JPH10282267A - 計時装置 - Google Patents

計時装置

Info

Publication number
JPH10282267A
JPH10282267A JP9086561A JP8656197A JPH10282267A JP H10282267 A JPH10282267 A JP H10282267A JP 9086561 A JP9086561 A JP 9086561A JP 8656197 A JP8656197 A JP 8656197A JP H10282267 A JPH10282267 A JP H10282267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
shaped conductor
conductive material
wall surface
timekeeping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9086561A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomonori Momose
智規 百瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP9086561A priority Critical patent/JPH10282267A/ja
Publication of JPH10282267A publication Critical patent/JPH10282267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部操作部材の操作によって電気的接点の接
離や切換えを行うように構成された計時装置において、
本体ケースの材質に拘わらず回路構成を簡易に構成する
ことができるとともに、確実に電気的な切換を行うこと
のできる構造を提供する。 【解決手段】 胴の内周面に沿って組み込まれた導通材
20は、当該内周面と、上記の中枠16Aとの間に収容
される。この状態で、導通材20の帯状部20cの端部
は、ムーブメントに取り付けられた接地ばね27に接触
することによって接地電位に保持される。導通材20の
細幅部20bの近傍における中枠16Aの外周部には、
操作ボタン22の押圧部22a、接触片部20a及び可
動部材24に対応して形成された開口部に向かって斜め
に形成されたカット部16bが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は計時装置に係り、特
に、外部操作部材によって操作される電気的接点部を備
えた計時装置に好適な内部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、腕時計等の携帯時計において
は、本体ケースの内側にムーブメントを収容した構造を
備えている。本体ケースの外側には、リュウズ、操作ボ
タン等の外部操作部材が設けられている。この外部操作
部材を操作することによってムーブメント内の電気的回
路が動作し、ムーブメントの動作モードが切り替えられ
たり、付加的機能が稼動したりするように構成されてい
る。
【0003】上述のような構造の携帯時計においては、
上記の外部操作部材の操作によってムーブメント内部に
配置された導電部品を動作させ、この導電部品の動作に
よって導電部品と単一の電気的接点とが接離したり、導
電部品が複数の電気的接点のいずれかに接触したりする
ように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の携帯時計に
おいては、ムーブメントの内部に電気的接点を設け、導
電部品に所定の電位(例えば接地電位)を付与して、電
気的接点に当該電位を供給することによってスイッチを
切り替えるようになっている。
【0005】導電部品に所定の電位を供給するには、例
えば、本体ケースが導電体で構成されている携帯時計の
場合には、本体ケースを接地電位源として、電気的接点
と本体ケースとを導通させることによってスイッチを切
り替えることができる。しかしながら、合成樹脂の射出
成形等によって本体ケースを形成する場合には、本体ケ
ースが絶縁体であることから、ムーブメント内にて形成
された所定の電位を導電部品に供給しなければならない
ため、ムーブメント内の回路構成が複雑になったり、ム
ーブメント内の回路構成の自由度が制限され、しかも、
導電体の本体ケースを備えたものと異なるムーブメント
を用いなければならないという問題点がある。
【0006】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、外部操作部材の操作によって電気
的接点の接離や切換えを行うように構成された計時装置
において、本体ケースの材質に拘わらず回路構成を簡易
に構成することができるとともに、確実に電気的な切換
を行うことのできる構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、ケースの内部に収容された計
時手段と、該計時手段に作用する外部操作部材とを有す
る計時装置において、前記計時手段の外周部に形成され
た接点部及び電位供給部と、前記ケースの内側であって
前記計時手段の外側に形成された内壁面と、該内壁面と
