JP2004036899A - 流体軸受装置及びこれを有する回転装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速回転で、潤滑材が飛散したり、高温で粘度が著しく低下して潤滑材自身の自重で下方に垂れ下がり、油膜切れ、コスレ、焼き付きを生じる事を防止する。
【解決手段】軸3は、軸受穴の内面または軸3の外周面の少なくともいずれか一方に設けられた少なくとも2以上の動圧発生溝2B、2Cの間に、軸方向に沿って上側に下から上方に向けて径が太くなる方向の第1のテーパ部3Aと、下側に上から下方に向けて径が太くなる方向の第2のテーパ部3Bとを有し、スリーブ2と軸3の有するテーパ部3A、3Bとのなす角度を0〜10°の範囲とすることにより、テーパ部にたまった潤滑剤が回転力により下方から上方あるいは上方から下方へ供給され、動圧発生溝2B、2Cには油膜切れが生じない。
【選択図】図1
【解決手段】軸3は、軸受穴の内面または軸3の外周面の少なくともいずれか一方に設けられた少なくとも2以上の動圧発生溝2B、2Cの間に、軸方向に沿って上側に下から上方に向けて径が太くなる方向の第1のテーパ部3Aと、下側に上から下方に向けて径が太くなる方向の第2のテーパ部3Bとを有し、スリーブ2と軸3の有するテーパ部3A、3Bとのなす角度を0〜10°の範囲とすることにより、テーパ部にたまった潤滑剤が回転力により下方から上方あるいは上方から下方へ供給され、動圧発生溝2B、2Cには油膜切れが生じない。
【選択図】図1
Description
本発明は、3〜5万回転/分程度の高速回転をする、レーザビームプリンタ等に用いられるポリゴンスキャナモータ等に用いられる、流体軸受装置及びこれを有する回転装置に関するものである。
以下図面を参照しながら、従来の流体軸受装置の一例について説明する。図3〜4は従来の流体軸受装置の断面図である。図3〜4において11はベース板、12はスリーブで内周面に動圧発生溝12Bを有する軸受穴12Aを有している。13は軸受穴12Aに回転自在に挿入された回転軸、14はスリーブ12に固定されたスラスト板であり、回転軸13と、軸受穴12Aと、スラスト板14の間には潤滑剤15が注入されている。16は回転軸13に固定されたディスクで、ロータヨーク17、ロータ磁石18が固定されている。19はモータステータ、20Aはディスク16に取り付けられたミラー、20Bは押さえバネである。
以上のように構成された従来の流体軸受装置について、以下その動作について説明する。まず、モータステータ19に通電がされるとロータ磁石18がロータヨーク17、ディスク16、回転軸13、ミラー20A、おさえバネ20Bと共に回転駆動される。動圧発生溝12Bは潤滑剤15にポンピング圧力を与え、回転軸13は軸受穴12Aに対して非接触で回転する。ミラー20Aは図示しないレーザ光を反射して図示しない感光ドラムに信号の記録を行なう。
しかしながら上記のような構成では、次のような問題点がある。図4において3万回転/分以上の高速回転では、潤滑剤15はモータステータの発熱や軸受自身の発熱等により、120℃以上の高温に加熱されるが、この様な状態では、潤滑剤15は、回転軸13の回転力で飛散したり、高温で粘度が著しく低下して潤滑剤自身の重力で下方に垂れ下がり、ヘリングボーン形状の動圧発生溝12Bは、特にその上部(図中矢印A)において油膜切れが生じ、時にはコスレや、焼け付きを生じる事もあった。
上記問題を解決するために本発明の流体軸受装置は、軸受穴を有するスリーブと、前記軸受穴に挿入される軸と、前記軸受穴の内面または前記軸の外周面の少なくともいずれか一方には少なくとも2以上の動圧発生溝が構成され、前記軸は前記2以上の動圧発生溝の間に、前記軸の軸方向に沿って上側に下から上方に向けて径が太くなる方向の第1のテーパ部と、前記軸の軸方向に沿って下側に上から下方に向けて径が太くなる方向の第2のテーパ部とを有し、前記スリーブと前記軸の有するテーパ部とのなす角度が0〜10°の範囲である構成を有するものである。
また、上記構成おいて、前記スリーブは前記軸の有する少なくとも2以上のテーパ部に対向する位置の内周面に円周溝を有するものである。
さらに、上記各構成において、前記スリーブの円周溝は、前記軸の有するテーパ部に対向する位置の内周面に、前記軸の有するテーパ部と同一方向に内径が変化するテーパ部を少なくとも一つ有するものである。
