違いによって発生する、副走査方向の各色の読取り
位置の重心のずれによる、色ずれのない画像読取り装置
を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、画像読取り装置を次の(1)〜(7)
のとおりに構成する。
【0027】(1)R,G,B各色の残光特性が異なる
原稿照射用の白色光源と、互いにオフセットを有する様
に配置され、各々がR,G,B各色の画像を読み取る3
本のラインセンサとを備えた原稿画像読取り装置に於い
て、前記白色光源におけるR,G,B各色の残光特性に
基づいて前記3本のラインセンサの相対的配置を決定し
た画像読取り装置。
【0028】(2)前記(1)記載の画像読取り装置に
於いて、前記白色光源はR,G,B各色の残光特性が異
なる蛍光体を有するものである画像読取り装置。
【0029】(3)前記(2)記載の画像読取り装置に
於いて、前記白色光源のR,G,B各色の残光特性の中
で、最も特性の異なる2色に対応するラインセンサを、
両端に配置しない画像読取り装置。
【0030】(4)前記(3)記載の画像読取り装置に
於いて、R,G色に対応するラインセンサを両端に、B
信号に対応するラインセンサを中央に配置した画像読取
り装置。
【0031】(5)前記(1)記載の画像読取り装置に
於いて、前記白色光源は光量を一定に保つための調光手
段を有し、調光センサ出力に基づいて点灯電流が制御さ
れるものである画像読取り装置。
【0032】(6)前記(5)記載の画像読取り装置に
於いて、光量を一定に保つための点灯電流制御は、ライ
ンセンサの読取り周期に同期して行われている画像読取
り装置。
【0033】(7)前記(1)記載の画像読取り装置に
於いて、前記白色光源は、複数種の蛍光体を混合して製
造したものである画像読取り装置。
【0034】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を複写装
置の実施例により詳しく説明する。なお実施例は、反射
原稿を読み取るタイプであるが、本発明はこれに限ら
ず、透過原稿を読み取るタイプにおいても同様に実施す
ることができる。
【0035】
【実施例】(実施例)図1は実施例である“複写装置”
の要部の構成を示すブロック図である。
【0036】同図に於いて、1は原稿台上に置かれた原
稿を読み取るスキャナ部であり、棒状光源としてR,
G,B各色に対応する蛍光体が混合されて塗布された白
色蛍光灯が用いられ、固体撮像素子105には、R,
G,B3本のCCDラインセンサが用いられている。こ
れらは前述した図7に示すと同様の構成のものである。
【0037】これら3本のラインセンサの配置を図2に
示す。これらCCDラインセンサ21,22,23は、
それぞれ8ライン分のオフセットをもって相対的に配置
されており、ミラー光学系の走査により、原稿台上の原
稿画像を順次読み取る構成である。
【0038】また、CCDラインセンサ21,22,2
3は、それぞれ8ラインのオフセットを有していること
により、同一時刻における原稿画像の読取り位置はそれ
ぞれ8ライン分異なっている。
【0039】同一時刻における原稿画像の読取り位置を
比較すると、G用CCDセンサ23の読取り位置が最も
進んでおり、G用CCDセンサ23の読取り位置に対し
てB用CCDセンサ22の読取り位置は8ライン、R用
CCDセンサ21の読取り位置は16ライン遅れた位置
となっている。
【0040】これら異なる読取り位置の補正を行うブロ
ックを図3に示す。
【0041】図3中、25は16ライン分の画像信号を
遅延する16ラインメモリ、26は8ライン分の画像信
号を遅延する8ラインメモリである。G用CCDライン
センサ出力は16ラインメモリ25に入力され、ここ
で、16ライン分の遅延が与えられる。16ライン分の
遅延が与えられた信号は16ラインメモリ25から出力
される。
【0042】前述したように、G用CCDラインセンサ
23と、R用CCDラインセンサの配置が16ライン分
のオフセットを有しており、G用CCDラインセンサ2
3はR用CCDラインセンサ21より、16ライン分進
んだ位置関係にあるが、16ラインメモリ25の出力に
おいては、G用CCDラインセンサ出力の読取り位置
と、R用CCDラインセンサ出力の読取り位置は原稿上
の同一ラインに対するものとなる。
【0043】同様に、B用CCDラインセンサ22の出
力信号は、8ラインメモリ26により、8ライン分の遅
延が与えられ、8ラインメモリ26の出力においては、