前記計時手段との間に配置された板状導電体とを設け、
該板状導電体の一部を前記外部操作部材の操作によって
前記接点部に対して直接若しくは間接的に接離可能に構
成し、前記板状導電体の他部を前記電位供給部に接続し
てなることを特徴とする計時装置である。
【0008】この手段によれば、外部操作部材を操作す
ると板状導電体の一部を接点部に導通させることができ
るので、板状導電体を介して接点部と電位供給部とを接
離させることができるから、接点部に電位供給部の電位
を供給することができる。したがって、計時手段の内部
に配線等を備えなくても接点部の切り替えを行うことが
できることにより、回路構成を簡易にすることができ
る。また、板状導電体は内壁面と計時手段との間に配置
されるので設置容積もほとんど不要である。
【0009】ここで、前記内壁面は絶縁材料で形成され
た前記ケースの内周面であることが好ましい。
【0010】この手段によれば、絶縁性の内壁面は導電
材料の表面を絶縁層で被覆することによって形成するこ
ともできるが、絶縁材料で形成されたケースの内周面と
することによって、ケースに対して直接に接触するよう
に板状導電体を配置させることができるために構造が簡
単になり、製造コストを低減することができる。
【0011】また、前記内壁面に沿ってその周回方向に
配列若しくは延伸し、前記板状導電体の縁部を前記内壁
面に沿って保持するように構成された係合構造を備えて
いることが好ましい。
【0012】この手段によれば、係合構造によって板状
導電体の縁部を保持することができるので、製造時にお
けるケース内部の組立作業が煩雑にならず容易に行うこ
とができるとともに、板状導電体の位置ずれ等を防止す
ることができる。
【0013】この場合には、前記係合構造は前記内壁面
に沿って形成された凹溝であることが望ましい。
【0014】この手段によれば、板状導電体の縁部を導
入する凹溝で係合構造を構成することにより、係合構造
の形成が容易になるとともに、板状導電体を容易に組み
込み、かつ、組み込み状態の安定化を図ることが可能に
なる。
【0015】この場合にはまた、前記板状導電体は、前
記内壁面に沿って屈曲されることにより前記計時手段の
周囲の180度を越える範囲に亘って延伸配置された弾
性体であることが望ましい。
【0016】この手段によれば、板状導電体を弾性体と
し、計時手段の周囲に180度を越える範囲に亘って延
伸配置させることにより、弾性力により内壁面に押し付
けられた状態で保持されるため、板状導電体の保持状態
をより安定させることができる。
【0017】なお、前記板状導電体の一部は、外部操作
部材に対する板状導電体の追従性や耐久性の観点から見
て、前記操作部材の動作によって変形可能な前記板状導
電体の自由端であることが好ましく、特に、前記自由端
は、前記板状導電体に形成された細幅部の先端に設けら
れていることが耐久性をさらに高める上で望ましい。
【0018】また、前記板状導電体は、磁性体からなる
ことが好ましい。
【0019】この手段によれば、板状導電体を純鉄等の
磁性体とすることにより、内側に配置されている計時手
段の耐磁性を高めることができる。
【0020】この場合には特に、前記板状導電体は、前
記計時手段の内部に収容された指針駆動用のモータを取
り囲むように配置されていることが望ましい。
【0021】この手段によれば、特にモータを取り囲む
ように板状導電体を配置することによって、耐磁性能を
より高めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る実施形態について説明する。図1は、本発明の実
施形態である腕時計の本体の内部構造を示すために、3
時−9時方向に切断した縦断面図を示すものであり、図
2は、図中一点鎖線の左側が12時−6時方向に切断し
た縦断面図、図中一点鎖線の右側が2時方向に切断した
縦断面図を示すものである。
【0023】本実施形態は本発明を腕時計に適用した例
を示すものであるが、本発明は腕時計に限らず、懐中時
計、置き時計、掛け時計、ストップウォッチ等の各種計
時装置に適用できるものである。
【0024】本実施形態においては、本体ケースが設け
られ、この本体ケースは、射出成形等によって成形され
た合成樹脂製の胴10と、胴10の裏面側に取り付けら
れるステンレス鋼製の裏蓋11とから構成されている。
本体ケースの内部にはムーブメント13が収容され、ム
ーブメント13の表面側には、地板12に対して固定さ
れた文字板14が配置されている。文字板14の表面側
には胴10に対して固定されたカバーガラス17が取り
付けられる。胴10の材質としては、ポリカーボネー
ト、ガラス繊維入りポリカーボネート、ABS樹脂等の
一般的に時計外装ケースに用いられるプラスチック材料
が用いられる。
【0025】ムーブメント13は地板12に支持されて
おり、地板12は中枠16A,16Bによって胴10及
び裏蓋11に支持されている。胴10の外表面上には、
ステンレス鋼等からなる飾り板18が飾りピン19を胴
10に対して圧入することによって固定されている。
【0026】胴10の内周面10aと中枠16A,16
Bとの間には内周面10aの周回方向に伸びる帯状の導
通材20が配置されている。この導通材20は、基本的
には少なくとも部分的に導電材料からなるものであれば