また、本発明の回転装置は、上記各構成を有する流体軸受装置と、前記軸に取り付けられたディスクと、前記軸に回転力を与えるロータ磁石及びロータヨークとを有するものである。
本発明は、上記した構成によってテーパ部が潤滑剤のたまりになると共に、テーパ部に付着した潤滑剤が回転力により軸の軸方向に沿って下方から上方あるいは上方から下方へ供給され、このテーパ部の上下に位置する動圧発生溝には共に油膜切れが生じない。
以上のように本発明は、軸の軸方向に沿って下から上に向かって径が大きくなる軸第1テーパ部又は上から下に向かって径が大きくなる軸第2テーパ部を有する軸がこの軸第1テーパ部又は軸第2テーパ部により潤滑剤を上方又は下方へ運搬供給する事により、潤滑剤が動圧発生溝に確実に保持され長期に亘り安定した回転が得られる。
以下本発明の実施の形態について、図1〜図2を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態における流体軸受の断面図である。図1において、1はハウジングで、スリーブ2が固定され、このスリーブ2に垂設された軸受穴2Aには軸3が回転自在に挿入され、軸受穴2Aの内周、または、軸3の外周面のすくなくともいずれか一方には動圧発生溝2B、2Cが設けられている。
また、軸受穴2Aの内周には軸3の軸方向に沿った上側動圧発生溝2Bに隣接する位置にスリーブ第1テーパ部2Dを、下側動圧発生溝2Cに隣接する位置にスリーブ第2テーパ部2Eを有している。
軸3の下端は、ハウジング1の底部に取り付けられたスラスト板4に当接し、上端にはディスク6が固定され、ミラー10A、押さえバネ10Bが取り付けられている。
軸3には上側の動圧発生溝2Bに向けて径が大きくなる方向のテーパを有する軸第1テーパ部3Aを動圧発生溝2Bに隣接して有し、また、下側の動圧発生溝2Cに向けて径が大きくなる方向のテーパを有する軸第2テーパ部3Bを動圧発生溝2Cに隣接して有している。スリーブ第1テーパ部2Dと軸第1テーハ部3A、スリーブ第2テーパ部2Eと軸第2テーパ部3Bの間の角度θはそれぞれ0〜10°の範囲である。
動圧発生溝部2B、2Cおよび軸第1テーパ部3A、軸第2テーパ部3Bにはそれぞれ潤滑剤5が注入されている。ディスク6にはロータヨーク7、ロータ磁石8および、ミラー10A、押さえバネ10Bが取り付けられ、またハウジング1にはモータステータ9が取り付けられている。
以上のように構成された流体軸受装置についてその動作を説明する。図1において、モータステータ9に通電されると、ロータ磁石8に回転力が与えられ、ロータヨーク7、ディスク6、軸3、ミラー10A、押さえバネ10Bと共に回転駆動される。この回転により動圧発生溝2B、2Cは潤滑剤5にポンピング力を与え、軸3は軸受穴2Aに対して非接触回転を行なう。この時、図2に示すように軸第1テーパ部3Aおよび軸第2テーパ部3B周辺には潤滑剤5が充分付着する。しかし高速回転では、潤滑剤は、5Cに示すように軸受穴2Aの内周面等を伝わり図中の矢印B方向に自重で垂れ下がろうとする。そこで軸第1テーパ部3Aの径が小さい方から、径が大きい方に沿って即ち軸3の軸方向にそって下から上へ、遠心力により潤滑剤5Bが運搬され、上側動圧発生溝2Bに供給される。同様に潤滑剤5Aが下側軸受動圧発生溝2Cに供給される。そして回転するミラー10Aは図示しない発光素子から出されたレーザ光を反射し、図示しない感光ドラムに照射し信号の記録を行なう。
以上のように本実施の形態によれば、3〜5万回転/分の高速回転においても流体軸受の潤滑剤が動圧発生溝に確実に保持され、長期に亘り安定した回転が得られる。
なお、本実施形態においてはスリーブ2とハウジング1は別部材である場合について説明したが、プレス構成品、ダイキャスト構成品等からなる完全な一体物であっても同じである。
なお、本実施形態では、軸、スリーブのテーパ部がある場合について説明したが、スリーブのテーパ部はなくとも、軸テーパ部だけを有していてもほぼ同様の効果が得られる。
なお、本実施形態においてスリーブ2が回転し、軸3が固定されていても同じである。
1 ハウジング
2 スリーブ
2A 軸受穴
2B、2C 動圧発生溝
2D 第1テーパ部
2E 第2テーパ部
3 軸
3A 第1テーパ部
3B 第2テーパ部
4 スラスト板
5 潤滑剤
6 ディスク
7 ロータヨーク
8 ロータ磁石
9 モータステータ
10A ミラー
10B 押さえバネ
2 スリーブ
2A 軸受穴
2B、2C 動圧発生溝
2D 第1テーパ部
2E 第2テーパ部
