JPH10282585A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH10282585A
JPH10282585A JP9090719A JP9071997A JPH10282585A JP H10282585 A JPH10282585 A JP H10282585A JP 9090719 A JP9090719 A JP 9090719A JP 9071997 A JP9071997 A JP 9071997A JP H10282585 A JPH10282585 A JP H10282585A
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JP
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Application number
JP9090719A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yaguchi
博之 矢口
Hideaki Shimizu
秀昭 清水
Yasuhiro Takiyama
康弘 瀧山
Naoaki Itou
直紹 伊藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9090719A priority Critical patent/JPH10282585A/ja
Publication of JPH10282585A publication Critical patent/JPH10282585A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突起部のある原稿を複写する画像処理装置に
関し、突起部の画像を見易く複写すること。 【解決手段】 スキャナと相対移動して光学的にスキャ
ンされる原稿の形状に関する情報と搬送される記録材の
形状に関する情報に基づいて、原稿および記録材がタブ
部を有するかを判定し、コントローラ123により、原
稿のタブ部の画像を記録材のタブ部内に記録するように
ページメモリ119,120を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に関
し、特に、突起部のある原稿を複写する画像処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等の画像処理装置におい
て、突起部がある原稿(タブ紙、仕切り紙等)をスキャ
ンして画像を読み取り、読み取った画像を突起部がある
記録用紙に複写することがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】突起部の大きさが原稿
と記録用紙とで異なる場合、原稿の突起部に書かれた文
字等は記録用紙の突起部に適切に印字されない。これを
解決するため原稿と記録用紙の突起部のサイズから自動
的に原稿の突起部に書かれた文字を変倍する方法が提案
されている。
【0004】しかしながら、原稿の突起部の幅と記録用
紙の突起部の幅が極端に異なる場合は、拡大されたため
に文字が読みにくくなるという問題があった。
【0005】そこで本発明の目的は、原稿と記録材の突
起部のサイズと位置に応じて記録する突起部の画像を変
倍、シフトすることで上記の課題を解決した画像処理装
置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明の装置では、画像読み取り
手段と原稿を相対移動させて前記原稿を光学的にスキャ
ンする手段と、記録材を搬送する搬送手段と、前記スキ
ャンにより得た前記原稿上の画像を前記記録材に記録す
る記録手段とを備える画像処理装置において、前記原稿
の形状に関する情報を入力する第1の入力手段と、前記
記録材の形状に関する情報を入力する第2の入力手段
と、前記両情報に基づいて、前記原稿および前記記録材
が突起部を有するかを判定し、前記原稿の第1の突起部
の画像を前記記録材の第2の突起部内に記録するように
制御する記録制御手段とを備えることを特徴とする。
【0007】ここで、請求項2に記載の本発明の装置で
は、前記記録制御手段により、前記第1の突起部のサイ
ズXおよび第2の突起部のサイズYに応じ、Y/Xが所
定値より小さいときは前記第1の突起部の原稿画像をY
/X倍に変倍し、前記所定値以上のときは変倍しないで
前記第2の突起部に記録するように制御することもでき
る。
【0008】ここで、請求項3に記載の本発明の装置で
は、前記記録制御手段により、前記第1の突起部の前記
相対移動方向および前記スキャン方向位置(J1,I
1)と、前記第2の突起部の前記搬送方向および前記搬
送方向とほぼ垂直方向位置(J2,I2)とに基づき、
前記第1の突起部の前記原稿画像を各方向に(J1−J
2),(I1−I2)だけシフトさせて前記第2の突起
部に記録するように制御することもできる。
【0009】ここで、請求項4に記載の本発明の装置で
は、前記所定値を1とすることもできる。
【0010】ここで、請求項5に記載の本発明の装置で
は、前記第1の入力手段は、前記スキャンに基づいて、
前記原稿の前記相対移動方向一端側の両端部位置と、前
記相対移動方向他端側の前記スキャン方向一端側の前記
第1の突起部外の端部位置と、前記相対移動方向他端側
の前記スキャン方向他端側の前記第1の突起部の端部位
置とを検出し、当該検出結果に基づいて、前記第1の突
起部の前記相対移動方向および前記スキャン方向位置
(J1,I1)を検出し、さらに、前記第1の突起部の
前記端部位置を検出したときの、前記相対移動方向一端
側に所定間隔シフトした位置における前記第1の突起部
の両端部位置から前記第1の突起部の前記スキャン方向
サイズXを検出する検出手段を備えることもできる。
【0011】ここで、請求項6に記載の本発明の装置で
は、前記検出手段は、前記原稿が給紙されるとリセット
される第1のカウンタおよびレジスタと、前記原稿を主
走査方向にスキャン開始するとリセットされる第2のカ
ウンタおよびレジスタと、前記スキャン方向の前記所定
間隔以上に相当する複数ラインの画像信号を記憶するラ
イン記憶手段とを備えることもできる。
【0012】ここで、請求項7に記載の本発明の装置で
は、前記第1の入力手段により、前記原稿の前記第1の
突起部の前記相対移動方向および前記スキャン方向位置
(J1,I1)と、前記第1の突起部の前記スキャン方
向サイズXとを使用者のマニュアル操作に基づいて入力
することもできる。
【0013】ここで、請求項8に記載の本発明の装置で
は、前記第1の入力手段は、前記原稿の種類に応じて、
それぞれの第1の突起部の位置(J1,I1)と前記ス
キャン方向サイズXとを予め記憶した記憶手段と、前記
マニュアル操作により前記原稿の種類が選択さたとき
に、前記第1の突起部の前記相対移動方向および前記ス
キャン方向位置(J1,I1)と、前記第1の突起部の
前記スキャン方向サイズXとを前記記憶手段から読み出
す手段とを備えることもできる。
【0014】ここで、請求項9に記載の本発明の装置で
は、前記第2の入力手段は、前記記録材の搬送に基づい
て、前記記録材の前記第2の突起部の前記搬送方向およ
び前記搬送方向とほぼ垂直方向位置(J2,I2)と、
前記第2の突起部の前記スキャン方向サイズYとを検出
する第2の入力手段を備えることもできる。
【0015】ここで、請求項10に記載の本発明の装置
では、前記第2の入力手段は、前記記録材の搬送路に前
記搬送方向とほぼ垂直方向に配列された複数の光学セン
サと、各光学センサ出力を論理演算することで、前記第
2の突起部の前記搬送方向および前記搬送方向とほぼ垂
直方向位置(J2,I2)を求め、さらに、前記論理演
算と前記記録材の搬送速度から前記第2の突起部の前記
スキャン方向サイズYを求める手段とを備えることもで
きる。
【0016】ここで、請求項11に記載の本発明の装置
では、前記第2の入力手段により、前記記録材の前記第
2の突起部の前記搬送方向および前記搬送方向とほぼ垂
直方向位置(J2,I2)と、前記第2の突起部の前記
スキャン方向サイズYとを使用者のマニュアル操作に基
づいて入力することもできる。
【0017】ここで、請求項12に記載の本発明の装置
では、前記第2の入力手段は、前記記録材の種類に応じ
て、それぞれの第2の突起部の位置(J2,I2)と前
記スキャン方向サイズYとを予め記憶した記憶手段と、
前記マニュアル操作により前記記録材の種類が選択さた
ときに、前記第2の突起部の前記搬送方向および前記搬
送方向とほぼ垂直方向位置(J2,I2)と、前記第2
の突起部の前記スキャン方向サイズYとを前記記憶手段
から読み出す手段とを備えることもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を詳細に説明する。
【0019】図1は本発明による画像処理装置の一実施
の形態の概略構成を示す慨観図である。
【0020】図1において1は画像記録部(以下プリン
タ部と称する)、2は画像読み取り部(以下リーダ
