JP2007198622A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Shuhei Sugimoto
修平 杉本
Tsuyoki Hirai
剛樹 平井
Kazuyuki Hamada
和幸 濱田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】冷凍冷蔵庫において、真空断熱材に放熱パイプを埋設させることにより、冷蔵庫の外観変形を防止するとともに、放熱パイプを固定するアルミテープを廃止することによりリサイクル性を高める。
【解決手段】外箱101に密着した真空断熱材105と、真空断熱材105と外箱101の間に構成された放熱パイプ120と、内箱102と、内箱102と真空断熱材105の間に充填されるウレタン断熱材104とからなる断熱壁を有する冷蔵庫101において、放熱パイプ120は真空断熱材105の表面に埋設する。これにより、放熱パイプ120を真空断熱材105に密着固定できることにより、真空断熱材105に形成される放熱パイプ120の溝は従来に比べ狭小化でき、冷蔵庫の外箱の外観変形を防止し、かつアルミ廃止によるリサイクル性が向上できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、外箱と内箱の間隙に断熱材を発泡充填して成る断熱箱体から構成された冷蔵庫に関するものである。
近年、冷蔵庫の大容量化および設置スペース縮小の需要が高まるにつれて、冷蔵庫断熱壁を薄肉化する、さらには、真空断熱材を配置挿入させ、断熱性能の向上を図っている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵庫を説明する。
図16は、従来の冷蔵庫の断熱箱体の外観斜視図を示す。図17は、従来の冷蔵庫の図16におけるC−C’要部断面図を示す。図18は、従来の冷蔵庫の断熱箱体の製造工程チャートを示す。図19は、従来の冷蔵庫の断熱箱体の断熱壁の構成斜視図を示す。
図16,17に示すように、従来の冷蔵庫1の断熱壁構造は、冷蔵庫1の外壁を形成する外箱2と、冷蔵庫の庫内壁を形成する内箱3と、外箱2と内箱3の間に発泡充填させたウレタン断熱材4、ウレタン断熱材4内に配置した真空断熱材5からなる断熱箱体6と、断熱箱体6の外箱2内面側に配置した冷蔵庫冷却装置の放熱パイプ20により構成される。
真空断熱材5は、ガスの透過を阻止する多層ラミネート構造のフィルムから成る外被袋、シリカ・パーライト等の微粉末もしくは無機繊維等からなる芯材により構成され、芯材を外被に封入した後、外被袋内のガス(空気)を排気し、真空状にしてヒートシールにより密封している。この真空断熱材5の熱伝導率は、0.008から0.0005W/m・Kと断熱性能が非常に優れているため、断熱箱体6の壁厚を薄くしても、庫内に侵入してくる熱量を有効的に削減することが可能となる。また一般的に真空断熱材5の固定場所は曲面が多い内箱3よりも比較的平面部が多い外箱2の内面側に取り付けられる。外箱に固定する際、放熱パイプとの干渉を回避するため、逃がし溝30を設ける。
放熱パイプ20は一般に銅管または鉄管からなり、外箱2の内面側にアルミテープ40等によって取り付けられている。この理由として、圧縮機(図示せず)から搬送される高温高圧ガスを凝縮させるべく、外箱2と放熱パイプ20を接地させ接触抵抗を低減し、放熱能力を確保する必要がある。また高温になった放熱パイプ20から庫内への侵入熱量を低減するべく、放熱パイプ20(銅管や鉄管)を庫内側から隔離させる必要がある。さらに冷蔵庫1表面の露着き防止のため、外箱2表面温度は庫外の雰囲気温度に対して極力低下させないように、放熱パイプ20の熱を外箱2へ効果的に伝達させなければならない等が挙げられる。
以上より、断熱箱体106の組み立て工程を図11および図12を用いて説明すると、まず外箱2内面側に放熱パイプ20の配置を決め、仮固定する(A1)。次に放熱パイプ20を外箱2内面にアルミテープ40を以って密着固定する(A2)。次に真空断熱材5の逃がし溝30に放熱パイプ20が嵌まり込むように真空断熱材5を調整しながら外箱2内面に取付ける(A3)。つぎに外箱2と内箱3を勘合し、ウレタン発泡時の漏れを防ぐシールを施す(A4)。最後に所定位置からウレタン断熱材4を注入発泡して断熱箱体6を完成させる(A5)。
