JP2005164200A - 冷蔵庫 - Google Patents

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修平 杉本
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一恵 大和
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Abstract

【課題】外箱と内箱間のウレタン断熱材内に凝縮器および真空断熱材を配置した冷蔵庫に関し、凝縮器の放熱能力を十分確保しながら、真空断熱材による吸熱量低減の効果を最大限に引き出す。
【解決手段】凝縮器220の片面が凸部220b、他方面が平面部220cであり、凸部220bと外箱202内表面を接着させたものであり、放熱面積の拡大により放熱能力が増加し、さらに真空断熱材の被覆量を増加させたことで、庫内への侵入熱量を抑制できる。また真空断熱材205と凝縮器220との接地面が平面であることから、真空断熱材205は溝付け等の成形加工がなくなり、両者の固定を容易にし、一体品として外箱202への取り付けが可能になる。
【選択図】図6

Description

本発明は、外箱および内箱間に断熱材を発泡充填して成る断熱箱体から構成された冷蔵庫に関するものである。
近年、冷蔵庫の大容量化および設置スペース縮小の需要が高まるにつれて、冷蔵庫断熱壁内には真空断熱材を備えて断熱性能の向上を図っている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
図9は、従来の冷蔵庫の一部切り欠き斜視図を示す。図10は、冷蔵庫の図9におけるE−E' 断面図を示す。図9,10に示すように、従来の冷蔵庫1は、冷蔵庫1の外壁を形成する外箱2と、冷蔵庫の庫内壁を形成する内箱3と、外箱2と内箱3の間に発泡充填させたウレタン断熱材4、ウレタン断熱材4内に配置した真空断熱材5からなる断熱箱体6と、断熱箱体6のウレタン断熱材4内に配置した冷蔵庫冷却装置(図示せず)の凝縮器20により構成され、さらに断熱箱体内6を第一仕切り壁6aおよび第二仕切り壁6bによって上下に区画し、それぞれに冷蔵室6cおよび冷凍室6d、野菜室6eを形成している。
真空断熱材5は、ガスの透過を阻止する多層ラミネート構造のフィルムから成る外被袋、シリカ・パーライト等の微粉末もしくは無機繊維等からなる芯材により構成され、心材を外被に封入した後、外被袋内のガス(空気)を排気し、真空状態にしてヒートシールで密封している。この真空断熱材5の熱伝導率は、0.008から0.0025W/m・Kと断熱性能が非常に優れているため、特に低温が要求される冷凍室6dの周囲に取り付ければ、断熱箱体6の壁厚を薄くしても、庫内に侵入してくる熱量を有効的に削減することが可能となる。また一般的に真空断熱材5の固定場所は曲面が多い内箱3よりも比較的平面部が多い外箱2の内面側に取り付けられる。
ウレタン断熱材4内に配置された凝縮器20は一般に銅管で構成され、外箱2の内面側にアルミテープ21等により外箱2の内面に取り付けられている。この理由として、圧縮機(図示せず)から搬送される高温高圧ガスを凝縮させるべく、外箱2と凝縮器20を接地させ放熱面積を確保する必要があり、また高温になった凝縮器20から庫内へ侵入する熱量を削減するべく、冷蔵庫1内から凝縮器20(銅管)を極力隔離させる必要がある。さらに冷蔵庫1表面の露着き防止のため、外箱2表面温度は庫外の雰囲気温度に対して極力低下させてはならないので、凝縮器20の熱を外箱2へ伝達させなければならない等が挙げられる。
以上より、真空断熱材5と凝縮器20は双方共に外箱2内面側に配置されるため、図10のように互いの配置位置を阻害しないよう真空断熱材5の周囲に凝縮器20を配置させる構造をとっている。
また、他の従来の冷蔵庫断熱箱体の断面図を図11に示す。(例えば、特許文献2参照)
図において、真空断熱材5の外箱2側の側面部に溝30を成形し、凝縮器(銅パイプ)20を溝30に当接する構造をとっていた。しかし、真空断熱材5の材料コスト削減、もしくは高性能化等により真空断熱材5を薄肉化させる、また冷却システム(図示せず)の高効率化の一環として低凝縮温度化を狙いに凝縮器20である銅管の長さを増加させるため、真空断熱材5の溝30を多数成形している。
