JPH10281634A - 冷蔵庫用の箱体 - Google Patents

冷蔵庫用の箱体

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JPH10281634A
JPH10281634A JP9976597A JP9976597A JPH10281634A JP H10281634 A JPH10281634 A JP H10281634A JP 9976597 A JP9976597 A JP 9976597A JP 9976597 A JP9976597 A JP 9976597A JP H10281634 A JPH10281634 A JP H10281634A
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Shuji Yamada
修二 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より薄い塗装鋼板を素材にして、従来品と同
等の構造強度を備えた外箱を得、冷蔵庫用の箱体の軽量
化と製造コストの削減を図る。 【解決手段】 外箱9を塗装鋼板12で形成し、凝縮パ
イプ7の配置領域部分に補強板13を接着固定する。補
強板13は、塗装鋼板12より十分に薄い未焼鈍の冷間
圧延鋼板で形成する。補強板13の凝縮パイプ7との接
触面側に、電気絶縁性を有する絶縁層14を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外箱が塗装鋼板
で形成してある冷蔵庫用の箱体に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫用の外箱の多くは塗装鋼板で形成
してあり、その板厚は小形冷蔵庫で0.40mm前後、大形
の冷蔵庫では0.5mm前後である。近年の冷蔵庫では、省
スペース化や、凝縮パイプへのほこりの付着等を避ける
ために、外箱の内面に凝縮パイプを配置することが一般
化しており、例えば特公平3−3143号公報や特公平
5−22148号公報などに、この種の冷蔵庫を見るこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】塗装鋼板で形成した外
箱は、その板厚が小さいほど軽量化できるうえ、材料コ
ストも少なくて済む。しかし、板厚の減少化に伴って外
箱の強度が低下し、内箱と外箱、および両箱の間に充填
される発泡断熱体を含む箱体の剛性が低下する。さらに
外箱の内面に凝縮パイプを配置する場合には、発泡材の
注入後に凝縮パイプの跡歪が表面にでることを避けられ
ない。こうした理由から、外箱を形成するための塗装鋼
板の板厚は、箱体の大きさによって0.40mm〜0.5mm前
後が限界値となっていた。
【0004】元来、塗装鋼板はプレス加工時の加工性を
向上するために、冷間圧延した後に焼鈍処理されてお
り、このことも材料厚みを小さくした場合に、十分な強
度が得られない一因になっている。因に、焼鈍処理が省
かれた鋼板を用いると、その板厚を小さくしながら外箱
の強度を向上できる。しかし、加工性に問題があり、現
状のロールフォーミング等の成型性に問題がある。
【0005】本出願人は、より薄い塗装鋼板を用いて外
箱を形成することにより、冷蔵庫用箱体の軽量化と製造
コストの削減を実現することを先に提案している(特願
平8−320759号)。そこでは、箱体の最も弱い部
分、例えば背壁に補強リブを形成し、背壁の構造強度を
増強することにより、塗装鋼板の材料強度の低下を補っ
ている。この箱体によれば、材料コストは削減できるも
のの、補強リブの加工が必要であり、コスト削減効果が
十分に得られにくい。
【0006】この発明の目的は、従来の冷蔵庫用箱体と
同等の剛性を備えている箱体の軽量化と、箱体の全体コ
ストの削減を実現することにある。この発明の他の目的
は、より薄い塗装鋼板を用いながら、箱体の弱い部分の
構造強度を増強することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の箱体は、塗装
鋼板12で形成した外箱9と、プラスチック成形品から
なる内箱10と、両箱9・10の間に充填される発泡断
熱材11とで構成される。外箱9の面壁内面には補強板