部)、3は操作部(以下OCU:オペレータコントロー
ルユニット)、7はフィニッシング装置である。リーダ
部2は、画像読み取り対象である原稿を読み取り位置ま
で給送する原稿給送装置(以下ADF)5と、原稿画像
を光学的に読み取るスキャナ6から構成されている。こ
のリーダ部2の具体的な動作説明については後述する。
【0021】またプリンタ部1はリーダ部2で読み取っ
た画像、または、コンピュータ端末やファクシミリなど
様々な外部機器(図示せず)から送られてくる画像を可
視像化し、転写紙などの記録媒体に印刷する。
【0022】このプリンタ部1は後述の大容量プリント
バッファメモリ(図8に参照番号15で示す:以下PB
M)を備えており、ADF5から入力された画像や外部
入力機器から送られてきた画像をこのPBMに蓄積し、
蓄積後にページ入れ替えなどのソーティングを行う。プ
リンタ部1の具体的な動作説明についても後述する。
【0023】OCU3はディスプレイおよび操作用キー
ボード(またはタッチパネル式ディスプレイ)で構成さ
れており、枚数設定、部数設定、画像の編集、加工など
使用者が行う様々な設定の入力と、選択されたモード、
装置の状態を示す表示が行われる。
【0024】フィニッシング装置7はプリンタ部1で記
録媒体に記録された出力紙を後工程処理する部分であ
り、仕分け、ステープル、または製本などを行う。
【0025】図1における基本的な動作について説明す
る。
【0026】使用者がリーダ部2のADF5上に原稿を
セットし、OCU3でモードの設定および複写開始を指
定すると、ADF5は原稿を1枚づつ給送してスキャナ
6で読み取る。
【0027】スキャナ6では露光された原稿画像を後述
のCCDリニアイメージセンサ(図2に参照番号36で
示す:以下CCD)で光電変換し画像信号として読み取
る。読み取られた画像信号は後述する画像処理部11で
各種の処理を施された後、圧縮処理されてプリンタ部1
のPBMに転送される。
【0028】プリンタ部1では前述したOCU3からの
使用者設定に応じてPBMから画像が順次読み出され、
読み出された画像は感光体露光のための光信号に変換さ
れる。以下、通常の電子写真プロセスの帯電、露光、潜
像、現像、転写、分離、定着工程を経て記録媒体上に記
録される。
【0029】次に、図2を参照して本発明のリーダ部2
の動作について説明する。
【0030】図2は前述したADF5とスキャナ6の構
成を詳細に示した図である。
【0031】図2において21は原稿を積載する原稿ト
レー、22は原稿露光およびその反射光を受け取る第1
ミラー台、23は流し読み原稿読み取り位置、24はブ
ックモードスキャン読み取り位置、25は給紙部であ
る。また、26は流し読み原稿読み取り位置23までの
搬送路、27は流し読み原稿読み取り位置23で読み取
った片面原稿を排出する搬送路、28は流し読み原稿読
み取り位置23で読み取った原稿の裏面を、再び流し読
み原稿読み取り位置23に搬送するための搬送路、29
は原稿裏面を流し読み原稿読み取り位置23で読み取っ
た後に排出するための搬送路である。搬送路29を通過
した原稿は、排紙ローラ33によって排紙トレー34に
排出される。
【0032】ここで流し読み原稿読み取りとは、第1ミ
ラー台22を流し読み原稿読み取り位置23に固定した
まま、給紙用の原稿トレー21から送られる原稿を流し
読み原稿読み取り位置23上を移動させ、移動方向とほ
ぼ垂直な主走査方向にスキャンする方式のことである。
【0033】原稿は、搬送路に付された矢印方向に沿っ
て搬送される。ここで原稿裏面を読み取る場合は、表面
を読み取った画像の鏡像画像となって読み取られてしま
う。その鏡像画像を正像画像に直すための処理について
は、後述の画像処理部(図4,5に参照番号11で示
す)とともに説明する。
【0034】実線矢印が片面原稿の流し読み搬送経路、
破線矢印が両面原稿の流し読み搬送経路を示している。
この流し読み原稿読み取り方式に対し、ブックモードス
キャン時にはブックモードスキャン読み取り位置24上
に置かれた原稿を動かさず、第1ミラー台22および第
2ミラー台などの光学機器を移動させながら、移動方向
とほぼ垂直な主走査方向にスキャンすることにより原稿
を読み取る。
【0035】いずれの原稿読み取りでも、原稿に対し読
み取り部が相対的に移動することにより原稿をスキャン
して読み取る。原稿露光による反射光はレンズ30を通
過した後CCDリニアイメージセンサ36上に投影さ
れ、結像した画像が光電変換され画像信号となる。CC
D36はエリアセンサでも良い。
【0036】図2に示すリーダ部の構成では、搬送路2
6は縦送り(ポートレート送り)のA4原稿が2枚分が
入る長さで構成されている。また搬送路28も同様、縦
送り(ポートレート送り)のA4原稿が2枚分が入る長
さで構成されており、搬送路26,28ともA3横送り
(ランドスケープ送り)の場合は1枚入る。
【0037】原稿トレー21上に置かれる原稿は、原稿
表面を上側に、また先頭ページが一番上に積載されるフ
ェースアップ先頭ページ処理される。片面流し読みの際
には実線矢印に沿って順次原稿が読み取られていくが、
両面流し読みの際にハーフサイズ原稿(A4縦、B5
縦、A5縦)は破線のとおり異なる紙送りシーケンスを
とる。
【0038】ハーフサイズ原稿は2枚づつ給紙し、流し
読み原稿読み取り位置23で表面を読み取られた2枚
は、搬送路28を介して裏面読み取りされる。そして、
2枚目の裏面読み取り終了と同時に、次の2枚の原稿の
表面読み取りが始まるシーケンスをとる。すなわち、原
稿は1ページ目表、2ページ目表、1ページ目裏、2ペ
ージ目裏、3ページ目表、4ページ目表、3ページ目裏
……という順序で読み取られていく。
【0039】この両面原稿読み取りの動作は図3に示す
とおりである。ここで1A、2Aはそれぞれ1枚目表、
2枚目表の原稿画像であり、1B,2Bは1枚目裏、2
枚目裏の原稿画像である。
【0040】図2に戻って説明すると、本実施の形態の
ADF5は、原稿トレー21に置かれた原稿が再び原稿
トレー21上に戻ることはない。すなわち、ADF5は
非循環式原稿給送装置である。また、給紙部25,搬送
路26,27,28,29は独立的に駆動可能な構成を
とっており、個々に駆動、停止、および速度制御が可能
である。
【0041】ADF5の制御は、OCU3からの指定、
およびマシンの状態に基づいて後述のコントローラ(図
5に参照番号123で示す)が行う。
【0042】図2において、31は搬送路26内の待機
ポジション、32は搬送路28内の待機ポジションであ
る。これらは後述するプリントバッファメモリの状態に
応じて搬送路内に原稿を停止させるときの位置で、紙検
知センサ通過時間と搬送速度より原稿の位置制御が行わ
れる。
【0043】次に、図4および図5のブロック図を参照
して、読み取った画像データに対する画像処理部11に
よる処理を詳細に説明する。原稿読み取り位置の原稿に
光を照射し、原稿からの反射光LrefをCCD36で
受光し、光電変換することによってRGB画像信号を発
生させる。ここで生成された画像信号はアナログ/ディ
ジタル変換回路112で増幅後、ディジタル画像データ
に変換される。ディジタル化されたRGB画像データは
シェーディング/色空間変換回路113で黒補正、白補
正(シェーディング補正)、色補正(マスキング)の処
理を行うことで正規化および標準化される。標準化され
たRGB画像データは2色分離部114で輝度/濃度変
換および黒赤2色に分離処理され、黒画像データVBと
赤画像データVRが生成される。これ以降の処理は黒画
像データ用と赤画像データ用の各々独立した回路構成に
なっており、並列して処理が行われる。
【0044】また、標準化されたRGB画像データは原
稿の画像領域を検出するため、原稿位置/タブ位置検出
部165に入力される。原稿位置/タブ位置検出部16
5により、後述するようにラインメモリ166を利用し
てタブ紙のタブ位置を検出する。これらの検出結果はC
PUバスBS0を介してコントローラ123に転送され
る。
【0045】分離された黒画像データVBは、セレクタ
167によって外部黒画像データVBexと切替られて
フィルタ117に入力される。また、赤画像データVR
は、セレクタ168によって外部赤画像データVRex
と切替られてフィルタ118に入力される。このフィル
タ117,118では、画像読み取り時のMTF低下を
回復させるためと、網点原稿(細かい網状、格子状、点
状の原稿)読み取り時に発生するモアレパターンを弱め
るためのフィルタリングを行う。
【0046】両フィルタ117,118の出力は、ペー
ジメモリ119,120と圧縮率予測部160へ送られ
る。このページメモリ119,120は最大A3サイズ
までの画像を1ページ分記憶できるだけの容量を持つ。
双方向原稿フィーダによって読み取られた画像は、正方
向読み取り画像と逆方向読み取り画像が鏡像画像として
読み取られる。ここでページメモリ119,120を用
いることによって、鏡像として読み取られた画像にさら
に鏡像処理を行うことで正像に変換する制御を行う。ま
た、次の図6に示す処理を行うためにもページメモリ1
