JPH102829A - 打撃診断装置 - Google Patents

打撃診断装置

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Publication number
JPH102829A
JPH102829A JP8157757A JP15775796A JPH102829A JP H102829 A JPH102829 A JP H102829A JP 8157757 A JP8157757 A JP 8157757A JP 15775796 A JP15775796 A JP 15775796A JP H102829 A JPH102829 A JP H102829A
Authority
JP
Japan
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striking
striking force
hammer
waveform
diagnosed
Prior art date
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Pending
Application number
JP8157757A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Mori
陽一 森
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8157757A priority Critical patent/JPH102829A/ja
Publication of JPH102829A publication Critical patent/JPH102829A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 かご形誘導電動機で、ロータバーとエンドリ
ングとのろう付部の接合強度やロータバーとスロットと
の装着強度の点検では、熟練作業者の長年の経験と勘で
行なわれ作業者によって判定に差が生じる欠点があっ
た。 【課題手段】 作業者により把持される把持部及び把持
部に固定されて被診断部材に打撃されるヘッド部を有す
るハンマ部並びにこのハンマ部のヘッド部に設けられて
被診断部材への打撃力を検出する打撃力検出手段からな
る打撃装置と、この打撃装置のヘッド部が被診断部材に
打撃されたときに打撃検出した打撃力データと打撃音検
出部から検出された打撃音データを処理してその処理結
果を検出するデータ処理手段と、このデータ処理手段に
より出力された処理結果と準備値とを比較する比較手段
と、この比較手段の比較結果を表示する表示手段とを具
備した打撃診断装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被診断部材を打撃
することにより、その被診断部材の強度を診断する打撃
診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、かご形誘導電動機の回転子側と
しては、鉄心のスロット中に納められた銅製のロータバ
ーと、鉄心の両側で、これらを短絡する短絡環とから構
成されたものがある。これらのロータバーは短絡環に手
作業によってろう付けされるため、そのろう付けの品質
管理が重要な課題となっている。
【0003】例えば、かご形誘導電動機の運転中におい
ては、ロータバーと短絡環とのろう付け部には、ロータ
バーと短絡環との温度差、ロータバーにかかる遠心力や
機械的振動などによって種々の応力が発生するので、ろ
う付け部の接合強度が小さくなる場合(ろう付け品質が
悪い場合)には、ロータバーが短絡環から早期に剥離す
る不具合が生ずる。
【0004】また、近年の省エネルギー化の技術動向に
より、例えば工場などの電動機においては、その始動及
び停止が頻繁に行われる傾向にある。この為、鉄心のス
ロットに収納された複数のロータバーには始動時の突入
電流に基づく電磁加振力により強大な電磁振動が作用す
ることになる。
【0005】従って、製造直後には良好な装着状態にあ
ったスロットとロータバーとの間には、電動機の始動の
度に作用する電磁加振力によりギャップが形成され、始
動の回数を重ねることにより次第にギャップが大きくな
って緩みが生ずることもあり得る。もし、このような緩
みが発生した場合には、装着強度が小さくなり、上述し
た様々な応力も加味されて、ロータバーに繰り返し疲労
によるクラックが発生し、更に進展するとロータバーが
破損する不具合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この様な事態の発生を
防止する為、例えば、かご形誘導電動機においては、製
造時及び総始動回数の5000から10000回を目安
とした時点で、ロータバーと短絡環とのろう付け部の接
合強度やロータバーとスロットとの装着強度を点検する
ことが励行されている。この場合、従来の点検において
は、熟練した作業者がハンマーでロータバーを軽く打撃
することにより、その打音の響きや、指に伝わる振動の
具合などによって良否の判定を行っていた。
【0007】しかしながら、この様な従来の方法では作
業者の長年の経験と勘とが必要であり、また、作業者に
よって判定に差が生じるなどの欠点があった。本発明は
上記問題を解決するもので、その目的は、被診断部材の
強度を自動的に判断することが可能な打撃診断装置を提
供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の打撃診断装置は、作業者により把持