13を接着固定する。補強板13は、前記塗装鋼板12
より十分に薄い、未焼鈍の冷間圧延鋼板で形成する。具
体的には補強板13の内表面に電気絶縁性を有する絶縁
層14を形成し、絶縁層14の内面に凝縮パイプ7を密
着配置する。
【0008】
【作用】未焼鈍の冷間圧延鋼板は、焼鈍された同じ厚み
の塗装鋼板12に比べて、材料強度が大きい。従って、
補強板13が接着固定してある塗装鋼板12を用いて外
箱9を形成すると、より薄い塗装鋼板12を用いたとし
ても、箱体の剛性を従来の箱体の剛性と同様に維持でき
る。外箱9は、従来素材に比べて薄い塗装鋼板12と、
これよりも更に薄い補強板13とで形成する。しかも、
補強板13は、例えば外箱9の背壁中央部分などの弱い
部分に限って接着固定する。従って、従来の箱体に比べ
て材料コストを削減できる。補強板13を塗装鋼板12
に対して接着固定するので、塗装鋼板にプレス加工を施
して補強リブを形成する場合に比べて、加工コストが少
なくて済む。
【0009】上記のように、補強板13は箱体自体の剛
性を高めるのに役立つが、凝縮パイプ7を外箱9の内面
に配置する際の補強体としても役立つ。詳しくは、発泡
断熱材の発泡圧によって押し付けられる凝縮パイプ7
を、補強板13と塗装鋼板12とで受け止めて、凝縮パ
イプ7の配置パターンの跡歪が外箱9に形成されるのを
防止できる。銅あるいはその合金からなる凝縮パイプ7
と補強板13との間で接触腐食が生じるのを避けるため
に、補強板13の内表面に絶縁層14が設けられてい
る。
【0010】
【実施例】図1ないし図3にこの発明に係る冷蔵庫用の
箱体の実施例を示す。図2において、冷蔵庫は、前面が
開口する箱体1と、箱体1の前面の開口を開閉する上下
一対のドア2・3とを有し、箱体1の内部が上方の冷凍
室4と下方の冷蔵室5とに区画してある。箱体1の下部
背面には機械室を区画し、その内部にコンプレッサー6
が配置されている。コンプレッサー6で加圧された高温
の冷媒ガスは、箱体1の背面に配置した凝縮パイプ7を
通過する間に放熱して液化され、キャピラリーチューブ
を介して冷凍室4および冷蔵室5の周囲壁に埋設した放
熱パイプへと送り込まれ、そこで冷熱を放出した後、再
びコンプレーサー6へ循環して冷凍サイクルを構成して
いる。
【0011】箱体1は外箱9と、プラスチック成形品か
らなる内箱10と、両箱9・10の間に充填される発泡
断熱材11とで構成する。図1において外箱9は、塗装
鋼板12とその内面の所定個所に予め接着固定した所定
大きさの補強板13とからなる部分積層鋼板を素材にし
て形成される。補強板13は、塗装鋼板12より十分に
薄い未焼鈍の冷間圧延鋼板(JIS G3141の調質
記号1又は2に相当する鋼板)、あるいは同鋼板に溶融
亜鉛メッキを施した鋼板を素材にして形成し、その少な
くとも片面に電気絶縁性を有する絶縁層14を形成する
(図1参照)。
【0012】絶縁層14は、ポリエステル系樹脂塗料、
メラミン系樹脂塗料、あるいはエポキシ系樹脂塗料のい
ずれかひとつを塗装して形成し、あるいはポリエステル
フィルム等をラミネートして形成する。絶縁層14を塗
膜で形成する場合には、先の鋼板材に直接、あるいはプ
ライマーを塗布した後、前記塗料を1回塗装し焼き付け
て形成し、その固化後の塗膜厚さが10〜30μmにな
るよう調整する。なおフィルムをラミネートする場合の
フィルム厚さは20〜30μmとする。
【0013】塗装鋼板12と補強板13の厚み寸法は、
外箱9のサイズに応じて選択でき、例えば塗装鋼板12
の厚み寸法を0.3mmとするとき、補強板13の厚み寸法
を0.19mmとし、塗装鋼板12の厚み寸法を0.35mmと
するとき、補強板13の厚み寸法を0.16mmとする。こ
の選択は、塗装鋼板12と補強板13の素材である冷間
圧延鋼板との厚み寸法の変化に応じて、種々の組み合わ
せのうちから選定できる。いずれの場合にも、補強板1
3の引張強さは、800N/mm2 以上とする。
【0014】補強板13はアルミニウムシートをテープ
素材とする両面粘着テープ15を用いて、その全壁面を
塗装鋼板12に接着する。このとき補強板13の片面に
のみ絶縁層14が形成してある場合には、絶縁層14が
形成されていない側の壁面を接着する。補強板13は薄
い塗装鋼板12を補強して、外箱9の弱い部分の強度を
増強し、剛性を高める。多くの場合は、面積が最も大き