3 軸
3A 第1テーパ部
3B 第2テーパ部
4 スラスト板
5 潤滑剤
6 ディスク
7 ロータヨーク
8 ロータ磁石
9 モータステータ
10A ミラー
10B 押さえバネ
Claims (4)
- 軸受穴を有するスリーブと、前記軸受穴に挿入される軸と、前記軸受穴の内面または前記軸の外周面の少なくともいずれか一方には少なくとも2以上の動圧発生溝が構成され、前記軸は前記2以上の動圧発生溝の間に、前記軸の軸方向に沿って上側に下から上方に向けて径が太くなる方向の第1のテーパ部と、前記軸の軸方向に沿って下側に上から下方に向けて径が太くなる方向の第2のテーパ部とを有し、前記スリーブと前記軸の有するテーパ部とのなす角度が0〜10°の範囲である流体軸受装置。
- 前記スリーブは前記軸の有する少なくとも2以上のテーパ部に対向する位置の内周面に円周溝を有する請求項1記載の流体軸受装置。
- 前記スリーブの円周溝は、前記軸の有するテーパ部に対向する位置の内周面に、前記軸の有するテーパ部と同一方向に内径が変化するテーパ部を少なくとも一つ有する請求項1又は請求項2記載の流体軸受装置。
- 請求項1〜請求項3記載の流体軸受装置と、前記軸に取り付けられたディスクと、前記軸に回転力を与えるロータ磁石及びロータヨークとを有する回転装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003353469A JP2004036899A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 流体軸受装置及びこれを有する回転装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003353469A JP2004036899A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 流体軸受装置及びこれを有する回転装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8639897A Division JPH10281148A (ja) | 1997-04-04 | 1997-04-04 | 流体軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004036899A true JP2004036899A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31712838
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003353469A Withdrawn JP2004036899A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 流体軸受装置及びこれを有する回転装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004036899A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100672139B1 (ko) | 2004-03-19 | 2007-01-19 | 시게이트 테크놀로지 엘엘씨 | 펌핑 효율 개선을 위해 테이퍼형 샤프트를 구비한 유체 다이내믹 베어링 모터 |
TWI453347B (zh) * | 2011-12-21 | 2014-09-21 | 私立中原大學 | 保持面軸承潤滑油黏度係數於設計狀態之潤滑控制系統 |
-
2003
- 2003-10-14 JP JP2003353469A patent/JP2004036899A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100672139B1 (ko) | 2004-03-19 | 2007-01-19 | 시게이트 테크놀로지 엘엘씨 | 펌핑 효율 개선을 위해 테이퍼형 샤프트를 구비한 유체 다이내믹 베어링 모터 |
TWI453347B (zh) * | 2011-12-21 | 2014-09-21 | 私立中原大學 | 保持面軸承潤滑油黏度係數於設計狀態之潤滑控制系統 |
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