される把持部及び把持部に固定されて被診断部材に打撃
されるヘッド部を有するハンマ部並びにこのハンマ部の
ヘッド部に設けられて被診断部材への打撃力を検出する
打撃力検出手段からなる打撃装置と、この打撃装置のヘ
ッド部が被診断部材に打撃されたときに打撃検出した打
撃力データと打撃音検出部から検出された打撃音データ
を処理してその処理結果を検出するデータ処理手段と、
このデータ処理手段により出力された処理結果と準備値
とを比較する比較手段と、この比較手段の比較結果を表
示する表示手段とを具備したことを特徴とするものであ
る。すると、データ処理手段は、打撃装置のヘッド部が
被診断部材に打撃されたときに打撃力検出手段及び打撃
音検出手段が検出した打撃力及び打撃音データの波形を
処理し、表示を行い、被診断部材の強度の良否を自動的
に判定することができ、その判定が作業者の違いよって
異なることがない。
【0009】この場合、データ処理手段は、打撃力検出
手段が検出した打撃力データを周波数軸上の波形として
処理し、比較手段は、データ処理手段により出力された
周波数軸上の波形が低周波領域にピークを有するか、高
周波領域にピークを有するかを比較するようにしても良
い。このようにすれば、データ処理手段は、打撃力検出
手段が検出した打撃力データ及び打撃音検出手段が検出
した打撃音データを周波数軸上の波形として処理し、波
形のピーク値が低周波領域または、高周波領域のいずれ
の領域で現れるかを比較することにより被診断部材の強
度を判断することで、請求項1と同様の効果が得られ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をかご形誘導電動機
の打診診断に適用した場合の第1実施例について、図1
及び図2を参照して説明する。まず、打診装置の構成を
図1を参照して述べる。打撃装置であるハンマ1は、棒
状の把持部1aと、その一端部に直交するように取付け
られた軟鋼若しくはステンレス製の円柱状のハンマ部1
bとを有している。そのハンマ部1bの一端部であるヘ
ッド部1cには、例えば、圧電素子形ロードセルからな
る打撃力センサ1dが設けられている。そして、ハンマ
1の把持部1aには、作業者が把持する場合のすべりど
めのグリップ1eが装着されている。
【0011】打撃音検出部については、指向性の良好な
マイクロフォン2を使用し、ハンマ1によって発生した
音を検出するようになっている。電気的構成を示す図3
において、ハンマ1の打撃力検出センサ1dの出力信号
は、増幅器3及びA/D変換器4を介してデータ処理手
段であるFFT(Fas Fourier Trans
form)アナライザ5の入力端子に与えられる様にな
っている。また、同時にハンマ1にて発生した音をマイ
クロフォン2にて検出し、その出力信号は、増幅器3・
A/D変換器4を介してデータ処理手段であるFFTア
ナライザ5の入力端子に与えられる様になっている。F
FTアナライザ5は、与えられた入力信号を周波数軸上
の波形として選択的に処理し、各種の表示を行わせるた
めの表示信号を与えるようになっている。以上が打撃診
断装置を構成している。
【0012】次に、被診断装置を供するかご形誘導電動
機の回転子を中心とする構成について、図1及び図2に
従って述べる。図1において、回転子軸6には、複数個
のリブ7を介して積層鉄心を形成するブロック鉄心8
a,8b,8c…が嵌合されている。これらのブロック
鉄心8a,8b,8c…の間には、内側間隔片9が挿入
されていて相互に間隔を保つようになっており、外側の
ブロック鉄心8a(一方向のみ図示)と回転子鉄心押さ
え板10との間には、外側間隔片11が挿入されてい
る。そして、多数の銅若しくは銅合金製のロータバー1
2は、ブロック鉄心8a,8b,8c……に形成された
半閉形スロット8aa,8bb,8cc…(図2参照)
に収納され、その両端部は短絡環13(一方向のみ図
示)にろう付け(ろう付部を14で示す)により接合固
定されている。
【0013】次に本実施例の作用を図1及び2を参照し
て説明する。作業者がハンマ1のグリップ1eを把持し
てハンマ部1bを降り下ろし、そのヘッド部1cにより
被診断部材たるロータバー12における短絡環13とろ
う付部14によって、接合固定させれている付近を軸方
向(矢印X)に打撃する。すると、打撃力センサ1dは
その時の打撃データを記録し、同時に発生する打撃音を
打撃力を与える方向とほぼ直角上部にセットされた打撃
音検出部のマイクロフォン2によって検出し、前者の打
撃力データと同時にFFTアナライザ5に対して入力す
る。FFTアナライザ5は、その打撃力データ及び打撃
音データを周波数軸上の波形に処理し、その処理された
データに示す。
【0014】この場合、FFTアナライザ5によって処
理された打撃力データ及び打撃音データの波形は、ロー
タバー12と短絡環13とのろう付部14の接合強度に
よって異なる。例えば接合強度が大きい場合、その波形
は図4に示す様に低周波数領域にピーク値15が表れ
る。逆に接合強度が小さい場合、その波形は図5に示す
様に高周波数領域に迄ピーク値15が周期的に何本も表
れる。ちなみに、ロータバー12と短絡環13をろう付
けする前の波形を図3に示す。この場合、高周波数領域
迄いくつかのピーク値15が周期的に現れていることが
見られる。
【0015】作業者がハンマ1のグリップ1eを把持し
てハンマ部1bを降り下し、そのヘッド部1cにより被
診断部材たるロータバー12における短絡環13とろう
付部14によって、接合固定されている付近を打撃する