いかなるものであってもよいが、本実施形態では、厚さ
0.05mmのステンレス鋼(SUS304、ばね材用
CSP3/4H)によって形成されている。
【0027】3時方向の外周部には、胴10を貫通して
ムーブメント13に対して取り付けられたリュウズ21
が設けられている。
【0028】また、2時方向の外周部には、図3に拡大
して示すように、胴10を貫通してムーブメント13と
対向する押圧部22aを備えた操作ボタン22が胴10
に対して取り付けられている。この押圧部22aは、上
記導通材20の端部に形成された接触片部20aに当接
しており、操作ボタン22を押圧すると、接触片部20
aをムーブメント13内の可動部材24に押し付けるよ
うに構成されている。ここで、止め輪25は操作ボタン
22を胴10に対して保持するためのもの、コイルばね
26は操作ボタン22を図示の位置に復帰させるための
ものである。
【0029】胴10の内周側には、文字板14を表面側
から押さえ付けるための突出部10bが形成されてお
り、この突出部10bの根元に周回溝10cが形成され
ている。この周回溝10cには、上記の導通材20の上
縁部が導入されている。
【0030】導通材20の全体形状を図4乃至図6に示
す。図4は胴10の内周面10aに沿って収容された場
合の導通材20の形状を示す斜視図、図5は同状態の導
通材20の平面図、図6は、導通材20の接触片部側の
端部を示す側面図及び横断面図である。
【0031】上記導通材20は、接触片部20aと、こ
の接触片部20aに接続された細幅部20bと、細幅部
20bに接続された、胴10の内周面10aの幅とほぼ
等しい幅を備えた帯状部20cとから構成される。図6
に示すように、細幅部20bはその先端側で屈曲してお
り、細幅部20bの先端部に接続された接触片部20a
は帯状部20cよりも時計内側にシフトして配置される
ようになっている。
【0032】帯状部20cには、その幅方向に2列に並
んだ凹凸部20d,20eが交互に延長方向に形成され
ている。凹凸部20dは、凹凸部20eとは反対側に湾
曲した形状を備えている。これらの凹凸部20d,20
eの存在によって、製造工程における複数の導通材20
間の重なりによって発生する密着状態を回避し、ハンド
リング性を向上させている。
【0033】図9は胴10の底面図である。胴10の突
出部10bの根元に形成された周回溝10cは、導通材
20が内周面10aに沿って配置され、導通材20の上
縁部が周回溝10cに導入されたとき、ちょうど導通材
20の周回方向(回転方向)の位置決めを行うことので
きるように、角度的に約220度の範囲に限定して形成
されている。
【0034】導通材20は弾性体であるため、周回溝1
0cに係合することによって、胴10の内周面10aに
沿った状態で保持される。したがって、予め胴10に組
み込んでおいても、弾性力によって内周面10aに張り
付いた状態となり、導通材20が自然に外れることはな
いため、その後の組み立て工程において導通材20を保
持する等の煩雑な作業が不要となり、組み立てコストも
抑制できる。
【0035】特に、本実施形態では、導通材20を内周
面10aに沿った180度よりも広い範囲(導通材20
の全体は約250度、帯状部20cは約220度、実際
には上述の周回溝10cの外周長さより僅かに短い帯状
部20cを備えている。)に亘って配置されるように構
成しているので、導通材20は、自身の弾性力によって
内周面10aに押し付けられた姿勢で確実に保持され、
さらに安定した保持状態を得ることができる。
【0036】図10は中枠16A及び導通材20の配置
を示す平面図である。上述のようにして胴10の内周面
10aに沿って組み込まれた導通材20は、当該内周面
10aと、上記の中枠16A及び16Bとの間に収容さ
れる。中枠16Aの外周面上には、導通材20を押圧す
るための凸部16aがほぼ等間隔に形成されている。こ
の状態で、導通材20の帯状部20cの端部は、ムーブ
メントに取り付けられた接地ばね27に接触することに
よって接地電位に保持される。
【0037】導通材20の細幅部20bの近傍における
中枠16Aの外周部には、操作ボタン22の押圧部22
a、接触片部20a及び可動部材24に対応して形成さ
れた開口部に向かって斜めに形成されたカット部16b
が形成されている。このカット部16bは、操作ボタン
22の押圧部22aの動作によって接触片部20aが移
動することによって発生する細幅部20b及びその近傍
の帯状部20cの大きな変形を許容し、導通材20の細
幅部20bの耐久性を向上させるためのものである。カ
ット部16bがないと、操作ボタン22が操作されたと
き、開口部の近傍にて接触片部20に隣接した細幅部2
0bのみが狭い範囲で大きく変形するため、長期間経過
すると変形の繰り返しによって細幅部20bが変形した
り破断したりする危険性がある。
【0038】カット部16bの存在によって、接触片部
20a及び細幅部20bが形成されていても容易に組み
込みや取り外しが可能になるため、組立作業や修理が容
易になるという利点もある。
【0039】なお、導通材20は、上縁部を上記周回溝
10cに導入した状態で裏蓋11を取り付けることによ
って上下方向に固定されるようになっている。
【0040】操作ボタン22が押圧されると、押圧部2
2aが接触片部20aを内側に押し込むため、接触片部