B用CCDラインセンサ22の出力の読取り位置と、R
用CCDラインセンサ23の出力の読取り位置は原稿上
の同一ラインに対するものとなる。
【0044】以上のように、図3に示すブロックによ
り、それぞれオフセットを有して配置されたR,G,B
3本のCCDラインセンサ21,22,23による読取
り位置のずれが補正され、図3のブロックの出力におい
て、原稿画像上の同一位置に対応したR,G,B信号が
得られることになる。
【0045】図3の出力信号は、蛍光灯の発光ムラを補
正する公知のシェーディング補正が行われたのち、スキ
ャナ部1より出力される。2はスキャナ部1より出力さ
れたR,G,B信号の色バランスを補正するための、入
力マスキングであり、ここでは、以下に示す公知の3×
3のマトリクス演算を使用したマスキング処理が行われ
る。
【0046】Rout=K00×Rin+K01×Gi
n+K02×Bin Gout=K10×Rin+K11×Gin+K12×
Bin Bout=K20×Rin+K21×Gin+K22×
Bin K00〜K22は定数。
【0047】入力マスキング2の出力信号はLOG変換
3に入力される。
【0048】LOG変換3に入力されたR,G,B信号
は公知の対数変換により、濃度信号Y,M,Cに変換さ
れ、出力マスキング4に入力される。出力マスキング4
では、入力されたY,M,C信号に対して、プリント時
使用される色材の特性、プリンタの印字特性を考慮した
マスキング補正処理が行われ、Y,M,C,K信号を生
成し、出力する。
【0049】ただし、本実施例では、後述する制御部7
による制御により、出力マスキング4より出力する信号
は、前記Y,M,C,Kのうちの1色分が選択的に出力
されるように、構成されている。スキャナ部1が原稿を
スキャンするごとに、出力マスキング4より出力される
信号がY,M,C,Kと切り替え出力され、スキャナ部
1の1回毎のスキャンにより、イエロ,マゼンタ,シア
ン,ブラックの色材に対応する画像信号が出力されるこ
とになり、スキャナ部1が同一原稿を4回スキャンする
ことによって、プリンタ部6より、フルカラーのプリン
ト画像が出力されることになる。出力マスキング4の出
力信号は、出力変換部5に入力される。ここでは、プリ
ンタの階調特性に合わせた濃度信号レベルの補正(γ補
正)が行われ、さらに、入力される8ビット多値のY,
M,C,K信号を擬似中間調処理により、1ビット2値
の信号に変換し、プリンタ部6に出力する。プリンタ部
6では、出力変換部5から出力された1ビットのY,
M,C,K信号に応じてプリント用紙への印字が制御さ
れ、プリント画像が形成される。7は本装置全体を制御
する制御部であり、図示していない操作部からの入力に
従って、本装置の動作を制御するものである。
【0050】ここで、光源としてR,G,B各色に対応
する蛍光体が混合されて塗布された白色蛍光灯が有す
る、R,G,B各色の減衰特性の違いにより、発生する
副走査方向の読取り位置の重心ずれに関して詳細に説明
する。
【0051】副走査方向の読取り位置の重心が色によっ
て異なる現象は、R,G,BCCDラインセンサ21,
22,23の読取り位置の違いとなって現われる。これ
を、図4(a)〜(d)を用いて説明する。
【0052】図4(a)は、R,G,BCCDラインセ
ンサの配置を示している図である。図4(a)におい
て、R,G,BCCDラインセンサの物理的な配置はそ
れぞれ8ラインの間隔を有しているが、各CCDライン
センサから出力された原稿画像読み取り信号の位相関係
は、各CCDセンサ配置の物理的なライン間隔の8ライ
ンに、蛍光灯発光光量におけるR,G,B各色の減衰特
性の差分により発生する重心位置の差分が加算される。
この重心位置の差分を含めたR,G,B各色の読取り信
号の位相差は次のように表せる。
【0053】B読取り信号とR読取り信号位相差=8+
(Kb―Kr)、Kb−Kr<0 G読取り信号とB読取り信号位相差=8+(Kg―K
b)、Kg―Kb>0 G読取り信号位相差とR読取り信号位相差=8+(Kg
―Kr)、Kg―Kr≒0 ここで、Kr,Kg,Kbは発光光量における各色の重
心の移動距離を表し、Kbに対してKr,Kgは大きな
値を示し、KrとKgはほぼ近い値を表す。(図8
(b)参照)よって、以下の式の関係となる。
【0054】 |Kb−Kg|>|Kb−Kr|>|Kg−Kr| 前述のように、各色重心位置の差分により、B読取り信
号とR読取り信号位相差は8ラインより短く、G読取り