また、他の従来の冷蔵庫断熱箱体の断面図を図12に示す。(例えば、特許文献3参照)
図において、真空断熱材5を外箱2と内箱3の中間位置に固定部品50を用いて配置させるというものである。
特開平9−269177号公報 実開昭61−21285号公報 特開平03−233285号公報
しかしながら、冷蔵庫の省エネルギー化のため、庫外から庫内への侵入熱量をさらに低減させるべく、真空断熱材5の被覆面積を拡大した場合、従来の方法では、凝縮器20の配置が真空断熱材5の周辺部分だけに制限されるため、凝縮器20である銅管の長さが限定されてしまう。さらに凝縮器20は外箱2とアルミテープ21により接着しているが、凝縮器20である銅管が外箱2に接地している線接触の状態である。また銅管の固定方法は、アルミテープ21により銅管を一時固定した後に、ウレタン発泡で充填固定する方法をとっていたが、アルミテープ21の固定時のばらつきによる浮き発生等により凝縮器20(銅管)と外箱2の間にウレタン断熱材4が回り込んでしまう場合があった。したがって、冷媒を凝縮させるために必要な放熱面積も限定され凝縮温度は充分低下せず、凝縮能力も増加しない。したがって、冷凍サイクル全体において圧縮比が高く維持され、圧縮機の軸動力は高くかつ体積効率も低い状態となり冷凍サイクルのCOPは向上しない。
また、真空断熱材5の材料コスト削減、もしくは高性能化等により真空断熱材5を薄肉化させる、また冷却システム(図示せず)の高効率化の一環として低凝縮温度化を狙いに凝縮器20である銅管の長さを増加させるため、真空断熱材5の溝30を多数成形する必要があるが、真空断熱材5内部は真空状態のため、外部からの応力に弱く破損する可能性があることから溝30の複数成形は困難となる。
さらに真空断熱材5における溝30に関して、まず溝30の成形コストがかかる。さらに真空断熱材5の取付工程において、溝30と凝縮器(銅パイプ)20との位置合わせの工数がかかるので、取り付け効率も含めて生産コストが高騰するという課題があった。
また、ウレタン断熱材4の性能を高めて断熱箱体6の壁厚を小さくした場合には、ウレタン断熱材4を発泡充填させるときに、真空断熱材5および固定部品50がウレタン断熱材4の流動を阻害し、真空断熱材5と外箱2もしくは内箱3の間にウレタン未充填部分(ボイド)を発生させてしまうという課題があった。
本発明は、従来の技術的課題を克服するものであり、真空断熱材に溝を成形する等の加工を施すことなく、かつ容易に冷蔵庫の組立て配置ができ、また凝縮器の放熱能力を増加させると共に、真空断熱材の冷蔵庫への被覆率増加による吸熱量低減の効果を最大限にひきだすことができる構造を備えた冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の冷蔵庫は、外壁を形成する外箱と、庫内壁を形成する内箱と、前記外箱と前記内箱間に発泡充填した断熱材とからなる断熱箱体と、凝縮器とを備え、前記凝縮器は、内部流路を形成する中空のプレート形状からなり、前記断熱箱体の壁表面に接着されているものであり、凝縮器と外箱の接地面積は従来に比べ増加し、凝縮器から外箱への熱伝達量が増加するため、凝縮器内の冷媒の凝縮作用が促進され、凝縮器の放熱能力が向上できる。
また、本発明の冷蔵庫は、外壁を形成する外箱と、庫内壁を形成する内箱と、前記外箱と前記内箱間に発泡充填した断熱材と、前記断熱材内に埋没された真空断熱材からなる断熱箱体と、凝縮器とを備え、前記凝縮器は、内部流路を形成する中空のプレート形状からなり、前記断熱箱体の壁表面に接着されているものであり、凝縮器の放熱能力が向上できる。また凝縮器に対して真空断熱材が庫内側に配置することから凝縮器から庫内への熱通過率が低下して、庫内への侵入熱量を抑制できる。
本発明の冷蔵庫によれば、凝縮器の放熱能力を向上できる。
また、凝縮器から庫内への侵入熱量を抑制できる。