20aが導電性材料からなる可動部材24の接触部24
aに接触するとともに、可動部材24は弾性部24bの
変形によって回動軸24cを中心として回動し、接触部
24aと導通している切片部24dがムーブメント内の
回路基板上の接点28に接触するようになっている。こ
の結果、接地ばね27から供給される接地電位は、導通
材20を介して可動部材24の接触部24aから切片部
24dを経て接点28に供給される。
【0041】導通材20はムーブメントの周囲を約2百
数十度に亘って覆っているため、導通材として純鉄等の
磁性体を用いることにより、耐磁板としても機能するよ
うになる。特に、図10に示す指針駆動用のステップモ
ータXの部分を覆うことによって耐磁性能を向上させる
ことが可能である。耐磁性能をさらに高めるには、導通
材20の延伸範囲を360度に近づければよい。導通材
20の延伸範囲が所定角度に限定されている場合には、
ステップモータXに最も近い外周部を中心として、その
両側にほぼ均等に導通材20が配置されるように構成す
ることにより、導通材20によってステップモータXを
取り囲まれるように構成されていることとなり、最も効
率的に磁気遮蔽を行うことができる。
【0042】上記実施形態においては、合成樹脂製の胴
10の内周面10aに沿って導通材20を配置している
ため、内周面10aが絶縁性となっているが、金属製の
胴であっても、内周面上に絶縁層を被覆させることによ
って同様に構成できる。或いはまた、導通材を導電性の
内壁面に沿ってそのまま配置し、図10に示す接地ばね
の代わりに、内壁面との接触部から胴自体を接地電位源
として接地電位を供給するようにしてもよい。
【0043】上記実施形態によって導通材20の耐久テ
ストを行った結果、導通材としては、図7に示すよう
に、導通材20の細幅部20bよりも細い細幅部30b
の先端に幅広の接触片部30aを設けた形状の導通材3
0を用いた方が高い耐久性を示すことが判明している。
導通材の材質にも影響されるものの、接触片部の面積は
確実な導通を得るために或る程度大きくする必要があ
り、また、変形する細幅部は或る程度細く形成されてい
た方が耐久性は向上する。
【0044】なお、上記実施形態では、リュウズ21が
取り付けられた巻真を挿通するための貫通孔の部分には
導通材20が存在しないように構成されているが、導通
材を内周面10aのほぼ全周に亘って周回するように構
成する場合には、図7に示すように、導通材30の帯状
部30cに巻真を挿通させるための切り欠き部30d或
いは貫通孔30eを設けることによって支障なく構成す
ることができる。
【0045】図8(a)〜(c)には、導通材40の先
端部に形成される接触片部40aの種々の形状を示す。
いずれの接触片部40aにおいても、図8(d)に示す
操作ボタン32の押圧部32aに係合する取付スリット
40f,40h、或いは、取付孔40gが設けられてい
る。ここで、操作ボタン32の押圧部32aは導電体で
構成されている。この押圧部32aは、接触片部40a
の取付スリット40f,40h又は取付孔40gに取り
付けられるように構成されているため、操作ボタン32
を胴10に対して保持する止め輪25が不要になる。
【0046】なお、上記導通材20,30,40を金属
材料で構成する場合、帯状部の延伸方向を圧延(ロー
ル)方向と一致させることによって特に細幅部の耐久性
が向上することが判明している。特に、図7に示す導通
材30を用いた場合、2万回以上の操作回数にも耐えう
ることが確認されている。
【0047】図11は本実施形態における胴10の外表
面を示す平面図である。胴10の外表面上には、飾り板
18が4つの飾りピン19によって取り付けられてい
る。この取付構造は、図12及び図13に示されてい
る。胴10の外表面には、予め外表面に近い部分に大径
部29a、奥部に小径部29bを備えた4つの取付穴2
9が胴10の中心に向けて斜めに穿設されている。取付
穴29の大径部29aは飾りピン19の軸径よりもやや
大きく、小径部29bは飾りピン19の軸径よりもやや
小さい。また、飾り板18にも予め取付穴29に対応し
た位置に4つの貫通孔18aが形成されている。
【0048】胴10の外表面上に飾り板18を配置し、
飾りピン19を貫通孔18aに挿通させ、その先端部を
取付穴29の大径部29aに挿入した状態で、飾りピン
19を小径部29bに打ち込むことによって、飾り板1
8は胴10に対して固定される。
【0049】図12に示すように、飾りピン19は、胴
10に対してそれぞれ胴10の中心に向けて傾斜した状
態で固定されており、4つの飾りピン19のうち、12
時側の2本と6時側の2本とは、飾り板18の取付方向
を基準として互いに異なる方向に打ち込まれている。こ
のため、飾り板18は飾りピン19を胴10に単に打ち
込むことによってのみ固定されているが、飾り板18が
外れる方向(図示上方若しくは斜め上方)に応力が加わ
っても、当該応力の方向は飾りピン19のいずれかが抜
けない方向となっているため、飾り板18が外れる恐れ
はない。
【0050】図11乃至図13に示す飾り板の取付構造
は、胴10に対して単なる飾りピン19を打ち込むだけ
で飾り板18を固定できるものである。この場合、本実
施形態では、飾りピンその他の固定ピンを飾り板その他
の取付部材の取付方向に対して傾斜させて胴その他のケ