以上の従来構成より、真空断熱材5の逃がし溝30により真空断熱材5の位置決めを行い、組立作業性を向上させることができる。
実開昭61−002128号公報
近年、自然環境保護の観点から、冷蔵庫においても省エネ性や部品のリサイクル性向上が掲げられている。
しかしながら、上記従来の構成では、放熱パイプ20を外箱2内面に設置するため、アルミテープ40を使用し、密着固定している。このアルミテープ40を外箱2から剥がす場合、粘着性が強いため、剥がすための負荷が大きい、あるいは剥がれない可能性もある。
以上より、冷蔵庫1解体時に外箱と放熱パイプ20を分離する際、アルミテープ40さらには放熱パイプ20が外箱2に残る可能性が高く、リサイクル性を大きく低下させるという課題があった。
また、上記従来の構成では、組立工法上、真空断熱材5を放熱パイプ20に嵌めこむため、逃がし溝30を真空断熱材5に設ける必要があった。ここで放熱パイプ20が真空断熱材5に接触しないよう、嵌め合わせシロを放熱パイプ20外径以上の余剰空間(例えば放熱パイプ20外径の2倍から3倍)に確保する必要があった。その結果、余剰空間に滞留する空気が周囲の温度変化により圧力変動を引き起こし、外箱2に対して水平方向の圧力がかかり外箱自体の外観変形を生じさせるという課題があった。
また、上記従来の構成では、放熱パイプ20を外箱2に固定する際、アルミテープ40を用いた固定方法であり、かつ放熱パイプ20形状自身の反りのため、放熱パイプ20と外箱2を完全に密着できなかった。その結果、パイプと外箱2の熱接触抵抗が高くなり、本来放熱板の役割を果たす外箱へ熱が伝達せず、放熱能力が低下するという課題があった。
本発明は、従来の技術的課題を克服するものであり、外箱と、外箱に密着した真空断熱材と、真空断熱材と外箱の間に構成された放熱パイプと、内箱と、内箱と真空断熱材の間に充填されるウレタン断熱材とからなる断熱壁を有する冷蔵庫において、放熱パイプは前記真空断熱材に埋設された後、外箱に真空断熱材を密着固定し、その後にウレタンを注入するため、従来設けられた真空断熱材の溝が小さくなり、かつ放熱パイプに貼り付けるアルミテープを廃止することができる。これにより外観変形のない、かつリサイクル性の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。さらに、放熱パイプと外箱を密着設置できることにより、放熱能力が向上し、省エネ性の高い冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、外箱と、内箱と、前記内箱と前記外箱と間に充填されるウレタン断熱材とからなる断熱壁を有する冷蔵庫において、前記外箱と前記内箱との間で前記外箱に密着して備えられた真空断熱材と、前記真空断熱材と前記外箱の間に構成された放熱パイプとを備え、前記放熱パイプは前記真空断熱材の表面に埋設されるものである。
これによって、真空断熱材に形成される放熱パイプの溝は従来に比べ狭小化でき、かつアルミテープを廃止することができるという作用を有する。
また、本発明の冷蔵庫は、外箱と放熱パイプの密着面積を増加できるため、放熱能力を増加し、省エネ性を向上させることができる。
また、本発明の冷蔵庫は、真空断熱材に与える変形応力が小さいことから、真空断熱材の長期性能劣化を低減することができる。
また、本発明の断熱壁の製造方法は、真空断熱材の取付コストを低減し、また取付時間を短縮することができる。
本発明の冷蔵庫は、アルミテープを廃止できるので、省資源で、かつリサイクル性を向上した冷蔵庫を提供することができる。
請求項1に記載の発明は、外箱と、内箱と、前記内箱と前記外箱と間に充填されるウレタン断熱材とからなる断熱壁を有する冷蔵庫において、前記外箱と前記内箱との間で前記外箱に密着して備えられた真空断熱材と、前記真空断熱材と前記外箱の間に構成された放熱パイプとを備え、前記放熱パイプは前記真空断熱材の表面に埋設されるものである。
これにより、真空断熱材に形成される放熱パイプの溝は従来に比べ狭小化できる。同時に、従来放熱パイプを外箱に固定させたアルミテープを廃止することができる。以上より、放熱パイプの溝周囲の温度変動による空気膨張、収縮が減少し、冷蔵庫の外箱に与える荷重も減少し外観変形を防止できる。さらに、アルミ廃止によるリサイクル性が向上できる。
また、本発明の冷蔵庫は、外箱と放熱パイプの密着面積を増加できるため、放熱能力を増加し、省エネ性を向上させることができる。