請求項1に記載の冷蔵庫の発明は、外壁を形成する外箱と、庫内壁を形成する内箱と、前記外箱と前記内箱間に発泡充填した断熱材とからなる断熱箱体と、凝縮器とを備え、前記凝縮器は、内部流路を形成する中空のプレート形状からなり、前記断熱箱体の壁表面に接着されているものであり、凝縮器と外箱の接地面積は従来に比べ増加し、凝縮器から外箱への熱伝達量が増加するため、凝縮器内の冷媒の凝縮作用が促進され、凝縮器の放熱能力が向上できる。
請求項2に記載の発明は、外壁を形成する外箱と、庫内壁を形成する内箱と、前記外箱と前記内箱間に発泡充填した断熱材と、前記断熱材内に埋没された真空断熱材からなる断熱箱体と、凝縮器とを備え、前記凝縮器は、内部流路を形成する中空のプレート形状からなり、前記断熱箱体の壁表面に接着されているものであり、凝縮器の放熱能力が向上できる。また凝縮器に対して真空断熱材が庫内側に配置することから凝縮器から庫内への熱通過率が低下して、庫内への侵入熱量を抑制できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1、2のいずれか一項に記載の発明において、前記凝縮器の片面が凸部、他方面が平面部であり、前記凸部と前記外箱内表面を接着させたものであり、真空断熱材は凝縮器の配置に制限されないことから真空断熱材の被覆量を最大限に増加させることにより、庫内への侵入熱量を抑制できる。また真空断熱材と凝縮器は平面どうしで接着されることから、真空断熱材の溝付け等の成形加工が不要になり、さらに両者の固定が容易になることから一体品として外箱への取り付けが可能になる。
請求項4に記載の発明は、請求項1、2のいずれか一項に記載の発明において、前記凝縮器の片面が凸部、他方面が平面部であり、前記平面部と前記外箱内表面を接着させたものであり、外箱と凝縮器との設置面積がさらに増加することにより、放熱量が増加して放熱能力が増加する。また外箱と凝縮器の一体品として、冷蔵庫への取り付けが可能になる。
請求項5に記載の発明は、請求項1、2のいずれか一項に記載の発明において、前記凝縮器の片面が凸部、他方面が平面部であり、前記平面部と前記外箱外表面を接着するものであり、凝縮器自体が冷蔵庫の庫外に配置されていることから放熱能力が増加する。また凝縮器の外箱への取り付け自由度が増え、さらに真空断熱材と外箱と凝縮器の一体品として冷蔵庫に組み込むことができる。また断熱箱体の外側に凝縮器を設置したことから、庫内への侵入熱量も減少できる。
請求項6に記載の発明は、請求項2から4のいずれか一項に記載の発明において、前記真空断熱材と前記凝縮器の隙間、及び前記凝縮器と前記外箱の隙間に柔軟性フォームを充填したものであり、前記真空断熱材と前記凝縮器の隙間及び前記凝縮器と前記外箱の隙間に空気が残留しにくい構造にすることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項2から4のいずれか一項に記載の発明において、前記真空断熱材と前記凝縮器の隙間、及び前記凝縮器と前記外箱の隙間に接着剤を充填させるものであり、空気が残留しにくい構造にすることができ、かつ前記真空断熱材と前記凝縮器と前記外箱の一体組合わせ品にて冷蔵庫に組み込むことができる。
請求項8に記載の発明は、請求項2、5のいずれか一項に記載の発明において、前記真空断熱材と前記外箱の隙間、及び前記外箱と前記凝縮器の隙間に接着剤を充填させるものであり、空気が残留しにくい構造にすることができ、かつ前記真空断熱材と前記外箱と前記凝縮器の一体組合わせ品にて冷蔵庫に組み込むことができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の発明において、前記凝縮器の材料をアルミ合金のJIS呼称で1050、1100、5154、5254、5083、5086のいずれかとしたものであり、凝縮器内の作動冷媒の高圧化に対して凝縮器の破損や冷媒もれ等を防止できる。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明において、前記凝縮器の表面に放熱塗料を塗布したものであり、凝縮器から外部への熱通過率が向上し、放熱能力を増加できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による冷蔵庫の外観傾斜図、図2は同実施の形態による冷蔵庫の図1におけるA−A' 断面図、図3は同実施の形態による冷蔵庫の図1におけるB−B' 断面図、図4は同実施の形態の冷蔵庫の冷凍サイクル図である。