19,120を用いる。
【0047】図6(a)はCut&paste機能の説
明図であり、画像601の特定エリアの画像602を他
のエリアに移動して画像603を実現するための処理が
Cut&pasteである。図6(b)は縮小レイアウ
ト機能の説明図であり、4枚の原稿の画像611,61
2,613,614を縮小した画像611a,612
a,613a,614aを1枚の記録用紙615上に形
成する処理が縮小レイアウト機能である。
【0048】これらの機能はコントローラ123からの
メモリ制御信号CMによってページメモリ119,12
0上で行われ、縮小レイアウト機能では複数枚の入力原
稿画像を変倍/解像度変換回路125,126で50%
に縮小する。変倍/解像度変換回路125,126で
は、前述した縮小レイアウト機能実現時だけではなく通
常の画像サイズ変換を行う。非画像領域のエリア消去
は、原稿位置/タブ位置検出部165で検出された原
稿、タブ位置を基にページメモリ上で行うか、ページメ
モリから出力する画像に画像領域を示す制御信号を画像
と平行して後段に出力して行う。
【0049】画像装飾処理部127,128では、図7
に示すような各種の画像装飾を行うことができる。すな
わち、原稿画像701に対してエリア指定を行って各種
の機能を実現し、ネガポジ反転処理した画像702,網
掛け処理した画像703,画像部への網乗せ処理した画
像704等が得られる。
【0050】濃度変換テーブル129,130はプリン
タのリニアリティ特性を補正するためのガンマ変換と、
操作部から使用者が入力した濃度調整レベルを画像デー
タに反映させるための処理を行う。ここまでの画像デー
タは8ビットの256階調信号であるが、階調数変換
(誤差拡散)処理部131,132ではこの信号をプリ
ンタで表現できる4ビット16階調の画像データに変換
する。ここでは、階調数変換時に生じる濃度むらをある
面積でみたときにキャンセルするために、誤差拡散処理
を行うする。両処理部131,132からの赤と黒の画
像データは、図8に示すPBMに出力される。
【0051】ここで、圧縮率予測部160について詳述
する。
【0052】圧縮率予測部160では、コントローラ1
23からバスBS2を介して得た画像の装飾情報(図7
の網かけ、図6(a)のCut&pasteなど)、変
倍情報(図6(b)の縮小レイアウトなど)、さらには
選択された濃度変換テーブル129,130,誤差拡散
処理(1/2/4ビット)など、CCD36で得られた
画像信号に誤差拡散処理部131,132での処理がな
されるまでの処理情報を利用して、予測精度の向上を計
っている。通常は、画像情報の統計量(圧縮率と相関の
高く、簡単な演算で求まる画像の濃度平均値、エントロ
ピーなど)に簡単な演算を施したものを予測値とする。
ここで用いる演算あるいは係数は、処理情報に応じて変
える。
【0053】たとえば、予測のために画像の濃度平均値
を使い、さらに予測値に変換するため、式(1)を使用
したとすると、
【0054】
【数1】 予測値=画像の濃度平均値×a+B (1) 画像の処理情報に応じて決まるaとBの係数を、コント
ローラ123がRAMテーブル124を参照しバスBS
2を介して圧縮率予測部160に伝える。画像の領域の
濃度平均値が40,処理情報に応じた係数a,Bがそれ
ぞれ0.01,0.1であったとすると、
【0055】
【数2】 予測値=400×0.01+0.1=0.5 (2) というように圧縮率予測がなされる。これは、圧縮後の
データ量が圧縮前のデータ量の1/2という予測であ
る。コントローラ123はバスBS1を介して得た圧縮
率予測を基に前述したような制御を行う。RAMテーブ
ル124にはまた、タブ紙の種類(メーカ、型番)とそ
のタブ位置、タブサイズを予め格納した後述する変換テ
ーブルが格納されている。コントローラ123はバスB
S4を介してOCU3と双方向にデータの送受信を行
い、記録に用いるタブ紙の種類を使用者が後述の画面に
したがってOCU3により指定することができる。な
お、この変換テーブルにはROMまたは他の記憶媒体を
用いても良い。
【0056】以上、画像処理部11で行われる画像処理
について説明する。
【0057】先ず、プリントするための大量ページの画
像を記憶するPBM15について、図8を参照して説明
する。
【0058】PBM15に入力されるプリント用の黒画
像データVBp,赤画像データVRpは、圧縮部15
0,153によって可変長可逆圧縮方式で圧縮されコー
ド化される。可変長可逆圧縮方式とは、圧縮時のデータ
量はその入力画像によって異なるが伸張処理後には入力
画像と全く同じものを復元できる性質を持つ圧縮方式
で、JPEG等の固定長非可逆圧縮方式と対比されるも
のである。可変長可逆圧縮方式としてはMH、Q−CO
DER、Lempel Ziv等の方式があるが、どれ
を用いても構わない。
【0059】メモリ部151,154は、DRAM等の
半導体メモリまたはハードディスクと、それらのアドレ
ッシングを行うコントロール部分で構成される。前述し
たパンフレットモード(1Nページ、2N−1ペー
ジ、、、それぞれを1ページ内に構成する)等のページ
入れ替えを行うときは、このメモリ部151,154内
のアドレッシングをコントロールする事で実現する。
【0060】そしてプリントアウトする画像はメモリ部
151,154から読み出され、伸張部152,156
で再び元の画像データVBp′,VRp′に復元され
る。ここでの読み出しタイミングは黒画像データ135
は黒画像形成に必要なタイミングで、赤画像データ13
6は赤画像形成に必要なタイミングで独立的に読み出さ
れる。復元した両画像データはD/A変換され、周知の
レーザドライバに送られる。また、メモリ部151,1
54に格納される画像データは、基本的に全てのジョブ
を記憶する。このメモリ部151,154それぞれの空
き容量は残量検知部157によって検知され、黒メモリ
残量検知信号ZBと赤メモリ残量検知信号ZRがコント
ローラ123に送られる。
【0061】図9はPBMの動作を概念的に説明する説
明図である。
【0062】図9(a)において、92は現在プリント
中のコピージョブで150ページの原稿を100部コピ
ーして出力するものである。1〜150ページまでを1
部づつ順番に読み出した後プリントアウトし、その後フ
ィニッシング処理を行う。93は次に行うジョブとして
待機しているもので、外部機器から要求されたプリンタ
ジョブで50ページ60部をフィニッシングするジョブ
である。さらに次の94は200ページ50部というコ
ピージョブで、画像読み取りを行っている途中である。
ジョブ94でPBM15がフル状態になり、読み取り動
作は一時的に中断することになる。
【0063】ジョブ92はその間継続して行われ、最終
部の100部目を1〜150ページまでプリントすると
同時に、出力済みの画像は記憶しておく必要が無くな
り、待機中のジョブ94の画像に順次置き換えていく。
【0064】ジョブ92が終了した時点で、順番を待っ
ていたジョブ93のプリントが開始する。図9(b)に
おいて95はPBM15の空いた領域を示しており、メ
モリ容量の許す限り空き領域に他のジョブの入力(記
憶)を行うことができる。
【0065】次に、状態遷移図とタイミングチャートを
参照して本実施の形態の動作について説明する。
【0066】(状態遷移の概略)図10は本実施の形態
における画像処理装置の状態の遷移を表す状態遷移図で
ある。
【0067】電源が投入され初期化1001を行なった
後、本装置は状態遷移1031により通常動作モード1
002をとる。通常動作モード1002で、黒および赤
メモリ残量検知信号ZBおよびZRに基づきPBM15
に予測値を格納できる余裕がないと判断したら、状態遷
移1011により後述するAlmost Full状態
1003をとる。Almost Full状態1003
において黒および赤メモリ残量検知信号ZBおよびZR
に基づきPBM15に空きが全くなくなったと判断した
ら、状態遷移1012により後述するPBM Full
状態1004をとる。PBM Full状態1004で
黒および赤メモリ残量検知信号ZBおよびZRに基づき
PBM15に空きができたと判断したら、状態遷移10
22によりAlmost Full状態1003にな
る。Almost Full状態1003で黒および赤
メモリ残量検知信号ZBおよびZRに基づきPBM15
に予測値を格納できる余裕ができたと判断したら、状態
遷移1021により、初めの通常動作モード1002に
戻る。
【0068】以下、各状態について、各々の状態遷移フ
ローと主にPBM15の動作タイミングを表すタイミン
グチャートを参照して詳細に説明する。
【0069】(通常動作モード)通常動作モード100
2では、図11に示すとおり、黒および赤メモリ残量検
知信号ZBおよびZRに基づきPBM15に予測値を格
納する余裕があるかどうかの監視1101を行ない、余
裕があれば状態遷移1102により再び監視1101を
行なう。PBM15に予測値を格納する余裕がある状態
において、本装置は監視1101と状態遷移1102を
