JPH10281148A - 流体軸受装置 - Google Patents

流体軸受装置

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Publication number
JPH10281148A
JPH10281148A JP8639897A JP8639897A JPH10281148A JP H10281148 A JPH10281148 A JP H10281148A JP 8639897 A JP8639897 A JP 8639897A JP 8639897 A JP8639897 A JP 8639897A JP H10281148 A JPH10281148 A JP H10281148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
dynamic pressure
pressure generating
sleeve
tapered portion
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8639897A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Saito
浩昭 斎藤
Takafumi Asada
隆文 浅田
Tsutomu Hamada
力 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP8639897A priority Critical patent/JPH10281148A/ja
Publication of JPH10281148A publication Critical patent/JPH10281148A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受部における高速回転で、潤滑剤が飛散し
たり、高温で粘度が著しく低下して潤滑剤自身の自重で
下方に垂れ下がり、油膜切れ、コスレ、焼き付きを生じ
る事を防止する。 【解決手段】 軸3は2組の動圧発生溝2B、2Cの間
に上側の動圧発生溝2Bに向けて径が大きくなる方向の
テーパを有する軸第1テーパ部3Aを動圧発生溝2Bに
隣接して有し、また、軸第2テーパ部3Bを動圧発生溝
2Cに隣接して有している。スリーブ第1テーパ部2D
と軸第1テーパ部3Aの間の角度θは0〜10°の範囲
である。この構成により軸第1テーパ部3Aおよび軸第
2テーパ部3Bが潤滑剤を動圧発生溝2B、2Cへ運搬
供給する事により、潤滑剤5が確実に保持され長期に亘
り安定した回転が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3〜5万回転/分
程度の高速回転をする、レーザビームプリンタ等に用い
られるポリゴンスキャナモータ等に用いられる、流体軸
受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下図面を参照しながら、従来の流体軸
受装置の一例について説明する。図3〜4は従来の流体
軸受装置の断面図である。図3〜4において11はベー
ス板、12はスリーブで内周面に動圧発生溝12Bを有
する軸受穴12Aを有している。13は軸受穴12Aに
回転自在に挿入された回転軸、14はスリーブ12に固
定されたスラスト板であり、回転軸13と、軸受穴12
Aと、スラスト板14の間には潤滑剤15が注入されて
いる。16は回転軸13に固定されたディスクで、ロー
タヨーク17、ロータ磁石18が固定されている。19
はモータステータ、20Aはディスク16に取り付けら
れたミラー、20Bは押さえバネである。
【0003】以上のように構成された従来の流体軸受装
置について、以下その動作について説明する。まず、モ
ータステータ19に通電がされるとロータ磁石18がロ
ータヨーク17、ディスク16、回転軸13、ミラー2
0A、おさえバネ20Bと共に回転駆動される。動圧発
生溝12Bは潤滑剤15にポンピング圧力を与え、回転
軸13は軸受穴12Aに対して非接触で回転する。ミラ
ー20Aは図示しないレーザ光を反射して図示しない感
光ドラムに信号の記録を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、次のような問題点がある。図4において
3万回転/分以上の高速回転では、潤滑剤15はモータ
ステータの発熱や軸受自身の発熱等により、120℃以
上の高温に加熱されるが、この様な状態では、潤滑剤1
5は、回転軸13の回転力で飛散したり、高温で粘度が
著しく低下して潤滑剤自身の重力で下方に垂れ下がり、
ヘリングボーン形状の動圧発生溝12Bは、特にその上
部(図中矢印A)において油膜切れが生じ、時にはコス
レや、焼け付きを生じる事もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の流体軸受装置は、スリーブに垂設した軸受穴
に軸が挿入され、前記軸受穴または軸の外周面には少な
くとも2組の動圧発生溝が構成され、前記軸は前記2組
の動圧発生溝の間に、前記軸の方向に沿って上側に下か
ら上方に向けて径が太くなる方向の第1のテーパ部と、