冷蔵庫101は、前方に開口する鋼板製の外箱102、硬質樹脂製の内箱103、外箱102と内箱103間に発泡充填されたウレタン断熱材104からなる断熱箱体106と、庫内仕切り壁106aにより区分けされた冷蔵室106cおよび冷凍室106dと、冷蔵室ドア106fおよび冷凍室ドア106gと断熱箱体106をシールするガスケット107と、冷蔵室106cの温度を検知する冷蔵室センサ108と、冷凍室106dの温度を検知する冷凍室センサ109と、冷蔵室への冷気を調整する冷蔵室ダンパ110と、冷蔵庫の冷凍サイクルを構成する冷凍室106d背面に配置された冷却器111と、冷蔵庫101背面下側の機械室(図示せず)に配置された圧縮機112と、減圧器であるキャピラリチューブ113と、各部屋に冷気を送る送風ファン114と凝縮器120により構成されている。
本実施例の凝縮器120は、一般にロールボンドと呼ばれる蒸発器やパネル熱交換器や太陽熱集熱板などに利用されるものを用いる。製造方法としては、表面を清浄にしたアルミニウム板の上にスクリーン印刷により冷媒が流れる流路部分に圧着防止剤を印刷する。次にもう一枚の清浄なアルミニウム板を重ね、高圧力により圧延して一体物に成形します。その後、高圧ガスを圧着防止部に封入し、流路部分を膨出して中空部分を形成する。この内部流路120aを形成した中空のプレート形状の厚さは2mmから6mm程度のものが好ましい。
凝縮器120の片面は凸部120b形状であり、本実施例では、台形型の断面形状を用いている。プレートの他方面は平面部120cであり、冷蔵庫101側壁の外箱102内側に接着剤130によりホットメルト接着している。
また、凝縮器120の材料として、本実施例を含め一般にはJIS呼称で1050や1100等の純度99%以上のアルミ合金が加工性や耐食性等の特性の良さから使用される。また、5154、5254,5083,5086等のマグネシウムを添加し強度を高めたアルミ合金を凝縮器120として用いても良い。
以上のように構成された本実施の形態の冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
冷蔵庫の運転が開始される条件は、冷蔵室センサ108もしくは冷凍室センサ109温度が起動温度以上の場合であり、また運転が停止する条件は、冷蔵室センサ108および冷凍室センサ109の両方が停止温度以下の場合である。
まず冷凍室106dの冷却について説明する。冷凍室106dが外気からの侵入熱および冷蔵室ドア106f、冷凍室ドア106gの開閉などにより、庫内温度が上昇して冷凍室センサ109が起動温度以上になった場合に、圧縮機112が起動し冷却が開始される。圧縮機112から吐出された高温高圧の冷媒は、外箱102内面側に接着した凝縮器120に流れ込み、凝縮器120の周囲の低温の外箱102やウレタン断熱材104との熱交換により、冷却されて液化する。さらに液化した冷媒はキャピラリチューブ113で減圧されて、冷却器111に流入し冷却器111周辺の庫内の空気との熱交換により庫内を冷却する。ここで冷媒は加熱されガス化して圧縮機112に戻る。庫内が冷却されて冷凍室センサ109の温度が停止温度以下になり、かつ冷蔵室センサ108の温度が停止温度以下になった場合に圧縮機112の運転が停止する。
つぎに冷蔵室106cの冷却について説明する。冷凍室106dと同様に、庫内温度が上昇して冷蔵室センサ108温度が起動温度以上になった場合に、冷蔵室ダンパ110が開き、圧縮機112の運転が開始される。冷却器111の冷気が送風ファン114により冷蔵室106c内に流入して庫内空気温度が冷却されて、冷蔵室センサ108温度が停止温度以下になり、かつ冷凍室センサ109温度が停止温度以下の場合に圧縮機112の運転が停止する。また冷蔵室106cと冷却器111間の風路にある冷蔵室ダンパ110は、冷蔵室106c温度が停止温度以下で全閉し、仮に冷凍室106dの温度が停止温度以上で圧縮機112の運転が継続しても、冷蔵室106c温度がこの時点の温度よりも低下しないようにして、凍結を防止している。