交互に繰り返し、常に監視1101を続ける。
【0070】この状態について、ページメモリ119お
よびページメモリ120への画像入力Vinと、ページ
メモリ119およびページメモリ120からの画像出力
Voutのタイミングチャートを示す図12を参照して
説明する。ここで、1,2,n−1,n、n+1等は読
み込んだ原稿の順番を表している。時刻T0において原
稿スキャンをスタートして、前述したようにADF5に
より一枚づつ給紙された原稿はスキャナ6により読み取
られ、CCD36から画像信号が出力される。この信号
はフィルタ117または118を通りページメモリ11
9または120への格納が始まり、時刻T1において1
ページ分の格納が終了する。
【0071】この状態でのページメモリ119または1
20を図13に示しているが、ページメモリ119また
は120の全領域を1ページ目の原稿データが占めてい
る。
【0072】時刻T1において1ページ分の画像入力が
終了したことを受けて、コントローラ123は時刻T2
においてページメモリ119または120からPBM1
5に向けて画像の出力を開始する。この画像出力が開始
したことを受けるとコントローラ123は、次の原稿を
流し読み原稿読み取り位置23へ搬送するようADF5
に指示した後、時刻T3において2ページ目の原稿デー
タのページメモリ119または120への格納を開始す
る。
【0073】この状態でのページメモリ119または1
20を図14に示しているが、ページメモリ119また
は120の一部の領域1401から既に出力され開放さ
れている。
【0074】更に2ページ目の原稿データがこの開放領
域1401に書き込まれて行き、時刻T4の時点でペー
ジメモリ119または120は図15に示すようになっ
ている。ページメモリ119または120には、1ペー
ジ目の画像データと2ページ目の画像データが共存す
る。
【0075】以下、同様にしてnページ目までが入力さ
れる。一般に、n−1ページ目を出力中でnページ目を
入力中には、図16に示すように二つの画像データがペ
ージメモリ119または120に共存することになる。
【0076】(通常動作からAlmost Fullモ
ードへの遷移)図10に戻って説明すると、コントロー
ラ123は、監視1101において黒および赤メモリ残
量検知信号ZBおよびZRに基づきPBM15がフル状
態になる可能性があると判断すると、状態遷移1011
を起こしAlmost Full状態1003になる。
【0077】この遷移動作について図17のタイミング
チャートを参照して説明する。図17は、ページメモリ
119およびページメモリ120への画像入力Vin
と、ページメモリ119およびページメモリ120から
の画像出力Voutのタイミングを表している。n−
1,n、n+1,n+2は読み込んだ原稿のページ番号
を表している。
【0078】n−1ページ目を出力中でnページ目を入
力中にPBM15に原稿1ページ分の余裕がなくなる時
刻T11までは、既に述べた通常動作モードで動作して
いる。時刻T11以降はPBM15に予測値を格納でき
る余裕がなくなるため、現在ページメモリ119と12
0に格納している画像データをPBM15に格納できる
かどうかは、実際に画像データをPBM15に格納して
試て初めてわかることになる。この状態をAlmost
Full状態と呼ぶことにする。
【0079】この状態においては実際に画像データをP
BM15に格納する確認作業が入るため、図2に示した
ADF5は給紙部25で給紙する時間当たりの枚数を制
限するように動作する。すなわち、通常のノーマルモー
ドに対して記録用紙の給紙間隔(紙間)を長くとるステ
ップ送り(スキップ動作ともいう)を行い、すみやかに
停止できる状態をとる。
【0080】図5のコントローラ123は、Almos
t Full状態に移行した時点でADF5にこのシー
ケンス動作を指示し、Almost Full状態が解
除されるまでこのシーケンス動作を継続する。
【0081】Almost Full状態でのシーケン
スは、本実施の形態のように図2の給紙部25の時間当
たりの給紙枚数を制御する他にも、給紙速度および搬送
路26の搬送速度を制御することでも実現可能である。
【0082】(Almost Full)Almost
Full状態1003では、図18に示すとおり、常
に黒および赤メモリ残量検知信号ZBおよびZRに基づ
きPBM15に空き容量が存在するかどうかの監視18
01を行ない、空き容量が全く無くなった場合には、既
に述べたように状態遷移1012によりPBM Ful
l状態をとる。監視1801によりPBM15に空き容
量ありと判断された場合には、次に、状態遷移1803
により予測値を格納する余裕があるかどうかの監視18
02を行ない、余裕がなければ状態遷移1804により
再び監視1801を行なう。AlmostFull状態
1003において、本装置は監視1801と監視180
2間を遷移しながら交互に繰り返す。
【0083】図17のタイミングチャートに戻って、通
常動作モードとAlmost Full状態での動作の
相違について説明する。
【0084】通常動作モードの項で述べたように、通常
動作モードでは、時刻T10において前のn−1ページ
目の原稿の画像データがページメモリ119と120か
ら出力開始したことを受けて、次のnページ目の原稿を
流し読み原稿読み取り位置23まで搬送する。
【0085】しかしながら、Almost Fullに
遷移した状態では、たとえばnページ目の原稿の画像デ
ータをPBM15に格納できない場合があるため、読み
込んだ原稿データが確実にPBM15に格納できたこと
を確かめてからでなければ、次ページ目の原稿の画像デ
ータは読み込むことができない。つまり、時刻T12に
おいてnページ目の画像入力が終了したことを受けて、
コントローラ123は時刻T13でページメモリ119
または120からPBM15に向けて画像の出力を開始
する。時刻T14においてこのnページ目の画像出力が
完了したことを受けて、コントローラ123はページメ
モリ119と120の領域を開放すると共に、ADF5
に次のn+1ページ目の原稿を流し読み原稿読み取り位
置23へ搬送するように指示する。
【0086】こうして、T15においてn+1ページ目
の原稿データのページメモリ119または120への格
納が開始する。以降、原稿読み込み終了と画像データ出
力の完了待機を交互に繰り返すため、Almost F
ull状態ではADF5での紙間が空き、プロダクティ
ビティは通常動作モードの半分になるが、画像データの
出力完了を待ってからページメモリ119と120の領
域を開放するため、読み込んだ画像データを破壊するこ
とはない。
【0087】(Almost FullからPBM F
ull状態への遷移)コントローラ123は、監視18
01において黒および赤メモリ残量検知信号ZBおよび
ZRに基づきPBM15がフル状態であると判断する
と、PBM15に対して現在PBM15が格納中の画像
とその管理情報を破棄するように指示してから、状態遷
移1012を起こしてPBM Full状態1004に
なる。
【0088】この遷移について図19のタイミングチャ
ートを参照して説明する。図19は、ページメモリ11
9およびページメモリ120への画像入力Vinと、ペ
ージメモリ119およびページメモリ120からの画像
出力Voutのタイミングを表している。n−1,nは
読み込んだ原稿のページ番号を表している。
【0089】PBM15に空きがなくなる時刻T21ま
では、既に述べたAlmost Full状態1003
の動作を行なっているとする。PBM15に空きがなく
なると原稿データを格納する領域が全く無いため、時刻
T21以降は画像の出力を停止し、次のn+1ページ目
の入力もしない。この状態をPBM Fullと呼ぶ。
【0090】この状態においては、実際にPBM15に
格納する空き容量ができるまで原稿の読み取りは停止し
た状態となるため、図2に示したADF5は給紙部25
で給紙を停止し、図5のコントローラ123からの開始
命令を待つ。
【0091】PBM Full状態に移行した時点で、
図5のコントローラ123はADF5に流し読み画像読
み取りシーケンス動作の停止を指示する。このPBM
Full状態移行時、搬送路内を搬送路中の原稿は流し
読み原稿読み取り位置23に到達する前の状態で停止す
る。
【0092】原稿が流し読み原稿読み取り位置23にか
かったものに関しては通過させ、PBM15に入らなけ
れば原稿再セット、再読み込み等の別の処理をとるが、
ここでは説明しない。
【0093】また、搬送路を搬送中の原稿でも、読み取
りが終了していて排紙できる位置にあるものは停止させ
ず排紙する。図2において、片面読み取りモードでは給
紙部25および搬送路26で原稿を待機させ、搬送路2
7上の原稿は排紙する。また、両面読み取りモードでは
給紙部25および搬送路26および28で原稿を待機さ
せ、搬送路29上の原稿は排紙する。
【0094】前述した通り、各々の搬送路は独立的に駆
動、停止、速度制御が可能である。従って、給紙部25
または搬送路26,28にそれぞれ独立した待機ポジシ