な背壁9aや、左右の側壁9b・9bの面壁の中央部寄
りが弱い部分となるうえ、かつこれらの内面に沿って凝
縮パイプ7を配置するので、両者を加味して少なくとも
この部分に補強板13を接着する。
【0015】この実施例においては、図3に示すように
凝縮パイプ7の配置領域を含む背壁9aの内面に補強板
13を接着して、発泡断熱材11を充填する際の発泡圧
力に耐えられるようにした。これにより、発泡圧力によ
って凝縮パイプ7が背壁9aに押し付けられても、その
圧力を硬い補強板13で分散し、さらに塗装鋼板12と
補強板13とが発泡圧力を協同して受け止め、凝縮パイ
プ7の配置パターンが塗装鋼板12に跡歪として生じる
のを解消できる。なお、凝縮パイプ7はアルミニウムシ
ートをシート基材とする粘着テープ16で補強板13に
止め付ける(図1参照)。
【0016】凝縮パイプ7は銅又は銅合金で形成してあ
り、これを鋼板等の異種金属に直接接触させると、両金
属間に微少電流が流れ、長期間経過する間に接触腐食を
生じる。これを防ぐために補強板13に絶縁層14を形
成し、凝縮パイプ7と補強板13とを電気的に絶縁して
いる。
【0017】上記の実施例以外に、補強板13の複数個
を塗装鋼板12の所定個所に接着固定することができ
る。凝縮パイプ7は、箱体1の外面に配置してあっても
よい。
【0018】
【発明の効果】この発明では、塗装鋼板12で形成した
外箱9の弱い部分に、塗装鋼板12より薄い補強板13
を接着して、箱体1の強度および剛性を向上できるよう
にした。従って、従来の箱体に比べてより薄い塗装鋼板
12を用いて外箱9を形成しているにも拘らず、従来品
と同等又はそれ以上の剛性を備えた箱体1を構成でき、
薄い塗装鋼板12を用いた分だけ、箱体1の軽量化と材
料コストの減少とを実現できる。補強板13の内面に絶
縁層14を形成し、絶縁層14を介して凝縮パイプ7を
補強板13に密着配置するので、長期使用時の接触腐食
を確実に防止し、冷蔵庫の耐久性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3におけるA−A線断面図である。
【図2】冷蔵庫の概略構造を示す縦断側面図である。
【図3】外箱の背面図である。
【符号の説明】
1 箱体 7 凝縮パイプ 9 外箱 10 内箱 11 発泡断熱体 12 塗装鋼板 13 補強板 14 絶縁層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装鋼板12で形成した外箱9と、プラ
    スチック成形品からなる内箱10と、両箱9・10の間
    に充填される発泡断熱材11とで構成される冷蔵庫用の
    箱体であって、 外箱9の面壁内面に補強板13が接着固定されており、 補強板13が、前記塗装鋼板12より十分に薄い、未焼
    鈍の冷間圧延鋼板で形成してある冷蔵庫用の箱体。
  2. 【請求項2】 補強板13の内表面に、電気絶縁性を有
    する絶縁層14が形成されており、 絶縁層14の内面に凝縮パイプ7が密着配置してある請
    求項1記載の冷蔵庫用の箱体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009270765A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Sharp Corp 冷蔵庫
RU2488050C2 (ru) * 2008-02-19 2013-07-20 Бсх Бош Унд Сименс Хаусгерете Гмбх Холодильный аппарат, а также способ и устройство для его изготовления

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU2488050C2 (ru) * 2008-02-19 2013-07-20 Бсх Бош Унд Сименс Хаусгерете Гмбх Холодильный аппарат, а также способ и устройство для его изготовления
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