前記軸の軸方向に沿って下側に上から下方に向けて径が
太くなる方向の第2のテーパ部の少なくとも1組を有
し、前記2組の動圧発生溝と、前記少なくとも1組のテ
ーパ部を有する空間とが、潤滑剤で充満されている。
【0006】また、本発明の流体軸受装置は軸受穴を垂
設したスリーブを有し、その軸受穴に軸が挿入され、前
記軸受穴の内面または軸の外周面の少なくともいずれか
一方には少なくとも2組の動圧発生溝が構成され、前記
軸は前記2組の動圧発生溝の外側に隣接して前記スリー
ブの開放端側又は前記軸の末端側に前記軸の軸方向に沿
って前記動圧発生溝に向かって太くなる方向の外側テー
パ部を少なくとも1つ有し、前記外側テーパ部に対向す
るスリーブ内周面に円周溝を有し、前記円周溝の溝深さ
が、前記スリーブ内周面より半径方向に50μm未満で
あり、前記2組の動圧発生溝と前記円周溝は潤滑剤で充
満されたものである。
【0007】さらに、本発明の流体軸受装置は軸受穴に
垂設したスリーブを有し、その軸受穴に軸が挿入され、
前記軸受穴の内面または軸の外周面の少なくともいずれ
か一方には少なくとも2組の動圧発生溝が構成され、前
記軸は前記2組の動圧発生溝の外側に隣接して前記スリ
ーブの開放端側又は前記軸の末端側に前記軸の軸方向に
沿って前記動圧発生溝に向かって太くなる方向の外側テ
ーパ部を少なくとも1つ有し、前記外側テーパ部に対向
するスリーブ内周面に前記外側テーパ部と同一方向に内
径が変化するテーパ部を有する円周溝を少なくとも1つ
有し、前記2組の動圧発生溝と前記テーパ部を有する円
周溝は潤滑剤で充満されたものである。
【0008】本発明は、上記した構成によってテーパ部
が潤滑剤のたまりになると共に、テーパ部に付着した潤
滑剤が回転力により軸の軸方向に沿って下方から上方あ
るいは上方から下方へ供給され、このテーパ部の上下に
位置する動圧発生溝には共に油膜切れが生じない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につい
て、図1〜図2を参照しながら説明する。図1は本発明
の一実施の形態における流体軸受の断面図である。図1
において、1はハウジングで、スリーブ2が固定され、
このスリーブ2に垂設された軸受穴2Aには軸3が回転
自在に挿入され、軸受穴2Aの内周、または、軸3の外
周面のすくなくともいずれか一方には動圧発生溝2B、
2Cが設けられている。
【0010】また、軸受穴2Aの内周には軸3の軸方向
に沿った上側動圧発生溝2Bに隣接する位置にスリーブ
第1テーパ部2Dを、下側動圧発生溝2Cに隣接する位
置にスリーブ第2テーパ部2Eを有している。
【0011】軸3の下端は、ハウジング1の底部に取り
付けられたスラスト板4に当接し、上端にはディスク6
が固定され、ミラー10A、押さえバネ10Bが取り付
けられている。
【0012】軸3には上側の動圧発生溝2Bに向けて径
が大きくなる方向のテーパを有する軸第1テーパ部3A
を動圧発生溝2Bに隣接して有し、また、下側の動圧発
生溝2Cに向けて径が大きくなる方向のテーパを有する
軸第2テーパ部3Bを動圧発生溝2Cに隣接して有して
いる。スリーブ第1テーパ部2Dと軸第1テーハ部3
A、スリーブ第2テーパ部2Eと軸第2テーパ部3Bの
間の角度θはそれぞれ0〜10°の範囲である。
【0013】動圧発生溝部2B、2Cおよび軸第1テー
パ部3A、軸第2テーパ部3Bにはそれぞれ潤滑剤5が
注入されている。ディスク6にはロータヨーク7、ロー
タ磁石8および、ミラー10A、押さえバネ10Bが取
り付けられ、またハウジング1にはモータステータ9が
取り付けられている。
【0014】以上のように構成された流体軸受装置につ
いてその動作を説明する。図1において、モータステー
タ9に通電されると、ロータ磁石8に回転力が与えら
れ、ロータヨーク7、ディスク6、軸3、ミラー10
A、押さえバネ10Bと共に回転駆動される。この回転
により動圧発生溝2B、2Cは潤滑剤5にポンピング力
を与え、軸3は軸受穴2Aに対して非接触回転を行な
う。この時、図2に示すように軸第1テーパ部3Aおよ
び軸第2テーパ部3B周辺には潤滑剤5が充分付着す
る。しかし高速回転では、潤滑剤は、5Cに示すように
軸受穴2Aの内周面等を伝わり図中の矢印B方向に自重
で垂れ下がろうとする。そこで軸第1テーパ部3Aの径
が小さい方から、径が大きい方に沿って即ち軸3の軸方
向にそって下から上へ、遠心力により潤滑剤5Bが運搬
され、上側動圧発生溝2Bに供給される。同様に潤滑剤
5Aが下側軸受動圧発生溝2Cに供給される。そして回
転するミラー10Aは図示しない発光素子から出された
レーザ光を反射し、図示しない感光ドラムに照射し信号
の記録を行なう。
【0015】以上のように本実施の形態によれば、3〜
5万回転/分の高速回転においても流体軸受の潤滑剤が
動圧発生溝に確実に保持され、長期に亘り安定した回転
が得られる。
【0016】なお、本実施形態においてはスリーブ2と
ハウジング1は別部材である場合について説明したが、
プレス構成品、ダイキャスト構成品等からなる完全な一
体物であっても同じである。
【0017】なお、本実施形態では、軸、スリーブのテ
ーパ部がある場合について説明したが、スリーブのテー