信号とB読取り信号位相差は8ラインより長く、G読み
取り信号位相とR読取り信号位相はほぼ16ラインに等
しくなる。
【0055】また、R,G,B各色のCCDラインセン
サ21,22,23の読取り位置補正は、図3に示した
ように、各CCDの読取り信号位置が正確に8ラインの
位相差を有している場合に、各色CCDの読取り信号位
置をそろえるように動作するため、読取り位置の位相差
が8ラインからずれた分に関しては、定常的なオフセッ
ト成分となる。
【0056】この様子を図4(b),(c),(d)に
各色間の色ずれ量として示す。色ずれ量とは、図9に示
すような白黒の繰り返しパターン原稿画像を読み取った
場合に黒,白のエッジ部にて発生する各色間の読取り位
置のずれ量を表している。
【0057】また、図4(b)〜(d)中の振動成分と
は、ミラー光学系が走査する際に発生するミラー光学系
等の振動の影響により、各色CCDセンサ21,22,
23の読取り位置がずれることにより発生する成分であ
る。例えば図4(b)における、G−R間の色ずれ量に
対する振動成分は、ミラー光学系の走査における16ラ
イン離れた位置における振動の大きさ、方向の差異によ
って発生するものである。
【0058】一般に、ミラー光学系の振動周期は、各色
CCDラインセンサ間隔に対して長い周期を有するた
め、最もライン間隔が広い色間の振動成分は、他の色間
の振動成分に比較して大きなものとなる。G−R間色ず
れ量の振動成分をDとすると、ライン間隔が、G−R間
の1/2となるB−R間、G−B間の色ずれ振動成分は
ほぼ、D/2と表される。
【0059】さらに、各色間の色ずれ量の平均値が、前
述した発光光量の重心位置の違いにより発生する成分と
なり、色ずれ量のオフセット成分として表れることにな
る。また、色ずれ振動成分Dの量は、発光光量の重心位
置の違いによって発生する色ずれオフセット量に比較し
て大きな値となる。図4(a)のCCD配置における最
大色ずれM1は、G−R間色ずれに発生し、次式で表さ
れる。
【0060】M1=|Kg−Kr|+D/2 次にR,G,BCCDセンサ21,22,23の配置を
変更した場合の例を参考のため図5(a)〜(d),図
6(a)〜(d)に示す。
【0061】これらの例は、発光光量における重心移動
の量が最も少ないB用CCDの配置を中心とせずに、端
部に配置した場合の例である。
【0062】図5(a)の配置においては、発光光量の
重心移動により発生する色ずれオフセット成分は、図5
(d)に示すB−G間にて最大となり、図5(b)に示
すB−R間にてB−G間に略等しいオフセット成分が発
生する。
【0063】また、B−R間色ずれのオフセット成分K
b−krとB−G間色ずれのオフセット成分Kb−Kg
の差分の絶対値である|Kg−Kr|の量は、振動成分
D/2に対して十分小さい量となる。
【0064】よって、ミラー光学系の振動要因によって
引き起こされる色ずれ量の振動成分Dが発生するB−R
間の色ずれが最大色ずれ量M2となり、最大色ずれ量M
2は次式で表される。
【0065】M2=|Kb−Kr|+D/2 同様に、図6(a)のCCD配置における最大色ずれ量
M3はG−B間色ずれ量となり、次式であらわされる。
【0066】M3=|Kg−Kb|+D/2 前述の各色のCCD配置に対する最大色ずれ量を比較す
ると、発光光量の重心移動量から |Kg−Kr|<|Kb−Kr|<|Kg−Kb| となることより、各CCD配置における最大色ずれ量
は、 M1< M2< M3 となる。
【0067】すなわち、発光光量の重心移動の差分が大
きい色に対応するCCDラインセンサを両端に配置しな
い図4(a)の配置を行った場合が、最も最大色ずれ量
を小さく抑えることができる。
【0068】本実施例では、光源の残光特性として、B
色成分に対するものが最も小さく、R,G色成分に対応
するものが大きい場合に関して述べたが、光源の残光特
性は、使用される蛍光体の材料に依存するものであり、
さまざまな場合がある。しかし、光源が有する残光特性
において、最も特性の違いが大きくなる2色に対応する
ラインセンサを両端に配置しないことにより、両端に配
置された2色間の色ずれ量を低減可能なことは、前述の
実施例の説明より、自明である。また、前記実施例で
は、3本のラインセンサの配置間隔をそれぞれ8ライン
としたが、これに、限定されるものでは無い。
【0069】以上説明したように、本実施例によれば、
R,G,B各色のラインセンサに対応した読取り色に対
して、各色の残光特性が異なる蛍光体を有する白色の光