また、本発明の冷蔵庫は、真空断熱材に与える変形応力が小さいことから、真空断熱材の長期性能劣化を低減することができる。
また、本発明の断熱壁の製造方法は、真空断熱材の取付コストを低減し、また取付時間を短縮することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の冷蔵庫に加えて、前記放熱パイプの少なくとも一部は、前記真空断熱材の表面よりも外箱側にはみ出している。よって、ウレタン発泡圧力により、前記放熱パイプは前記外箱に変形圧着される。これにより、放熱パイプと外箱の接触面積が増加し、熱接触抵抗が低減することから、放熱パイプからの放熱量が増加し、省エネ性が向上できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫に加えて、前記放熱パイプの材質をアルミ合金としたことより、放熱パイプを真空断熱材に圧着する際、軟質の放熱パイプが扁平状に塑性変形する。その結果、放熱パイプと外箱の接触面積は増加し、放熱量がさらに増加し、省エネ性もさらに向上できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫に加えて、放熱パイプの材質を1050P,A5154P,5254P,5083P,S5086Pのアルミ合金としたことより、放熱パイプ内の作動冷媒の高圧化に対して凝縮器の破損や冷媒もれ等を防止できる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の冷蔵庫に加えて、前記外箱と前記放熱パイプと前記真空断熱材との少なくともいずれか一つの隙間に熱伝導部材を注入した。
この結果、隙間に介在する空気がなくなり、周囲の温度変動による体積膨張、収縮も減少し、外箱に与える荷重も減少し冷蔵庫の外観変形を防止できる。かつ放熱パイプから外箱への熱抵抗が減少し、放熱パイプから外箱への熱伝導量が増加した結果、冷蔵庫の放熱能力を増加させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による冷蔵庫の断熱箱体の外観斜視図、図2は同実施の形態による冷蔵庫の図1におけるA−A’要部断面図、図3は同実施の形態による冷蔵庫の図1におけるB−B’要部断面図、図4は同実施の形態による冷蔵庫の断熱箱体製造工程のチャート、図5は同実施の形態による冷蔵庫の図4のB1工程前を示す概略図、図6は同実施の形態による冷蔵庫の図4のB1工程後を示す概略図、図7は同実施の形態による冷蔵庫の図4の断熱壁の構成斜視図である。
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図1および図2より、前方に開口する鋼板製の外箱102、硬質樹脂製の内箱103、外箱102と内箱103間に発泡充填されたウレタン断熱材104からなる断熱箱体106は、庫内仕切り壁107により区分けされた冷蔵室108、冷凍室109、野菜室110、切替室111、そして製氷室112を構成している。
また、冷蔵室108の温度を検知する冷蔵室センサ113と、冷凍室109の温度を検知する冷凍室センサ114と、冷蔵室108への冷気を調整する冷蔵室ダンパ115(図示せず)と、冷蔵庫101の冷凍サイクルを構成する野菜室110背面を中心に配置された蒸発器116と、蒸発器を通風させるファン117と、冷蔵庫101外部の背面上部に設置された圧縮機118を配設する機械室119からなる。
冷蔵室108は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されている。野菜室110は冷蔵室108と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にすれば葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
冷凍室109は冷凍保存のために通常−22から−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30から−25℃の低温で設定されることもある。
以上のように構成された本実施の形態の冷蔵庫について、以下その動作を図2、図3、図4、図5、図6にて説明する。
冷蔵庫101の運転が開始される条件は、冷蔵室センサ113もしくは冷凍室センサ114温度が起動温度以上の場合であり、また運転が停止する条件は、冷蔵室センサ113および冷凍室センサ114の両方が停止温度以下の場合である。