ョン31,32を持ち、PBM Fullモードで待機
する。
【0095】(PBM Full)PBM Full状
態1004では、図20に示すとおり、黒および赤メモ
リ残量検知信号ZBおよびZRに基づきPBM15に空
き容量が存在するかどうかの監視2001を常に行な
い、空き容量が全く無い場合には、遷移2002により
再び監視2001を行なう。監視2001によりPBM
15に空き容量ありと判断した場合には、状態遷移10
22によりAlmost Fu11状態1003に遷移
する。
【0096】図19のタイミングチャートに戻って説明
すると、時刻T24でPBM Full状態1004に
遷移すると、PBM15に空き容量が発生する時刻T2
2まで待ち続ける。このときの図2のADF5の動作
は、停止状態でコントローラ123からの再開命令待ち
である。
【0097】(PBM FullからAlmost F
ullへの回復)PBM Full状態1004からの
回復について、図19を参照して説明する。
【0098】監視2001によって、PBM15に空き
容量が発生したと黒および赤メモリ残量検知信号ZBお
よびZRに基づき判断すると、コントローラ123は時
刻T22においてページメモリ119と120に格納さ
れているnページ目の画像データの先頭から出力を開始
する。既に述べたように、コントローラの制御モードは
この画像出力開始からAlmost Full状態10
03になっており、nページ目の出力を完了すると、ペ
ージメモリ119または120からPBM15に向けて
次の画像の出力を開始する。
【0099】仮に、時刻T22の時点で発生したPBM
15の空き容量が原稿1ページ分に満たない場合には、
再び状態遷移1012によりPBM Full状態10
04になって、PBM15に更に空き容量が増えるのを
待つ。
【0100】図5のコントローラ123は、PBM15
に空き容量ができた時点で図2に示したADF5の動作
再開命令を出す。ADF5は、この命令を受けて待機ポ
ジション31,32で待機中の原稿および原稿トレー上
の原稿の給紙を再開し、流し読み画像読み取りを再び開
始する。
【0101】(Almost Full状態からの回
復)以上述べたように通常動作モード1002またはP
BM Full状態1004からA1most Ful
l状態1003に遷移した本装置は、監視1802によ
って黒および赤メモリ残量検知信号ZBおよびZRに基
づきPBM15に予測値を格納可能であると判断した場
合、状態遷移1021により通常動作モード1002を
とる。
【0102】以下、図21と図22の2つのタイミング
チャートを参照し、このAlmost Full状態か
らの回復動作について説明する。
【0103】図21はnページ目の原稿を読み込み中に
Almost Full状態が解消した状態を表してい
る。図21は、ページメモリ119およびページメモリ
120への画像入力Vinと、ページメモリ119およ
びページメモリ120からの画像出力Voutのタイミ
ングを表している。n−1,n、n+1,n+2は読み
込んだ原稿のページ番号を表している。
【0104】PBM15に予測値を格納な空き容量が発
生する時刻T31までは、既に述べたAlmost F
ull状態1003の動作を行なっている。nページ目
の原稿を読み取っている間の時刻T31に、他のジョブ
の大きな画像データがその画像に対する全ての出力が終
了したり、PBM15に共存していた別のジョブが破棄
される等の理由から、予測値分より大きな空き容量がP
BM15に発生して通常動作に遷移したとする。この時
刻T31以降は、時刻T32から開始されたnページ目
の画像データの出力が完了するのを待たずに、時刻T3
3においてn+1ページ目の原稿読み込みを開始して回
復することが可能となる。
【0105】図22はnページ目の画像データを出力中
にAlmost Full状態が解消した状態を表して
いる。
【0106】画像出力が進むことで時刻T41において
Almost Fullが解消して通常動作に遷移した
ことを受け、コントローラ123がADF5に原稿の通
常速度での読み取り再開を指示するため、時刻T42に
おいて次の読み取りを開始した時点で回復し、図21の
例よりも回復が早くなっている。
【0107】図23に操作部の説明図を示す。
【0108】図23において、2301はOCU3に設
けられたCRTの表示画面であり、タッチ式入力で使用
者からの指定を入力できる。CRT画面はLCDまたは
FLCでも同様である。
【0109】タッチ式入力以外にも、マウス、入力ペン
などのポインティングデバイスを用いて入力する構成も
ある。
【0110】2302はキーパッドで、2303は数字
のテンキー、2304はクリアキー、2305はエンタ
ーキー、2306はストップキー、2307はリセット
キー、2308はスタートキーである。以上が操作部の
基本的な構成である。
【0111】図24は表示画面2301のメニュー表示
の一例を示す。
【0112】2401は図23の表示画面2301内の
標準的なメニュー画面である。
【0113】2402は前述のブックモードの指定部
分、2403は流し読み画像読み取りの片面コピーモー
ド指定部分、2404は同様に流し読み画像読み取りの
両面コピーモード指定部分、2405はコピー部数指定
部分、2406はコピー倍率指定部分、2407は複写
機本体に付随する機能デバイス(給紙段、ステープラ、
サドルスティッチャ、グルーバインダ、メールボックス
ソータ等)を選択する指定部分、2408はコピーモー
ドにおけるさらに詳細な設定や記録に用いるタブ紙の種
類の設定を行う場合の詳細設定部分である。
【0114】図25は図24の指定部分2407でデバ
イスセレクトが指定された場合に表示される画面251
1を示す。ここでは複写機本体および本体に付随するす
べてのアクセサリが表示され、どの機能を使用するか指
定可能になっている。
【0115】図25において、2502,2503,2
504,2505はそれぞれ給紙段1,2,4,3の表
示である。給紙段1から4にはそれぞれ使用者がセット
した転写記録用紙が入っている。2512は複写後の画
像の仕上がりを実際の転写紙に試し刷りして試るための
プルーフトレー、2513はステープル機能、2514
はステープル処理された出力紙を収納するスタッカ、2
515はサドルスティッチャ、2516はサドルスティ
ッチされた出力紙を収納するスタッカの表示部分であ
る。
【0116】また、2524はグルーバインダ、251
7,2518はグルーバインダ2524で処理された製
本のスタッカ2段、2519はメールボックスソータ、
2520はメールボックスソータ2519で仕分けする
出力仕分けビンの表示部分であり、2521は図24の
メニュー画面2401へ戻るための指定部分である。2
526は、上記表示の各機能デバイスに転写記録用紙が
送られていく様子をリアルタイムで表示する表示部分で
ある。
【0117】図26は図24の詳細設定部分2408で
詳細コピーモードが選択指定された際の画面を示す。
【0118】この画面2601では、階調数、解像度、
連写、ツインカラー等の各指定部分2602〜2605
により、画像処理における複写機能の指定が行われる。
【0119】次に、図27はオールモストフルモードで
のメニュー画面2401の表示を示す。
【0120】この状態では、前述したようにPBM15
の空き容量を確認しながらPBM15に画像が転送され
るため、原稿読み取りの処理速度が低下する。図27の
2701はこの状態を使用者に知らせる表示であり、2
702はこの状態で使用者が設定したジョブを解除する
ための指定部分である。
【0121】図28はPBMフルモードでのメニュー画
面2401の表示を示す。
【0122】この場合は前述したように画像読み取りは
一時停止状態にあり、PBMフルモードでなくなるまで
読み取り処理は待たされる。2801はこの状態を知ら
せる表示であり、2804はその待ち時間の表示、28
02はこの状態で使用者が設定したジョブを解除するた
めの指定部分、2803はPBMフル状態のまま原稿読
み取りが開始されるのを待つための指定部分である。
【0123】図29は図24の詳細設定部分2408で
タブ紙選択入力モードが指定された際の選択画面を示
す。
【0124】タブ紙選択画面2900が表示されると、
使用者はキーボードを操作して記録に用いるタブ紙のメ
ーカ名と型番をメーカ指定入力部2910と型番指定入
力部2920からマニュアル入力することができる。例
えばメーカ名のみを入力すると、メーカ名がバスBS4
を介してコントローラ123伝えられる。コントローラ
123は、前述したRAMテーブル124の変換テーブ
ルから該当メーカの各種タブ紙のサイズを読み出してO
CU3に伝え、タブ紙表示部2930にはその形状が図
示のとおりに複数表示される。
【0125】使用者が表示されたタブ紙のうち使用する
もののタブ部290を、マウス、タッチパネル、トラッ
クボール等のポインティングデバイスを用いて選択指示
すると、タブ部290が他の部分と異なる色で表示さ
れ、選択されたタブ紙の種類がバスBS4を介してコン