図2に示すように、本実施の形態の凝縮器120の平面部120cは、従来よりも外箱102内面に接地する面積が増加するため、高温冷媒により加熱された凝縮器120(銅管)から接着剤130を介して外箱102へ熱伝達する量が増加する。さらに外箱102から庫外の空気へと熱伝達が行なわれる。その結果、従来より凝縮温度が低下して冷凍サイクルの圧縮比が減少する。これにより圧縮機112の軸動力が減少し、体積効率は増加して最終的に冷却システムのCOPが増加する。また、本実施例では凝縮器120と外箱102との密着性が高いため、熱ムラなく外箱102表面の温度が均一に高まり、冷蔵庫101の外壁表面への結露を防止することができる。
なお、本実施例の凝縮器120材料は、加工性のよいJIS呼称で1050や1100のアルミ合金を用いたが、5154,5254,5083,5086等のアルミ合金を用いても、同様の放熱効果が得られる。これは、これらがマグネシウムを含有していることから加工性に加え、高強度、高耐食性の特性をもちあわせているためである。
なお、本実施例の凝縮器120は、冷蔵庫101側面の一面のみの構成としたが、冷蔵庫101の外箱102の天井面やその他の側面に凝縮器120を適用しても同様の効果が得られる。
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2による冷蔵庫の外観傾斜図、図6は同実施の形態による冷蔵庫の図5におけるC−C' 断面図である。
図5および6より、201は冷蔵庫、202は前方に開口する鋼板製の外箱、203は硬質樹脂製の内箱、204は外箱202と内箱203間に発泡充填されたウレタン断熱材、205はウレタン断熱材204の外箱202側へ埋設された真空断熱材、206はウレタン断熱材204と真空断熱材205から構成される断熱箱体、220は凝縮器である。
本実施例の凝縮器220は、一般にロールボンドと呼ばれる蒸発器やパネル熱交換器や太陽熱集熱板などに利用されるものを用いる。製造方法としては、表面を清浄にしたアルミニウム板の上にスクリーン印刷により冷媒が流れる流路部分に圧着防止剤を印刷する。次にもう一枚の清浄なアルミニウム板を重ね、高圧力により圧延して一体物に成形します。その後、高圧ガスを圧着防止部に封入し、流路部分を膨出して中空部分を形成する。この内部流路220aを形成した中空のプレート形状の厚さは2mmから6mm程度のものが好ましい。
凝縮器220の片面は凸部220b形状であり、本実施例では台形型の断面形状を用いており、冷蔵庫201側壁の外箱202内面に接着剤230により接着している。また凝縮器220の他方面は平面部220cであり、真空断熱材205の壁面と接着剤230により接着している。
また、凝縮器220の凸部220bと外箱202の内面側の隙間に空気が混入しないように柔軟性フォーム260を充填した。
以上のように構成された本実施の形態の冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
図6に示すように、本実施の形態の凝縮器220の凸部220bは、従来よりも外箱202内面に密着する面積が増加しているため、高温冷媒により加熱された凝縮器220(銅管)から接着剤230を介して外箱202へ熱伝達する量が増加する。さらに外箱202から庫外の空気へと熱伝達が行なわれる。その結果、従来より凝縮温度が低下して冷凍サイクルの圧縮比が減少する。これにより圧縮機112の軸動力が減少し、体積効率は増加して最終的に冷却システムのCOPが増加する。また、凝縮器220から庫内への熱伝達は、大幅に低下する。これは、真空断熱材205の熱伝導率が従来のウレタン断熱材204の0.1〜0.2程度であり、凝縮器220の庫内側に真空断熱材205を配置しているため、凝縮器220から庫内への熱通過率が大幅に低下するためであり、また真空断熱材205は、凝縮器220の配置に制限されないため、従来に比べ大幅に真空断熱材205の被覆量を増加させることができるためである。
また凝縮器220と真空断熱材205を予め接着しておいてから外箱202内面に取り付けることにより、組み立て時の作業性を向上することができる。