まず冷凍室109の冷却について説明する。冷凍室109が外気からの侵入熱およびドア開閉などにより、庫内温度が上昇して冷凍室センサ114が起動温度以上になった場合に、圧縮機118が起動し冷却が開始される。圧縮機118から吐出された高温高圧の冷媒は、前述した配管経路を通過し、最終的に機械室119に配置されたドライヤ(図示せず)まで到達する間、特に外箱102に設置される放熱パイプ120において、外箱102の外側の空気や庫内のウレタン断熱材104との熱交換により、冷却されて液化する。
次に液化した冷媒はキャピラリチューブ140で減圧されて、蒸発器116に流入し蒸発器116周辺の庫内空気との熱交換により庫内を冷却する。この後、冷媒は加熱されガス化して圧縮器118に戻る。庫内が冷却されて冷凍室センサ114の温度が停止温度以下になり、かつ冷蔵室センサ113の温度が停止温度以下になった場合に圧縮機118の運転が停止する。
つぎに冷蔵室108の冷却について説明する。冷凍室109と同様に、庫内温度が上昇して冷蔵室センサ113温度が起動温度以上になった場合に、冷蔵室ダンパ(図示せず)が開き、圧縮機118の運転が開始される。蒸発器116の冷気が送風ファン117により冷蔵室108内に流入して庫内空気温度が冷却されて、冷蔵室センサ113温度が停止温度以下になり、かつ冷凍室センサ114温度が停止温度以下の場合に圧縮機118の運転が停止する。また冷蔵室108と蒸発器116間の風路にある冷蔵室ダンパは、冷蔵室108温度が停止温度以下で全閉し、仮に冷凍室109の温度が停止温度以上で圧縮機118の運転が継続しても、冷蔵室108温度がこの時点の温度よりも低下しないようにして、凍結を防止している。
図3から図7において、断熱壁の製造方法を構成とともに説明すると、まず図4の製造工程の補助工程において、放熱パイプ120を真空断熱材105の表面に仮固定する(図5参照)。次にベース121に固定された真空断熱材105に放熱パイプ120を押し込むため、冶具122を放熱パイプ120に押し当てる。さらに放熱パイプ120が真空断熱材105の表面から内部へ向けて埋設するよう押し込んでいった結果、図6にように放熱パイプが真空断熱材105に密着するように埋設した[B1工程]。
つぎに、放熱パイプ120によりできた凹部溝131に、熱伝導部材である接着剤例えば熱伝導性シーラ150等によりすきま空間を埋める[B2工程]。
こうして放熱パイプ120と一体化された真空断熱材105を外箱102内面に固定する。また反対側の外箱102内面にも真空断熱材105を固定する[B3工程]。
つぎに、内箱103を外箱102に勘合して、ウレタン発泡時の発泡漏れを防止するため、勘合隙間にシール材を注入する。その後、冶具にて内箱103及び外箱102を固定する[B4工程]。
最後に、ウレタン断熱材104を断熱壁に注入し、発泡させ、断熱壁を完成させる[B5工程]。
以上の製造方法を適用した結果、真空断熱材105の放熱パイプ120による凹部溝131の隙間を狭小化でき、従来における大きな隙間を無くすことができる。この結果、隙間に介在する空気がなくなり、周囲の温度変動による体積膨張、収縮も減少し、冷蔵庫の外箱102に与える荷重も減少し冷蔵庫101の外観変形を防止できる。
また、放熱パイプ120を外箱102に固定する手段として従来用いられたアルミテープ40を廃止することができ、冷蔵庫101のリサイクル性を向上させることができる。
また、真空断熱材105を外箱102内面に取り付ける際の取りつけ精度が必要なくなることで、取りつけに纏わる設備コストを低減でき、かつ取付け工数も削減できる。
また、放熱パイプ120と真空断熱材250との隙間に熱伝導部材である接着剤例えば熱伝導性シーラ150を注入したことで、この隙間に介在する空気がなくなり、周囲の温度変動による体積膨張、収縮も減少し、外箱102に与える荷重も減少し冷蔵庫の外観変形を防止できる。かつ放熱パイプから外箱への熱抵抗が減少し、放熱パイプから外箱への熱伝導量が増加した結果、冷蔵庫の放熱能力を増加させることができる。
尚、本実施例における放熱パイプは冷蔵庫側面設置にて説明を施したが、冷蔵庫背面や天面など真空断熱材と放熱パイプが組み合わされた部位すべてに適用できる。