ース部に対して打ち込むとともに、打ち込んだ複数の固
定ピンの少なくとも一つを他とは異なる方向に打ち込む
ようにしている。このことによって、取付部材がケース
部から取り外される方向に応力が加わっても、或いはま
た、いずれかの固定ピンが抜ける方向に応力が加わって
も、その応力の方向は、いずれかの固定ピン或いは他の
固定ピンの抜けない方向となっているために、取付部材
がケース部から外れることが防止される。
【0051】本実施形態では、従来、ねじ止めされてい
た飾り板や縁をピンの打ち込みによって固定しているた
め、ドライバーの先端を受け入れるねじの頭部が不要で
あるとともに、ピンの頭部も小さく形成することができ
るなど、デザイン上の自由度を高めることができる。ま
た、上述のような打ち込み態様によって、小さなピン、
或いは少数のピンで固定することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば以下
の効果を奏する。
【0053】請求項1によれば、計時手段の内部に配線
等を備えなくても接点部の切り替えを行うことができる
ことにより、回路構成を簡易にすることができる。ま
た、板状導電体は内壁面と計時手段との間に配置される
ので設置容積もほとんど不要である。
【0054】請求項2によれば、絶縁性の内壁面は導電
材料の表面を絶縁層で被覆することによって形成するこ
ともできるが、絶縁材料で形成されたケースの内周面と
することによって、ケースに対して直接に接触するよう
に板状導電体を配置させることができるために構造が簡
単になり、製造コストを低減することができる。
【0055】請求項3によれば、係合構造によって板状
導電体の縁部を保持することができるので、製造時にお
けるケース内部の組立作業が煩雑にならず容易に行うこ
とができるとともに、板状導電体の位置ずれ等を防止す
ることができる。
【0056】請求項4によれば、板状導電体の縁部を導
入する凹溝で係合構造を構成することにより、係合構造
の形成が容易になるとともに、板状導電体を容易に組み
込み、かつ、組み込み状態の安定化を図ることが可能に
なる。
【0057】請求項5によれば、板状導電体を弾性体と
し、計時手段の周囲に180度を越える範囲に亘って延
伸配置させることにより、弾性力により内壁面に押し付
けられた状態で保持されるため、板状導電体の保持状態
をより安定させることができる。請求項6によれば、板
状導電体を純鉄等の磁性体とすることにより、内側に配
置されている計時手段の耐磁性を高めることができる。
【0058】請求項7によれば、特にモータを取り囲む
ように板状導電体を配置することによって、耐磁性能を
より高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る腕時計の実施形態の3時−9時断
面を示す縦断面図である。
【図2】同実施形態における12時−6時断面及び2時
断面を示す縦断面図である。
【図3】同実施形態における2時断面の拡大断面図であ
る。
【図4】同実施形態における導通材の装着状態における
形状を示す斜視図である。
【図5】同実施形態における導通材の装着状態における
形状を示す平面図である。
【図6】同実施形態における導通材の端部形状を示す側
面図及び横断面図である。
【図7】同実施形態の変形例における導通材の端部形状
を示す側面図である。
【図8】同実施形態の変形例における導通材の接触片部
の形状を示す拡大図(a)〜(c)及び接触片部の操作
ボタンへの取付構造を示す断面図(d)である。
【図9】同実施形態における胴及び導通材の底面図であ
る。
【図10】同実施形態における中枠及び導通材の平面図
である。
【図11】同実施形態における胴及び飾り板の平面図で
ある。
【図12】同実施形態における胴及び飾り板の縦断面図
である。
【図13】同実施形態における胴及び飾り板の取付部を
示す拡大断面図である。
【符号の説明】
10 胴 10c 周回溝 11 裏蓋 12 地板 13 ムーブメント 14 文字板 16A,16B 中枠 18 飾り板 19 飾りピン 20 導通材 20a 接触片部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースの内部に収容された計時手段と、
    該計時手段に作用する外部操作部材とを有する計時装置
    において、前記計時手段の外周部に形成された接点部及
    び電位供給部と、前記ケースの内側であって前記計時手
    段の外側に形成された内壁面と、該内壁面と前記計時手
    段との間に配置された板状導電体とを設け、該板状導電
    体の一部を前記外部操作部材の操作によって前記接点部
    に対して直接若しくは間接的に接離可能に構成し、前記
    板状導電体の他部を前記電位供給部に接続してなること
    を特徴とする計時装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記内壁面は絶縁材
    料で形成された前記ケースの内周面であることを特徴と
    する計時装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記内壁面に沿って
    その周回方向に配列若しくは延伸し、前記板状導電体の
    縁部を前記内壁面に沿って保持するように構成された係