パ部はなくとも、軸テーパ部だけを有していてもほぼ同
様の効果が得られる。
【0018】なお、本実施形態においてスリーブ2が回
転し、軸3が固定されていても同じである。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明は、軸の軸方向に沿
って下から上に向かって径が大きくなる軸第1テーパ部
又は上から下に向かって径が大きくなる軸第2テーパ部
を有する軸がこの軸第1テーパ部又は軸第2テーパ部に
より潤滑剤を上方又は下方へ運搬供給する事により、潤
滑剤が動圧発生溝に確実に保持され長期に亘り安定した
回転が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の流体軸受装置の断面図
【図2】図1に示す流体軸受装置の要部断面図
【図3】従来の流体軸受装置の断面図
【図4】図3に示す従来の流体軸受装置の要部断面図
【符号の説明】
1 ハウジング 2 スリーブ 2A 軸受穴 2B、2C 動圧発生溝 2D 第1テーパ部 2E 第2テーパ部 3 軸 3A 第1テーパ部 3B 第2テーパ部 4 スラスト板 5 潤滑剤 6 ディスク 7 ロータヨーク 8 ロータ磁石 9 モータステータ 10A ミラー 10B 押さえバネ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受穴を垂設したスリーブを有し、その
    軸受穴に軸が挿入され、前記軸受穴の内面または軸の外
    周面の少なくともいずれか一方には少なくとも2組の動
    圧発生溝が構成され、前記軸は前記2組の動圧発生溝の
    間に、前記軸の軸方向に沿って上側に下から上方に向け
    て径が太くなる方向の第1のテーパ部と、前記軸の軸方
    向に沿って下側に上から下方に向けて径が太くなる方向
    の第2のテーパ部の少なくとも1組を有し、前記2組の
    動圧発生溝と、前記少なくとも1組のテーパ部を有する
    空間とが、潤滑剤で充満された流体軸受装置。
  2. 【請求項2】 スリーブは軸の有する少なくとも1組の
    テーパ部に対向する位置の内周面に円周溝を有し、2組
    の動圧発生溝と、前記少なくとも1組のテーパ部とスリ
    ーブ円周溝からなる空間とが潤滑剤で充満された請求項
    1記載の流体軸受装置。
  3. 【請求項3】 スリーブの円周溝の、軸の有するテーパ
    部に対向する位置の内周面に、前記軸の有するテーパ部
    と同一方向に内径が変化するテーパ部を少なくとも一つ
    有し、2組の動圧発生溝と、前記軸の有するテーパ部と
    前記スリーブの有するテーパ部からなる空間とが潤滑剤
    で充満された請求項2記載の流体軸受装置。
  4. 【請求項4】 スリーブの有するテーパ部と軸の有する
    テーパ部とがなす角度が0〜10°の範囲である請求項
    3記載の流体軸受装置。
  5. 【請求項5】 軸受穴を垂設したスリーブを有し、その
    軸受穴に軸が挿入され、前記軸受穴の内面または軸の外
    周面の少なくともいずれか一方には少なくとも2組の動
    圧発生溝が構成され、前記軸は前記2組の動圧発生溝の
    外側に隣接して前記スリーブの開放端側又は前記軸の末
    端側に前記軸の軸方向に沿って前記動圧発生溝に向かっ
    て太くなる方向の外側テーパ部を少なくとも1つ有し、
    前記外側テーパ部に対向するスリーブ内周面に円周溝を
    有し、前記円周溝の溝深さが、前記スリーブ内周面より
    半径方向に50μm未満であり、前記2組の動圧発生溝
    と前記円周溝は潤滑剤で充満された流体軸受装置。
  6. 【請求項6】 軸受穴に垂設したスリーブを有し、その
    軸受穴に軸が挿入され、前記軸受穴の内面または軸の外
    周面の少なくともいずれか一方には少なくとも2組の動
    圧発生溝が構成され、前記軸は前記2組の動圧発生溝の
    外側に隣接して前記スリーブの開放端側又は前記軸の末
    端側に前記軸の軸方向に沿って前記動圧発生溝に向かっ
    て太くなる方向の外側テーパ部を少なくとも1つ有し、
    前記外側テーパ部に対向するスリーブ内周面に前記外側
    テーパ部と同一方向に内径が変化するテーパ部を有する
    円周溝を少なくとも1つ有し、前記2組の動圧発生溝と
    前記テーパ部を有する円周溝は潤滑剤で充満された流体
    軸受装置。
  7. 【請求項7】 スリーブ内周面の円周溝の有するテーパ
    部と軸の有する外側テーパ部とでなす角度が0〜10°
    の範囲である請求項6記載の流体軸受装置。
JP8639897A 1997-04-04 1997-04-04 流体軸受装置 Withdrawn JPH10281148A (ja)

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JP2003353469A Division JP2004036899A (ja) 2003-10-14 2003-10-14 流体軸受装置及びこれを有する回転装置

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