尚、放熱パイプは、本実施例において冷蔵庫側面の真空断熱材の表面に埋設させたが、背面や天面、そして底面に設置する真空断熱材の表面に埋設させても同様の効果が得られる。
尚、本実施例の放熱パイプの曲げ部は、真空断熱材から外れていたが、曲げ部が真空断熱材に埋設する場合でも、同様の効果が得られ、さらに庫内への侵入熱量の低減効果が得られる。
(実施の形態2)
図8は本発明の実施の形態2による冷蔵庫の図1におけるB−B’要部断面図、図9は同実施の形態による冷蔵庫の断熱箱体製造工程のチャート、図10は同実施の形態による冷蔵庫の図9のC1工程前を示す概略図、図11は同実施の形態による冷蔵庫の図9のC1工程後を示す概略図である。
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態における冷凍冷蔵庫の構成は、断熱箱体の放熱パイプ及び真空断熱材を除いて実施の形態1と同一構成であり、説明を省略する。
図7から図11より、断熱箱体206の製造方法を構成とともに説明すると、まず補助工程において、放熱パイプ220を真空断熱材205の表面に仮固定する(図10参照)。
次にベース121に固定された真空断熱材205に放熱パイプ220を押し込むため、冶具122を放熱パイプ220に押し当てる。ここで放熱パイプ220が真空断熱材105の表面へ埋設するが、パイプの一部(例えば0.5mm)は真空断熱材に埋設させず、図11のように真空断熱材205表面に飛び出した形となる[C1工程]。
さらに、放熱パイプ220と一体化された真空断熱材205を外箱202内面に固定する。また反対側の外箱202内面にも真空断熱材205を固定する[C2工程]。
つぎに、内箱203を外箱202に勘合して、ウレタン発泡時の発泡漏れを防止するため、勘合隙間にシール材を注入する。その後、冶具にて内箱203及び外箱202を固定する[C3工程]。
最後に、ウレタン断熱材204を断熱壁に注入発泡させ、断熱壁を完成させる[C4工程]。
さらに、断熱箱体206内部のウレタン発泡工程(C4)について、詳細説明すると、この断熱箱体206の前面を下、背面を上にした状態で、発泡変形防止用の固定冶具を外箱202外郭および内箱203の内郭に当接させる。つぎに背面側の任意のウレタン注入口(図示せず)からウレタン断熱材204の原液を注入し、前面側へ滴下させる。ウレタンは数秒後に発泡を開始し、上方すなわち背面側に向かって進行する。そして気泡上のウレタンが流動して所定の空間を充填し、ウレタンの硬化が完了した時点で断熱箱体206が完成する。
この時、真空断熱材205の庫内側面において、ウレタン断熱材204の発泡圧力が外箱202側へ付加される。その結果、放熱パイプ220にも外箱202側への荷重が発生し、放熱パイプ220の突部260が外箱202内面に当接、塑性変形を引き起こしパイプ220が扁平形状に変形し、外箱202との接触面積が増加する。
以上より、放熱パイプ220から外箱202への熱接触抵抗が減少し、放熱パイプ220から外箱への熱伝導が効率化され、放熱能力が増加する。その結果、冷蔵庫101の省エネ性を向上させることができる。
また、従来の真空断熱材5に成形した逃がし溝30の変形量に対して、本実施例の真空断熱材205は、放熱パイプ220のみの変形による少量の変形となることから、真空断熱材205に与える応力が低下する。その結果、長期における断熱性能の劣化を大幅に低減でき、冷蔵庫101の冷却寿命を維持することができる。
(実施の形態3)
図12は本発明の同実施の形態3による冷蔵庫の図1におけるB−B’要部断面図、図13は同実施の形態による冷蔵庫の断熱箱体製造工程のチャート、図14は同実施の形態による冷蔵庫の図13のD1工程前を示す概略図、図15は同実施の形態による冷蔵庫の図13のD1工程後を示す概略図である。
以下、本発明による冷蔵庫の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態における冷凍冷蔵庫の構成は、断熱箱体の放熱パイプ及び真空断熱材を除いて実施の形態1と同一構成であり、説明を省略する。
図12から図15より、断熱箱体306の製造方法を構成とともに説明すると、まず補助工程において、放熱パイプ320を真空断熱材305の表面に仮固定する(図14参照)。次にベース121に固定された真空断熱材305に放熱パイプ320を押し込むため、冶具122を放熱パイプ320に押し当てる。ここで放熱パイプ320が真空断熱材305の表面へ埋設するが、パイプの材質は例えば1050P1,A5154P,5254P,5083P,S5086Pのアルミ合金323であり、非常に軟質であることから、冶具122の応力により変形し、部分的に扁平形状370を形成する[D1工程]。