源を用いる場合に、残光特性の大きさを考慮して、R,
G,B各色のラインセンサの配置を決定することによ
り、より詳細には、残光特性の差分が最も大きい2色に
対応したラインセンサを両端に配置しないことにより、
光源の残光特性の違いに依存して発生する各色の副走査
方向の読取り位置重心移動による各色の読取り位置ずれ
の影響を、読取り信号に表れ難くすることが可能とな
り、色ずれによる画質劣化を最小限におさえることがで
きる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原稿照射用白色光源における各色の残光特性の違いによ
って発生する、副走査方向の各色の読取り位置の重心の
ずれによる色ずれのない画像読取り装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の要部の構成を示すブロック図
【図2】 ラインセンサ配置を示す図
【図3】 読取り信号の位相合わせを行うブロックを示
す図
【図4】 各色間の色ずれ量を示す図
【図5】 各色間の色ずれ量を示す図
【図6】 各色間の色ずれ量を示す図
【図7】 画像読取り装置における光学系の概略図
【図8】 点灯制御波形と発光光量を模式的に示す図
【図9】 各色間色ずれ量を示す図
【符号の説明】
21 R用CCDラインセンサ 22 B用CCDラインセンサ 23 G用CCDラインセンサ 101 棒状光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 歌川 勉 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 石本 高一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5C051 AA01 BA03 DB01 DB31 DC02 DE30 DE31 EA01 5C072 AA01 BA19 CA04 CA07 CA14 EA05 FA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 R,G,B各色の残光特性が異なる原稿
    照射用の白色光源と、互いにオフセットを有する様に配
    置され、各々がR,G,B各色の画像を読み取る3本の
    ラインセンサとを備えた原稿画像読取り装置に於いて、 前記白色光源におけるR,G,B各色の残光特性に基づ
    いて前記3本のラインセンサの相対的配置を決定したこ
    とを特徴とする画像読取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像読取り装置に於い
    て、前記白色光源はR,G,B各色の残光特性が異なる
    蛍光体を有するものであることを特徴とする画像読取り
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像読取り装置に於い
    て、前記白色光源のR,G,B各色の残光特性の中で、
    最も特性の異なる2色に対応するラインセンサを、両端
    に配置しないことを特徴とする画像読取り装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の画像読取り装置に於い
    て、R,G色に対応するラインセンサを両端に、B信号
    に対応するラインセンサを中央に配置したことを特徴と
    する画像読取り装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の画像読取り装置に於い
    て、前記白色光源は光量を一定に保つための調光手段を
    有し、調光センサ出力に基づいて点灯電流が制御される
    ものであることを特徴とする画像読取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像読取り装置に於い
    て、光量を一定に保つための点灯電流制御は、ラインセ
    ンサの読取り周期に同期して行われていることを特徴と
    する画像読取り装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の画像読取り装置に於い
    て、前記白色光源は、複数種の蛍光体を混合して製造し
    たものであることを特徴とする画像読取り装置。
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