場合、個人差若しくはその時々によっては打撃力に誤差
を生ずるので、実際には、同一箇所を複数回打撃するよ
うにし、FFTアナライザ5にて打撃力を平均するよう
に演算している。又、一度打撃したつもりが二重打撃し
たり、打撃が大きすぎたり、小さすぎたりといった打撃
ミスを自動的に削除する形で波形を得る。
【0016】従って、ろう付部14の接合強度の良否判
定を自動的に行うこができ、従来とは異なり、作業者の
違いによって判定結果が異なることがない。また、作業
者はFFTアナライザ5の表示器を見るだけで容易に判
定結果を知ることが出来るので、かご形誘導電動機の保
守管理をより正確に行うことが出来る。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりであるの
で、以下に効果を示す。請求項1記載の打撃診断装置に
よれば、データ処理手段は、打撃装置のヘッド部が被診
断部材に打撃されたときに検出した打撃力および打撃音
データを周波数軸状の波形として処理し、被診断部材の
強度の良否も判定を自動的に行うことができ、作業者の
違いによって異なることがない。
【0018】請求項2の打撃診断装置によれば、データ
処理手段は、打撃力検出手段が検出した打撃力データ及
び打撃音検出手段が検出した打撃音データを周波数軸上
の波形として処理し、その周波数軸上の波形について、
低周波領域にピークを有するか、高周波領域にピークを
有するかを区別することにより請求項1と同様の効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の打撃装置と共に示す要部
の構成図、
【図2】同斜視図、
【図3】電気的構成を示すブロック図、
【図4】接合状態の良好な時の波形出力図、
【図5】接合状態の悪い時の出力波形図、
【図6】ろう付け前を示す波形図。
【符号の説明】
1はハンマ、 1aは把持部、1
bはハンマ部、 1cはヘッド部、1
dは打撃力センサ、 1eはグリップ、2
はマイクロフォン、 3は増幅器、4はA
/D変換器、 5はFFTアナライザ、
6は回転子軸、 7はリブ、8a,
8b,8cはブロック鉄心、8aa,8bb,8ccは
スロット、9は内側間隔片、 10は
回転子鉄心押さえ板、11は外側間隔片、
12はロータバー、13は短絡環、
14はろう付部、15はピーク値。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業者により把持される把持部と、この
    把持部に固定されて被診断部材に打撃されるヘッド部を
    有するハンマ部と、このハンマ部のヘッド部に設けられ
    て前記被診断部材への打撃力を検出する打撃力検出手段
    と、打撃音を検出する打撃音検出部からなる打撃装置
    と、この打撃装置のヘッド部が前記被診断部材に打撃さ
    れたときに前記打撃力検出手段及び打撃音検出部が検出
    した打撃データ処理手段と、このデータ処理手段により
    出力された準備値を比較する比較手段と、この比較手段
    の比較結果を表示する表示手段とを具備したことを特徴
    とする打撃診断装置。
  2. 【請求項2】 データ処理手段は打撃力検出手段が検出
    の打撃力データと打撃音検出手段が検出した打撃音デー
    タを周波数軸上の波形として処理し、データ処理手段に
    より出力された前記波形が低周波領域にピークを有する
    か、高周波領域にピークを有するか比較することを特徴
    とする請求項1記載の打撃診断装置。
JP8157757A 1996-06-19 1996-06-19 打撃診断装置 Pending JPH102829A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8157757A JPH102829A (ja) 1996-06-19 1996-06-19 打撃診断装置

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JP8157757A JPH102829A (ja) 1996-06-19 1996-06-19 打撃診断装置

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ID=15656677

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JP8157757A Pending JPH102829A (ja) 1996-06-19 1996-06-19 打撃診断装置

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JP (1) JPH102829A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008004061A1 (de) * 2008-01-12 2009-07-16 Robert Bosch Gmbh Spindeltrieb mit Lebensdauerüberwachung
JP2014206383A (ja) * 2013-04-10 2014-10-30 福岡県 ろう付け物品の打音検査方法及びその装置
CN109556811A (zh) * 2018-12-03 2019-04-02 南京航空航天大学 一种大刚度鼠笼静刚度测试装置及测试方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040416