さらに、柔軟性フォーム260を隙間に充填することにより庫外の大幅な温度変化等により空気の膨張、収縮による外箱202変形を防止することができる。
なお、柔軟性フォーム260の替わりに、接着剤230を凝縮器220の凸部220bと外箱202内面の隙間に充填して接着してもよい。その場合には、外箱202と凝縮器220がより密接に接着されるので、断熱壁厚中のウレタン流動路が確保され、ウレタン未充填部分(ボイド)を削減することができ、かつ真空断熱材205と凝縮器220と外箱202を予め接着しておいてから、冷蔵庫201に取り付けることにより、組み立て時の作業性を向上することができる。なお、凝縮器220の断面形状について、本実施例では、台形形を用いたが、凝縮器の平面部が外箱に面接触するような断面形状であれば、同様の放熱効果が得られる。
なお、本実施例の凝縮器220および真空断熱材205は、冷蔵庫201側面の一面のみの構成としたが、冷蔵庫201の外箱202の天井面やその他の側面に凝縮器220と真空断熱材205を適用しても同様の効果が得られる。
(実施の形態3)
図7は本発明の実施の形態3による冷蔵庫の外観傾斜図、図8は同実施の形態による冷蔵庫の図7におけるD−D' 断面図である。
図7および8より、301は冷蔵庫、302は前方に開口する鋼板製の外箱、303は硬質樹脂製の内箱、304は外箱302と内箱303間に発泡充填されたウレタン断熱材、305はウレタン断熱材304の外箱302側へ埋設された真空断熱材、306はウレタン断熱材304と真空断熱材305から構成される断熱箱体、320は凝縮器である。
本実施例の凝縮器320は、一般にロールボンドと呼ばれる蒸発器やパネル熱交換器や太陽熱集熱板などに利用されるものを用いる。製造方法としては、表面を清浄にしたアルミニウム板の上にスクリーン印刷により冷媒が流れる流路部分に圧着防止剤を印刷する。次にもう一枚の清浄なアルミニウム板を重ね、高圧力により圧延して一体物に成形します。その後、高圧ガスを圧着防止部に封入し、流路部分を膨出して中空部分を形成する。この内部流路320aを形成した中空のプレート形状の厚さは2mmから6mm程度のものが好ましい。
凝縮器320の片面は凸部320b形状であり、本実施例では台形の断面形状を用いており、冷蔵庫301の周囲に開放されている。また凝縮器320の他方面は平面部320cであり、外箱302の外表面と接着剤330によりホットメルト接着している。また真空断熱材305は、外箱302の内面と接着剤330によりホットメルト接着している。また凝縮器320表面全体に放熱塗料370が塗布されている。
以上のように構成された本実施の形態の冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
図7に示すように、本実施の形態の凝縮器320は、冷蔵庫301の外箱302外表面に設置され、周囲の空気と直接接していることから、従来の熱伝達の経路である外箱を経由せずに直接外気と熱交換することが可能になる。さらに、凝縮器320表面に塗布した放熱塗料370により、凝縮器320から外気への熱通過率は大幅に向上するため、熱伝達量は著しく増加する。その結果、従来より凝縮温度が大幅に低下して冷凍サイクルの圧縮比が減少する。これにより圧縮機112の軸動力が減少し、体積効率は増加して最終的に冷却システムのCOPが増加する。また、凝縮器320から庫内への熱伝達も大幅に低下する。これは、凝縮器220の庫内側に真空断熱材205を配置し、かつ熱源である凝縮器320を外箱302外表面に設置し、内箱303からの距離を広げることで、凝縮器320から庫内への熱通過率が大幅に低下するためである。
なお、真空断熱材205と外箱302そして凝縮器320を予め接着しておいてから、冷蔵庫201に取り付けることにより、組み立て時の作業性を大幅に向上することができる。
なお、凝縮器320の断面形状について、本実施例では、台形形を用いたが、凝縮器320が外箱に接着できる形状で、凝縮器320の表面積が増加するような形状であれば、同様の放熱効果が得られる。
なお、本実施例の凝縮器320および真空断熱材305は、冷蔵庫301側面の一面のみの構成としたが、冷蔵庫301の外箱302の天井面やその他の側面に凝縮器320と真空断熱材305を適用しても同様の効果が得られる。