トローラ123に伝えられる。また、メーカ名と型番を
入力した場合には、コントローラ123は変換テーブル
から選択したタブ紙のサイズを読み出してバスBS4を
介してOCU3に伝え、タブ紙表示部2930にはその
形状が表示される。タブ紙表示部2930に表示された
タブ紙が所望のものであれば、使用者はOKボタン29
40をクリックする等して選択が確定する。
【0126】ここで、タッチパネル等にタブ紙選択画面
2900を表示するようにしても良い。また、原稿の種
類も、上記と同様にしてマニュアル操作により使用者が
入力するようにすることができる。
【0127】以下、本発明の中心となるタブ位置検知と
変倍について詳述する。
【0128】図30に示すように、原稿位置/タブ位置
検出部165は図1のシェーディング/色空間変換回路
113からの画像データR,G,Bを受ける。これをま
ず原稿検知部165aで処理し、タブ位置検知部165
bが処理後の画像データVsを受け取り、原稿上で副走
査方向に1/4インチ相当以上の複数ライン分の画像デ
ータをライン毎に記憶するラインメモリ166を用いて
タブ部およびタブのない部分の両端部の正確な位置を、
以下のとおりに検出する。
【0129】図31は原稿検知部165aの詳細ブロッ
クである。
【0130】原稿検知部165aではまず、R,G,B
各8bitの画像データからND信号生成部3101に
おいて、下式に基づいて8bitのND信号を生成す
る。
【0131】
【数3】ND=(R+G+B)/3 次に、2値化部3102において、固定スライスレベル
または変動スライスレベルを用いた2値化を行う。誤検
知除去部3103において、2値化された信号をたとえ
ば4×4画素または8×8画素のブロック単位で扱い、
ブロックの画素がすべて白(つまり原稿領域)の場合は
1,ブロックの画素に1つでも黒がある(つまり原稿領
域ではない非原稿領域)場合は0を画像データVsに出
力する。
【0132】この画像データは、原稿先端座標検出部3
104,原稿後端座標検出部3105,原稿左端座標検
出部3106,原稿右端座標検出部3107にも出力さ
れる。原稿先端座標検出部3104,原稿後端座標検出
部3105は、原稿が副走査方向に搬送されて給紙され
たときリセットされるラインカウンタとレジスタを備え
る。また、原稿左端座標検出部3106,原稿右端座標
検出部3107は、主走査方向のスキャンラインの開始
においてリセットされる画素カウンタとレジスタを備え
る。
【0133】原稿先端座標検出部3104では、副走査
方向において最初に画像データVsが黒から白を示すよ
うに変化したときのラインカウンタのカウント値、すな
わち原稿先端検出時の値をレジスタに格納する。原稿後
端座標検出部3105では、副走査方向において最後に
画像データVsが白から黒を示すように変化したときの
ラインカウンタのカウント値、すなわち原稿後端検出時
の値をレジスタに格納する。
【0134】また、原稿左端座標検出部3106では、
主走査方向において最初に画像データVsが黒から白を
示すように変化したときの画素カウンタのカウント値、
すなわち原稿左端検出時の値をレジスタに格納する。原
稿右端座標検出部3107では、主走査方向において最
後に画像データVsが白から黒を示すように変化したと
きの画素カウンタのカウント値、すなわち原稿右端検出
時の値をレジスタに格納する。各レジスタで得られるカ
ウント値は、一枚のタブ紙の走査の進行に応じて随時更
新される。
【0135】図32は上記の各レジスタで得られるカウ
ント値を説明する説明図である。
【0136】原稿先端座標検出部3104,原稿後端座
標検出部3105,原稿左端座標検出部3106,原稿
右端座標検出部3107の各レジスタに最終的に格納さ
れるカウント値は、それぞれ原稿の先端FE、後端B
E、左端LE、右端REを示す。
【0137】図33はタブ位置検知部の詳細ブロック図
である。
【0138】タブ位置検知部165bは、原稿検知部1
65aより受けた画像データVsをラインメモリ166
に格納すると同時に、所定間隔遅れた位置の画像データ
をラインメモリ166から読み込む。一般にタブの突起
が約1/2インチであることから、上記の間隔は1/4
インチ程度に設定しておくが、この間隔に限るものでは
ない。
【0139】ラインメモリ166から読み出した信号
は、タブ左端座標検出部3301,タブ右端座標検出部
3302にも出力されている。タブ左端座標検出部33
01,タブ右端座標検出部3302は、主走査方向のス
キャンラインの開始においてリセットされる画素カウン
タとレジスタを備える。
【0140】タブ左端座標検出部3301では、主走査
方向で最初にラインメモリ166から読み出した信号が
黒から白を示すように変化したときの画素カウンタのカ
ウント値をレジスタに格納する。タブ右端座標検出部3
302では、主走査方向で最後に画像データVsが白か
ら黒を示すように変化したときの画素カウンタのカウン
ト値をレジスタに格納する。
【0141】図34は上記の各レジスタで得られるカウ
ント値を説明する説明図である。
【0142】原稿の後端が検知される前にラインメモリ
166に格納されている画像の複数ラインからなる領域
をLM1で示す。このとき、副搬送方下流側の注目ライ
ンAから副走査方向に(副搬送方向下流側に)約1/4
インチ離れたラインの画像データがタブ位置検知部16
5bに読み込まれる。そして、タブ左端座標検出部33
01,タブ右端座標検出部3302の各レジスタに格納
されているカウント値は、それぞれこの1/4インチ離
れたラインのL1,R1で表す左端位置、右端位置を示
す値である。
【0143】また、原稿の後端が検知されたとき、ライ
ンメモリ166に格納されている画像の複数ラインから
なる領域をLM2で示す。このとき、副搬送方下流側の
注目ラインBから副走査方向に(副搬送方向下流側に)
約1/4インチ離れたラインの画像データがタブ位置検
知部165bに読み込まれる。そして、タブ左端座標検
出部3301,タブ右端座標検出部3302の各レジス
タに格納されているカウント値は、それぞれこの1/4
インチ離れたラインのL2,R2の位置を示している。
これはタブ(突起部)340の左端位置、右端位置を示
している。
【0144】原稿後端座標検出部3105において原稿
の後端が検出されたとき、コントローラ123に対して
CPUバスBS0を介して割り込みを通知し、コントロ
ーラ123はこの割り込みにしたがって、原稿先端座標
検出部3104、原稿後端座標検出部3105、原稿左
端座標検出部3106、原稿右端座標検出部3107、
タブ左端座標検出部3301、タブ右端座標検出部33
02の各レジスタの値を読み取る。これらの値から、ペ
ージメモリ上で読み込んだ原稿のタブ位置、サイズが、
次に説明するとおりに得られる。
【0145】図35は原稿およびタブサイズ、タブ位置
を求める方法を具体的に説明する説明図である。
【0146】図35において、図31および図33中の
要素と同一のものには同一符合を付してある。画像読み
取り対象である原稿の先端位置FE(または右端位置R
E)と後端位置BEに対応する各レジスタ値から、副走
査方向の原稿サイズ(後述する図39のJ1)が求めら
れる。また、タブ340の左端L2と右端R2に対応す
る各レジスタ値から、タブ340の主走査方向のサイズ
(後述する図39のX)が求められる。さらに、原稿の
左端LEとタブ340の左端L2の距離dLと、原稿の
左端LEとタブ340の右端R2の距離dRの平均値か
ら、タブ340の主走査方向の中心位置、すなわちタブ
位置(後述する図39のI1)が求められる。
【0147】このように各レジスタの値に基づいて、原
稿のサイズ、および原稿のタブ位置、タブサイズが得ら
れる。なお、3510,3520は非原稿領域である。
【0148】図36は読み取った画像を複写される記録
材である記録用紙のタブの位置を検出するための反射型
センサを説明する説明図である。
【0149】図36では、反射型センサ3600,36
01,…,3610を均等な間隔で搭載したタブ位置検
知基板3611と、その上を通過するタブ紙3612の
例を示している。このタブ位置検知基板3611は、図
2の給紙部25の近傍(図示せず)に固定して取り付け
られている。タブ360を有するタブ紙3612はタブ
位置検知基板3611に対して矢印の方向に搬送され
る。搬送方向と略垂直に配列された反射型センサ360
0,3601,…,3610はLED等の発光部とフォ
トトランジスタ等の受光部を有する光学センサで、受光
出力を2値化してタブ紙3612を検知したときは1,
そうでないときは0を出力するように構成されている。
【0150】各反射型センサは図37に示すようにタブ
位置/サイズ検出回路3702に接続されている。
【0151】図37において、各反射型センサ360
0,3601,3602,…,3610の各出力信号
は、タブ位置/サイズ検出回路3702の入力ラインで
あるラインL360,L361,L362,……L37
0にそれぞれ接続されている。これらの信号はタブ判定
回路3703に入力され、各反射型センサに対応する位