    合構造を備えていることを特徴とする計時装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記係合構造は前記
    内壁面に沿って形成された凹溝であることを特徴とする
    計時装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、前記板状導電体は、
    前記内壁面に沿って屈曲されることにより前記計時手段
    の周囲の180度を越える範囲に亘って延伸配置された
    弾性体であることを特徴とする計時装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項5において、前記板
    状導電体は、磁性体からなることを特徴とする計時装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記板状導電体は、
    前記計時手段の内部に収容された指針駆動用のモータを
    取り囲むように配置されていることを特徴とする計時装
    置。
JP9086561A 1997-04-04 1997-04-04 計時装置 Pending JPH10282267A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9086561A JPH10282267A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 計時装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9086561A JPH10282267A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 計時装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10282267A true JPH10282267A (ja) 1998-10-23

Family

ID=13890434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9086561A Pending JPH10282267A (ja) 1997-04-04 1997-04-04 計時装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10282267A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012133249A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Fuji Xerox Co Ltd 接地板および画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012133249A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Fuji Xerox Co Ltd 接地板および画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6200018B1 (en) Watch including means allowing the introduction of electric connecting means inside the watch case
JP2000105285A (ja) 携帯型電子時計のアンテナ構造
US4259551A (en) External operation device for electronic timepieces
CN107688286B (zh) 模块及钟表
JP2003014869A (ja) 電子時計
US8351300B2 (en) Radio controlled timepiece
JPH10282267A (ja) 計時装置
JP3560707B2 (ja) アナログ式腕時計の駆動機構
JP4360633B2 (ja) 特に時計用のプッシュ部品用制御装置、前記装置を含む携帯用電子装置
JP2006284235A (ja) 腕装着型の電子機器
JP4698059B2 (ja) 特にプッシュボタンを備えた計時器などの移動式電子装置
JP6603322B2 (ja) 携帯時計
JPH03284470A (ja) ステアリングホイールのホーンスイッチ
JP4288963B2 (ja) 腕時計
CN111341957B (zh) 电池保持装置及钟表
JP3216187B2 (ja) 多接点スイッチ装置
JPH06153451A (ja) 防水型振動モータと同モータを搭載する腕時計型振動報知装置
JPH0961560A (ja) モジュール取付構造
CN216534119U (zh) 可穿戴设备
JPH0666961A (ja) 時計の構造
KR20170034274A (ko) 엘이디 빛이 장식부재의 표면을 투과하여 표출되게 되는 원터치로 손목에 감기는 엘이디 시계
JPH08211166A (ja) 腕時計型電子機器
JPH0350475Y2 (ja)
JPH0537274Y2 (ja)
JPH0330870Y2 (ja)