さらに、放熱パイプ320と一体化された真空断熱材305を外箱302内面に固定する。また反対側の外箱302内面にも真空断熱材305を固定する[D2工程]。
つぎに、内箱303を外箱302に勘合して、ウレタン発泡時の発泡漏れを防止するため、勘合隙間にシール材を注入する。その後、冶具にて内箱303及び外箱302を固定する[D3工程]。
最後に、ウレタン断熱材304を断熱壁に注入発泡させ、断熱壁を完成させる[D4工程]。
以上の軟質のアルミ合金を放熱パイプに適用することにより、放熱パイプと外箱の接触面積が増加し、放熱パイプ220から外箱302への熱接触抵抗が減少し、放熱パイプから放熱板の役割を果たす外箱への熱伝導が効率化され、放熱能力が増加する。その結果、冷蔵庫の省エネ性を向上させることができる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、冷蔵庫の外観変形防止並びにアルミテープ廃止によるリサイクル性の向上、さらに放熱パイプの放熱能力増加による省エネ性向上を実現することができることにより、他の冷凍空調機器等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1による冷蔵庫の断熱箱体の外観傾斜図 同実施の形態の冷蔵庫の図1におけるA−A’要部断面図 同実施の形態の冷蔵庫の図1におけるB−B’要部断面図 同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体製造工程のチャート 同実施の形態の冷蔵庫の図4のB1工程前を示す概略図 同実施の形態の冷蔵庫の図4のB1工程後を示す概略図 同実施の形態の冷蔵庫の断熱壁の構成斜視図 本発明の実施の形態2による冷蔵庫の図1におけるB−B’要部断面図 同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体製造工程のチャート 同実施の形態の冷蔵庫の図9のC1工程前を示す概略図 同実施の形態の冷蔵庫の図9のC1工程後を示す概略図 本発明の実施の形態3による冷蔵庫の図1におけるB−B’要部断面図 同実施の形態の冷蔵庫の断熱箱体製造工程のチャート 同実施の形態の冷蔵庫の図13のD1工程前を示す概略図 同実施の形態の冷蔵庫の図13のD1工程後を示す概略図 従来の冷蔵庫の断熱箱体の外観斜視図 従来の冷蔵庫の図16におけるC−C’要部断面図 従来の冷蔵庫の断熱箱体の製造工程チャート 従来の冷蔵庫の断熱箱体の断熱壁の構成斜視図
符号の説明
101 冷蔵庫
102,202,302 外箱
103,203,303 内箱
104,204,304 ウレタン断熱材
105,205,305 真空断熱材
120,220,320 放熱パイプ
150 熱伝導性シーラ(熱伝導部材)
323 アルミ合金

Claims (5)

  1. 外箱と、内箱と、前記内箱と前記外箱と間に充填されるウレタン断熱材とからなる断熱壁を有する冷蔵庫において、前記外箱と前記内箱との間で前記外箱に密着して備えられた真空断熱材と、前記真空断熱材と前記外箱の間に構成された放熱パイプとを備え、前記放熱パイプは前記真空断熱材の表面に埋設される冷蔵庫。
  2. 放熱パイプの少なくとも一部は、前記真空断熱材の表面よりも外箱側に突出している請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 放熱パイプの材質をアルミ合金とした請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 放熱パイプの材質を1050P,A5154P,5254P,5083P,S5086Pのアルミ合金とした請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 外箱と放熱パイプと真空断熱材との少なくともいずれか一つの隙間に熱伝導部材を注入した請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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