置でのタブの有無が判定される。タブがあると判定され
ると、次段の変換テーブル回路3704を有効にするた
めの信号Tbと各センサからの11ビットの信号を出力
する。
【0152】図38にタブ判定回路におけるタブ紙の判
定方法を説明する説明図である。
【0153】記録対象のタブ紙3612が給紙されてタ
ブ位置検知基板3611上を通過したとき、反射型セン
サ3600,3601,…,3610は、反射光に基づ
く信号R00,R01,…,R10をそれぞれ出力す
る。信号R05以外の信号はタブ360に対応しない
が、信号R05は、タブ360に対応する位置の反射型
センサ3605(図36参照)による信号である。この
ため、タブ360を検出すると、信号R05は他の信号
と同時にハイレベル「1」になるが、他より遅れてロー
レベル「0」になる。
【0154】タブ判定回路3703ではこれら全部の信
号の排他的論理和をとり、信号Tbを変換テーブル回路
3704に送る。この排他的論理和信号Tbは、記録用
紙にタブがあるかかどうかを示すタブ検出信号である。
変換テーブル回路3704では、この信号排他的論理和
が「1」を示したとき、11ビットのセンサ出力信号に
基づいてタブ位置、タブサイズを算出し、CPUバスB
S0を介してコントローラ123にこの算出結果を伝え
る。
【0155】すなわち、11個のアンドゲートと、D入
力端をハイレベルに固定した11個のフリップフロップ
を設けた構成により、各アンドゲートで排他的論理和信
号Tbと各センサ出力信号のアンドをとる。そして、こ
れらのアンド出力をフリップフロップのクロック入力端
に入力することにより、タブ位置に対応するフリップフ
ロップのQ出力はハイレベルとなり、タブがない位置に
対応するフリップフロップのQ出力はローレベルとなる
ので、センサの配列方向(搬送方向に対してほぼ垂直方
向)のタブ紙のタブサイズとタブ位置を求めることがで
きる。また、タブ紙の搬送方向のサイズは、各センサ出
力全部のオアをとり、このオア出力がハイレベルとなる
時間と予め分かっている搬送速度から求めることができ
る。
【0156】コントローラ123は、変換テーブル回路
3704により得られたタブ紙のタブサイズ、タブ位置
と、前述のとおり得られた原稿のタブサイズ、タブ位置
から、原稿のタブ部の画像領域の移動、変倍を制御する
ことで、原稿のタブ部の画像をタブ紙のタブ部に複写で
きるようにする。
【0157】図39は検出された原稿のタブ位置および
サイズを説明する説明図である。
【0158】図39において、(I1,J1)はタブ3
40の端部の中心位置、Xは突起方向に対して略垂直方
向のタブサイズである。
【0159】図40は検出された記録用紙のタブ位置お
よびタブサイズを説明する説明図である。
【0160】図40において、(I2,J2)はタブ3
60の端部の主走査方向の中心位置、Yは突起方向に対
して略垂直方向のタブサイズである。
【0161】また、記録に使用するタブ紙のタブ位置と
タブサイズは、前述したようにOCU3のタブ紙選択画
面2900からそのメーカ名、型番を入力することでR
AMの変換テーブルから得ることもできる。図41はこ
の変換テーブルの内容の一例を示す図である。
【0162】このとき、原稿のタブ340の領域g1の
画像はページメモリ119,120において副走査方向
に(J2−J1)、主走査方向に(I2−I1)だけシ
フトされてタブ用紙に複写される。(J2−J1)、
(I2−I1)の値が正と負では逆方向にシフトする。
同時に、(Y/X)が1より小さい場合は読み取り画像
がY/X倍に変倍され、タブ340内の画像をタブ36
0の領域g2内にすべて記録できるように処理される。
(Y/X)が1以上の場合は変倍せずにシフトのみ行
う。
【0163】本実施の形態では変倍するかしないかを決
定する閾値を(Y/X)=1としたが、これはコントロ
ーラ123が備えるメモリ内に使用者が設定可能な数値
であり、設定値を自由に変更することができる。
【0164】この変倍/シフト複写制御について、図4
2のフローチャートを参照して説明する。
【0165】まず複写動作が開始されたとき、ステップ
S42で画像読み取り対象の原稿を給紙する。ステップ
S44で原稿がタブ紙かを判断する。タブ紙でない場
合、ステップS64に進んで給紙カセットからタブのな
い普通紙を給紙し、通常の複写を行って終了する。
【0166】一方、タブ紙の場合はステップS46で、
前述のとおりに求めた原稿のタブ位置とサイズを得る。
ステップS46で原稿のタブ位置(I1,J1)とサイ
ズXを得た後、ステップS48で給紙カセットから画像
複写対象のタブ紙を給紙する。そして、タブ紙がタブ位
置検知基板3611上を通過すると、ステップS50
で、前述のとおりに求めたタブ紙のタブ位置(I2,J
2)とサイズYを得る。
【0167】これらの情報を得ると、ステップS52に
おいてコントローラ123が備えるメモリ上で上述した
画像領域(タブ部の画像)のシフト量(J2−J1),
(I2−I1),変倍量(Y/X)を求める。ステップ
S54では、この変倍量(Y/X)が閾値1未満である
かどうか判断する。1未満であれば、ステップS56に
おいてページメモリ119,120上で前述したように
シフト、変倍を行いステップS60に進む。一方、変倍
量(Y/X)が1以上であれば、ステップS58におい
てページメモリ119,120上で前述したようにシフ
トのみ行ってステップS60に進む。
【0168】ステップS60では、ページメモリ11
9,120に格納された画像を複写する。これにより、
タブ位置、記録材であるタブ用紙とはサイズが異なる原
稿のタブ部の画像をタブ位置、サイズに応じて適宜シフ
ト、変倍し、タブ用紙のタブ部に見易く複写することが
できる。続くステップS62で原稿がある場合は、ステ
ップS42に制御を戻し、なければ複写動作を終了す
る。
【0169】このように本実施の形態によれば、記録材
のタブ位置とサイズ、原稿のタブ位置とサイズを自動的
に検出、または使用者が入力することにより、これらの
タブ位置とサイズを比較し、比較結果に応じた変倍率で
原稿の画像を変倍し、シフトして記録するので、原稿の
タブ部の画像を記録材のタブ部内に適当な大きさで記録
することができ、タブ部の画像を見易く複写することか
できる。
【0170】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、画像読み取り手段と相対移動して光学的にスキャン
される原稿の形状に関する情報を第1の入力手段により
入力し、搬送手段により搬送される記録材の形状に関す
る情報を第2の入力手段により入力し、両情報に基づい
て、原稿および記録材が突起部を有するかを判定し、原
稿の第1の突起部の画像を記録材の第2の突起部内に記
録するように制御するので、記録材の第2の突起部内に
適当な大きさで原稿の第1の突起部の画像を記録するこ
とができ、突起部の画像を見易く複写することかできる
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像処理装置の一実施の形態の概
略構成を示す慨観図である。
【図2】リーダ部の動作について説明するための側面図
である。
【図3】両面原稿読み取りの動作のシーケンスを説明す
る説明図である。
【図4】画像処理部のブロック図である。
【図5】画像処理部のブロック図である。
【図6】画像処理の一例の説明図である。
【図7】画像装飾処理の一例の説明図である。
【図8】プリントバッファメモリ(PBM)の詳細なブ
ロック図である。
【図9】プリントバッファメモリの動作を概念的に説明
する説明図である。
【図10】本発明による画像処理装置の状態の遷移を表
す状態遷移図である。
【図11】本発明による画像処理装置の状態の遷移を表
す状態遷移図である。
【図12】通常動作モードにおけるタイミングチャート
である。
【図13】ページメモリの動作概念を説明する説明図で
ある。
【図14】ページメモリの動作概念を説明する説明図で
ある。
【図15】ページメモリの動作概念を説明する説明図で
ある。
【図16】ページメモリの動作概念を説明する説明図で
ある。
【図17】通常動作からオールモストフルモードへの遷
移について説明するタイミングチャートである。
【図18】本発明による画像処理装置の状態の遷移を表
す状態遷移図である。
【図19】オールモストフル状態からPBMフル状態へ
の遷移について説明するタイミングチャートである。
【図20】本発明による画像処理装置の状態の遷移を表
す状態遷移図である。
【図21】オールモストフル状態からの回復について説
明するタイミングチャートである。
【図22】オールモストフル状態からの回復について説
明するタイミングチャートである。
【図23】操作部の説明図である。
【図24】表示画面のメニュー表示の一例を示す説明図
である。
【図25】指定された表示画面の一例を示す説明図であ
る。
【図26】指定された表示画面の一例を示す説明図であ
る。
【図27】指定された表示画面の一例を示す説明図であ
る。
【図28】指定された表示画面の一例を示す説明図であ