なお、本実施例の凝縮器320表面全体に放熱塗料370を塗布したが、凝縮器320の少なくても一部の表面に塗布することにより同様の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、凝縮器の放熱能力を向上でき、また、凝縮器から庫内への侵入熱量を抑制できるので、冷蔵庫に限らず冷凍装置で冷却庫内を冷却する冷却機器に幅広く適用できる。
本発明の実施の形態1による冷蔵庫の外観傾斜図 同実施の形態による冷蔵庫の図1におけるA−A' 断面図 同実施の形態の冷蔵庫の図1におけるB−B' 断面図 同実施の形態の冷蔵庫の冷凍サイクル図 本発明の実施の形態2による冷蔵庫の外観傾斜図 同実施の形態による冷蔵庫の図5におけるC−C' 断面図 本発明の実施の形態3による冷蔵庫の外観傾斜図 同実施の形態による冷蔵庫の図7におけるD−D' 断面図 従来の冷蔵庫の一部切り欠き斜視図 従来の冷蔵庫の図1におけるE−E' 断面図 従来の解決手段1の冷蔵庫断熱箱体断面図 従来の解決手段2の冷蔵庫断熱箱体断面図
符号の説明
101,201,301 冷蔵庫
102,202,302 外箱
103,203,303 内箱
104,204,304 ウレタン断熱材
106,206,306 断熱箱体
120,220,320 凝縮器
120a,220a,320a 内部流路
120b,220b,320b 凸部
120c,220c,320c 平面部
205,305 真空断熱材
230,330 接着剤
260 柔軟性フォーム
370 放熱塗料

Claims (10)

  1. 外壁を形成する外箱と、庫内壁を形成する内箱と、前記外箱と前記内箱間に発泡充填した断熱材とからなる断熱箱体と、凝縮器とを備え、前記凝縮器は、内部流路を形成する中空のプレート形状からなり、前記断熱箱体の壁表面に接着されていることを特徴とした冷蔵庫。
  2. 外壁を形成する外箱と、庫内壁を形成する内箱と、前記外箱と前記内箱間に発泡充填した断熱材と、前記断熱材内に埋没された真空断熱材からなる断熱箱体と、凝縮器とを備え、前記凝縮器は、内部流路を形成する中空のプレート形状からなり、前記断熱箱体の壁表面に接着されていることを特徴とした冷蔵庫。
  3. 前記凝縮器の片面が凸部、他方面が平面部であり、前記凸部と前記外箱内表面が接着することを特徴とした請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 前記凝縮器の片面が凸部、他方面が平面部であり、前記平面部と前記外箱内表面が接着することを特徴とした請求項1または2記載の冷蔵庫。
  5. 前記凝縮器の片面が凸部、他方面が平面部であり、前記平面部と前記外箱外表面が接着することを特徴とした請求項1または2記載の冷蔵庫。
  6. 前記真空断熱材と前記凝縮器の隙間、及び前記凝縮器と前記外箱の隙間に柔軟性フォームを充填したことを特徴とした請求項2から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記真空断熱材と前記凝縮器の隙間、及び前記凝縮器と前記外箱の隙間に接着剤を充填させたことを特徴とした請求項2から4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 前記真空断熱材と前記外箱の隙間、及び前記外箱と前記凝縮器の隙間に接着剤を充填させたことを特徴とした請求項2または5記載の冷蔵庫。
  9. 前記凝縮器の材料をアルミ合金のJIS呼称で1050、1100、5154、5254、5083、5086のいずれかとしたことを特徴とした請求項1から8のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  10. 前記凝縮器の表面に放熱塗料を塗布したことを特徴とした請求項1から9のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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