る。
【図29】タブ紙選択入力モードが指定された際の選択
画面を示す説明図である。
【図30】原稿位置/タブ位置検出部の詳細ブロック図
である。
【図31】原稿位置検出部の詳細ブロック図である。
【図32】原稿の端部座標検知の説明図である。
【図33】タブ位置検出部の詳細ブロック図である。
【図34】タブ座標検知の説明図である。
【図35】原稿およびタブサイズ、タブ位置を求める方
法を説明するための説明図である。
【図36】記録用紙のタブの位置を検出するための反射
型センサを説明する説明図である。
【図37】タブ位置/サイズ検出回路のブロック図であ
る。
【図38】タブ判定回路におけるタブ紙の判定方法を説
明する説明図である。
【図39】検出された原稿のタブ位置およびサイズを説
明する説明図である。
【図40】検出された記録用紙のタブ位置およびタブサ
イズを説明する説明図である。
【図41】タブ紙の変換テーブルの内容の一例を示す図
である。
【図42】本発明による画像形成の制御を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 画像記録部(プリンタ部) 2 画像読み取り部(リーダ部) 3 操作部(OCU:オペレータコントロールユニッ
ト) 5 原稿給送装置(ADF) 6 スキャナ 7 フィニッシング装置 11 画像処理部 21 原稿トレー 22 第1ミラー台 25 給紙部 26〜29 搬送路 33 排紙ローラ 34 排紙トレー 36 CCD 112 アナログ/ディジタル変換回路 113 シェーディング/色空間変換回路 114 2色分離部 117,118 フィルタ 119,120 ページメモリ 123 コントローラ 125,126 変倍/解像度変換回路 165 原稿位置/タブ位置検出部 165a 原稿検知部 165b タブ位置検知部 166 ラインメモリ 3702 タブ位置/サイズ検出回路 3703 タブ判定回路 3704 変換テーブル回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 直紹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読み取り手段と原稿を相対移動させ
    て前記原稿を光学的にスキャンする手段と、記録材を搬
    送する搬送手段と、前記スキャンにより得た前記原稿上
    の画像を前記記録材に記録する記録手段とを備える画像
    処理装置において、 前記原稿の形状に関する情報を入力する第1の入力手段
    と、 前記記録材の形状に関する情報を入力する第2の入力手
    段と、 前記両情報に基づいて、前記原稿および前記記録材が突
    起部を有するかを判定し、前記原稿の第1の突起部の画
    像を前記記録材の第2の突起部内に記録するように制御
    する記録制御手段とを備えることを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記記録制御手段により、 前記第1の突起部のサイズXおよび第2の突起部のサイ
    ズYに応じ、Y/Xが所定値より小さいときは前記第1
    の突起部の原稿画像をY/X倍に変倍し、前記所定値以
    上のときは変倍しないで前記第2の突起部に記録するよ
    うに制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記記録制御手段により、 前記第1の突起部の前記相対移動方向および前記スキャ
    ン方向位置(J1,I1)と、前記第2の突起部の前記
    搬送方向および前記搬送方向とほぼ垂直方向位置(J
    2,I2)とに基づき、前記第1の突起部の前記原稿画
    像を各方向に(J1−J2),(I1−I2)だけシフ
    トさせて前記第2の突起部に記録するように制御するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装
    置。
  4. 【請求項4】 前記所定値を1とすることを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の入力手段は、 前記スキャンに基づいて、前記原稿の前記相対移動方向
    一端側の両端部位置と、前記相対移動方向他端側の前記
    スキャン方向一端側の前記第1の突起部外の端部位置
    と、前記相対移動方向他端側の前記スキャン方向他端側
    の前記第1の突起部の端部位置とを検出し、当該検出結
    果に基づいて、前記第1の突起部の前記相対移動方向お
    よび前記スキャン方向位置(J1,I1)を検出し、さ
    らに、前記第1の突起部の前記端部位置を検出したとき
    の、前記相対移動方向一端側に所定間隔シフトした位置
    における前記第1の突起部の両端部位置から前記第1の
    突起部の前記スキャン方向サイズXを検出する検出手段
    を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段は、 前記原稿が給紙されるとリセットされる第1のカウンタ
    およびレジスタと、 前記原稿を主走査方向にスキャン開始するとリセットさ
    れる第2のカウンタおよびレジスタと、 前記スキャン方向の前記所定間隔以上に相当する複数ラ
    インの画像信号を記憶するライン記憶手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の画
    像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の入力手段により、 前記原稿の前記第1の突起部の前記相対移動方向および
    前記スキャン方向位置(J1,I1)と、前記第1の突
    起部の前記スキャン方向サイズXとを使用者のマニュア
    ル操作に基づいて入力することを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の入力手段は、 前記原稿の種類に応じて、それぞれの第1の突起部の位
    置(J1,I1)と前記スキャン方向サイズXとを予め
    記憶した記憶手段と、 前記マニュアル操作により前記原稿の種類が選択さたと
    きに、前記第1の突起部の前記相対移動方向および前記
    スキャン方向位置(J1,I1)と、前記第1の突起部
    の前記スキャン方向サイズXとを前記記憶手段から読み
    出す手段とを備えることを特徴とする請求項7に記載の
    画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の入力手段は、 前記記録材の搬送に基づいて、前記記録材の前記第2の
    突起部の前記搬送方向および前記搬送方向とほぼ垂直方
    向位置(J2,I2)と、前記第2の突起部の前記スキ
    ャン方向サイズYとを検出する第2の入力手段を備える
    ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の
    画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の入力手段は、 前記記録材の搬送路に前記搬送方向とほぼ垂直方向に配
    列された複数の光学センサと、 各光学センサ出力を論理演算することで、前記第2の突
    起部の前記搬送方向および前記搬送方向とほぼ垂直方向
    位置(J2,I2)を求め、さらに、前記論理演算と前
    記記録材の搬送速度から前記第2の突起部の前記スキャ
    ン方向サイズYを求める手段とを備えることを特徴とす
    る請求項1ないし9のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の入力手段により、 前記記録材の前記第2の突起部の前記搬送方向および前
    記搬送方向とほぼ垂直方向位置(J2,I2)と、前記
    第2の突起部の前記スキャン方向サイズYとを使用者の
    マニュアル操作に基づいて入力することを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれかに記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記第2の入力手段は、 前記記録材の種類に応じて、それぞれの第2の突起部の
    位置(J2,I2)と前記スキャン方向サイズYとを予
    め記憶した記憶手段と、 前記マニュアル操作により前記記録材の種類が選択さた
    ときに、前記第2の突起部の前記搬送方向および前記搬
    送方向とほぼ垂直方向位置(J2,I2)と、前記第2
    の突起部の前記スキャン方向サイズYとを前記記憶手段
    から読み出す手段とを備えることを特徴とする請求項1
    1に記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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